
28歳の方がフリーターでありつづけることは、同年代との収入格差、そして年々、就職が難しくなる現実といった「やばい理由」があるのは事実です。しかし、28歳という年齢は、確かに正社員就職に向けて行動を開始するリミットではありますが、十分にチャンスがあり、手遅れではありません。
この記事では、28歳のフリーターが「やばい」と言われる理由、未経験でも挑戦しやすいおすすめの職種5つ、さらに、就職活動を成功させる6つのコツ、職務経歴書の書き方、そしてブラック企業を避ける方法もお伝えします。
フリーターからの脱却を目指すためにも、ぜひ参考にしてください。
- 28歳フリーターはギリギリかも。企業が若い人材として積極的採用するのは20代まで
- ただし新卒や20代前半に比べれば不利に。28歳を若手と評価する企業を見つけよう
- 「28歳フリーターでも就職可能なおすすめの職種5選」も参考にしてみよう




この記事の目次
28歳フリーターだとやばい?
28歳でフリーターであっても、まだ就職するチャンスがあるため、手遅れではありません。
しかし、このままフリーターを続けると、以下のようなデメリットがあり「やばい」と焦りを感じることがあります。
同年齢の人と比べて収入が少ない
28歳のフリーターは、正社員として働いている同年齢の人と比べて収入面で大きな差があります。
正社員の場合、基本給だけでなくボーナスや昇給によって年収が安定的に増える傾向があります。一方、フリーターは月収が一定であることが多く、特にアルバイトやパートタイムでは昇給の機会が限られるため、生活費を賄うだけで精一杯になりやすいです。
これまでは、フリーターでも正社員とそれほど変わらない額を稼いでいたとしても、28歳になってくると、役職に就き始めたり、昇給などによって収入の差が大きくなってくる頃です。
フリーターが同年齢の人と比べて収入が少ないと、以下のようなことが起きます。
- 劣等感を感じる
- 友達付き合いが悪くなる
- 結婚しづらい
経済的に余裕が持てないだけでなく、プライベートまで影響する可能性もあります。
年齢が上がるにつれて就職が難しくなる
28歳のフリーターが「やばい」と言われる理由の一つは、年齢が上がるほど就職が難しくなる点です。
労働政策研究・研修機構の調査によると、25歳~29歳のフリーターの就職率は25.5%なのに対し、30歳~34歳のフリーターの就職率は18.1%です。30代を超えると年齢が上がるにつれて就職率が下がっていることが分かります。

【参考】独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③」
これは、企業が未経験者を採用する際、若さやポテンシャルを重要視することが多く、30代に近づくと、「即戦力」や「職歴」を求める傾向があるからです。フリーターでアルバイト経験しかない場合、求人に応募しても書類選考や面接で不採用となる可能性が高まります。
また、年齢が上がるにつれてライバルも経験豊富な人材が増えるため、競争を勝ち抜くハードルがさらに高くなります。そのため、28歳の今こそ、未経験でもチャレンジできる業種や職種を探し、就職活動に積極的に取り組むことが重要です。
社会的信用が低い
フリーターは収入が安定していないことから、社会的な信用が低く評価されがちです。
例えば、賃貸契約を結ぶ際やローンを組む際、正社員と比較して審査に通りにくいケースが見受けられます。これは、収入の不安定さが返済能力への疑念を招くためです。
また、社会的な視点としても、正社員と比べて経済的・職業的な安定性に欠けるとみなされることがあります。
特に28歳という年齢は、結婚やマイホームの取得などライフイベントが視野に入る時期に差し掛かるため、この社会的信用の低さが大きな障害となることがあります。
住宅ローンでは、目安として3年以上の正社員経験がないと審査に通りづらいため、マイホームの購入を検討している場合は早めに正社員になることをおすすめします。
将来への不安が強くなる
28歳のフリーターは、将来への漠然とした不安に直面することが多いと言われています。この年齢になると、周りの友人や同世代が正社員として安定した収入を得ていたり、結婚や家庭を築いていたりする姿を目にすることで、格差を痛感する場面が増えてきます。
また、フリーターでいる間は、キャリアアップやスキル形成の機会が限られているため、将来のキャリアプランが立てにくいという問題も生じます。
さらに、アルバイトの収入では貯金がしづらいだけでなく、正社員と比較すると将来もらえる年金額も少なくなります。
このような将来の不安を軽減するためには、早期にキャリアチェンジを図り、安定した職業を得ることが鍵となります。
28歳フリーター・職歴なしでも就職できる?
