
高卒フリーターは、就職活動を先送りするほど正社員への道がせまくなり、やばいと感じる状況になりやすくなります。ただし、早いうちに行動をはじめれば未経験から正社員を目指すことは十分に可能です。
採用において若さや就業意欲の高さは評価されやすく、20代のうちはポテンシャルを見込んだ求人も多くあるためです。
この記事では、高卒フリーターがやばいといわれる理由や想定される末路に加え、正社員を目指せる理由を解説します。将来に不安があり現状を変えたいと感じている高卒フリーターの方は、ぜひ読み進めてみてください。
高卒フリーターだとやばい理由は?
高卒フリーターがやばいといわれる具体的な理由は、以下のとおりです。
| やばい理由 | 簡単な詳細 |
|---|---|
| 生涯収入が低くなりやすい | 正社員と比べ、生涯で得られる収入に大きな差が生まれやすい |
| 年金の受給額が少ない | 社会保険に加入しないと、老後受け取れる年金が少なくなりやすい |
| スキルが身につきにくい | 任される仕事が限られ、専門的なスキルや経験を積みにくい |
| 結婚がしづらくなる | 「パートナーが正社員として働いている」かどうかが重視されやすい |
| 応募できる求人が減る | 年齢が上がるほど未経験者を受け入れる企業が少なくなる |
高卒フリーターがやばいといわれる5つの理由を詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
1. 生涯稼げる収入が低い
高卒でフリーターとして働くと、正社員として働くよりも生涯稼げる収入が低いといったデメリットがあります。
具体的には、正社員とフリーターでは生涯稼げる収入に1億円以上の差が出てくると言われています。正社員が定年となる60歳まで働いた時の生涯収入は2億2,000万円程度が目安となってきます。一方フリーターが同じ期間働いた場合の生涯収入は1億円です。
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計 労働統計加工指標集 2025」
このように、生涯稼げる収入が1億円以上異なれば、マイホームやマイカーを持てるかどうかが変わってくることはもちろん、経済的な理由で子どもを諦めなければならないこともあり得るでしょう。
2. 年金としてもらえるお金も少ない
フリーターだと正社員に比べて年金としてもらえるお金が少ないというのも、やばいと言われる理由の1つです。
公的年金シミュレーターを使って、フリーターとして年金受給年齢まで働いた場合と、正社員として年金受給年齢として働いた場合を比較してみましょう。
年収が500万円と仮定した場合、正社員だと将来もらえる月の年金額は約15万円になります。一方、フリーターは月に6万円程度しか年金をもらうことができません。
いくら高齢者になれば老後の使うお金が減るとしても、月に6万円しかお金が入ってこないと基本的な生活をするのも不便になってしまうでしょう。
このように、フリーターは今もらえるお金だけでなく、将来高齢者になった後にもらえるお金が少ないという点も、生活する上でやばいと言われるポイントと言えます。
3. 仕事で身につけられるスキルがほぼない
フリーターは正社員と違って単純作業しか行いません。責任も少なく、業務も単調のため誰にでもできる気楽な仕事と感じるかもしれませんが、裏を返すとフリーターは仕事で身に付けられるスキルがないとも言えます。
「仕事でスキルを身に付けなくても別に良いのではないか」と感じてしまうかもしれませんが、将来的に正社員への就職や、フリーターとして別の職場を新しく検討する際にスキルがないと、どこも雇ってくれないといった末路が考えられます。
フリーターが習得できるのはスキルではなくタスクの処理能力です。
30代や40代にもなって社会で発揮できるスキルがないと、急に路頭に迷うようなこともあり得ることは認識しておく必要があります。
4. 結婚がしづらい
正社員に比べてフリーターは結婚がしづらいといった現実も見られます。
男女ともに結婚相手に求める要素として、「パートナーが正社員として働いている」という要素は重視されている傾向にあります。
