
※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
仕事に行きたくない!と思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、仕事に行きたくないと感じている方がほとんどです。あるアンケートの調査結果では、仕事に行きたくないと回答している方は90%以上もいます。
本記事では、仕事に行きたくない理由やその対処法を解説しています。この記事を最後まで読んでいただければ、仕事に行きたくない気持ちを解消することにつながりますので、ぜひご覧ください。
この記事の目次
仕事に行きたくないと悩んでいる人は多い

働いている人のなかで、これまで一度も「仕事に行きたくない」と思ったことがない人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
「仕事に行きたくない」と考えてしまうこと自体は、決しておかしなことではないということを、最初に知っておきましょう。
仕事に行きたくない人の割合は90%以上
株式会社ビズヒッツ「仕事に行きたくない理由ランキング!男女500人アンケート調査」によると、「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答した人は91.2%と、全体の9割以上でした。
社会人のほとんどが、何らかの理由から仕事に行きたくないと考えた経験を持っていることがわかります。やる気が出ない、人間関係の悩みがある、仕事内容がつまらない、疲れていてしんどいなど、仕事に行きたくないと感じる要因は人それぞれです。
仕事に行きたくないと感じる主な要因と対処法については後述しますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
会社を辞めたいと考える人も中にはいる
仕事を辞めたいと思うきっかけとなる理由は、どのようなものがあるのでしょうか。
エン・ジャパンが2019年6月に発表した「1万人が回答!「退職のきっかけ」実態調査-『エン転職』ユーザーアンケート」によると、退職のきっかけとなった大きな要因の上位は「やりがい・達成感を感じない」「給与が低かった」「企業の将来性に疑問を感じた」という結果です。
仕事に行きたくない気持ちが長期化する・または強くなると、退職の引き金になることも多いということを、理解しておきましょう。
仕事に行きたくない理由が分からない2つの原因

仕事に行きたくないけれど、なぜそう感じるのかわからない人もいます。そこには、大きな2つの原因が考えられます。
心が疲れている
なぜ仕事に行きたくないか自分ではわからないほど、精神的に疲弊しているケースはあります。人間関係や仕事のプレッシャーなどが重なり精神的につらくなりすぎると、反射的に「仕事に行きたくない」「出勤したくない」という気分になり、身体が動かなくなってしまう、ということもあり得ます。
身体の疲れと違って、心の疲れは目に見えないものです。気づかないうちにどんどん追い込まれ、心の病などにつながるリスクもあるため要注意です。
自己肯定感が低下している
仕事で先輩や上司からパワハラを受けている・ブラック企業に勤めている人などに多いケースです。何をやっても否定や罵倒をされたり、「お前は人としてダメだ」などと人格を否定されたり、過度に責任を問われたりといったことが続くと、どうしても自己肯定感は低くなってしまいます。
自己肯定感が下がってそのままの状態が続くと、自分を大切にすることが難しくなってしまいます。「もっとがんばらなきゃ」などと無理をした結果、限界を迎えてしまうこともあるため、そうなる前に対処したほうがよいでしょう。
仕事に行きたくない理由10選

仕事に行きたくないと考えたことがある人は大半だということが把握できたでしょうか。次に、株式会社ビズヒッツ「仕事に行きたくない理由ランキング!男女500人アンケート調査」とTwitter上の声も参考に、具体的にどのような理由で仕事に行きたくない人が多いのか、それぞれご紹介します。
理由1:家にいたい
仕事へ行かず、家の中にいたいという人もいるでしょう。家でひとり、のんびりダラダラするのは、多くの人にとって至高の時間です。
Twitterでは「仕事はイヤではないが、会社に行かず家にいたい」というつぶやきも見られます。最近では、出勤せず仕事ができるリモートワークも増えてきましたが、職種によっては自宅でできない仕事もたくさんあります。
接客業やサービス業など、出勤が必須の仕事の場合は特に「今日も仕事か…家にいたいのになぁ」と、憂鬱になる日があるかもしれません。ただし、時々そう思う程度であれば、ごく自然なことだといえるでしょう。