28歳フリーターで職歴なしの場合、正社員就職の難易度は高いと言えます。その理由を解説しましょう。
就職が難しい理由
第1に、28歳では履歴書の時点で落とされる企業があるためです。未経験であれば多くの企業が20代前半の人材を求めています。リクナビの調査によれば、28歳以上のフリーターを正社員採用の対象と考える企業は20%のみです。

【参考】リクナビネクスト「人事が語る フリーター、派遣社員を正社員採用する理由」
2つ目の理由は、企業の求める人材であることをアピールするのが難しい点です。職歴がないため、企業側も応募者が実際に活躍できるイメージを持ちにくいでしょう。
最後に、フリーター期間の理由を説明しづらいという点です。正社員採用では多くの場合、長期で働いてくれることを期待しています。フリーターとして働いていた明確な理由がなければ、正社員で働く意欲が希薄だと思われ、否定的な評価をされてしまうおそれがあります。
職歴なしでも就職できる
28歳・職歴なしの正社員就職は厳しいとはいえ、全く不可能ということではありません。上述のリクナビの調査の通り、20%の企業は28歳でも採用対象と見なしているためです。さらに言えば、28歳という年齢は社会的に見れば若手として扱ってもらえるので、職歴なしでも十分巻き返すことは可能です。
現在は少子高齢化が進み、新卒者の確保に苦労する企業も多数あります。そういった企業にしっかりと戦略を立ててアプローチすれば、正社員として就職できる可能性は決して少なくありません。具体的な戦略については「28歳フリーターが就職する6つのコツ」の項目で後述するので、ぜひ参考にして下さい。
ブラック企業を避けることも大切
就職活動するうえで行動のスピードはとても大切ですが、ブラック企業を避けることも重要です。せっかく正社員入社しても、ブラック企業の過酷な労働環境では長く勤めることは難しく、またフリーターに逆戻りしてしまう可能性があります。最悪の場合、心身の健康を損なう事にもなりかねません。
また、厄介なことに、ブラック企業は28歳フリーターでも積極的に採用しているため、就活に苦労している人ほど魅力的に感じてしまいます。しかし、実際は離職率が非常に高く常に人手不足であるため、間口を広く募集をしているに過ぎません。
ブラック企業の求人に惑わされることなく、気持ちよく働ける企業を目指しましょう。ブラック企業の見極め方は「28歳フリーターのブラック企業を避けるコツ!」の項目で後述しますので、参考にしてください。

28歳フリーターでも就職可能なおすすめの職種5選
28歳のフリーターからでも未経験で挑戦できる職種は多く存在します。
仕事選びの際は、30歳が近づく年齢ということもあり、将来的なキャリア形成に役立つ汎用的なスキルが身に付くかや、未経験募集が多い求人かどうかを判断基準とすると良いでしょう。
具体的に28歳フリーターでも就職でき、将来を見据えた観点でおすすめできる仕事は、以下の5つが挙げられます。
- ・営業職
- ・エンジニア
- ・接客販売職
- ・介護職
- ・事務職
いずれも人手不足で採用ニーズが高いだけでなく、未経験者向けの研修制度が充実している求人が多いため、これらの職種から求人選びを進めていくと良いでしょう。
それぞれの職種について求められるスキルや、関連するアルバイト経験とともに分かりやすく解説します。
職種1:営業職
営業職は未経験者歓迎の求人が多く、28歳フリーターからでも採用されやすい点が特徴です。学歴や職歴に関係なく、成果が出せれば収入を増やしていけるため、高収入を目指したい人におすすめできます。
また、業務を通じてコミュニケーションスキルや交渉力、提案力などが身に付きますので、将来のキャリア形成という観点でも有利になります。
平均年収 | 533万円 |
求められるスキル | ・コミュニケーション能力 ・提案力 ・交渉力 ・顧客管理スキル |
関連資格 | ・普通自動車運転免許 ・営業士検定 ・宅地建物取引士(不動産営業) |
関連するアルバイト経験 | ・家電量販店での販売スタッフ ・携帯ショップでの接客スタッフ ・訪問営業・テレアポスタッフ |
平均年収出典:厚生労働省「自動車営業 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
職種2:エンジニア
技術職であるエンジニアは、慢性的な人手不足を受けて未経験者採用をする企業が増えてきています。28歳からでもスキルを習得できれば、長期的なキャリア形成ができます。
また、システム開発の技術や実績を積み上げることで、将来的にリモートワークで働けたりフリーランスになれるなど、幅広い働き方が実現できる点もポイントです。
