※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
「仕事に行きたくない、家にいたい!と誰しもが思ったことがあるでしょう。
この記事では、仕事に行きたくない理由やその対処法を解説しています。この記事を最後まで読んでいただければ、仕事に行きたくない気持ちを解消することにつながりますので、ぜひご覧ください。
- 仕事に行きたくない理由がわからないのは「心の疲れ」が原因?
- 仕事に行きたくない時の「短期的な対処法3選」「長期的な乗り越え方5選」を紹介
- 仕事に行きたくない時の「NGな行動5選」は避けよう
- 「仕事に行きたくない」はうつ病のサインかも。医療機関への相談も検討しよう
この記事の目次
「仕事に行きたくない、家にいたい」という気持ちは甘えなのか?
「仕事に行きたくない」「家にいたい」と感じることを、自分で「甘え」と決めつけてしまう人は少なくありません。しかし、このような気持ちは決して甘えではなく、むしろ心身からの大切なサインだと考えるべきです。特に、疲労やストレス、仕事のプレッシャー、または人間関係の悩みといった原因が積み重なると、「休みたい」という感情が自然と湧き上がるのは当然のことです。むやみに自己否定することは状況を悪化させる可能性があり、回復を遅らせる要因にもなります。
「休むこと」は、決して逃げではありません。一歩立ち止まり、自分の心と体の状態を見直す機会です。多くの人にとって、生活費を稼ぐために仕事は欠かせない現実ですが、立ち止まらずに無理を重ねてしまうと、気づかぬうちにメンタル不調や深刻な健康問題へとつながることもあります。そのため、「仕事に行きたくない」と感じたときには、その原因を見つめ直し、自分の状態を理解しながら適切な対処法を考えることが重要です。
仕事を休んだり、ストレスの原因を明確にすることで、心と身体をリセットして仕事のストレスを乗り越える力を取り戻すことができます。休むことは決して甘えではなく、心身の健康を保つための大切な対処法といえるでしょう。
仕事に行きたくない、家にいたいと感じる理由7選
「仕事に行きたくない、家にいたい」と思う主な原因として、以下のようなものがあります。
- 仕事のプレッシャー
- 人間関係の悩み
- 疲労が溜まっている
- 仕事のモチベーションが下がっている
- メンタル不調
- ハラスメントを受けている
- 通勤にストレスを感じている
仕事に行きたくない、家にいたいと思う原因には、仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、肉体的な疲労の蓄積が挙げられます。また、仕事に対するモチベーションの低下や、メンタル不調といった心理的な要因も深く関与しています。
これらの背景には仕事自体や職場の環境が自分の性格や価値観と合わない場合が多く、結果として朝起きたときに「行きたくない」という感情が強くなるのです。
次は、それぞれの原因と対処法について詳しく解説していきます。ひとつひとつ原因を分析し、対処法を見つけることが憂鬱な感情を乗り越える鍵となります。
仕事のプレッシャー[仕事に行きたくない理由1/7]
仕事に対するプレッシャーを感じているときは、「仕事に行きたくない、家にいたい」と思うことがあります。
- 担当する業務の量が多い
- やりたくない仕事がある
- 厳しいノルマがある
- 重要なプロジェクトを成功させなければならない
- 納期に追われている
などが考えられます。
仕事に対する責任感が強い人や完璧主義の人が陥りやすい理由の一つで、プレッシャーからミスを起こしてしまうことも少なくありません。
適切な目標設定やタスクの優先順位を見直すことで、この重圧を軽減することができる場合があります。また、同僚や上司に相談しやすい職場環境を整えることも重要です。
人間関係の悩み[仕事に行きたくない理由2/7]
職場での人間関係に悩みを持っている場合は、高い確率で「仕事に行きたくない、家にいたい」と感じてしまいがちです。同僚との不和や上司との対立、部下とのトラブルは、心の負担を増大させ、「仕事に行きたくない」という感情を引き起こします。
- 職場に苦手な人がいる
- 人付き合いに疲れている
