
高卒や大学中退のフリーターの中には正社員になりたいものの、大卒に比べて不利だという意見を気にし過ぎて、就職活動になかなか乗り出せない人がいます。
学歴でも職歴でも不安があるので仕方のないことでしょう。ですが、高卒や大学中退のフリーターから正社員になることは十分可能なのです。
今回は、高卒・大学中退のフリーターが将来どんな生活を過ごすのか、正社員になりにくい人の特徴などを紹介しながら、正社員として就職する方法を解説していきます。
高卒・大学中退のフリーターが面接や履歴書で効果的にアピールする方法についても紹介するので、参考にしてみてください。
この記事の目次
高卒・大学中退フリーターが就職に不利と決めつけない

高卒や大学中退フリーターは就職に不利で、正社員になることは大変難しいと考えている人もいるでしょう。
しかし、自分でそのように決めつけてしまっては自分の行動に制限がかかってしまいます。「何とかして正社員になろう」という気持ちを持ち、行動し続ければ正社員への道は自然と切り開かれるでしょう。
【高卒・大学中退】の経歴をハンデと考えない
- 高卒
- 大学中退
- フリーター
上にあげたような経歴は、多くの方が就職活動において不利になる要素であると考えています。
しかし、高卒や大学中退といった「学歴」の部分が就職率に大きく影響することは実はそこまでないです。
事実、高卒の未経験から正社員就職を果たした先輩たちは大勢います。
とはいえフリーター期間が長いと就職に不利
- 高卒
- 大学中退
- フリーター
では何が問題かというと、「フリーター」であることなのです。
数カ月間のフリーター期間であれば就職に影響することはほぼないですが、1年以上ともなると企業からの見られ方が変わってしまいます。
フリーター期間が長いということは以下のようなイメージを持たれるということです。
- 就職活動もせずフラフラしていた
- 将来のことを考えていない(計画性がない)
- もう若くないため育てづらい
しかし、逆に言うとこれらのイメージさえ払拭できれば、高卒や大学中退のフリーターでも就職できるチャンスは大いにあるということです。
そこで、次章からは高卒・大学中退のフリーターが就職を成功させるポイントについて解説していきます。
高卒・大学中退フリーターが就職を成功させるポイント
さて、高卒・大学中退のフリーターが就職を成功させるために意識すべきポイントとは何でしょうか。
それは、、
- 正社員になりたいという意志を強くアピールする
- とにかく今すぐ行動する
正社員になりたいという意志を強くアピールする
なぜ正社員になりたいのか、具体的な目的をアピールできれば、フリーターになった理由で多少マイナスの印象を与えてしまったとしても十分挽回できます。
ここで重要なのは“具体的”であることです。
将来的には○○な状態になっていたいのですが、そのためには~~な環境が必要です。ですので、今は正社員として働くことで△△なスキルを身に付けていきたいです。
これくらい具体的に伝えられるとよいでしょう。
加えて、「自分を採用することで就職先の会社にどんなメリットがあるのか」まで伝えられればより良いでしょう。
とにかく今すぐ行動する
1つ前の章で、「学歴」が就職率に大きく影響することはほとんどなく、問題なのはフリーターであることだとお伝えしました。
・就職活動をしていない=行動力、計画性がないと思われている
・学校卒業後すぐに就職した人に比べると若くない
これらの問題点を払拭するためにはズバリ、「とにかく今すぐ行動する」ことが最善の方法になるのです。
特に、若さは武器です。
20代はスキルがまだないので「これから活躍しそう!」というポテンシャルを若さとともにアピールするしかないです。
とにかく若い子を採用したい!という企業はかなり多いので、まずは転職サイトやエージェントに登録するなどして、アクションを起こしてみましょう。
高卒・大学中退フリーターの就職活動の進め方
高卒や大学中退のフリーターの就職活動は、新卒の就活と同じ方法でやっていては上手くいきません。
ここでは高卒・大学中退のフリーターのための就職活動の進め方をご紹介ていきます。
- ハローワークを利用する
- アルバイトやパート、派遣から正社員を目指す
- 転職エージェントを利用する
ハローワークを利用する
ハローワークは名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ハローワークとは簡単に言うと、国が行っている事業で、履歴書や面接の対策、就職先の紹介まで、就職活動全体を幅広くサポートしてくれているサービスのことを指します。
全国各所にハローワーク施設があるので、まずは足を運んでみてはいかがでしょうか。
アルバイトやパート、派遣から正社員を目指す
アルバイトやパート、派遣といった、いわゆる非正規雇用から始めて、正規雇用(正社員)を目指す方法もあります。「正社員登用制度」ともいわれますね。
この場合、以下の注意点があるので必ず確認しておきましょう。
- そもそも正社員登用制度がない可能性がある
- 正社員になるまで想像以上に時間がかかる可能性がある
- ほんの一握りの人しかなれない可能性がある
現在働いている職場で正社員を目指すのであれば、社員に相談するなどして事前に情報を収集しておきましょう。
転職エージェントを利用する
正社員登用制度を使わずに、普通に就職活動をするつもりであれば、転職エージェントを利用するのが一番オススメです。
ハローワークももちろんオススメなのですが、国の事業であるため、企業側は求人募集を無料で出すことが出来ます。そのため、いわゆるブラック企業も多く含まれている可能性があります。
転職エージェントにおいては、お金をかけてでも採用したい!という企業しか紹介していませんし、転職エージェントの営業マンが実際に紹介先企業の中身をしっかり見てくれているため、ブラック企業は紹介していません。
私たちジェイックは、高卒という経歴を持った方の就職に特化した転職エージェントです。
とりあえず話だけ聞いてみたいという方も歓迎しています。あなたとお会いできることを楽しみにしています。
高卒・大学中退フリーターには採用されにくい人の特徴がある