特に最近では男性側も女性のパートナーに正社員であることを求める傾向が増えてきています。これは物価が高まっている社会の中で、賃上げがなかなか行われず、男性1人で家族を養うだけの収入を賄うことが難しくなっていることが理由だと考えられます。
マッチングアプリなどで正社員として働いているか、フリーターとして働いているか登録を変えてみることで、異性からの見え方が大きく変わることを体感できますので、試してみるのも良いでしょう。
5. 応募できる求人が少なくなる
現在20代という場合であれば、高卒フリーターでもバイト先に迷うこともないでしょう。
しかし、仮にフリーターとして30代〜40代と年齢を重ねてくると、応募先そのものが見つけられず苦戦するといったことも考えられます。
基本的にフリーターはいつまでも取り組める働き方ではありません。
店側もアルバイトはできるだけ若い人を雇おうとしますし、年齢が高くなってきたフリーターは扱いづらいと感じる雇用者も見られます。
フリーターとして応募できる求人が少ないと感じてから正社員を目指したとしても、もう手遅れであることが多いです。正社員も若手を求める求人が多いため、スキルも身に付けられずフリーターを続けていた人は働きたくても働けない状況になってしまうかもしれません。
高卒フリーターの末路
高卒フリーターを続けた場合に考えられる末路は、以下のとおりです。
| 考えられる末路 | 簡単な詳細 |
|---|---|
| 体力的に働くのがつらくなる | 年齢とともに体力が衰え、シフトを減らすと収入が下がりやすい |
| 貯金ができない | 収入が不安定で、いざというときの蓄えを用意しにくい |
| 仕事が見つかりにくくなる | 年齢が上がるほど、正社員だけでなくアルバイトの選考にも通りにくくなる |
| 老後も働き続ける必要が出る | 年金や貯蓄が少ないと、高齢になっても働かざるを得なくなる |
| 劣等感を感じやすくなる | 正社員として働く同世代と比べて落ち込みやすくなる |
どの項目も、年齢を重ねるほど影響が大きくなる点は共通しています。それぞれの末路を詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
体力的にきつくなる
高卒フリーターの末路として、アルバイトで働くのは体力的にきつくなり、今と同じだけ稼ぐことが難しくなることが挙げられます。
20代や30代前半のうちは、体力に自信があり、多少無理をしても仕事を続けられるかもしれません。しかし、年齢が上がるにつれて体力が衰え、今と同じ頻度でシフトに入るのが厳しくなっていきます。
フリーターは、基本的に働いた時間分しか稼ぐことができないため、シフトを減らせば収入も減ってしまいます。収入が減ると生活を維持するのが難しくなり、生活が苦しくなってしまいます。
貯金ができない
高卒フリーターの末路には、貯金ができず、将来の不安が拭えないということも考えられます。
実際に、雇用形態によって貯蓄の状況には差が見られます。正規雇用とパート・アルバイトにおける、貯蓄の有無や金額の割合は以下のとおりです。
| 貯蓄の状況 | 正規雇用 | パート・アルバイト |
|---|---|---|
| 貯蓄がない | 約8.7% | 約18.4% |
| 50万円未満 | 約3.9% | 約6.6% |
| 50〜100万円未満 | 約3.8% | 約5.2% |
| 100〜200万円未満 | 約7.5% | 約7.3% |
| 200〜300万円未満 | 約5.8% | 約4.8% |
| 300〜400万円未満 | 約7.1% | 約5.6% |
出典:e-Stat政府統計の総合窓口「国民生活基礎調査 令和4年国民生活基礎調査 所得・貯蓄 」
このように、パート・アルバイトは正社員よりも貯蓄が少ないケースが多いといえます。
仕事が見つかりにくくなる
高卒フリーターをずっと続けていると、正社員としての就職が厳しくなり、なかなか仕事が見つからないという末路も考えられます。
高卒フリーターの場合、学歴や正社員経験がないことが原因となり、多くの企業で採用基準を満たさないことがあります。また、世の中はスキルや経験を重視する方向に進んでおり、特に高いスキルを持たないフリーターが選べる仕事の幅はますます狭くなる一方です。
