大学中退者におすすめの就職先は?職種16選や就職成功のコツを解説

大学中退者の就職先におすすめの仕事15選!選び方のコツも解説

大学中退者の就職先としておすすめなのは、学歴よりも人物やポテンシャルを重視されることが多い営業職やITエンジニア、公務員、製造スタッフ、施工管理などです。これらの仕事は、正社員の経験がなくても、意欲や適性を評価されるケースが多い点が特徴です。

本記事では、大学中退者におすすめの就職先や業界について解説しています。

就職が厳しいと言われる理由とその対策、就職しやすい仕事の特徴や、後悔しない就職先で働くポイントなども分かるため、ぜひ最後までご覧ください。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
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大学中退者の就職先としておすすめの仕事16選

大学中退者の就職先としておすすめなのは、学歴よりも意欲や人柄などを重視される営業職や販売職、製造スタッフなどです。これらの仕事は、未経験からでも挑戦しやすいのがポイントです。

例えば、営業職や販売職のように、コミュニケーション能力が評価される仕事や、製造スタッフやドライバーのように、経験を積みながら収入を得られる仕事があります。

また、ITエンジニアや施工管理のように、専門知識を身につけて、将来的に高収入を目指せる仕事もおすすめです。

1. 営業職

営業職は、会社や個人に対して商材やサービスを提案し、契約をしてもらう仕事です。

営業職は学歴不問や社会人未経験者でも応募を歓迎する求人が多く、加えてあらゆる業界で採用活動がされていることから、大学中退者でも応募先のバリエーションが豊富といった点もおすすめできるポイントです。

営業職には法人を相手にする「法人営業」と、個人のお客様を対象とした「個人営業」があり、未開拓の顧客にアプローチする「新規営業」や、既存顧客との関係を築く「ルート営業」に分かれ、仕事内容も多岐にわたります。

さらに、顧客先を訪問する外回りの営業だけでなく、電話やメール、Web会議などを使った非対面の「インサイドセールス」もあり、働き方の幅が広がっています。

平均年収618.3万円
必要なスキル・コミュニケーション力
・プレゼンテーション力
関連する資格・販売士検定中小企業診断士
・ファイナンシャルプランナー(FP)
仕事に就くためには?一般の求人サイトやハローワーク、就職エージェントを通じて応募が可能ビジネスマナーや基本的な営業知識(商品知識、業界動向など)を身につけておく

出典:厚生労働省「印刷営業 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

成果が数字で見えるため、頑張り次第で評価されやすく、早期のキャリアアップも可能です。
また、ビジネスマナーや提案力など、将来どの職種にも活かせるスキルが身につく点も魅力です。

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

人と話すことが好きだから営業は要注意!

人と話すことが好きだから営業に向いているとは言えません。なぜなら営業とは、契約をお預かりすることであり、人と話すことは手段でしかないからです。

そのため契約をお預かりする必要性も認識できていればよいのですが、人と話すのが好きなだけで選んでしまうと、ミスマッチになるかもしれません。

どの仕事もそうですが、仕事の役割や目的、求められる能力や考え方を想像しながら選べるとよいでしょう。

実際に大学中退から営業職に就職する人した人の体験談について、以下の記事で詳しくインタビュー内容をまとめていますので参考にしてみてください。

営業職のキャリアパス

営業職として働くと、コミュニケーション力や信頼関係を築く力に加え、目標に向かって計画・実行・改善を繰り返す「PDCA」を回す実行力も身につきます。

経験を積むことで役職が就き、部長クラスに昇進すれば全社的な営業戦略を任される可能性もあります。
会社によっては、年収1,000万円以上の経営層ポジションも狙えるでしょう。

営業職でスキルや経験を積めば、より責任のある役職へとキャリアアップできます。
課長に昇進すれば、売上管理や戦略立案などに携わり、年収800万〜999万円を目指すことも可能です。

さらに部長や本部長クラスになると、会社全体の営業戦略を考える立場となり、経営層と協力しながら重要な意思決定に関わるようになります。

年収1,000万円以上も狙える、経営に近いポジションでの活躍も期待できるでしょう。

2. 販売職

販売職は、店舗に来店した顧客に対して適切な接客を行い、商品を販売する仕事です。
営業職と似たような仕事ではありますが、販売職の場合は自分から営業をかけにいくということが無く、どちらかというと仕事の難易度が低いと言われています。

販売職に求められるスキルはコミュニケーション能力が主となりますので、大学中退者であっても面接で対人スキルの高さをアピールできれば内定獲得が可能です。
また、自分の好きなショップで働くことも可能なため、日々楽しい気持ちで仕事に向き合えるでしょう。

販売職といっても、業種によって求められるスキルはさまざまです。
例えばアパレル業界では丁寧な接客や立ち振る舞いが重視される一方、携帯ショップでは契約件数などの成果が求められ、営業に近い側面もあります。

また、正社員の経験がない方でも、契約社員やアルバイトからスタートして実績を積み、正社員登用を目指すことも可能です。

平均年収369.4万円
必要なスキル・接客・コミュニケーションスキル
・商品説明や提案のための理解力
・説明力
関連する資格・販売士検定色彩検定(アパレルや雑貨販売などで活かせる)
・ファッション販売能力検定
仕事に就くためには?アルバイト・パートからの正社員登用も一般的未経験でも応募しやすい業種が多く、接客経験があれば有利

出典:厚生労働省「衣料品販売 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

販売職としてスタッフ経験を積んだ後は、店長やエリアマネージャーなどにキャリアアップしたり、営業職などにキャリアチェンジするといった将来の仕事選びの幅が広いのもおすすめポイントとして挙げられます。

販売職の正社員はアルバイトとどう違う?

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

販売職はアルバイトと変わらないイメージがあるかもしれませんが、正社員として働く場合は将来性や責任が大きく違います。

正社員として販売職になると、販売業務に加え、店舗の予算管理やレイアウト検討、スタッフ育成など幅広い業務を担当します。

身に着けられる対応力やマネジメント力は、社内ではもちろん、社外でも評価されるものですので、キャリアアップもしやすいです。

大学中退から就職する際に、人と話すのが好きで将来キャリアアップを目指す人にはおすすめの職種の一つと言えるでしょう。

販売職のキャリアパス

販売職で身につく主なスキルは、相手の要望をくみ取る提案力や、混雑時やクレーム対応時に柔軟に対応する力です。
スタッフとして経験を重ねると、店長として在庫管理やシフト管理を任されることが一般的です。
店長からエリアマネージャーに昇進し、複数店舗の統括や売上管理など、より高度なマネジメント業務に携わるケースも珍しくありません。

スキルを身につければ、店長やエリアマネージャーといった管理職へのキャリアアップも可能です。
店長になると、スタッフ管理や売上目標の達成、在庫・シフト管理などを担当し、年収はおおよそ350万〜450万円程度が想定されます。

さらに、複数店舗をまとめるエリアマネージャーに昇進すれば、人材育成や売上管理などを担当し、年収は450万〜800万円程度まで上がるでしょう。

未経験割合96.8%
中退しても未経験から就職できる!

※2024/2~2025/3の中退就職カレッジ参加者のうち、当社が把握している正社員未経験者の割合

3. 製造スタッフ

製造スタッフの仕事は、工場で製造ラインに入り、加工や製品の組立、検査や梱包など、製品を作り上げる工程を担当して製品を作ります。

製造スタッフは取り扱っている製品によって専門知識やスキルが必要です。
しかし、一般的には専門的な資格や経験がなくても始めやすく、未経験歓迎の求人が多いという特徴があります。

製造スタッフには正確に作業を進める能力や集中力、基本的な体力が求められます。
マニュアルが完備されている場合も多いため、スムーズに仕事を進めやすい点は魅力的です。

また、製造スタッフの仕事内容や職場環境は、扱う製品によって大きく異なる点も知っておきましょう。

自動車部品の製造では、組立・検査・溶接などを担当し、夜勤や交代制勤務が発生するケースもあります。一方で、ライン作業が中心となるため、マニュアルが整備されていて未経験でも始めやすい点がメリットです。

なお、食品工場では計量や包装、検品などの作業が多く、衛生管理の意識が高く求められます。精密機器の製造では、顕微鏡を使った細かい作業が中心となるため、集中力が必要です。

また、樹脂製品の現場では、成形機械のオペレーター業務が主で、機械操作のスキルを身につけながらステップアップしやすい環境となっています。

平均年収428.7万円
必要なスキル・マニュアル通りに作業を進める力集中力
・基本的な体力チームでの協調性
関連する資格・溶接技能者評価試験
・食品衛生責任者
・特級半導体製品製造技能士
仕事に就くためには?製造業の求人が豊富なハローワークや転職サイトを活用未経験OKの企業も多く、職業訓練校を経由するルートも有効

出典:厚生労働省「半導体製造 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

製造スタッフのキャリアパス

製造スタッフとして働くと、正確に作業を行う力や協調性が身につきます。

経験を重ねることで、ライン作業にとどまらず、生産性や品質の向上に直接関われるポジションへのキャリアアップも可能です。

たとえば、工程全体の進捗管理や人員配置を担う「製造管理職」に昇進すると、400〜500万円ほどの年収も期待できるでしょう。

製造スタッフとして経験を積めば、単なるライン作業にとどまらず、生産性や品質の向上に貢献するポジションへのキャリアアップが可能です。

工程全体の進捗管理や人員配置などを担う製造管理職に昇進すれば、年収は400万〜500万円程度が見込まれます。
特に、改善提案力や現場マネジメント力を発揮できれば、管理職として長く活躍する道も開けてくるでしょう。

小久保 友寛さんの写真

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

製造スタッフは集中力や協調性が活かせる仕事!

製造スタッフの仕事は、ルーティン作業を好む方や物作りに興味がある方に適しています。大きな変化を求める人よりも、同じ作業を追求し、そこから生産性を上げていくことにやりがいを感じるタイプの方に向いているでしょう。

スキル面では、特別なスキルが最初からなくても大丈夫ですが、体力、集中力、チーム内で良好な関係を築く協調性が重要です。
決められたものをスピーディーかつ正確に作ることを得意とする方、想像力よりも品質の維持や効率を上げることにやりがいを感じる方におすすめの仕事です。

4. 施工管理

施工管理は、建築現場がスケジュール通りに工事が終了できるよう、スケジュール管理や業者間の調整を行う仕事です。
実際に建築作業をするのは大工や工務店の人たちとなり、施工管理はあくまでも作業者の管理監督を行う存在となるので覚えておきましょう。

施工管理は重要な仕事ですが、経験者が減ってきているということもあり、未経験募集をする求人が少なくありません。
また、実務経験を積んだ上で施工管理技士検定の資格を取得することができれば、どのような会社でも活躍していけるため、手に職をつけることができます。

給料も比較的高いですが、工事進捗によっては土日に働いたり残業が多く発生してくることもありますので、応募先の働き方については企業研究でリサーチしておくのがおすすめです。

なお、施工管理の仕事は以下の5つの管理領域に分類されます。

管理領域主な内容
工程管理工期を守るためのスケジュール管理や進行確認
品質管理図面や建築基準法に基づいた品質チェック
安全管理作業員の安全確保や事故防止対策
原価管理予算内で工事を進めるための費用調整
環境管理近隣への配慮や現場の環境保全対策

これらの管理業務は「実務を通して身につけるもの」が多いのが特徴です。
そのため、未経験からスタートしても、現場で学びながら少しずつスキルを磨き、着実に成長していくチャンスがあります。

平均年収641.6万円
必要なスキル・スケジュールを把握
・調整する進行管理力建築
・土木に関する基本的な知識現場での指示や調整を行うコミュニケーション力
関連する資格・施工管理技士(1級・2級)
・建築士(1級・2級)
仕事に就くためには?ハローワーク、就職エージェント、紹介予定派遣などを活用職業訓練校や建設系専門学校を経由して就職する方法も有効

出典:厚生労働省「建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

施工管理って力仕事なの?

