

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
フリーターから正社員になることは、収入が安定することや、社会的信用が手に入るなどの利点があります。
しかし、フリーターから正社員になるにはハードルもあり、就職を成功させるためには目的意識をしっかり持つことが大切になります。
この記事では、フリーターから正社員になる難易度や実際になった6人の体験談、フリーターから正社員になるための方法まで幅広く解説していきます。
この記事を読んで、正社員になるイメージや、なりたい理由について理解を深めてみてください。
この記事の目次
フリーターから正社員ってなれる?

フリーターから正社員になって、経済的・精神的に安定した生活を送りたいと考えている人は多いことでしょう。
フリーターと正社員の収入格差は、約4倍とも言われています。生涯年収で見てみると、フリーターと正社員が同じ年数働いた大卒者の場合、フリーターは約1億5400万円であるのに対し、正社員は約2億7200万円。その差は実に、1億1800万円もの開きになるのです。
引用:労働政策研究・研修機構/ユースフル労働統計2020(319p、336p)
しかし、フリーターが応募可能な正社員の求人があるのかと不安になる人もいるかも知れません。そこで、次に、フリーターが正社員になれる割合について、見てみましょう。
フリーターが正社員になれる割合
労働政策研究・研修機構の調査によると、アルバイトやパート勤務から正社員に移行した人の割合は、
- 15~19歳で29.9%
- 20~24歳で32.7%
- 25歳~29歳で25.5%
- 30歳~34歳で18.1%
- 35歳~39歳で15.5%
- 40歳~44歳で15.6%
全体では20.9%の移行率になりますが、20代男性は約25~33%、20代女性では約38~40%となっており、特に20代の移行率が高い傾向にあります。30代になると移行率は減少しますので、なるべく年齢が若いうちに正社員を目指した方が成功の確率は高いでしょう。

