大学中退後に就職はできる?2chのリアルな声や噂を徹底検証

大学中退して就職できるかを2chから紹介!-就職方法も解説-

2ch(現5ch)には、大学中退後にホワイト企業への就職に成功した人の声も掲載されています。「就活に苦労した」という声もありますが、大学中退者でも準備次第で正社員就職は可能です。

この記事では、2chに書かれている「大学中退者の就職」というテーマに対し、書かれている噂が本当なのかを検証します。

2chに投稿されたリアルな声や、大学中退者が正社員就職に成功するコツも詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

記事のPoint
  • 大学中退でも正社員就職は可能!ただし、適切な就活対策が必要になる
  • 大学中退後に就職できない人の特徴には、「中退後すぐに就職活動をはじめていない」「面接時に中退理由や自分の強みを説明できない」などがある
  • 大学中退後に就職を目指すには、自己分析で強みや価値観を整理することからはじめよう
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
この記事にコメントしたアドバイザー
小久保 友寛さんの写真

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。

大学中退者の就職に関する2chの噂は本当?

「新卒カードがなければ就職が難しい」といった大学中退者の就職に関する2chの噂は、実態と異なります。なぜなら、20代は就職しやすい年代だからです。

また、大学を中退すると高卒扱いにはなるものの、学歴以外を評価する会社は多いといった実態もあります。

このように、各噂の実態を正しく理解することで、必要以上に不安を抱かずに就活を進められます。
代表的な噂と実態を詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。

よくある噂:新卒カードがないと就職は厳しい

2chの投稿では、大企業に中途採用で就職しようとすると経験・スキルが必要であるため、新卒カードがなければ就職は厳しいといわれています。
また、新卒一括採用は内定が得やすい採用枠であることも、新卒カードが有利とされている理由の1つです。

大学中退した場合、正社員として就職している割合は約3割という調査結果があります。
大卒者と大学中退者それぞれの正社員への就職割合は以下のとおりです。

大学・大学院卒業 or 中退後に正社員就職している割合
離学前離学〜3か月以内3年以内3年超正社員時期不明
大学・大学院卒1.0%55.5%6.0%1.4%5.2%
大学・大学院中退0.9%10.4%11.8%2.7%8.1%

参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」

大学中退者の離学前から正社員時期不明までの正社員への就職割合は、合計で33.9%です。
一方、大卒者の正社員就職の割合は合計69.1%であるため、大学中退者の正社員就職率は低い傾向です。
しかし、約3割は正社員への就職に成功しているため、就職できないとは言い切れないでしょう。

大学中退したら年収は下がる?就職はどうなるの?
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

実態:新卒でなくても20代であれば就職しやすい

厚生労働省の調査によると、転職入職率は20代で特に高く、30代以降になるほど低下していく傾向にあります。

年齢男性女性
20〜24歳13.4%14.3%
25〜29歳15.1%16.8%
30〜34歳10.3%13.2%
35〜39歳7.9%10.5%

参照:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」

上記のとおり、転職入職率は20代で高い水準にあるため、大学を中退した方でも20代のうちに行動を起こせば、正社員就職を実現しやすい状況にあります。
一方で30代に入ると転職入職率が下がるため、就職を目指すなら早めに動き出すことが重要です。

実態:卒業3年以内であれば応募の選択肢が多い

大学を中退した方でも、卒業後3年以内であれば幅広い募集枠から応募できます。
卒業後3年以内に応募可能な枠は、以下のとおりです。

枠の名前主な対象特徴
新卒枠学校卒業予定者育成を前提とした採用であり、ポテンシャルや意欲が重視される
既卒枠学校を卒業した方(就業経験の有無を問わないケースが多い)学歴より経験・スキル・人柄が見られる傾向がある

応募できる選択肢が多いほど、企業と出会えるチャンスが生まれます。

また、厚生労働省の指針において「企業は少なくとも学校卒業後3年間は新卒採用枠に応募できるようにしてほしい」と伝えています。
(参照:厚生労働省「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」)

しかし、企業によっては新卒枠の対象に該当しないと判断するケースもあるため、応募前に募集要項をよく確認することが大切です。

よくある噂:大学を中退すると高卒扱いになる

大学を中退すると最終学歴は高卒となるため、大卒者との差に劣等感を感じたり、辞めなければよかったと後悔したりする方もいます。
実際に生涯賃金を比較すると、以下の表のように大卒と高卒の間には差が出やすい事実もあります。

学歴男性女性
大学卒正社員2億6,280万円2億990万円
高校卒正社員2億1,560万円1億5,790万円
大学卒非正社員1億5,040万円1億2,490万円
高校卒非正社員1億2,990万円1億980万円

参照:労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計労働統計加工指標集」

学歴へのこだわりが強かったり、中退後に後悔したことがあったりすると不安を感じるかもしれません。
しかし、学歴以外を評価する会社は多いため、行動次第で状況を変えることは可能です。

実態:学歴以外を評価する会社は多い

学歴よりも人柄や就業意欲を評価する会社はあるため、大学を中退していても就職は可能です。
厚生労働省の調査によると、企業は若年者に対して学歴以外を評価していることがわかります。

企業が若年者を評価する基準

参考:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」

新規学卒者と中途採用者のどちらにおいても、学歴や経歴よりもコミュニケーション能力や職業意欲などが重視されていることがわかります。
多くの企業で学歴が全てではないといった採用方針を持っているため、大学中退者であっても十分に就職できるチャンスがあります。

よくある噂:大学中退と履歴書に書いたら落ちる

2chの投稿では、履歴書に大学中退の経歴を書くと書類選考で落とされるという声も見られます。
大学を中退したという事実により、仕事も途中でやめてしまうのではという印象を採用担当者に与えやすく、書類選考の通過率が下がると考えられています。