また、アルバイトは雇用が不安定なため、急に仕事を失うというリスクもあります。仕事がなくなった時に、若いうちはすぐにアルバイトの仕事が見つかるかもしれませんが、年齢が高いとアルバイトの選考にも受かりにくくなり、選択肢が狭くなってしまいます。
老後も働き続けなければならない
フリーターとしての収入が少ない影響は老後にも大きく関わってきます。フリーターが加入する国民年金は、厚生年金よりも年金の受給額が低いため、年金だけでは生活が苦しく、老後も働き続けなければならないという末路も考えられます。
このような状況では、体力的にも精神的にも負担が増し、健康問題や生活の困窮に直面するリスクが高まります。高卒フリーターの末路として、老後の経済的不安定さは大きな課題となるのです。
劣等感を感じる
高卒フリーターとして生活を続ける中で、正社員として働く友人や同世代と自分を比較して劣等感を感じることが少なくありません。彼らが安定した収入を得て家庭を築いたり、旅行や趣味を楽しんでいる一方で、自分自身が経済的な制約や将来の不安に苦しむ現実が強く意識されることがあります。
また、社会的な評価や信用も低く見られる場合が多く、周囲からの視線が自己肯定感を低下させる一因となることもあります。このような劣等感は精神的なストレスを深刻化させ、社会的な孤立を招く可能性もあります。
結果として、自己実現がどんどん遠のき、人生の充実感を得られないまま日々を過ごすことになりかねません。

高卒フリーターから正社員になれる理由
高卒フリーターからでも正社員を目指せる理由は、以下のとおりです。
| 正社員になれる理由 | 簡単な詳細 |
|---|---|
| 高卒フリーターでも約半数が就職できている | 高卒フリーターの57.4%が正社員になれたというデータがある |
| 職歴や学歴を問わない求人が多い | 企業がフリーターに求めるのは意欲やマナーが中心で、学歴・経歴を重視する企業は少ない |
| 人手不足で求人余りが起きている | 有効求人倍率が高い水準にあり、採用の門戸が広がっている |
高卒フリーターという経歴だけで、正社員になれないわけではありませんが、データや採用市場の状況を見ると、むしろ今は就職を目指しやすい環境といえます。
高卒フリーターから正社員になれる理由を詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
1. 高卒フリーターでも約半数が就職できている
正社員を目指して行動した高卒フリーターでも、約半数は就職できている状態です。労働政策研究・研修機構が実施した、高卒フリーターが正社員になろうとして実際になれた割合は、以下のとおりです。
| 学歴 | 正社員になれた割合 |
|---|---|
| 高卒 | 57.4% |
| 専門・短大・高専卒 | 67.6% |
| 大学・大学院卒 | 72.8% |
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」
大学・大学院卒の72.8%と比べると高卒の57.4%はやや低いものの、それでも正社員になれた割合は半数を超えています。
そのため、学歴による差はあっても、行動すれば正社員になれる可能性は十分にあります。
2. 職歴や学歴不問の求人は多い
高卒フリーターが正社員を目指す際、学歴やそれまでの職歴は企業にあまり重視されていないという事実もあります。
厚生労働省の調査によれば、フリーターを正社員として採用する際に企業が最も重視している項目は「就業意欲やチャレンジ精神」でした。
次いで「マナーや社会常識」、「コミュニケーション能力」が重視されており、「学歴や経歴」をフリーターに求める企業は10%にも満たないことが分かっています。
こうした背景もあってか、職歴や学歴不問で募集される正社員求人が多いという事実も見られます。つまり、高卒フリーターであっても正社員として就職ができる求人が多く募集されていると言えるでしょう。
3. 社会的に人手不足で求人余りが起きている
