大学中退者の就職体験談が気になっている人も多いのではないでしょうか?
大学を中退した後は悲惨な末路しか待っていないのか、それともやり方次第でよいキャリアを作ることが可能なのか、就職はできるのか、等々様々な疑問があるかと思います。
そこで今回の記事では、ジェイックが就職を成功させた大学中退者に独自インタビューした就活体験談を11人分総まとめでご紹介します。
また、11人の正社員就職成功体験談から、どのようにしたらこれから就職活動をする大学中退者が就職できるのかのポイントについても解説します。
- 有名私大の理系学部を中退したSさんの就職体験談
- サークルとバイト漬けの結果2年で中退したSさんの就職体験談
- 理想と現実のギャップを感じて中退したMさんの就職体験談
- 大学中退後2年フリーターをしたHさんの就職体験談
- 中退後ニートとフリーターを経て就職成功したTさんの就職体験談
- 家計が厳しく大学中退後に家業を手伝ったTさんの就職体験談
- 学費が支払えず泣く泣く中退したWさんの就職体験談
- 在学中の夢が破れて大学を中退したDさんの就職体験談
- 勉強に身が入らなくなり大学を中退したOさんの就職体験談
- 大学8年で強制退学になったTさんの就職体験談
- 周囲の学生の雰囲気に馴染めなかったHさんの就職体験談
特に大学を中退したら就職できるのか、中退したけどいい会社に就職できるだろうか?と不安な方はぜひご覧ください。
この記事の目次
大学中退者の就職体験談【フリーターからの就職成功談5選】
まずは、さまざまな理由があって大学を中退するも、就職活動を成功させて正社員として現在頑張って働いている5人の体験談をご紹介します。
それぞれ詳しいインタビューの内容をまとめた記事のリンクも記載しますので、より詳しく知りたい人はリンク先もチェックしてみてください。
1. 有名私大の理系学部を中退したSさんの就職体験談
ビフォー
単位が足りずに大学中退。フリーターとして生活する日々
アフター
研究装置のメーカーで日々学びながら成長を実感
有名私大の理系学部を中退したSさんの就職体験談を紹介します。
Sさんは、大学は東京の知名度がある私大の理系学部に進学しました。進学後はバイトやサークルにばかり時間を費やしていたこともあり、対処方法で4年になった時点で留年が確定。
そこからリカバリーのために5年目で卒業することを計画するも、講義に出るモチベーションが沸かずに結果的に2回目の留年も確定してしまいました。
2回も留年してしまい、自分には大学を卒業できる自信がすっかり無くなり、そのまま大学を中退することを決意しました。親には『ちゃんと就職するから』と言って納得してもらいました。
本気で就職活動に向き合うため、中退を決心してからは就職支援サービスに申し込み、自分と同じく将来に悩んでいる仲間と一緒に一生懸命就職活動に励みました。
就職活動の流れやビジネスマナーを徹底的に学んだ結果、第一志望の会社に正社員として内定を獲得。面接で出会った社員の人柄の良さに惹かれて入社を決めました。
入社して半年の今、学ぶことが多くて楽しいですし、分からないことはいつでも先輩に聞ける環境のため、安心して働けています。
大学を中退し、一時は人生のどん底に落ちたと思いましたが、正社員として就職できたおかげで自分に自信が持てるようになっています。これからはより大きな仕事を任せてもらえるように頑張りたいです。
S.Hさんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎
2. サークルとバイト漬けの結果2年で中退したSさんの就職体験談
ビフォー
休学〜留学〜大学中退を経て自分に焦りを感じる日々
アフター
営業所長を目指して専門商社に就職
サークルとバイト漬けの結果2年で中退したSさんの体験談を紹介します。
Sさんは、商学系の大学に通うも、学園祭の実行委員会とバイトが生活の中心となっていて、講義に出る意味を感じられないまま2年目を迎えました。
次第に大学に通う意味すら見いだせなくなり、2年の夏には2年間程度休学をしようと思って休学をしたのですが、休学を1年間した段階で中退することにしました。
中退することを決めてからは親に対して気まずい思いを感じていたので、ひっそりと自宅に帰る日々を過ごしていまっていました。中退後には海外留学をしたのですが、そこでも心が折れてしまい、将来に焦りを感じる毎日を過ごしていました。
そのままでは良くないと思い、大学中退者専門の就職支援サービスに登録。学ぶことも多く、自分が興味を持てた専門商社の会社に応募し、見事内定をもらうことができました。
