

※1. 就職支援サービス「就職カレッジ」の実施年数
※2. 2005/5/1~2023/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3.入社日2022/8/1~2023/1/31に入社した人材の3か月定着率
25歳のフリーターで不安を抱えていて、フリーターは脱出したいけど、どうしたらいいのか分からないという方もいると思います。
また、フリーターから正社員になるのは難しいのではないかと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、25歳など20代中盤のフリーターがフリーターを脱出する方法と、就職を成功させるポイントをご紹介します。
- 職歴なしの25歳は手遅れではないが、時間と共に不利になる。行動は早い方が良い!
- 「25歳フリーターが正社員就職するコツ5選」を、今すぐに実践してみよう
- 企業が「若手」とみなす年齢は限られる!評価される年齢層のうちに就活を!
この記事の目次
25歳のフリーターって手遅れなの?

25歳となり20代も半ばと迎えると、将来を見据えて「そろそろ就職したほうが良いのではないか」と感じる方もいるでしょう。
フリーターと正社員では、歳を重ねるごとに収入差が開いていきますし、結婚を意識したとき、社会的な信頼性が低いフリーターという立場は心もとなく感じるはずです。
しかし「25歳職歴なしのフリーターが、今から巻き返せるのか?」という不安もあるのではないでしょうか。そこで、まずは25歳のフリーターが社会的に手遅れなのか否かを解説していきます。
就職や結婚、何もかも遅くない
結論から言えば、職歴なしの25歳が手遅れということはありません。就職や、結婚も可能です。しかし、フリーターのまま年を重ねるごとに就職成功率や結婚率は落ちる傾向にあるため、行動は早い方が良いでしょう。
上記の根拠について、ここから統計データを交えて解説していきます。
25歳からの就職成功率
「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」の調査によると、各年代で非正規雇用から正社員へ移行した人の割合は以下のようになります。


【参考】独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③」
上記データについて25歳〜29歳に着目すれば、下表のようになります。
表1:25歳〜29歳の非正規雇用から正社員へ移行した割合
男性 | 女性 | |
---|---|---|
2007年 | 30.7% | 14.4% |
2012年 | 29.3% | 12.3% |
2017年 | 40.1% | 25.5% |
表の通り、各年とも25歳〜29歳の年齢層においては男性で25%強、女性で約15%強の人材が正社員での就職を勝ち取っています。
また統計年で比較すると、正社員への移行率が年々増加していることが見て取れます。これは少子高齢化に伴い若い人材が減少し続けていることが一因でしょう。新卒者の総数が減少するなか、企業が若い人材を確保するために既卒の若い人材への注目度が高まっているのです。実際2017年 では25歳〜29歳の男性に関しては正社員移行率は40%を超えており、3人に1人以上が正社員として就職できていることになります。
ただし、30歳を超えると就職率は年々減少する傾向にあるため、行動はできる限り早い方が良いでしょう。
結婚も遅くない
結婚も遅くありません。根拠として25~29歳の配偶者のいる者の就業形態の調査結果をご紹介します。
表2:25-29歳の就業形態別配偶率
男性 | 女性 | |
---|---|---|
正社員 | 29.1% | 23.1% |
非正規社員 | 10.7% | 31.5% |
うちパート、アルバイト | 5.6% | 40.1% |
自営 | 31.1% | 29.3% |
その他 | 23.1% | 50.2% |
【参考】独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③」
上記データから配偶者を持つ男性の10%、女性の30%は非正規雇用であり、仮に正社員でなくても結婚できる可能性はあると言えるでしょう。さらに、就職すれば社会的な信用度が高まるため、結婚のハードルはいっそう下がるはずです。
以上から、25歳職歴なしでも就職も結婚も諦める必要は全くないと言えます。
「やばい」「遅い」と思う理由
ここまで25歳職歴なしのフリーターでも、正社員就職や結婚に対して悲観的になるほどではないことをデータで説明しました。しかし、一般的に25歳でフリーターは「やばい」「手遅れだ」と世間からは見られてしまいがちです。
この理由は下記の2つが原因と考えられます。
- 日本の新卒至上主義
- 一般的な幸せの価値観
新卒至上主義とは、就職は「新卒」という立場が非常に有利であり、キャリア構築の面でも中途採用よりも新卒採用者の方が恵まれている日本社会の就職状況を指します。企業からすると新卒一括採用は「就職の経験がない新卒者は社風に馴染みやすい」「一斉に教育ができる」などの利点があることから、現在でも多くの企業が新卒至上主義となっています。
しかし近年の社会変化に伴い、新卒至上主義も少しずつ撤廃されてきています。世の中のニーズが多様化・複雑化する中で、あらゆる事業が提携し業種の垣根を超えた施策が必要となっているためです。各企業は自前の人材のみで事業を維持することは難しく、積極的に他業種から自社と異なるスキルや価値観を持った人材を集める必要が出てきています。
このように人材の流動性は今後もいっそう高まることが見込まれる状況は、「新卒」という有利なカードを持たないフリーターであっても追い風になるでしょう。「一般的な幸せ」については、良い大学を出て良い会社に就職することが幸せと捉えられている風潮が世論があることです。大学中退者はその幸せのレールから外れた者として「幸せになれない」と勝手に判断されてしまう風潮があります。
上記2つの要因は社会の変化と共に変化しているため、実際には悲観するほどではありません。これから行動すれば、正社員として安心できる未来を手に入れられるでしょう。
25歳フリーターはどんなことで悩んでいる?
25歳のフリーターが抱えている代表的な悩みは下記の2点です。
- 収入
- 周囲の目
1つずつ解説していきましょう。
フリーターの悩みの多くが「収入」
第一に収入面の悩みが挙げられます。毎年昇給のある正社員に対し、フリーターやアルバイトには昇給がほとんどないためです。昇給額の差は年々積み上がっていき、最終的な生涯賃金は正社員と非正規社員では1億円以上も違うと言われています。正社員であれば60歳定年までに2億円以上稼ぐところを、フリーターではその半額以下となってしまいます。