日本では人手不足が続いているため、高卒フリーターからでも正社員を目指しやすい環境が整っています。
実際に、2026年4月時点の有効求人倍率は1.18倍です。(参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年4月分)」)
有効求人倍率とは、求職者1人に対してどれだけの求人があるかを示す指標です。1倍を超えていれば、仕事を探している人よりも人を採りたい企業のほうが多い状態を意味します。
現在は、求人が求職者を上回る状態が続いているため、高卒フリーターからでも就活はまだ間に合うといえます。
【年齢別】高卒フリーターが就職するためにやること
年齢ごとに高卒フリーターが就職するためにやった方がいいことは、以下のとおりです。
| 年齢 | 優先してやること |
|---|---|
| 18〜22歳 | 経験よりも将来性が評価されやすいため、早めに正社員を目指す |
| 23〜25歳 | アルバイト経験を振り返り、アピールできる強みを見つける |
| 26歳以上 | 未経験歓迎の職種を中心に、応募できる求人を選ぶ |
年齢が上がるほど、企業はポテンシャルだけでなく実務経験も重視するようになります。今の年齢に合った動き方を知り、早めに行動を始めることが正社員になるうえで重要です。
年齢ごとに行った方がいいことを知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
18〜22歳|正社員として働くことを優先する
企業は18〜22歳の高卒フリーターに対して、「経験よりも将来性があるかどうか」を重視している傾向にあります。
厚生労働省の調査によると、企業が若年正社員を採用する際に重視するポイントは、以下のとおりです。
| 重視する点 | 中途採用者 |
|---|---|
| 職業意識・勤労意欲 | 72.7% |
| コミュニケーション能力 | 66.9% |
| 学歴・経歴 | 23.1% |
| 業務に役立つ職業経験 | 42.3% |
出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」
意欲やコミュニケーション能力を評価されやすく、学歴・経歴はそれほど重視されていないことがわかります。意欲が評価されやすい年齢だからこそ、自己PRでやる気をアピールしたり、熱意が伝わるよう企業研究をして「御社に入社したい」と伝えたりする必要があるといえるでしょう。
22歳以下の高卒フリーターが就活しないとどうなる?
22歳以下の高卒フリーターが就職活動をしないと、若さを武器に動ける期間が短くなります。18〜22歳は職歴がなくても年齢そのものが強みになる時期であり、企業も「これから育てたい」と考えてフリーターを採用するケースがあります。
また、22歳を過ぎると同世代は正社員で経験を積み始めるため、経験差が開きやすくなるでしょう。さらに、年齢を重ねるほど企業から「なぜ正社員を選ばなかったのか」と思われやすくなり、就職活動で不利に働く可能性が高まります。
できるだけ早い段階から、正社員就職に向けて動き始めるのがおすすめです。
23〜25歳|フリーター経験から強みを見つける
23〜25歳の高卒フリーターはアルバイト経験を振り返り、強みとして伝えられる内容を整理しておくことが重要です。この年齢になると、高卒で就職した人は勤続5〜7年、大卒の人でも社会人2〜3年目に入っており、同世代との経験差が開き始めます。
そのため、「アルバイトをしていました」と伝えるだけでは、同年代のライバルより不利になる場合もあるでしょう。ただし、将来活躍してくれそうだと企業に感じてもらえれば、チャンスは十分にあるといえます。
たとえば、企業に伝わりやすいのは、以下のような経験です。
- 同じ職場で長くアルバイトを続けた経験
- 売上アップに貢献した経験
- シフト管理を担当した経験
- 新人教育を実施した経験
企業に伝える強みは大々的な実績である必要はありません。企業に「長く働けそう」「成長が期待できそう」と感じてもらえる内容であれば、十分にアピールの材料になります。
25歳以下の高卒フリーターが就活しないとどうなる?
