

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
家でできる仕事が最近、増えています。通勤せずに自宅で働きたいなら、まずはどんな仕事が自宅でできるかを知り、やってみたい仕事をイメージするところから始めましょう。また、家でできる仕事でどのくらい稼げるのか知っておくことも大切です。
この記事では、家でできる代表的な仕事17選と、家でできる仕事の働き方について3つの形態をご紹介します。さらに、家でできる仕事の平均月収と、家でできる仕事で稼ぐポイントまで解説します。在宅で働きたいと考えている人や、家でできる仕事にはどんなものがあるか具体的に知りたいという人は、ぜひ参考にしてください。
家でできる仕事17選

家でできる代表的な仕事を、次の4つのテーマに分けてご紹介します。
- 資格や経験がなくても気軽に始められる仕事
- 経験やスキルを活かせる仕事
- 人と接することが多い仕事
- 家でできる正社員の仕事
それぞれの仕事の特徴とおすすめポイント、注意点、平均月収についても触れていきますので、興味のある仕事、挑戦してみたい仕事を探してみてください。
資格や経験がなくても気軽に始められる仕事3選
まずは、資格や経験がない人でも家でできる仕事を紹介します。スタート時の報酬は高くありませんが、努力次第で報酬アップが狙えるものもあります。まずは副業から在宅ワークを始めたい人にもおすすめです。
ライティング
「ライティング」は、文章を書く仕事です。家でできる仕事で多いのは、インターネット上に掲載されるWeb記事のSEOライティングです。「SEO」とは、簡単にいうとGoogleなどの検索結果で上位に表示されるためにおこなう対策のことで、ライティングの仕事をするならSEOの基本的なルールを知っておくと有利です。
おすすめポイント | ・さまざまなジャンルの仕事があるため、自分の趣味や経験を活かせる ・未経験者可の案件も多い ・隙間時間にもできるため、副業にも向いている ・募集が多い ・実績を積めば文字単価を上げられる |
注意点 | ・未経験者可の案件は報酬が低いものが多い ・SEOの知識が求められる ・高報酬を狙うには、専門的な資格(弁護士・看護師・栄養士など)が必要 |
平均年収 | 200万~400万円 |
データ入力・文字起こし
「データ入力」は名刺データやアンケート結果などのアナログデータを、エクセルなどの指定されたフォーマットに入力していく仕事です。手書きの資料を扱ったり、ネットで簡単なリサーチをおこなって検索結果を入力したりする場合もあります。
「テープ起こし」はICレコーダーに録音された講義や座談会などの音声データを聴き取ってテキストに起こす仕事です。
どちらも気軽に始められる在宅ワークとして人気の仕事です。
おすすめポイント | ・未経験者でも始められる ・パソコンさえあれば、専門知識やスキルがなくてもできる ・隙間時間にもできるため、副業にも向いている ・タイピング技術が身につく |
注意点 | ・報酬が安い ・タイピングのスピードと正確さが求められる ・正しい日本語を使えること、読解力が求められる ・集中力が必要 ・社外秘データを扱う場合もある |
平均年収 | 150万~300万円 |
内職系<パソコンがなくてもOK>
内職系の仕事には、商品や封筒にシールを貼っていく「シール貼り」、カプセルにおもちゃや説明書を詰めていく「カプセル詰め」、「ポケットティッシュの広告入れ」などの仕事があります。
単価が安く、まとまった報酬を得るには数をこなす必要があります。パソコンがなくてもできる点では人気があります。
おすすめポイント | ・パソコンがなくてもできる ・知識や経験が必要ない ・隙間時間にできる ・黙々とおこなうことができる |
注意点 | ・報酬が安い ・副業として割り切っておこなうのが無難 ・単純作業のため、スキルアップにつながらない ・作業スペース、保管スペースが必要 ・材料や商品を車で取りに行かなければならない場合もある |
平均年収 | 50万~100万円 |
経験やスキルを活かせる仕事6選