平均年収 | 684万円 |
求められるスキル | ・論理的思考力 ・プログラミングスキル ・問題解決能力 |
関連資格 | ・基本情報技術者試験 ・応用情報技術者試験 ・ITパスポート |
関連するアルバイト経験 | ・パソコン設定サポートスタッフ ・Webサイト更新・運用アルバイト ・家電量販店でのパソコン販売員 |
平均年収出典:厚生労働省「システムエンジニア(基盤システム) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
職種3:接客販売職
28歳フリーターの中でも、人とコミュニケーションを取ることが好きな人に向いている仕事です。未経験歓迎求人が多く、自分の興味のある業界で働ける点もおすすめできる理由です。
学歴や職歴に関係なく、成果を出せれば将来的には店長やスーパーバイザーなどのマネジメントのキャリアを歩める点もポイントです。
平均年収 | 329万円 |
求められるスキル | ・接客マナー ・状況判断力 ・商品知識の習得能力 |
関連資格 | ・販売士検定 ・サービス接遇検定 ・調理師免許(飲食系) |
関連するアルバイト経験 | ・アパレルショップ店員 ・コンビニスタッフ ・飲食店ホールスタッフ |
平均年収出典:厚生労働省「接客担当(ホテル・旅館) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
職種4:介護職
介護職は全国的に需要が高い仕事であり、未経験者歓迎求人も多いことから28歳フリーターからの正社員就職におすすめできます。
体力や働き方がシフト制のケースが多いなど一定の負担はあるものの、実務経験を積んで関連する資格を取得できれば、手に職をつけて長期的に働ける点が魅力の仕事です。
平均年収 | 371万円 |
求められるスキル | ・観察力 ・状況把握力 ・体力 ・持久力 ・コミュニケーションスキル |
関連資格 | ・介護職員初任者研修 ・介護福祉士実務者研修 ・介護福祉士 |
関連するアルバイト経験 | ・介護施設での補助スタッフ ・病院での看護助手 ・デイサービス送迎スタッフ |
平均年収出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
職種5:事務職
事務職は未経験者歓迎求人が多いことに加え、様々な業態・企業規模の会社で求人募集がされているため、面接対策を入念に取り組めば28歳フリーターからでも就職可能です。
ワークライフバランスを保った働き方が実現しやすく、プライベートと仕事を切り分けて生活していきたい人に特におすすめできます。
平均年収 | 510万円 |
求められるスキル | ・パソコンスキル ・正確性 ・丁寧さ ・スケジュール管理能力 |
関連資格 | ・日商簿記検定 ・マイクロソフトオフィススペシャリスト ・秘書検定 |
関連するアルバイト経験 | ・企業でのデータ入力スタッフ ・コールセンターでの事務補助 ・塾などの受付事務 |
平均年収出典:厚生労働省「一般事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
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28歳フリーターのままでいるメリットは?
28歳のフリーターが就職せず、フリーターを続けるメリットとしては次の2つが挙げられます。
- ①自由な時間が多いこと
- ②しばられる人間関係が少ない
詳しく解説します。
①自由な時間が多いこと
フリーターは正社員より時間的な自由度が高いと言えます。シフトはある程度自由に組めますし、出勤できない日は基本的に休めるからです。
労働政策研究・研修機構の調査によれば、正社員になろうとした経験がないフリーターの半数は、フリーターでいたことのメリットに「自由な時間を持てた」と回答しています。

【参考】労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の展開」
②しばられる人間関係が少ない
正社員に比べれば、人間関係に悩まされるケースが少ないこともメリットでしょう。人間関係のストレスは非常に大きく、正社員の退職理由の上位にも上がってくるほどです。
令和2年度の雇用実態調査によれば、令和2年の転職転入者が前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答しているのは男性で8.8%(6項目中2位)、女性で13.3%(6項目中1位)となっています。

28歳フリーターのデメリットとは?
