
フリーター生活の良さは、仕事に縛られず自由に生きられるという点です。
しかし、職場の人間関係や少ない給料など、実は厳しいフリーターの現実に悩み、「フリーターを辞めたい!」と強く思い始めた人も多いでしょう。
もし、今のフリーター生活に不満があるなら、正社員を目指して就職活動するのもひとつの手です。
そこで今回は、「フリーターが就活するためにしておきたいこと」として、バイトの辞め方から資格取得や就職活動の進め方まで紹介します。
この記事の目次
フリーターを辞めたい時はバイト先にどう伝える?

フリーター生活の良さは、仕事に縛られず自由に生きられるという点です。
しかし、職場の人間関係や少ない給料など、実は厳しいフリーターの現実に悩んでいるという人もいるでしょう。
もし、今のフリーター生活に不満があるなら、正社員を目指して就職活動するのもひとつの手です。
そこで今回は、「フリーターが就活するためにしておきたいこと」として、バイトの辞め方から資格取得や就職活動の進め方まで紹介します。
フリーターを辞めるということは、当然バイト先から退職するということです。
フリーターを続けているとバイト先でのあなたの重要度も上がり、バイトを辞めることも一苦労な場合もあります。
フリーターを辞めて正社員になるための一歩として、バイトの辞め方についてポイントを絞って解説します。
バイトの辞め方ポイント1:口頭で責任者(店長や上司)に伝える
バイトしている職場の責任者に、しっかり「フリーターを辞めたい」と伝えましょう。責任者とは、店長や上司です。
「お話があります」と事前に伝えて、自分と責任者の認識に相違がないようにしましょう。
バイト仲間に辞めることを先に伝えて、間接的に店長に伝わってしまうのは避けましょう。
バイトの辞め方ポイント2:2週間前にはフリーターを辞めたいと伝える
法律上では、バイトを辞めたいと伝えた14日後に退職することが出来ます。「1週間後に辞めたいです」と伝えても、やめられない可能性があるので注意しましょう。
一方で、シフトや引継ぎの関係で、1か月前に店長や上司へ伝えるべきという考え方もあります。
辞める意思を伝えるタイミングはバイト先の雰囲気や価値観によるので、一概に14日前だから大丈夫だとか、1か月前に辞める意思を伝えなければならないとは言えません。
バイトの辞め方ポイント3:フリーターを辞める理由をハッキリ伝える
「バイトを辞めたいです」だけ伝えて辞める理由をごまかしてしまうと、バイト先の店長や責任者も納得しません。
「正社員として就職したいので、バイトを辞めたいです。」というように、正社員を目指すor既に正社員になることが決まっていることをハッキリ伝えましょう。
フリーターを辞めたくなるほどキツいのは今だけじゃない!厳しい現実に直面するかも

仕事に制約されることなく、より気楽な生き方をしたいと考えてフリーター生活をしている人もいるでしょう。
しかし、フリーターとして働き続けることは、決して楽な道のりだとはいえません。もちろん、中には現状に満足している人もいるでしょう。
ただ、将来のことを考えると、フリーターに待ち構えている現実は厳しいものだといえます。
フリーターに待ち受ける厳しい現実1:給料が少ない
日本では古くから年功序列の制度が浸透しています。そのため、ひとつの会社に長く勤めていれば、それだけ給料もどんどん上がっていくことになります。
一方、フリーターはどんなに長く勤めても、給料が上がることはあまり期待できません。
正社員と違って、フリーターの職場では年功序列を採用していないことも多く、どんなに勤続年数を重ねても給料が少ないままというフリーターも多くいます。
正社員の場合、今は給料が少なくても、将来に対する期待で仕事を頑張ることもできるでしょう。
しかし、将来に対する期待が持ちにくいフリーターだと、現状では満足していても、いつかは辞めたいと思うようになるかもしれません。
フリーターに待ち受ける厳しい現実2:体力的にきつい
バイトだけで生計を立てようとすると、どうしても身体に無理を強いなければなりません。
もともとフリーターは給料が少なめであるため、生活を維持しようとするとバイトの掛け持ちを考えていく必要も出てきます。
