
※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
この記事の目次
仕事に行きたくない理由が分からない2つの原因

仕事に行きたくないけれど、なぜそう感じるのかわからない人もいます。
そこには、大きな2つの原因が考えられます。
心が疲れている
なぜ仕事に行きたくないか自分ではわからないほど、精神的に疲弊しているケースはあります。人間関係や仕事のプレッシャーなどが重なり精神的につらくなりすぎると、反射的に「仕事に行きたくない」「出勤したくない」という気分になり、身体が動かなくなってしまう、ということもあり得ます。
身体の疲れと違って、心の疲れは目に見えないものです。気づかないうちにどんどん追い込まれ、心の病などにつながるリスクもあるため要注意です。
自己肯定感が低下している
仕事で先輩や上司からパワハラを受けている・ブラック企業に勤めている人などに多いケースです。何をやっても否定や罵倒をされたり、「お前は人としてダメだ」などと人格を否定されたり、過度に責任を問われたりといったことが続くと、どうしても自己肯定感は低くなってしまいます。
自己肯定感が下がってそのままの状態が続くと、自分を大切にすることが難しくなってしまいます。「もっとがんばらなきゃ」などと無理をした結果、限界を迎えてしまうこともあるため、そうなる前に対処したほうがよいでしょう。
仕事に行きたくない/家にいたい時の対処法(短期的)

仕事に行かず家にいたいと感じるときにすぐできる対処法を3つ、ご紹介します。
対処法1:気分転換をする
たとえば、以下のような方法で気分転換をしてみましょう。
- 好きな音楽を聴く
- 運動をする
- 趣味に没頭する
- 新しい趣味を見つける
- 行きたい場所へ出かける
気分転換のポイントは、「仕事と無関係のことをする」「仕事のことは考えないようにする」の2点です。意外と、一日気分転換をしてみるだけでも気持ちが切り替わり、サッパリすることも多いものです。
家にいたいのであればとことん家で過ごすのもいいですし、逆に、遠出をしてみるのもよいでしょう。意識的に「オフ」のモードに入り、自分のやりたいことや好きなことに取り組んでみましょう。
対処法2:物事の考え方を変えてみる
物事の考え方、つまり自分の内側を変えることは大きな効果をもたらします。以下のようなことに対して、考え方を変えてみましょう。
- 職場の人間関係に対する考え方
- 仕事に対する意識
たとえば職場に苦手な人がいる場合、出勤せず家にいたいと考えてしまうかもしれません。そういうときは「相手の嫌なところにフォーカスしない」もひとつの手です。深く考えすぎず適度に割り切り、自分のやるべきことに集中することで、人間関係のイライラやストレスを軽減できます。
仕事に対しても「行きたくない」ばかり考えるのではなく「いい学びや経験になっている」「仕事のおかげで収入を受け取ることができている」など、得ているものに感謝するほうが生産的です。また「仕事はいつでも辞められる」と、ある意味気楽に考えておくのも、追い詰められずに済むよい方法です。
対処法3:明日の自分にご褒美を用意
仕事に行きたくないな、家にいたいなと感じてしまうときは「今日一日がんばったら、明日は自分にご褒美をあげよう」という取り組みもおすすめです。
特別なものである必要はなく、たとえば好きな食べ物・飲み物、漫画や雑誌、有料のオンライン動画を購入するなど、少額のご褒美のほうが、こまめに続けられます。繁忙期などが終わったタイミングでは、旅行や少し高価な洋服など、大きなご褒美を用意しても良いでしょう。
定期的に自分を喜ばせるのは、大切なことです。「またがんばろう」と思えるモチベーションになったり、仕事への姿勢を改めたりもできるからです。
仕事に行きたくないときのNGな行動