一方、このままフリーターを続けた場合のデメリットはどのようなものがあるでしょうか。
28歳フリーターが、今後もフリーター生活を続けるデメリットには、以下のような項目があげられます。
- ①結婚が難しくなる
- ②年収格差が開く
- ③正社員就職が難しくなる
- ④実家暮らしだと特に厳しく
それでは、ひとつずつ解説していきます。
①結婚が難しくなる
フリーターは正社員に比べて不安定な雇用形態であることから、結婚して生活を共にするパートナーとしては敬遠される傾向にあります。
さらに、フリーターのまま30代になった場合、正社員になれる確率が急激に低下するという統計データがあることから、「28歳は、正社員就職するために活動を始めるリミットが差し迫っているタイミング」とも言えます。28歳になってもフリーター生活を続けていると、「この人は、正社員になる意思はないんだな」と判断されてしまい、結婚が難しくなる可能性が高いでしょう。
もし、あなたが将来的に結婚を望むのであれば、今すぐ正社員就職に向けて行動しましょう。すぐに正社員になれなかったとしても、「正社員を目指している」という明確な意思と行動が伴っていれば、相手にも熱意が伝わるでしょう。
②年収格差が開く
28歳からもフリーターを続ける場合、正社員との収入格差は開いていく一方になります。昇給がある正社員に対し、アルバイトには昇給がない場合が大半です。
厚生労働省の調査では、正社員と正社員以外の賃金の差が下図のように示されており、正社員と非正社員では平均年収に大きな差があることがわかります。

③正社員就職が難しくなる
前述の通り、フリーターから正社員へ就職できる確率は、20代後半から30代にかけて急落します。厚生労働省の調査によると、正社員に就職できたフリーターの割合を年代別に見てみると以下のようになります。

【参考】独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③」
就職活動に要する期間を考えれば、開始時期としては28歳がラストチャンスとも言えるタイミングでしょう。
④実家暮らしだと特に厳しく
28歳を超えてなおフリーターでいることに対し、周囲の目は厳しくなっていきます。特に実家暮らしの場合はそれが顕著になり、「自立していない」「親に頼って生きている」と見られてしまいます。
また、実家暮らしでは収入額が少なくても生活できてしまうため、最悪の場合はアルバイトで働く必要すら感じなくなっていきます。特別な目標や趣味など、フリーターとして働く理由が明確にあれば別ですが、生活費のためだけにアルバイトをしている場合は、実家暮らしのおかげで「働く必要がない」と感じることで、さらに働くことへの意欲が失われるかもしれません。
いつまでも親が健在な訳ではありません。いつか必ず自分の力で生きて行かなければならない時はやってきます。その時のための備えは必要です。実家にいられる間に、親の体力と経済力に余裕がある間に、自立の準備を進めていくことをおすすめします!
ちなみに、Yahoo!知恵袋では、20代後半で一度も実家から出たことがない人に対して、「自立できていないのではないか」という回答が見られました。ベストアンサーの回答は「理由によるので一概に良否の判断はできない」となっていますが、否定的なイメージが前提で回答されていることが見て取れます。このように、30代目前の人が実家暮らしであることに、世間の目は決して温かいものではないようです。
【参考】Yahoo!知恵袋「20代後半で一度も一人暮らしをしたことがない実家暮らしの男性ってどう思いますか?」
28歳フリーターが就職する6つのコツ
28歳フリーターの就職活動は、若手の就活と比べるとやや難易度が上がるものの、できるだけ早く就職活動を始めるとともに、これまでのアルバイト経験から自己分析を進めて幅広く求人を調べることで、効果的に内定を目指せるようになります。
また、あらかじめ就職のゴールを決めておくことで、就活とアルバイトのメリハリが付き、短期間での内定獲得が実現できるでしょう。
ここからは、28歳フリーターが就職を目指す上で意識しておきたいコツを6つご紹介します。
1. 早く就職活動を始める
フリーター期間が長引くにつれて正社員になれる可能性が下がっていってしまいますので、少しでも正社員になりたいと考えたら、早く就職活動を進めることがポイントです。
特に28歳までフリーターをしていたような人であれば、すぐにでも就職支援サービスに登録することをおすすめします。
就職活動で何をすればいいのか分からない状態であっても、求人検索と面接や書類作成の対策を並行して行うことで、内定獲得までの期間を短縮できます。