- パワハラやセクハラなどを受けている
多くの人が集まる職場には、さまざまな人がいます。
直属の上司や同僚など、距離感の近い人に対する悩みがある場合は、さらに憂鬱な気持ちになるでしょう。
対処法としては、感情に流されず問題を整理し、具体的な解決策を見つける努力を続けることが重要です。時には、外部の専門家やカウンセラーに相談をするのも効果的です。
疲労が溜まっている[仕事に行きたくない理由3/7]
身体的な疲労が溜まっていると、「仕事に行きたくない」と思うことが多くなります。
- 厳しい納期やノルマに追われている
- 残業や休日出勤が多い
- 人員不足でキャパオーバーの状態が続いている
睡眠不足や残業の増加、過密スケジュールなど、生活や仕事の中で休息が取れない状況が続くと、心身ともに限界を感じるようになります。この状態では、目覚めた瞬間から「仕事に行きたくない、家にいたい」という感情が強くなります。
普段はやりがいを感じて一生懸命仕事ができていても、「仕事に行きたくない」と感じるときは身体的なSOSと受け止める必要があります。
疲労が溜まっていることが原因の場合は、まずは数日休みを取ってリフレッシュし、上司に業務量の調整や納期の延期などを相談してみましょう。
仕事のモチベーションが下がっている[仕事に行きたくない理由4/7]
仕事のモチベーションが下がっていることも、「仕事に行きたくない」理由の一つとして考えられます。
- 仕事にやりがいが感じられない
- 自分の仕事が評価されない
- 休み明けや長期休暇明けでモチベーションが上がらない
また、入社目に描いていた理想と現実のギャップを感じるケースなども該当するでしょう。
長期休暇明けなどの場合は、休暇中の解放感や楽しかった出来事などから抜け出せず、仕事という現実に引き戻されたくないと感じることもあります。
仕事のモチベーションが下がっているときは、以下の方法を試してみてください。
- 小さくても達成可能な目標を設定して、達成感を得る
- 今の仕事で得られるスキルなど、仕事の「いい部分」を見つける
- 顧客の声を聴いたり、自分の仕事の意義を再確認する
- キャリアプランを考え、今の仕事で出来ることを整理する
メンタル不調[仕事に行きたくない理由5/7]
「仕事に行きたくない、家にいたい」と感じる背景には、メンタル不調が隠れていることがあります。うつ病や不安障害など、精神的な健康問題が原因でエネルギーを失い、職場に向かう気力を奪われるケースがあります。
以下の症状が出ている場合は、メンタル不調の可能性があります。
- 気分が落ち込んでいる
- 不安やイライラを感じる
- 自己否定的な考えをしてしまう
- 眠れない
- 休息をとっても疲れが取れない
- 食欲不振または食べ過ぎ
- 頭痛がする
- 動悸が息切れがする
また、自覚のないままメンタルが疲れていることもあります。この状況を放置してしまうと、症状がさらに悪化する可能性もあるため、早めの対処が必要です。休養をしっかりとり、不調が続く場合は専門医の診察を受けることが重要です。
ハラスメントを受けている[仕事に行きたくない理由6/7]
職場でのハラスメントは、大きな心の負担となります。例えば、言葉の暴力や嫌がらせ、パワハラ、セクハラなどは、被害者の自尊心や精神的な安定を著しく損ないます。これにより、「仕事に行きたくない」と感じるだけでなく、職場に対する恐怖心も生じてしまいます。
この問題を乗り越えるためには、信頼できる上司や同僚に相談したり、専門の窓口に助けを求めることが不可欠です。また、法的なサポートを検討することも選択肢の一つです。
通勤にストレスを感じてい[仕事に行きたくない理由7/7]
仕事や職場には問題がないのに、会社までの通勤にストレスを感じることで「仕事に行きたくない」と思うことがあります。
長時間の通勤や満員電車での移動、交通渋滞などが毎日の負担となり、職場に着く前の段階でエネルギーを消耗してしまいます。特に通勤時間が長い場合は、行程を考えるだけで気が重くなったり、ラッシュ時の通勤が毎日繰り返されることで大きなストレスになったりすることも少なくありません。
- 通勤時間が長い
- 混雑が激しい
- 悪天候
