
「このまま同じ会社で働いていて大丈夫かな…」「自分が本当にやりたいことってなんだろう」と思っていませんか?
今の仕事にやりがいを感じられず、モヤモヤしている人も多いかもしれません。
この記事では、仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない原因や対策を解説します。
何がしたいかわからない時の「転職のコツ」も紹介しますので、漠然とした不安な状態から抜け出したい人は最後まで読んでみてください。
この記事の目次
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない原因
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない原因としては、次の4つが考えられます。
- 転職理由が定まっていない
- 自分の強みや才能がわからない
- 将来のビジョンを描けない
- どんな仕事があるのか知らない
原因1:転職理由が定まっていない
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからないのは、転職理由が定まっていないからかもしれません。
「今の仕事に不満がある」「なんとなく面白くない」と感じているだけでは、次に進むべき方向が見えにくくなります。
たとえば、仕事のモチベーションが上がらない原因を深堀していくと、ルーティーンワークで成長を感じられないのが原因と分かり、「新しい業務を行ったり、自分で提案して主体的に行動出来る仕事や社風の会社に転職したい」と見えてくるでしょう。
このように具体的な転職理由を明確にすることで、本当にやりたいことや就きたい仕事が見えてきます。
原因2:自分の強みや才能がわからない
「今の仕事は合わないけど、他に何がしたいのかわからない…」と思っている場合には、自分自身を深く理解していないことが原因かもしれません。
多くの場合、忙しい日々の中で自分自身を振り返る機会がないまま仕事を続けていると、好きなことや得意なことが何なのか見失いやすくなります。
自分の強みや才能を理解していないと、どんな仕事なら活躍できるのか、次に何がしたいのかが分からず、「この仕事が嫌だけど、次に何をしたいのかわからない」という状況に陥りがちです。
どの業界・職種の仕事に就くか悩んだ時は、まずは自分自身を知ることに目を向けてみてください。
原因3:将来のビジョンを描けない
やりたいことがわからない人は、将来のビジョンを描けていない可能性もあります。
将来のビジョンとは、この先どうなっていたいか、どんな生活を送っていたいか、というイメージのことです。
将来のビジョンを描けると、そこから逆算して「どんなスキルを身につけるべきか」「どんな経験を積むべきか」といった具体的な行動指針が見えてきます。
例えば、将来、副業やフリーランスで稼げるようになりたいのであれば、そのために必要な経験や知識が必要になります。また、管理職を目指したいのであれば、マネジメント経験が必要になります。
このように、「ありたい姿」を描くことで、何をすべきかが見えてきます。
一方で「ありたい姿」を思い描けていないと、以下のような状況に陥りやすくなります。
- 何のために働いているかわからず、仕事のモチベーションが下がる
- 「このままでいいのかな…」という不安や焦りが生まれる
自分の目指すべき姿が明確になっていないと、モチベーションが下がってしまったり、将来に対する不安や焦りが生まれてしまうので、5年後、10年後どのようになっていたいか考えてみましょう。
原因4:どんな仕事があるのか知らない
何がしたいかわからない人は、世の中にどんな仕事があるか知らないだけかもしれません。
たとえば同じ「営業職」でも、ルート営業や代理店営業、海外営業など、その種類は様々です。人と話すのが苦手だから営業に興味がないという方も多いかもしれませんが、電話や商談をする営業だけでなく、インサイドセールスと呼ばれるメールで顧客に営業する仕事もあります。他にも、新規開拓営業が苦手だからもうやりたくないという場合も、関係構築が得意なら既存顧客に対する営業やルート営業で活躍できる可能性もあります。
このように、視野を広げると適職が見つかるケースは多いので、まずはどんな仕事があるか探してみましょう。
仕事の選択肢を増やしたい人は、次のページをチェックしてみてください。
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時の対策6選
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時は、次の方法を試してみましょう。
- 仕事を辞めたい理由を冷静に考える
- 自己分析をする
- ロールモデルを見つける
- 興味があることを趣味感覚で始めてみる
- 第三者の視点を取り入れる
具体的なアクションを知りたい人は、次の記事もチェックしてみてください。
仕事を辞めたい理由を深堀していくことで、仕事を辞めて何がしたいのか、どんな環境に転職すべきなのかが見えてきます。
以下のように、なぜ辞めたいのかを5W1Hで考えてみましょう。
What(何が):何が不満なのか?