経験やスキルを活かせる仕事は、経験や資格がなくてもできる仕事に比べて高い収入を得やすいというメリットがあります。なかには必要なスキルを独学やオンラインスクールで学べる仕事もあるので、今は経験やスキルがないという人も、ぜひ目を通してみてください。
企画・編集
「企画・編集」は、記事の企画や構成をおこなったり、ライターからあがってきた記事の編集、校正をおこなう仕事です。家でできる仕事の場合、多くはインターネット上のWebサイトに掲載される記事を対象としています。
仕事の依頼主であるクライアントともライターとも関わるため、SEOの知識やライティングの経験だけでなく、折衝力や調整能力なども求められる仕事です。
おすすめポイント | ・ライティングの経験を活かせる ・得意なジャンルの知識を活かせる ・プロジェクト単位で案件を受注できればまとまった収入が見込める ・実績を積めば案件単価を上げられる |
注意点 | ・ライティングの経験が必要 ・正確な日本語力が必要 ・SEOの知識が求められる ・高報酬を狙うには、得意なジャンルを持っておくと有利 ・ライターやクライアントの調整能力が求められる |
平均年収 | 300万~400万円 |
デザイン
「デザイン」の仕事には、チラシや雑誌などの紙媒体、ファッション関連などさまざまなものがありますが、家でできる仕事で代表的なのは、Webサイトやアプリを作成するWebデザインです。
Webデザインは、デザインだけでなく、Webサイトの設計やコーディング(プログラミングの一種)までできると報酬が高くなります。クライアントやチームと一緒にサイトを作り上げるケースも多い仕事です。
おすすめポイント | ・将来性がある ・成果物がたくさんの人の目に触れる ・Webデザインの場合、運営や保守も任されれば、継続的に報酬を得られる ・教材やオンラインセミナーなどスキルを習得する方法が多い ・独学で始める人もいる |
注意点 | ・デザインに必要なソフトウェア(「Adobe Dreamweaver」「Adobe Illustrator」「Adobe Photoshop」など)を使いこなすスキルが必要 ・技術やデザインのトレンドを常に勉強し続ける必要がある ・実務経験があったほうが有利 ・総合的なサイト作成ができるほうが報酬は高くなる ・クライアントの要望を引き出す力やコミュニケーション能力も必要 |
平均年収 | 300万~400万円(インターネットアカデミー) |
プログラミング
「プログラミング」は、コンピューター用の言語を使い、コンピューターに指示を出す「プログラム」を書く仕事です。プログラミングをおこなう人は、Webサイトなどユーザーの目に見えるものを扱う「フロントエンジニア」、サーバー環境などシステムを扱う「バックエンドエンジニア」の2つに大きく分けられます。比較すると、フロントエンジニアの方が学習しやすいと言われています。
どちらも専門スキルが必須ですが、その分報酬が高く、実力次第で大きく稼げる可能性があります。
おすすめポイント | ・専門性が高い分平均報酬が高く、伸びしろもある ・人材不足のため仕事が豊富 |
注意点 | ・プログラミング言語やデータベース、開発プラットフォームなどに関する専門知識が必須 ・常に新しい情報を勉強し続ける必要がある ・仕事内容によっては緊急時の対応が求められる ・周辺領域(マーケティング、Webデザインなど)の知識があると役立つ |
平均年収 | 400万~800万円 |
翻訳
「翻訳」は、語学力が必要な仕事です。外国語を日本語に訳したり、日本語を外国語に訳したりするほか、すでに翻訳された文章をチェックする仕事もあります。また、翻訳の対象もメール、書籍、字幕、Webサイト、商品マニュアルやカタログなどさまざまです。
メール翻訳など簡単なものからスタートし、ゆくゆくはある分野を極めて専門書の翻訳をおこなうなど、スキルアップものぞめます。もっとも求人が多いのは英語の翻訳ですが、ニッチな言語を扱えると強みになります。
おすすめポイント | ・語学力を生かせる ・専門性が高くスキルアップが狙える |
注意点 | ・翻訳する対象によっては専門知識が必要 ・扱う言語のバックグラウンド(文化や慣習など)を勉強する姿勢が必要 ・扱う言語によって報酬や案件数がまちまち |
