【保存版】大学中退者は就職できる?-中退者が行った方がいい相談先を解説-

大学中退者は就職できる?-中退者が行った方がいい相談先を解説-

大学中退をすると就職が厳しいと言われがちです。この記事では、中退者が知っておいた方がいい就職事情やその後について解説します。大学中退者におすすめの相談先についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。自分だけで抱え込まず、一度相談してから後悔のない進路を選択していきましょう。

また、中退者の就職サポートに特化したジェイックの就職支援サービス『セカンドカレッジ』についても解説します。

大学中退者の割合-就職はいつから意識するもの?-

大学中退者の割合-就職はいつから意識するもの?-

大学中退者の基本事情について解説します。中退後に就職するのか他の選択をするのか、考えるときの参考にしてみましょう。ここでは、大学中退者の割合や就職を検討し始める時期、就職活動をし始める主な理由についてご紹介します。

大学中退者の割合とは

2016年に調査された文部科学省の「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況」によれば、全国の大学生206万6387 人のうち、中退者の総数は4万3528 人となっています。全体の学生数における中退者の割合は2.12%となっているため、目安としては「100人中2人」「50人中1人」程度が大学を中退していると考えることができます。

大学中退者は全体から見れば少数派であり、大学中退者の数はそこまで多くはないといえるでしょう。

大学中退者はいつから就職を考えはじめる?

ジェイックが2017~2019年に大学中退者向け就職支援サービス「セカンドカレッジ」に参加した中退者244人の男女を対象に実施したアンケート調査「就職をいつから考え始めたか」によれば、就職を考え始めた時期について「中退する前から」と回答した人が56%と、もっとも多くなっています。

大学中退者はいつから就職を考えはじめる?

一方で「中退後6か月以上後」と回答した人が28%と、2番目に多い回答です。大学中退をする前に「中退して就職しようかな」と、中退後の生活を現実的に考える人がいる一方で「就職について深く考えずなんとなく中退した」「中退してしばらくしてから『そろそろ就職しなきゃ』と考えはじめた」という人もいることがわかります。

中退者が就職活動を開始する主な理由

ジェイックが2019~2020年にセカンドカレッジに参加した中退者446名の男女を対象に実施したアンケート調査「就職活動を開始した理由」によれば、中退後に就職活動を開始した理由としてもっとも多かったのが「自立したい」で42.1%、次いで「親孝行・親を安心させたい」で26.0%、「年齢的な焦りや漠然とした将来の不安」が17.4%という結果です。

中退者が就職活動を開始する主な理由

大学中退後、フリーターなどで生計を立てていると、一人暮らしをしたくても「お金がないために実家から出られない」ということもあるでしょう。また、学費を親に出してもらった人の場合は中退したことで親に心配をかけていることを申し訳なく感じ「就職して一人前になりたい」と考える人もいそうです。

大学中退をしてしまうと「親不孝」と言われがちですが、就職することで親孝行したいと考える方が多いようです。中退について相談するのは不安でしょうがないことですが、両親とは一度しっかりと話をしてから中退をしましょう。

以下の記事では、中退を両親に伝える時にした方がいいステップを紹介しています。

大学中退者が親不孝で終わらないための4ステップ

大学中退者が親不孝で終わらないための4ステップ

上記の記事を実践して、中退後に後悔しないようにしましょう。

大学中退の就職は厳しい?-理由についても解説-

大学中退の就職は厳しい?-理由についても解説-

先ほどは大学中退が中退後に主などのような選択をしているのかについて紹介をしました。ここでは、中退後に就職しようとすることは可能なのか。また、一般的に中退してしまうと、就職が厳しくなると言われがちな理由についても解説をしていきます。

大学中退者の就職事情

大学中退者の就職事情について解説をします。また、就職後の年収についても紹介するので、中退をして就職をしようと検討している学生は一度情報を確かめてから、その後の選択を検討してみましょう。

大学中退者の就職率

文部科学省「大学における授業料滞納・中途退学・休学の状況」によると、大学中退者のうち中退の理由として「就職」と回答したのは18.23%で、全体の約2割程度です。大学を中退してすぐに就職する理由として考えられるのは「経済的事情」「学校生活への不適応」などのほか、なかには「どうしてもやりたい仕事があり、大学卒業を待たずに就職して働きはじめた」というケースもあるかもしれません。

逆にいえば、大学中退者の8割は、大学を辞めてからすぐに就職した/就職できたわけではないことになります。留学やほかの学校への編入、自信や家族の病気などでない場合、一時的にニートやフリーターなどになった人がいることも考えられます。

