「フリーターが履歴書を書くとき、どんな事に注意したらいいの?」こういうお悩みをお持ちの方はいませんか?
フリーターの人が履歴書を書く際に意識すべきポイントはいくつかあります。こちらの記事では、具体的な履歴書の書き方も詳しくお伝えします。
この記事の目次
フリーターの履歴書の書き方の見本
フリーターが履歴書を書く際に意識すべきポイント
まず、最初にお伝えしたいことは「フリーター期間があることを、ネガティブに考えすぎないこと」です。フリーターから正社員になりたいと考える際、はじめから「難しそう…」「自分にはきっと無理だ」などと決めつけてしまっては、就職活動にかけるエネルギーや集中力が削がれてしまいます。
あなたには、「フリーターとして働いた経験値がある」のです。以前の雇用形態が正社員であろうとアルバイトであろうと、応募する企業にとって役立つ人材だと判断されれば採用されます。そして、履歴書とは「自分が今までどんな仕事をしてきたか、その経験がどう役に立つのか」を応募先企業に伝えるための書類です。
「フリーター時代の職歴を履歴書に書いてもいいの?」と不安に思う人もいるかも知れません。けれど、応募先の企業と同じ業界であったり、業界は違っても職種が同じか似ているなど、採用企業から評価されそうな職歴や業務経験は、履歴書や職務経歴書でぜひアピールしましょう!
それでは、フリーターが履歴書を作成する際に意識すべき、具体的な「4つのポイント」について紹介します。
- 嘘偽りのない内容を書く
- きれいな字で、誤字脱字が無いようにする
- 消えないボールペンを使って書く
- 修正液を使わない
基本的なことばかりのように感じるかも知れませんが、実はとても重要なポイントです。順に詳しく解説していきます。
嘘偽りのない内容を書く
当たり前のことですが、履歴書に虚偽の内容を記述することはやめましょう。
仮に、経歴詐称で入社できたとしても、社会保険・雇用保険・年金などの手続きを会社側が行う際にバレてしまいます。経歴詐称が明るみになれば、内定取消や解雇になる可能性が高いでしょう。また、そうした悪い評判が社内だけでなく取引先や同業他社、そしてあなたの知人にも広がってしまえば、その後の転職や人付き合いにも影響を及ぼしかねません。
嘘をつく代償は、想像以上に大きいのです。事実をありのままに書きましょう。
きれいな字で、誤字脱字が無いようにする
履歴書の第一印象は、文字がきれいであるほど良くなります。そのため、履歴書を書くときには、普段よりも丁寧に書くことを心掛けましょう。
もし、文字の美しさに自信が無かったり、きれいに書こうとするあまり書類作成に時間が掛かってしまう場合は、「履歴書作成ソフト」を使うのもおすすめです。自宅にプリンターが無ければ、コンビニエンスストアのコピー機で印刷ができるアプリを活用しましょう。これらのソフトやアプリには無料で使えるものも多いので、ネットで検索してみてください。
大切なのは「採用担当者が見やすい・読みやすい履歴書」を、「必要以上に時間を掛け過ぎず、スムーズに作成すること」です。便利なサービスを活用して効率的に作成できれば、誤字脱字が無いかをしっかりチェックする余裕も生まれます。
また、履歴書をパソコンで作成する場合であっても、郵送する際の封筒の宛名など、手書きが必要な部分については丁寧に書くことで印象は良くなるでしょう。
消えないボールペンを使って書く
履歴書はパソコンで作成することもできますが、手書きで作成するのであれば「消えないボールペン」を使いましょう。最近は、日頃から「消せるボールペン」を使用する人が増えましたが、履歴書に関してはNGです。
修正液を使わない
手書きで履歴書を作成すると、書き損じることがあります。ただ、履歴書に修正液や修正テープの使用は好ましくありません。
フリーターの履歴書の書き方
ここからは、履歴書の具体的な記入方法について解説します。
学歴の書き方
まず、学歴の書き方のポイントからお伝えします。
- 履歴書全体で西暦か元号(昭和・平成・令和など)表記かを統一する
- 高校、専門学校などから記入(小中学校の記載はなくてもよい)
- 学校名は正式名称で記入(「高校」ではなく「高等学校」)
こうしたルールに沿って記載していきましょう。
年 | 月 | 学歴 |
20〇〇 | 〇〇 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
20〇〇 | 〇〇 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
20〇〇 | 〇〇 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
20〇〇 | 〇〇 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
職歴の書き方
続いては、職歴です。
- 履歴書全体で西暦か元号(昭和・平成・令和など)表記かを統一する
- 古い職歴から順に記載する
- 職歴ごとにどのような業務を担当していたかを簡潔に記入する
- 最後は「現在に至る」と記載し、その下の行に右寄せで「以上」と記入
年 | 月 | 職歴 |
20〇〇 | 〇〇 | 株式会社○○(アルバイト) 入社 |
20〇〇 | 〇〇 | 株式会社○○(アルバイト) 退職 |
20〇〇 | 〇〇 | 株式会社○○(アルバイト) 入社 |
20〇〇 | 〇〇 | 株式会社○○(アルバイト) 退職 |
現在に至る | ||
以上 |
履歴書の書き方については、他にも多くの記事でご紹介しています。ぜひご参照いただき、お役立てください。
職歴の多いフリーターの履歴書の書き方
アルバイトや正社員の職歴が多い場合、以下の6つの方法で職歴を短くまとめることができます。
- 1ヶ月以内で退職したアルバイト・パートは省略する
- 配属部署や担当内容を省略する
- 別紙(職務経歴書)に職歴を書く
- 1社の派遣元で複数の派遣先がある時は簡略化する