このような噂があるため、「大学を中退するともう就職できないのではないか」と不安を感じている方もいるでしょう。ただし実態として、中退していても就職は可能であり、中退経歴を記載しないほうがかえってリスクは大きくなるため、正直に記載することが重要です。

実態:大学中退と書類に書かないのはリスクが大きい

大学中退の事実を履歴書に書かなければ、学歴詐称と判断される可能性があります。
例えば、採用後に中退履歴を隠していたことが発覚した場合、内定取り消しや解雇となる可能性もあるため、事実は正直に記載することが重要です。

ただ、大学中退の事実を記載しても、書き方を工夫することで採用担当者への印象は変えられます。

中退理由を簡潔に添えたり、中退後に取り組んできたことに触れたりすることで、前向きな姿勢を伝えやすくなり、就職につなげることが可能です。

よくある噂:フリーター期間が続くと就職しづらくなる

大学中退後のフリーター期間は、就職率に直結しています。

労働政策研究・研修機構の調査によると、以下の表のように、フリーター歴が長くなればなるほど、正社員になれた割合が少ないことがわかります。

1年以内1年〜2年2年〜3年3年〜4年4年〜5年5年以上
男性74.7%64.2%68.9%69.0%51.4%44.3%
女性64.6%58.8%47.5%55.8%28.8%24.5%
合計68.8%61.2%56.6%61.1%37.9%32.3%

参考:労働政策研究・研究機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」

フリーター歴が1年以内だと約7割が正社員になれているのに対し、5年以上経過すると約3割しか正社員になれていません。

また、以下の調査によると、ニート歴も長くなればなるほど、就業できなかった割合が増えていることがわかります。

1年以下1年超〜3年以下3年超〜5年以下5年超
就業した44.2%45.1%50.7%42.3%
就業できなかった30.2%35.2%31.9%42.3%

参考:財団法人 社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」

ニート歴が1年以下だと就業できなかった人は約3割ですが、5年を超えると4割以上が就業できていません。

フリーターやニート期間が長くなると「自分は頑張っても就職できない」「就活に対するやる気がなくなった」など、ネガティブになる傾向があります。

そのため、大学中退後はすぐに就職活動を実施することで、就職成功率を高めることができるでしょう。

引用:厚生労働省ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書

実態:アルバイト経験が評価対象になる場合もある

大学を中退後、正社員経験がなくてもアルバイト経験を評価して採用してくれることも多いため、就職は可能です。

例えば、販売のアルバイトでコミュニケーション能力を身につけると営業職で能力を発揮することも可能など、アルバイトで得たスキルを次の職場で活かせる可能性があります。

また、長期間同じ職場で働き続けた実績は「継続力」や「信頼性」の証拠になります。
中退による「途中で投げ出すのでは?」という懸念を払拭できる材料にもなり得ます。

さらに、アルバイトを通じて学んだ顧客対応力や業務効率化の工夫は、正社員として入社した際にも即戦力として活かせる要素です。

つまり、大学中退という経歴だけで判断されるのではなく、これまでの経験や姿勢が重視されるため、アルバイト歴も立派な「職務経験」としてアピールできるのです。

よくある噂:中退しても資格があれば逆転できる

2chには、資格を取れば中退でも人生を逆転できるという投稿も見られます。
学歴の代わりに難関資格が評価材料になるのではないかと考えやすいからです。

実際に難関資格を取得して活躍している方のSNS投稿や体験談を目にすると、自分にもチャンスがあるかもしれないと期待が膨らみ、資格取得に気持ちが向きやすくなります。

しかし実際は、逆転を目的に資格を取るよりも、早く仕事に就いてスキルや経験を積んだ方がよい場合もあるため、勉強に時間を費やさないほうがいいケースもあります。

小久保 友寛さんの写真

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

資格勉強に並行して他の経験も積んでおこう!

就職に向けて資格取得を目指すにしても、「資格勉強だけ」にならないように注意しましょう。その理由は、次の2つです。

  • 職歴のない「空白期間」がさらに延びてしまうから
  • 不合格の場合、「本当に勉強していたのかな」と企業から疑われるリスクがあるから

資格の勉強をするにしても、起きている時間を全て勉強に費やすわけではないはずです。1日8時間勉強したとしても、残りの時間で就活を進めたり、アルバイトをして仕事経験を積んだりすることはできるでしょう。

そもそも「仕事」とは、誰かとコミュニケーションを取りながら進めるものです。そのため、応募先で直接活かせない資格の勉強に没頭するよりも、その時間をアルバイトにあてて対人経験を積むほうが企業から高く評価されることも多いのです。

大学中退者がとるべき資格とは?取得で有利になる資格も解説!

実態:資格が必要かどうかは仕事によって変わる

医師や弁護士など、特定の資格がなければ働けない職種は存在します。
一方で、資格がなくても就職できる仕事は数多くあり、多くの企業では資格よりも意欲や適性を重視する傾向があります。

仕事に就くよりも資格取得を優先することによるデメリットは、以下のとおりです。

  • 就職活動を始める時期が遅れる
  • 勉強期間中の空白期間が長くなる
  • 取得しても就職に直結しないケースがある

ただし、ITエンジニアなど専門性が求められる職種を目指す場合は、資格の勉強に取り組んでいる事実を伝えると、自主的に学びを深められる人だと評価されやすくなります。
まずは目指す業界や職種を明確にしたうえで、資格の必要性を判断することが重要です。

大学中退者の退学理由やその後は?2chの声を5つに分けて紹介

2chには、大学に通うモチベーションがなくなり、中退を選んだ人の声が多く見つかります。また、経済的な理由で大学を辞めた人の声も見つかります。

中退後、ホワイト企業への就職に成功した人や、就活に苦労した人、専門学校への進学など、別の道を歩んだ人の声も少なくありません。

では、2chの声を5つに分けて紹介します。

  1. 様々な理由で中退した人の声
  2. 中退して成功した人の声
  3. 中退して苦労している人の声
  4. 就職を目指した人の声
  5. 別の道を歩み始めている人の声