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

施工管理は現場作業のイメージがある人もいるかもしれないですが、業者さんが工事を円滑に進められるようサポートする仕事です。

そのため現場での作業は行わず、主にスケジュール管理や工事で必要な書類作成、現場の安全面に関するサポートを行います。

大学中退から入社して、最初から管理業務を任されるわけではなく、まずは先輩の補助や事務的な仕事から始めることも多いです。

現場でのコミュニケーションや調整業務が6~7割、デスクワークが3~4割になりますので、マルチタスクが得意な人は活躍しやすいでしょう。

施工管理のキャリアパス

施工管理として働くと、調整力や指導力など幅広いスキルが身につきます。

「1級建築施工管理技士」などの国家資格を取得すれば、現場全体の進行・品質・安全管理を担える上級職(監理技術者)へとステップアップできます。

複数の現場を統括する部門責任者などのポジションに就けば、年収800万円以上を目指すことも可能です。

経験を重ねてスキルを磨き、資格を取得すれば、現場全体の進行や品質・安全管理を担う監理技術者へと昇進でき、年収は600万〜799万円ほどに上がります。

さらに、複数の現場を統括する部門責任者へとステップアップすれば、年収800万円以上を目指すことも可能です。
人員配置や工程全体の管理、発注者とのやり取りなど、業務の幅も大きく広がります。

5. ITエンジニア

ITエンジニアは、ITサービスの設計や開発、運用を行う技術職です。
幅広いIT知識とプログラミングスキルが求められる関係で、学歴よりも技術力の方が重視される仕事となっています。

そのため、大学中退者でもしっかりとスキルを身につけることができれば、大卒以上に活躍して稼ぐことも可能です。

ITエンジニアは今もこれからもニーズが高まっていくと言われています。そのため、今のうちからITエンジニアの経験を積んでおくことで、手に職がつけられるといったおすすめポイントがあります。

技術力が重要になるITエンジニアですが、最近では人手不足を受けて未経験者を募集する求人が増えています。
研修制度が整っている会社に就職できれば、ITエンジニアとして働いたことのない大学中退者であっても知見を習得できるため、求人票の研修制度有無については必ず確認しておきましょう。

なお、ITエンジニアはアプリやシステムを開発する「システムエンジニア」と、サーバーやネットワークの設計・運用を担う「インフラエンジニア」に大きく分かれます。

システムエンジニアにはプログラミングスキルが必要ですが、インフラエンジニアは未経験でも「CCNA」などの資格があれば就職しやすい傾向があります。

また、未経験歓迎の求人の多くは「客先常駐型」であることが多いため、働き方の特徴もあわせて確認しておくと安心です。

平均年収574.1万円
必要なスキル・ITに関する基礎知識
・プログラミングスキル
・問題解決力
・論理的思考力
関連する資格・応用情報技術者
・基本情報技術者CCNA
仕事に就くためには?一般の求人サイトや就職エージェントを通じて応募職業訓練校(公共のIT講座)を活用する人も多い

出典:厚生労働省「システムエンジニア – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

ITエンジニアもコミュニケーション能力が求められる!

ITエンジニアはコミュニケーションをとらなくてもよいと考える人もいるかもしれませんが、それでは困るかもしれません。

なぜなら仕事のレベルが上がるにつれて、関係者の数が増え、業務でかかわる範囲も広くなるからです。

逆にコミュニケーションを避けてしまうと仕事のレベルや評価が上がらず、続けるのが難しくなってしまう可能性もあります。

エンジニアとして働きながらキャリアアップをしたい場合、コミュニケーション力は必須と言えるでしょう。

ITエンジニアのキャリアパス

ITエンジニアとして働くと、プログラミングスキルやクラウド技術など、IT分野の実践的な知識と技術が身につきます。

経験を重ねて成果を上げれば、早ければ20代後半〜30代前半で「シニアエンジニア」へと昇格できる可能性もあるでしょう。

専門性を高め、システム全体の設計や構築を担う「クラウドアーキテクト」などの上位職に進む人も少なくありません。

プログラミングやクラウド技術を身につけると、チームを技術面で支えるシニアエンジニアへと成長でき、年収は600万〜700万円になる可能性があります。
さらに、より専門性の高い業務を担うクラウドアーキテクトへと進めば、700万〜1,500万円台になる見込みです。

ITエンジニアとしてスキルと経験を積み重ねれば、より専門性の高いポジションへとキャリアを広げられるでしょう。

6. 事務職

事務職は、会社の事務作業を一手に担う仕事で、役割によって経理・総務・労務などの証券口座に分かれていることもあります。
簡単なパソコン操作と集中力があれば業務はまわせるため、大学中退者でも事務職として活躍している人は多くいます。

会社にもよりますが、事務作業のマニュアルが完備されているケースが多く、今まで社会人として働いたことがない大学中退者でも業務を一人で進めていけるのもおすすめポイントです。

アルバイトで業務手順を覚えることが得意だったような人は、事務職として働く適性があると言えるでしょう。

なお、事務職にはいくつかの種類があります。
データ入力やファイリングを行う「一般事務」、請求書の発行や営業スタッフを支える「営業事務」、総務や経理など専門知識が求められる「専門事務」などに分かれます。

なかでも一般事務は、基本的なPCスキルがあれば応募できる未経験OKの求人も多く見られますが、その分応募者が多く、競争率は高めです。

企業によっては即戦力となる経験を重視する傾向もあります。
まずは派遣や契約社員として働き、実務経験を積んで正社員を目指すのもひとつの方法です。

平均年収529.6万円
必要なスキル・基本的なパソコン操作
・スキル電話対応や来客対応などのビジネスマナー
関連する資格MOS日商簿記秘書検定
仕事に就くためには?一般求人への応募のほか、ハローワークや派遣会社、就職エージェントの活用も有効タイピングやExcelスキルなどのPC操作を事前に習得しておくと有利

出典:厚生労働省「一般事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

未経験から事務職への就職は難しい?

事務職は近年IT化が進んでいることから求人が減っており、未経験から正社員で就職するのが難しくなっています。特に即戦力が求められる傾向が強まっており、基本的なPCスキルや業務経験が重視されます。

無期雇用派遣や契約社員といった形であれば比較的採用されやすいため、まずはそうした雇用形態で経験を積み、スキルを身につけてから正社員を目指すのも現実的な選択肢です。

無期雇用派遣とは、派遣会社と期間の定めなく雇用契約を結び、安定した収入を得ながら派遣先で働く働き方です。一定のサポートを受けつつスキルを磨けるため、未経験から事務職を目指す人にとって現実的なステップとなります。

事務職のキャリアパス

事務職として働くと、書類作成スキルや、業務を円滑に進める調整力などが身につきます。

経験を積むと、事務リーダーや主任として、業務フローの改善や、後輩スタッフの教育・指導を担うことが一般的です。

管理職に昇進すれば、部門全体の統括や予算管理など責任の大きな業務を任されるようになり、年収500〜600万円ほどを目指すことも可能です。

コツコツと業務をこなして信頼を積み重ねれば、徐々にチームをまとめる立場や管理職を目指せるようになります。

事務リーダーや主任といったポジションでは、業務フローの設計、後輩への教育・指導などを担い、年収は350万〜480万円ほどです。

さらに、管理職やリーダーに昇進すれば、部門全体の統括や人員・予算管理、経営層への報告などを担い、年収は500万〜600万円程度まで上がるケースもあります。

中退経験者3000人以上に就職支援!
未経験からの就職をサポート!

※2018/2~2024/4の当社「中退就職カレッジ」主催の面接会参加人数

7. 介護職

介護職は、病気や加齢などによって介護サービスが必要となる相手に対し、主に生活介助を行う仕事です。
コミュニケーション能力や思いやりといったスタンスが求められるだけでなく、肉体労働になることから一定の体力が必要になります。

少子高齢化という日本の流れもあり、介護職は今後もニーズが増え続けていくとされています。政府も介護職の待遇改善のために議論を行っているため、未経験から就職しても長く働いていくことができるでしょう。

また、介護職は働くサービス形態によって勤務時間や仕事内容が大きく異なります。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった入所型の施設は、24時間体制のため日勤と夜勤のシフト勤務です。未経験者向けの研修制度が整っていることも多く、初めての就職先として選ばれやすい傾向があります。

一方、訪問介護など在宅系のサービスは、1日に複数の利用者宅をまわるため自律的な働き方が求められ、ある程度の経験が必要です。
また、デイサービスは日帰り利用のため日勤のみで、レクリエーションや運動補助など人と関わる機会が多いのが特徴です。

平均年収376万円
必要なスキル利用者の状況に応じた身体介助や生活援助コミュニケーション力
関連する資格・介護福祉士
・介護職員初任者研修修了者
仕事に就くためには?ハローワークや介護専門求人サイト、職業訓練校など活用可能高齢者理解や障害者福祉に関する基本知識を学ぶとスムーズ

出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

介護職として働いた後は、ケアマネジャーや社会福祉士などにキャリアチェンジすることもでき、将来的な仕事の幅が広いことも合わせて覚えておいてください。

介護職のキャリアパス

介護職として働くと、柔軟な対応力やコミュニケーション力、そして身体介護に関する専門知識や技術が身につきます。

実務者研修や介護福祉士などの資格を取得すれば、より専門性の高い業務に携わることも可能です。たとえば「ケアマネジャー」として介護サービス計画の作成を行うなど、こうした専門職へのキャリアチェンジも実現できるでしょう。

介護職として現場での経験を積み、資格を取得すれば、より専門的な支援を担う職種へのキャリアアップが可能です。
例えば、要介護者のケアプラン作成やサービス事業者との調整・連絡などを担うケアマネジャーになると、年収はおよそ429.6万円にもなります。

また、生活に困難を抱える人の相談支援や福祉サービスの提供・調整を行う社会福祉士として働く場合、年収はおよそ403万円です。

8. ドライバー

ドライバーは、車を運転してモノや人を指定された場所に運搬する仕事です。
具体的には、以下のようなドライバーの種類があります。

  • 大型トラックドライバー
  • 長距離ドライバー
  • 小荷物運搬ドライバー
  • タクシー
  • バス運転手

いずれも車の運転が事故なくできれば就職できるということもあり、大学中退者でも就職できる仕事です。また、業務中は基本的に黙々と運転していれば良いので、コミュニケーション能力に自信がないという人にもおすすめできます。