引用:労働政策研究・研修機構/若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状3-平成29年版「就業構造基本調査」より-(72p)
フリーターから正社員が難しい理由
フリーターから正社員への就職が難しいとされる最大の理由は、「企業が人員採用時に、フリーター経験を評価しないから」です。
こちらの資料は、「フリーター経験を評価しない企業の企業規模別理由割合」(複数回答可)です。
理由割合(%) | |
---|---|
根気がなくいつ辞めるかわからない | 71.7 |
年齢相応の技能、知識がない | 47.5 |
職業に対する意識などの教育が必要 | 44.9 |
責任感がない | 43.5 |
組織になじみにくい | 38.1 |
人物像がつかみにくい | 25.9 |
入社時の格付け、配置が難しい | 20 |
その他 | 1.8 |
無回答 | 0.1 |
合計(n=1288) |
企業側がフリーター経験をマイナスに評価する理由は、「根気がなくいつ辞めるかわからない」が約70%ともっとも多く、次いで多いのは「年齢相応の技能、知識がない」47.5%、「職業に対する意識などの教育が必要」44.9%でした。残念ながら、企業によっては、フリーターを「職業意識が不足している人」だと認識しているのです。
参考:労働政策研究・研修機構「企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査」
フリーターから正社員にはなれる
厳しいデータを紹介してしまいましたが、それでも「フリーターを採用しない」企業ばかりではありません。「フリーターが正社員になれる割合」の項目でも触れましたが、アルバイトやパート勤務から正社員に移行した人の割合は、20代男性は約25~33%、20代女性では約38~40%となっており、特に20代の移行率が高い傾向にあります。
では、実際にフリーターから正社員として就職できた人とできなかった人、両者の明暗を分けた要素は何だったのでしょうか?ひとつは、その人の年齢でしょう。移行率は男女とも20代前半がもっとも多く、年齢を重ねるごとに低下していきます。
そして、もうひとつの重要な要素は「正社員になりたい理由」と「正社員になって、こんな風に働きたい・暮らしていきたい」という、目的意識とイメージを持っていたかどうか、です。
そこで、次の章では、実際にフリーターから正社員への就職を実現させた人の体験談をご紹介します。体験談を読むことで、「正社員になってどのように働きたいか」というあなた自身のイメージをふくらませてみてください。また、フリーターと正社員、それぞれのメリット・デメリットについての理解も深めましょう。
フリーターから正社員になった人の体験談6選
フリーターから正社員になった人の体験談をいくつか知ることで、「自分の場合はどうか?」といったイメージを沸かせることができます。
それでは、実際にフリーターから正社員になった人の体験談を6つご紹介します。
1.フリーター生活10年から正社員になった29歳女性
①フリーターになった経緯
私は高校を中退して、フリーターになりました。高校を中退した理由は、正直に言えば「遊んでいて、学校に行かなくなってしまった」ということです。高校中退ですから、最終学歴は中卒です。そのため、アルバイトの面接にもなかなか合格できませんでした。
いくつもの面接を受ける中でようやく採用されたのが、カラオケの店員のバイトでした。やっと見つかったバイトでしたので「辞めたら、次はない」と感じ、結局10年間同じバイトを続けることになりました。ただ、この「10年間、同じ仕事を続けていたこと」が、後に正社員就職の面接で大きなアピールポイントになったので、フリーター生活も無駄ではない、むしろ私にとって良い経験だったと思います。
②フリーターや就職活動で苦労したこと
カラオケ店での仕事にも慣れた頃、バイトの掛け持ちもしました。ファミレスの深夜帯の店員業務です。複数のバイトをすることで収入も増えましたし、20代半ばまでは「正社員になりたい」とは考えませんでした。正社員になることに、意義やメリットが見出せなかったからです。そのため、最初のバイトに合格してからは、順調なフリーター生活を送っていました。
ところが、新型コロナウイルス感染拡大により、この状況が一変しました。
③就職のキッカケ
私のバイト先は「カラオケ店」と「ファミレス」です。どちらも、コロナの影響を大きく受ける職場でした。メインのバイト先である「カラオケ店」は密な空間をおそれて客足が激減し、シフトも大幅に減ってしまいました。「ファミレス」も来店客が減り、さらに私が勤務していた深夜帯のシフトが「飲食店の時短営業」により、丸々無くなってしまったのです。収入は大幅に減り、このままでは生活が維持できないことが目に見えていました。
そんな状況の中、同じ職場で働く正社員の人たちは優先的にシフトに入れたり、休業補償があることを目の当たりにしました。私はあらためて「正社員として働く魅力・メリット」に気付き、これが就活をはじめるキッカケになりました。
ただ、私は就活をしたことが無かったので、どのようにすれば良いのかまったく分かりません。いろいろと検索する中で就職エージェントの存在を知り、ジェイックの「就職カレッジ®」で社会人マナーの研修に参加しました。そして、研修を受けることで参加できる「面接会」で今の勤務先に巡り合うことができ、「就職カレッジ®」に登録してから約1ヵ月で内定をいただくことができました。
④正社員になった今の状況や感想