1. 様々な理由で中退した人の声

2chを見る限り、大学を中退する理由としては「通学のモチベーションがなくなった」「留年が決まった」といった理由が多く見られます。

「大学にいても意味ないし時間と金の無駄と思って辞めたから、清々した」
引用:2ch:https://itest.5ch.net/mao/test/read.cgi/nohodame/1304194120
「つまんなすぎて5年行って辞めたわ」
引用:2ch:https://suzusoku.blog.jp/archives/34454511.html
「留年確定でやるきなくなって不登校で中退。単位は100以上とったけどどっちみち卒論全くやってなかったし中退はしてたな」
引用:2ch:https://stkn-job.net/43921.html

いわゆる「修学意欲低下」「学生生活不適応」の状態となり、中退を選択せざるを得なくなってしまう主な要因は以下の通りです。

  • 専攻がミスマッチだった
  • 友人関係に馴染めず孤立した
  • 授業や研究内容が難しかった

2chには、経済的な理由によって大学を中退した人の声も見られます。

「元々特別区を目指すために大学入ったので何としてでも受かりたいのですが…中退した理由は経済的に苦しくなったからです。」
引用:2ch:https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/govexam/1461633639/421-n

2. 中退して成功した人の声

2chには、大学を中退して就職先が決まった人の声も多く見つかります。また、別の学校に編入を決めた人など、中退を前向きな選択として捉えている人の声も少なくありません。

「ホワイト上場企業決まったわ世間で言われてるほど中退ぐらいじゃ悲観することもないと証明してやったぜ」
引用:2ch:https://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/jinsei/1454975304/

大学を中退しても、基本的には他大学への編入が可能です。退学した大学で取得した単位は有効のため、その単位を次の学校へそのまま引き継げます(除籍で退学した場合は除く)。

「18才の時に買った大学編入できる本ってのが偶然出てきて日東駒専レベルの大学の編入試験を受けた。3年次編入試験や通信制大学もあるから大学中退しても諦めないで。」
引用:2ch:http://kinigaku.2chblog.jp/archives/45700238.html
「編入は一般的な受験よりかなりぬるい言ってしまえば、単位さえあれば誰でも受験可能。さらに、ヌルイのが受験科目である」
引用:2ch:https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/dame/1479130990/42-n

3. 中退して苦労している人の声

2chには、大学を中退後、特にお金の面で苦労している人の声が多数見つかります。

たとえば奨学金を借りている場合、退学後に返済する術(すべ)がなく、生活が立ち行かなくなってしまうケースも珍しくありません。

「大学中退して奨学金だけ残ったんだけど…」
引用:2ch:http://kyousoku.net/archives/57253845.html
「ワイも職歴無しニートやで、ただ一人暮らしやから200万の貯金が尽きるまで職を探さんといかんのがツライ」
引用:2ch:http://daigakuikungo.com/archives/51683569.html


大学を中退すると、卒業予定者(在学生)と比べて就職のハードルが上がります。実際、2chには「大学中退後の就活に苦労した、厳しかった」という声も多く掲載されています。

「中退マンの転職市場は厳しかったで、荒波やったわ」
引用:2ch:http://mylife.2chblog.jp/archives/45481823.html

4. 就職を目指した人の声

2chには、大学中退後に民間企業への正社員就職を目指した人の声や、就職先がひとまず見つかった人の声も確認できます。

「専修大学経済学部(夜間)中退、仕事がなくて近所の松屋に就職、店長候補として契約社員→2年後に店長(正社員)」
引用:2ch:https://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/recruit/1421426645/

以下のように、「中退者でも就職できる」という声もいくつも見つかります。

「訳ありな人材でも雇ってくれる会社はあるからとりあえず動き出すのが最善やな」
引用:2ch:https://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/recruit/1421426645/
「正直に大学中退だと言ってもきちんとやれば受かる。」
引用:2ch:https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/govexam/1461633639/421-n

また、中退者でも公務員就職を目指せます。実際、2chには以下のような声も見られました。

「市役所で臨時職員しながら、次の年にようやく二次面接に受かった。」
引用:2ch:https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/govexam/1461633639/421-n

5. 別の道を歩み始めている人の声

2chには、大学中退後にフリーターとして生活費を稼ぐことを選ぶ人や、専門学校への進学など、大学進学とは別の道を歩む人の声も多く見つかります。

「片親になって奨学金の頭なかったから大学辞めてフリーター→零細→100人くらいの会社」
引用:2ch:http://news.2chblog.jp/archives/52006121.html
「クソ郵便バイトだぜ・・・金貯めるまでがんばるつもりだが折れそうだ・・・」
引用:2ch:https://newskenm.blog.2nt.com/blog-entry-3247.html

専門学校では仕事に直接活かせる知識やスキル、資格が手に入ります。そのため大学を中退し、高卒として就職するよりもスムーズに就職できるケースも多いのです。

「資格とかを取るのに有利な専門学校へ行こうとおもいます。」
引用:2ch:https://school4.5ch.net/test/read.cgi/senmon/1020044077/
「俺、今年専門卒業しま~す。25歳になる自分ですが、某大学を中退、去年かなり頑張って就活して、夢の実現のスタートラインに起ちました。」
引用:2ch:https://school4.5ch.net/test/read.cgi/senmon/1020044077/

2chの声から分かる大学中退の注意点・参考になること

2chの書き込みを見ると、大学中退後は貯金が減り、なんとかアルバイトをしながら食いつないでいる人が多い様子が見て取れます。

一方で、中退後にいきなり正社員を目指すのではなく、編入や専門学校への進学など、段階を踏んで正社員就職を目指す人も一定数いることが分かります。

ここでは、2chの声から分かる大学中退の注意点・参考になることを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