25歳以下の高卒フリーターが就職活動をしなければ、就職の難易度が上がりやすくなります。25歳前後になると同世代の多くが正社員として働いており、フリーターを続けていると「なぜ正社員にならなかったのか」と理由を問われやすくなります。
フリーターとして働いていた明確な理由があれば理解してもらえる可能性もありますが、なんとなくフリーターを続けてきた方は伝える内容の整理が欠かせません。年齢が上がるほど理由を問われる場面は増えてしまい、そのうち面接へ足を運ぶこと自体がおっくうになる可能性もあります。
そのため、25歳以下のうちから早めに就職活動を始めたほうが、正社員になれる可能性は広がりやすくなります。
26歳以上|未経験歓迎の職種を中心に選ぶ
26歳以上の高卒フリーターは、未経験歓迎の職種を中心に選ぶことが重要です。経験者向けの求人に応募すると、同じ仕事を正社員として続けてきた人がライバルになり、不利になりやすくなるためです。
一方で未経験歓迎の求人であれば、同世代の正社員経験者でも仕事自体は未経験の可能性があり、同じ土俵で勝負しやすくなります。また、企業も育成を前提に採用するため、応募のハードルが低い点も特徴です。
たとえば、20代・30代の未経験者を積極的に採用している業界と、未経験歓迎の求人が出やすい職種は以下のとおりです。
| 業界 | 20代 | 30代 | 未経験歓迎が多い職種 |
|---|---|---|---|
| 流通・小売・フードサービス | 75.7% | 64.0% | 販売・接客スタッフ |
| 運輸・交通・物流・倉庫 | 75.9% | 63.9% | ドライバー・倉庫管理 |
| サービス・レジャー | 64.2% | 57.6% | ホテルのフロントスタッフ |
出典:株式会社マイナビ「中途採用状況調査 2026年版(2025年実績)」
26歳以上の高卒フリーターは、未経験者採用に積極的な業界に絞って求人を探すことで、正社員就職の可能性を広げやすくなります。
26歳以上の高卒フリーターが就活しないとどうなる?
26歳以上の高卒フリーターが就職活動をしないと、今後企業へ応募した際に実務経験を問われやすくなります。
20代前半までは、これから成長できる人材として見てもらいやすく、実務経験を問われる機会も少ない傾向にあります。しかし、26歳を超えると企業はポテンシャルだけでなく実務経験も重視し始めるため、就職難易度が上がりやすくなるでしょう。
アルバイトは採用されやすい分、任される仕事も取り組みやすいものが多いですが、正社員ほど責任の重い仕事は任されないのが特徴です。その結果、就職時の面接でアピールできる材料が少なくなり、選考で不利になりやすくなります。
ただ、20代のうちはポテンシャル採用の求人も多く残っているため、30代に入るまでに就職活動を行うのをおすすめします。
高卒フリーターがやばい状況を脱する方法
高卒フリーターで居続ける事は様々なやばい状況があることを解説しましたが、これらのやばい状況を脱する方法としては以下の3点が挙げられます。
- バイト先で正社員登用を目指す
- 資格を取得する
- 正社員を目指して就職活動をする
いずれも今からできる方法となりますので、高卒フリーターの人で将来に漠然とした不安を感じている人は、いずれかの方法をできるだけ早く試すようにしてみてください。
1. バイト先で正社員登用を目指す
高卒フリーターが、今の状況を変えるのに最も手早く試せるのがバイト先の正社員登用制度を活用することです。正社員登用制度とは、現在アルバイトやパートなどの非正規雇用で働いている人が、その職場で正社員に雇用切り替えをして働き続けることをいいます。
正社員登用制度を使って正社員になることができると、今まで覚えていた業務をそのまま活かして働き続けることができるため、仕事を覚えられるか不安と感じている人でも問題なく働けるといったメリットがあります。
また、正社員登用制度の場合は就職選考も比較的簡単に突破できる傾向にあります。
なぜなら、既にアルバイトやパートとしての働きぶりを店舗側にアピールできているからです。
このように、正社員になる難易度が低いことに加えて働き続けるハードルも低いという魅力のある正社員登用制度ですが、バイト先によって正社員登用制度がそもそも存在しないというケースもあります。
正社員になりたい高卒フリーターの人は、まずは現在勤めているバイト先に正社員登用制度があるか確認してみることをおすすめします。
2. 資格を取得する
できるだけ正社員になれる可能性を高めたい人や、勤めているバイト先に正社員登用制度がないような高卒フリーターであれば、資格取得を検討してみると良いでしょう。
