
22歳のフリーターならまだなんとか正社員の就職に間に合います。フリーターを続けてしまうと正社員との年収や給料の差がどんどん広がります。
今回はフリーターを続けるデメリットや、22歳に多い未経験者に特化して、オススメの就活方法をご紹介します。
22歳フリーターの現実

22歳のフリーターの現実をご紹介します。
22歳でフリーターをしている人は大きく6種類に分かれています。
- 高校卒業後にフリーターをしている
- 専門学校を卒業後にフリーターをしている
- 短大を卒業後にフリーターをしている
- 大学を卒業後にフリーターをしている
- 専門学校・短大・大学を中退後にフリーターをしている
- 一度就職したが辞めてフリーターをしている
学校を中退せずに、卒業後すぐに正社員で就職した人に比べると「22歳でフリーターをしている」というのは少々出遅れ感があります。
大学卒業後に就職先が決まらずフリーターになってしまった人も「出遅れた…」と感じるものです。
22歳は4年制大学を卒業した人が就職する年齢です。例えば、高校卒業後からフリーターを続けてきた人にとっては、同年代はほとんど社会人です。
高卒で22歳までフリーターをしてしまうと「4年制大学の人より早く社会に出たのに、まだフリーターをしている」ということに不安を感じますよね。
学校卒業後のフリーター期間が長いと、正社員面接で「今まで何をしてきたの?」と突っ込まれることもあります。
まずは22歳のフリーターはどんな現実があり、フリーターを続けていくとどうなるかも解説します。
正社員とフリーターに年収があまり変わらないことに気づくが…
22歳は同年代の友人が学校を卒業して正社員で働き始めるときです。
「正社員は安定している」「正社員は給料が高い」と思っていたところ、正社員になった友人の給料を聞いて驚く人もいるかもしれません。
フリーターの自分と正社員の友達では、給与が大して変わらないからです。
しかも、正社員の友人は自分と同じ給料をもらうのに、残業、つきあいの飲み会、休日出勤などハードな毎日を送っていると知ります。
正社員で就職した友人に「フリーターは自由で責任なくていいよなぁ…」と羨ましがられることもあります。
22歳は「給料が同じくらいで楽に仕事ができるならフリーターのままで良いかな!」と思ってしまいがちな年齢なのです。
確かに20代前半のうちは正社員とフリーターの年収に大きな差はありません。
ただし、フリーターのまま30代を迎えてしまうと友人たちとの差は圧倒的なものになります。
正社員には昇給とボーナスがありますが、フリーターにはありません。
入社3年目くらいまでの正社員の給料は決して高くありません、だんだん昇給とボーナスで年収が高くなっていきます。
経済的に豊かになってきた正社員の友人たちは、海外旅行、結婚、出産、マイホーム購入など華やかなライフイベントが続きます。
しかし、給料が上がらないフリーターには海外旅行も結婚も夢のまた夢。フリーターはローンが通りにくいのでマイホームはとても買えません。
ちなみに、正社員とフリーターの生涯賃金を比較すると、
正社員:2~3億円
フリーター:5~8千万円
となっており、フリーターは正社員の1/4くらいしか稼げません。
また、フリーターは年金を払っていない人も多く、フリーターのまま65歳を迎えてしまうと老後破産が待っています。
「充実、安定した生活を過ごしたい」と思うなら、正社員を目指すのが一番効率的です。
22歳であればフリーターの仕事選びに苦労はないが…
22歳であればフリーターで仕事を探すのは簡単です。年齢が若いため、ほとんどのアルバイトや契約社員に採用されるでしょう。
「とりあえずフリーターでも生活できるからいいか…」と思ってフリーターを続けてしまうとリスクがあります。
フリーターのまま30代に突入すると、アルバイトや契約社員でも採用されないことがでてくるのです。
「若い人がほしいから」という理由で断られてしまいます。
30代でも就けるアルバイトなどは肉体労働や人がやりたがらない仕事です。つまり、いつまでも今の状態は続かないということです。
フリーターでも22歳なら正社員就職に間に合う

「22歳でフリーターじゃもう手遅れかな…?」と思う必要はありません。
22歳は幸いまだ若いため、正しい方法で就職活動すれば優良企業に正社員就職できる年齢です。
たしかに「22歳までフリーターをしていた」という事実を消すことはできませんが、企業側はあなたがフリーターをしていたことよりも「あなたの若さ」に期待しています。
想像してください。
もしあなたが企業の未来を担う採用担当者だとしたら、どちらを採用したいですか?