勤務先は、ウォーターサーバーをメインの商材として扱う企業です。私は営業職として、既存のお客様に提案営業をしています。
この会社に就職しようと決めた理由は「お客様を大事にしている企業」だったからです。面接でお話しした社員の方と、私が仕事をする上で大切にしたいことがほぼ一致していたのが決め手になりました。また、入社後の早い段階から、社員の意見を採用してくれる社風であることに、やりがいも感じています。
フリーター経験が長くなるとバイト先を辞めることを躊躇してしまうと思いますし、学歴や経歴に自信が無くて勇気が出ない人もいると思います。実際に、私もそうでした。
でも、これらは正社員就職を諦める理由にはならないと思います。たとえば「就職カレッジ®」の研修は、無料で受講できます。まずは受講してみて、それから諦めるのかどうか決めてもいいと思います。自分の未来のために、一回勇気を出して、一歩進んでみるのがいいのかなって、私は思います。
2.大学中退フリーターから正社員になった23歳男性
①フリーターになった経緯
大学生活は、音楽部でのバンド活動に明け暮れていました。夜遅くまで仲間と演奏をして、そのため朝は起きられず、学校に行かなくなり、ずっとバイトをしていました。バイトをしてお金を貯め、そのお金でライブを行い、またお金が無くなったらバイトをするという繰り返しです。休学したのも音楽を続けるためでしたが、結局、仲間たちは卒業したり就職する中で、自分は大学を中退することになりました。
中退後、しばらくはフリーターをしていましたが、ある日「就職活動 大学中退」で検索してジェイックのことを知りました。
②フリーターや就職活動で苦労したこと
大学を中退して就活も未経験だったため、どうやって活動していいか分かりませんでした。ネットで検索する中でジェイックの「セカンドカレッジ®」を知りました。登録した決め手は、充実した研修を受けられること。いきなり就活を始めるのは不安だったので、ひとつずつ段階を踏んで進めるのが良かったです。
研修は午前9時から始まるので、夜型だった生活から強制的に早起きが習慣になりました。生活習慣が変化することで、気持ちも良い方向にガラッと変わりました。
③就職のキッカケ
正社員として就職しようと考えたキッカケは、周囲の多くの友人が就職していったことです。友人と飲みに行っても、フリーターと正社員では話題が噛み合いません。「自分だけ、新しい場に踏み出せていない」「自分だけ、成長していない」と焦りました。
④正社員になった今の状況や感想
今の勤務先に就職して、約一年が経ちました。空調やエアコンのメンテナンス会社です。基本は営業職ですが、現場での作業にも携わりながら勉強をしているところです。まだ分からないことも多いので、学ばなければならない事が多くて大変ですが、頑張ろうと思っています。現場でお客様から「ありがとう」と言われるときに、仕事のやりがいを感じています。
私は、大学を辞めてから就職活動をはじめようかと迷っている期間がありました。今思えば、もっと早く動き出せば良かったと思います。大切なことは「踏み出すこと」だと、これから就職活動をする人に言いたいです。
3.高校卒業後フリーターになった24歳男性
①フリーターになった経緯
パソコンが好きだったので、地元の工業高校の、電気系の学科に入りました。ただ高校時代は、勉強が難しかったのと、ひたすらレポートに追われていた記憶しかなくて、正直、あまり良い高校生活ではなかったように思います。
就職に力を入れている学校だったんですが、就職先が決まらないまま卒業しました。当時、テストでは赤点が多くて、卒業するだけで精一杯なくらい追試に追われていたので、就職よりも卒業の方が優先順位が高くなって、あまり就活できなかったんです。
僕自身も、正直「アルバイトでも生きていけるでしょ」と軽い気持ちだったので、そのまま卒業してフリーターになりました。
②フリーターや就職活動で苦労したこと
家にお金を入れるためにアルバイトをしていたんですけど、家庭の事情で就職できないまま時間だけが過ぎていきました。
アルバイトをして、寝て起きて、アルバイトをして、家賃や光熱費等の支払いをして、の繰り返しで、本当に家にお金を入れるためだけに時間を使っていたので、遊ぶことも免許を取ることも、就活もできませんでした。
そんな苦しいバイト生活が、5年ぐらい続きました。
③就職のキッカケ
体の弱い弟が回復して、アルバイトができるようになったんです。しかも成人したので、経済的負担だけでなく、僕の精神的負担も減りました。
それで、僕には前から「横浜に行ってみたい」という憧れもあったので、就活も含めて自分の時間を作るために、千葉から横浜に引っ越して就活を始めることにしました。
でも、高校の時に全然就活できなかったから、「書類選考」も「自己PR」も「自己分析」も何も知らなくて。それで「一から教えてくれる所はないかな」と思って探しました。確か「就活 お勧め サポートセンター」みたいな言葉で検索して、いろいろ出てきた中でちょうどジェイックを見つけて。長く働きたかったので、「ジェイックは就職後の継続率が高い」という文言に惹かれたのと、「7日間で就活に必要な知識が学べる無料講座」があったので、「ここかな」と思って登録しました。その7日間の就活講座に参加してから、2週間半とか3週間ぐらいで就職先が決まりました。
④正社員になった今の状況や感想
今の勤務先は、宇宙に飛んでいる人工衛星のケーブルとかを作っている会社です。内定をいただいたときは、安心しました。正直「就職活動をしていない5~6年の期間が原因で落とされたりするんじゃないか」と若干諦めていた面もあったので。