平均年収 | 300万~500万円(elan) |
CADオペレーション
「CADオペレーション」は、CADと呼ばれるソフトで製図をおこなう仕事です。CADオペレーションを必要とする業界は幅広く、なかでも建築業界やインテリア業界、製造業界が代表的です。
2次元CADと3次元CADの2種類があり、両方を習得することで仕事の幅を広げられます。単に製図をおこなうだけでなく、ものづくりそのものに関われる仕事も多いため、クリエイティブな仕事に興味がある人なら特に魅力を感じられます。
おすすめポイント | ・仕事が豊富 ・さまざまな業界でスキルを活かせる |
注意点 | ・CADのスキルは必須 ・集中力や根気が求められる ・業界に関する知識が求められる ・CADオペレーションだけでなく、事務と兼務の求人も多い ・必須ではないが、資格(「CAD利用技術者試験」、「建築CAD検定試験」など)があると有利 |
平均年収 | 300万~500万円(キャドテク) |
動画編集
「動画編集」は、家でできる仕事のなかでも最近需要が高まっている仕事のひとつです。YouTubeなどのWebサイトに掲載する動画やウェディングムービー、企業のPRや広告に使う動画を編集します。
動画編集をするにはソフトやそれなりのスペックのパソコンを用意する必要がありますが、スキルは独学でも学べます。ただし、ツールやパターンを使うものから完全にフリーで制作するものまで難易度がまちまちで、簡単なものの報酬はそれほど高くありません。
おすすめポイント | ・仕事が多い ・オンラインスクールや独学でスキルが学べる ・自分で仕事の量を調整しながら取り組めるため、副業にも向いている ・視聴率を稼げる動画編集ができれば報酬アップが狙える |
注意点 | ・簡単な案件は単価が低い ・動画編集ソフト(「Adobe Premiere Pro」など)がスムーズに使える程度のスペックのパソコンが必要 ・扱うデータが重いため、大容量のストレージが必要 ・マーケティングに関する知識があると有利 |
平均年収 | 200万~350万円 |
人と接することが多い仕事3選
家でできる仕事には、コツコツひとりで作業するのが基本のものもありますが、なかにはオンラインを活用して人と多く接する仕事もあります。通勤はしたくないものの、仕事では積極的に人と関わりたい人におすすめです。
講師
オンライン講座を開講することで、家にいながら「講師」の仕事をすることができます。コロナ禍では、自宅でレッスンを受けたいという生徒側の要望も多く、需要が高まっています。パソコンとWebカメラ、Web会議システムがあれば、資格は特に必要ありません。
英会話、塾講師(家庭教師)、料理教室など、さまざまな講座がオンラインで開講されています。
おすすめポイント | ・得意なことや趣味を活かして稼げる ・質が高い授業を提供すればリピーターも獲得できる ・都合のいい時間帯にレッスンを組める |
注意点 | ・パソコン、WebカメラとWeb会議システムが必要 ・オンラインで生徒と接する際は身だしなみも重要 ・集客にはある程度のコストや知識が必要 ・SNSを活用できると集客に有利 |
平均年収 | 250万~400万円 |
コンサルティング
「コンサルティング」は、個人や組織の抱える問題をヒアリングして、アドバイスや解決策を提示する仕事です。以前は対面で行うのが多い仕事でしたが、さまざまな分野でオンライン化が進んだことで、家でもできる仕事になりました。
ひとくくりにコンサルティングと言っても、キャリアコンサルタント、経営コンサルタント、恋愛コンサルタントなど、活躍できる分野は多岐にわたります。資格がなくても自分でコンサルタントと名乗れば活動できますが、企業の経営に関わるコンサルタントとして活動するには豊富な経験や実績が求められるため、未経験で始めるのは困難です。
おすすめポイント | ・働き方次第ではかなり高収入を狙える ・専門知識を活かして働ける ・問題を解決する喜びややりがいがある |
注意点 | ・常に結果が求められる ・資格は必要ないが、未経験からの参入が難しい分野もある ・営業力が必要 |
平均年収 | 400万~1,000万円 |
カウンセリング