理由2:何もしたくない/やる気が起きない
何もしたくないな、面倒だなと感じてしまい、仕事への意欲が起きないケースです。たとえば、以下のような気分になることが考えられます。
- とにかく働きたくない
- 無気力で何もしたくない
- 仕事のことを考えるのがおっくう
Twitterでは「仕事やる気ない病になっている」というつぶやきも見られます。
人間ですから、ときに仕事を面倒に感じても不思議ではありません。むしろ、1年中、毎日やる気満々という人のほうが珍しいのではないでしょうか。そもそもどんな仕事でも、ある程度の集中力や神経を必要としますから、やる気が起きないこともあります。
その日の自分のコンディションやいまの仕事の状況などから、一時的にやる気を失うことは、多くの人にあるでしょう。

理由3:人間関係に悩みがある
仕事は、その業務内容や職業そのものよりも「一緒に働く人たち」との関係性が、自分の気持ちに影響することが少なくありません。
たとえば職場に以下のような人がいると、仕事に行きたくないと感じるかもしれません。
- 気分で態度が変わる人
- すぐ怒る人
- ネガティブすぎる人
- あまりに仕事ができない人
- 話を聞かない人
- 細かすぎる人
- 自己中心的な人
- 文句や言い訳ばかりの人
- やるべきことをやらない人
先輩や上司・同僚、または、部下や後輩に対してストレスを感じるというケースもあるでしょう。
Twitterでは「人間関係がストレスで病んでる」というつぶやきも見られます。
また、職場のメンバー以外の人間関係で悩んでいる人もいるでしょう。取引先の相手がどうしても苦手、クレーマーのお客さんと接するのがつらい、などです。
「嫌だ」と感じる相手と定期的に顔を合わせなければいけないと、どうしても気分が落ちてしまうことはありそうです。

理由4:体調が悪い
体調が悪いときは仕事を休んで休養するのがベストですが、以下のような状態の場合、仕事を休んでいいものか迷うこともあるかもしれません。
- 軽い風邪や頭痛、胃痛
- もともとの体質で体調を崩しやすい
- メンタルの不調が身体に出やすい
Twitterでは「体調が悪いので仕事を休みたい」というつぶやきも見られます。
基本的には、仕事よりも自分の身体のことを最優先にすべきです。ただし、薬を飲めば大丈夫そうなレベルだったり、ちょっとした体調不良の頻度が多い人の場合「本当は休みたいけれど、毎回休むのは難しい…」と悩んでしまう人もいるかもしれません。

理由5:やりたくない仕事がある/起きるのがつらい
仕事のなかでやりたくない業務があると、会社に行くのが憂鬱になってしまうこともあるでしょう。たとえば、以下のようなことが考えられます。
- 自分が苦手なジャンルの業務
- 苦手なクライアントや取引先、お客さんとのやりとり
- プレッシャーや緊張感のある業務
Twitterでは「やりたくない仕事をがんばるのはしんどい」というつぶやきも見られます。
どのような仕事をしていても「これは得意じゃない」という業務は、誰しもひとつくらいはあるものです。たとえば営業の仕事をしている人の場合、お客さんとの商談は好きだけれど、事務的な作業は苦手、という人もいます。
一方で「仕事全般がやりたくなくて苦痛」という場合には、本気で仕事に行きたくなくなってしまうリスクがあるため、改善が必要になるでしょう。
一方、朝起きられない理由としては、以下が考えられます。
- もともと夜型で早起きが苦痛
- 前日の仕事の疲れが取れなくて朝がしんどい
- 冬など寒い時期に布団から起き上がりたくない
「仕事のことで悩んでいる/仕事で疲れているから起きたくない」というケースと「もともと朝が苦手」という2つのケースが考えられます。

理由6:仕事が忙しい
仕事がハードだと感じると、仕事に行きたくないと考えるようになることもあるでしょう。たとえば、以下のようなケースです。
- 常にやることが多い
- 身体を使う仕事・ほぼ立ちっぱなし
- 残業や休日出勤をしないと終わらない
- 次から次へと仕事が降ってくる
Twitterでは「仕事は好きだが、忙しいとさすがに疲れる」というつぶやきも見られます。
ふだんは仕事が楽しいと感じている人でも、あまりに忙しく余裕がなくなってくると、仕事に行きたくないという気持ちにつながることがあるでしょう。
一方、そもそも仕事があまり好きではない人の場合、仕事が忙しいとより嫌気が指し、仕事に行かなければいけない時間が来るたびにうんざりしてしまうこともありそうです。