しかし、すでにバイトをしている中で、そのほかにも働くとなると、制限された時間の中でやりくりしなければなりません。
あるときは早朝、あるときは深夜など、最初のうちはこなせていても、そうした生活を長く続けることは体力的にとても厳しいです。
身体を壊してしまうこともあり、体力的に見てもフリーター生活は楽とはいえないでしょう。
フリーターに待ち受ける厳しい現実3:休んだ分だけ給料が減る
フリーターは時給制や日給制で働くことが多いです。働いた分だけ給料をもらえる時給制や日給制は、その分だけやりがいを感じやすい点に特徴があります。
ただ、もし体調不良などで出勤できなければ、時給・日給の職場だと休んだ分だけ給料は減ってしまいます。
そのため、収入がどうしても安定しづらく、体調の良くなかった月は大きく収入が減るなど、生活を維持するのも難しくなってしまうのです。
フリーターに待ち受ける厳しい現実4:年金が少ない
フリーターも正社員も、年金には加入しなければなりません。しかし、フリーターが国民年金だけなのに対して、正社員は国民年金だけでなく厚生年金にも加入することができます。
国民年金は負担が大きく、もらえる給付額も少ないですが、厚生年金は会社と負担を折半でき、しかも老後に受け取れる金額も十分なものが期待されます。
そのように考えると、国民年金だけしかもらえないフリーターは、現状の負担が大変であるだけでなく、将来にも不安を抱えることになるでしょう。
フリーターを辞めたいなら早い方がいい!?正社員のメリットとは

もし、フリーターを辞めたいと考えているなら、なるべく早めに行動に移したほうが良いといえます。
なぜなら、フリーターとして働く期間が短いほど、正社員として就職する確率もより高くなるからです。
フリーターを辞めたいなら早く就職しないとやめられなくなる
一方、長くフリーターを続けてしまうと、正社員になれる確率はどんどん小さくなってしまいます。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によれば、6か月以内にフリーターを辞めて就職活動した人は、64%の人が正社員になれたというデータが出ています。
それに対して、3年以上フリーターを続けていた人は、その後フリーターを辞めて就職活動しても、正社員になれた割合は48.9%と半分以下の数値になっています。
つまり、フリーターを辞めたいなら、早めに決断して就職活動したほうが成功する確率が高いということになります。
フリーターを続けるほど年金が減る
また、辞めた後の就職率だけでなく、フリーターを長く続けるのは老後のことを考えてみても良い方策とはいえません。
というのも、フリーターの期間が長いほど、国民年金の負担額は増えていってしまうからです。
もともと収入が少なめのフリーターの場合、国民年金は収める保険料の負担も大きくなってしまいます。
しかも、満額収めたとしても、将来もらえる年金は微々たるものに過ぎません。収めた保険料の額で異なりますが、満額もらえたとしても5、6万円くらいが国民年金の相場です。
これでは、将来も仕事を続けざるを得ず、きつい老後を強いられることになるかもしれません。
正社員をしている年数分、年金が増える
一方、正社員になれば厚生年金に加入できるので、老後の生活も安心して迎えることができるでしょう。
厚生年金は収めるべき保険料を会社と折半することができます。そのため、国民年金より負担が小さく、保険料の支払いで生活が圧迫されるようなこともほとんどありません。
将来的に受け取れる金額も多いため、正社員になれば退職した後の生活も楽にできるといえます。
正社員になることで生活が豊かに
また、正社員のメリットは年金だけにとどまりません。たとえば、正社員になれば責任ある仕事を任せられる機会も増えます。
そうした仕事をこなしていくうちに、キャリアアップを目指すこともでき、昇進すれば給料を大きく上げることも夢ではありません。
毎月の収入が安定してくれば、社会的信頼も向上し、結婚や子供を考える余裕も生まれます。
もちろん、給料が安定すれば、自分の好きなことに使えるお金も増えるでしょう。
正社員は決して仕事に縛られるのではなく、むしろ生活の自由度はフリーターよりも高く、安定して老後を迎えられる生き方だといえます。
正社員になるためには何か資格を取った方がいい?