「カウンセリング」は、相談者の悩みに耳を傾け、解決のサポートをおこなう仕事です。個人の悩みや苦しみ全般に寄り添う「心理カウンセリング」、主にキャリア形成などを扱う「キャリアカウンセリング」などがあります。悩みを聞くという広い意味では、「占い師」として活動する選択肢もあります。
心理学などの知識があれば役立ちますが、ただ愚痴を聞いてもらえればいいという需要もあります。
おすすめポイント | ・自身の経験を活かせる ・悩みを持つ人の力になれる ・パソコンがなくてもスマートフォンだけで仕事ができる ・資格がなくても活動できる・相談者が増えれば高収入も見込める |
注意点 | ・実績がないうちは集客が難しい ・感情移入しすぎると、自身のメンタルケアが必要になる可能性もある ・「公認心理師」や「臨床心理士」などの資格があると有利 ・精神力、忍耐力、洞察力が求められる |
平均年収 | 200万~400万円 |
家でできる正社員の仕事5選
完全に自宅で仕事をするのは難しいものの、業界や企業によっては、一部在宅勤務が可能な正社員の仕事も多くあります。そのなかから、代表的な職種を5つ紹介します。
営業、CS
「営業」や顧客の困りごとを解決する「CS」(カスタマーサポート)は、以前は対面でおこなうことが多い職種でした。しかし、オンライン化が進んだことで、最近は在宅勤務可能な求人も増えています。
営業の場合、販売する商材によっては基本出社が必要な会社もあります。一方で、オンラインで商談から契約まで交わす営業スタイルを取り入れている会社も出てきています。
おすすめポイント | ・未経験可の求人が多い ・歩合給がある場合、成果次第で高収入を目指せる ・困っている人の助けになる |
注意点 | ・コミュニケーション能力が必須 ・相手の要望をくみ取る洞察力が必要 ・顧客との電話対応がある場合、静かに仕事ができるスペースが必要 ・商品知識が必要 |
平均年収 | 営業:300万~600万円 CS:250万~350万円 |
マーケティング
「マーケティング」は、ユーザーのニーズを分析し、商品やサービスを販売するための企画や戦略を練る仕事です。メーカーや販売店に就職するケースと、マーケティング支援をおこなう会社に就職するケースがあります。
特にWebマーケティングは、需要が増えている分野です。SNSやインフルエンサーを起用する手法もあり、普段から利用している人にとっては馴染みやすい仕事でしょう。若い女性をターゲットにしたマーケティングの需要が高いことから、女性が活躍しやすいという特徴もあります。
おすすめポイント | ・年収の水準が高い ・女性が活躍しやすい職種 ・関わった商品のリリースやイベントが成功した際には達成感を味わえる |
注意点 | ・企業規模や扱う商品によって年収に幅がある ・一通りの業務を覚えるまでは年収は標準的 ・トレンドや最新情報の収集が求められる ・分析力、洞察力が必要 |
平均年収 | 500万~600万円(キャリアガーデン) |
制作、ディレクター
「制作、ディレクター」職は、広い意味でいうと制作現場の指揮をとる仕事です。たとえばWebディレクターなら、デザイナーやプログラマーなどWebサイト制作に関わるさまざまな人をとりまとめ、プロジェクト全体の進行管理をおこないます。
そのほか、広告ディレクター、テレビディレクター、映像ディレクター、出版ディレクター、空間ディレクター、イベントディレクターなど、さまざまな業界に、さまざまなディレクター職が存在します。
制作、ディレクター職の場合、外部折衝で外に出ることもありますが、企画の立案に必要な取材や作業はオンラインでできるため、在宅ワークが可能です。
おすすめポイント | ・クリエイティブ職のなかで年収が高い ・美術やデザインの知識を活かせる ・プロジェクトが成功した際は達成感を味わえる |
注意点 | ・コミュニケーション能力や折衝力が求められる ・発想力が必要 ・リーダーシップが求められる |
平均年収 | 300万~600万円(doda) |
人事
「人事」は、企業の人材管理に関する業務をおこないます。具体的には、社員の採用、教育、配置、評価や、社員が能力を発揮するための仕組みづくりなどに携わります。