このような場合は、通勤時間を工夫してリラックスする方法を取り入れることが有効です。例えば、音楽や読書、ポッドキャストなどで気分転換を図ることができます。また、リモートワークやフレックスタイム制度の導入が可能な場合、勤務形態を見直すことで通勤ストレスを軽減することも検討してみてください。
仕事に行きたくないのは心が疲れているサイン?心の疲れのレベル
ハッキリとした理由がわからないのに「仕事に行きたくない」と感じるのは、心が疲れているサインかもしれません。
心が疲れたときの症状をご紹介しますので、自分がどのレベルに該当するのかチェックしてみましょう。
心の疲れレベル1:会社に行けば仕事はできる
「仕事に行きたくない」と思っても、会社に行けば仕事を問題なくこなせる状態であれば、心の疲れレベルは1の段階です。
「仕事に行きたくない」という気持ちは多くの人が当たり前に感じる気持ちでもあります。会社に行くまでは気が重いけれど、会社へ行ってしまえばいつも通り仕事ができるはずです。
好きな音楽を聴く・身体を動かすなどちょっとした気分転換をしたり、物事の考え方を変えたりすることで、解決するかもしれません。
心身が疲れていることも考えられるので、寝不足を感じる場合などはゆっくりと休息をとることも有効な解決法です。
心の疲れレベル2:家からなかなか出られない
仕事に行かなければいけないのに、家からなかなか出られない・家を出ることを躊躇してしまうという状態は、心の疲れレベル2の段階です。
「仕事に行きたくない」理由を長期間解決せずに我慢していると、心の疲れレベルは悪化します。
自分では気が付いていなくても「仕事に行きたくない」という理由はあるはずです。
仕事を辞められない・相談することができないという状態であることも多く、一人で抱え込むうちに深刻な事態に陥ってしまったと考えられます。
心の疲れレベル3:眠れない・自然と涙が出る
眠れない・自然と涙が出る・仕事のことをずっと考えてしまうなどの症状は、メンタルが深刻なダメージを受けていることが多く、心の疲れレベルは3の段階です。
睡眠の変化や悲観的な考え方が常態化しているのであれば、うつ病の危険性もあります。
レベル3の状態が10日~2週間ほど続くようであれば、医療機関の受診が必要でしょう。
ただ「仕事に行きたくない」だけではなく、既に深刻な状態であることを自覚しなくてはいけません。
うつ病かもしれないと感じた場合は、自分自身の現状を見直して、退職・転職などを検討することも必要になります。
仕事に行きたくない時の対処法
仕事に行きたくない、家にいたいを乗り切るには、以下のような方法があります。
- まずは一日休んでみる
- 気分転換をする
- 物事の考え方を変えてみる
- 明日の自分にご褒美を用意する
- 病院を受診する
対処法1. まずは一日休んでみる
「仕事に行きたくない」と感じたとき、まず最初に試してほしいのが一日休むことです。仕事に対して強い憂鬱さやストレスを感じているときは、無理をして出勤するのではなく、休むという選択を取ることが大切です。
体や心の疲れが限界に達していると、最終的に大きな不調に繋がりかねません。「休むのは甘えではない」と自分に言い聞かせてください。そして、この時間を利用して自分をリフレッシュし、心身を休めることを意識しましょう。
休息を取ることで仕事に対するネガティブな感情が少しずつ軽減されることがあります。休むことは問題の解決につながる大切な対処法の一つです。
対処法2. 気分転換をする
憂鬱な気分を和らげるためには、気分転換を取り入れることが効果的です。仕事のことばかり考えてしまう状況から距離を置き、リラックスできる時間を作りましょう。
たとえば、以下のような方法で気分転換をしてみましょう。
- 好きな音楽を聴く
- 好きな映画を観る
- 散歩をする
- 運動をする
- 自然の中で過ごす
- 趣味に没頭する
- 新しい趣味を見つける
- 行きたい場所へ出かける
気分転換のポイントは、「仕事と無関係のことをする」「仕事のことは考えないようにする」の2点です。意外と、一日気分転換をしてみるだけでも気持ちが切り替わり、サッパリすることも多いものです。
家にいたいのであればとことん家で過ごすのもいいですし、逆に、遠出をしてみるのもよいでしょう。意識的に「オフ」のモードに入り、自分のやりたいことや好きなことに取り組んでみましょう。