28歳は就職市場でまだ若手に分類されるものの、20代前半よりは年齢的に不利とも言えますので、スピード感を意識して就職活動に取り組みましょう。
2. アルバイト経験から自己分析を進める
これまでフリーターとして培ってきたアルバイト経験は、正社員就職において充分活用できます。特に就職活動で重要な自己分析をするにあたっては、アルバイト経験から得た学びや自身の強み・弱み・価値観を明確に言語化し、自分らしく働ける職種選びに活かしていくことがコツです。
例えば接客のバイトで培ったコミュニケーション力、飲食店でのチームワーク、販売系のアルバイトにおける販売経験は、履歴書や職場経歴書、面接で効果的に伝えることが可能です。
自己分析ができていないと、仕事選びや面接での軸がぶれて就職の難易度が高まるだけでなく、就職後にミスマッチを感じかねませんので、必ずアルバイト経験から自己分析を進める意識を持っておいてください。
3. アルバイト先の正社員登用が利用できないか調べる
現在働いているアルバイト先で正社員登用制度がある場合、活用することですぐに正社員になれることがあります。正社員登用制度とは、アルバイトから正社員に雇用切り替えができる制度であり、仕事内容や職場の雰囲気を知ったまま正社員になれるといったメリットがあります。
正社員登用制度があっても登用試験の合格が必要なケースもありますので、事前にアルバイト先の正社員や店長などに確認して対策を練ることが重要です。
正社員登用は競争相手が少ないこともあり、同じバイト先で長く働いている人は特におすすめできます。
4. 就職のゴールを決めておく
なんとなく就職活動を始めてしまうとモチベーションが保てず、なかなか選考に通過しない状態になりかねません。そのため、例えば「就職活動を始めてから3ヶ月後までに内定を獲得する」といった具体的なゴールを決めておくことがコツです。
就職活動の流れを大きく説明すると、就職サービスに登録し、応募書類と面接対策をした後に求人に応募します。その後は企業の面接を通じて内定獲得をするといったものになります。就職サービスに登録してから内定獲得までには、平均して1ヵ月から3ヶ月程度かかると言われています。
特に面接は企業の都合に合わせて調整されるため、選考が進んできて面接が増えてくる場合はアルバイトのシフトを調整することも重要です。将来的なシフト調整を検討しておくためにも、就職のゴールを決めておくことが重要になります。
5. 幅広く求人を探す
28歳フリーターからの就職活動では、職種や業界を最初から絞りすぎると応募できる求人が限られてしまいます。そのため、最初から完璧な条件を求めず未経験歓迎や研修制度が整っている企業も視野に入れるなど、幅広く求人を探すことがポイントです。
また、就職活動においても、複数の求人サイトや就職エージェント、国が運営するハローワークなど様々なチャンネルを併用し、情報収集の幅を広げることも重要です。
ただし、ネットの情報だけを鵜呑みにして偏見を持って就職活動を進めてしまうと、本当に自分に向いている求人を見つけられなくなる恐れもありますので注意してください。
6. キャリアプランとライフプランを一緒に考える
正社員として働く事はもはや生活の一部であり、キャリアプランとライフプランを切り離して考えることはできません。特に28歳という年齢の場合、結婚や転居、家族計画などの大きなライフイベントが近くなることもあるため、それに合った働き方や収入水準を目指す必要があります。
したがって、短期的な目線だけで就職先を決めるのではなく、長期的な視点で「どのようなスキルを身に付けたいか」「将来どのポジションを目指すか」などの計画を整理し、それらを叶えられる企業を選ぶ意識を持っておきましょう。
28歳フリーターの職務経歴書のコツ
28歳フリーターが職務経歴書を作成する場合は、たとえ正社員経験がなくても、アルバイトの経験を具体的な成果とともに記載することがポイントです。
応募先が求める人物像を意識しつつ、経験や成果を自己PRとして記載する意識を持っておきましょう。
ここからは、28歳フリーターの職務経歴書のコツを具体的な例文とともに解説します。
書類選考に通過しないと面接を受けるチャンスも得られませんので、しっかりと理解しておいてください。
職務経歴書はどういったものかを理解する
初めて就職活動に取り組む場合は、職務経歴書がそもそもどういったものなのか理解することが重要です。職務経歴書とは、自分がこれまでに経験した業務内容や成果を応募企業に分かりやすく伝えるための書類です。