- 22歳の正社員未経験
- 42歳の正社員未経験
多くの人は、22歳の未経験者を採用したいかと思います。
「伸びしろがありそう」「今は何もできなくても成長しそう」「将来会社に欠かせない人材になる可能性がある」などの理由で若い人と採用したいと思うはずです。
企業の採用担当者も同じように思っているのです。
22歳でフリーターをしてきた人を「即戦力」として採用する企業は少ないです。
「入社してから成長してくれればいい」と思って、先行投資であなたを採用するのです。
企業が22歳に求めているものの多くは以下のようなものです。
- 素直
- 誠実
- まじめ
- やる気や熱意がある
- 若さ、フレッシュさ
- 元気なあいさつと返事
高いビジネススキルではなく、積極的な姿勢が求められる場合が多いです。
40代など中堅の人材はクセやこだわりが強く、企業とマッチしないことも多いです。
20代は企業に合わせて変化できる年齢のため、柔軟性も期待されていると思ってください。
「一度、正社員就職したが短期退職してしまった…」という人も大丈夫です。
企業側も「若いときは失敗もある」と理解してくれることも多いです。むしろ「失敗を次に活かす」という姿勢が評価されます。
30代になる正社員就職は一気に難しくなる
フリーターのまま30代に突入すると、正社員就職はかなり難しくなります。
「30歳になるまで何をやってたの?」「なんで正社員の経歴がないの?」と採用面接で突っ込まれます。
また、ほとんどの会社は「30代で正社員経験なし」という時点で書類審査で落とします。
正社員経験がなくて30代から正社員就職できる企業はブラック企業も多いです。
※ブラック企業は離職率が高く、さらに心身や経歴に傷をつけてしまうリスクがあります。
22歳でフリーターで生活できることに甘んじていると、後で大きなツケを払わされることになります。
「そのうち正社員にはなるから大丈夫」と思ってダラダラとフリーターを続けてしまうのは危険です。
学歴や資格を手に入れるために22歳から勉強するのはおすすめしない
22歳までフリーターを続けてしまうと「人生の一発逆転ホームラン」を狙いたくなるものです。
気持ちはよくわかります。
ただ、22歳から人生の一発逆転ホームランを狙って、
- 大学に入りなおす
- 難しい国家資格を目指す
のはあまりおすすめできません。
もちろん、どうしてもやりたいことがあって大学や資格を目指すのは悪いことではありません。
しかし、「大学を卒業して一流企業に勤めている友人に負けたくない」「周りを見返したい」という理由であれば、大学や資格を目指すより正社員の就職を目指した方が良いです。
大学に入りなおせば卒業するころには26歳です。資格の勉強に時間を使えばどんどん歳をとってしまいます。
前述のとおり企業は「若さ」を高く評価しているので、無駄に年齢を高くしてしまうのは危険です。
大学に入って26歳で就活をしても22歳の方が有利ですし、資格をとっても就活をしなければいけないのは変わりません。
まずは正社員就職して、社会人になってからキャリアを積んでいくことで人生を逆転できます。
22歳のフリーターにオススメな就活方法

22歳のフリーターが正社員になるための具体的な就活方法をご紹介します。
正社員の就活は初めてという人も、下記の順序で就活準備を進めてみてください。
まずは将来どうなりたいか考えてみる
仕事はあなたの人生の一部です。まずはあなたが将来どうなりたいかを考えてみましょう。
あなたの理想の将来を叶えるための手段の1つが「仕事」です。
理想の将来から仕事を選ぶと失敗が減ります。
例えば「将来、結婚して子供は2人ほしい。休日は家族で出かけたい」と思うなら、以下のような条件が必要です。
- 結婚しても生活できる経済力が必要
- 子供2人を養える収入が必要
- 休日に家族ででかけるなら土日休みの仕事でなければいけない
漠然とした将来のイメージからでも仕事を絞ることができます。
絶対にやりたくない仕事を明確にする
就職のミスマッチを減らすためには「絶対にやりたくない仕事」を明確にすることが大切です。
「肉体労働はやりたくない」「昼夜逆転の仕事はしたくない」など、絶対にやりたくない仕事を書き出してみましょう。
「やりたい仕事がわからない…」という人にもおすすめの方法です。
絶対にやりたくない仕事以外は「やってもいい仕事」なので、仕事選びの参考になります。
人の意見に流されない
一般的に不人気の仕事であっても、あなたにとっては天職の可能性もあります。