運ぶモノや移動距離によって働き方が大きく異なるのもドライバー職の特徴です。
ルート配送は決まった取引先に届けるため未経験者にも始めやすく、宅配は家庭への配達が中心で時間指定や再配達への対応力が求められます。

長距離ドライバーは県をまたぐ運行で拘束時間が長くなりやすく、バスやタクシーは人を乗せて運ぶため接客スキルも必要です。また、送迎ドライバーのように保育園や福祉施設で高齢者や子どもを対象とする場合は、安全運転に加えて丁寧な対応が重視されます。

普通免許でできる仕事も多くありますが、中型・大型免許が必要な仕事では、資格取得支援制度を設けている企業も多く、働きながらのステップアップも可能です。

平均年収394.5万円
必要なスキル・安全運転に対する意識
・運転技術地理やルートへの理解力
関連する資格・安全衛生管理者運行管理者(貨物)
・準中型自動車免許
仕事に就くためには?ハローワークや求人サイト、ドライバー専門エージェントを活用事故防止や運転マナーなどの心構えをもっておくとスムーズ

出典:厚生労働省「ルート配送ドライバー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

ドライバーのキャリアパス

ドライバーとして働くと、状況判断力や集中力などが身につきます。

業務知識や安全管理スキルも磨いていけば、「運行管理者」として管理職にステップアップできるチャンスもあります。

運行管理者とは、運行スケジュールの作成や安全指導などを行う仕事です。運送業務を支える重要な役割のため、年収800万円以上を目指せる可能性もあるでしょう。

ドライバーとして業務知識や安全管理に関するスキルを着実に磨いていけば、将来的には運行管理者として管理職にステップアップすることも可能です。

運行管理者は、ドライバーの運行スケジュールを組み、出発前の健康チェックや安全運行の指導を行うなど、運送業務全体の司令塔としての役割を担います。
仕事の幅が広がるとともに、年収も300万〜800万円までアップする見込みです。

9. 公務員

公務員は、公共サービスの提供のために市役所などに勤める仕事です。
公務員試験は大学中退者でも受検することができますので、公務員試験のための勉強と向き合えるような人であれば、学歴に関係なく就職できるのがポイントです。

一度就職できれば年功序列式に給料は上がっていきますし、リストラをされるリスクはほぼないため、安心して働ける場所で長く仕事と向き合いたいという大学中退者には最もおすすめできます。

ただ、公務員試験の合格率は30%-40%と決して簡単なものではありませんので、勉強時間を確保して集中的に試験対策をしなければならない点には注意が必要です。

なお、公務員には「国家公務員」「地方公務員」の2つがあり、それぞれ勤務先や業務内容が異なります。
国家公務員は各省庁や税務署、出入国管理局などで政策の立案・実行に関わる一方、地方公務員は市役所や県庁、消防署などで地域住民向けの行政サービスを担います。

また、公務員採用には学歴不問の「初級(高卒)区分」や社会人経験者枠など複数のルートがあり、自分の経歴や状況に合った枠で挑戦しやすいのも特徴です。

平均年収481.4万円
必要なスキル・ルールをきちんと守れる
・真面目さパソコンでの書類作成や入力ができるスキル
関連する資格MOS日商簿記
仕事に就くためには?多くの自治体が高卒区分〜大卒区分まで用意し、教養試験・専門試験・面接を実施教養科目(国語・数的処理など)と専門知識(財政・福祉等)を勉強

出典:厚生労働省「地方公務員(行政事務)– 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

公務員のキャリアパス

公務員として働くと、正確な事務処理スキルや、チームで円滑に業務を進める調整力など、幅広いスキルが身につきます。

地方公務員の場合、20代〜30代前半は定期的な部署異動を通じて、福祉・税務・人事など多様な行政事務を経験します。
その後、係長や主任に昇進し、40代以降は課長・部長といった管理職を任されるケースが一般的です。

これらのスキルは、さまざまな配属先での実務を通じて身につけられ、経験を重ねるなかで自然とキャリアアップにもつながっていきます。

係長に昇進すると、担当業務のとりまとめや後輩指導などを担い、年収はおよそ730万円が想定されます。さらに、課長補佐になると、課全体の業務計画や係の統括など中堅マネジメント業務を任され、年収は約930万円まで上がる場合もあるでしょう。

10. カスタマーサポート

カスタマーサポートは、社会人としての基礎力を身につけながらキャリア形成ができるため、大学中退者におすすめの仕事です。
カスタマーサポートでは、電話やメール、チャットを通して、製品の使い方説明やトラブル対応などのサポートを行います。

カスタマーサポートは顧客の要望を汲み取る力やコミュニケーション力が必要ですが、入社後の研修で知識を身につけられるため専門知識は不要です。
大学中退者で仕事に自信がなくても、少しずつ慣れていけば対応できるようになります。

接客経験やコミュニケーションを取るのが好きな方に、カスタマーサポートの仕事は向いているでしょう。

なお、カスタマーサポートには「受信型(インバウンド)」「発信型(アウトバウンド)」があり、仕事内容に違いがあります。

受信型は、顧客からの問い合わせに対応するスタイルで、クレーム対応などが含まれる場合もありますが、マニュアルが整っているため未経験でも始めやすいのが特徴です。一方で、発信型は企業側から顧客に連絡を取る形式で、営業的な要素が強くなる傾向があります。

平均年収約330万円
必要なスキル・コミュニケーション力
・ヒアリング力基本的なPCスキル
関連する資格・MOS電話応対技能検定
・ビジネス実務マナー検定
仕事に就くためには?一般の求人サイトやハローワークから応募可能クレーム対応などもあるため、感情を乱さず冷静に対応できるマインドも大切

カスタマーサポートのキャリアパス

カスタマーサポートとして働くと、わかりやすく説明する力や、複数の業務を並行して進める対応力などが身につきます。

こうしたスキルを磨くことでリーダー職に抜擢され、メンバーの育成や応対品質の向上などの業務に携わる人も少なくありません。

さらにマネージャーに昇進すると責任が増えるぶん、会社によっては年収600万円以上を手にすることも可能です。

こうしたスキルを身につければ、チームを牽引するリーダー職として、メンバーの育成や対応品質の向上に取り組むポジションを目指すことが可能です。

リーダー職の平均年収はおよそ500〜650万円程度とされています。さらに経験を重ねてマネージャーに昇進すれば、戦略立案や部門全体の運営に携わるようになり、年収も600〜1200万円まで伸びるでしょう。

11. コールセンターのスタッフ

コールセンターのスタッフは未経験からでも挑戦しやすく、コミュニケーション力を活かしてキャリア形成ができるため、大学中退者におすすめの仕事です。
カスタマーサポートと似た仕事ですが、役割が異なります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

カスタマーサポートコールセンターのスタッフ
・既存顧客の対応が中心
・製品の使い方説明やトラブル対応など、顧客満足度の向上が目的
・電話だけでなく、メールやチャットなども使用
・インバウンド業務(受信)が主体
・既存顧客と潜在顧客の両方を対応
・商品案内やサービスの提案など、売上向上や顧客獲得が目的
・電話対応に特化
・インバウンド業務に加え、アウトバウンド業務(発信)も対応

コールセンターのスタッフは、専門的な知識がなくてもできる仕事です。
相手の意図を汲み取る力と正確に情報を伝える発信力、コミュニケーション力が求められます。

また、カスタマーサポートと同様に「受信型(インバウンド)」と「発信型(アウトバウンド)」に分かれており、対応する内容やスキルも異なります。

業界によっても特徴があり、例えば通信・インフラ業界では契約やオプション案内など覚えることが多いです。一方、EC・通販では商品注文に関する連絡が中心で、マニュアルも整っており未経験者でも挑戦しやすいでしょう。

保険・金融業界では名義変更や解約など、コンプライアンスに配慮した正確な言葉選びが必要です。また、確定申告や給付金の問い合わせ対応といった行政委託(公共系)の案件もあり、期間限定の勤務になる場合もあります。

平均年収393.6万円
必要なスキル・丁寧でわかりやすい言葉遣い
・相手の話を正確に聞き取る傾聴力
・落ち着いて対応できるストレス耐性
関連する資格・電話応対技能検定
・サービス接遇検定
仕事に就くためには?一般の求人広告からの応募や人材派遣会社への登録ロールプレイング研修やマニュアルを使った事前学習

出典:厚生労働省「コールセンターオペレーター – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

コールセンターのスタッフのキャリアパス

コールセンターのスタッフとして働くと、傾聴力や対応力などが身につきます。

経験を重ねてスキルを磨けば、現場スタッフをまとめる「スーパーバイザー(SV)」へとキャリアアップすることも可能です。

スーパーバイザーはチーム全体の業務を管理し、応対品質の向上やトラブル対応を行う重要な仕事のため、スタッフ時代よりも高い年収を目指せるでしょう。

経験を積み、このようなスキルを身につければ、現場のスタッフをまとめるスーパーバイザーなどの管理職へキャリアアップする道も開けます。
スーパーバイザーは、オペレーターの業務を支援しながら、対応品質の管理やクレームの二次対応、数値分析といったマネジメント業務全般を担うポジションです。

スーパーバイザーの平均年収はおよそ435万円とされており、責任は増えますが、その分やりがいも大きく、リーダーシップを発揮したい方に向いているといえます。

12. 飲食店のスタッフ

飲食店のスタッフは早期に現場経験を積みやすく、店長やエリアマネージャーなどキャリアアップの道もあるため、大学中退者におすすめの仕事です。

飲食店のスタッフはホールスタッフとキッチンスタッフに分かれ、それぞれで担当する業務が異なります。
ホールスタッフの場合は、接客や料理の提供、レジ対応や片付け・清掃が主な業務です。一方でキッチンスタッフの場合は、食事の準備や調理、洗い物を担当します。

担当する業務によりますが、飲食店のスタッフには基本的な接客スキルと丁寧なコミュニケーション力、臨機応変な対応力が求められます。
専門的なスキルは必要なく、業務マニュアルが整っている場合も多いため、未経験からでも挑戦しやすい仕事です。

また、飲食業界の業態によっても、忙しさや求められるスキルに違いがある点も知っておきたいポイントです。

例えば、ファーストフード店ではスピード感のある対応が求められ、役割分担やマニュアルが明確になっています。ファミレスやカフェでは、ホールとキッチンの両方の業務を兼任する場合があり、柔軟な対応力が必要です。

居酒屋はにぎやかな雰囲気の中で働けますが、深夜勤務が発生する可能性もあるため生活リズムに注意が必要です。一方、ホテルのレストランや高級店などでは、コース料理の内容や提供のタイミングを覚える必要があるなど、より高い接客スキルが求められます。