例: 「仕事内容が退屈」
Why(なぜ):なぜそう感じるのか?
例: 「自分には創造性を発揮する場がないから」
When(いつ):いつからそう感じているのか?
例: 「新しい上司になってから」
Where(どこで):どの部分で特に感じるのか?
例: 「会議や日々の業務中」
How(どうやって):それがどう仕事に影響しているのか?
例: 「モチベーションが下がり、成果を出せなくなった」
このように深掘りした結果、「私は、より自由に意見やアイデアを出せる環境で働きたいのかもしれない」といった気づきを得られるでしょう。
2.他の辞めたい理由を整理する
仕事を辞めたいと思う理由は、一つとは限りません。「今の仕事をやりたくない」以外の理由についても整理することで、どのような会社に転職したいか見えてくるでしょう。
何がしたいかわからない人は、今の仕事が自分に向いていないことに落ち込み、退職を考えているかもしれません。しかし、向いていない仕事をしていても、職場の人間関係が良かったりすることで快適に仕事ができている人は多いのです。
厚生労働省の調査を見ても、「初めて勤務した会社を辞めた理由」トップ3の中に「仕事が向いていなかった」という理由は含まれていません。
- 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった
- 人間関係がよくなかった
- 賃金の条件がよくなかった
出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況(p.18)」
そのため、仕事を辞めたい理由が「仕事に向いていない」だけではなく、他にも辞めたい理由がないか考えてみましょう。仕事を辞めたい理由を明確にすることで、何を避けるべきか、何を求めるべきかが見えてきます。
ここでは、上記3つの理由で会社を辞める人が多い理由を解説します。
労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった
長時間労働や、休日出勤が多い、休みが取れないといった不満は「仕事を辞めたい」と感じる大きな理由の一つです。
たとえば仕事が忙し過ぎると心身のバランスが崩れやすくなり、趣味の時間や家族との時間を犠牲にしないといけないこともあります。
一方で労働条件が良いとメンタルが安定しやすく、心に余裕も生まれるため、仕事で多少失敗しても大きく落ち込むことは少ないでしょう。
そのため、残業が多い、休みが少ないという理由で仕事を辞めたいと考えている場合は、「ワークライフバランスの取りやすさ」が転職で重視すべき条件と見えてくるでしょう。
人間関係がよくなかった
人間関係の悪化も、仕事のモチベーションが低下する一つの要因です。
毎日顔を合わせる同僚や上司との関係が悪いとストレスを感じやすく、仕事のパフォーマンスにも悪影響が及びます。
一方、職場の人と良好な関係を築けていると助け合いながら仕事を進めやすく、「仕事ができない」という悩みも相談しやすいでしょう。
上司から褒められたり、感謝されたりすることでモチベーションが上がり、「苦手な仕事を得意にしよう」という気持ちが生まれることも多いのです。
賃金の条件がよくなかった
給料の不満が原因で転職する人も少なくありません。
給料は生活の基盤になるだけでなく、仕事のモチベーションにも関わる大切な要素です。
仕事にも適性を感じられず、十分な給料をもらえていない場合は不満がさらに募り、仕事に対する気持ちも大きく低下してしまうでしょう。
一方、向いていないと思える仕事でも、満足のいく収入を得ている場合は「生活のために働こう」と良い意味で割り切って考えられる人も多いのです。

2.自己分析をする
何がしたいかわからないという悩みを解消するには、自己分析も有効です。
自分自身について深く知ることで、どんな仕事が向いているか、どんな働き方をしたいか、といったことが見えてくるからです。
具体的には、次の3つに取り組んでみましょう。
- 褒められた経験を洗い出す
- 嫌いなことを洗い出す
- 自分らしく過ごせる環境を思い出す
自己分析の具体的な方法は、次の記事でも解説しています。
褒められた経験を洗い出す
まずは、これまでの人生で褒められた経験を洗い出してみましょう。
他者から褒められたということは「自分の強みや才能を発揮できた」と言えるからです。
「プレゼン資料が見やすくてわかりやすい」
「周りの人を笑顔にするのが上手だね」
「困っている人がいたら真っ先に駆けつけるよね」
褒められた経験を洗い出したら、それらの共通点を考えてみましょう。
上記の例だと「相手の立場で考えられる」という強みを持っている可能性があります。
嫌いなことを洗い出す
自己分析では「嫌いなこと」に目を向けることも大切です。