高卒・大学中退フリーターは就職に不利ではありません。正社員になることも夢ではないのです。
ですが現実として採用されにくい高卒・大学中退フリーターもいます。
誰かに言われたから就職活動をする高卒・大学中退フリーター
採用されにくい高卒・大学中退フリーターで最も多いのが、誰かに言われたから何となく就活をしているというタイプです。
親から言われて就職活動をしている人
1番多いのは親から言われたからという理由で就職活動を始めた人です。
親も当然フリーターが不安定な働き方であることを知っていますから、正社員になるように説得してくることも多いでしょう。
だからといって、「親がうるさく言うから」などという理由だけで就職活動を始めても、上手くはなかなか行きません。企業側もそういった理由で就活をしている人を採用したくないからです。
よく似たパターンとして、同じフリーター仲間だった友達が正社員になったからとか、恋人に正社員になるように言われたからとか、色々とあるでしょう。
自分の意志を持って就活をしている人が採用されやすい
全てのタイプに共通するのは、自分の意志を持っていないということです。高卒・大学中退フリーターに限らず、企業は新しく入る社員に前向きな姿勢を求めています。
それはどのような職種であれ、新しく覚えることあるからです。その際重要になってくるのが本人の前向きな姿勢です。後ろ向きな姿勢では採用されにくくなります。
正社員になりたい理由を明確にいえない高卒・大学中退フリーター
採用されにくいもう一つのタイプは、何のために正社員になりたいのか明確な理由を言えない人です。
志望動機で正社員になる意欲を見られる
大企業でも中小企業でも、面接などで必ず「なぜこの仕事を選んだのか」「どうして就職を希望するのか」というような志望動機を聞く質問を投げかけられます。
こういった質問をする企業の採用担当者は、別にその質問に対する正解、不正解のようなものを判定しているわけではありません。
志望動機の回答を通してチェックしたいのは、正社員になる意欲や熱意といったものです。
志望動機を明確に言えると内定率も高くなる
志望動機の質問に対して、「親に言われたから」とか「他に特にやりたいこともなかったから」などという理由では、採用されにくくなってしまいます。
このようなネガティブな印象は不採用に繋がるのです。逆に考えれば、志望動機などを明確に答えられる人は採用されやすいと言えるでしょう。
就活の基本とも言えることですが、絶対に無視することのできない大切なポイントです。
高卒・大学中退フリーターが就職するために絶対にしてはいけないこと