今も研修中なんですけど、社内の備品の配置を覚えたり、パソコンの手順をイチから教えて頂いたり、製造の業務を2週間体験したりしました。ものづくりが好きなので、出された課題分のケーブルを作ることが楽しかったですね。
入社して嬉しかったことは、周りの人を安心させられたことですね。カツカツだった家庭の経済状況も僕が就職してからある程度安定しましたし、何よりも親から「就職できて嬉しいね」と言ってもらえたので、「良かったな」と思えました。
就職カレッジ®/石川祐樹さんの就職成功体験談:株式会社ワコー電子
4.大学卒業後リゾートバイトをしていた26歳男性
①フリーターになった経緯
学生時代、就活はしませんでした。大学2年の時にロンドンに旅行に行ったのがきっかけで、海外に興味を持ち始めたからです。ロンドンは1週間の旅だったのですが、「もっと長く滞在して、いろんな世界を見てみたい」と思いました。それで、周囲が就活を始めた頃に「卒業したら海外に行こう」と決めて、就活はせず、アルバイトでお金を貯めました。本音を言うと、「まだ働きたくない」という気持ちもあったと思います。
②フリーターや就職活動で苦労したこと
卒業後すぐに短期留学でフィリピンに3か月、そして一旦帰国してまたお金をためてワーキングホリデーでカナダに半年間行ってました。本来ワーキングホリデーは一年間なのですが、オーロラをみたりして、予定よりも早く資金面が苦しくなり、半年で終えました。
カナダから帰国した後、また海外に行くお金を貯めるために、リゾートバイトに応募しました。“ワーホリとか海外旅行に行きたい人がよくリゾートバイトをしている”という情報をネットで見て、「いい経験にもなるかな」と思ったんです。
リゾートバイトは3か月で辞める予定だったんですが、結構居心地の良い職場だったのと、働いていたホテルにお願いされたこともあって、結局1年間働きました。人間関係は本当に良かったです。ですが、続けるうちに、「そろそろ就職しよう!」という気持ちに変わっていったんです。
③就職のキッカケ
リゾートバイトには、派遣やバイトを長く続けてる人も多く、いろんな年代の人がいます。その中に38歳の派遣の方がいたんですが、その人が24歳くらいの正社員の女性にきつく怒られてるのを目撃して…。それを見て「自分だったら耐えがたい」と思い、就活することに決めました。
その頃、働いていたホテルから就職の誘いもいただいたんですが、そのホテルは僕の地元から4時間かかるところにあったので、「正社員で働くなら、もっと地元に近いところがいいな」と思い、自分で就活してみることにしました。
地元に戻っていくつかの人材紹介会社や、就職支援をしている会社に登録しました。そのうちの1つがジェイックです。一番最初に面談したのがジェイックだったのですが、面談で就職カレッジ®のことを聞いて、「ここを使って就職しよう!」と決めました。無料で就活講座を受けられるし、書類選考なしでたくさんの企業と一気に会えると聞いたので、自分で進めるよりも自分に合った企業を見つけやすいかな、と思ったんです。
④正社員になった今の状況や感想
集団面接会に参加して、今の会社に出会いました。注文住宅の建設やリノベーション、販売を行っている会社です。家を建てる際、床材や壁材に無垢の木など自然素材を使っていて、そんなところにも魅力を感じて、入社を決めました。
今は、戸建て注文住宅を希望するお客様の対応や、希望に合わせた間取りの提案を行っています。家に関する知識は全くなかったので、最初の1か月ぐらいはCAD(キャド。住宅の設計や製図を支援するソフト)の使い方を学び、それからお客様対応のやり方を教わりました。仕事の魅力は、イチから家の設計に携われて、その家が形として残ることだと思います。
「働こう!」と思ったのであれば、すぐに行動することが大切だと思います。その時に動かないと、結局ダラダラ過ごしてしまって、その生活に慣れると、「このままでも別にいっか」と思ってしまいますよね。そうならないためにも、働こうと思った時の気持ちを大切にして就活を進めていってほしいです!
5.早期退職後フリーターをしていた24歳男性
①フリーターになった経緯
大学受験に失敗した私は、自動車整備士の資格が取れる2年制の短大を受けて、そこに入学しました。国が指定する学校を卒業すると、実務経験がなくても受験資格を得られるので、卒業と同時に、“2級ガソリン自動車整備士”という資格を取得しました。
整備士としてディーラーに就職しましたが、入社4か月で退職してしまいました。直属の先輩とうまく人間関係を築けなかったことが要因です。当時の僕は人としても未熟で、自分からコミュニケーションをとることが苦手で、それであっさりと辞めてしまいました。
その後は、1年8か月程アルバイトを続けました。コールセンターやカラオケ店、ライブ会場のスタッフなど、自分を変えたいと思い接客関係の仕事をいろいろやりましたね。
②フリーターや就職活動で苦労したこと
就活では、まずハローワークに行きました。ハローワークでは業界・職種とも幅広く求人を紹介してもらいましたが、自分の適性も、業界・職種についてもよくわかっていなかったので、「この仕事どうですかって言われても…」みたいな感じでした。それと、こう言うと失礼なんですが、事務的に求人紹介してくれる感じで、あまり良い印象がなかったんです。
それで、「もっと丁寧にサポートしてくれるエージェントはないかな?」と思って、ネットで検索するようになりました。
③就職のキッカケ