ストレス要因や不満を把握することで、自分に合わない仕事に就くリスクを減らせるからです。
- 同じ作業を繰り返す
- 大勢の前で話す
- 締め切りに追われる
ルーティン作業が苦痛に感じる場合は、毎日異なる人と話す「個人営業」のような仕事に適性がある可能性もあります。
このように「嫌いなこと」の反対を考えてみると、自分に合った仕事が見つかるケースも多いのです。
自分らしく過ごせる環境を思い出す
自己分析をする時は、どういった環境だと自分らしくいられたか?についても思い出してみましょう。
自分らしくいられる場所は、自分の能力を最大限に発揮しやすい場所といえるからです。
- 少人数で和気あいあいと作業をしていた時
- 周りの人と活発に議論していた時
- 一人で黙々と作業に集中していた時
少人数の仲間で過ごしている時に自分らしくいられた人は、ベンチャー企業のように社員同士の距離が近い環境が適しているかもしれません。
このように「自分らしく過ごせる環境」を把握することで、会社選びの軸が明確になります。
3.ロールモデルを見つける
仕事選びに迷った時はロールモデルも見つけてみましょう。
ロールモデルを参考にすることで、自分の将来像を具体的にイメージできるからです。
ロールモデルとは、仕事や生き方のお手本となる人のことです。
- 学生時代の部活の先輩
- 世界的に有名な経営者
- インフルエンサー
「仕事を変えたい」と漠然と思っていても、そもそもどんな仕事に就けばいいか、どんな働き方をしたいか、というイメージが湧かない人も多いかもしれません。
こうした時にロールモデルがいると、「この人みたいな人生を送りたい」という人生の指針ができ、自分が進むべき道が見えてくることが多いのです。
4.興味があることを趣味感覚で始めてみる
「やりたいことが見つからない…」と悩んでいる時は、興味があることを趣味感覚で始めてみるのも手です。
実際に体験してみることで、自分がその仕事に向いているかを客観的に判断できるからです。
- プログラミング(無料の学習サイトで学んでみる)
- ライティング(クラウドソーシングで簡単な仕事を受けてみる)
- キャリアカウンセリング(弟や妹の就活相談に乗る)
「自分に向いているはず」と思って転職したあとに仕事が向いていないことがわかると、期待と現実とのギャップを感じて深く落ち込んでしまいます。
こうした後悔を減らすためにも、まずは趣味感覚で始めることで仕事との相性を確かめましょう。
5.第三者の視点を取り入れる
解決策が見つからない時は、第三者の視点を取り入れるのも効果的です。
新たな気づきが見つかることも多く、自分の考えも整理できるからです。
- 親友
- 家族
- 就職エージェント
たとえば自分では「意見を言えないこと」が短所と思っていても、親友からは「傾聴力があることが長所だよね」と言われる可能性もあります。
この場合、心理カウンセラーのように傾聴力が必要な仕事が選択肢に入ってくるかもしれません。
第三者の意見を聞くと視野が広がるケースは多いので、「自分が何がしたいかわからない…」と行き詰まった時は周りの力を借りてみましょう。
【年代別】仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時のポイント
20代~40代の年代別に分けて、仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時のポイントを紹介します。
転職で意識すべきことは年代によって異なります。これから紹介する内容を参考に、自分の年齢に合った対策を取り入れてみてください。
20代
20代は視野を広げることを意識してみましょう。
他の年代に比べ、20代は多くの仕事にチャレンジできる可能性があるからです。
たとえば「業界未経験OK」「職種未経験OK」といった求人を20代向けに出している企業は多く、学歴や仕事経験を問わず、20代には豊富な選択肢が用意されています。
今の仕事が合わなくても、他の仕事に適性があるかもしれません。20代は未経験の仕事に採用される可能性も高いので、まずはどんな仕事が世の中にあるか探してみましょう。
30代
30代は「キャリアの棚卸し」から始めてみてください。自分の強みや弱みを特定することで、適性のある仕事を見つけやすくなるからです。
キャリアの棚卸しとは、これまでの仕事経験を振り返り、 スキルや実績などを整理する作業のことです。
30代は社会人経験をある程度積んでいるため、自分の能力や仕事の適性をなんとなく理解している人も多いでしょう。
とはいえ曖昧な部分も多いかと思うので、まずはキャリアの棚卸しを通して自分の強みや弱みをしっかりと言語化することが大切です。
具体的には、次の3つを考えてみましょう。
- どんな仕事で成長を感じたか