注意点

「辞めればなんとかなる」と勢いで中退してしまうと、お金の面で苦労し、その後の生活が行き詰まってしまう可能性が高いため注意しましょう。

対策としては、一人暮らしの場合は最低でも3ヶ月ほどの生活費と、就活にかかる費用をあらかじめ貯めておくことが大切です。

国民年金などの「免除・猶予制度」を利用して毎月の固定費を抑える、月10万円の給付金を受けられる職業訓練(求職者支援制度)の受講を検討する、といったこともおすすめです。

対策1. 3〜6ヶ月分の生活費と就活費を確保してから辞める

「お金がないからバイトに追われ、就活する余裕がない…」という悪循環に陥らないためにも、大学を中退する前にある程度の貯金は確保しておきましょう。

具体的には、一人暮らしの場合は3~6ヶ月分の生活費と、就職活動にかかる費用を準備しておくことが大切です。

必要額(目安)主な内訳
一人暮らし60〜100万円交通費、スーツ代、家賃、光熱費
実家暮らし30〜50万円交通費、スーツ代など

まとまった貯金がない方は退学ではなく、まずは「休学制度」を利用するのも一つの手です。

休学中にバイトでお金を貯めることで、落ち着いて就活の準備を進められます。

対策2. 国民年金などの免除・猶予制度をすぐに申請する

中退後に社会保険料の支払いが難しい場合は、まずは居住地を管轄する役所に相談しましょう。

収入が極端に少なく、国民年金保険料の支払いが困難な場合は「国民年金保険料免除・納付猶予制度」を利用できる可能性があります。

国民健康保険料に関しては「減免制度」を利用して、毎月の保険料を安く抑えられる場合があります。アルバイトなどの年収が一定額未満であれば、親の扶養に入ることも視野に入れましょう。

日本には、支払いが厳しい方を守るための様々な制度が用意されています。滞納をしてペナルティ(延滞金や差し押さえ)が発生すると大変なので、お金がなく、毎月の支払いが苦しい場合はお近くの役所に相談し、条件を満たしている場合はすぐに申請しましょう。

対策3. 給付金をもらいながら職業訓練を受ける

一定額の給付金をもらいつつ専門スキルが手に入るので、お金や就職の不安が強い方は「求職者支援制度(職業訓練)」の利用を検討しましょう。

求職者支援制度とは、ほぼ無料で公的職業訓練を受けられる制度です。一定の収入・資産要件を満たすと、月10万円の給付金をもらいながら受講できます。

IT・Webデザイン、事務・経理、介護など、未経験から挑戦できる多彩なコースが用意されていることが特徴です。

「お金もないし、就職でアピールできるスキルもない…」と悩んでいる方は、まずは自宅近くのハローワークに行き、職業訓練について相談してみましょう。

参考:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」

参考になること

2chの声を見てみると、大学中退後にいきなり高い目標を目指すのではなく、段階的にステップを踏むことで安定を手にしている人が多いことが分かります。

「学歴がないから就職は無理だ…」「一度レールを外れたらもうやり直せない…」と諦める必要はありません。あなたには、人生を立て直すための時間がまだまだ残されています。

ここでは、中退後におすすめの2つの方法を紹介します。

  1. 専門学校で資格とスキルを手にする
  2. 派遣や契約社員から正社員を目指す

方法1. 専門学校で資格とスキルを手にする

2chの書き込みや口コミを見ると、大学中退後に専門学校に通い、専門職への就職を成功させた人がいることが分かります。

学費がかかってしまう点はデメリットですが、専門的な技能や知識、国家資格などの“武器”が手に入ることで、大学中退後すぐに就活を始めるよりもスムーズに就職できるケースも多いものです。

手に職がつくことで、今後のキャリアや収入面の安定にもつながります。中退後の選択肢の一つとして、専門学校への進学も検討してみましょう。

方法2. 派遣や契約社員から正社員を目指す

大学中退後、正社員としていきなり働くのが難しく感じる場合は、派遣社員や契約社員、または公務員の「臨時職員(会計年度任用職員)」からスタートするのも一つの手です。

派遣の場合、一定期間派遣として働いた後に正社員登用を目指せる「紹介予定派遣」という仕組みがあります。また、契約社員から正社員へのステップアップ制度を設けている企業も少なくありません。

官公庁や市役所などの自治体で働く「臨時職員」は、非常勤の地方公務員にあたる仕事です。業務の中で培った事務経験は、公務員就職を目指す場合に大きなアピールポイントになるでしょう。

大学を中退しても就職できる?

正社員不足に悩む企業が多かったり、既卒枠に応募できたりするため、大学を中退しても正社員就職は可能です。

少子高齢化による労働力不足の影響もあり、日本企業の多くが「人手不足」に陥っています。特に若手人材の確保に苦戦している企業が多く、経歴よりも意欲や人柄を重視して採用する傾向が強まっています。

また中退後3年以内であれば、新卒と同じ枠で内定をもらえる「既卒枠」にも応募できます。この場合、専門スキルや社会人経験がなくても正社員として採用されやすいので、大学中退後に就職を目指す方は既卒求人もチェックしてみましょう。

大学中退者は就職できない?厳しい理由と中退者向けの相談先を解説

理由1:正社員不足の企業が多い

多くの企業が深刻な正社員不足に直面しているため、大学を中退しても就職は十分に可能です。

2026年4月の調査によると、国内企業の50.6%が「正社員不足」と回答しており、4年連続で半数を超えています。特に「情報サービス業」や「運輸・倉庫業」など、人手不足が厳しい7つの業種では6割以上の企業が正社員の確保に苦しんでいます。