資格を取得してから正社員を目指すことで、知識を学ぼうとする意欲や、一定の学習能力があるというポテンシャルの高さをアピールすることが可能です。
ただし、資格がないと高卒フリーターは正社員就職ができないということではありません。
むしろ資格取得に時間を使いすぎてしまって就職活動そのものが遅れてしまうと、かえって正社員になれる可能性が下がってしまう可能性は認識しておいてください。
高卒フリーターが資格を取得する際は、とっつきやすく汎用的な資格がおすすめです。具体的には以下のような資格の取得を検討してみてください。
- 日商簿記検定
- 秘書検定
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- ビジネスマナー検定
- TOEIC
これらの資格はどんな仕事を目指す上でも面接でアピールできると考えられます。就職活動に時間的にも金銭的にも余裕がある人は資格取得も検討してみても良いでしょう。
3. 正社員を目指して就職活動をする
高速フリーターがやばい状況を脱したいのであれば、すぐにでも正社員を目指して就職活動をしましょう。
高卒フリーターからいきなり正社員になれるのか、不安を感じている人もいるかもしれませんが、慢性的な人手不足を受け、高卒フリーターでもいきなり正社員になりやすい状況となっています。
高卒フリーターが正社員を目指す場合は、いくつか注意すべきポイントがあります。
この後高卒フリーターが就職活動を進める上で知っておきたい知識を解説していきますので、気になる人はこのまま記事を読み進めてみてください。
高卒フリーターが就活をする方法
高卒フリーターが就活をするには以下のような方法が挙げられます。
- 求人サイトを活用する
- ハローワークで支援を受ける
- 就職エージェントにサポートしてもらう
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なってきますので、自分に合った方法で就活を進めてみてください。
1. 求人サイトを活用する
求人サイトに登録することで、今すぐにでも就活をスタートさせることが可能です。
求人サイトに登録した後は、掲載されている求人を検索していき、興味のある求人を見つけられたら応募を行うことで選考をスタートできます。
最近の求人サイトは、スマホアプリに対応しているものが大半のため、バイト先への移動時間などスキマ時間を見つけて求人を比較検討できるといったメリットがあります。
加えて、求人サイトには学歴や職歴を問わないような募集が多く掲載されている関係で、高卒フリーターでも応募できる求人が多いといった特徴が見られます。
一方、求人サイトを使って就活を進める場合は、履歴書の準備や企業との面接日時の調整などを全て1人で行わなければなりません。就活の進め方がわからない高卒フリーターにとっては、やや難易度の高い就活方法と感じる可能性があります。
2. ハローワークで支援を受ける
最寄りのハローワークに行くことでも就活を進めることが可能です。
ハローワークに行った後は、求職申し込みを行うことによりハローワークに掲載されている求人に応募できるようになります。
それだけでなく、ハローワークの職員に就職相談をすることができたり、ハローワークで実施されている就活セミナーに参加してノウハウを学ぶこともできます。
ただし、ハローワークに掲載されている求人は、地元密着型の中小企業の求人が大半であることは認識しておく必要があります。
今とは違うエリアで働きたかったり、様々なジャンルの仕事から応募先を見つけたいと考える高卒フリーターだと、ハローワークの求人に物足りなさを感じてしまう可能性があります。
3. 就職エージェントにサポートしてもらう
高卒フリーターの中でも初めての就活で不安という人や、どうしても行きたい会社がある人は、就職エージェントにサポートしてもらうのがおすすめです。
就職エージェントに登録することで、自分専任のアドバイザーが担当に付き、以下のようなサポートをしてもらえるようになります。
- キャリアカウンセリングの実施
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 模擬面接の実施
- 自分に向いてる求人の紹介
- 企業との面接日時調整の代行
- 面接後のフィードバック
就職のスタートからゴールまでを就活支援のプロにサポートしてもらえるため、迷わず効率的に就活を進められます。
加えて、希望の求人に就職するために知っておきたい知識や応募先企業の独自情報も教えてもらえますので、正社員を目指すのが初めてではないような高卒フリーターでもおすすめできる方法です。
高卒フリーターが正社員を目指すコツ
高卒フリーターが正社員を目指す際は、以下のようなコツを認識しておけると良いでしょう。
