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大学中退者が営業職になるメリットデメリットは?就職の仕方も解説

大学中退者が営業職になるメリットデメリットは?就職の仕方も解説
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大学中退者におすすめしたい仕事は営業職です。ただ、営業職に対して良いイメージを持っている人は多くはないでしょう。

この記事では、大学中退者が営業職になることのメリットとデメリットを分かりやすく解説します。また、大学中退から営業職を目指す上で知っておきたい就職の仕方やポイントについても分かりやすくご紹介します。

大学中退者が営業職になる5つのメリット

大学中退者の中には、営業職に対してポジティブな印象を持っていない人も多くいると思いますが、実は営業職として働くことには以下のようなメリットがあります。

  • 営業職は学歴が関係ない
  • 学問的な知識は基本的に不要
  • 求職者よりも求人数の方が多く採用されやすい
  • 経験を活かせば転職で年収アップも可能
  • 高卒でもスーツを着て働ける

これら5つのメリットについて詳しく解説します。

メリット1. 営業職は学歴が関係ない

営業職という仕事を簡単に説明すると、会社が取り扱っている商材やサービスを企業や個人消費者に対して提案し、契約を取ってくる仕事です。契約件数という実績がそのまま営業としての評価に直結するため、学歴が全く関係ないというのが特徴となります。

大学中退者は学歴区分で言えば高卒となりますが、営業実績を出せれば大卒よりも早く昇給・昇格することもできるため、手っ取り早くガツガツと稼いでいきたいという人にぴったりな仕事です。

大学中退によって自分が高卒になってしまうのを悩んでいるような人は、実績が最も重視される営業職がおすすめと言えるでしょう。

メリット2.学問的な知識は基本的に不要

仕事によっては大学で学ぶような専門的な知識が求められるものもありますが、営業職で求められるスキルは大半がコミュニケーションスキルとなっています。

営業する商材によっては、多少の計算能力も必要にはなってくるものの、中学校までの数学レベルの学力があれば難なくこなせるはずです。
人と会話して、自分の提案を聞いてもらい、相手に納得してお金を支払ってもらうという一連の流れされコミュニケーションで実現することができれば、それ以外の知識は不要ですので、大学中退者でも問題なく実績を挙げていけるでしょう。

このように仕事内容がシンプルで分かりやすいのが営業職の特徴でもあります。

メリット3.求職者よりも求人数の方が多く採用されやすい

大学中退をしていると、就職が厳しいのではないかと感じる人こそ、営業職を目指すメリットが大きいです。

営業職はあらゆる会社で求人を募集しているということもあり、求人数が非常に多いのが特徴です。職種別の求人倍率で言えば3.5倍程度となっていますので、求職者一人に対して営業職の求人が3〜4件程度あるということになります。
もちろん学歴や経験を不問として募集している求人もトップクラスで多いため、高卒となる大学中退者であっても応募先に困ると言ったことはないでしょう。

このように、大学中退者の応募先の選択肢が幅広いという点でも、営業職を目指すメリットがあると言えます。

メリット4.経験を活かせば転職で年収アップも可能

営業職として就職できた後も、キャリアパスやキャリアアップの選択肢が幅広いというのもメリットの一つです。

営業職はどのような業態・規模の会社であっても求人募集をしている傾向にあります。なぜなら、会社は営業によって売り上げを伸ばしていく必要があることに加え、営業職がいればいるほど理論的には売り上げを増やしていけるからです。

そのため、仮に大卒中退者が地元の中小企業に営業職として就職し、優れた実績を挙げることができれば、その経験を武器にして大企業の営業職として転職するといったキャリアパスを歩むことも十分に可能です。
また、営業職として経験を積んだ後は営業マネージャーになったり、営業企画などの企画職にキャリアチェンジしたりなど、様々な働き方に挑戦できるのも魅力的なポイントと言えるでしょう。