対処法3. 物事の考え方を変えてみる
「仕事に行きたくない」と感じたときは、物事の考え方や捉え方を少し変えてみることも有用です。仕事に対する否定的な考えが強くなると、それがストレスの原因をさらに拡大させてしまいます。
物事の考え方、つまり自分の内側を変えることは大きな効果をもたらします。以下のようなことに対して、考え方を変えてみましょう。
- 職場の人間関係に対する考え方
- 仕事に対する意識
たとえば職場に苦手な人がいる場合、出勤せず家にいたいと考えてしまうかもしれません。そういうときは「相手の嫌なところにフォーカスしない」もひとつの手です。深く考えすぎず適度に割り切り、自分のやるべきことに集中することで、人間関係のイライラやストレスを軽減できます。
仕事に対しても「行きたくない」ばかり考えるのではなく「いい学びや経験になっている」「仕事のおかげで収入を受け取ることができている」など、得ているものに感謝するほうが生産的です。また「仕事はいつでも辞められる」と、ある意味気楽に考えておくのも、追い詰められずに済むよい方法です。
また、「なぜこの仕事をしているのか」「どんな目標があるのか」といった自身の目的を振り返る時間を持つと良いでしょう。他にも、自分の出来ていることや成し遂げたことをポジティブに捉えることも効果があります。
視点を変える努力をすることで業務の苦痛を軽減し、モチベーションを少しずつ取り戻すことができます。小さな成功を積み重ねて「頑張った自分」を認める意識を持ちましょう。
対処法4. 明日の自分にご褒美を用意
仕事に行きたくないな、家にいたいなと感じてしまうときは「今日一日がんばったら、明日は自分にご褒美をあげよう」という取り組みもおすすめです。
特別なものである必要はなく、たとえば好きな食べ物・飲み物、漫画や雑誌、有料のオンライン動画を購入するなど、少額のご褒美のほうが、こまめに続けられます。繁忙期などが終わったタイミングでは、旅行や少し高価な洋服など、大きなご褒美を用意しても良いでしょう。
定期的に自分を喜ばせるのは、大切なことです。「またがんばろう」と思えるモチベーションになったり、仕事への姿勢を改めたりもできるからです。
対処法5. 病院を受診する
仕事が嫌で家にいたいと感じる日々が続く場合は、心の健康に影響を及ぼしている可能性があります。このような場合、専門家に相談することをおすすめします。特に、強い不安や抑うつ状態が長期間続く場合は、心療内科や精神科の受診を検討しましょう。心の問題は目に見えにくいものですが、自分だけで抱え込むと悪化してしまうことがあります。また、仕事に関連するストレスが原因である場合は、カウンセリングを通じて対処法を学ぶこともできます。「休む」「相談する」という行動は決して弱さではなく、自分を守るための大切な選択です。早期の対応が、心身の回復を助けてくれるでしょう。
仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方5選
仕事に行きたくない、家にいたいという気持ちが続くと「会社を辞めたい」という想いで頭がいっぱいになってしまうことがあります。以下の方法をしばらく試してみて、今後のことを考えてみてはいかがでしょうか。
規則正しい生活をする[乗り越え方1/5]
規則正しい生活は、心身の健康に大きな効果をもたらします。
- しっかりと休憩、休息をする
- 朝食をしっかりとる
- 適度に外に出る/身体を動かす
- 暴飲暴食を控える
- 早寝早起きをする
しっかりと休憩をして体と脳を万全な状態にしておくのは、身体と気持ちのコンディションを整えるのに多いに役立ちます。
食事、運動、睡眠といった基本的な部分も、意外とおろそかになってしまっている人も多いのではないでしょうか。近年はリモートワークなどで室内で仕事をする人も増えています。「外に出るのは面倒だから家にいたい」と思いがちですが、一日一回は日の光を浴びたり、風を感じたりしながら外を歩く時間を持つことをおすすめします。
仕事をスムーズに進める方法を知る[乗り越え方2/5]