このような背景から、現在の転職・就職市場では「学歴や経歴」よりも、本人の「やる気や人柄」を重視して採用する企業が増えています。つまり、中退者にとっては正社員を目指せる絶好のチャンスともいえるのです。

出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年4月)」 

理由2:既卒求人に応募できる

マイナビの2025年の調査によると、実に5割以上の企業が既卒者を「新卒として受け入れる(予定)」と回答しています。

既卒とは、学校を卒業または中退したあとに、正社員として働いた経験がない人のことです。中退者もこの「既卒」に含まれるケースが多く、新卒と同じ求人に応募することが基本的には認められています。

中退者の場合、中途採用の「即戦力枠」に応募する以外にも、中退後3年以内であれば「新卒枠」での就職を目指すルートが残されています。まずは、就職サイトなどで「既卒OK」などと記載のある求人を探してみましょう。

出典:マイナビ「2026年卒企業新卒採用予定調査|既卒者採用について」(調査期間:2025年1月27日(月)~2月9日(日))p.126 

理由3:未経験歓迎求人が多い

未経験歓迎の求人数も増加しているため、大学中退者でも就職が可能です。

実際にパーソルキャリア株式会社の調査によると、職種未経験可と記載されている求人が、2019年から2023年の5年間にかけて、約4倍に増加しています。
さらに、20代の未経験職への転職者も、約1.4倍に増加していることがわかります。
(参考:パーソルキャリア株式会社「転職サービス「doda」、「20 代 未経験職種への転職時 決定年収レポート」を発表」)

未経験歓迎の求人は、以下の仕事で出されているケースが多い傾向です。

  • 営業職
  • 販売職
  • 介護職
  • 製造職

未経験歓迎の求人を出している仕事は、経験やスキルよりも人柄やポテンシャルを重視している傾向にあります。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

大学中退後に就職できない人の5つの特徴

大学中退後に就職できない人の特徴として、中退後にすぐに就職活動をしていないことが挙げられます。
フリーターやニートの期間が長くなるほど就職はしにくくなるため、早めに行動することが重要です。

また、中退理由や自身の強みを説明できない特徴も挙げられます。求人を選り好みしていたり、誰にも相談せずに行動していたりすることも、大学中退後に就職できない人の特徴です。

大学中退後に就職を成功させるには、就職できない人の特徴を把握したうえで、適切な行動を取ることが重要です。

特徴1. 大学中退後すぐに就職活動していない

大学中退後に正社員として就職できない人は、行動を起こしていないケースが多いです。

漠然と就職を希望しても正社員にはなれません。
少しでも早く行動を起こすことで、就職成功に近づくことが可能です。

また、フリーター・ニートの期間が長ければ長いほど、就職成功率は低下していきます。
できるだけ早く就職活動を開始し、求人に応募することが重要です。

特徴2. 中退理由を説明できない

大学中退後に就職活動を実施しても、面接時に中退理由を説明できなければ採用される可能性は低いです。

大学を中退する理由は人それぞれであるため、面接官にうまく説明できなければ、良いイメージを獲得できません。

どのような理由でも、中退したことを反省し、面接官に伝えることができれば好印象を獲得できる可能性は高いです。

失敗は誰にでもあることのため、次のステップに進める人材であることをアピールできれば、就職成功率を高められるでしょう。

大学中退理由は武器になる!履歴書/面接での効果的な伝え方

特徴3. 自身の強みを説明できない

大学中退後に就職できない人は、自身の強みを説明できていないケースが多いです。
まずは自身のスキルを棚卸することで、客観的にどのような強みがあるのか把握できます。

強みを把握していなければ、面接官に対してどのような人材なのか説明できません。
面接官に対して自身の強みを正しく説明することで、採用することで企業にとってどのようなメリットがあるのかを伝えられます。

医学を中退した場合でも人にはそれぞれ強みがあるため、そこを把握して説明するようにしましょう。

特徴4. 求人を選り好みしている

求人を選り好みして数社しか応募していない場合、就職活動が上手くいかない傾向にあります。

大学中退後の就職活動では、中退歴があることや、正社員経験がないことが原因で、新卒や社会人と比べると不利になる傾向があります。

特に条件が良く倍率の高い企業では、書類選考すら通過しないということもあり得ます。

そのため、求人を選り好みするのではなく、希望条件に優先順位をつけて積極的に応募しましょう。

大学中退者が求人を探す6つの方法!求人選びのポイントも解説

特徴5. 人に相談していない

一人でも就職活動は可能ですが、人に相談することでスムーズに進められることがあります。
自分一人で活動していると、面接時にどうしても主観的な意見になりがちです。

家族や友人に相談することで、客観的に自身の状況や見え方を把握できます。
周りに相談できる人物がいない場合は、転職エージェントや就活支援サービスを利用すると良いでしょう。

小久保 友寛さんの写真

小久保 友寛/元中退就職カレッジ®事業責任者

一人で抱え込まず、キャリアアドバイザーに本音を話してみよう!

親や友人の前では強がってしまう方も、キャリアアドバイザーに話を聞いてもらうことで「気持ちが楽になった」と感じるケースは多くあります。

大学を中退した方は、親を失望させたくない、友人にカッコ悪い姿を見せたくないといった気持ちから、本当の中退理由などを隠しがちです。その点、特に中退者特化型の就職エージェントは中退者・社会人未経験者の支援実績が豊富なため、相談のハードルが低く、安心して本音をさらけ出せます。

なお、私は中退者特化型のエージェントで約30名のキャリアアドバイザーを統括する立場で働いていましたが、どのアドバイザーも「この方の未来を応援したい」「現状を何とか変えてあげたい」という気持ちで求職者の方に向き合っていた姿が印象に残っています。