理由7:疲れがとれない
仕事の疲れの症状は、以下のようなケースが多いかもしれません。
- 全身がだるい
- 目がかすむ、頭が痛い
- 首や腰、肩が凝る
Twitterでは「仕事中も、帰ってからも疲れがとれない」というつぶやきも見られます。
元気な身体は、働くうえでの土台になります。肉体的なしんどさを感じていると、仕事に対する意欲や集中力が下がってしまうこともあるでしょう。
日々忙しく働く人の場合、週に2日程度の休日では疲れがとれないこともよくあります。家事や子育てなどがある人、長時間勤務になりがちな人、職場が遠い人、立ち仕事の人などは、特に疲れがとれにくいかもしれません。

参考URL:https://twitter.com/nyapico1124/status/1449242825514635264
理由8:やりがいを感じない
取り組んでいる仕事にやりがいを感じられないと、つらくなってしまうことが多いでしょう。たとえば、以下のようなケースです。
- 自分の仕事が役に立っているのか疑問
- 達成感や満足感がなく虚しい
- 会社の方針に共感できない
Twitterでは「やりがいのない仕事が嫌いでしんどい」というつぶやきも見られます。
仕事には、人生の一定の時間を費やすことになります。やりがいのなさが仕事へ行きたくない気持ちを呼び起こすことは、決して少なくはないでしょう。
やりがいのない仕事を続けていると、仕事へのモチベーションは当然下がります。なんらかの対処をしなければ、適当に仕事をこなして注意されたり、成果が上がらなかったりして評価されず、さらに投げやりになる…という負のスパイラルにもなり得ます。

参考URL:https://twitter.com/imrtrkms/status/1447188346061537291
理由9:仕事でミスをした
仕事でミスをしてしまったとき、以下のようなことが起きると、仕事に行きたくないと感じるかもしれません。
- 自分のミスでほかの人に迷惑をかけてしまった
- 自分のミスでクライアントが怒ってしまった
- 上司から自分のミスを責められた
Twitterでは「自分のミスが原因で仕事に行きたくない」というつぶやきも見られます。
仕事でミスをしたことが一度もない人は、おそらくいないはずです。しかし、自分のミスによってほかの人の仕事を増やしてしまったり、先輩や上司からミスを厳しく注意されたりすると、仕事に行きたくない気持ちになる人はいるでしょう。

理由10:通勤が苦痛
通勤が嫌な場合も、仕事に行きたくないと感じやすいでしょう。たとえば、以下のようなケースです。
- 家から職場が遠い
- 電車やバスが混んでいる
- 出社が必須
Twitterでは「仕事よりも通勤が苦痛」というつぶやきも見られます。
通勤で体力を消耗したり、満員電車でぎゅうぎゅうの中長時間過ごすなどの嫌な思いをしたりすることが、仕事に行きたくない気持ちにつながることもありそうです。また、家が遠いと、仕事が終わってから帰宅するまでの時間も疲れてしまうでしょう。
ただしこの場合、職場の近くへ引っ越す、リモートワークができる仕事に転職する、出勤時間をずらすといった工夫で、解消できる問題ではあるでしょう。

仕事に行きたくない/家にいたい時の対処法(短期的)