- 自己分析をしてマッチする仕事を見つける
- 積極的に求人に応募する
- 面接対策を入念に行う
これらのコツを押さえておくことで正社員になれる可能性を高められるはずです。それぞれ詳しく解説します。
1. 自己分析をしてマッチする仕事を見つける
高卒フリーターが就活を始める時はいきなり求人に応募するのではなく、まずは自己分析を丁寧に行うことがコツになってきます。自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、自分の強みと弱みを理解することでマッチする仕事の種類を見定めることを言います。
自己分析を行っておけると、後々の求人検索の効率が高まるだけでなく、面接での自己アピールの説得性を増すことにも繋がります。面倒に感じるかもしれませんが、高卒フリーターが就活を始める際は、1週間程度をかけて自己分析を行うようにしてみてください。
2. 積極的に求人に応募する
高卒フリーターの場合は、大卒や社会人歴のある人に対してどうしても書類選考で不利になってしまいます。応募をしても見送りになるケースも少なくありませんので、積極的に求人に応募していくこともコツになってきます。
目安として、まず10社から20社程度は気になる求人に応募していくようにしてみてください。
ただ、1度にたくさん応募すると面接日時の調整が難しくなってくることも考えられます。スケジュール管理に自信が無いという人は、求人サイトではなく就職エージェントを使うのが良いでしょう。
3. 面接対策を入念に行う
高卒フリーターは、基本的に未経験のポテンシャル枠を狙って就活を進めていくことになります。ポテンシャル枠は経験者枠と異なり、今までの学歴や職歴というよりも、これからどうやって働いていきたいかという熱意やコミュニケーション能力を中心に見極められます。
選考に通過する難易度も書類選考と同じく高めになることも考えられますので、面接対策は入念に行ってください。企業からの想定質問に対する回答を用意するためにも、就職口コミサイトなどを活用するのがおすすめです。
やばいと感じている高卒フリーターにおすすめの仕事
今のままではやばいと感じている高卒フリーターにおすすめできる仕事としては、以下の3職種が挙げられます。
- 営業職
- 介護職
- エンジニア
なりたい仕事がない高卒フリーターの人は、まずはこれらの仕事の求人から検索してみてもいいかもしれません。
それぞれ仕事の特徴や業務内容について解説しますので、気になる仕事がないかチェックしてみてください。
1. 営業職
営業職は法人や個人に対してサービスの提案を行って契約を取ってくる仕事です。
職歴や学歴に関係なく採用をしている求人も多く、コミュニケーション能力さえあれば仕事でも活躍していけるため、高卒フリーターに特におすすめできます。
また、仕事で稼いでいきたいと考える高卒フリーターであれば、歩合給が設定されている営業職の求人に応募すると良いでしょう。歩合給の制度が設けられている営業職の求人であれば、仕事で活躍できるほど高い年収を稼ぐことが可能です。
職場によっては、大卒よりも高卒フリーターの方が成果を出して稼いでるといったケースも見られます。
2. 介護職
介護職は、高齢者や入院患者など介護サービスを必要としている人に対して生活介助を行う仕事です。営業職と同じくコミュニケーション能力が求められることに加えて、肉体労働でも耐えられる体力さえあれば、高卒フリーターでも正社員就職が可能です。
日本は少子高齢化がこれからも進んでいくと言われていますので、介護職のニーズも高まっていくことが想定されます。加えて、介護職は全国各地の介護施設で働くことができるため、働く場所を選ばないというメリットも挙げられます。
手に職をつけられるような仕事を探している高卒フリーターは、介護職も検討してみると良いでしょう。
3. エンジニア
エンジニアは、システムエンジニアなどが作成した設計書をもとに、ITサービスやシステムを作り上げていく技術職です。高卒フリーターの場合は、エンジニアの中でも特にプログラマーとしての正社員就職がおすすめできます。
プログラマーと聞くと、専門的な知識がないと就職できないのではないかと感じるかもしれませんが、昨今のITエンジニアの需要の高さも相まって、未経験からでも丁寧に研修で知識を教わることのできる会社も増えてきています。
エンジニアとして経験を積めると、フリーランスを始めとして幅広いキャリアパスを選択できるようになります。これから心機一転、仕事で頑張っていきたいと考える高卒フリーターに特におすすめできる仕事です。
高卒フリーターによくある質問
最後に、高卒フリーターによくある質問を3つ取り上げて解説します。
1. フリーターは何歳まで許されるのか?