- 2行使っていた表記を1行にまとめる
- 学歴は高等学校卒業以降から書く
以下の記事では、それぞれの方法について見本付きで解説しているので、あわせて読んでみてください。
フリーターが履歴書で差をつけるための方法
「フリーターだし、履歴書をどう書いても変わらないでしょ」なんて、それは大きな間違いであることを、ここまでお読みいただいた方はお分かりいただけることでしょう。
前述のとおり、履歴書はあなたの人材としての価値をアピールする、とても有効なツールです。書き方一つで「伸びしろがありそう」と期待されるか、「採用は見送ろうかな」と思われるかが決まります。この章では、履歴書であなたの魅力をアピールするためのポイントを2つ紹介します。
方法1:自己PRで伸びしろがあることをアピールする
履歴書の学歴・職歴にはありのままの事実を記載しますので、書き方によって大きく見え方が変わるものではありません。
しかし、「自己PR」は別です。自己PRの記載内容で「この人はこれから成長していきそうだ!ポテンシャルがあるぞ」と評価されるか、「あまり魅力を感じないなぁ」と思われてしまうかが決まります。
アピールできていない自己PRの例
これまで接客業でアルバイトをしてきました。その経験を通して、お客様に喜んでもらえることで得られる「やりがい」を知りました。
その気持ちを忘れることなく、これからも一生懸命がんばりたいと思います。よろしくお願いいたします。
「●●の経験をしました」「一生懸命がんばります」と記載する人は大勢います。
しかし、「あなたがどんな業務で、どのように工夫したのか」「その結果、どういう成果があったのか」「その経験を、応募先でどんな風に活かせるのか」という具体性に欠けるため、単なる精神論になってしまい、採用担当者に大きなインパクトを与えるには不十分です。
伸びしろを感じさせる自己PRの例
これまで飲食店で接客のアルバイトをしてきました。勤務する中で「いかにしてリピーターのお客様を増やすかが重要だ」と感じました。そこで、以前にも来店されたお客様には「いつも有難うございます」と笑顔でお声がけする等の工夫をしてみました。すると、お客様とのコミュニケーションの機会が増え、定期的にご来店いただけるようになった方もいらっしゃいます。この経験を活かし、今後も自ら考えて行動することを心掛けていきたいと考えております。
同じ接客業でのアルバイトですが、具体的にどんな行動をしたかが記載されていて、「仕事に対して受け身でなく、自分で考えて行動する姿勢」が伝わります。採用担当者は仕事に対して積極的な人材を採用したいと考えており、この自己PRは良い例であると言えます。
このように、自己PRは具体的なエピソードを盛り込みつつ、受け身でなく自分から積極的に行動する姿勢をアピールするのがポイントです。
方法2:職務経歴書を書く
フリーターの場合、職務経歴書の提出を求められることはあまり無いかも知れません。それでも、あえて職務経歴書を提出することで、あなたの職歴をもっとアピールすることは可能です。職務経歴書を提出するメリットは、以下のとおりです。
- 経験した業務やスキルについて、もっと詳しく説明できる
- 職務経歴書を提出することで、意欲が伝わる
- 文章力をアピールできる
内容が充実した職務経歴書を提出すれば、他の応募者に差をつけられるかも知れません。ただ、「あえて」提出するのですから、以下の点には注意しましょう。
- 文章が支離滅裂にならず、分かりやすく書けているか
- 見やすいフォーマットできれいにまとめられているか
- アピールしたい事柄が、きちんと伝わるように書けている
せっかく提出するのであれば、こうしたポイントを抑えた職務経歴書を作成しましょう。
フリーターの職務経歴書を詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
履歴書を書いた後の就職活動の流れについて詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
フリーターで履歴書に自信がない人はジェイックを使おう
履歴書や職務経歴書を作成したら、提出する前に第三者にチェックしてもらうと良いでしょう。客観的に見て「ちょっと分かりにくいかも」と思われてしまうようなら、その応募書類は採用担当者に良い印象を与えられないおそれがあります。何が足りないかを指摘してもらい、ブラッシュアップさせるのがおすすめです。
応募書類をチェックしてもらえる人が身近にいない場合は、就職エージェントを活用してみてください。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの応募書類をプロの視点から添削してくれます。就活全体の相談や、適した職業や企業の紹介など、さまざまなサポートが無料で受けられます。
就活において、やらなければならないことはたくさんあります。
- 自己分析
- 企業分析
- 応募書類の作成
- 企業とのやりとり
- 面接対策
就職エージェントはこれらのサポートや代行をするため、「就職活動を何から始めていいか分からない」「身近に相談できる人がいない」という人におすすめのサービスなのです。
私たちジェイックも、20代のフリーター・既卒者・第二新卒の就職支援を得意とする就職エージェントです。就活の基礎を学べる就職講座も開講しています。
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まとめ
履歴書は、就職活動において非常に重要なツールです。あなたの魅力を100%伝えられる履歴書を作成しましょう。フリーターとして働いてきた経験は、あなたの財産になっているはずです。大事なのは、それを具体的に分かりやすく伝えるということです。
採用担当者は、あなたが思う以上に履歴書をしっかり読み込んでいます。応募書類の作成が難しい方や、作成したけれど自信がない人は、ぜひジェイックのアドバイザーにご相談ください。就活のプロが、無料でサポートします。