早く正社員になるために、まず資格の取得を目指そうと考える人もいるかもしれません。しかし、やみくもに資格取得を目指すことは決して得策だとはいえません。
たとえば、英語ができたほうが良いからと英検やTOEICの勉強を始めたとしても、自分が将来就こうとしている仕事には必ずしも英語が必要かどうかはわからないものです。
もちろん、英語を活かせる仕事に就こうと考えているなら、そうした勉強をするのもひとつの手でしょう。
また、一部の専門職は資格の有無が条件となっていることもあるため、そのような専門職に就きたいなら特定の資格取得を目指すことも間違いではありません。
しかし、正社員になる手始めとして、とりあえず資格取得を目指すのはやはりおすすめできません。
フリーターからの就職では実務経験を重視
フリーターから正社員を目指す場合、資格よりも実務経験の有無のほうが重要です。
やみくもに資格の勉強をするより、自分のフリーターとしての経験を活かせる仕事を探したほうがずっと有利に就活できます。
むしろ、単に就活における強みを作るためだけに資格の勉強をする場合、それ自体が就職活動の妨げになってしまうこともあります。
フリーターを辞めるための資格勉強はコスパが悪い
資格を取ろうと思ったら、その分だけ勉強にも時間を割かなければならないでしょう。
せっかく就職活動に使える時間を資格の勉強に費やしていては、時間を無駄することにもなってしまいます。
また、難しい資格を取ろうとする場合は、必ずしも合格できるとは限りません。難関な資格は勉強にも時間がかかり、参考書をそろえたり学校に通ったりすればお金もかかります。
そのうえ、合格できる保証はどこにもなく、もし受からなかったときは大きなダメージを残すことになります。
このように、費用対効果を考えたときでも、資格取得は正社員の近道とはいえません。
フリーターを辞めて正社員を目指すなら、むやみと資格取得に走るのではなく、まず自分がどんな仕事に就きたいのかを考え、そのうえで資格が必要なら勉強するという道筋で考えていくべきでしょう。
フリーターを辞めたいならハローワークと専門のエージェントをフル活用しよう

フリーターを辞めて正社員になりたいなら、まず自分の将来像をしっかり思い描くことが重要です。
ただ、中には、とにかくフリーター生活から脱したいという思いが強く、自分が将来なりたい姿をはっきり思い浮かべることがまだできないという人もいるでしょう。
そんなときは、ハローワークやエージェントを上手に活用していくべきです。
ハローワークの活用イメージ
ハローワークは職安ともいわれる公共職業安定所のことで、略してハロワとも言われます。
ハローワークは幅広い求人案件がそろっている
特に優れているのは、大企業や有名企業はもちろん、地元や地域に根付いた求人まで幅広い情報を取り扱っているという点です。
いろいろな職業の中から、自分が興味を惹かれる分野の仕事を探せるため、何をしたいか決まっていないという人でも十分に期待に応えてくれます。
職業訓練などサポート体制が充実
また、ハローワークでは就職活動に関するさまざまなサポート体制も充実しています。
たとえば、職業訓練を受けられたり、自己分析や履歴書の書き方を教えてもらえたりなど、就職活動に関する疑問ならほとんどのことに答えてくれるでしょう。
金銭的負担がほぼない
しかも、ハローワークが実施している職業訓練は、無料または格安で受けられるものがほとんどです。
金銭的な余裕がなくて挑戦しづらい分野でも、ハローワークを利用すればそのチャンスも広がります。
たとえ経験したことのない職業でも、こうした手厚いサポート体制があることから、果敢にチャレンジできるのがハローワークのメリットです。
フリーター専門の就職エージェント
一方、本気で正社員を目指すならフリーター専門の就職エージェントの力も存分に活用していきたいところです。
転職エージェントではなく、フリーターに特化した就職エージェントを活用すべき最大の理由は、フリーターが正社員就職するためのノウハウを得られるからです。