平均年収358.4万円
必要なスキル・丁寧な接客マナー
・お客様の状況を見て動ける気配り力
・チームで協力できるコミュニケーション力
関連する資格・接客サービスマナー検定
・調理師免許食品衛生責任者
仕事に就くためには?一般のアルバイト・求人サイトから応募基本的な接客マナーやレジ操作などを学んでおく

出典:厚生労働省「ホールスタッフ(レストラン)– 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

飲食店のスタッフのキャリアパス

飲食店スタッフとして働くと、判断力やマルチタスク能力が身につきます。

現場での活躍を評価されれば、店舗運営を任される店長や、複数店舗を統括する「スーパーバイザー」としてのキャリアを打診されることもあります。

スーパーバイザーに昇進すると大きな責任が伴うぶん、年収600〜800万円以上も期待できるでしょう。

飲食店で経験を積みスキルを身につけると、店舗運営を担う店長や、複数店舗を統括するスーパーバイザーへキャリアアップが可能です。
店長職の平均年収は約362万円、スーパーバイザーになると600万〜800万円以上の年収も目指せるなど、収入面でも大きな差が出てきます。

13. 保育補助

保育補助は資格がなくても働けるため、大学中退者におすすめの仕事です。
保育士のサポートとして子どもたちの食事やお昼の準備・片付け、遊びなどの補助を行います。

保育補助の仕事では、主に認可保育所や託児所などで働くことが多くなります。
保育補助は未経験でもチャレンジできるため、就職のハードルは比較的低いと言えるでしょう。

なお、保育補助の仕事内容は勤務先によって異なります。
例えば、認可保育園(公立・私立)では年齢別のクラス担任の補助が中心となり、勤務ルールが厳格で教育体制もしっかり整っている場合が多いです。
一方で、企業内保育園は子どもの人数が少ない分、業務の幅が広くなる傾向があります。
無認可保育所や託児所では施設ごとに体制やルールの差が大きく、場合によっては業務が集中しやすいため、働く前に職場環境をよく確認しておきましょう。

平均年収396万円
必要なスキル・子どもと同じ目線で接する思いやり
・急な対応や変更にも柔軟に動ける臨機応変さ
関連する資格・子育て支援員研修修了証
・保育士資格幼稚園教諭免許
仕事に就くためには?求人サイトや地域の保育園HPでの直接応募子どもの発達段階に関する基本知識や、よく使われる用語を把握しておく

出典:厚生労働省「保育補助者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

また、保育補助の仕事に特別なスキルは必要なく、子どもと関わるのが好きな人に向いています。
子どもと同じ目線で思いやりを持って接する力や、子ども一人ひとりに目を配る観察力が求められるでしょう。

子どもと関わる仕事がしたい大学中退者は、ぜひ保育補助を検討してみてください。

関連記事:子供と関わる仕事21選!資格や保育士以外の一般企業も紹介

保育補助のキャリアパス

保育補助として働くと、子どもの生活を支える基礎的な知識が身につきます。

大学中退後に高卒となった場合、「実務経験2年以上」などの条件を満たすことで保育士国家試験を受験できます。

保育士資格を取得すれば、保育計画の策定やクラス運営など、担当業務が大きく広がるだけでなく、将来的に主任保育士や園長などの管理職を目指すことも可能です。

保育補助として実務経験を積めば、現場で求められる基本的な保育スキルや実践力が身につきます。子どもの成長をサポートする喜びややりがいも感じられるようになるでしょう。

その後、保育士資格を取得すれば、ひとつのクラスを担任として受け持つ立場となり、保護者対応や行事の企画・進行など、より専門的で責任のある業務に携われます。

保育士として働く場合の平均年収は406.8万円とされており、資格を活かして安定したキャリアを築くことも可能です。

14. 期間工

期間工は未経験から始めやすく、短期間でまとまった収入が得られるため、大学中退者におすすめの仕事です。
未経験からでも始められる求人が多いだけでなく、寮完備や福利厚生が充実している点も魅力的でしょう。

期間工は自動車メーカーや電子部品メーカーなどの工場で、部品の組立や加工、検査などマニュアルに沿った作業を行います。勤務先と直接契約を結ぶ場合もありますが、派遣会社を通じて契約するケースもあります。

また、期間工として働くのに特別な資格は必要ありません。ただ、期間工の仕事にはルールを守り正確に作業する能力と体力、集中力が必要です。
ものづくりや製造に興味がある大学中退者は、期間工としての働き方を検討してみましょう。

なお、期間工は雇用先によって待遇が大きく異なる点にも注意が必要です。
メーカーから直接雇用される場合は、契約満了時に100万〜300万円程度の「満了金」が支給されることがあり、正社員登用のチャンスが用意されているケースもあります。

一方、派遣会社が雇用元となる場合は、満了金は少なめですが時給が高めに設定されている場合が多く、勤務地や期間を選びやすいのが特徴です。

ただし、満了金は遅刻・欠勤が多い場合や、契約延長をせずに期間満了を迎えた場合には支給されないこともあるため、就業条件をよく確認したうえで応募すると安心です。

平均年収420万円
必要なスキル・正確に作業をこなす力
・ルールを守る意識チームでの協調性
関連する資格・フォークリフト運転技能講習
・玉掛け技能講習
仕事に就くためには?メーカーの公式採用サイト、派遣会社や求人サイト経由での応募正確さと継続力を意識したマインドが求められる

期間工のキャリアパス

期間工として働くと、正確に作業を進める力や協調性、観察力などが身につきます。

これらのスキルを磨き、現場での評価を積み重ねることで、「正社員登用試験」を経てメーカーの正社員として採用されるチャンスもあります。

正社員になると毎月一定の給与が手に入り、手厚い福利厚生も受けられるため、期間工時代よりも安定した生活を送れるでしょう。

これらのスキルを身につけて経験を積めば、登用試験を経てメーカーに正社員として採用される道も開けます。さらに、現場のチームリーダーや班長といったポジションを任されるようになれば、年収は約500万円以上を目指せるでしょう。

正社員になれば、賞与や昇給が見込めるほか、住宅手当・家族手当・退職金制度など福利厚生も充実しており、生活面の安定にもつながります。

15. 塾講師

塾講師は未経験からでもスタートしやすく、指導経験を積み上げると教室運営に携われる可能性があるため、大学中退者におすすめの仕事です。
塾講師の仕事は授業の準備や教材作成、生徒の質問対応や進路相談など、学習に関する幅広い業務を担当します。

塾講師になるためには小中高生に授業ができるレベルの学力が必要ですが、資格を持っていないとできない仕事ではありません。
他に求められるスキルは、生徒一人ひとりに寄り添うコミュニケーション力や説明力、指導力です。

教育に興味があり、人に何かを教えることにやりがいを感じる大学中退者にとっては、特に向いている仕事と言えるでしょう。

また、塾講師の働き方には「集団指導」と「個別指導」があり、それぞれ求められるスキルが異なります。集団指導では複数の生徒を前に授業を展開するため、わかりやすく伝える説明力や言葉選びが重要です。

一方、個別指導では生徒と1対1で対話しながら進めていくため、生徒の理解度に合わせた柔軟な対応が求められます。講師未経験者にとっては、比較的始めやすい個別指導からスタートするケースが多いでしょう。

平均年収438.4万円
必要なスキル・教える内容をわかりやすく伝える説明力
・生徒一人ひとりに合わせた対応力
・クラス全体をまとめる進行力や話術
関連する資格・教員免許
・TOEIC
仕事に就くためには?求人サイトや塾の採用ページから直接応募中高レベルの主要教科の復習

出典:厚生労働省「学習塾講師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

塾講師のキャリアパス

塾講師として働くと、生徒一人ひとりに合わせた説明力や、理解度を見抜く観察力、効果的な指導計画を立てる力が身につきます。
経験を重ねて実績を積むと、教室長やエリアマネージャーといった管理職へステップアップすることも可能です。塾講師の中には、これまでの指導経験を活かして独立・開業する人も少なくありません。

経験を重ねてスキルを磨けば、教室長やエリアマネージャーといった管理職へのステップアップも可能です。
こうしたポジションでは、教室全体の運営やスタッフ管理、売上目標の達成などを担うようになり、年収も600万〜800万円ほどまで上がるケースがあります。

さらに、実績やノウハウを活かして独立し、自分の塾を開業する人もいます。
ただし、独立後は収入の上限が広がる一方で、経営手腕も求められるでしょう。

16. 警備員

警備員は「学歴不問・未経験歓迎」の求人が多く、社会人経験が少ない方でも挑戦しやすいため、大学中退者の就職先としておすすめです。

主な仕事内容は、施設や工事現場、イベント会場などでの巡回・監視・出入管理を行い、人や物の安全を守ることです。

特別な学歴が求められにくく、研修制度が整っている企業も多いため、未経験から警備業務を学べます。さらに、勤務形態も日勤・夜勤など柔軟なため、自分のライフスタイルに合わせて働きやすい点も魅力です。

警備員は責任感や継続力が評価されやすく、コツコツと働きたい方にとって、長期的に安定したキャリアを築ける職種といえます。

平均年収(全年代)353.8万円
平均年収(20代後半)378.16万円
必要なスキル・迅速かつ的確な判断力や行動力
・人の命や財産を守る責任感
・法令などを遵守するコンプライアンス精神
関連する資格・施設警備業務検定
・セキュリティ・プランナー
・警備員指導教育責任者
仕事に就くためには?警備業法で定められた新任教育を受けた後、警備員登録を経て、企業が実施する研修を受講する

出典:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

警備員のキャリアパス

警備員として入職した後は、警備業法で定められている20時間以上の新任教育を受講します。その後は警備員としての登録を済ませ、自社の研修を受講し、勤務を開始します。

ジョブローテーションによって幅広い経験を積んだ後は、幹部候補生として育成されるケースが一般的です。

また、都道府県公安委員会の「警備員指導教育責任者」や、「施設警備業務検定」などの公的資格、全国警備業協会が定める「セキュリティ・プランナー」などの民間資格を取得して専門性を高めつつ、現場で経験を積みながらキャリアアップを目指せます。

大学中退者の就職先としておすすめの業界6選

大学中退者が就職先を選ぶ際は、建設・土木業界やサービス業など、学歴よりも人物重視の「ポテンシャル採用」を行う業界を検討してみましょう。なぜなら、人手不足や若手育成のために、経験や学歴よりもやる気や人柄、将来性を重視する企業が多いからです。

特に、建設・土木業界やサービス業、IT業界などは未経験者を積極的に採用しており、入社後の研修やOJTを通じてスキルを身につけられます。

また、不動産業界や製造業、運輸業も実務経験を重ねるとキャリアアップしやすく、安定した収入や長期的な就業が見込める点が魅力です。

1. 建設・土木業界

建設業界は長期的な成長を見据えた働き方ができるため、大学中退者におすすめの仕事です。
将来的には現場をまとめたり、施工管理技士としてキャリアを広げたりすることも可能です。