仕事に行かず家にいたいと感じるときにすぐできる対処法を3つ、ご紹介します。
対処法1:気分転換をする
たとえば、以下のような方法で気分転換をしてみましょう。
- 好きな音楽を聴く
- 運動をする
- 趣味に没頭する
- 新しい趣味を見つける
- 行きたい場所へ出かける
気分転換のポイントは、「仕事と無関係のことをする」「仕事のことは考えないようにする」の2点です。意外と、一日気分転換をしてみるだけでも気持ちが切り替わり、サッパリすることも多いものです。
家にいたいのであればとことん家で過ごすのもいいですし、逆に、遠出をしてみるのもよいでしょう。意識的に「オフ」のモードに入り、自分のやりたいことや好きなことに取り組んでみましょう。
対処法2:物事の考え方を変えてみる
物事の考え方、つまり自分の内側を変えることは大きな効果をもたらします。以下のようなことに対して、考え方を変えてみましょう。
- 職場の人間関係に対する考え方
- 仕事に対する意識
たとえば職場に苦手な人がいる場合、出勤せず家にいたいと考えてしまうかもしれません。そういうときは「相手の嫌なところにフォーカスしない」もひとつの手です。深く考えすぎず適度に割り切り、自分のやるべきことに集中することで、人間関係のイライラやストレスを軽減できます。
仕事に対しても「行きたくない」ばかり考えるのではなく「いい学びや経験になっている」「仕事のおかげで収入を受け取ることができている」など、得ているものに感謝するほうが生産的です。また「仕事はいつでも辞められる」と、ある意味気楽に考えておくのも、追い詰められずに済むよい方法です。
対処法3:明日の自分にご褒美を用意
仕事に行きたくないな、家にいたいなと感じてしまうときは「今日一日がんばったら、明日は自分にご褒美をあげよう」という取り組みもおすすめです。
特別なものである必要はなく、たとえば好きな食べ物・飲み物、漫画や雑誌、有料のオンライン動画を購入するなど、少額のご褒美のほうが、こまめに続けられます。繁忙期などが終わったタイミングでは、旅行や少し高価な洋服など、大きなご褒美を用意しても良いでしょう。
定期的に自分を喜ばせるのは、大切なことです。「またがんばろう」と思えるモチベーションになったり、仕事への姿勢を改めたりもできるからです。
仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方(長期的)

仕事に行きたくない、家にいたいという気持ちが続くと「会社を辞めたい」という想いで頭がいっぱいになってしまうことがあります。以下の方法をしばらく試してみて、今後のことを考えてみてはいかがでしょうか。
乗り越え方1:規則正しい生活をする
規則正しい生活は、心身の健康に大きな効果をもたらします。
- しっかりと休憩、休息をする
- 朝食をしっかりとる
- 適度に外に出る/身体を動かす
- 暴飲暴食を控える
- 早寝早起きをする
しっかりと休憩をして体と脳を万全な状態にしておくのは、身体と気持ちのコンディションを整えるのに多いに役立ちます。
食事、運動、睡眠といった基本的な部分も、意外とおろそかになってしまっている人も多いのではないでしょうか。近年はリモートワークなどで室内で仕事をする人も増えています。「外に出るのは面倒だから家にいたい」と思いがちですが、一日一回は日の光を浴びたり、風を感じたりしながら外を歩く時間を持つことをおすすめします。
乗り越え方2:仕事をスムーズに進める方法を知る
仕事をスムーズに回すための方法として、基本のフレームワークを活用する、効率よく仕事をするためのノウハウを知る、などがあります。
たとえば営業やマーケティングの仕事をしている場合、「3C分析」を使ってみることで、現状を整理できることがあります。いったん基本のフレームワークに当てはめて考えてみることで、うまくいくことはあります。
ビジネス本や動画、Webの記事などで、効率のよい仕事の方法を学ぶのも有効です。一気にすべて取り入れるのは難しくても、自分に合っているもの、できそうなものをいくつか試してみるだけでも、変化を感じられるでしょう。
乗り越え方3:楽しく仕事している人を見てみる
楽しそうに仕事をしている人の様子を見て、よいところを取り入れてみるのはおすすめの方法です。
まず、楽しく働いている人は、その仕事に向いている・適性があるという部分は大きいでしょう。自分が得意なことをやったほうが良い成果を出しやすいため、よりやる気が出るというプラスのサイクルになりやすいからです。
また、楽しく働いている人は、職場の人から好かれていることも多いはずです。分け隔てなく接していたり、明るく前向きな雰囲気や発言が多かったりなど、その人間性を参考にしてみるのもよいでしょう。
乗り越え方4:部署の変更をお願いしてみる
特定の人間関係や、いまの仕事内容がどうしてもつらいという場合、部署異動を申し出てみてもよいでしょう。まずはいまいる場所でやれることをやってみて、それでも悩みが解消されないのであれば、有効な方法です。
同じ会社でも、部署によってやり方や雰囲気が違うということはよくあります。部署を変わったことで、いきいきと働けるようになったという人もいます。
小規模な会社では難しいかもしれませんが、一定以上の規模であれば、部署異動が叶う可能性はあります。会社を辞めたいと思い詰める前に、相談してみてもよいでしょう。
乗り越え方5:転職を考える
「仕事に行きたくない」「会社に行かず家にいたい」という気持ちが消えないようであれば、最終手段として、転職するのもありです。自分なりにいろいろと対処してみても状況が変わらない場合、環境を変えることで解決できることもあります。
まずは現職中に時間をつくり、転職先を調べて探してみることから始めましょう。まずは転職という選択肢が自分のなかにできるだけでも、ストレスは軽減されるはずです。
仕事に行きたくないときのNGな行動