大学中退者の就職後の年収

次に、大学中退者の就職後の月収や年収について解説をします。大学中退をすると、「高卒」扱いとなってしまうため、「大卒」との給料に違いが生じます。

厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」では、以下の結果が出ています。

学歴別平均月収

大学中退者の就職後の年収
出典:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」

大学・大学院卒の男性の場合、月の賃金の平均は男性で39万9700円、女性で28万8700円となっています。これに対して、高専や短大卒の場合では、男性が30万6000円、女性が25万5600円、高卒の場合では、男性が28万8100円、女性は20万8300円です。このように大学・大学院卒と高卒では、男性の場合、賃金に10万円以上の差が生まれてしまいます。

また、労働政策研究研修機構「ユースフル労働統計 2014」によれば、大学・大学院卒の場合、男性の生涯賃金は2億5440万円、女性が1億9,750万円、高専・短大卒では男性が2億370万円、女性が1億5800万円、高卒では男性が1億9240万円、女性1億2550万円とあります。

仮に大学中退の男性が高卒として就職した場合、大学や大学院を卒業した人との間には、生涯で5000万円以上の賃金の格差が生まれるということになります。

このように中退者と大卒者では一般的には収入に差が出ていますが、その後の人生は自分自身でいくらでも変えることできます。データは、あくまでひとつの参考程度に考えておきましょう。大学中退者の年収がどうなっていまうのかについて知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。

大学中退したら年収は下がる?就職はどうなるの?

大学中退したら年収は下がる?就職はどうなるの?

「中退すると年収や就職に影響が出るのか気になる」という方は、参考にしてみてください。

大学中退者の就職が厳しいと言われる理由

「大学中退者の就職は厳しい」と一般的に言われがちなのは、以下のような理由があります。

最終学歴が高卒になるから

大学中退をした場合の最終学歴は高卒になります。たとえ大学4年生で中退したとしても、扱いは高卒になるのです。学歴不問の企業や、学歴を問わず待遇は同じという企業がある一方で、大卒と高卒で給料などに差を設けている企業も少なくありません。

そもそも「大卒以上」を募集の条件にしている企業も一定数あります。大学中退の場合は気になる企業であってもその企業には応募できず、企業選びの幅が狭くなってしまいます。

また、大卒と大学中退者の同じ年齢の応募者が2人いてどちらか1人を採用することになった場合、その2人のレベルがさほど変わらないのであれば、大卒の応募者を採用するという企業も、残念ながらあるでしょう。

学歴がなくても社会で活躍している人はたくさんいますが、企業側から見たときには、いわゆる「学歴フィルター」は存在します。学歴があれば仕事ができるわけでは限らないものの、大学を卒業して学位をもらっているということは「この人は一定の学力がある」ということの証明になるためです。

中退理由を履歴書や面接で必ず聞かれるから

大学中退をした場合、まず、履歴書には中退したという経歴を記載しなければいけません。大学中退の事実を記載しなかったり「大卒」などと偽ったりした場合は学歴詐称となってしまいますから、必ず書く必要がります。

たとえ大学中退者でも応募OKの企業であっても「中退したことを企業に知られたくない」「中退を知られたら落とされそう」などと考え、応募を躊躇してしまうことがあります。

また、書類選考を通過して面接を受けても、中退理由は100%聞かれます。自分のなかで中退したことをコンプレックスに感じていたり、中退経験を活かそうと前向きな気持ちになれていなかったりする場合、うまく答えられず、なかなか採用に結びつかないケースもあります。

大学中退の理由や履歴書の書き方は、以下の記事でご紹介しています。

大学中退の理由を面接でどう伝える?-就職成功の方法を解説-

大学中退の理由を面接でどう伝える?-就職成功の方法を解説-

「大学中退」を履歴書に書かないのはあり?-最終学歴が中退の場合の書き方を紹介-

「大学中退」を履歴書に書かないのはあり?-最終学歴が中退の場合の書き方を紹介-

「大学中退をして就職する場合の理由はどう伝えればいいのか」「大学中退後に就職しようとしているが履歴書には書かなければいいけないのか」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

大学中退者が就職を成功させるためのポイント

大学中退者が就職を成功させるためのポイント

大学中退者が就職を成功させたい場合、以下のポイントを意識してみましょう。

中退理由をポジティブに伝える

「大学を中退した」ことは事実ですから、その事実をいかにマイナスな印象にしないよう伝え方を工夫するかで、企業の受け取り方は変わります。

たとえば、以下のように伝えるだけでも、中退に対するイメージは違ったものになるでしょう。

  • 勉強にやる気が持てず中退した→より自分が熱中できることを探すため中退した
  • 大学になじめず中退した→自分が意欲的に過ごせる場所へ行きたいと考え中退した
  • 経済的理由で中退した→人より早く社会人経験を積めるチャンスだと捉えている