実際に、厚生労働省のデータによると、土木作業従事者の有効求人倍率は7.51倍、建設躯体工事従事者(とび職、解体工など)の有効求人倍率は8.62倍でした(参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年11月分)について」)。
建設・土木業界は需要が強く、学歴不問で「一生ものの技術」が身につくため、大学中退者におすすめの仕事と言えます。

建設業界は住宅やビル、道路やインフラ施設などの建設や整備を行っています。
現場作業だけでなく、施工管理や設計補助など幅広い職種が存在しています。

専門知識は入社後に学べるため、体力や協調性、向上心があれば大学を中退していても未経験から挑戦しやすい仕事です。資格を取得すれば、キャリアアップしやすくなるでしょう。

建物やまちづくりに関わる仕事がしたい方や、手に職を付けて将来的に安定した働き方を目指したい大学中退者の方に、建設業界はおすすめできます。

2. サービス業

サービス業界は、宿泊サービスや医療・福祉サービスを始めとした、消費者に対して何らかのサービスを提供する業界のことを言います。
サービス業界で募集される求人の大半は未経験者を歓迎しているものになるため、社会人経験がない大学中退者でも就職することが可能です。

事実として厚生労働省のデータによると、サービス業界の職種ごとの有効求人倍率は下記のとおりでした。

職業有効求人倍率
飲食物調理従事者2.0倍
接客・給仕職業従事者1.69倍
介護サービス職業従事者3.48倍

参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年11月分)について

サービス業はアルバイトの経験が活かしやすく、未経験からでも就職しやすいため、大学中退者におすすめの仕事と言えるでしょう。

また、大規模にサービスを展開している会社であれば、どの店舗でも均一なサービスが提供できるよう、マニュアルや研修が整っているのも特徴です。
そのため、就職した後には効率的に業務を覚えられるので、独り立ちまでが早いという点でも就職におすすめできます。

3. IT業界

IT業界は、ITサービスの提供をメインの収益源とする業界です。

厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年11月分)について」によると、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は、1.59倍でした。

IT業界は実力やスキルが重視され、未経験からでもキャリアアップを目指せるため、学習意欲や向上心のある大学中退者におすすめの業界と言えます。

業務の内容は会社によって多岐に渡り、ITコンサルティングやソフトウェアの開発・販売、ITエンジニアの派遣など様々なため、応募する会社のビジネスについては必ず調査しておきましょう。

IT業界ではITエンジニアが非常に重宝されていますが、一方でITエンジニアが稼働するための案件そのものを獲得してくるIT営業職の役割も重要です。

大学中退者がIT業界に就職するのであれば、営業職かITエンジニアの2択になると思っておけば良いでしょう。

業界自体の売り上げも非常に好調なため、増員目的の求人募集が多く、学歴に関係なく就職できる会社が増えています。
成長産業で働きたい大学中退者は、IT業界への就職がおすすめです。

4. 不動産業界

不動産業界は、土地や建物といった不動産の売買や賃貸、相続などの取引を通じ、手数料を稼ぐような業界です。
不動産があるところには不動産会社があると言われるほど、会社の数が多く、比例して求人数が多いといった特徴があります。

主に不動産業界では営業職が募集されるケースがほとんどです。
未経験者や大学中退者でも応募を歓迎している求人が大半で、歩合級による高額な平均年収が稼げることを謳っている会社も多くあります。

営業スキルを身につけるという観点では、不動産業界は非常にマッチしていると考えられますので、これから社会人として仕事で活躍していきたいという大学中退者におすすめできる業界と言えます。

5. 製造業

製造業は、学歴よりも技術やスキルが重視される業界のため、大学中退者でも就職しやすい職種の1つです。

多くの現場では未経験・無資格からスタートできる研修制度が整っており、入社後に必要なスキルを身につけられる環境が充実しています。

また、危険物取扱者やフォークリフト運転技能者などの資格を取得すれば、収入アップやキャリアアップも狙えます。夜勤手当や資格手当など、各種手当が充実している企業も多く、安定した収入を得やすい点も魅力です。

製造業は求人数が多く、人手不足の傾向が続いているため、大学中退者も採用されやすい環境が整っています。そのため、正社員就職を目指しやすい業界といえるでしょう。

6. 運輸業

運輸業は、運転に関する資格があれば学歴が問われないケースが多く、大学中退者の就職先としておすすめです。

基本的に、運転に必要な免許や資格は学歴に関係なく取得できるため、大学中退という経歴が不利になりにくい業界といえます。

また、普通免許から大型免許や牽引(けんいん)免許などへとステップアップすると、キャリアの幅や収入を伸ばすことも可能です。

EC市場の拡大により、運輸業の需要は今後も増加が見込まれており、雇用の安定性も高い水準が続くと予測されています。そのため学歴の壁を感じている大学中退者にとって、運輸業も正社員就職を目指しやすい業界といえるでしょう。

大学中退者の就職が厳しいと言われる3つの理由

大学中退者の就職は「できないわけではないが、大卒者と比べると厳しい」と言われています。

なぜなら、大学・大学院卒の正社員就職率が約70%である一方、大学中退者・大学院中退者の正社員就職率は30%超にとどまっており、卒業者と比較すると就職までのハードルが高い傾向にあるためです。

【正社員就業までの期間(男女計)】

大学・大学院卒大学・大学院中退
離学前1.0%0.9%
離学~3ヶ月以内55.5%10.4%
3年以内6.0%11.8%
3年超1.4%2.7%
正社員時期不明5.2%8.1%
(合計)69.1%33.9%

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究|図表1-6 学歴別 正社員就業までの期間」p.21

大卒者は新卒枠という有利なルートを活用できる一方で、中退者は中途採用枠での応募が中心となるため、選考の難易度が上がるケースが多くあります。

また「大卒以上」が条件の企業に応募できない点や、「継続力に不安があるのでは」と企業側に懸念を持たれる点も影響しています。

理由1. 基本的に「中途枠」への応募になるから

新卒採用は「ポテンシャル重視」で採用される一方、中途採用では「即戦力」として活躍できるスキルや実績が求められます。この点において大学中退者は新卒採用の対象外となるケースが多く、基本的には中途枠での応募になるため、新卒よりも就職が厳しい傾向がみられます。

新卒は就職の経験がないため、育成前提で採用されます。一方で、中途枠ではこれまでの経験やスキルが重視されますが、大学中退者はアピールできる実績が少なく、不利になりがちです。

また、企業側も教育のコストを抑えたい意図があり、未経験者の採用枠は限られています。

このように、大学中退者は新卒という有利なカードを使いにくく、基本的に中途市場で戦う必要があるため、就職が難しいとされているのです。

対策:「既卒枠」に応募する

大学中退者は中途枠だけでなく、「既卒枠」に応募すると就職の成功率を高められます。なぜなら、既卒枠は新卒と同様にポテンシャル採用を行う企業が多く、未経験でも採用される見込みがあるからです。

マイナビの調査によると、既卒者の約50%が9月末時点で内定を獲得しているというデータがあり、新卒と中途の中間のような立ち位置でチャンスを得られるのが特徴です。

【既卒者の内定率】

2022年度44.8%
2023年度34.8%
2024年度49.3%

出典:株式会社マイナビ「マイナビ2024年度既卒者の就職活動に関する調査」p.12/調査期間:2024年9月13日(金)~9月27日(金)

企業も若手人材の確保を目的に既卒採用を強化しており、大学中退者にとって有効な選択肢となっています。

したがって「中途枠での応募は厳しい」と感じた場合は、既卒枠を積極的に活用すると未経験でも正社員就職が期待できます。

理由2. 「大卒以上」の求人に応募できなくなるから

多くの企業が応募条件として学歴を設定しており、大学中退者は「大卒以上」と記載された求人に応募できないため、こうした点も中退者の就職が厳しいと言われる理由の一つです。

大手企業や総合職の求人では「大卒以上」が応募条件になっているケースがあるため、「能力があっても大学を卒業していない」という理由だけで、書類選考に進めない場合があります。その結果、自分の適性や希望に合っていても応募できず、就職活動の難易度が上がるのです。

以上のことから、大学中退者は学歴要件によって応募できなくなる企業が増えるため、就職活動が難しくなります。

対策:「学歴不問・経歴不問」の求人に応募する

「学歴不問・経歴不問」の求人を出す企業は、学歴よりも人物や意欲を重視しているため、このような会社に応募すると就職のチャンスを大きく広げられます。

厚生労働省の発表によると、2025年7月末時点における高卒求人の倍率は3.69倍(※)となっており、企業は若手人材を積極的に採用したいと考えていることが分かります。つまり、学歴だけで判断しない企業があるため、大学中退者でも十分に採用される可能性があるのです。

特に製造業や建設業はハローワークの求人が多く、大学中退者も応募しやすいといえるでしょう。

このように「学歴不問・経歴不問」の求人を選ぶと、大学中退者も内定を獲得できる見込みが高まります。

※出典:厚生労働省「令和7年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況』取りまとめ(7月末現在)

理由3. 「会社もすぐ辞めるのでは?」と思われるから

企業は採用に多くのコストをかけていることもあり、長く働いてくれる人材を求めています。一方、大学中退者は「入社してもすぐ辞めるのではないか」と企業から思われる可能性が高く、こうした点も中退者の就職が厳しい理由と言えるでしょう。

大学を中退すると、「忍耐力や継続力に欠けるのでは」「計画性がないのでは」というマイナスイメージを持たれる場合があります。その結果、スキルや人柄に問題がなくても、書類選考や面接で不利になる恐れがあるのです。

以上のことから、大学中退という経歴が「忍耐力や継続力への不安」という印象につながりやすいため、就職活動が難しいと言われる要因の1つといえます。

対策:入社後のキャリアプランを考える

将来の目標や成長のイメージを具体的に描いている人材は、長く働く意思を持っていると判断されるため、入社後のキャリアプランを明確にしましょう。

企業は採用にコストと時間をかけており、長く活躍できる人材を求めています。そのため「3年後には〇〇のスキルを身につけたい」「5年後にはチームをまとめる立場を目指したい」などのキャリアプランを伝えると、入社後も主体的に成長する姿勢が伝わります。

また、キャリアプランを考える過程で、仕事内容や企業の方向性と自分の目標が一致していれば、入社後のミスマッチが起こりにくくなります。

大学中退という経歴に対する企業側の不安を払拭できるだけでなく、長期的に活躍できる人材であることも伝えられるため、キャリアプランについてもしっかり準備しておきましょう。
参考:【就活】キャリアプランの立て方と面接での活かし方

大学中退者でも就職しやすい仕事の特徴

大学中退者も就職しやすい仕事は、研修やマニュアルが整っており、未経験から成長できる環境が整っている仕事です。

入社後の教育体制が充実している職場では、専門知識がなくても基礎からスキルを習得できます。さらに資格取得支援制度がある企業なら、働きながらキャリアアップを目指せるため、将来の収入アップにもつながるのです。

また、成果や実力が評価される仕事や、コミュニケーション能力を活かせる職種も適しています。人手不足の業界は未経験者の採用に前向きな傾向があり、就職のハードルが比較的低い点も魅力です。