短大を卒業して、整備士としての4か月とアルバイトでの1年8か月が経った頃、4年制の大学に行った友人たちは大学を卒業して、“4月から社会人”という時期でした。彼らを見ていて、バイトで生計を立てている自分が周りから取り残されていくような劣等感を覚えたことがキッカケです。
④正社員になった今の状況や感想
集団面接会では3社とマッチングして、第一志望だった今の会社に入社しました。病院やホテル、大型スーパー等の受付や事務、清掃などの業務を幅広く請け負っている会社です。
僕の今の仕事は、病院などで業務を行うスタッフさんたちのマネジメントです。スタッフの指導や調整、業務の数字管理、品質管理といったことですね。
うちの会社は、社員で入社すると、こうした現場のマネジメントか、または請負先開拓をする営業部門に配属されることが多いのですが、僕は現場マネジメントの仕事をしています。スタッフには年上の方も多くて、コミュニケーションに悩むこともあるのですが、それも自分の成長につながると感じているので充実しています。お客様から「いつも誠実に対応してくれるね。ありがとう」と褒めてもらえた時は、普段の姿勢や頑張りを認めてもらえた気がして嬉しいです。
就活中って、選択肢も多いし、その選択で人生が変わると思うと、行動が億劫になりがちだったりすると思うんです。でも行動しないと、自分のしたいことも、どんな就職先があるのかもわからないし、逆に行動することで今まで気づかなかったことに気づくこともあると思うんです。私は自分自身の経験からもそう思うので、ぜひ失敗を恐れず、頑張ってほしいです。
就職カレッジ®高橋さんの就職成功体験談|サマンサジャパン株式会社
6.学校中退後フリーター、スポーツ一筋だった25歳男性
①フリーターになった経緯
私は、小・中・高とサッカーをやっていました。高校卒業後は、理学療法士になれる大学に推薦で入りました。「スポーツに絡むような仕事には興味がある。理学療法士なら関係があるんじゃないか」と思ったのが選択した理由です。でも、実際は、理学療法士にそこまで興味があったわけでもなければ、仕事内容や待遇についてちゃんと調べたわけでもありませんでした。そのため、実習や試験に対してモチベーションがあがらず、1年休学して、その間は焼肉屋でバイトとかしてたんですが、1年たって復学しても理学療法士への興味は持てず、中退しました。
②フリーターや就職活動で苦労したこと
大学中退後は、2年ぐらいフリーターをやってました。バイトは、焼肉屋を辞めて深夜のコンビニです。ずっと一人暮らしをしていたのですが、その頃の家賃は親にも出してもらっていました。甘やかされてますよね(苦笑)。実はその間、少しだけ公務員試験の勉強もしていました。「就職しなきゃ」とは思ってたんですが、特にやりたいこともなかったので「公務員にでもなろうかな」と。で、中退した年の翌年と、その次の年の2回、市役所とかを受けたんですが、どこも受からなくて。それで民間への就職を考え始めました。
③就職のキッカケ
ジェイックのことは、「中退 就職」で検索して見つけました。ホームページに「中退者の支援をしている」と書いてあったので、「まずは説明会に行ってみよう」と。
僕は理学療法士になるため専門的な大学を中退していることもあり、普通の就活のやり方が全くわかりません。だったら、一人でやるよりもカレッジに参加したほうが良さそうだな、助かるな、と思ったんです。
④正社員になった今の状況や感想
集団面接会では3社とマッチングしたのですが、個別面接で3社とも落ちてしまい、内定はもらえませんでした。その時にジェイックから「この会社を受けてみない?」と紹介されたのが、今の会社です。輸入車ディーラーで、僕は特にクルマ販売の仕事には興味がなかったのですが、かといって「これがやりたい」というのがあったわけでもないし、もともと僕は「どんな仕事をするか」よりも「どんな人と働くか」を重視していたので、面接を受けてみることにしました。そしたら、面接をしてくれた人がすごく魅力的な人だったんです。それで、「この人の下で働いてみたい」と思い、入社することにしました。
もちろん、クルマという高額なモノを売るので、大変なことはあります。お客様に対しては丁寧な接客が必要ですし、僕のことを信用してもらえないと購入にはつながりません。大変さはありますが、大変だからこそやりがいもあるというか、ご購入いただいた時やお客様に感謝された時は、本当に嬉しいですよね。
何か明確な目的があってフリーターをしている人以外は、ぜひジェイックを覗いてみてください。そこで僕みたいにやりたい仕事が見つかるかもしれないし、もし見つからなくても、何もしないよりは得るものがあると思うので。僕も今、大変なことはありますが、「フリーター時代の自分と、今の自分とどっちがいいか」と聞かれたら、迷わず「今の自分」と答えます。
就職カレッジ®/廣中悠樹さんの就職成功体験談|株式会社ワールドモータースグループ
ここまで、6名の方々の体験談について、ポイントを解説してきました。もっと多くの体験談について知りたいという方は、ぜひこちらもご参照ください。
フリーターが正社員になりたい理由4選
フリーターが正社員になりたい理由にはどのようなものがあるでしょうか。
私たちジェイックでは、フリーターに関するアンケート調査を実施しています。ここからは、その調査結果から「フリーターが正社員になりたい理由」4選について、アンケートに協力してくれたフリーターの実際の声と共にご紹介していきます。
あなたにとっての「正社員になりたい理由」を考えてみる上で、ぜひ参考にしてください。
引用:株式会社ジェイック「2022年度 上半期 フリーターデータ集」
①将来が不安だから