- どんな仕事で高く評価されたか
- どんな職場だと自分らしくいられたか
自分の強みや、能力が発揮できる環境を明確にできたら、それらを活かせる転職先について考えることで、「何がしたいか」が見えてくるでしょう。
40代
40代は将来のビジョンを明確にすることが大切です。
40代は仕事人生でいうと後半に差し掛かるため、定年後を見据えたライフプランを真剣に考えるべき時期といえるからです。
たとえば「経済的に安定した老後を過ごしたい」という思いがある人は、管理職の仕事に適性を感じていなくても「給料の高さを優先して仕事を続ける」という選択を取れるかも知れません。
将来のビジョンを明確にすることで、今なにを優先すべきか見えてきます。まずは、この先の理想的な生活について考えてみましょう。
そして、それを実現するために必要なことは何かを考えることで、仕事を辞めて何がしたいかが明確になっていきます。
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時の転職のコツ
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない人に向けて、転職のコツを3つ紹介します。
- 適職がわかる診断ツールを使う
- 転職活動は気軽な気持ちで始めてみる
- 未経験OKの求人が多い転職サービスを使う
適職がわかる診断ツールを使う
向いている仕事がわからない時は、適職がわかる診断ツールを使ってみましょう。
診断結果は絶対ではないため参考程度に使うのがおすすめですが、仕事探しの方向性がわかるのは大きなメリットです。
たとえば厚生労働省が運営している「job tag」の自己診断ツールを使うと、簡単な質問に答えるだけで自分に合った仕事や、その仕事に必要なスキルを知ることができます。
厚生労働省「job tag(職業興味検査)」
転職活動は気軽な気持ちで始めてみる
仕事選びで悩んでいる人は、まずは気軽な気持ちで転職活動を始めてみましょう。
何もせずに一人で悩んでいるよりも、自分の適職に出会える可能性が高いからです。
たとえば企業からスカウトを受けることで、自分が知らなかった会社や仕事に出会えることもあります。面接を受けることで、自分の強みや弱みを客観的に見つめ直せることも多いでしょう。
転職活動をしたからといって、必ずしも転職する必要はありません。
「自分の市場価値をとりあえず確かめてみよう」といった気軽な気持ちでOKなので、まずは転職活動を始めてみてください。
未経験OKの求人が多い転職サービスを使う
何がしたいかわからない人は、未経験OKの求人が多い転職サービスの利用もおすすめです。
なぜなら、未経験から始められる仕事だけに絞って求人を探すことが出来るからです。「仕事を辞めたいけれど何がしたいかわからない」という方には、今の仕事とは別の仕事を未経験から始めている方も多いでしょう。
しかし、転職では即戦力となる実務経験が求められ、未経験で募集していない求人があります。例えば、応募条件に「営業経験2年以上」「マーケティング支援会社での経験1年以上」などと記載された求人には未経験だと応募できません。
そのため、未経験の業界や職種への転職を希望する場合は、「未経験OK」などと記載された求人を探して応募します。未経験OKの求人の豊富な転職サービスを使うことで、いろんな求人の中から自分に合った求人を見つけることができます。
未経験OKの求人は「ジェイック」が豊富に扱っているので、仕事選びの選択肢を増やしたい人は登録してみてください。

仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時の転職の注意点
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時に大切なのは、焦らないことです。
焦ると冷静に判断できなくなり、自分がやりたいことがさらにわからなくなってしまうからです。
その他、転職する際は次の注意点も押さえておきましょう。
- やりたい仕事がない自分を責めない
- 「辞めたい」という気持ちだけで転職しない
- 周りの意見に流されて転職しない
やりたい仕事がない自分を責めない
まず注意したいのが、やりたい仕事がない自分を責めないことです。なぜなら、やりたい仕事がなくて悩むのは珍しくないからです。
リクルートワークス研究所の調査によると、各年代の約3割~5割の人が「仕事や職業についてやってみたいことがない」と答えています。
▼「仕事や職業についてやってみたいことがない」人の割合
男性 | 女性 | |
---|---|---|
20代 | 40% | 38% |
30代 | 40% | 39% |
40代 | 46% | 36% |