1. 入社時の研修・マニュアルが充実している

研修やマニュアルが完備されている企業は、大学中退者にとって狙い目です。

なぜなら企業側に「未経験から自社で人材を育てたい」という意思があり、採用時に学歴や経歴を重視しないケースが多いからです。

具体的な職種の一例を挙げていますので、参考にしてください。

大学を中退していても就職しやすい仕事例理由
インフラエンジニア入社後1〜2カ月の研修からスタートし、基礎から技術を学べる傾向があるため
営業商品知識や具体的な商談の進め方に関するマニュアルが整備されており、経験がなくても仕事を始めやすいため

2. 入社後に資格取得・スキルアップを目指せる

入社後にスキルアップできる環境が整っている企業は、現時点の学歴や能力だけでなく、今後の活躍に期待して採用を行う傾向があります。

そのため資格取得やスキルアップに関する意欲を示すことで、大学中退者であっても就職できる可能性が高まるでしょう。

具体的な職種例としては、以下が挙げられます。

資格取得・スキルアップを目指せる職種例取得を目指せる資格例
施工管理施工管理技士(1級・2級)
介護介護福祉士

入社後にスキルアップを目指せる企業かを判断するには、資格手当の有無や、社員インタビュー記事などを確認してください。

3. 成果や実力が評価される

成果主義の仕事は学歴や職歴に関係なく、結果と能力で評価するため、大学中退者であっても就職しやすい仕事です。

具体的には、下記のような仕事が挙げられます。

成果主義の仕事例企業が重視する内容
営業売り上げ目標の達成率、コミュニケーション能力
ITエンジニア保有している資格やプログラミングスキル
Webデザイナーデザインソフトを扱うスキル、ユーザーの気持ちを汲み取る能力

成果が問われる厳しさもありますが、大学中退からキャリアアップを目指す方にとっては、チャンスのある仕事と言えるでしょう。

4. コミュニケーション能力が活かせる

コミュニケーションの頻度が多い職種は、学歴や職歴だけでなく人柄を重視しているため、大学中退者であっても就職しやすいです。

具体的には、下記の職種が挙げられます。

職種の例大学中退者が就職しやすい理由
飲食店のスタッフ臨機応変かつスピーディーな対応が求められる場面が多いため
コールセンター相手の感情や考えを想像し、丁寧で過不足ない応対が求められるため
ブライダルプランナー言葉だけでなく、しぐさや表情からお客様が求めるものを理解し、提案する力が求められるため

人と話すのが好きな方であれば、活躍しやすい環境と言えるでしょう。

5.人手不足に悩まされている

人手不足の影響で需要の高い職種は、学歴よりも意欲を評価する傾向があるため、大学中退者でも就職しやすい仕事と言えます。

また、人手不足の企業は入社後さまざまな仕事にチャレンジできる機会も多い傾向にあるため、早期から活躍したい方に適しています。

人手不足が顕著な業界と具体的な職種の例は、下記のとおりです。

業界職種例
運輸・郵便配送ドライバー倉庫作業員
宿泊ホテルスタッフ
建設建設作業員施工管理

安定した業界で長く働きたいと考える人にとって、根強い需要がある業界で働くことは、魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。

大学中退者が「後悔しない就職先」で働くためのポイント

大学中退者が「後悔しない就職先」で働くためのポイントは、「自己分析をする」「就職のプロからアドバイスを受ける」「応募求人や入社先は慎重に検討する」の3つです。

例えば、自己分析を行わず、「とりあえず受かりそうな企業」に応募すると、仕事内容や働き方が合わずに後悔するケースも少なくありません。

一方で、自分の強みや価値観を理解し、信頼できるサービスを活用しながら就職活動を進めると、理想のキャリアを実現できます。さらに、企業選びの段階でしっかりと見極めれば、長く働ける環境を見つけることも可能です。

ポイント1. 自己分析をする

自分の価値観や強みを理解せずに仕事を選ぶと、モチベーションが続かず早期離職につながるため、後悔しない就職先を決める際は自己分析が必要です。

まずは「譲れない条件」を整理し、自分に合った働き方や環境を明確にしましょう。あわせて、やりたくない仕事も洗い出すと、ミスマッチを防ぎながら応募先企業を絞れます。

さらに、性格診断や適職診断を活用すれば、自分の強みや向いている仕事を客観的に把握することが可能です。

このように、「譲れない条件」「やりたくない仕事」「客観的な適性」の3つを軸として自己分析を行うと、自分に合った仕事を見つけられるため、後悔しない就職につながります。

理想の仕事を選ぶコツ:譲れない条件をもとに探す

大学中退者が向いている仕事を探すときは、就職で最優先にしていることから仕事を選ぶのをおすすめします。

たとえば、土日休みを希望していたとしましょう。
シフト制の仕事だと土日出勤を求められる場合がほとんどなので、販売職や飲食店スタッフは避けたほうがいいと言えます。

自分が何を優先しているかを決める際は、やりたいことや価値観をもとに考えるのが効果的です。
優先順位を明確にしておくと、求人選びや応募先を絞り込みやすくなり、就職活動を効率的に進められるでしょう。

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

「ポータブルスキル」が身につく仕事がおすすめ!

大学中退からの就職では、就職のしやすさだけでなく、仕事で身に着けられる能力や将来の可能性も一緒に考えられるとよいです。

特にどの業界や職種でも活かせる「ポータブルスキル」が身につく仕事は、大学中退者にとって非常におすすめの仕事と言えます。

なぜなら入社後の活躍だけでなく、その後のキャリアにおいて選択肢が広がるからです。

例えば営業や販売、カスタマーサポートなどの対人折衝の多い仕事で身につくスキルは、どんな業界であっても必要とされます。

身に着けたスキルや成果をアピールできるようになれば、次のキャリアを考える際に選択肢が生まれているでしょう。

だからこそ、就職のしやすさだけでなく、仕事で身に着けられるスキルも考えて選ぶことをおすすめします。

理想の仕事を選ぶコツ:やりたくない仕事を明確にする

やりたくない仕事の明確化も、大学中退者が自分に向いている仕事を見つけるコツの一つです。

苦手な業務の仕事を選んでしまうと合わないと感じやすいため、仕事が長続きしにくいでしょう。
体力に自信がないにもかかわらず、立っている時間が長い仕事を選ぶとすぐ疲れてしまうはずです。

ただ、実際に仕事をしてみないと適性がわからない場合も多いため、やりたくない仕事以外の求人であれば、積極的にチャレンジしてみることをおすすめします。

理想の仕事を選ぶコツ:性格・適職診断を利用する

大学中退者が自分に向いている仕事を見つけるには、性格・適職診断の活用をおすすめします。以下に該当する大学中退者は、診断ツールが効果的と言えるでしょう。

  • 自分の強みや向いてる仕事がわからない人
  • 仕事選びに悩んでいる人
  • 自己分析が苦手な人
  • 就職のミスマッチを減らしたい人

性格・適職診断を行うと仕事選びの方向性が明確になるため、納得感を得ながら就職活動を進められるでしょう。

山田 純輝さんの写真

山田 純輝/キャリアコンサルタント

企業規模や興味関心で選ばないよう注意!

大学中退者の就職先選びでありがちなのは、企業規模や興味関心で選んでしまうことです。

大手だから安全、興味があるから楽しく働けると思う人もいるかもしれませんが、実は就職先選びの方法としては危ないと言えます。

なぜなら自分が入社して実際に行う仕事と、企業規模や興味関心は関係ないことが多いからです。

例えば服が好きだから大手アパレル企業で働きたいと考えて入社し、実際の仕事は服を販売することだったとしましょう。

その時、服が好きなことと、服を売ることは別物と認識できていなければミスマッチになる可能性があります。

押さえておくべきことは「服」という興味関心は名詞であり、「売る」とは動詞であるということです。

もし興味関心を軸に仕事選びをするなら、自分が好きな動詞(売る、考える、伝えるなど)を考えてみてもよいでしょう。

ポイント2. “就職のプロ”からアドバイスを受ける

自分一人で就職活動を始めるよりも、客観的な視点や専門的なサポートを受けた方がミスマッチを防げるため、プロのアドバイスを受けましょう。

就職エージェントを活用すると、キャリアアドバイザーが希望や適性をヒアリングし、強みや価値観を整理してくれます。そのうえ、自分の希望や適性に合った求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策などのサポートを受けられるのがメリットです。

また、企業ごとの雰囲気や働き方など、個人では得にくい情報をもとに求人を提案してもらえるため、より自分に合った職場を選べます。

このように、就職のプロからアドバイスを受けると自分に合った仕事を見つけやすくなり、就職成功の可能性を高められます。

大学中退者におすすめのサービス:就職エージェント

就職エージェントに登録することで、専任のアドバイザーが担当につき、キャリアカウンセリングや就職活動のノウハウを直接教えてもらうことができます。
それだけでなく、自分にマッチした求人を紹介してもらえるため、自分で求人を探す必要がないのもポイントです。

ただ、応募は基本的に紹介をしてもらった求人の中からしか選べないため、様々な求人を比較検討したいという人にはデメリットに感じてしまうかもしれません。

大学中退者におすすめのサービス:ハローワーク

ハローワークは国が運営する公共職業安定所の愛称です。全国に設置されているハローワークに行くことで、求人検索や求人紹介、就職活動のノウハウを教わることが可能です。

求人サイトと就職エージェントの良いところを合わせたような支援が受けられますが、ハローワークで応募できる求人は地元密着型の会社が大半のため、全国の勤務先の中から就職先を見つけたい人には向かないでしょう。

ポイント3. 応募求人や入社先は慎重に検討する

求人内容を十分に確認しないと、入社後に「思っていた仕事と違う」と感じる場合があるため、求人や入社先は慎重に確認しましょう。

求人票を確認する際は、仕事内容や労働条件が具体的に記載されているかをチェックし、魅力的なキャッチコピーだけで判断しないことが大切です。

また、長期間掲載されている求人は人が定着しづらい企業の可能性があるため、注意が必要です。さらに、業界ごとの離職率なども見ると、働きやすさや定着率の目安を把握できます。