28歳まで社会人経験がない場合であっても、アルバイトでの役割や成果を明確に記載することで評価を受けられます。記載する際は時系列で示すとともに、職種や勤務時間、具体的な業務内容を簡潔にまとめると良いでしょう。
「20XX年X月〜20XX年 ◯◯カフェ ホールスタッフアルバイト」 1日平均80名以上の接客を対応
ドリンク提供のスピード改善を行い、待ち時間を20%短縮
新人の教育担当として業務マニュアルを作成
アルバイト経験を記載する
フリーターしか経験がなく、正社員経験がなかったとしても、アルバイトで培ったスキルや成果は正社員を目指す上で大きな武器になります。応募先が求める素養を意識しつつ、売上向上や業務効率化など、具体的な自身の成果を数字に表しながら記載することがポイントです。
アパレル販売スタッフとして月間売り上げを前年比で120%達成。自ら店長に掛け合いポップの作成やセット販売の提案を実施。
飲食店で新人教育を担当。自分が教育担当になってから新人の離職率が50%改善。
データ入力のアルバイトとして作業の手順を改善し、ミス発生率0%を達成。
自己PRは端的に分かりやすく記載する
職務経歴書では自己PRを記載することも重要です。自己PRは長くなりすぎず、300文字から400文字程度で自身の強みを具体的な根拠とともに分かりやすく記載することが重要です。
記載の構成としては結論から始め、その結論を補足する理由や事例を記載し、最後に自分のアピールポイントを再び記載するといったものがおすすめです。
私は課題発見力と改善の行動を強みとしています。
飲食店のアルバイトをしていた頃、ピーク時の待ち時間が長いことに気づき、メニューの配列やオーダーの順番を見直す提案を店長に行いました。その結果、ピーク時の待ち時間を30%程度短縮し顧客アンケートでも良い評価を受けられました。
この経験を活かし、貴社に入社した後も現場課題の改善と業務効率化に貢献したいと考えています。」
なお、職務経歴書はいくつかフォーマットがありますので、イチから考えることに自信がない人は、就職エージェントのアドバイザーに相談してフォーマットをもらうことも検討してみてください。
28歳フリーターがブラック企業を避けるコツ!
就職活動においては、しっかり考えて求人を選ばないとブラック企業に入社してしまうリスクがあります。特に28歳になって正社員就職に焦りを感じている場合、ブラック企業かどうか見極めることができないケースも少なくありません。
28歳フリーターがブラック企業を避けるためには、求人票をしっかりと確認するとともに、就職口コミサイトで働き方をイメージしておくことが重要です。ここでは、具体的にどういったポイントに注目すればブラック企業への就職を避けられるのか詳しく解説します。
残業時間や休日欄の確認
ブラック企業を避ける上で基本となるのが、残業時間や休日欄の確認です。求人票に「残業あり」「シフト制」などの記載がある場合は、その実態を把握しましょう。特に残業時間が月40時間以上を超えている場合はハードワークが求められることもありますので、注意が必要です。
また、休日欄が「週休二日制」とだけ書かれている場合、毎週二日休めるとは限らない点も理解しておきましょう。毎週二日休めるのは「完全週休二日制」と記載されている場合のみであり、「週休二日制」だと月に一回二日休める週があるような働き方のケースが考えられます。
労働条件が記載されていなかったり、求人票からうまく読み取れない場合は、労務環境に問題がある可能性もあるため、面接や就職エージェントのキャリア面談などで質問することをおすすめします。
仕事内容欄から働くイメージが湧くかチェックする
求人票の仕事内容欄が具体的でない場合や、「やる気があれば歓迎」「幅広い業務を担当」など曖昧な表現ばかり書かれている場合は、就職後に予想外の業務や過剰な負担を強いられる可能性がありますので注意が必要です。
仕事内容欄をしっかりと確認し、自分が働くイメージが湧かない場合は自分にとってブラック企業と感じるケースもあります。そのため、気になる求人を見つけたら、求人票だけでなく企業ホームページや他の求人媒体の詳細情報も確認することをおすすめします。
就職口コミサイトも並行して眼を通す
ブラック企業を避けるためには、求人票だけでなく就職口コミサイトも並行して目を通すことがポイントです。就職口コミサイトには在職者や退職者のリアルな声が記載されているため、給与や労働時間、職場環境など公式情報だけでは分からない実態が把握できます。
ただし、口コミは個人の主観が含まれているだけでなく、必要以上にネガティブな表現がされていることもありますので、複数の意見を見比べて傾向を判断するとともに、あくまでも参考に留める意識を持っておきましょう。