メリット5.高卒でもスーツを着て働ける

大学中退者の中には、高卒は工場や建築などの現場仕事でしか働けないのではないかと感じている人がいるかもしれません。しかし、先ほども触れた通り高卒であっても営業職として活躍できるため、スーツを着て働くというスタイルを実現することが可能です。

スーツを着る仕事に就くことで、自己肯定感が上がったり、社会人としてのモチベーションが保てるという人は少なくありませんので、特にオフィスワークもしてみたいという人には営業職を就職先として選ぶのがおすすめです。

大学中退者が営業職になる3つのデメリット

大学中退者が営業職になる上では数多くのメリットがあることを解説しましたが、一方で以下のようなデメリットを感じることもあります。

  • 精神的なストレスを感じやすい
  • 成果が出るまで時間がかかる可能性がある
  • 会社によっては学歴で最初の配属を決められることも

就職をする上では、その仕事のメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておくことが重要です。それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

デメリット1. 精神的なストレスを感じやすい

営業職そのもののデメリットとして、精神的なストレスを感じやすいといった特徴が挙げられます。

もちろん会社の社風や上司の人柄にも寄る部分が大きいですが、営業成績が悪いと詰められたり、営業実績をなかなか出せない自分に嫌気が差したり、取引先から厳しい言葉をもらったりと、ストレスが溜まる瞬間は少なくありません。
また、営業職は基本的に1ヶ月ごとに設けられている予算(ノルマ)を追っていくことになりますので、どれだけ単月で成果を出しても翌月には実績がリセットされてしまうといった、終わらないマラソンを走っているような感覚に陥ることもあります。

営業職は実績が出せる人であればこの上ない天職となりますが、そうでない人は一定以上のストレスがかかることは認識しておくべきでしょう。

デメリット2.成果が出るまで時間がかかる可能性がある

どのような仕事も就職直後からバリバリ活躍していくことはできないものです。それは営業職においても同じです。

しかし、大学中退者に絞って言うのであれば、他の人よりもさらに成果が出るまで時間がかかる可能性があるということはデメリットとして理解しておくべきです。

営業職は粘り強さややり遂げる力がとにかく強く求められる仕事ですが、大学中退者は「大学を卒業まで通うことをやり遂げられなかった」とも言えますので、営業職として求められる素養が弱いことがあり得ます。

そのため、普通の大卒者よりもスタンス的に成果が出るまでに時間がかかりやすく、より一層精神的なストレスを感じることもあります。

デメリット3.会社によっては学歴で最初の配属を決められることも

営業職は実績が全ての仕事ではあるものの、会社によっては学歴によって最初の配属が決められ、働き方や仕事の進め方が大きく変わる場合があります。

例えば、大卒には最初の配属から既存顧客を担当させるようにし、高卒にはとにかく新規開拓をさせるような部署に配属させるといったことを戦略的に行う会社もゼロではありません。

仮にこのような配属をされれば、大学中退者は難易度の高い新規開拓営業とひたすらに向き合っていく必要があります。

このように、最初の配属の時点で学歴による待遇の差を感じる可能性があるという点は、あらかじめ知っておいてください。

※. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

大学中退者が営業職になる上で求められるスキル

いくつかのデメリットはあるものの、それよりもメリットが勝るという点で大学中退者には営業職がおすすめです。

ここからは、大学中退者が営業職を目指す上で企業から求められるスキルについて3点解説します。面接でもこれらの素養があるかを見極められることになりますので、しっかりチェックしておきましょう。

コミュニケーション能力

どのような会社の営業職でもまず間違いなく求められるのがコミュニケーション能力です。極論、営業職として活躍できるかどうかはコミュニケーション能力の高さで決まると言っても過言ではありません。