役者を目指し上京したが、上京後すぐにコロナが流行りだし、役者としての仕事がなくなり、コロナウイルスの影響でアルバイト雇用も難しく、危機感を感じたため
現代は、以前よりもリスク要因が増えている時代です。感染症の流行によってバイトのシフトが激減したり、仕事そのものが無くなってしまったり、非正規雇用であるバイトは解雇されやすい立場であったりと、不安定な働き方をしている人にとっては将来が見通せなくなっています。
どんな社会状況になっても、より安定した雇用状態に自分の身を置くこと、少しでも安心して働けるように正社員を目指すことは、とても理にかなった将来設計です。
②安定した収入を得たいから

アルバイトでは給与面が不安、また福利厚生などの待遇も正社員と劣ると感じるため

現在の職場の契約が満了となるので、次は長く続けられる安定した仕事を得たいため

現在働いているバイト先が、コロナの影響でシフトが不安定なため
最近のエネルギー価格や物価の高騰による生活費への影響も、将来への不安を拡大させています。正社員は月給制でボーナスや昇給もありますが、アルバイトやパートの多くは時給制であり、ボーナスや昇給が無い場合がほとんどです。給与制度の差は、働き始めて間もない20代前半の頃にはあまり感じられないかも知れませんが、月日が経つほどに格差は開いていき、生涯収入では最大で約1億円もの差になります。
③キャリアアップ、スキルアップしたいから

20代半ばで、正社員経験が無いことやこれまでの経歴に焦りと不安を感じたため

20代のうちに正社員になりたいと考えたため

公務員を目指していたが、民間企業の就職活動に切り替えようと考えたため

前職で正社員雇用の話が進んでいたのですが、コロナの関係でその話がなくなったため

キャリアアップ、スキルアップが望める環境で働きたいと考えたため
前出の「雇用や収入の安定」だけでなく、正社員には「キャリアやスキル向上の機会が用意されている」ことも見逃せません。バイトやパート労働者は、原則として企業が任せたい業務内容のみを行うことになります。成果を上げても昇進することはほとんど無く、スキル向上のための研修も正社員を対象としたものがほとんどです。
また、正社員になることで、マネージャーやリーダー的なポジションに就くことも可能になります。マネジメントの経験やスキルが身に付けば、将来的に転職を考える際の有利な要素になるでしょう。
④家族を持ちたいから

婚約者がいるので、しっかりお金を稼げるようになり家族を支えるため
「社会的な信用力が高い」ことも、正社員の優位性のひとつです。賃貸物件を借りる際の入居審査、自宅を購入する場合の住宅ローン審査などは、フリーターでは通過が困難になります。生活基盤をしっかり整える上で、正規雇用の方が利用できる制度が増えるのです。
近年は共働き家庭が多数派になりましたが、夫婦どちらかが何らかの理由で一時的に働けなくなった場合でも、両者ともに正社員であれば安心感が違います。
フリーターでいる3つのメリット
フリーターは、正社員に比べて柔軟に働けるため、自分のライフスタイルに合わせた働き方がしたい方に向いています。やりたいことがあって仕事の時間を最低限に抑えたい、収入を増やすためメインの仕事以外にダブルワークがしたいなどの理由から、フリーターとして働いている方もいます。
それでは、フリーターとして働く主なメリットを3つご紹介します。
メリット1:プライベートの時間を自由に取れる
フリーターはシフト勤務が中心であることが多く、正社員よりもプライベートの時間を多く確保することが可能です。正社員はフルタイム勤務が原則であり、平日8時間・週40時間働くことが求められるため、フリーターに比べて自由な時間は少なくなります。
メリット2:正社員に比べて責任が少ない
フリーターの業務は、正社員の指示に従うのが基本です。そのため、正社員として就職した人と比べると責任が少ないほか、気持ちに余裕をもって仕事に従事できるのが魅力といえます。正社員になると業務上の責任は重くなり、目標やノルマ達成などのプレッシャーもかかってくる可能性があります。
メリット3:仕事の掛け持ちができる
フリーターは、勤務日数や時間帯などのシフトに融通が利くため、他の仕事を掛け持ちで行うことも可能です。一方、正社員はそもそもフルタイム勤務が基本であり、フリーターほど自由には勤務日数や時間についての調整ができません。
フリーターでいる3つのデメリット
フリーターはフレキシブルに働ける反面、収入面や雇用の安定性は正社員に比べると低い傾向にあります。福利厚生が利用できないケースも多く、長期的に続けて年齢が高くなることでデメリットが拡大していくことにも注意が必要です。
デメリット1:仕事が安定しない
フリーターは、正社員に比べれば仕事を失うリスクが高くなります。なぜなら、フリーターは有期雇用であるため、コロナ禍や不況などの社会情勢、会社の経営状態、本人の勤務態度など様々な要因から雇用契約が更新されない場合があるからです。
一方、正社員は、定年までは無期雇用であるため、有期雇用よりも解雇されにくい立場にあります。社会情勢や会社の業績によってはリストラの可能性もゼロではありませんが、そうした状況になった場合、先に解雇されるのは有期雇用の人たちなのです。
平時は気にならなくても、非常事態になると両者の違いは残酷なほど明らかになります。フリーターを続ける特別な理由がない人は、より安定した雇用環境に身を置くことをおすすめします。
デメリット2:給与が低い
フリーターは、正社員よりも大幅に給与が低い状況にあります。フリーターと正社員の年収差は年齢を重ねるにつれ大きくなっていき、生涯年収では約1億円もの格差になることもあります。
こちらのグラフは、厚生労働省が公表した「学歴・雇用形態別の時間当たり収入、年収」の調査データです。