どのような理由で仕事に行きたくないと感じることが多いのか、理解できたでしょうか。仕事に行きたくないときに、これだけはやってはいけない5つのことをご紹介します。
NG行動1:仕事に行きたくないから家から出ない
仕事に行きたくないという気持ちが募ると、何もしたくないという無気力につながることがあります。ですが、何もしたくないから家から出ないということは、仕事をしたくないという自分の気持ちから逃げているということにもなります。
また、家に引きこもってしまうのは、かえって逆効果になることもあります。人間は、適度に外に出て外の空気に触れたり、直接人と接したりなければ、健康・メンタル面に影響が出やすくなります。家にずっといることで、かえってストレスが溜まってしまうことも多いのです。
NG行動2:欠勤連絡を他人に任せる
仕事に行きたくない要因として、上司との人間関係がうまくいっていないことは多いものです。「上司と話したくない」と考え、欠勤連絡をしずらいと感じて他人にお願いしようといった判断に至る人もいるかもしれません。
ですがそういったことをしてしまうと、よけいに上司との関係がぎくしゃくしてしまい、より仕事に行きたくないと感じてしまうこともあります。
欠勤連絡に限らず、上司との関わりを避けすぎるとコミュニケーションがうまくいかず、その結果、ミスなどにつながるリスクもあるのです。
NG行動3:無断欠勤をする
もっとも避けるべきなのは、無断欠勤をすることです。「仕事に行きたくない」という気持ち自体は悪いことではありませんが、無断欠勤は、職場に迷惑と心配をかけてしまうため、社会人としてはやるべきではありません。
かえって大ごとになってしまい、そのことでますます会社へ行きづらくなってしまうことにもなりかねないのです。
たとえば「上司からパワハラを受けていて、話すと気分が悪くなってしまう」などの場合、連絡をするときに家族に付き添ってもらったり、休むという要件を伝えて早々に会話を切り上げる、という対策をしてもよいでしょう。
NG行動4:勢いで退職する
仕事を辞めることは、いつでもできます。仕事に行きたくない気持ちがずっと続いていて、自分なりに努力しても改善されないのであれば、その職場を離れることで解決できることもあるでしょう。
しかし、転職先を決めないまま退職するのは、よほどのことがない限り避けたほうがよいでしょう。精神的にも金銭的にも不安定になってしまい、焦って次の仕事を見つけなければいけないことにもなりかねないからです。
いきなりの退職よりも、まずは欠勤や休職などで、落ち着いて考える時間を持つことをおすすめします。
NG行動5:我慢をする
「仕事に行きたくない。でも、行かなくては」と耐え続けることも、適切ではありません。度を越えた我慢をすることは、心身の病気などにつながる恐れがあるからです。
たとえば、いまの状況で変えられそうなところがあれば、一つひとつ行動してみるのもひとつの方法です。人間関係であれば相手との接し方を工夫してみる、仕事が忙しすぎるようであれば業務量を調整してもらえないか上司に相談する、などです。
意外と、自分が行動を起こすことで変えられるものもあります。ただ耐えるだけでなく、いまの状況を改善するためにできることはないかという観点で、冷静に考えてみましょう。
「仕事に行きたくない」は甘えではなく、うつ病のサインかも

仕事に行きたくない理由がわかって改善を試みても依然として仕事に行きたくないとしたら、それは甘えでしょうか?いいえ、そうとも限りません。その「仕事に行きたくない」は、うつ病のサインである可能性があります。
ここでは「仕事に行きたくない」と感じている時のうつ病の見分け方についてご紹介します。
うつ病の判断方法
一時的に仕事に行きたくない、やる気がでない時と、うつ病が理由で「仕事に行きたくない」と感じている時にはどんな違いがあるのか、「仕事に行きたくない理由」によるうつ病の見分け方や、一般的なうつ病の見分け方についてもご紹介します。
「仕事に行きたくない理由」による、うつ病の見分け方
まずは、新宿メンタルクリニック「会社に行きたくない…それは、うつかも?」を参考に、うつ病の見分け方を紹介します。
以下のような理由で「仕事に行きたくない」場合は、一般的によくみられる理由であり、ちょっとしたリフレッシュ方法などで、解消されることが多くあります。
- 寝不足続きや疲れがたまっていて、やる気が出ない
- 月曜日・休み明けの勤務が面倒くさい
- 上司や同僚、取引先の人などの人間関係でストレスがたまる
- 仕事上のトラブルを抱えている、またはプレッシャーがかかっている
逆に、以下の様な理由の場合は、継続的に心身にストレスを受けており、長期化するとメンタルに深刻なダメージを与えて、うつ病を発症してしまう可能性もあるため要注意です。
- 仕事そのものや会社が自分に合っていないと感じている
- 労働時間が長かったり、キャパオーバーの仕事続きででカラダが悲鳴を上げている
- 上司や先輩、同僚などからいじめやパワハラを受けている
うつかもしれないと感じている方は、まずはご自身の現状を見直してみましょう。
一般的なうつ病の見分け方
「仕事に行きたくない理由」によるうつ病の見分け方をご紹介しました。次に、厚生労働省「こころの耳」を参考に、一般的なうつ病の見分け方を、体のサイン、心のサイン、行動のサイン、3つの面からご紹介します。
ご自身の状態に当てはまるものがあるかどうか、チェックしてみてください。
- 睡眠の変化:朝早く目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど
- 食欲/体重の変化:食欲がない、食べてもおいしくない、食欲が急に増えた。体重が減った、または増えた
- 疲労がとれない:朝からぐったりと疲れきっている、疲労感が抜けない
- その他の変化:頭が重い、肩・首が重い、下痢や便秘が続く
- 憂うつ感:気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる、憂うつだ
- おっくう感:何事にも興味がもてない、何をするにもおっくうだ
- 焦り/不安感:イライラして落ち着きがない、不安だ
- 遅刻/欠勤:会社に遅刻することが増えた、欠勤が増えた
- 出社拒否:会社に行きたがらない
- 会話:口数が減る、「自分はだめな人間だ」など否定的な発言が増える
- 日常生活:新聞やテレビを見なくなった、人との接触を避けるようになった
3つの面から、いまの状態を確認してみましょう。
うつ状態が続く場合
上記で紹介したサインのうちいくつかに該当し「仕事に行きたくない」と思うことは、誰でも一度は経験があることだと思います。ですが、理由がもなく「仕事に行きたくない」状態や、これらのサインが長く続いている場合は、注意が必要です。
とくに、うつ病の可能性があるサインが10日から2週間以上続いている場合は、一人で抱え込まず、早めに専門家に相談するか、医療機関を受診しましょう。
朝泣きたいぐらい仕事に行きたくない時は、転職も視野に入れてみよう