大学中退後の就職活動について相談したい方や、自分の素直な気持ちを打ち明けられる場所がほしい方は、中退者特化型の就職エージェントをぜひ利用してみてください。

中退者の就職成功体験談
中退者の就職成功体験談

大学中退後に就職を目指す5つのステップ

大学中退後に就職を目指す場合、まずは自己分析で強みや価値観を整理しましょう。これまでの経験を振り返り、自分の得意なことや、譲れない条件を書き出してみてください。

次に、中退者の就職に強い「就職エージェント」や「ハローワーク」に登録し、プロのサポートを受けられる環境を用意します。

その後は履歴書や職務経歴書を作成しつつ、「中退歓迎」「学歴不問」と記載のある求人を中心に応募してみましょう。「中退理由」や「中退後の過ごし方」といったよくされる質問を中心に、自信を持って答えられるように面接練習にも繰り返し取り組んでみてください。

ステップ1. 自己分析で強みや価値観を整理する

大学中退者が就職を目指す際は、自己分析で強みや価値観を整理することが重要です。

中退という経歴があるからこそ、自身の強みや価値観を言語化しておかないと、面接で説得力のある回答を準備するのが難しくなります。

自己分析で取り組むとよい内容は以下のとおりです。

  • やりたくない仕事・向いていない環境を明確にする
  • アルバイトや部活動で褒められた経験を書き出す
  • 中退後の期間に取り組んだことを整理する
  • 自分が仕事に求める条件を言語化する

自己分析の結果をもとに、応募する職種や業界を絞り込むと志望動機に具体性が生まれます。
中退後に時間があった方は、空白期間の過ごし方を振り返ることで自分の価値観や行動パターンが見えてきます。

ステップ2. 就職サービスに登録する

応募するためには、就職サービスに登録して求人情報をチェックできるようにしておきましょう。

就職サービスは大きく就職サイトと就職支援サービスの2種類に分かれ、利用目的や状況によって使い分けることが大切です。

それぞれのサービスの特徴は以下のとおりです。

種類特徴
就職サイト求人情報を自分で検索して応募するため、自分のペースで活動できる
就職支援サービス専任のアドバイザーが求人紹介から面接対策までを無料でサポートしてくれる

就職サイトは自分で情報収集しながら活動したい方に、就職支援サービスは就活の進め方がわからず、プロのサポートを受けたい方におすすめです。

おすすめサービス:就職エージェント

就職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが仕事の悩み相談から入社手続きまでの流れをサポートしてくれる就職支援サービスです。
専任のアドバイザーがつくため、大学のキャリアセンターを利用しなくても就職について相談できます。

就職エージェントを活用することで得られる主なメリットは、以下のとおりです。

  • 非公開求人を含む多くの求人の中から自分に合ったものを紹介してもらえる
  • 履歴書・職務経歴書の添削を受けられる
  • 面接対策を専任のアドバイザーとともに実施できる
  • 内定後の給与交渉や入社手続きのサポートを受けられる

就職エージェントは無料で利用できるサービスがほとんどであるため、正社員就職を目指している方におすすめのサービスです。

おすすめサービス:ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営する就職支援機関です。大学を中退した方でも利用しやすい理由として、仕事に直結するスキルを学べる「ハロートレーニング」が無料で用意されている点が挙げられます。

事務やIT、介護などさまざまな分野の訓練があり、基礎からスキルを習得できます。
「働きたいがスキルがない」と不安な方は、ハロートレーニングを利用すると、自信を持って就職活動を行えるでしょう。

また、若者専用の「わかものハローワーク」も各地に設置されており、35歳未満の方であればより専門的な就職支援を受けられます。

参照:厚生労働省「ハローワーク」
参照:厚生労働省「ハロートレーニング」
参照:厚生労働省「わかものハローワーク」

おすすめサービス:就職サイト

就職サイトは、インターネット上で求人情報を検索して応募するサービスです。
担当者がつかずに自分で求人検索から応募までを進める点が、就職支援サービスと異なります。

ただ、就職サイトは大量の求人情報の中から自分の条件に合ったものを絞り込めるため、特定の業種や職種に的を絞って活動したい方に向いています。
また、自分のペースで就活を進めたい人にもおすすめです。

ステップ3. 応募書類を用意する

就職活動を進めるためには、履歴書と職務経歴書の準備が必要です。

職務経歴書は、これまでの実務経験やスキルを具体的に伝えるための書類ではありますが、就業経験がない方でも準備が求められます。

応募書類は企業に自分をアピールする最初のチャンスです。そのため、大学中退が不利にならない書き方を意識して準備を進める必要があります。

大学中退者の履歴書の書き方は?辞めた事実を書かないリスクも解説
職務経歴書の書き方を解説【サンプルあり】

大学中退が就職で不利になるのを防ぐ学歴欄の書き方

大学中退が就職で不利になるのを防ぐためには、学歴欄をシンプルに書くことが重要です。

長々と書くと見づらくなり、ネガティブな印象を与えやすくなるためです。
学歴欄の書き方は2種類あり、事実のみを記載する場合は、以下のように書きます。

〇〇大学 △△学部 中途退学

一方で、中退理由を短く添える場合は、以下のように書きます。

〇〇大学 △△学部 進路変更のため中途退学

書く際は「中退」ではなく「中途退学」と正式に記載することが重要です。
また、理由を添える場合は一言で収め、ネガティブに見えないよう配慮した表現を選ぶようにしましょう。

大学中退が就職で不利になるのを防ぐ自己PRの書き方

大学中退が就職で不利になるのを防ぐ自己PRを書くには、中退した事実だけを伝えて終わらないことが重要です。
中退の事実だけで終わってしまうと、企業にマイナスの印象を残しやすくなります。