50代 | 51% | 42% |
60代 | 53% | 48% |
参照:リクルートワークス研究所「仕事で「やってみたいことがない」人の多さを考える」
やりたい仕事が見つからないのは、あなただけではありません。
「自分だけ辛い状況にいる」と考えるとさらに落ち込んでしまうので、まずは良い意味で開き直りつつ、自分にとっての適職をゆっくりと探していきましょう。
「辞めたい」という気持ちだけで転職しない
「辞めたい」という気持ちだけで転職するのはおすすめできません。なぜなら、転職先でも同じような不満を抱えてしまう可能性があるからです。
たとえば「とにかくストレスが少ない仕事を」と考え、消去法で事務職を選んだ場合、向いていないと感じていた営業職からは離れられた一方で、転職先の事務職ではやりがいを感じられず退屈になってしまった。というケースもあります。
そのため、勢いで転職したくなる時こそ、仕事を辞めたいと思う理由を具体的に掘り下げてみることで、「何が嫌なのか」「何を変えたいのか」を明確にすることが重要です。また、自己分析を丁寧に行い、自分の強みなどを明確にすることで、自分に合った仕事を冷静に選べるようになります。
周りの意見に流されて転職しない
転職の目的が曖昧になってしまうので、周りの意見に流されないことも大切です。
たとえば「経理の仕事がつまらない」と感じていた人が、親に相談したとします。
すると「経理は専門性がつくから続けたほうがいい」「今より安定した会社に転職するべき」とアドバイスを受け、上場企業の経理職に転職できたとしましょう。
親は喜ぶかもしれませんが、これでは「経理の仕事がつまらない」という悩みは解決しておらず、すぐに転職してしまう…といった事態になりかねません。
相談は大切ですが、他の人からのアドバイスはあくまでも一つの意見に過ぎません。自分の人生なので、最後は自分自身の考えや気持ちをもとに転職先を決めましょう。
仕事を辞めるべきかどうか迷う場合は、以下の記事を参考にして、仕事の辞めどきを見極めてください。
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない時のよくある質問
仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない…と困っている人が抱く質問にお答えします。
- やりたい仕事がない自分を責めない
- 「辞めたい」という気持ちだけで転職しない
- 周りの意見に流されて転職しない
やりたいことが見つからない場合はどうすればいい?
やりたいことが見つからない時は、希望する職場環境を考えてみましょう。
自分にとって働きやすい環境に身を置くことで、ポジティブな気持ちで仕事に向き合えるケースが多いからです。
たとえば苦手な仕事をしていても、アットホームな会社であれば助けてくれる社員が多く、ストレスをそこまで感じずに働けることもあります。
仕事のモチベーションには環境が大きく影響するので、自分にはどんな社風が合っているか、会社からどんなサポートを受けたいか、といったことも考えてみましょう。
自分に向いている仕事を探す方法は?
自分に向いている仕事を探すには自己分析が有効です。
自分について深く知ることで、どんな仕事に向いているか見えてくるからです。
過去を振り返ってみても自分の強みや価値観がわからない時は、以下の方法を試してみましょう。
- 無料の診断ツールを使う(厚生労働省「job tag(職業興味検査)」など)
- 就職エージェントの担当者に自己分析のサポートをお願いする
- 家族や友人に自分の強みなどを聞く
転職活動はいつから始めるべき?
転職活動は、入社希望日から逆算して3ヶ月目から始めることが一般的です。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」を見ると、転職活動の期間(※)を「1か月以上3か月未満」と答えた人が最も多く、全体の3分の1ほどを占めています。
たとえば4月1日に入社を考えている場合は、1月から転職活動を始めると良いでしょう。
※転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間
出典:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況(個人調査 転職について p.20)」
まとめ
この記事では、仕事を辞めたいけど何がしたいかわからない原因と対策を解説しました。
自分に合った仕事を見つけたい人は、次のポイントを意識してみてください。
- 仕事を辞めたい理由を冷静に考える
- 自己分析をする
- ロールモデルを見つける
- 興味があることを趣味感覚で始めてみる
- 第三者の視点を取り入れる