面接時に感じたように社員の雰囲気が良く、今は入社2年目ですが日々いい環境の中で成長を実感しています。
ゆくゆくは営業所長になって親を安心させられればと思っています。
塩山航平さんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎
3. 理想と現実のギャップを感じて中退したMさんの就職体験談
ビフォー
大学を中退してからフリーターとして生活
アフター
新設された部署でマルチに活躍
理想と現実のギャップを感じて中退したMさんの就職体験談を紹介します。
Mさんは、福祉関係の大学に進学したのですが、入学前に感じていた福祉の仕事に対するギャップを感じてしまい、大学に通うことが段々行きづらくなっていました。
そんな中でプライベートで怪我をしてしまい、1ヶ月程度の入院生活をしたら大学に行く気持ちが完全に無くなり、結果的に4年で中退をすることにしました。
中退後はフリーターとして生活しながら正社員就職を目指してネットで色々と検索し、大学中退専門の就職支援サービスに登録しました。就職エージェントの担当の人には非常に親身にしていただき、不安だった就職活動をなんとか乗り越えることができたんです。
元々父が不動産を持っていたので、その繋がりで不動産会社を中心に応募していたら、今働いている会社から内定をもらうことができました。明るく風通しの良い社風の会社で、入社当時はできる限り早く会社のために仕事をしたいと思っていたことを覚えています。
今では会社の中でも新しく作られた部署で、物件の管理や総務的な業務、会社ホームページの更新など幅広く働かせてもらっています。また、仕事だけでなく会社の同好会にも参加して、プライベートの面でも充実できていますね。
※こちらの体験談は就職カレッジ®に参加された女性からのインタビューを元に作成されました。
4. 大学中退後2年フリーターをしたHさんの就職体験談
ビフォー
大学3年目で中退しフリーターに
アフター
自分の成長を実感しながらディーラーとして活躍
大学中退後2年フリーターをしたHさんの就職体験談をご紹介します。
Hさんは、理学療法士の資格が取れる大学に推薦入学したのですが、現場の実態を知ってマイナスイメージを持ってしまい、結果的に勉強へのモチベーションが薄れて大学を中退することにしました。
中退後は2年くらいフリーターをしながら公務員試験を受けていたのですが、中々合格できずに民間企業への就職にシフトすることにして、就職支援サービスを使い始めました。
集団面接会ではマッチングした3社と面接をしたものの内定はもらえず。悩んでいる自分にアドバイザーが紹介してくれた求人こそ、今働いている輸入車ディーラーの会社です。
面接をしたら非常に魅力的な人で、『この人についていったら、ものすごく成長できそうだ』と感じられて入社を決意しました。
会社の業績は年々拡大していて、仕事は大変ながらもやりがいを感じながら働けています。入社当初は車に対して特になんの印象も持っていませんでしたが、今では販売している車自体に愛着を持って商談できています。
入社して2年目になりますが、今では月間MVPとして表彰されることを目標に頑張っています。フリーターよりも正社員として働けている今の方が日々充実できていると感じます。
廣中悠樹さんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎
5. 中退後ニートとフリーターを経て就職成功したTさんの就職体験談
ビフォー
ニートを経てフリーターとして生活
アフター
第一志望のメーカーに就職して前向きに働いている
中退後ニートとフリーターを経て就職成功したTさんの就職体験談をご紹介します。
Tさんは、和歌山の大学に通っていたのですが、単位が足りずに希望する研究室に入ることができず、病んでしまって休学・中退をすることになりました。その後は4ヶ月ほどニートをしていまして、『そろそろお金を貯めなきゃやばい』と思いフリーターとしてアルバイト生活をすることに。
フリーターの生活が3年程度続いている時に彼女から『就職しないなら別れる』と言われたことをきっかけに就職活動を始めることにしました。大学中退者やニート経験者を対象とした就職支援サービスを利用し、自分と同じ境遇で悩みながら正社員を目指す人と一緒に就活を頑張りました。
その後第一志望のメーカーに就職でき、今は先輩の背中を見ながら業務の習得に励んでいます。風通しも良く、困ったことがあったらすぐに先輩が助けてくれる環境のため、働きやすさを感じています。
大学を中退してニートやフリーターの経験があっても、やる気さえあれば正社員として就職できるということを実感できました。仕事を覚えればフリーターよりも正社員の方が楽しいと思っています。