どのような理由で仕事に行きたくないと感じることが多いのか、理解できたでしょうか。仕事に行きたくないときに、これだけはやってはいけない5つのことをご紹介します。
NG行動1:仕事に行きたくないから家から出ない
仕事に行きたくないという気持ちが募ると、何もしたくないという無気力につながることがあります。ですが、何もしたくないから家から出ないということは、仕事をしたくないという自分の気持ちから逃げているということにもなります。
また、家に引きこもってしまうのは、かえって逆効果になることもあります。人間は、適度に外に出て外の空気に触れたり、直接人と接したりなければ、健康・メンタル面に影響が出やすくなります。家にずっといることで、かえってストレスが溜まってしまうことも多いのです。
NG行動2:欠勤連絡を他人に任せる
仕事に行きたくない要因として、上司との人間関係がうまくいっていないことは多いものです。「上司と話したくない」と考え、欠勤連絡をしずらいと感じて他人にお願いしようといった判断に至る人もいるかもしれません。
ですがそういったことをしてしまうと、よけいに上司との関係がぎくしゃくしてしまい、より仕事に行きたくないと感じてしまうこともあります。
欠勤連絡に限らず、上司との関わりを避けすぎるとコミュニケーションがうまくいかず、その結果、ミスなどにつながるリスクもあるのです。
NG行動3:無断欠勤をする
もっとも避けるべきなのは、無断欠勤をすることです。「仕事に行きたくない」という気持ち自体は悪いことではありませんが、無断欠勤は、職場に迷惑と心配をかけてしまうため、社会人としてはやるべきではありません。
かえって大ごとになってしまい、そのことでますます会社へ行きづらくなってしまうことにもなりかねないのです。
たとえば「上司からパワハラを受けていて、話すと気分が悪くなってしまう」などの場合、連絡をするときに家族に付き添ってもらったり、休むという要件を伝えて早々に会話を切り上げる、という対策をしてもよいでしょう。
NG行動4:勢いで退職する
仕事を辞めることは、いつでもできます。仕事に行きたくない気持ちがずっと続いていて、自分なりに努力しても改善されないのであれば、その職場を離れることで解決できることもあるでしょう。
しかし、転職先を決めないまま退職するのは、よほどのことがない限り避けたほうがよいでしょう。精神的にも金銭的にも不安定になってしまい、焦って次の仕事を見つけなければいけないことにもなりかねないからです。
いきなりの退職よりも、まずは欠勤や休職などで、落ち着いて考える時間を持つことをおすすめします。
NG行動5:我慢をする
「仕事に行きたくない。でも、行かなくては」と耐え続けることも、適切ではありません。度を越えた我慢をすることは、心身の病気などにつながる恐れがあるからです。
たとえば、いまの状況で変えられそうなところがあれば、一つひとつ行動してみるのもひとつの方法です。人間関係であれば相手との接し方を工夫してみる、仕事が忙しすぎるようであれば業務量を調整してもらえないか上司に相談する、などです。
意外と、自分が行動を起こすことで変えられるものもあります。ただ耐えるだけでなく、いまの状況を改善するためにできることはないかという観点で、冷静に考えてみましょう。
仕事に行きたくない気持ちのまま出社しない方がよい3つの理由