正社員とフリーターの年収には、就業時点で約100万円以上の差があります。20代後半では150~200万円、30代では200~360万円、40代に至っては300~450万円と、年齢を増すごとに年収額の差は大きく広がっていきます。また、高卒よりも大卒の方が、年収額の落差が激しい傾向にあります。
このデータから「もしフリーターから正社員に移行したいのであれば、早ければ早いほど収入面でのメリットが大きい」ということが分かります。
デメリット3:福利厚生が付かない可能性も
正社員には各種手当や休業補償、自己啓発支援などの充実した福利厚生が適用されます。福利厚生の内容は企業によって異なりますが、種類が豊富なところでは住宅手当・家族手当・通勤手当、レジャー割引といった生活面でのサポートも受けられます。アルバイトやパートに適用される福利厚生もありますが、正社員に比べるとその範囲は限定的です。
フリーターから正社員就職を成功させる3つのコツ
フリーターからの正社員就職は可能ではありますが、決して簡単なものではありません。そこで、成功率を高めるための3つのコツをご紹介します。
- コツ1:履歴書と職務経歴書の質を上げる
- コツ2:面接はポイントを押さえて対策する
- コツ3:就職に役立つ資格を勉強する
では、それぞれについて見ていきましょう。
コツ1:履歴書と職務経歴書の質を上げる
1つめのコツは、履歴書と職務経歴書の質を上げることです。
書類選考を通過しない限り面接にも進めませんし、面接は応募書類に書かれた内容をもと実施されるため、書類のクオリティをあらかじめ高めておくことは欠かせません。
フリーターが履歴書を書く際は、次のポイントを意識しましょう。
- アルバイト経験は書いてもOK
- 社会保険に加入していたアルバイトについて優先的に記載する
- 応募職種で活かせるアルバイトの業務内容は、勤務期間が短かくても書く
職務経歴書に関しては、次のポイントを意識して作成してみてください。
- 仕事内容は細かく記載する
- アルバイトを通して身に付けた知識やスキルについて書く
- 仕事をする上で、心掛けていることを書く
- 後輩指導の経験があれば盛り込む
- 応募する職種に活かせる経験や強みを書く
履歴書・職務経歴書ともに書くのがはじめての方には、次の記事もおすすめです。
コツ2:面接はポイントを押さえて対策する
2つめのコツは、ポイントを押さえて面接の対策をすることです。
闇雲に対策しても時間の無駄になってしまいます。まず、企業が何を評価しているのか理解したうえで、その評価を高めることを目的に準備を重ねましょう。
具体的には、次の3つを重点的に対策することをおすすめします。
- マナー
- 自己PR
- 志望動機
マナーに関しては、特に服装に気を付けてください。男性は白いワイシャツに濃い青などのネクタイが基本です。女性は白に近い色のシャツやブラウスに、肌に近い色のストッキングが基本スタイルです。
面接マナーについては次の記事もご参照ください。
自己PRは、アルバイト経験などで身に付けたスキルや知識を伝えつつ、それらが応募先企業でどのように活用できるか、端的に話せるよう練習を積んでおきましょう。例文を紹介します。
自己PRの書き方について詳しく知りたい人は、次の記事もご参照ください。
フリーターが志望動機を伝える際は、「長期間、働いてくれそうだ」という期待を面接官に感じてもらうことが大切です。そのため、次の3点に気を付けて志望動機を作りましょう。
- 正社員を志望する理由を、自分の経験を交えて話す
- 「御社に貢献していきたい」という前向きな姿勢を示す
- 働き始めて3年後のイメージを伝える
例文を紹介しますので参考にしてみてください。
コツ3:就職に役立つ資格を勉強する
3つめのコツは、資格取得を目指すことです。働く意欲を伝えられますし、「即戦力」としてアピールできる場合もあるからです。
どの資格を取得するか迷う場合は、次の3つがおすすめです。
- 基本情報技術者試験
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
- 宅地建物取引士(宅建)
基本情報技術者試験とは、ITの知識が広く出題される試験のことです。IT初心者の場合には2~3ヶ月の勉強期間が必要ですが、取得するとITに対する学習意欲を強くアピールできます。
マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)とは、マイクロソフト社製のWord(ワード)やExcel(エクセル)などのスキルを証明できる資格です。どの仕事でもパソコン作業は必要なため、応募する業界が決まっていない場合はまずはMOSを取得することをおすすめします。
宅地建物取引士(宅建)とは、不動産関連の知識を証明できる資格です。不動産売買に必須の資格のため、宅建を取得している人は高く評価されます。特に不動産業界の営業職は未経験者の募集も活発なため、宅建を持っている人は採用でかなり優遇されるでしょう。
フリーターから正社員になれる7つの仕事
フリーターから正社員を目指す場合は、次の7つの仕事がおすすめです。
- 営業職
- アドバイザー職
- 介護職
- システムエンジニア
- 事務職
- 製造職
- 警備員
それぞれの仕事について、仕事内容や向いている人の特徴、平均年収などを紹介します。
※年収参考:
厚生労働省|令和2年賃金構造基本統計調査「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
平均年収の算出:「きまって支給する現金給与額×12」+「年間賞与その他特別給与額」(※千円以下切り捨て)
仕事1:営業職
営業職は、自社の商品やサービスを顧客に販売する仕事です。個人向けに保険商品や住宅を販売する「個人営業」、企業に向けて製品などを提案する「法人営業」の2つに大きく分かれます。
営業職は常に誰かに会う仕事であるのため、コミュニケーション力が高い人に向いています。仕事にはノルマが設定されることが一般的であり、目標に向かって努力することにやりがいを感じる人にも向いているといえるでしょう。一方、ノルマ達成に向けて会社から強いプレッシャーをかけられる場合もあり、メンタル的な面でのタフさが必要になる点には注意が必要です。
営業職は資格がなくても働けますが、扱う商材やサービスに関連のある資格を持っていると就職の際に有利です。たとえば、金融業界では「FP(ファイナンシャルプランナー)」、不動産業界を目指すなら「宅建」が評価されます。
営業職の平均年収は、男性562万円、女性434万円です(※)。※「その他の営業職業従事者」の平均年収を参照
営業職については、次の記事もご覧ください。
仕事2:アドバイザー職
アドバイザー職とは、個人や企業からの相談に乗り、その解決策を一緒に考えていく仕事です。「キャリアアドバイザー」「美容アドバイザー」など、さまざまな種類が存在します。
アドバイザー職は、傾聴力がある人に向いています。人の話に耳を傾けられる人、誰かの話を聴く側に回ることが多い人には適性があるでしょう。ただ、相手の悩みに共感し過ぎると自身のメンタル不調につながるおそれもあるため、自分と相手との間に境界線をしっかり意識すること、その見極めが冷静にできることが重要です。
キャリアアドバイザーを目指す場合は、国家資格の「キャリアコンサルタント」を持っていると就職で有利です。美容アドバイザーの場合は「日本美容検定」「日本メイクアップ技術検定試験」がおすすめです。
アドバイザー職の平均年収は384万円です(※)。※「カウンセラー」の平均年収を参照
仕事3:介護職
介護職とは、要介護者(介護を必要とする人)の生活をサポートする仕事です。老人ホームや障碍者支援施設で働くことが一般的です。
介護職は、誰かの喜ぶ顔がやりがいにつながる人に向いています。入浴や着替え、排せつの補助など大変な面もありますが、「ありがとう」の言葉を多く受けられる仕事であり、人をサポートする仕事に就きたい人は検討してみましょう。業界全体が慢性的な人手不足であるため、ひとりあたりの業務量が多い可能性がある点には注意が必要です。