このように求人の表面的な情報だけでなく、実態まで見極めると自分に合った職場を選べるため、後悔しない就職につながります。

優良求人の見つけ方:内容が具体的に書かれている

優良求人を見つけるためのポイントは、情報が具体的に書かれているかを確認することです。

研修期間や業務内容について具体的な数値や流れが記載されている求人は、信頼感があるはずです。

求人票の記載例についてまとめますので、参考にしてください。

判定記載例
よい例・研修期間3カ月
・入社1ヶ月は座学中心で、2カ月目から先輩社員のサポートを担当
悪い例・充実した研修制度
・未経験でも安心のOJTあり

ざっくりとした説明しかない場合は、入社後のイメージが湧きづらくなります。
具体的な説明がある企業を選ぶことで、企業とのミスマッチを防げるでしょう。

優良求人の見つけ方:キャッチコピーより実態を見る

「未経験歓迎」「誰でもできる」「若手が活躍中」などのキャッチコピーが並ぶ求人には、注意が必要です。

一見すると魅力的に映りますが、具体的な業務内容や働き方に関する実態が書かれていない場合、イメージと実態が大きく違う可能性があるからです。

信頼できるか判断するには「残業月20時間以内」「離職率5%」など、会社の現状を示す具体的な情報があるかを確認しましょう。

不明確な表現が多い場合には「なぜ未経験でも働けるのか」「社員の入れ違いが激しいのではないか」といった疑問を持ちながら求人を見ることで、ミスマッチを避けられます。

優良求人の見つけ方:長期間募集している求人は避ける

求人サイトでよく見る求人には、注意が必要です。

なぜなら応募者が集まっていない、もしくは採用してもすぐに辞めてしまう状況である可能性が隠れているからです。

もちろん事業拡大による大量募集など、前向きな理由で求人掲載を続けているケースもありますが、一般的に人気求人はすぐに採用の枠が埋まります。

長期間掲載されている求人を見た際は「なぜ人が集まらないのか」を考えてみてください。

優良求人の見つけ方:業界ごとの離職率をチェックする

離職率が高い業界は労働環境などに課題があり、人の入れ替わりが激しい可能性があるため、優良求人を見極めるためには業界ごとの離職率を確認することが重要です。

厚生労働省の調査によると、離職率が高い業界は以下のとおりです。

【産業別の離職率(一般労働者)】

サービス業(他に分類されないもの)19.0%
宿泊業、飲食サービス業18.1%
生活関連サービス業、娯楽業16.9%
医療、福祉13.1%

出典:厚生労働省「令和年6 雇用動向調査結果の概要|産業別の入職と離職 図3-1 産業別入職率・離職率(一般労働者)(令和6年(2024))

一方で、離職率が比較的低い業界は、安定して長く働きやすい傾向があります。

既卒率の求人を狙えば、大学中退者もこれらの企業へ就職できる可能性があるでしょう。

【産業別の離職率(一般労働者)】

複合サービス業7.0%
金融業・保険業7.4%
電気・ガス・熱供給・水道業7.8%

出典:厚生労働省「令和年6 雇用動向調査結果の概要|産業別の入職と離職 図3-1 産業別入職率・離職率(一般労働者)(令和6年(2024))

大学中退者が就職に成功するための選考対策

就職成功を目指す大学中退者が取り組みたい選考対策は、「中退理由を前向きに伝える」「マナーを守って応募書類を書く」「企業から特に評価される強みをアピールする」「応募する仕事に活かせる仕事を取る」の4つです。

中退理由を前向きに説明すると、行動力や成長意欲をアピールできます。また、応募書類を作成する際にマナーを意識すれば、基本的なビジネススキルを示すことが可能です。

さらに、企業が求める強みを理解してアピールしたり、資格の取得によってスキルや努力を証明したりするのも評価につながります。

コツ1. 中退理由を前向きに伝える

企業は中退の事実そのものよりも「そこから何を学び、どのように行動しているか」を重視しているため、中退理由を前向きに伝えると就職の成功につながります。

中退理由の伝え方は、以下の順番で伝えると効果的です。

  1. 事実(中退理由)
  2. 反省・学び
  3. 現在の取り組み
  4. 今後の意欲
【例文】

大学在学中、明確な目標を持てないままモチベーションが続かず、深く考えずに中退してしまいました。今振り返ると、もっと真剣に将来と向き合うべきだったと強く反省しています。
この経験を無駄にしないよう、現在はパソコンや英語の勉強に取り組みながら、社会に出る準備を進めています。
入社後は同じ過ちを繰り返さないという強い気持ちを持って、どのような仕事にも誠実に向き合い、長く貢献できる人材として成長していきたいと考えています。

環境や他人のせいにせず、自分の課題として捉えている姿勢を見せると好印象を与えられます。企業は「同じことを繰り返さないか」を見ているため、改善意識や成長意欲を具体的に示すことが大切です。

回答例1. 進路を変更するために大学を中退した場合

大学中退理由が進路変更だった場合、単なる心変わりではなく、前向きな決断であることを明確に伝える必要があります。

具体的には、進路を変えようと思ったきっかけを説明しつつ、大学に残る選択肢も検討した上で退学する決断に至った経緯を話しましょう。

重要なのは、中退の決断が今回の応募にどうつながっているのか、面接官に納得してもらえる内容であることです。

回答例を記載しますので、面接準備の参考にしてください。

(例)

大学在学中に趣味で始めたプログラミングに強く惹かれ、ITエンジニアとして専門性をつけたいという思いが強くなりました。卒業後に目指す選択肢も考えたものの、変化の激しいIT業界で一日でも早く実務経験を積むことが最善であると判断し、中退を決意しました。自分のリサーチ不足により進路選びで遠回りをしてしまいましたが、遅れを取り戻すべく、貴社では誰よりも早く成長し、即戦力として貢献したいと考えております。

回答例2. 経済的な事情で大学を中退した場合

経済的な事情で大学を中退した場合、事情を簡潔に説明しつつ、今後は長期的に働きたいという意思を伝えられるとよいでしょう。

ただし、経済的な事情について説明する際、他人や環境を責めるような回答は面接官からの評価が下がりやすいので注意が必要です。

回答例を記載しますので、受け答えを準備する際の参考にしてください。

(例)

家庭の経済状況が変わり、学費の工面が難しくなってしまったため、中途退学を決意しました。学業を断念する形になったことは残念ですが、気持ちを切り替えて、いち早く社会人として自立したいと考えております。中でも貴社で募集されていた職種は、自身の努力によって長期的に活躍できるとお見受けしたため、腰を据えて業務に取り組みながら会社に貢献したいと考えております。

回答例3. 病気やケガで大学を中退した場合

病気やけがを理由に大学を中退した場合、企業側が懸念するのは「入社後にまた体調を崩して休まないか」という点です。

すでに体調が回復している方は、医師の就労許可など、客観的な事実を交えながら業務に支障がないことを伝えましょう。

定期的な通院が必要な方は、通院の頻度や時間は企業に伝えつつ、業務には支障がないことを具体的に説明する必要があります。

面接での回答例を記載しますので、受け答えの参考にしてください。

(例)

在学中に体調を崩し、治療に専念するため中退いたしました。現在は完全に回復しており、医師からもフルタイムでの就労許可をいただいております。大学中退で生じた遅れを取り戻すべく、今後は体調管理を徹底しながら、貴社の業務に邁進していきたいと考えております。

コツ2. マナーを守って応募書類を書く

企業は応募書類を通じて、社会人としての基礎力や仕事に対する姿勢を見ているため、マナーを守って丁寧に作成しましょう。

大学中退の場合は、学歴欄に「〇〇大学〇〇学部 中途退学」と正確に記載し、面接で説明する内容と一貫性を持たせます。

また、志望動機や自己PRでは抽象的な表現を避け、「どのような経験から何を学び、企業でどのように貢献できるか」を具体的に書くと説得力が高まります。

さらに、読みやすさも評価のポイントです。文章は簡潔にまとめ、結論から書くと相手に伝わりやすくなります。

手書きの場合は丁寧な字で記入し、パソコンで作成する場合も、適切な改行やレイアウトを意識すると印象が良くなります。企業へ提出する前に、誤字脱字がないかも必ず確認しましょう。

応募書類は「自分を伝える営業資料」です。マナーを徹底し、内容と見やすさの両方を意識すると、大学中退という経歴をカバーしつつ、選考通過率を高められます。

記載例1. 大学中退後にアルバイトをしていた場合

大学中退後にアルバイトをしていた場合は、履歴書と職務経歴書の両方を作成する必要があります。

アルバイト経験を記載する場所は、主に履歴書の職歴欄と職務経歴欄です。

履歴書の職歴欄を記入する際の例は、下記のとおりです。

職歴
20248株式会社○○ 入社(アルバイト)
▲▲カフェ(東京駅店)のホールスタッフとして勤務
20255株式会社○○ 退職(一身上の都合により)
20256○○株式会社 入社(アルバイト)
家電量販店の商品案内業務を担当
現在に至る
以上

あわせて職務経歴書の記入は、下記を参考にしてください。

期間事業内容
2025年6月~現在2025年6月 アルバイトとして入社
【担当業務】
・商品案内担当として、お客様との接客
・売上管理やシフト調整にも携わり、店舗運営の効率化に貢献
【実績】
お客様アンケートで「接客満足度90%以上」を達成

記載例2. 大学中退後に働いていない場合

大学中退後、まったく働いていない場合であっても、履歴書と職務経歴書を用意する必要があります。

履歴書の記入例は、下記のとおりです。

学歴
20233○○県立○○高等学校 卒業
20234△△大学 文学部 英文学科 入学
20261△△大学 文学部 英文学科 中途退学
職歴
なし
以上

あわせて職務経歴書の記入例も、参考にしてください。

期間事業内容(学習歴)
2025年6月~現在ITエンジニアを目指すにあたり、資格取得に向けた学習に着手。
ITパスポートの合格に向け、200時間の学習時間を確保し、1日4時間の学習を継続した結果、2025年末に資格取得。
現在は基本情報技術者試験に向けて、学習を進めている。

働いた経験が全くない方が職務経歴書を作成する際は、学習歴や課外活動など、仕事以外の経験から活かせるものをアピールしましょう。

コツ3. 企業から特に評価される強みをアピールする

企業は「入社後に活躍できるか」「組織に適応できるか」という点を重視しているため、評価される強みを的確にアピールしましょう。特に、コミュニケーション能力や向上心、柔軟性という強みは、多くの企業で評価されます。

コミュニケーション能力はチームで働くうえで不可欠であり、向上心は成長意欲として評価されます。また、柔軟性は環境の変化に対応できる力として重視されるのです。

このように、自分の強みを企業の求める人物像と結びつけて伝えると説得力が増すため、大学中退という経歴があってもプラスの印象を残せます。

1. コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、営業職や販売職といったコミュニケーションそのものが重要な仕事はもちろんのこと、この世に存在する全ての仕事において求められるスキルといっても過言ではありません。

そもそも会社は複数の社員が集まって成り立っているものですので、業務を円滑に進める上でコミュニケーションは不可欠です。
まともにコミュニケーションが取れない人が組織に一人いるだけで、その組織の生産性は大きく落ちてしまうでしょう。

このように働く上で土台とも言えるコミュニケーション能力ですが、面接でアピールするのは比較的やりやすいと考えられます。
面接官からの質問に対し、相手の目を見て明るくハキハキと回答できればまず問題ありません。

合わせて、相手の質問の意図や背景を汲んだ上で回答することを意識すれば、高いコミュニケーション能力があることをアピールできるでしょう。

2. 向上心

企業が社会人経験のない大学中退者を選考する際は、採用後に仕事を覚えて活躍していってくれるかというポテンシャルを見極めます。
そのため、自分のポテンシャルが高いことを示すためにも、向上心をアピールするのがおすすめです。