仕事に行きたくないという気持ちを抱えたまま出社したり、仕事をしたりすることで起こり得る3つの悪影響を、それぞれご紹介します。
理由1:集中力が低下してミスが増える
仕事に対してマイナスな気持ちでいると、仕事中も「嫌だな」「早く終わらないかな」などと考え、目の前の業務に集中できなくなってしまうことがあります。その結果、ミスが増えたり、トラブルに発展したりすることもあるのです。
仕事の効率が悪くなり、そのうえでミスを連発してしまうと、自信を失うことにもつながります。そして、より仕事へのやる気がなくなっていってしまうのです。
理由2:人間関係が悪くなってしまう可能性がある
「仕事に行きたくない」「会社辞めたい」という気持ちのまま働いていると、当然、その自分はポジティブなマインドにはなっていないはずです。そしてそれは、意外と周囲にも伝わっています。
目をかけている上司や先輩からしてみれば、イライラしてしまうこともあるでしょう。自分のネガティブな態度が行き過ぎると、やがて注意すらされず放置されたり避けられたりして、職場で孤立してしまう可能性もあるのです。
理由3:仕事に行きたくない気持ち自体が危険なことも
後述しますが、「仕事に行きたくない」という気持ちは、自分の心からのなんらかの信号であることもあります。「もう限界」「いまのままでは危険だ」と、内側から働きかけていることがあるのです。
「仕事に行きたくないなんて思ってはダメだ、がんばらないと」と無理に仕事を続けると、ある日突然限界を迎えてしまうリスクもあるため、そうならないように注意しなければいけません。
「仕事に行きたくない」は甘えではなく、うつ病のサインかも

仕事に行きたくない理由がわかって改善を試みても依然として仕事に行きたくないとしたら、それは甘えでしょうか?いいえ、そうとも限りません。その「仕事に行きたくない」は、うつ病のサインである可能性があります。
ここでは「仕事に行きたくない」と感じている時のうつ病の見分け方についてご紹介します。
うつ病の判断方法
一時的に仕事に行きたくない、やる気がでない時と、うつ病が理由で「仕事に行きたくない」と感じている時にはどんな違いがあるのか、「仕事に行きたくない理由」によるうつ病の見分け方や、一般的なうつ病の見分け方についてもご紹介します。
「仕事に行きたくない理由」による、うつ病の見分け方
まずは、新宿メンタルクリニック「会社に行きたくない…それは、うつかも?」を参考に、うつ病の見分け方を紹介します。
以下のような理由で「仕事に行きたくない」場合は、一般的によくみられる理由であり、ちょっとしたリフレッシュ方法などで、解消されることが多くあります。
- 寝不足続きや疲れがたまっていて、やる気が出ない
- 月曜日・休み明けの勤務が面倒くさい
- 上司や同僚、取引先の人などの人間関係でストレスがたまる
- 仕事上のトラブルを抱えている、またはプレッシャーがかかっている
逆に、以下の様な理由の場合は、継続的に心身にストレスを受けており、長期化するとメンタルに深刻なダメージを与えて、うつ病を発症してしまう可能性もあるため要注意です。
- 仕事そのものや会社が自分に合っていないと感じている
- 労働時間が長かったり、キャパオーバーの仕事続きででカラダが悲鳴を上げている
- 上司や先輩、同僚などからいじめやパワハラを受けている
うつかもしれないと感じている方は、まずはご自身の現状を見直してみましょう。
一般的なうつ病の見分け方
「仕事に行きたくない理由」によるうつ病の見分け方をご紹介しました。次に、厚生労働省「こころの耳」を参考に、一般的なうつ病の見分け方を、体のサイン、心のサイン、行動のサイン、3つの面からご紹介します。
ご自身の状態に当てはまるものがあるかどうか、チェックしてみてください。
- 睡眠の変化:朝早く目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど
- 食欲/体重の変化:食欲がない、食べてもおいしくない、食欲が急に増えた。体重が減った、または増えた
- 疲労がとれない:朝からぐったりと疲れきっている、疲労感が抜けない
- その他の変化:頭が重い、肩・首が重い、下痢や便秘が続く
- 憂うつ感:気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる、憂うつだ
- おっくう感:何事にも興味がもてない、何をするにもおっくうだ
- 焦り/不安感:イライラして落ち着きがない、不安だ
- 遅刻/欠勤:会社に遅刻することが増えた、欠勤が増えた
- 出社拒否:会社に行きたがらない
- 会話:口数が減る、「自分はだめな人間だ」など否定的な発言が増える
- 日常生活:新聞やテレビを見なくなった、人との接触を避けるようになった
3つの面から、いまの状態を確認してみましょう。
うつ状態が続く場合
上記で紹介したサインのうちいくつかに該当し「仕事に行きたくない」と思うことは、誰でも一度は経験があることだと思います。ですが、理由がもなく「仕事に行きたくない」状態や、これらのサインが長く続いている場合は、注意が必要です。
とくに、うつ病の可能性があるサインが10日から2週間以上続いている場合は、一人で抱え込まず、早めに専門家に相談するか、医療機関を受診しましょう。
朝泣きたいぐらい仕事に行きたくない時は、転職も視野に入れてみよう