仕事をスムーズに回すための方法として、基本のフレームワークを活用する、効率よく仕事をするためのノウハウを知る、などがあります。
たとえば営業やマーケティングの仕事をしている場合、「3C分析」を使ってみることで、現状を整理できることがあります。いったん基本のフレームワークに当てはめて考えてみることで、うまくいくことはあります。
ビジネス本や動画、Webの記事などで、効率のよい仕事の方法を学ぶのも有効です。一気にすべて取り入れるのは難しくても、自分に合っているもの、できそうなものをいくつか試してみるだけでも、変化を感じられるでしょう。
楽しく仕事している人を見てみる[乗り越え方3/5]
楽しそうに仕事をしている人の様子を見て、よいところを取り入れてみるのはおすすめの方法です。
まず、楽しく働いている人は、その仕事に向いている・適性があるという部分は大きいでしょう。自分が得意なことをやったほうが良い成果を出しやすいため、よりやる気が出るというプラスのサイクルになりやすいからです。
また、楽しく働いている人は、職場の人から好かれていることも多いはずです。分け隔てなく接していたり、明るく前向きな雰囲気や発言が多かったりなど、その人間性を参考にしてみるのもよいでしょう。
部署の変更をお願いしてみる[乗り越え方4/5]
特定の人間関係や、いまの仕事内容がどうしてもつらいという場合、部署異動を申し出てみてもよいでしょう。まずはいまいる場所でやれることをやってみて、それでも悩みが解消されないのであれば、有効な方法です。
同じ会社でも、部署によってやり方や雰囲気が違うということはよくあります。部署を変わったことで、いきいきと働けるようになったという人もいます。
小規模な会社では難しいかもしれませんが、一定以上の規模であれば、部署異動が叶う可能性はあります。会社を辞めたいと思い詰める前に、相談してみてもよいでしょう。
転職を考える[乗り越え方5/5]
「仕事に行きたくない」「会社に行かず家にいたい」という気持ちが消えないようであれば、最終手段として、転職するのもありです。自分なりにいろいろと対処してみても状況が変わらない場合、環境を変えることで解決できることもあります。
まずは現職中に時間をつくり、転職先を調べて探してみることから始めましょう。まずは転職という選択肢が自分のなかにできるだけでも、ストレスは軽減されるはずです。
仕事に行きたくないときのNGな行動5選
どのような理由で仕事に行きたくないと感じることが多いのか、理解できたでしょうか。仕事に行きたくないときに、これだけはやってはいけない5つのことをご紹介します。
仕事に行きたくないから家から出ない[NG行動1/5]
仕事に行きたくないという気持ちが募ると、何もしたくないという無気力につながることがあります。ですが、何もしたくないから家から出ないということは、仕事をしたくないという自分の気持ちから逃げているということにもなります。
また、家に引きこもってしまうのは、かえって逆効果になることもあります。人間は、適度に外に出て外の空気に触れたり、直接人と接したりなければ、健康・メンタル面に影響が出やすくなります。家にずっといることで、かえってストレスが溜まってしまうことも多いのです。
NG行動2:欠勤連絡を他人に任せる[NG行動2/5]
仕事に行きたくない要因として、上司との人間関係がうまくいっていないことは多いものです。「上司と話したくない」と考え、欠勤連絡をしずらいと感じて他人にお願いしようといった判断に至る人もいるかもしれません。
ですがそういったことをしてしまうと、よけいに上司との関係がぎくしゃくしてしまい、より仕事に行きたくないと感じてしまうこともあります。
欠勤連絡に限らず、上司との関わりを避けすぎるとコミュニケーションがうまくいかず、その結果、ミスなどにつながるリスクもあるのです。
NG行動3:無断欠勤をする[NG行動3/5]
もっとも避けるべきなのは、無断欠勤をすることです。「仕事に行きたくない」という気持ち自体は悪いことではありませんが、無断欠勤は、職場に迷惑と心配をかけてしまうため、社会人としてはやるべきではありません。
かえって大ごとになってしまい、そのことでますます会社へ行きづらくなってしまうことにもなりかねないのです。