自己PRでは中退理由に軽く触れつつ、現在の目標や取り組みを積極的に伝えるようにするのが効果的です。

例えば、中退理由が進路変更の場合は、大学を辞めようと思った経緯と現在の目標を自然な流れで伝えましょう。

【回答例】

在学中に〇〇の分野に関心を持ち、実践的に学ぶため大学を中退しました。現在は〇〇の分野で専門性を高めるために、日々学習を続けており、学んだ知識を貴社の業務で発揮したいと考えております。

一方で家庭の経済的な事情が理由の場合は、安定して長く働きたいという意欲を前面に出す構成で書きます。

【回答例】

家庭の事情で学業の継続が困難となり中退しましたが、現在は〇〇の分野に強い関心を持って独学に励んでいます。学んだ知識を貴社の業務に活かしたいと考えています。

体調不良が理由の場合は、現在は問題なく働ける旨を明確に伝える構成で書きます。

【回答例】

持病により学業の継続が困難となり中退しましたが、現在は完治し業務に支障はありません。この休止期間で培った忍耐力を活かし、貴社の業務に全力で取り組む所存です。

中退の理由はさまざまですが、自分の言葉で前向きに語れるよう事前に準備しておくことが大切です。

ステップ4. 未経験歓迎・学歴不問求人に応募する

大学中退後の就職活動では、未経験歓迎・学歴不問の求人に応募することが有効です。
未経験歓迎・学歴不問の求人では、人柄ややる気が重視される傾向にあり、中退した経歴があっても正社員就職を目指せるためです。

特に人材不足の業界では、即戦力よりも早く一人前に育てられる人材を求めており、中退者にとって活躍できるチャンスが広がっています。

労働政策研究・研修機構の調査によると、以下の業界では今後も人材不足が続くという結果が出ています。

業種主な仕事内容
運輸業・郵便業ドライバー、配送スタッフなど
建設業施工管理補助、現場スタッフ、設備工事など
情報通信業ITエンジニア、Webデザイナーなど
宿泊業・飲食サービス業ホテルスタッフ、調理補助、フロントスタッフなど
生活関連サービス業・娯楽業美容アシスタント、スポーツインストラクターなど

参照:労働政策研究・研修機構「人手不足等をめぐる現状と働き方等に関する調査」

人材不足が深刻な業種では未経験からでも採用される可能性が高く、大学中退の経歴が大きなハンデになりにくい傾向にあります。

ステップ5. 面接対策を実施する

面接では基本的なマナーを守りながら、想定される質問への回答を準備することが大切です。
大学中退者ならではの面接対策として、特に意識すべきポイントは以下のとおりです。

  • 中退理由を簡潔かつ前向きに伝えられるよう練習しておく
  • 中退後の空白期間に取り組んだことを具体的に説明できるようにする
  • 志望動機を中退の経験と結びつけて伝える準備をする

大学を中退している方は中退理由と今後のビジョンを一貫して伝えることで、選考通過の確率が高められます。

大学中退の理由が進路変更だった時の伝え方・例文

進路変更を理由に大学を中退した場合は、なぜ希望する方向へ転換したのかを具体的に伝えることが重要です。
在学中にどのような葛藤があって決断したのかも添えると、意味のある意思決定だったことが伝わりやすくなります。

伝え方のポイントは以下のとおりです。

  • 大学での専攻と実際にやりたいことのギャップを具体的に述べる
  • 中退後、目標に向けてどう行動してきたかを示す
  • 今回の応募につながる流れを自然に語れるようにする

ポイントを踏まえた伝え方の回答例は、以下のとおりです。

【回答例】

在学中に学んでいた内容と、自分が本当に就きたい仕事の方向性が異なると気づき、続けることよりも早く社会に出て経験を積むことを選びました。その後は〇〇の分野で独学を続け、今回貴社の求人を拝見した際に、自分の目指す方向性と合致していると感じて応募しました。入社後は一日も早く現場で貢献できそうな形で努めてまいります。

学びたい内容と専攻していた内容が違った場合や、人間関係がうまくいかなかったことによって進路変更した場合は、周りのせいにしすぎないよう伝えることが重要です。

大学中退の理由が経済的な事情だった時の伝え方・例文

経済的な理由による中退は、伝え方次第で採用担当者の印象が大きく変わります。
家庭の事情を簡潔に述べたうえで、長期的に安定して働きたいという意欲を前面に出すことが大切です。

経済的事情によって大学を中退したと伝える際のポイントは、以下のとおりです。

  • 事情を端的に説明し、長々と述べない
  • 安定した環境で長く働きたいという意欲を伝える
  • 中退後に取り組んできたことがあれば具体的に触れる

経済的な事情を詳しく述べすぎたり、周囲のせいにするような発言をしたりすると評価が下がる場合があるため注意が必要です。

ポイントを踏まえた回答例は以下のとおりです。

【回答例】

家庭の経済的な事情から大学を中退し、就職を決意しました。退学後はアルバイトで生計を立てながら、業界知識の習得に取り組んでおります。今後は安定した環境に身を置き、長期的に会社に貢献したいという思いから、貴社に応募いたしました。

長期的に安定して働きたいという意欲を具体的に言語化しておくと、面接での説得力が増します。

大学中退の理由が病気・けがだった時の伝え方・例文

病気やけがによる中退は、「現在は問題なく働ける」という点を伝えることが重要です。治療の経緯を簡潔に述べたうえで、今は就業に問題がない状態であることを自信を持って伝えましょう。

病気やけがで大学を中退した時の伝え方のポイントは以下のとおりです。

  • 中退理由は簡潔に述べる
  • 医師から就業許可を得ていることを伝える
  • 今後も通院が必要な場合は通院頻度と業務への影響がない旨を明示する

上記のポイントを踏まえた回答例は以下のとおりです。

【回答例】

在学中に体調を崩し、治療に専念するため大学を中退しました。現在は医師から就業の許可を得ており、健康上の問題はありません。通院は月1回のペースで続いておりますが、業務への影響はなく、長期的に貴社で貢献していきたいと考え、応募いたしました。

中退の理由に関わらず、誠実さと入社への意欲が伝わる言葉を選ぶことが重要です。

中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス
中退者からよくある相談例
中退就職カレッジ 中退した方専門の就職支援サービス

よくある質問

大学中退後の就職に関するよくある質問を、以下で6つ解説します。
質問と回答を確認し、疑問点を解消しておきましょう。

1. 大学中退者は就職活動で何扱いされる?