家庭の事情で中退するも就職成功【大学中退者の就職体験談】
大学を中退する理由としては、家庭環境による経済的なものも少なくありません。
ここからは、家庭の事情で大学を中退することになったものの、そこから正社員として就職できた体験談を2つご紹介します。
1. 家計が厳しく大学中退後に家業を手伝ったTさんの就職体験談
ビフォー
家族の家計が厳しく大学を中退して家業を手伝う
アフター
希望と意気込みを感じながら不動産会社で営業として活躍
家計が厳しく大学中退後に家業を手伝ったTさんの就職体験談をご紹介します。
Tさんは、大学では授業もバイトもサークルも両立できていて、充実した楽しい日々を過ごせていました。自分でも理想的な大学生活を過ごしている中、母から突然家計が苦しいことを告白されます。
親が苦しい思いをしている中、自分だけがのうのうと大学に通うことには違和感があったため、大学2年で中退することにしました。中退後は父の家業を手伝う形で職人見習いとして働き始めたんです。
ただ、職人として半年くらい働いていく中で、給料や視野を広げたいという理由のもと民間企業への就職をしたいと思うようになりました。親もこの決断を応援してくれて、就職支援サービスへの利用を申し込んで本格的に就職活動をスタート。研修室の壁に貼ってある求人ポスターに目が止まり、その企業の求人を直接アドバイザーに紹介してもらいました。
結果その企業から内定をもらえて、正社員として就職できることに。学ぶことも多く厳しいと感じることもありますが、それ以上に自分が成長できていることを実感できています。
今後は宅地建物取引士の資格を取り、マネジメントを目指していきたいと思っています。
『這いつくばってでも進んでやるぞ!』という前向きな気持ちで日々働けています。
玉木 諒さんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎
2. 学費が支払えず泣く泣く中退したWさんの就職体験談
ビフォー
学費をまかなうことができずに中退
アフター
雰囲気のいい会社でお客様のためになる仕事ができている
学費が支払えず泣く泣く中退したWさんの就職体験談をご紹介します。
Wさんは、高校では学力が認められて学費の免除を受けていました。勉強も頑張った結果、第一志望の大学の外国語学科に入学できたのですが、入学直後のガイダンスで留学が必須であることを知りました。家計的にも留学日は自分でまかなわなければならなかったため、頑張ってバイトをしていたのですが、結果的に留学費を貯めきれず、中退を決心しました。
中退を決めてからは就職しなければならないという気持ちが強まり、就職支援サービスの利用を始めました。アドバイザーの人にも就活をサポートしてもらい、地域密着型の不動産会社へ正社員就職を叶えることができました。
会社の雰囲気は面接時に感じた通り良く、仕事に集中できる環境というのも強く感じます。お客様から紹介した物件に満足いただいたような声をもらった時は、特にやりがいを感じられます。
勇気を持って就職活動を始められたことこそ、今前向きに仕事に取り組めている理由だと思っています。
和地 あおいさんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎
精神的にキツさで中退するも就職成功【大学中退者の就職体験談】
なんらかの理由があり、精神的につらくなって大学を中退する人も少なくありません。
ここでは、大学自体にネガティブな感情を持ってしまい中退するも、今は正社員として真剣に働けている人の体験談を4つご紹介します。
1. 在学中の夢が破れて大学を中退したDさんの就職体験談
ビフォー
小説家になる夢が破れてそのまま大学を中退
アフター
専門商社の営業として日々仕事を学ぶ
在学中の夢が破れて大学を中退したDさんの就職体験談を紹介します。
Dさんは、『夢であった小説家になるため、小説を描く時間が取れるから』という理由で大学に進学しました。在学中にはたくさん賞レースに応募したのですが、箸にも棒にもかからず、大学にまともに通っていなかったこともあり、5年目に突入していました。
留年を経て流石に小説家になるという夢は諦める決心がつき、そのまま大学に通う意味もわからなくなったことから中退を決めました。
大学中退から半年はフリーターとして生活していましたが、そろそろ働かなければと感じ、就職支援サービスに登録しました。
その後仕事の責任範囲の広さに興味を持った専門商社に営業職として就職し、今はお客様周りをしています。これからは担当するお客様をもっと増やしていき、どんどん活躍していきたいという思いで働いています。