高卒・大学中退フリーターが就職するためのアピールポイントを解説する前に、まず絶対に面接などでしてはいけないことについて説明します。
フリーターである理由に嘘をつく
それは、フリーターになった理由で嘘をつくことです。
フリーターになる理由というのは実に様々です。何となくフリーターになった人から夢があってフリーターを選んだ人まで色々います。
ですが、たいていの高卒・大学中退フリーターがフリーターになった理由は、あまり面接で話したくない内容であることが少なくありません。
就活をせず在学中にしていたアルバイトをそのまま続けていたという理由や、正社員として働く自信がなくてフリーターになったという理由などです。
嘘を吐いても面接官にはバレる
しかし、決して嘘をついてはいけません。面接官はプロです。嘘を吐けば、割とすぐにバレてしまうものです。
もし嘘がバレたら、良い印象を与えるどころか、逆効果となります。アピールポイントなどを考えるまでもなく不採用確実でしょう。
フリータになった理由は皆、似たり寄ったりですし、面接官もある程度わかっています。ですから、フリーターになった理由を正直に話したからといって、落とされることはないと考えて良いでしょう。
高卒・大学中退フリーターが就職するための効果的な履歴書の書き方

高卒・大学中退フリーターが就活する際に頭を悩ませる問題として、履歴書の作成があるでしょう。大学まで進んだ(卒業した)という学歴を書くこともできず、正社員として働いたという職歴を書くこともできません。
ですが、学歴や職歴に不安を感じる人が多い高卒・大学中退フリーターでも、履歴書の効果的な書き方というのは存在します。
志望動機は特に力を入れて書く
特に企業側がよく見るのは、やはり志望理由です。そして高卒・大学中退フリーターが、履歴書で最も自分をアピールしやすいのもこの志望理由なのです。
志望理由といっても、漠然としたものではいけません。「簡単そうだから」とか「なんとなく良さそうだったから」とかいう理由は止めた方がいいです。
企業研究をよく行った上で、志望企業のどのような点に共感したのかということを書きましょう。
さらに、自分が志望企業や業界についてよく調べたということが採用担当者に伝わるのが理想です。
その企業に惹かれたポイントを具体的に書く
また、志望企業の良いと思ったところを具体的に書くのも忘れてはいけません。重要なのは「具体的に」という部分です。
ここでも「総合的に見て良い企業だと思ったから」などの抽象的な書き方は避けましょう。良いと思ったのなら、その理由を掘り下げることが大切です。
入社したらどんな貢献ができるか具体的に書く
そして自分が入社したらどのように貢献できるのかも、できる限り具体的に書きましょう。
アルバイトなどの経験を記入し、それを活かしてできる志望企業の仕事内容を具体的に記入します。
資格があるのなら、その資格をどのような業務に活かしたいのかもはっきりと書きます。
長く働けることをアピール
また、短期バイトや短期ボランティアなど色々な活動をしていた高卒・大学中退フリーターの人は、そういった様々なことを並べてしまいたくなるかもしれません。
ですが、企業側は、長く働いてくれるかどうかを知りたがっています。正社員はアルバイトなどと違い、長く勤めることを前提に採用を考えているためです。
そのため、アピールするのならば、長期間続けたアルバイトが望ましいでしょう。そして、そのアルバイトを通じて学んだことや経験したことなどを履歴書に書きます。
一般的にアルバイトは職歴とは考えられませんが、志望する企業で、長期間続けたアルバイトの経験が活かせるのであれば、プラスの評価を受ける可能性があるからです。
高卒から正社員へ就職成功した先輩たちの体験談
この記事を書いている私たちジェイックでは、10年以上にわたって高卒の方に特化した就職支援サービスを展開しています。
ここでは、実際に高卒から正社員への就職に成功した、ジェイックのご利用者の方の就職体験談をご紹介します。
高卒後に進学せず就職した先輩たち
以下にご紹介するのは高校を卒業後、大学や専門学校等の進学をせずに“就職”という道を選んだ先輩たちです。
もしあなたが今、進学ではなく就職という道を選ぼうとしているのであれば、是非先輩たちの就職成功体験談をご覧になってください。
石川祐樹さんの就職成功体験談|総合電子部品商社

BEFORE | AFTER |
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高卒を卒業後フリーター | 人工衛星の部品を扱う総合電子部品商社 |
「アルバイトでも生きていけるでしょ」と軽い気持ちで就職せずに高校を卒業した石川さん。しかし現実は、家にお金を入れるのが精いっぱいで、遊ぶ時間はもちろん、就活の時間すら取れない毎日。
就活を始めたきっかけは…
泉さんの就職成功体験談|印刷会社