大学中退者の就職活動では、最終学歴が高卒として扱われます。
履歴書にも大学中退として記載するのが一般的であり、学歴として卒業資格を持たないため大学卒とはみなされません。
本来、大学中退者は大卒求人以外に中途採用枠で応募するのが一般的ですが、大学中退後3年以内であれば、企業によっては新卒枠で応募できる可能性があります。
また、高校を卒業してから働いていない方向けの「既卒枠」や「第二新卒枠」に応募できるケースもあります。

2. 大学中退は就職にバレますか?

大学を中退した事実は、就職活動でバレる可能性があります。

大学を中退した事実がバレるケースは、以下のとおりです。
・在学証明書・卒業証明書やなどの書類を提出できない
・仕事を通じて大学の友人や知り合いとつながってバレる
・リファレンスチェックで経歴が発覚する

中退を隠して就職活動をすることは、経歴詐称とみなされるリスクがあります。
そのため、就職活動では大学を中退した事実を正直に伝えましょう。

3. 大学中退後に専門学校へ進学することは可能?

大学中退後に専門学校へ進学することは可能です。実際に、専門学校に入学した人の中で大学中退者の割合は、全体の3.2%だったといった調査結果もあります。
(参考:大学Times「中退率」)
大学中退後に専門学校に進学するためには、専門学校のAO入試を受けるか、一般入試で受験をする必要があります。大学で習得した単位は基本的には使えないため、注意が必要です。
気になる専門学校があれば、公式サイトやオープンキャンパスなどで入試情報をチェックすることをおすすめします。
大学を中退して専門学校に入学する人で、より詳細に知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:大学を中退して専門学校に進むことは可能?進むべき人の特徴を紹介

4. 大学を中退したら人生は終わりますか?

大学を中退しても「人生終了」になるとは限りません。
中退はあくまで一時的な選択であり、中退後の行動次第で十分に挽回ができるからです。
実際に中退後に資格取得や就職支援サービスを活用して、正社員として働いている人も多くいます。大学を中退した過去にとらわれるのではなく、今後の努力や方向性といった未来に目を向けましょう。
大学中退をした後に取るべき行動について、詳しく知りたい方はぜひ以下の記事を参考にしてください。
関連記事:大学中退は人生終了?詰んだと言われる理由・就職して逆転させる方法を解説!

5. 大学中退者の就職は厳しいですか?

大学中退者の就職は、大卒者と比較すると厳しい傾向にあるのは事実ですが、不可能ではありません。
中退後でも正社員就職を実現している方が多くいるためです。

例えば、以下のような理由から中退者でも就職できる可能性があるといえます。
・20代は転職入職率が高く、就職市場への参入がしやすい
・学歴不問・未経験歓迎の求人が多数存在する
・人材不足が深刻な業種では人柄や意欲が重視される
・就職支援サービスを活用することで成功率を高められる

中退したからと言って諦めずに、就職に向けて準備を進めることが重要です。

6.大学中退者におすすめの就職先は?

大学中退者におすすめの就職先は、未経験からでも採用されやすく、入社後に成長できる環境が整った仕事です。
具体的には、営業職やIT系職種、介護職、飲食・宿泊業などが挙げられます。
それぞれの仕事の特徴は以下のとおりです。

・営業職:未経験から挑戦しやすく、成果が評価に直結しやすい
・IT系職種:スキル習得により学歴に関係なく活躍できるポジションがある
・介護職:人材不足が深刻で未経験者の採用が積極的に行われている
・飲食・宿泊業:学歴より接客スキルや人柄が重視される傾向にある

自分の強みや価値観と照らし合わせながら、長く働けそうな職種を選ぶことが重要です。

まとめ

以上、大学を中退すると就職できなくなるのか、2chの中退理由や進路を解説しました。

大学を中退しても、ネガティブになることなく前向きに活動することで、就職を成功させられます。

履歴書の空白期間やフリーター歴が長ければ長いほど、就職成功率が低下するため、できるだけ早く活用する必要があります。
しかし、大学中退後に就職を成功させられるのか不安な人も多いでしょう。
このような場合は、就職カレッジ® 中退者コースの利用がおすすめです。

就職カレッジ® 中退者コースでは、社会人経験が少ない中退者を専門に、正社員への就職をサポートしているため、就活が初めてでも利用できます。

この記事で、大学中退後の就職に関する現実を把握し、就職カレッジ® 中退者コースを利用して就職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

中退者の就職成功体験談
中退者の就職成功体験談
中退就職カレッジのご紹介
中退就職カレッジのご紹介
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
  • 学歴に自信がないから就職できるか不安
  • 就職について、誰に相談したら良いか分からない
  • 中退しようかどうかを迷っている
ABOUT US
小久保 友寛キャリアコンサルタント
元株式会社ジェイック シニアマネージャー/「就職カレッジ®中退者コース」事業責任者。国家資格キャリアコンサルタント。これまで約1400名以上*の大学中退者やフリーターのキャリアカウンセリングや就職支援講座を行う。(*2014年8月~2020年7月)現在は、学生団体の活動支援や、企業・経営者への組織づくり支援、終活支援など、世代や立場を問わず「やりがい」や「いきがい」を育む取り組みを幅広く展開中。 「誰もが人生を楽しめる社会をつくる」──その想いは、「日本の中退を変える!」と掲げていた頃から今も変わりません。