フリーターという言葉は、厚生労働省の定義によると34歳までと定められています。そのため、少なくともフリーターは34歳までしか許されないと言えます。
ただ、34歳までフリーターでいていいのかと言われるとそういうわけでもありません。
フリーターの期間が長くなればなるほど正社員就職が難しくなっていくと言われていますので、できるだけ早くフリーターを卒業するのが望ましいでしょう。
2. フリーターが正社員になるメリットはなんですか?
フリーターが正社員になるメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 安定して給料が稼げるようになる
- 昇給やボーナスがある
- 福利厚生が充実している
- 仕事で活かせるスキルが身に付く
- 社会的信用が高まる
正社員になる大きなメリットとしては、安定してお金が稼げるようになる点が挙げられます。
フリーターは働きたくても様々な要素で働けずに、給料が増減してしまうことも珍しくありません。
安定した給料が稼げるようになると精神的にも余裕が生まれてきますので、日々焦りを感じながら生活をしているような高卒フリーターの人は、すぐにでも正社員を目指してみてください。
3. フリーターは資格がないと正社員になれませんか?
フリーターは資格がなくても正社員になることが可能です。
もちろん資格を取得できればアピールポイントを増やすことができますが、資格取得に時間をかけすぎてしまうと年齢を重ねてしまい、かえって就職が難しくなることも考えられます。
無理して資格を取得するのではなく、就職活動の合間に息抜きとして勉強をしてみる程度の向き合い方が望ましいでしょう。
4. 高卒でフリーターになるのはなぜ?
高卒でフリーターになる理由として多いのは、「なんとなくアルバイトを続けてしまった」「夢や目標の追求」「正社員として働くことへの不安」などです。
進路を明確に決めないまま卒業し、気づけばアルバイト生活が日常になっていたというケースは珍しくありません。また、音楽やスポーツなどやりたいことを優先するために、あえてフリーターを選ぶケースもあります。
さらに、「自分に正社員が務まるのか」という漠然とした不安から、就職に踏み出せなかった方もいます。
いずれの理由であってもフリーターになったこと自体が問題ではなく、これからどう動くかを考えて行動に移すことが重要です。
5. 高卒のフリーター率は?
高卒のフリーター率は、令和7年時点で6.1%以下と考えられます。文部科学省の調査によると、高卒者のうち就職にも進学にも該当しない方の割合は6.1%であり、この中にフリーターも含まれていると考えられるためです(参照:文部科学省「令和7年度学校基本統計(学校基本調査の結果)確定値について公表します」)。
ちなみに、フリーター全体を学歴別にみると、以下のような割合になります。
| 学歴 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 中学 | 10.1% | 7.0% |
| 高校 | 49.1% | 45.2% |
| 専門・短大・高専 | 17.7% | 28.7% |
| 大学・大学院 | 21.5% | 17.5% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状④」
高卒全体のなかではフリーターは少数派ですが、フリーターのなかでは高卒が最も多い層にあたります。
まとめ
高卒フリーターだとやばいと言われる理由を詳しく解説しました。
高卒フリーターとしてそのままの働き方を選択していると、収入だけでなくライフイベントにおいても様々なデメリットがあると考えられます。
現在は高卒フリーターという状況でも正社員就職がしやすい状況です。
就職活動を1人で進める自信が無い人は、ハローワークや就職エージェントの活用も検討してみてください。




当社の就職に関するコンテンツの中から、フリーターから正社員への就職活動に不安を感じている方向けに、就活で困りがちなことを解決するための記事をまとめました。














