機密情報を多く取り扱う部署のため、完全に在宅で仕事ができる会社は多くありません。しかし、最近は会社説明会や面接などもオンライン化が進んでいることから、一部在宅勤務可能な人事の求人も増えています。
おすすめポイント | ・経営陣のパートナー的存在として、企業運営の一端を担える ・会社の顔として採用活動に携われる |
注意点 | ・人への関心が高く、人と関わり合うのが好きな資質が求められる ・コミュニケーション能力が必要 ・機密情報を守る必要がある |
平均年収 | 450万~550万円(パソナキャリア) |
バックオフィス、コーポレート系
「バックオフィス、コーポレート系」とは、営業などと違って直接は利益を生まない部署、企業経営の管理業務をおこなう部署全般を指します。総務、経理、法務、財務、広報、事務など、さまざまな職種が含まれます。「直接利益を生まない」というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、企業活動には欠かせない業務です。
企業の規模、業態、職種によって仕事内容は異なりますが、社内の人とのやりとりが主な仕事です。このため家でできる業務も多いですが、管理部門として機密情報を扱うケースも多く、場合によって出社も必要になります。
おすすめポイント | ・専門知識を磨ける職種もある ・会社を全体的な視点で見られる職種が多い |
注意点 | ・職種によって業務の内容や対応範囲が異なる ・ルーティンワークが多い職種もある |
平均年収 | 300万~500万円(doda) |
家でできる仕事をする方法
家でできる仕事をする方法は、働き方の形態によって「正社員」「個人事業主」「起業」の3つの種類に分けられます。それぞれの方法について、くわしく解説します。
正社員として家でできる仕事をする
在宅勤務可能な会社に就職すれば、正社員として家で仕事ができます。ワークライフバランスを重視する風潮や、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などによって、多くの企業がリモートワークを取り入れるようになりました。その結果、最近では在宅勤務を前提とした社員募集の求人も多くなっています。
就職して正社員として在宅勤務する場合、細かい条件は会社によって異なります。在宅勤務可能な求人に応募する場合、次のような点を確認しましょう。
- フルで在宅勤務可能なのか、週に何日かは出社しなければいけないのか
- 初日から在宅勤務可能なのか、一定期間出社してから在宅勤務可能になるのか
- 自宅で仕事をするのに必要な経費の負担は?
募集要項に在宅勤務可能とあっても、日数が限定されていたり、研修期間は出社が必要な場合もあります。また、自宅での仕事に必要な通信費などは持ち出しの費用でも、パソコンなどのツールは、セキュリティの観点からも支給されることが多くなっています。
個人事業主として家でできる仕事をする
個人事業主になって家でできる仕事をする方法もあります。個人事業主とは、株式会社などの法人を設立せずに、個人で独立して事業をおこなう人のことで、フリーランスと呼ばれることもあります。主に業務委託として仕事を受注します。
業務委託は、正社員やアルバイトなど企業に雇用される働き方と違って、案件ごとの契約になります。スポットで働くこともできるので、副業にもおすすめです。ただし収入は、案件によって単価や報酬が異なるため、月給制の正社員と比較すると安定しません。未経験可の案件も多いですが、単価が低いものや単純作業が多くなります。
個人事業主として家で仕事をする場合、次のような業務を、すべて自分でおこなう必要があります。
- 仕事の受注・営業
- 契約
- スケジュール管理
- 請求書の発行
- 帳簿付け・確定申告
- 仕事に必要なツールの用意・管理
仕事を受注して業務委託契約を取り交わすときには、契約書を用意し、しっかり内容を確認することが大切です。特に報酬や納期は重要なポイントです。業務委託契約は基本的に成果報酬となるため、期日までに成果物を納品しなければ報酬が得られません。請求書発行や帳簿付けなども、大切な業務です。また、パソコンなど業務に必要なツールは、基本的に自分で用意する必要があります。