たとえば「上司からパワハラを受けていて、話すと気分が悪くなってしまう」などの場合、連絡をするときに家族に付き添ってもらったり、休むという要件を伝えて早々に会話を切り上げる、という対策をしてもよいでしょう。
NG行動4:勢いで退職する[NG行動4/5]
仕事を辞めることは、いつでもできます。仕事に行きたくない気持ちがずっと続いていて、自分なりに努力しても改善されないのであれば、その職場を離れることで解決できることもあるでしょう。
しかし、転職先を決めないまま退職するのは、よほどのことがない限り避けたほうがよいでしょう。精神的にも金銭的にも不安定になってしまい、焦って次の仕事を見つけなければいけないことにもなりかねないからです。
いきなりの退職よりも、まずは欠勤や休職などで、落ち着いて考える時間を持つことをおすすめします。
NG行動5:我慢をする[NG行動5/5]
「仕事に行きたくない。でも、行かなくては」と耐え続けることも、適切ではありません。度を越えた我慢をすることは、心身の病気などにつながる恐れがあるからです。
たとえば、いまの状況で変えられそうなところがあれば、一つひとつ行動してみるのもひとつの方法です。人間関係であれば相手との接し方を工夫してみる、仕事が忙しすぎるようであれば業務量を調整してもらえないか上司に相談する、などです。
意外と、自分が行動を起こすことで変えられるものもあります。ただ耐えるだけでなく、いまの状況を改善するためにできることはないかという観点で、冷静に考えてみましょう。
「仕事に行きたくない」は甘えではなく、うつ病のサインかも
仕事に行きたくない理由がわかって改善を試みても依然として仕事に行きたくないとしたら、それは甘えでしょうか?いいえ、そうとも限りません。その「仕事に行きたくない」は、うつ病のサインである可能性があります。
ここでは「仕事に行きたくない」と感じている時のうつ病の見分け方についてご紹介します。
うつ病の判断方法
一時的に仕事に行きたくない、やる気がでない時と、うつ病が理由で「仕事に行きたくない」と感じている時にはどんな違いがあるのか、「仕事に行きたくない理由」によるうつ病の見分け方や、一般的なうつ病の見分け方についてもご紹介します。
「仕事に行きたくない理由」による、うつ病の見分け方
まずは、うつ病の見分け方を紹介します。
以下のような理由で「仕事に行きたくない」場合は、一般的によくみられる理由であり、ちょっとしたリフレッシュ方法などで、解消されることが多くあります。
- 寝不足続きや疲れがたまっていて、やる気が出ない
- 月曜日・休み明けの勤務が面倒くさい
- 上司や同僚、取引先の人などの人間関係でストレスがたまる
- 仕事上のトラブルを抱えている、またはプレッシャーがかかっている
参照:新宿メンタルクリニック「会社に行きたくない…それは、うつかも?」
逆に、以下の様な理由の場合は、継続的に心身にストレスを受けており、長期化するとメンタルに深刻なダメージを与えて、うつ病を発症してしまう可能性もあるため要注意です。
- 仕事そのものや会社が自分に合っていないと感じている
- 労働時間が長かったり、キャパオーバーの仕事続きででカラダが悲鳴を上げている
- 上司や先輩、同僚などからいじめやパワハラを受けている
うつかもしれないと感じている方は、まずはご自身の現状を見直してみましょう。
一般的なうつ病の見分け方
「仕事に行きたくない理由」によるうつ病の見分け方をご紹介しました。次に、一般的なうつ病の見分け方を、体のサイン、心のサイン、行動のサイン、3つの面からご紹介します。
ご自身の状態に当てはまるものがあるかどうか、チェックしてみてください。
- 睡眠の変化:朝早く目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど
- 食欲/体重の変化:食欲がない、食べてもおいしくない、食欲が急に増えた。体重が減った、または増えた
- 疲労がとれない:朝からぐったりと疲れきっている、疲労感が抜けない
- その他の変化:頭が重い、肩・首が重い、下痢や便秘が続く
- 憂うつ感:気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる、憂うつだ