中退したことで自信を失ってしまい消極的な考え方のままでいるのではなく、中退という決断をいかによい方向に結びつけるかどうかで今後の行動や姿勢も変わってきますし、企業側からも評価されやすくなるでしょう。

履歴書の空白期間を説明できるようにする

大学在学中から就活をしていたのであれば問題ありませんが、一旦中退してしばらくしてから就職活動をスタートした場合、履歴書にはどうしても空白期間ができます。企業からは「大学を中退してからこれまで何をしていたのか」ということは、ほぼ聞かれるでしょう。

例として、以下のような形で説明できるようにしておくことをおすすめします。

  • 中退後フリーターをしていた→働きながら自分に合う仕事を探していた/金銭的事情から、まずは収入を得ることを優先させていた
  • 中退後ニートをしていた→自分の今後についてじっくりと考えていた/就職活動のための準備をしていた

空白期間については「どう過ごしていたのか」「その間は何を考えていたのか」が問われます。「ダラダラしていた」「深く考えずなんとなく過ごしていた」「しばらく遊んでいた」というのが本当の理由だったとしても、正直に伝えたところでよい印象にはなりません。

もちろんあからさまなウソをつくのはおすすめしませんが、常識的な範囲で、相手が納得できる理由を用意しておきましょう。

大学中退者が行った方がいい相談先

大学中退者が行った方が良い相談先

大学中退をしてしまうと、その後どうすればいいのかわからず就職のことで不安になりがちです。ここでは、大学中退者が相談した方がいい相談先ついて解説をするので中退検討者は一度相談をしてみましょう。

ジェイック:セカンドカレッジ

"ジェイック:セカンドカレッジ

ジェイックでは、中退者に特化した就職支援サービス「セカンドカレッジ」を実施しています。大学中退後に就職せずニートやフリーターをしていたという方なども、もちろんご利用いただけます。

セカンドカレッジでは中退者向けの就職対策や社会人として活躍できるための講座などが受けられるほか、書類選考なしの集団面接も設けています。中退者であるということを理解している企業ばかりとなるため、安心して面接に臨んでいただくことができます。

「大学中退はしたが就職してしっかり働きたい」「大学中退をするつもりだが就職を考えている」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ハローワーク

大学中退者であっても、3年以内であれば新卒扱いとして「新卒応援ハローワーク」の利用も可能です。通常のハローワークも利用できますが、新卒応援ハローワークは若者向けの求人が多かったり就職対策の講座などにも参加できたりするため、通える範囲にあればこちらを利用したほうがよいでしょう。

ハローワークは無料で利用できるうえに相談なども可能なため、情報収集など就職活動の第一歩として使ってみるのはひとつの方法です。ただし、求人に関しては自分に合う企業が見つからないことも考えられるため、ほかのサービスと併用して活用する方法をおすすめします。

大学中退後に選択できる進路

大学中退後に選択できる進路

大学中退後に選択できる進路について紹介します。どのような進路を選択するのか、紹介した相談先にも相談をして、後悔のない選択をできるようにしましょう。以下が、主な進路になります。

  • 正社員として就職する
  • 公務員試験を受ける
  • 大学や専門学校で学びなおす
  • 仕事で役立つ資格を取得する
  • 士業の国家資格を取得する
  • 起業する
  • フリーター、ニートになる

それぞれについて解説していきます。

正社員で就職する

大学中退者でも年齢的に若いため正社員で就職することは十分可能です。

大学中退者におすすめの職種をご紹介します。未経験でも歓迎される職種を選ぶと成功率は上がるでしょう。

営業職

営業職は自社の商品やサービスを提案して買ってもらう仕事です。学歴はあまり関係なく、求人数も多いので未経験からもチャレンジしやすいです。

営業職というと、「営業職ってなんか大変そう…」「ノルマとかあるんでしょ?」と思うかもしれませんが、担当するお客様が決まっている「ルートセールス」や、企画も作る「企画営業」など、営業職といっても多くの種類があります。

あなたの性格に合う営業職であれば、やりがいをもって続けられるでしょう。

ITエンジニア

プログラマーやインフラエンジニアなどのITエンジニアは学歴関係なく始められる仕事です。IT業界は人材が不足しているため、未経験から入社して働きながらスキルを身につけることもできます。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者