起業して家でできる仕事をする
起業して家でできる仕事をするのもひとつの方法です。ただし、独立して自分で会社を立ち上げるにはある程度資金が必要で、立ち上げるビジネスによっては大きなリスクを負わなくてはならない場合もあります。
独立するには、主に3つのパターンがあります。1つ目は、個人事業主としてある程度稼げるようになったら法人化するパターンです。この場合、ある程度ビジネスが軌道に乗ってから起業するため堅実ですが、個人事業主としてビジネスを成功させることが前提になります。
2つ目は、セルフプロデュースで自分を売り出すパターンです。たとえば、次のようなビジネスがあります。
- ブロガー
- YouTuber(ユーチューバー)
- インスタグラマー
- オンラインサロン・講師
少ない資金で始められるものもありますが、成功するにはセンスが問われる分野です。
3つ目は、自宅兼店舗を構えて営業する方法です。
- カフェ
- ピアノ教室
- 英会話教室
- 料理教室
- ネイルサロン
自宅に店舗を構えることで、開業資金をおさえられます。活かせる趣味や特技があれば挑戦しやすいでしょう。
家でできる仕事の平均月収
家でできる仕事にはたくさんの種類がありますが、実は生活ができるほど稼ぐことは簡単ではありません。家でできる仕事の平均月収と、安定収入を得るための方法を紹介します。
在宅ワークの平均月収は9万円以下
厚生労働省が発行する『在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン』によると、在宅ワークをおこなっている人の「過去1年間における在宅ワークの仕事による平均的な月収」は、全体の45.7%を占める人が9万円以下と回答しました。
在宅ワークでも、高度な専門スキルを持っている人ならもっと稼ぐことが可能です。実際に、30万円以上と回答した人は22.3%にのぼり、そのうち8.7%は50万円以上と回答しています。
しかし、多くの人は1ヶ月あたりの手取りが9万円以下で、副業やパート、アルバイトならまだしも、生活するには厳しい金額です。高度な専門スキルを持っていない人が在宅ワークで生計を立てるには、働き方を工夫する必要があることがわかります。
出典:厚生労働省「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」
安定収入を得たいなら正社員がおすすめ
これから在宅ワークを始める人や、専門的なスキルや経験がない人が家でできる仕事をするなら、在宅勤務可能な会社に就職するのがおすすめです。正社員として家で働くことには、次のようなメリットがあります。
- 給与として安定した月収を得られる
- 働きながら専門的な知識やスキルを磨ける
- 副業で別のスキルや経験を積むこともできる
- スキルや経験を活かして将来的に独立を目指せる
正社員として働けば、在宅ワークでも給与として安定した収入を得られます。また、収入を得ながら知識やスキルを習得し、独立や収入アップを目指せます。
個人事業主や起業する場合に比べて、正社員なら在宅ワークでも働くスケジュールが決まっていて、やるべき仕事も限定的です。自己管理に自信がない人やひとつの仕事に集中したい人にもおすすめです。
家でできる仕事で稼ぐポイント
家でできる仕事で稼ぐためには、スキルを得ること、人脈を築くこと、独立することを意識しましょう。3つのポイントについてくわしく解説します。
専門スキルを身につける
家でできる仕事で高収入を得るなら、専門スキルや資格があることは大きな強みになります。専門スキルがないとできない仕事、特定の資格がある人でないとできない仕事は、そのほかの仕事と比較して収入が高いことが特徴です。
例えばライターでも、「金融関係に強い」「法律関係に強い」など、専門分野があると単価が高くなります。さらに、金融関係ならファイナンシャルプランナー、法律関係なら行政書士など、資格や肩書きがあることでより高い報酬をのぞめます。
ただし、仕事によっては、資格や経歴だけでなく、業務での実績が重視される場合もあります。たとえば、プログラミングやデザインの仕事をする場合、学校に行ってスキルを学ぶこともできますが、在宅で仕事を始めるなら、実務経験がある程度必要です。