転職エージェントでは、社会人経験者が転職を成功させるためのノウハウは豊富ですが、未経験のフリーターをサポートできる体制が整っていないことも多いです。
この記事を書いているジェイックも、フリーターに特化した就職エージェントの1つです。
1人で就活をした時よりも、内定率を約2倍まで高めることができるサービスを展開しているので、お気軽にお問い合わせください。
専任の就職アドバイザーがフリーターの就職をサポート
エージェントの良いところは、就職に関するプロからさまざまなアドバイスをもらえるというところにあります。
専任のキャリアアドバイザーが付いて、しかも企業ごとに担当者がいるため、より専門的なアドバイスを受けることも可能です。
企業別の対策や手厚い就職支援を受けられ、エージェントの力を借りれば自分にピッタリな仕事を探すことも不可能ではありません。
フリーターにありがちな就活の悩みを解決できる
特にフリーターから正社員を目指す場合、初めに何から手をつけたらよいかわからない人も多々います。
そんなとき、エージェントに依頼すれば、これからの指針を明確に示してくれるので、就職活動に不安を抱きがちなフリーターには欠かせない存在だといえます。
向いてる仕事に就職できるようサポートしてくれる
また、エージェントは仕事の適性診断もしてくれるため、自分がどんな仕事に向いているか知りたい人にも最適です。
そのうえで、自分に合った企業を紹介してくれるため、長期戦になることも多い就職活動を短期間で乗り切るきっかけにもなってくれます。
スピード勝負のフリーター就活を有利に進めよう
フリーターから正社員になることは時間との勝負でもあります。年齢が高くなれば、その分だけ就職活動も厳しさを増してくるでしょう。
それだけに、ハローワークやエージェントをなるべく上手に活用していきたいところです。
何になりたいかわからないなら、まずハローワークを利用して目星をつけ、職業訓練などを通じて力をつけましょう。
やりたいことがはっきりしてきたら、特定の企業ごとに担当者がいるエージェントに依頼して、自分に最適な仕事を探していきましょう。このように、ハローワークとエージェントをフルに活用していけば、就きたい職業に就くチャンスも大きくなっていくはずです。
また、コチラのオススメ記事では、フリーターに特化して、賢い就活方法ついて解説しています。
面接対策や、収入の格差についても詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
フリーターを辞めたいと思ったら早めに動いて将来の負担と不安を減らそう
フリーターから正社員に転向するなら、早めに行動することが何より大切です。もちろん、現状を変えることには不安が伴うものかもしれません。
今の生活に満足しているという人も多いでしょう。しかし、将来のことを考えたら、フリーターより正社員のほうがずっと安泰であることは確かです。
そのうち行動しようと考えているうちに、時間はどんどん過ぎていってしまいます。フリーターが正社員になるためには、わずかな時間も無駄にするべきではありません。
フリーターとしての時間が長ければ長いほど、正社員になるためのチャンスも小さくなってしまいます。
フリーターとして現状に満足していても、将来には漠然とした不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
こうした将来に対する不安は、自分を奮い立たせるための原動力にもなってくれます。
フリーターを辞めて正社員になることは、人によっては大きな勇気がいることかもしれません。
しかし、勇気が出なかったり、くじけそうになったりしたときは、将来のことを考えて自分を奮い立たせましょう。
早めに動けば、そうした不安をいち早く打ち消すことにもつながります。正社員になることは、不安だけでなく将来の負担も軽減することになります。
フリーターを辞めたいと考えているなら、現状に甘んじずに速やかに行動に移しましょう。