上記のような資格の勉強をするとIT業界の基礎がわかります。ITエンジニアは技術職なので、スキルが身につけば年収も上がります。

販売職

販売の仕事は、店舗などに来店したお客様に商品を販売する業務です。自分の好きな商品を扱う会社に入ると楽しく仕事ができます。

過去のアルバイトで接客対応が得意だったり、コミュニケーションに自信がある人は向いているでしょう。

会社によっては店舗販売からスタートし、売り場管理や商品企画にキャリアアップしていける所もあります。

サービススタッフ

サービススタッフは多くの業種があります。学歴よりは人柄で採用になる会社も多くあります。

  • 飲食店
  • ホテル
  • 商業施設
  • 駅や空港
  • テーマパーク
  • 旅行会社
  • ブライダル

あらゆる業界から選ぶことができます。コミュニケーション能力や気配りが必要ですし、実際に働いてみるとハードな現場もあるため、あなたに合った業界を選ぶことが重要です。

事務職

事務職はプライベートとのバランスもとりやすく、未経験でもチャレンジしやすいため人気の職種です。ただし、事務職は人気なのに募集枠が少なく競争率が高いので就職の難易度が高いです。

最低でもMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)などの資格がある方が良いですが、MOSがあってもなかなか就職できません。どうしても事務職で働きたい人は根気よく求人情報を探しましょう。

運転手

トラック、バス、タクシーの運転手は人材不足のため就職しやすいです。大型免許がなくても会社で免許取得費用を負担してくれるところも増えています。

運転するのが好き、マイペースに仕事をしたい、1人の時間もほしいという人には良いですが、交通事故に遭うリスクは他の職種よりも高いです。

公務員試験を受ける

大学中退者でも、公務員試験に通れば公務員として就職できます。高卒程度の試験を受けて採用となった場合は大卒とくらべて給料などにやや差は出るものの、職種によっては、大卒と高卒で採用割合がそこまで大きく変わらないものもあります。

公務員試験に受かるのは決して簡単ではないものの、チャンスはあります。ただし「見込みがないのにズルズルと何年も受け続けている」ということになってしまうケースもあるため「〇年以内に受からなかったら民間に就職する」など、自分のなかで区切りを決めておいたほうがよいでしょう。

大学中退者が公務員になれる割合や待遇などについて、以下の記事でくわしくご紹介しています。

大学中退しても公務員になれる?その方法と情報を紹介!‐民間企業への就活も検討しよう‐

大学中退しても公務員になれる?その方法と情報を紹介!‐民間企業への就活も検討しよう‐

「大学中退をしたが公務員になって安定したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

大学や専門学校で学び直す

中退後に他の大学へ編入したり、専門学校に入って学びなおすということもあります。

自分の好きなことを見つめなおし、自分の将来に必要なことを学び直すために、学校に入り直す人もいます。放送大学などの通信制大学も選択肢になるでしょう。

自分の将来のキャリアビジョンを考えた上で学ぶことが決まれば、腹を据えて頑張ることができます。

仕事で役立つ資格を取得し就職する

大学中退後に資格の勉強をするという手もあります。

ただし、資格を取得しても就職できるかどうかは別の話ですので注意が必要です。あくまで企業へ就職するために資格を取得すると考えましょう。

人気の資格をご紹介します。

  • 簿記(2級以上)
  • TOEIC
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • 宅地建物取引士

ただし、年齢を重ねてまで上記の資格取得に時間をかけるのはおすすめできません。就職活動は年齢が若い方が有利なため、就職活動を優先しましょう。

士業の国家資格を取得する

国家資格を取得して有利な就職活動を行うこともできます。

士業の国家資格を取得できれば、大学中退という経歴が就職活動で問題になることはほとんどないでしょう。

就職後も国家資格取得者として独占的に行える業務がありますので、将来独立して高額の報酬を狙うこともできます。

  • 弁護士
  • 税理士
  • 公認会計士
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 社会保険労務士
  • 中小企業診断士
  • 不動産鑑定士
  • 通関士

上記が、主な士業です。難易度の高い資格もありますが挑戦する価値はあります。

しかし気をつけておきたいのは「取得する資格が自分の将来に本当に必要か」です。

「人気の資格だから」「就職に強い資格だから」などの理由で取得しても、自分の将来のキャリアビジョンと合っていなければ、無駄な時間になるので注意しましょう。

起業する

やりたい事業があり、大学中退後に起業する人もいます。もちろん、ビジネスモデルや収益性、継続性などさまざまな壁がありますが、やりがいになるでしょう。

しかし、起業するためには資金や知識、人脈などが必要になります。

自分のやりたい事業を信じて進んでいける人には向いていますが「何となく起業したい」という思いでは事業に失敗する危険があります

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