正社員になってコネをつくる
家でできる仕事の種類や働き方が増え、ネットでもさまざまな仕事を探せるようになりました。しかし、ネットで案件を探す場合、仕事を依頼する側との関係性が構築できていないため、まずはスポットでの依頼になったり、経験者でも比較的安価な報酬でスタートしたりすることが少なくありません。
一方、知人から直接仕事を依頼される場合や紹介案件の場合、あらかじめ仕事を依頼する側との間に信頼関係が築かれているため、安定した仕事の受注や報酬が見込めます。
在宅での仕事に有利になる人脈を獲得するなら、まずは就職するのが近道です。正社員として勤務しながらお得意様を見つけておくことで、退職して個人事業主になった際や自分の会社を立ち上げた際、お得意様からパートナーとして仕事を受けることができます。
独立する
経験やスキルを習得し、仕事につながる人脈を築けても、受託案件では報酬の相場はある程度決まっているため、それ以上報酬を引き上げることは難しくなります。また、仕事の単価が上がっても、一人でできる仕事量には限界があるため、大きく稼ぐには限度があります。
しかし、独立して法人化することで人に業務を依頼する立場になれば、請け負う仕事量を増やせます。起業には資金がいるなどリスクも伴いますが、結果として大きく稼げる可能性があります。
会社を立ち上げなくても、ブロガーやYouTuber(ユーチューバー)などであれば個人で始めることができ、頑張り次第では収入が青天井になる可能性もあります。ただし、安定して稼ぎ続けるのは大変です。
まとめ
家でできる仕事は数多くあります。以前はWebデザイナーなどのクリエイティブ系やプログラマーなど、在宅でできる職種は限定されていました。しかし、IT技術の発達で自宅にいてもスムーズに仕事ができるようになったことや、多様な働き手を活用しようという時流から、営業や人事、講師など、さまざまな仕事が家でできるようになりました。
なかには、未経験で気軽に始められるものもあります。しかし、報酬が低い、単純作業でスキルが身につかないなどのデメリットもあるため注意が必要です。
家でできる仕事で安定収入を得たいなら、在宅勤務が可能な会社に就職するのがおすすめです。正社員として在宅で働けば、安定した収入が得られるだけでなく、働きながら専門的なスキルや知識を習得することができます。将来的に、培った人脈を活かして個人事業主になったり、専門性の高い仕事で独立したり、収入アップのチャンスを見込めます。
ジェイックでは、家でできる仕事で安定した収入を得たい人に向けて、在宅勤務可能な求人も数多く扱っています。自分に向いている家での仕事を探したい人は、ぜひ相談してください。
「家でできる仕事」に関するよくある質問
「資格や経験がなくても始められる仕事(ライター、データ入力など)」、「経験やスキルを活かせる仕事(企画・編集、デザイン、プログラミングなど)」、「人と接することが多い仕事(講師、コンサルティングなど)」、「家でできる正社員の仕事(営業、人事、マーケティングなど)」があげられます。それぞれの特徴とおすすめポイント、注意点や平均月収もご紹介します。「家でできる仕事17選」を参考にしてみましょう。
3つのポイントを意識しましょう。「専門スキルを身につけること」、「正社員になってコネ(人脈)をつくること」、「独立すること」です。それぞれについて「家でできる仕事で稼ぐポイント」ではくわしく解説しています。
ジェイックの『就職カレッジ』では、正社員として在宅ワークできる求人も数多く取り扱っています。「自分は在宅ワークに向いているのか分からない」という方も、ぜひアドバイザーに相談してしてみてください。
ジェイックの『就職相談』では、「あなたに適した仕事、働き方」を見つけるため「自己分析」のサポートも行っています。あなたの将来的な目標・意向・適性をふまえて、ご一緒に考えてみましょう。

こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
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