コミュニケーション能力と一言で言っても、以下の能力に分解されます。

  • 話す力
  • 聞く力
  • 伝える力

学生時代に使われている「コミュ力」のように、その場を盛り上げる力は求められていません。

営業においては、商談相手がどんなことを考えているのかを引き出し、感じている課題に対して提案する商材がどうやって解決できるのかを適切に伝えるといった高度なコミュニケーション能力が求められます。
営業は卓越したコミュニケーション能力さえあれば、その他のスキルは多少低くても活躍できると言われるほど、重要なスキルと言われています。

大学中退者が営業職の面接を受ける際は、自分が何を伝えたいのか面接官にはっきりと伝わるよう、相手とのコミュニケーションを重視して対策をしていきましょう。

論理的思考力

コミュニケーション能力に繋がる部分もありますが、論理的思考力も営業職として求められるスキルの一つです。

営業はただ足を使ってアポイントをとにかく獲得し、商品やサービスの説明をして契約をとってくればいいというわけではありません。顧客が感じている課題を解決することこそ、これからの営業職に求められる素養となってくることを考えると、会話における論理展開が重要になってくると言えます。

相手がなぜ時間をくれているのか→どういう点に日頃困っているのか→その困っていることはどのようにしたら解決できるのか→それはなぜかという論理順序に沿って商談ができなければ、どれだけいい商材を取り扱っていたとしても契約をもらうことはできないでしょう。

論理的思考力は応募書類の志望動機や自己PRでも見極められることがありますので、自信がない人は日頃から論理思考のトレーニングをしておくのもおすすめです。

体力・精神力

営業は古くからある仕事であることに加え、訪問や出張、人付き合いも多いことから、体力や精神力も強く求められる傾向にあります。

体力は文字通りフィジカルの強さのことを言っています。通勤に加え取引先への訪問、営業スタイルによっては1日で数百件の居宅に飛び込みをすることもありますし、ハードな出張スケジュールをこなさなければならないこともあるでしょう。
また、精神力はメンタルの強さのことを言っており、どれだけ成果が上がらなくても営業をし続けるマインドや、厳しい言葉を受けても立ち上がるパワーも大切になってきます。

特に学生時代に運動部に所属していた人であれば、そこでの経験がそのまま体力や精神力の強さのアピールに繋げることができるでしょう。

文化部や部活に所属していない人であっても、この両観点のアピールに繋がる自己PRができれば、営業職として活躍するポテンシャルがあると感じてもらえるはずです。

大学中退者が営業職になる方法・流れ

大学中退者が営業職になる方法や流れは、通常大卒が新卒就活を進めていく方法や流れとは若干異なります。

ここからは、大学中退者がこれから営業職になるための基本的な流れについて解説します。

1.自己分析をする

就職をしたいからといって、いきなり手頃な求人を見つけて応募してしまうのはNGです。特に大学中退者の場合は自分をしっかりとアピールしないと選考に通過するのが難しいため、まずは自己分析を行うことを徹底してください。

自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、強みと弱みを明らかにすることで自分のアピールポイントや向いてる職場や仕事の特徴を言語化する分析のことを言います。
自己分析をしっかり行っておくことで、面接時の自己PRの説得性が増しますし、本当に営業職として就職していいのかを知ることにも繋がります。

自己分析のやり方については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてください。

自己分析のやり方は自分の経験を整理するだけ!【就職の必勝方法】

2.企業研究を行う

自己分析が終わったら、続いて企業や業界の研究を行いましょう。特に業界によって営業スタイルが大きく変わってきますので、どのような業界があり、それぞれどういったビジネスをしているのかはある程度把握しておくことをおすすめします。
また、応募先を絞れた段階でもいいですが、企業研究も欠かさず行うようにしましょう。

企業研究とは入社前と後で悪いギャップを生じさせないために行う調査のことを言います。企業研究がしっかりできていれば、入社後長く働くことができますので、本当の意味で就職を成功させることが可能です。

企業研究のやり方については、以下の記事も参考にしてみてください。

企業研究のやり方7選|具体的な方法や情報収集の手段を解説

3.就職サイトや就職エージェントに登録する

ある程度応募したい仕事や業界、求人の条件が固まってきたら就職サービスに登録します。就職サービスとしては、就職サイトと就職エージェントの主に二つに分かれますが、自分がどういったスタイルで就職活動を進めていきたいのかによって使い分けることがおすすめです。
また、就職サービスによって掲載している求人が異なりますので、できる限り応募先となる求人を多く見て比較検討したいという人は、複数の就職サービスを併用することも検討しましょう。

就職サービスは登録するだけでも面倒だと感じるかもしれませんが、目安として3〜5つ程度のサービスを併用できれば、自分の希望する求人を見つけられる可能性が高まりますので、意識してみてください。

ちなみに、就職サイトと就職エージェントどちらでも同じ企業かつ同じ職種の求人を見つけたとしても、応募経路によって就職成功率が変わるといったことはありません。大切なのは応募したサービスではなく、応募した順番になりますので、いい求人を見つけたらできるだけ早く応募するのがおすすめです。

就職サイトの特徴

就職サイトで就職活動を進めていくには、自分一人で求人の比較や応募を進めていく必要があります。検索してヒットした求人には自分からどこにでも応募できるといった自由度の高さがある反面、求人一つ一つが自分に合っているのかが分からないといった注意点もあります。

就職サイトではとにかくたくさんの求人を比較検討できるというのが魅力ですので、自分である程度応募先を選定できるという人は就職サイトを使った就職活動がおすすめです。

就職エージェントの特徴

就職エージェントは、自分専任のエージェントが担当としてつき、そのエージェントとカウンセリングを通じて自分に合った求人を紹介してもらうことで就職活動を進めていくことになります。
特に自分がどのような業界や仕事に向いてるのかが分からなかったり、就職活動の基本的な進め方に自信がないという人におすすめの手法です。
また、就職エージェントは就職サイトには公開されていないような非公開求人を紹介できる点も特徴です。非公開求人は通常の公開求人よりも待遇が優遇されているケースもありますので、活用しない手はありません。

初めて就職活動をするという人は、何かしらの就職エージェントを利用してカウンセリングだけでも受けておくことをおすすめします。

4.気になる企業に応募する

就職サービスを使っていく中で、気になる企業の求人を見つけられたら応募をします。応募は基本的にネット上で行いますので、ワンクリックでいつでもどこでも応募できるのが特徴です。
また、応募すると同時に自分が就職サービスに登録している経歴が応募先企業に送信されます。事実上その情報を持って書類選考が行われることになりますので、応募する直前には自分の登録情報が最新のものになっているかを今一度確認するようにしましょう。

特に大学中退者の場合は、中退という事実だけで書類選考で見送られる可能性が高いです。少しでも選考通過率を高められるよう、自己PRの欄は最低でも作り込んでおくことをおすすめします。

5.面接をする

書類選考に通過したら、面接を実施します。企業によって面接回数は異なりますが、大学中退者の選考ルートである中途採用枠では、内定まで1〜3回程度の面接が組まれることがほとんどです。

なお、何回面接するかについては企業ごとの採用戦略によって変わってきますので、一概に面接回数が少ないからといってブラック企業ということではないことを認識しておきましょう。
また、面接の形式についても企業によって対応が様々です。最終面接まで全てオンラインで行う企業もあれば、一次面接から対面で実施する企業もあります。こちらも企業の採用戦略による違いだけですので、特に面接方法によって何かが変わるようなことはありません。

6.内定〜入社

面接に合格することができれば、見事内定を獲得することができます。大学中退者の選考ルートである中途採用枠については、内定獲得から内定承諾をするまでの猶予が1週間程度しかないことがほとんどですので、もし他の企業も併願しているのであれば、選考スピードをできるだけ合わせるのが良いでしょう。
また、入社についてもできるだけ早くからの入社を求められることが多いため、内定獲得した翌月から働くといったことも珍しくありません。内定獲得ができたらすぐに働くということをあらかじめ認識しておくようにしてください。

※. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

大学中退者が営業職を目指すなら知っておきたい知識

大学中退者がこれから営業職を目指して就職活動を進めていくのであれば、就職活動の流れ以外にも知っておくべき知識があります。

ここでは、特に大学中退者に知っておいてほしいことを3つピックアップして解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

営業職の基本的な業務内容

営業職に応募を検討するのであれば、営業職の基本的な仕事内容をあらかじめ知っておきましょう。

営業職は会社の営業部に所属し、自分の担当先となる顧客に対して訪問や商談を行い、自社商材やサービスの提案を実施します。既存顧客を定期的に訪問するような営業スタイルもあれば、新規顧客に対してひたすら商談数を重ねていくようなスタイルも存在します。

基本的な仕事の流れは非常にシンプルで、見込み顧客に対するアポイントを取得し、商談を実施。商談後に契約が取れればこれで実績になります。ただ、実際にはそれぞれの工程で様々な工程が発生しますので、そんなに簡単に業務が進められるというわけではありません。

なお、会社ごとに細かな違いはあれど営業職としての基本行動はどこでも一緒です。そのため、一社で営業経験や実績を積むことができれば、理論上はどの会社の営業職としても活躍していけると考えられます。

営業職と販売職の違い

よく営業職と販売職を混同してしまっている人がいますので、両者の違いについてはきちんと理解しておきましょう。

営業職と販売職の明確な違いとしては、対峙する顧客が商品を購入しようとする意思があるかないかで分けられます。

販売職は店舗で働くアパレルショップ店員のように、最初からそのショップの服に興味がある来店客に対して接客を行います。そのため、自分から商品を提案するというよりも、相手の意向や質問に対して適切な説明ができる力が求められます。
一方、営業職は自社のサービスや商品に興味がない相手に対してコミュニケーションを行い、価値観を変えて自社と契約してもらうことがミッションとなりますので、販売職よりも難易度としては非常に高いことがわかるでしょう。

こうした関係性にある職業ですので、販売職から営業職にキャリアアップのため転職するというケースが少なくありません。一方、営業職から販売職にキャリアチェンジするような人はあまりいないのが特徴です。

営業職の平均年収は456万円

営業職の平均年収は456万円となっており、全ての職種の中でも比較的高い年収となっています。詳しくまとめると以下の通りです。

年代平均年収
20代387万円
30代514万円
40代598万円
50代〜686万円
全体456万円

営業職は会社に対して直接利益を生み出す存在ですので、収入で還元されやすいといった特徴があります。加えて、営業にはインセンティブ(歩合給)が設けられている会社もあります。

インセンティブの支給金額は会社によって大きな差があるポイントですが、中にはインセンティブだけで月100万円以上が稼げると謳う会社もありますので、稼ぎたい人は求人票を詳しくチェックするようにしましょう。

営業職の種類は大きく2つある

一口に営業職と言っても、様々な種類の営業職に分かれます。大別すると「法人営業」と「個人営業」の2つに分けることが可能です。

法人営業は法人、つまり会社に対して営業をすることになりますので、ハイレベルなコミュニケーション能力と商談能力が求められます。商談一つ一つの金額も非常に大きく、契約件数だけでなく契約単価や売り上げといった観点でも数字を追っていくことになるのが特徴です。
一方個人営業は消費者一人に対して営業をかけていく仕事です。契約件数をとにかく追っていくようなスタイルが多く、足で稼ぐような働き方を求められる傾向にあります。ただ、頑張ったら頑張った分だけ成果に反映されやすく、インセンティブをたくさん稼いでいけるような求人が多い傾向にあります。

自分の性格と特性から、どのような営業職として働いていきたいかを選択すると良いでしょう。

営業職を目指す大学中退者におすすめの業界

求人を選ぶ上では職種だけでなく業界も検討する必要があります。ここでは、営業職を目指す大学中退者におすすめの業界を3つご紹介します。

メーカー

メーカーでの営業職であれば、提案するものが実体のある有形商材となりますので、比較的営業がしやすく初心者にはおすすめと言えます。また、自社のプロダクトや商品を営業することになるため、商品の特徴を理解して顧客に購入するメリットを伝える説明力が特に求められるでしょう。
ただ、メーカーの営業職は非常に人気ということもあり、競争率が他の業種の営業職よりも高くなる傾向にあります。面接の際は、特にコミュニケーション能力の高さと行動力をアピールできるように準備しておくようにしてください。

IT業界

最近はITサービスを開発して営業する仕事も増えてきています。IT業界そのものがこれからも伸びていくと言われているため、営業としての活躍の幅も増えていくことが期待できます。

特にSaaSと呼ばれる月額課金型のビジネスサービスを提案するIT営業の場合、契約するだけでなくサービス導入後の顧客満足度も追っていくべき指標となりますので、顧客フォロー能力も高い水準で求められるのが特徴です。
加えて、ITサービスを提案する際は、導入によるコストメリットやタイムパフォーマンスを明確に数値で表した上で商談することが求められますので、コミュニケーション能力だけでなく、高い計数能力が求められる傾向にあります。

広告代理店

広告代理店での営業職は、広告の出稿を考えているクライアントに対して営業を行い、どのようなクリエイティブや広告戦略で商材をPRしていくかを提案します。社内のクリエイターやデザイナーを取りまとめて商談することも多く、とにかく調整力が求められる仕事です。

広告は現在Webのものが主流になってきていることもあり、自分が関与した広告の効果が数値でしっかりと見れますので、やりがいを感じられるのが特徴です。大学中退者の場合、大きな総合広告代理店への就職は難しいですが、中小〜中堅規模の広告代理店であれば就職できる可能性が十分考えられます。

大学中退者が営業職になる時の注意点

最後に、大学中退者が営業職になろうとする際に知っておくべき注意点を3つ解説します。

大学の中退理由はポジティブなものを用意する

大学を中退している場合、面接でほぼ確実に中退理由を聞かれることになります。中退理由を聞かれた際は、なるべくポジティブなものを返せるように準備しておきましょう。

もしネガティブな中退理由を伝えてしまえば、「入社した後も嫌なことがあればすぐに辞めてしまうのではないか」と考えられてしまい、選考通過が難しくなりかねません。

会社によって仕事内容や働き方が大きく変わる

営業職は、顧客に商品を提案して契約してもらうというシンプルな仕事ではありますが、取り扱う商材や対面する顧客によって営業難易度や営業スタイルが大きく変わってくるのが特徴です。

自分のイメージしていた通りの働き方ができるかどうかを知るためにも、企業研究や業界研究は必ず行うようにしてください。

一人で就職活動を進めない

大学中退者は大学にあるキャリアセンターの支援を受けることができませんので、基本的に一人で就職活動と向き合うことになります。しかし、最初から内定を獲得するまで一人で就活を進めてしまうと、意図せずブラック企業に入社するリスクが高まります。

どのような企業であれば自分らしく働けるのか、自分の長所が活かせる営業職はどういったものかということを明らかにするためにも、就職支援のプロである就職エージェントの活用をおすすめします。

まとめ

大学中退者には営業職がおすすめです。仕事で得られる経験は一生の財産になりますし、実績を残すことができれば高卒という学歴に関係なくキャリアアップをどんどんしていくことができます。
ただ、営業職として就職する先を見誤ってしまうと、体力と精神力を削るだけになりかねませんので、自己分析や企業研究を通じてしっかりと応募先を吟味するようにしましょう。

※. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

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小久保 友寛シニアマネージャー
株式会社ジェイックシニアマネージャー/中退者専門就職支援サービス「就職カレッジ®中退者コース」元事業責任者/「日本の中退を変える!」をモットーに、中退経験者のキャリア支援を続けています/中退経験をバネに、一緒に就活頑張りましょう!!