D・Nさんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎
2. 勉強に身が入らなくなり大学を中退したOさんの就職体験談
ビフォー
サークルにハマって大学を中退
アフター
ITコンサルの会社で営業と採用業務に携わる
勉強に身が入らなくなり大学を中退したOさんの就職体験談をご紹介します。
Oさんは、大学に進学後、よさこいサークルに入ってみたら見事にどっぷりハマってしまい、講義には行かなくなっていきました。滑り止めで受けた大学ということもあり、講義自体に興味が持てなかったのも大きいと思います。
それでも3年までは頑張って進学したのですが、そこから留年してしまい、親と相談して大学を中退することにしました。中退を決心してからは大学を休学し、すぐに就職支援サービスに申し込みをしました。
ビジネスマナーを徹底的に教わり、面接会で出会ったITコンサル会社に就職できました。社長がアツい人で、よさこいサークルのアツさを感じられたことが就職を決めた理由です。
今は営業だけでなく、採用周りの仕事も任せてもらえています。入社して日が浅いですが、会社にとって重要な採用業務を任せてくれているというのは非常に嬉しいです。
会社の業績も非常に伸びてきていて、どんどん新しい人を採用していることもあり、後輩から目標とされるような社員になれるようこれからもアツく頑張っていきたいです。
3. 大学8年で強制退学になったTさんの就職体験談
ビフォー
大学に8年間通い強制退学
アフター
技術営業職として日々成長を実感しながら働く
大学8年で強制退学になったTさんの就職体験談をご紹介します。
Tさんは、部活や趣味に浸かり続けた大学生活ということもあり、まったく授業についていけず留年を重ねることになりました。中退するつもりはなく、何度留年しても卒業する思いでいたのですが、留年できる上限に達してしまい、泣く泣く8年目で強制退学をさせられることになりました。
強制退学が決まってからすぐに正社員就職支援サービスに申し込み、4社から内定をもらうことができました。その中でも社長の人柄に惹かれたメーカーに技術営業として就職しました。
発注ごとにオーダーメイドの製品を作り納品するといった仕事のため、早く独り立ちできるように日々勉強をしています。
大学の時は感じられなかったような成長実感があり、先輩もいい人が多いので頑張っていきたいと思っています。
4. 周囲の学生の雰囲気に馴染めなかったHさんの就職体験談
ビフォー
友人との関係性に悩み大学を中退
アフター
美容製品のメーカーで営業職として働く
周囲の学生の雰囲気に馴染めなかったHさんの就職体験談をご紹介します。
Hさんは、服が好きでファッション系の短大に進学しましたが、自分とは性格が合わない人が多く、短大に通わない日が増えてしまいました。結果、単位が足りずに留年し、少しだけいた親しい友人もいなくなってしまったことがきっかけに中退することにしました。
中退を決めてからは何度か就活を自力でしてみたのですがうまく行かず。そこで今度は就職支援サービスを使って就活に本気で取り組むことにしました。その結果『この会社なら楽しく働けるかも』と感じられた美容製品のメーカーに就職できました。
今は自社で製造しているボディソープやシャンプーを全国のホテルや旅館に提案する営業職として働いています。将来は子供を育てながらも働き続けるようなキャリアを歩んでいきたいと思っています。
H・Sさんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎
大学中退から就職活動を始めるきっかけ【体験談から学ぶ】
大学中退から就職活動を始めるきっかけは、ここまでで紹介した体験談から大きく3つあると考えられます。
- 大学を中退する直前から働きたいと感じた
- 親への罪悪感を感じた
- 社会の一員となり視野を広げたいと感じた
それぞれのきっかけについて、詳しく深掘りしていきましょう。
1. 大学を中退する直前から働きたいと感じた
大学の講義に対するモチベーションが下がってしまったり、講義よりも興味の持てることに出会ったような場合は、大学に通い続ける意味が分からなくなり中退を決意する傾向にあります。
ただ、このケースは計画的にいつ頃中退しようか決めてから中退するため、中退と同時に就職したいという気持ちにシフトし、就職活動を始める人が多いです。体験談の中には、中退するまでに内定を獲得するという目標を定めて就職活動する人もいます。
2. 親への罪悪感を感じた