最後に、仕事に行きたくない気持ちがどうしても解消されない場合に、おすすめの方法をご紹介します。毎日「仕事に行きたくない」と思いながら働くことは、とてもつらいものです。一度立ち止まって考えてみましょう。
転職エージェントに相談してみる
仕事に行きたくない気持ちが長く続く場合、根本的な解決は転職です。転職すること=辛い環境から逃げるように感じる人もいるようですが、それは間違いです。転職は現状から逃げることではなく、新しくはじめるポジティブなことだと認識しましょう。
会社を辞めることは不安がつきまとうものですが、不安は情報を得ることで少なくすることができます。転職エージェントには、キャリアアドバイザーというプロがいて、無料で相談することができます。
今の会社での不満や、仕事に行きたくないといった気持ち、自分の転職の可能性や転職市場での価値など、不安になっている部分をぶつけてみましょう。
退職代行サービスを使って退職する
「本気で会社を辞めたいけれど、とても職場に言える雰囲気ではない」と我慢し続けている場合、退職代行サービスを使う方法があります。
退職代行サービスは、あなたに代わって会社に対して退職の手続きを取ってくれるサービスです。料金は数万円程度かかりますが、それで精神的な負担を大幅に減らせるのであれば、決して高くはないのではないでしょうか。
ただし、退職代行サービスを使って退職する前に、職務経歴書上の空白期間ができてしまうことを防ぐため、転職先を見つけておくことをおすすめします。空白期間で何をしていたのか話せれば問題ありませんが、不安なようであれば、なるべく在職中に転職先を決めておきましょう。
まとめ
「仕事に行きたくない」という気持ちが一時的なものならば、休養したり気分転換したりすることで、解消されるでしょう。問題は、毎日のように仕事に行きたくないと感じているケースです。
無理に働き続けるとうつなどの精神疾患につながることもあるため、自分の心と向き合い、自分なりに努力や工夫をしても改善されないようであれば、早めに転職を検討するのも有効な方法です。仕事に行きたくないとお悩みの方は、ぜひお気軽に、ジェイックのキャリアアドバイザーへご相談ください。
「仕事 行きたくない」に関するよくある質問
仕事に行きたくない、家にいたいという気持ちは、甘えではありません。「仕事に行きたくないと悩んでいる人は多い」で触れていますが、仕事に行きたくないと感じたことがあると回答した社会人は90%以上という結果も出ています。
精神的に疲れている、または自己肯定感が下がっているなどの要因から、仕事に行きたくない、会社を辞めたいけれどなぜなのかわからない状態に陥ることがあります。詳しくは「仕事に行きたくない理由が分からない2つの原因」をご参照ください。
「仕事に行きたくない理由10選」でご紹介していますが、やる気が起きない、やりがいがない、人間関係の悩み、疲れがとれないなど理由はさまざまです。出勤せず家にいたい、通勤が嫌など、リモートワークができない仕事ならではの悩みもあります。
考え方を変えてみる、自分にご褒美を与える、転職を検討する、など、状況や悩みの期間によって乗り越え方は異なります。「仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方(短期的)」「仕事に行きたくない/家にいたい時の乗り越え方(長期的)」もぜひご覧ください。
家に引きこもる、いきなり退職する、無断欠勤をする、などの行動は、たとえ仕事に行きたくない、会社を辞めたいと強く思っても避けたほうがよいでしょう。詳細は「仕事に行きたくないときのNGな行動」をご覧ください。
「朝泣きたいぐらい仕事に行きたくない時は、転職も視野に入れてみよう」でご紹介していますが、会社を辞めたいと本気で思ったら、いまいる場所を離れるための行動を取りましょう。転職エージェントへの相談か、退職代行サービスの利用という方法があります。