友人やネットで調べた不人気業種を一方的に避けると、天職を見逃す危険性があります。一般論はあくまでも一般論であり、あなたも当てはまるとは限りません。
22歳で正社員の仕事を探すときは自分の可能性を潰さないことも大切です。
ゆずれない雇用条件を整理する
就職活動をしていれば、給料・福利厚生・休み・残業・仕事内容など雇用条件を目にします。
ゆずれない雇用条件を決めておくとミスマッチが減って良いです。
ただし、今まで一度も正社員になったことがない人はゆずれない雇用条件のつけすぎに注意してください。
ゆずれない雇用条件を増やすほど就職先がなくなります。
「ゆずれない雇用条件だったけど、やってみたら大丈夫だった」ということもあります。条件を出しすぎて自分の可能性を潰さないように注意しましょう。
企業のネームバリューに惑わされない
「有名な企業だからきっと良いだろう」と思わないでください。有名な企業でも仕事内容が大変な会社はあります。
そもそも「有名企業=あなたに合っている」とはなりません。
有名企業だというだけで詳しい企業分析をせず、ミスマッチで短期退職するトラブルは多いです。
必ず企業の事業内容を調べてください。事業内容に共感できれば、有名かどうかは関係ありません。
中小企業でもとても世の中の役に立つ仕事をしている優良企業はたくさんあります。
有名企業で働くことよりも、あなたがやりがいをもって働けることの方がよっぽど大事です。
未経験からできる求人を探す
フリーターのようなアルバイトは「実務経験」と見られないことがあります。そのため、未経験からでも正社員で就職できる企業の求人を探しましょう。
未経験からでもできる仕事は、以下のようなものが代表的です。
- 営業職
- IT系
- 事務職
- 製造業
- 介護職
- 販売職
- 接客
ただし、未経験から始めるということは研修がないと難しいですよね。
もちろん自分で進んで勉強することも大切ですが、企業側でも未経験者の研修制度があるのが望ましいです。
研修をしっかり調べないと「未経験可で入社したけど、研修がなくてほったらかし。何も仕事ができず短期退職」というブラック企業に就職してしまう危険性もあります。
ブラック企業を選ばない
ブラック企業を選んでしまうと仕事を長く続けることができません。求人票に悪い情報は書かれていませんので、見極めが難しいです。
ブラック企業を見極めるのに一番良いのは離職率を調べることですが、多くの企業では離職率を公表していません。
おすすめの方法は、夜遅くに企業の事務所の近くに行ってみることです。深夜でも電気がついていたら長時間労働の可能性があります。
応募する企業が自分に合っているか調べる
応募する企業がいくつか絞れてきたら、応募企業をさらに詳しく調べましょう。
求人票に書かれている内容だけではなく、他の情報も調べて、あなたの希望する条件を合っているか確認してください。
フリーターの正社員の就活方法やおすすめの職種は?
フリーターから正社員になる就活方法の詳細や、フリーターにおすすめの職種を紹介している記事があるので、こちらも読んでみてください。
この記事では、以下の内容を解説しています。
- フリーターから就職を目指すための事前準備
- フリーター就職での、履歴書や職務経歴書の書き方
- フリーターから就職を目指す際の面接でよくある質問例24選
- フリーターから就職を目指しやすい仕事
あなたの就活準備の参考にしてください。
フリーターの就活に強い就職エージェントに相談する
22歳のフリーターにオススメな就活方法をご紹介してきましたが、初めて正社員就活をする人がすべてを自分1人でやるのは大変です。
- ゆずれない雇用条件はどこまでわがままを言っていいのか?
- 企業の事業内容を見てもイメージがわかない
- 未経験から入社できる会社の研修制度を調べたけど情報がない
- ブラック企業を選ばないためには求人票のどこを見ればいいかわからない
- ブラック企業かどうかの判断が1人ではできない
- 求人票にもネットにも載っていない、応募企業の詳しい情報がない
- 自分に合っている仕事がわからない
就活を始めると、以上のような疑問がたくさんでてきます。
その場合は、フリーターの就活に強い就職エージェントに相談しましょう。
就活のプロなので客観的なアドバイスをくれたり、求人票やネットにも載っていない企業情報を教えてくれます。
履歴書や職務経歴書の添削、応募企業ごとの面接の練習、あなたに合う会社の紹介、効率的に就活したい人は就職エージェントに相談すると良いでしょう。