- おっくう感:何事にも興味がもてない、何をするにもおっくうだ
- 焦り/不安感:イライラして落ち着きがない、不安だ
- 遅刻/欠勤:会社に遅刻することが増えた、欠勤が増えた
- 出社拒否:会社に行きたがらない
- 会話:口数が減る、「自分はだめな人間だ」など否定的な発言が増える
- 日常生活:新聞やテレビを見なくなった、人との接触を避けるようになった
参照:厚生労働省「こころの耳」
3つの面から、いまの状態を確認してみましょう。
うつ状態が続く場合
上記で紹介したサインのうちいくつかに該当し「仕事に行きたくない」と思うことは、誰でも一度は経験があることだと思います。ですが、理由がもなく「仕事に行きたくない」状態や、これらのサインが長く続いている場合は、注意が必要です。
とくに、うつ病の可能性があるサインが10日から2週間以上続いている場合は、一人で抱え込まず、早めに専門家に相談するか、医療機関を受診しましょう。
どうしても仕事に行きたくない時は、転職も視野に入れてみよう
最後に、仕事に行きたくない気持ちがどうしても解消されない場合に、おすすめの方法をご紹介します。毎日「仕事に行きたくない」と思いながら働くことは、とてもつらいものです。一度立ち止まって考えてみましょう。
転職エージェントに相談してみる
仕事に行きたくない気持ちが長く続く場合、根本的な解決は転職です。転職すること=辛い環境から逃げるように感じる人もいるようですが、それは間違いです。転職は現状から逃げることではなく、新しくはじめるポジティブなことだと認識しましょう。
会社を辞めることは不安がつきまとうものですが、不安は情報を得ることで少なくすることができます。転職エージェントには、キャリアアドバイザーというプロがいて、無料で相談することができます。
今の会社での不満や、仕事に行きたくないといった気持ち、自分の転職の可能性や転職市場での価値など、不安になっている部分をぶつけてみましょう。
退職代行サービスを使って退職する
「本気で会社を辞めたいけれど、とても職場に言える雰囲気ではない」と我慢し続けている場合、退職代行サービスを使う方法があります。
退職代行サービスは、あなたに代わって会社に対して退職の手続きを取ってくれるサービスです。料金は数万円程度かかりますが、それで精神的な負担を大幅に減らせるのであれば、決して高くはないのではないでしょうか。
ただし、退職代行サービスを使って退職する前に、職務経歴書上の空白期間ができてしまうことを防ぐため、転職先を見つけておくことをおすすめします。空白期間で何をしていたのか話せれば問題ありませんが、不安なようであれば、なるべく在職中に転職先を決めておきましょう。
まとめ
「仕事に行きたくない」という気持ちが一時的なものならば、休養したり気分転換したりすることで、解消されるでしょう。問題は、毎日のように仕事に行きたくないと感じているケースです。
無理に働き続けるとうつなどの精神疾患につながることもあるため、自分の心と向き合い、自分なりに努力や工夫をしても改善されないようであれば、早めに転職を検討するのも有効な方法です。仕事に行きたくないとお悩みの方は、ぜひお気軽に、ジェイックのキャリアアドバイザーへご相談ください。
「仕事 行きたくない」に関するよくある質問
考え方を変えてみる、自分にご褒美を与える、転職を検討する、など、状況や悩みの期間によって乗り越え方は異なります。「仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方(短期的)」「仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方(長期的)」もぜひご覧ください。
家に引きこもる、いきなり退職する、無断欠勤をする、などの行動は、たとえ仕事に行きたくない、会社を辞めたいと強く思っても避けたほうがよいでしょう。詳細は「仕事に行きたくないときのNGな行動」をご覧ください。
「朝泣きたいぐらい仕事に行きたくない時は、転職も視野に入れてみよう」でご紹介していますが、会社を辞めたいと本気で思ったら、いまいる場所を離れるための行動を取りましょう。転職エージェントへの相談か、退職代行サービスの利用という方法があります。