大学に通うまでには多額の学費を親に援助してもらっている人も多くいます。そんな中で大学を中退するということに対して親への罪悪感を感じ、「中退をするのであれば、せめてここまで育ててくれた親のためにも就職したい」と考えるケースは少なくありません。
また、家計が厳しい中無理をして大学に進学させてくれた親への恩返しのつもりで就職を目指そうとする人も体験談から見られます。
3. 社会の一員となり視野を広げたいと感じた
大学中退からフリーターとして働いている人の場合、これからもフリーターとして働き続けることに漠然とした不安を感じるケースもあります。フリーターではなく、正社員として就職することで自分の視野を広げたり、経験を積みたいという思いから就職活動を始める人も多くいます。
先ほどの体験談から見ても、フリーターから社会人になって日々成長し、活き活きと働く人が多いことが分かります。
大学中退から就職を成功させるポイント【体験談から学ぶ】
ご紹介した11人の体験談から考えられる、大学中退から正社員としての就職を成功させるポイントとしては、大きく5つ考えられます。
- 就職のプロに相談する
- 基本的なビジネスマナーを学ぶ
- 似た悩みを持つ友人と一緒に頑張る
- 大学中退専門の就職支援サービスを使う
- とりあえず行動してみる
これから大学を中退して就職しようか悩んでいる人は、これらのポイントをしっかり意識した上で就職活動を進めていくのがおすすめです。
1. 就職のプロに相談する
大学を中退するとなると、大学にもともと設けられているキャリアセンターからの支援は受けることができません。そのため、正しい就職活動の方法を知らないまま内定を目指して動かなければならなくなります。
就職活動の方法を知っているか知らないかで選考通過率は大きく変わるため、真剣に正社員就職を目指すのであれば、就職のプロや経験者に相談するのがおすすめです。
最もおすすめなのは体験談でも頻繁に出てきた就職支援サービスですが、いきなりそういったサービスに登録するのは気が引けるのであれば、就職して働いている先輩や親に相談するのも良いでしょう。
具体的にどのように就職活動を進めていくものなのか、働くというのはどういうことなのかを知った上で、面接を受けるようにしてください。
2. 基本的なビジネスマナーを学ぶ
大学中退者は社会人未経験者として選考に進むことになります。未経験者を企業が選考する際は、ポテンシャルとマナー、コミュニケーション能力を中心に見定めていくことになり、その中でもあらかじめ準備できることとして「ビジネスマナーの習得」が挙げられます。
敬語表現やビジネスメールの送り方はもちろん、面接の際の所作などビジネスマナーが全くなっていなければ、その時点で見送りが確定してしまうこともあるでしょう。
就職活動は、面接官からいかに「この人はうちの会社で活躍してくれそうだ」と思ってもらえるかが大切です。ポジティブな印象を持ってもらうためにも、最低限基本的なビジネスマナーを学ぶことがポイントです。
3. 似た悩みを持つ友人と一緒に頑張る
大学中退という事実に悩みつつも、さらに就職活動がうまく行かずに悩んでしまうという人は少なくありません。就職活動は内定が出るまでモチベーションを保ち続けることが非常に大切ですので、同じ状況に置かれている友人と一緒に就活を頑張るということもポイントです。
若者向けのハローワークや、集団で研修をするような就職支援サービスを使うことで、自分と同じ状況の人と知り合うことができるため、一人で就職活動をするのが不安という人はこれらのサービスを利用してみるのも一つの手です。
4. 大学中退専門の就職支援サービスを使う
大学中退者は毎年2%程度と少ないため、大卒向けの就職支援サービスを使っても「大学中退者向けの就職支援実績がない」というケースが考えられます。
せっかく就職支援サービスに登録しても、就職支援を満足に受けられなければ時間の無駄となってしまいますので、大学中退者は大学中退者専門の就職支援サービスを活用しましょう。
大学中退者の就職実績がある就職支援サービスであれば、大学中退者だけが感じるような悩みやジレンマをアドバイザーが理解してくれるため、心の支えとなってくれるでしょう。
5. とりあえず行動してみる
体験談のほぼ全ての人は、就職活動を本気で進めようと思った段階で、とりあえず現状から脱却するために就職サービスに登録して面接を受けてみたという傾向にありました。つまり、とりあえず行動してみるという行動力は大学中退者が就職するに当たって重要なポイントと言えます。
ハローワークや就職エージェント、就職サイトなど世の中にはたくさんの就職サービスが存在します。