最後に、仕事に行きたくない気持ちがどうしても解消されない場合に、おすすめの方法をご紹介します。毎日「仕事に行きたくない」と思いながら働くことは、とてもつらいものです。一度立ち止まって考えてみましょう。
転職エージェントに相談してみる
仕事に行きたくない気持ちが長く続く場合、根本的な解決は転職です。転職すること=辛い環境から逃げるように感じる人もいるようですが、それは間違いです。転職は現状から逃げることではなく、新しくはじめるポジティブなことだと認識しましょう。
会社を辞めることは不安がつきまとうものですが、不安は情報を得ることで少なくすることができます。転職エージェントには、キャリアアドバイザーというプロがいて、無料で相談することができます。
今の会社での不満や、仕事に行きたくないといった気持ち、自分の転職の可能性や転職市場での価値など、不安になっている部分をぶつけてみましょう。
退職代行サービスを使って退職する
「本気で会社を辞めたいけれど、とても職場に言える雰囲気ではない」と我慢し続けている場合、退職代行サービスを使う方法があります。
退職代行サービスは、あなたに代わって会社に対して退職の手続きを取ってくれるサービスです。料金は数万円程度かかりますが、それで精神的な負担を大幅に減らせるのであれば、決して高くはないのではないでしょうか。
ただし、退職代行サービスを使って退職する前に、職務経歴書上の空白期間ができてしまうことを防ぐため、転職先を見つけておくことをおすすめします。空白期間で何をしていたのか話せれば問題ありませんが、不安なようであれば、なるべく在職中に転職先を決めておきましょう。
まとめ
「仕事に行きたくない」という気持ちが一時的なものならば、休養したり気分転換したりすることで、解消されるでしょう。問題は、毎日のように仕事に行きたくないと感じているケースです。
無理に働き続けるとうつなどの精神疾患につながることもあるため、自分の心と向き合い、自分なりに努力や工夫をしても改善されないようであれば、早めに転職を検討するのも有効な方法です。仕事に行きたくないとお悩みの方は、ぜひお気軽に、ジェイックのキャリアアドバイザーへご相談ください。
「仕事 行きたくない」に関するよくある質問
仕事に行きたくない、家にいたいという気持ちは、甘えではありません。「仕事に行きたくないと悩んでいる人は多い」で触れていますが、仕事に行きたくないと感じたことがあると回答した社会人は90%以上という結果も出ています。
精神的に疲れている、または自己肯定感が下がっているなどの要因から、仕事に行きたくない、会社を辞めたいけれどなぜなのかわからない状態に陥ることがあります。詳しくは「仕事に行きたくない理由が分からない2つの原因」をご参照ください。
「仕事に行きたくない理由10選」でご紹介していますが、やる気が起きない、やりがいがない、人間関係の悩み、疲れがとれないなど理由はさまざまです。出勤せず家にいたい、通勤が嫌など、リモートワークができない仕事ならではの悩みもあります。
考え方を変えてみる、自分にご褒美を与える、転職を検討する、など、状況や悩みの期間によって乗り越え方は異なります。「仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方(短期的)」「仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方(長期的)」もぜひご覧ください。
家に引きこもる、いきなり退職する、無断欠勤をする、などの行動は、たとえ仕事に行きたくない、会社を辞めたいと強く思っても避けたほうがよいでしょう。詳細は「仕事に行きたくないときのNGな行動」をご覧ください。
「朝泣きたいぐらい仕事に行きたくない時は、転職も視野に入れてみよう」でご紹介していますが、会社を辞めたいと本気で思ったら、いまいる場所を離れるための行動を取りましょう。転職エージェントへの相談か、退職代行サービスの利用という方法があります。