介護職を目指す場合は、国家資格の「介護福祉士」の取得に挑戦することをおすすめします。資格がなくても働ける施設はありますが、介護福祉士を持っていると就職で有利になるだけでなく、場合によっては給料アップや、施設内の高い役職で働ける可能性があります。就職後に働きながら資格取得を目指すことも可能で、資格取得の支援制度がある職場もあるので事前にチェックすると良いでしょう。
介護職の平均年収は、男性391万円、女性343万円です(※)。※「介護職員(医療・福祉施設等)」の平均年収を参照
仕事4:システムエンジニア
システムエンジニアとは、主にITシステムの構築を担う仕事です。システムに求める要件などを企業の担当者にヒアリングし、その要件に沿う仕様書を作り上げます。その後はプログラマーなどに指示を出しつつ、システム完成までの一連の流れを仕切っていきます。
システムエンジニアに向いているのは、協調性をもって仕事を進められる人です。発注元の企業の社員だけでなく、社内のメンバーをまとめていく役割も求められるためチームプレーに自信がある人は活躍できるでしょう。ITシステムにはトラブルがつきものなため、何か問題が起きた場合は深夜でも復旧作業に当たる必要があるなど、突発的な対応に見舞われる可能性がある点には注意が必要です。
資格としては「基本情報技術者」がおすすめです。同様の資格に「ITパスポート」がありますが、難易度としては低めなため、より高難度の問題が出題される「基本情報技術者」のほうが採用で評価される傾向にあります。
システムエンジニアの平均年収は、男性528万円、女性434万円です(※)。※「ソフトウェア作成者」の平均年収を参照
システムエンジニアについて詳しく知りたい場合には、次の記事もご参照ください。
仕事5:事務職
事務職とは、社内で事務作業をおこなう仕事です。書類作成や売上管理、データの打ち込みなど、基本的には社員のサポート業務を担います。
事務職は、作業をコツコツと行える人に向いています。パソコンに向き合い、細かな数字を扱う場面が多いため、そうした作業でも集中力を切らさず、ミスなく取り組める人は社内で重宝されるでしょう。いわゆるマニュアル仕事が多いため、「常に新しい仕事に挑戦したい!」と考えている人は仕事に飽きてしまう可能性がある点には注意が必要です。
事務職は特に資格がなくても働けますが、お金を扱う業務がある場合は「簿記」を持っていると採用で有利に働きます。
事務職の平均年収は、男性609万円、女性406万円です(※)。※「総合事務員」の平均年収を参照
事務職に興味がある場合は次の記事もチェックしてみてください。
仕事6:製造職
製造職とは、主に工場内で機械のセッティングや操作、材料の加工や、製品の検品などを行う仕事です。
製造職はモノづくりが好きな人に向いています。重厚な機械から日用品まで工場によって扱う商材はさまざまですが、どの分野でも製品が作られていく過程を間近で見ることができるのは醍醐味でしょう。一方、怪我のリスクと常に隣り合わせという点はあらかじめ理解しておきましょう。
就職にあたっては「危険物取扱者」や「機械保全技能士」を取得していると、選考の際に有利に働く場合があるでしょう。
製造職の平均年収は、男性447万円、女性313万円です(※)。※「その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)」の平均年収を参照
仕事7:警備員
警備員は、商業施設やオフィスビルなどの警備を行う仕事です。見回り作業のほかに、入退館の受付や、監視カメラのチェックなども行います。
警備員は責任感が強い人に向いています。場合によっては身の危険を感じることもありも、ほかの職種以上に注意深く仕事をする必要はありますが、「人々の安全を守る」という使命に意欲を燃やせる人であれば大きなやりがいを感じられるでしょう。
警備員の資格(検定)は、担当する施設ごとに分かれています。たとえば、商業施設やオフィスビルでは「施設警備業務検定」、空港では「空港保安警備業務検定」、一般道の交通誘導では「交通誘導警備業務検定」を持っていると、採用時に評価されるでしょう。
警備員の平均年収は、男性353万円、女性327万円です。
フリーターから正社員を目指す3つの方法
フリーターから正社員を目指すときにおすすめの方法を3つ紹介します。
- ハローワークの利用
- 就職サイトの利用
- 就職エージェントの利用
それぞれのサービス内容などを紹介しますので、参考にしてみてください。
方法1:ハローワークの利用
ハローワークは、全国に500ヵ所以上設置されている国の施設です。求人の検索や応募、就職活動の相談・支援などを無料で受けられます。
ハローワークでは、一定の条件をクリアすれば「職業訓練」を受けることも可能です。ITスキルをはじめ、働く際に役立つ技能をほぼ無料で習得できるので、フリーターから正社員就職を目指す場合は職業訓練を受けてみても良いでしょう。
方法2:求人サイトの利用
求人サイトとは、求人を一覧で確認できるWebサイトのことです。希望条件を設定し、その条件にマッチする求人があればサイト上で企業に直接応募できます。
求人サイトの利用者は特に制限されていませんが、IT業界の求人が多い、メーカーの求人をメインに扱っているなど、サイトごとに扱う求人に特徴があるため、自分の希望に近い求人が多く掲載されているサイトを選べると良いでしょう。
また、求人サイトに関しては、こちらの記事もご覧ください。
方法3:就職エージェントの利用
就職エージェントとは、就職活動を無料でサポートしてくれるサービスです。主に次のサポートを受けられます。
- 求人紹介
- 企業への応募
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接アドバイス
- 企業との面接日程の調整
- 企業との給与交渉
就職エージェントごとに紹介できる求人情報が異なるため、あなたが希望する種類の求人情報を多く扱うエージェントを利用するのがおすすめです。フリーターから正社員就職を目指す場合は、未経験でも転職できる求人を多く扱っているエージェントを使うと良いでしょう。
私たちジェイックが運営する「就職カレッジ®」は、フリーターをはじめ、社会人未経験者の就職サポートに特化しており、紹介する求人は正社員のみです。フリーターの方の就職支援実績を豊富に持つプロのキャリアアドバイザーが二人三脚でサポートさせていただきますので、はじめての就職活動でも安心して進められます。
先ほど紹介した就職エージェントのサポートの他に、就職カレッジ®では次のサポートも無料で受けられます。
- 就活講座
- 集団面接会
就活講座では、面接対策のポイントやビジネスマナーなどを学べます。集団面接会ではさまざまな業界の会社と一度に出会うことができ、書類選考なしで面接できるので学歴や経歴に自信がない方でも安心です。
まとめ
フリーターが正社員として就職できるのかについて、ここまで解説してきました。フリーターから正社員としての就職は可能ではありますが、希望者全員が就職できるわけではありません。この記事で紹介した「就職成功者の体験談」「正社員になりたいポイント」「正社員になるメリット・デメリット」における、以下のポイントが重要になります。
- 一日でも早く(できれば20代の内に)就職活動を行うこと
- 将来が見通しづらいからこそ、正社員の「雇用と収入」の安定性を重視すること
- 「フリーターの就職・転職に強みのあるエージェント」を活用すること
就職活動がはじめての方や、内定が獲得できるか不安を感じている方は、「就職カレッジ®」をご活用ください。求人の紹介だけでなく、就活講座や面接会など、就職に役立つさまざまなサポートを無料でご用意していますので、ぜひお気軽にアクセスしてください。
未経験就職に強い「就職カレッジ®」とは

ご利用の流れ



※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
将来のために、地に足をつけ、安定した収入を得られるようになりたいと考えたため