どのサービスを使うか吟味するのも大切ではありますが、それ以上に「まずは行動してみる」というのが重要ということを念頭に置いた上で就職活動を始めるようにしてください。
大学中退から就職活動を進める方法【体験談から学ぶ】
ここからは、大学中退から就職活動を進めていく方法について、特に重要なものを3つピックアップして解説します。
就職活動の基本的な流れを知る
まずは大学中退者が就職活動を始めようとする時、就職活動そのものの基本的な流れを理解しておきましょう。
就職活動の一般的な流れは以下の通りです。
1.自己分析をする
2.履歴書を作成する
3.就職サービスに登録する
4.気になる求人を見つける
5.応募する
6.面接する
7.内定・就職
いきなり求人に応募しても書類選考に通過できないという問題に当たりますので、まずは自己分析や応募書類の作り込みという点に力を割きましょう。
特に自己分析については、就職活動を進めていく上で特に重要な下準備となるため、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
どんな仕事に就きたいか大まかに定める
手当たり次第に応募をしていても内定は獲得できませんし、仮に就職先が決まったとしても「思っていた仕事と違った」と感じて早期離職に繋がるリスクもあります。
腰を据えて活き活きと働ける会社に就職するためにも、あらかじめどんな仕事に就きたいかを決めておくのがおすすめです。「親が同じ業界で働いていた」「その仕事にいいイメージを持っていた」などきっかけはなんでも大丈夫ですので、仕事選びの方向性を定めておきましょう。
もし就きたい仕事が自分でも分からないなら、就職支援サービスを利用してアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。
少しでも気になる求人には応募する
大学中退者が就職を成功させるのであれば、とにかく行動力が大切になります。少しでも気になる求人を見つけられたら、まずは応募をしてしまいましょう。
応募後に書類選考に通過できれば面接になるわけですが、その企業のことをより深く調査するのは、面接日までの期間で行えば問題ありません。
大学中退者は中途採用枠で選考に進むことになりますが、中途採用枠は新卒枠に対して定員が少ないことが多く、応募するか迷っていたら求人が締め切られてしまったということもよくあります。
興味を持ったらすぐ応募するということを基本行動として、積極的に就職活動を進めていきましょう。
体験談を踏まえて大学中退から就職活動をする時の注意点
最後に、大学中退者が就職活動を進めていく上で注意すべきポイントを3つ解説します。
大学中退の事実は隠さない
大学中退という事実は隠さず、履歴書でもしっかりと記載するようにしてください。面接時に大学中退の事実はバレますし、仮にバレずに内定獲得できたとしても、入社手続きでほぼ確実に中退の事実がバレるでしょう。
大学中退を隠して入社すると、最悪の場合入社取り消しになったり、損害賠償を請求されたりすることもありますので、絶対に隠さないようにしてください。
資格の勉強は不要
「大学中退しているのだから、せめてアピールになるような資格を取得したい」と考えるかもしれません。ただ、資格取得のために時間を費やしてしまうと空白期間が空いてしまい、逆に就職に不利になることも考えられます。
社会人になってからは資格の有無は評価にそこまで関係してきませんので、大学中退者が就職したいと思った時は、資格取得よりも面接対策や企業研究に力を入れるようにしてください。
人それぞれ就職活動の進め方は異なる
11人の体験談から分かる通り、人それぞれ就職活動の進め方や、就職に至った背景が異なります。そのため、あくまでも体験談は参考程度に留め、自分なりに納得できる方法で就職先を見つけられるようにしましょう。
もし自分一人で就職活動をしていくのが不安であれば、就職エージェントを活用するなど、信頼できる人に相談しながら就活に向き合うようにするのがおすすめです。
まとめ
大学中退者の就職体験談を11人分ご紹介しました。もっと知りたい体験談があったら、それぞれのリンクから記事をチェックしてみてください。
また、体験談に共通して言えることとして、就職をしたいと思ったらまず行動することが重要であることが分かります。大学中退を決心しているのなら、早い段階から就職活動を始められるよう動いていくことがポイントになってきますので、しっかり覚えておきましょう。
こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている