
大学中退をして後悔しないために必要なことを紹介します。大学中退をして、後悔する人が後を絶ちません。この記事では、中退後に後悔しがちな点や、中退したが後悔をしていない人の特徴を紹介します。最後に中退後に後悔をしないためにしておいた方がいいことも紹介をします。
大学中退をしようと検討している学生や、中退をして後悔をしている人はジェイックでは、『大学中退者』専門の就職支援サービスも行っているので、一度相談してみてください。
大学中退で後悔したことTOP5

大学中退をして後悔した人は珍しくありません。厚生労働省のデータによると、大学中退者は年間で8万にもいると言われています。ここでは、中退した学生が実際に何について後悔をしているかについて紹介をします。
- 後悔1.フリーターになってしまった
- 後悔2.中退理由について就職活動時に必ず聞かれる
- 後悔3.最終学歴が『高卒』になる
- 後悔4.大学に通った時間とお金が無駄になる
- 後悔5.中退後について相談する人がいない
それぞれの後悔やなぜ後悔してしまっているかについて解説をしていきます。
後悔1.中退後、フリーターになってしまった
大学中退で後悔することで一番多いとされているのが、フリーターになってしまうケースが多いことです。
独立行政法人の労働政策研究・研修機構の調査によると、中退前から就職活動をしていた人の割合は17,4%とされています。つまり、8割以上の人が中退後に今後の自分の人生をどうするのかを考え始めています。
引用:労働政策研究:研修機構 『大学等中退者の就労と意識に関する研究』
またデータによると、1年~3年間フリーターをしたのち、就職活動を始める人が27,8%もいます。しかし、1年~3年間フリーターとして過ごしてしまうと、就職活動時に『フリーター期間』が企業から見るとマイナスの評価になりがちです。
そのため就職活動に苦戦する中退者が多く、大学中退を後悔してしまいます。
後悔2.中退理由について就職活動時に必ず聞かれる
大学中退をしてしまうと、就職活動時に面接などで必ず『中退理由』について聞かれます。大学中退をせざるを得ない理由があれば、その内容を話せば問題ありません。
ただ、自分の学業に対する姿勢などが足りずに中退してしまった人からすると、面接でうまく受け答えができない場合があります。
そのため、「学生の時にもっと頑張っていれば…」と中退を後悔する人が一定数います。
こちらの動画では、大学中退者の就職ハードルについて解説しています。4分ほどの動画で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
後悔3.最終学歴が『高卒』になってしまった
大学中退をすると、最終学歴は『高卒』になります。就職活動など目指しているキャリアにもよりますが、学歴が重視されてしまう企業だと書類選考すら通らないという場合もあります。
また、高卒と大卒では初任給が異なる場合が多く、就職活動時に気付いて後悔する人もいるようです。
後悔4.大学に通った時間や費用が無駄になった
時間と費用は中退してしまうと取り返せません。文部科学省のデータによると、国立の1年間の費用は約50万、私立であれば約80万近くかかります。
引用:文部科学省 『国立大学と私立大学の授業料等の推移』
その費用が無駄になってしまうため、「中退せずにしっかりと勉強しておけばよかった…」と後悔する人が多いです。
また、大学に行く時間を資格の勉強等で就職活動のための時間にしたり、自分のやりたいことにもっと当てていればよかったと思う中退者もいるようです。
後悔5.親族から大学中退についてことあるごとに言われる
大学中退をした後に、だらだらと過ごしてしまうと親族から事あるごとにいろいろと言われがちです。中退後に、自分がどうするのかを明確に決めていれば問題ありませんが、一旦アルバイトで過ごしてフリーターになってしまうと親族も心配になって、いろいろと言ってしまいがちです。
親族も心配しているため中退について言ってしまいがちですが、中退後に後悔することが多いようです。
大学中退をして後悔してしまう原因

次に大学中退をして後悔してしまう原因について紹介をします。大学中退をする理由は様々ですが、後悔してしまう人には同様の原因があることが多々あります。ここでは、後悔してしまう原因について解説をします。
原因1;大学中退をするのがゴールになっていた
目の前のことが嫌で逃げたくなってしまうことは誰にでもあります。
しかし、嫌なことを解決するための手段として大学中退を考えてしまうと「どう親を説得しようか」とか「中退するための手続きを調べる」など中退をゴールにして考えてしまいます。
中退して心に余裕ができたときに「この先どうしよう…」と後悔するパターンです。
原因2.十分に考えずに大学中退をしてしまった。
中退した後のことを深く考えずに、一時的な感情で中退してしまうパターンです。
嫌なことに対し「勢いで決めてしまった」「納得する前に決めてしまった」「人に言われるがまま決めてしまった」など、自分で深く考えずに中退すると決めてしまった場合は、その後の人生で辛い状況になったとき後悔することが多いです。
また、中退者の後悔する人で多いのが、周囲にあまり相談せずに決めてしまったということです。相談して、今後について考えた上で中退を決意していれば後悔せずに中退できましたが、相談できずに一人で不安を抱えてしまい後悔をしてしまいます。
原因3.後ろ向きな理由で大学中退を決めてしまった
「出席するのがだるくなった」「課題を出すのが面倒だ」「友達ができない」などの、努力すれば乗り越えられる可能性があった理由に負けて中退してしまうと、後で冷静になったときに後悔することが多いです。
もちろん、本人としては辛い場合もありますが、努力で改善が可能な場合は中退よりも努力を選ぶことが人生のためになるでしょう。
大学中退しても後悔しない人の特徴

大学中退で後悔しない人の特徴を解説します。後悔しない人の最も大きな特徴は『自分で考え抜いて、大学中退を選択した』ことです。具体的なパターンで、後悔しない人の特徴について考えてみましょう。
自分のキャリアビジョンを考え直して中退した
大学に入学して学んでいたが、自分が思っていた内容と違い、将来について考え直したというパターンです。転学したり、海外留学することも含まれます。
あくまで自分の将来のキャリアビジョンを考え抜いたうえで決めているので、後悔することはないでしょう。
夢を追いかけることに決めて中退をした
大学に入学したが、音楽や芸能などのオーディションに受かり、昔からの夢に近づいたため、大学を中退してその道に集中するというパターンです。
期限を決めて夢を追いかけると自分で決めて大学を中退しているので、後悔することはないでしょう。
目標が持てなかったので大学中退をして働いた
親から言われたりして何となく大学に入学したため、大学にいる目的がなくなっているパターンです。
中退してアルバイトなど様々な仕事を転々として、自分に合った仕事を見つける人もいます。
人から言われて目的もなく大学に在学するよりは、自分で決めて中退することは後悔がないでしょう。
在学中に起業して中退をした
在学中にスタートアップ企業を興して成功し、大学中退する人もいます。
アップルのスティーブジョブズやフェースブックのマークザッカ―バーグもこのパターンです。スタートアップで成功するにはスピードが求められるため、事業に集中すべく大学を中退することもありますが、後悔はないでしょう。
大学中退で後悔しないために

大学中退で後悔しないためにした方がいいことについて解説をします。後悔しないためにした方がいいことは『中退後について先に考えて決めておく』ことになります。また中退して実際に今後悔している人は『今後の自分の将来について考え直す』ことをおすすめします。
中退した事実は元には戻りません。しかし、今後の将来については今から考えて修正をすることができます。中退で将来について不安な人も多いかもしれませんが、一度就職エージェントに相談をしてみるなど、今後について何かアクションをしてみることが第一歩になります。
ここでは、大学中退後に中退者が選択できる選択肢について具体的に紹介をします。どの選択が自分の今後にとっていいのか一度考えてみましょう。
- 大学や専門学校で学び直す
- 起業する
- 仕事で役立つ資格を取得して就職する
- 公務員試験を受けてみる
- 士業の国家資格を取得する
- 正社員として就職をする
上記のような選択が例としてあります。詳しくは、以下の記事で紹介をしているので、中退後の将来について不安な人は一度読んでみましょう。
中退を後悔してしまうのは、将来についてのビジョンがないケースが多いです。ジェイックでは、就職相談や今後のキャリアの相談もできるので一度相談してみることをおすすめします。