28歳のフリーターで就職する3つの方法
28歳のフリーターが正社員として就職するための方法を3つ、ご紹介します。いくつか併用してみて、あなたに合う方法に絞っていくのが良いでしょう。
1. ハローワークを利用
求人の検索や応募、職業相談、職業訓練の申し込み、セミナーやイベントの参加、などができる公共職業安定所です。求人検索のみであればインターネット上から可能ですが、実際に応募したい場合には、ハローワークで求職申込が必要です。
ハローワークは主に、以下のような28歳フリーターの方におすすめです。
- 職業訓練を受けたい人
- まずは情報収集をしたい人
- 家からアクセスしやすい場所にハローワークがある人
ハローワークの利点のひとつとして、条件を満たせば職業訓練を受講できるというものがあります。就職に役立つスキルを身に着けたり資格取得を目指したりできるため、学びたい分野がある人にはおすすめです。求職者であれば誰でも利用できるため、就職活動の第一歩としても良いでしょう。自宅から気軽に行ける距離であれば、こまめに通って情報を得ることも可能です。
就職サイトを利用
求人の検索や応募、企業からのスカウト、企業とのやりとりなどが可能な民間企業のサイトです。幅広く求人をチェックするために、複数のサイトに登録することも可能です。プロフィールを登録しておけば、企業から応募の誘いが来ることもあるのも、就職サイトの特徴です。
就職サイトは主に、以下のような28歳フリーターの方におすすめです。
- 応募したい企業が決まっている
- 過去に就職・就職活動に成功したことがある
- ほかのサービスと併用したいと考えている
就職サイトで見つけた求人のなかですでに応募したい企業がある場合は、もちろん就職サイトを利用するメリットはあるでしょう。また、就職活動の基礎を理解できている人は、自分のペースで就職活動を進めることも可能です。就職サイトのみではなく、ほかのサービスも利用しつつ就職サイトも活用するほうが、より効率的な就職活動ができます。
就職エージェントを利用
非公開求人の紹介や応募、個別のカウンセリング、自己分析や書類・面接対策のサポート、アフターフォローなどを受けられる、民間企業が実施する就職支援サービスです。就職エージェントごとに特徴があり、フリーターなどの支援に特化しているエージェントもあります。
就職エージェントは主に、以下のような28歳フリーターの方におすすめです。
- 本気で正社員就職をしたい
- 自分に合った仕事や企業を見つけたい
- 効果的な就職活動の方法を知りたい
就職エージェントの場合、就職のプロからアドバイスを受けられることが大きな利点です。
コストをかけて良い人材を採用したいと考える企業が利用しているため、納得いく就職ができる可能性も高まります。
はじめて就職活動をする人でも、応募前のサポートなども手厚くなっているため、安心です。
ジェイックを利用しよう
私たちジェイックも、就職エージェントを運営しています。
20代のフリーター・既卒者・第二新卒の就職支援を得意としており、フリーターから正社員への就職では数多くの実績があります。
「正社員として就職したいが、何をしたらいいか分からない」という人も安心してください。私たちが運営している就職支援サービスでは、就活の基礎を学べる就職講座を提供しています。
- ビジネスマナー
- 自己分析
- 企業研究
- 履歴書、面接の個別対策
約20社の優良企業と、書類選考免除で面接ができる「集団面接会」も開催しています。
フリーターは「書類選考に通過できない」と悩む人が多いですが、集団面接会ならそのような心配も不要です。
まとめ
本記事は「28歳のフリーターでも就職できるの?」というテーマでお話ししました。結論としては、28歳は正社員就職できるラストチャンスと言えるでしょう。
28歳フリーターから就活を始める場合は、次のポイントをぜひ意識してください。
- 一日でも早く就職活動をスタートする
- 資格や専門知識が必要とされていない、未経験者OKの求人を検討してみる
- バイト経験がある業種や職種の求人も検討してみる
- ブラック企業を避けるコツを押さえておく
そして、一人での就職活動は非常に大変なので、無料の就職サポートをうまく利用することも大切です。
弊社ジェイックも、フリーターからの正社員就職に強みと実績がある就職エージェントです。すべてサポートは無料で受けられますので、まずはお気軽にご相談ください。




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