向上心をアピールする場合は、ただ口で向上心があると言っただけでは説得力に欠けます。
アルバイト経験でも学生時代の経験でも構いませんので、向上心を持って何かと向き合った具体的な経験・エピソードとともにアピールすることを心がけてください。

3. 柔軟性

周囲と協力して働けることを伝えるためにも、自己PRでは「柔軟性」をアピールするのもおすすめです。

社会に出ると、価値観の異なる人と協働する機会や、予定通りに物事が進まない場面も多くあります。そのため柔軟性をアピールする際は、「意見の違う人と協力して成果を出したエピソード」や「予想外のトラブルに臨機応変に対応したエピソード」を話せると良いでしょう。
特に大学中退者の場合、「大学生活にうまく馴染めなかったのでは?」といった懸念を持たれる恐れもあります。
こうした不安を払拭する意味でも、柔軟性が伝わる自己PRも用意しておきましょう。

コツ4. 応募する仕事に活かせる資格を取る

資格があるとスキルや知識を客観的に証明できるため、就職を有利に進めるためには、応募する仕事に活かせる資格を取得することが大切です。

例えば、日商簿記検定や秘書検定、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)などは、事務職で活かせる資格として評価されます。

基本情報技術者は、IT業界を希望する方にとって基礎力の証明になります。また、介護職員初任者研修は、未経験から介護職へ挑戦する際に有利になり、TOEICは語学力の指標として幅広い業界で評価されるのです。

志望職種に関連する資格を選び、取得または学習中である旨を伝えると、スキルと意欲の両方をアピールできるため、大学中退の経歴でも内定の獲得につながります。

1. 日商簿記検定

日商簿記検定は、計数処理能力の高さが証明できる資格です。
特に経理や財務など数値を扱う求人で評価されやすいですが、地頭の良さという観点で言えば全ての仕事に応募する際にアピールできる資格と言えます。

日商簿記検定は1級〜3級+初級の計4つの難易度が設けられていますが、まずは合格率が40%前後である3級の受験がおすすめです。
もし勉強時間に余裕があるのなら、2級の取得も検討してみてください。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・経理
・財務
・会計事務
・一般事務
・営業事務
・税理士補助など
1級(非常に難しい):高度な会計・商業簿記・原価計算・会計学全般を理解10~15%
2級(やや難しい):決算整理や伝票処理、商業簿記・工業簿記の基礎20~35%
3級(やさしい):簿記の基本や帳簿記入、仕訳の理解が中心30~40%

2. 秘書検定

秘書検定は、秘書として活躍するための高度なビジネスマナーや所作を有していることを証明する資格です。
「秘書」という単語がついていますが、ビジネスマナーをアピールできるという点では、どのような仕事の選考でも評価を受けられるでしょう。

秘書検定の合格率としては、3級で70%程度、2級で50%程度となっているため、しっかり勉強すればいきなり2級を取得する事も可能です。
面接でのアピールポイントを少しでも増やしたいのであれば、2級に挑戦することを目標にしてみてください。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・一般事務
・営業事務
・受付
・秘書
・アシスタント業務など
1級(非常に難しい):高度なマナーやスケジュール管理、電話応対など幅広い実務能力が必要約34%
準1級(難しい):来客応対や電話応対の所作・話し方など、実務を想定した対応力約42%
2級(やや難しい):ビジネスマナーや文書作成、応対マナーなど基本的な秘書業務の理解約58%
3級(やさしい):基本的な敬語や電話対応など、社会人としての基礎マナーを問われる内容約70%

3. マイクロソフトオフィススペシャリスト

マイクロソフトオフィススペシャリストは、マイクロソフト社のオフィス系ソフト(WordやExcelなど)が使いこなせることを証明する資格です。
オフィスワークの仕事であればまずオフィス系ソフトを使うことになるため、幅広い仕事でのアピールに繋がるでしょう。

マイクロソフトオフィススペシャリストの合格率は非公開ではありますが、一般レベルで80%程度、上級レベルで60%程度と言われているため、比較的挑戦しやすいのもおすすめポイントです。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・一般事務
・営業事務
・総務
・人事アシスタント
・経理補助など
アソシエイト(一般レベル):
一般的なオフィス事務で求められるスキルレベル
約80%
エキスパート(上級レベル):
ExcelやWordの上級機能(マクロ・関数・差し込み印刷など)を実践的に使いこなせるレベル
約60%

4. 基本情報技術者

基本情報技術者は国家資格であり、IT業界への就職の際に有利に働く可能性があるため、大学中退者におすすめの資格です。

基本情報技術者は情報処理技術者試験に分類されます。
IT業界の登竜門ともされており、ITを活用したサービスや製品、システムを作るうえで必要になる基本的な知識を身につけられます。

基本情報技術者は受験資格がなく、独学でも合格を目指せるため、大学中退者でも関係なく取得できる点は魅力的です。
基本情報技術者の合格率は40〜55%程度で推移しており、比較的合格しやすい試験といえます。

基本情報技術者はIT関連の資格であるITパスポートよりも専門性が高いため、IT業界への就職を考える場合は取得を目指すのがおすすめです。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・システムエンジニア(SE)
・プログラマー
・インフラエンジニア
・社内SEなど
中程度〜やや難しい:
ネットワーク、データベース、セキュリティなど幅広いIT知識に加え、プログラミング・アルゴリズムの理解が必要
40~55%

5. 介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は介護職の基本的な資格であり、介護の知識がない未経験者でも取得ができるため、大学中退者におすすめの資格です。

介護職員初任者研修では介護の基礎知識や実技を学べます。
介護施設では資格がなくても働けますが、訪問介護を行う場合は介護職員初任者研修の資格が必須です。そのため、資格を取得すると介護業界への就職を有利に進められるでしょう。

介護職員初任者研修の難易度は高くなく、合格率はほぼ100%です。
高齢化社会により介護業界の需要はますます増加する傾向ですので、大学中退者でも資格を取得すると、仕事で活躍できるでしょう。

資格が活かせる仕事難易度合格率
・介護職(施設介護・訪問介護)
・デイサービススタッフ
・グループホームの介護職員など
やさしい(基礎から学べる入門資格):介護に関する基礎知識と実技を中心に学ぶほぼ100%

6. TOEIC

TOEICは英語に関する一般的な試験であり、ハイスコアを獲得すると就職の選択肢が広がるため、大学中退者におすすめの資格です。
ビジネスや日常生活における英語のコミュニケーション力を測る、世界160ヵ国で実施されている共通テストです。

一般的なTOEICではリスニングやリーディングが測れます。さらに、スピーキングやライティング能力を測れるテストもあるため、4技能すべてをスコア化できます。

TOEICのスコアを採用時に重視している企業も珍しくありません。
TOEICで990点満点中600点以上を獲得すると、就職活動の際に英語力をアピールできます。

外資系企業やインバウンド業界など、英語を活用する企業への就職を目指す場合は、700〜800点を取得すると有利に働きます。
スコア制なので合格率の概念はなく、数字で自分の実力が判断できるため、大学中退者の方は挑戦してみましょう。

資格が活かせる仕事難易度合格率(到達率)
・貿易事務
・海外営業
・英文事務
・ホテルスタッフ
・空港勤務
・インバウンド関連など
600点以上(やや難しい):基礎的な英語力が求められる65%
700点以上(難しい):ビジネス英語を理解し、実務に対応できるレベル27%
800点以上(非常に難しい):高度な読解力・リスニング力が必要13%

大学中退者2名の就職体験談

経済的な事情や単位不足で大学を中退し、就職を成功させた方々には、就職支援サービスを活用したという共通点があります。

大学中退から就職を目指すときに直面する、ビジネスマナーや面接に関する不安を解消できるだけでなく、自分に合った企業との出会いを得られたようです。

自分に合った企業で働きながら、やりがいや成長を実感しているお二人に、具体的な体験談を語っていただきました。

大学中退から就職を成功させた方の体験談を紹介しますので、就職活動を始めたいと考えている方は是非このまま読み進めてください。

【N.K.さん】両親を支えるため大学を中退して就職

大学中退から就職を成功させたN.K.さんの体験談をご紹介します。

N.K.さんは大学3回生のときに、弟の医学部進学と祖母の介護費用が重なり、家計を支えるために自ら中退を選択しました。

急な進路変更で「大学中退でも正社員になれるのか」不安を感じていた中、ネットで就職支援サービスを見つけて利用を始めます。

研修でビジネスマナーを学びつつ、面接対策を重ねたことで、就職への自信がついたと話します。

その後、担当アドバイザーから「あなたが働いていそうな会社がある」と求人を紹介され、見事未経験からブライダル業界への就職を成功させました。

現在は人間関係にも恵まれており、お客様の大切な日を彩る仕事にやりがいを感じているようです。

体験談の詳細が気になる方は、下記の記事をご覧ください。

【H.S.さん】大学中退で負い目を感じたが無事就職

大学4回生の冬、単位不足で留年が決まったH.S.さんは「もう1年通うより早く社会に出たい」と考え、大学中退を決めました。

しかしいざ中退すると「自分を雇ってくれる会社はあるのだろうか」「フリーターとして生きていくしかないのではないか」と、自信を失ってしまったようです。

焦りが募る中、就職支援サービスを見つけ、すがるような気持ちで相談を始めたと話します。

慣れない面接に緊張していたものの、一生懸命に話す姿勢と人柄を評価してくれる企業と出会い、最終的には無事内定を獲得できました。

現在は営業職として、顧客との信頼関係を大切にしながら、日々成長を感じているようです。

体験談の詳細は下記の記事をご覧ください。

よくある質問

大学中退後に仕事を探す時によくある質問を2つ解説します。

1. 大学中退は資格なしでも就職できる?

大学中退者でも、資格なしで就職は可能です。
職種によっては資格が必要な場合もありますが、基本的には資格が不要な場合がほとんどです。
一方で、目指す職種によっては資格を有している方が就職活動が有利に働く可能性もあります。目指す職種に資格が必要かどうかを確認し、状況に応じて関連する資格の取得を目指す方法もおすすめです。
資格を持っていると応募できる求人の幅が広がるため、就職先の選択肢を増やしたい方にも効果的です。

2. 大学中退は就職できない?

大学中退者も就職できます。
ただし、大卒者に比べると応募できる求人が制限されているため、就職難易度は上がりやすいのが特徴です。
また、大学を中退をした場合は、面接で中退した理由を聞かれる可能性が高くなります。
質問を受けた際にしっかりと説明ができなければ、内定獲得が難しくなるため、事前に回答を準備しておきましょう。
大学中退者の就職に関しては、以下の記事で詳しく解説をしているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

大学中退者にはいくつか就職先としておすすめの仕事、業界がありますので、特に就きたい仕事がないのであれば、この記事で紹介したものを中心に求人を探してみてください。

また、大学中退者が少しでも就職成功率を高めたいなら、就職エージェントにノウハウを教わることもおすすめです。

空白期間が短いほど就職できる可能性が高まるため、まずは気になる就職エージェントに登録してみることから就職活動を始めてみると良いでしょう。

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  • 中退しようかどうかを迷っている
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ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。