BEFORE | AFTER |
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石川県で製造業 | 上京支援制度を利用して東京の印刷会社へ |
高校卒業後に大手重機メーカーへ就職するも、大卒と高卒の学歴差による待遇の違いを感じ、働きながら大学へと進学。
「大卒」という学歴を手に入れて当時の仕事内容を変えようと考えていたが、結局、卒業はせずに転職を決意。
その理由は…
大学を中退して就職した先輩たち
実は、大学中退した場合の最終学歴は“高卒”になります。
以下にご紹介するのは大学や短大を中退し、高卒として就職活動を成功させた先輩たちですので、自分に近い境遇のエピソードがあれば是非読んでいただきたいです。
和地 あおい様の就職成功体験談|社風の良い不動産会社

BEFORE | AFTER |
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家庭の経済的事情で中退 | 社風の良い、地域密着型の不動産会社 |
父子家庭でお金に余裕がなく、高校生からアルバイトと勉強を両立して学費免除を受けるくらい努力屋さんの和地さん。
大学進学をするも、留学必須のプログラムに参加できず、退学を決意。…
小田さんの就職成功体験談|ネットワークセキュリティの会社

BEFORE | AFTER |
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大学を留年・中退 | ネットワークセキュリティの会社で採用や営業 |
大学でのサークル活動に熱中した結果、留年をしてしまった小田さん。
親にこれ以上迷惑をかけたくないという想いから中退を決意し、すぐに就職活動を開始。…
いかがでしたでしょうか。上記の先輩たちのように、次はあなたが高卒から正社員就職を成功させる番です。
「就職を成功させて、安定した生活を過ごしたい」という方は、いつでもジェイックへ相談しに来てください。
まとめ
「正社員になることは高卒・大学中退フリーターには難しい」と考える人は少なくないでしょう。学歴も職歴も不安で、そう考えてしまうのは仕方のないことかもしれません。
しかし、高卒・大学中退フリーターでも正社員になることは十分可能です。この記事で紹介したポイントを改めてまとめましょう。
高卒・大学中退フリーターのままだと生活は苦しい
高卒・大学中退フリーターのままだと賃金が上がらないため、正社員に比べて厳しい生活を送らなくてはなりません。正社員とフリーターの生涯賃金の差は数倍もあります。
特に正社員以外の働き方で得られる賃金は、男性の場合横ばい、女性の場合は年齢と共に減少という大変厳しいものです。
高卒・大学中退フリーターだからといって就職は不利ではない
また、就活に乗り出そうとした際、「高卒・大学中退フリーターは就職に不利」というよく聞く意見に不安を覚える人もいるでしょう。
ですが実際は、企業の多くは「高卒や大学中退でフリーターになるのは20歳前後で、将来を見すえられないのはある程度仕方ない」と考えてくれています。
大卒の場合は卒業時22歳で、その年齢で将来を見すえた行動を取れないのはどうか、とむしろ思われるくらいなのです。
大卒フリーターより不利ということはありません。高卒や大学中退のフリーターかどうか以前に、採用されにくいタイプというものは存在します。
自分は採用されにくいタイプかどうか振り返る
採用されにくい高卒や大学中退のフリーターの特徴は、親に言われたからなんとなく就活をしている人や何のために正社員になりたいのか明確な理由を言えない人などです。
こうした高卒・大学中退フリーターは、採用されにくいと言わざるを得ません。高卒・大学中退フリーターが就職するためには、アピールポイントをしっかりと意識することも欠かせません。
面接中に嘘は厳禁
また、フリーターになった理由で嘘をつかないということも大切です。プロである採用担当者は、嘘を割と簡単に見抜くことができます。
正直に事実を述べた上で、正社員になりたいという意志を強くアピールすることが大切です。
正社員になる目的を具体的に考える
なぜ正社員になりたいのか具体的な目的を説明することがアピールポイントとなります。学歴も職歴もない高卒や大学中退のフリーターは、履歴書の書き方に迷うかもしれません。
ですが、ここでも効果的な方法というものはあります。それは志望理由を具体的に書くということです。
企業のどのような点に共感したのか、企業の良いと思ったところを具体的に書き、入社したらどのように貢献できるのかを説明します。
長く続けられた経験で自分をアピール
さらに、アピールするなら短期バイトや短期ボランティアのような短期的な活動よりも、長期間続いたアルバイトや経験の方が良い印象を与えることができます。
それは企業側が、長く働いてくれるかどうかを知りたがっているからです。まだ若いからこそ、高卒・大学中退フリーターはやる気と熱意があれば、正社員として採用されやすいです。
これらのポイントをしっかりと押さえて就活に臨んでください。