20代前半のうちは正社員とフリーターに大きな収入格差はないため気づきにくいのですが、25歳頃から少しずつ差が見えてきます。
同窓会や結婚式などで高校・大学の同期と再会した際、フリーターの自分との年収差を知り、不安を募らせるケースは多々あります。同じ高校や大学を出ているからこそ「ポテンシャル的には自分と大差はないはず」という思いがあるため、現実の格差に愕然としてしまいます。

フリーターの収入面の不安については、こちらの動画でも紹介しているので参考にしてください。
実家暮らしなら悩みがない?
フリーターでも実家暮らしの場合、収入面の不安は大きく軽減されます。まず家賃の心配がなくなりますし、食事なども家族と一緒に作ってもらえるケースが多いため、1人暮らしと比べて出費を抑えられるからです。
しかし実家に甘えてしまうことで、大きく後悔することになるケースも少なくありません。というのも、両親もいつまでも健在ではないからです。両親が高齢になれば自分の面倒を見てもらえなくなるどころか、今度は自分が両親の面倒を見ていかなければなりません。そうなれば当然金銭的負担も大きくなり、一気に生活は苦しくなるでしょう。親が体調を崩したとき、ふと将来が不安になる人も多いです。
実家暮らしに甘えて、ご両親に頼れなくなってから後悔するケースとして、他にも下記の例が挙げられます。
- フリーターを続けることの危機感がうすれ、就職のタイミングを逃す
- 家事を家族に全て任せていたため、全くできない
- 節約の意識が薄く、貯金が全くない
上記のように今は実家暮らしで不安が少なくても、フリーターを続けることは将来的に大きなリスクを背負っていると言えるでしょう。
人からどう見られるかという悩み
第二に、周囲からどう思われているかが悩みとなります。日本社会ではどうしても「大人になれば正社員として働くのが当たり前」という価値観があるためです。フリーターとして懸命に働いていたとしても、どこか自分自身も正社員ではないことに後ろめたさを感じてしまうでしょう。
周囲の人からどう見られるか
まず下記のように、自分から近しい人にどう思われているかを気にしてしまいます。
- アルバイト先
- 地元の同期
- 近所の馴染みの人
アルバイト先では大半の同僚は学生であり、卒業と共に就職を考えている人がほとんどです。そのため、同じアルバイトという立場であってもフリーターは少数派であり、同僚からどう思われているか気にしてしまいがちです。さらにアルバイトで25歳という年齢は決して若くないため、年下の学生から陰で馬鹿にされているのではないかと不安を抱いてしまう人もいるでしょう。
周囲の人たちがする噂話というのは、自分の耳にも入ってきやすいため、心ない噂が聞こえてくれば、たちまち不安になってしまいます。
世間からどう見られるか
世間や社会からどう思われているかも悩みの種です。現代ではSNSの発達により世間の人の生々しい声が嫌でも目に入ってきます。前述のとおり日本社会の価値観では大人になれば正社員として働くのが当たり前であり「フリーターは甘え」という考え方が大半を占めています。そのような価値観の投稿がSNSでも溢れており、フリーターの不安を増幅させてしまうのです。
ここまで25歳のフリーターが抱えやすい悩みについて紹介しました。さらに、仮に今後フリーターで30代、40代を迎えた場合に陥りやすい悩みについて、下記の記事で紹介しています。気になる方は参考にしてください。
25歳フリーターの初めての就職。コツ5選
25歳となり、そろそろ正社員になって安心したいと考える方は多いでしょう。そこで25歳フリーターが初めて就職する時のコツを5つ紹介します。
- ①企業からの見られ方を理解する
- ②企業と戦略的に出会っていく
- ③自己分析を丁寧に行う
- ④基本的なビジネスマナーを抑えておく
- ⑤将来像を明確に
上記5つのコツについて、詳しく解説していきましょう。
①企業からの見られ方を理解する
25歳の未経験者に対して、企業が採用時に重視するポイントを理解しておきましょう。リクナビの調査によれば、フリーターを正社員採用する際に企業が評価するポイントは下図の通りです。

【参考】リクナビnext「人事が語る フリーター、派遣社員を正社員採用する理由」
多くの企業はまず候補者のやる気や熱意を重視しています。熱意を持って仕事に取り組める人材は、将来成長して企業に多大な貢献をもたらすからです。
「実際働いたこともないのに、どうやる気を表明すれば良いかわからない」という人は、まずはその企業で正社員になって実現したい未来を想像してみましょう。長期的な大きな目標や夢を持つことで、自分の中の思いが大きくなり、熱意として企業に伝わるようになるはずです。
②企業と戦略的に出会っていく
フリーターを正社員採用の対象としている企業にアプローチするようにしましょう。というのも、そもそもフリーターを採用する方針がない企業も存在するからです。フリーターの採用を検討していない企業に応募しても、成果が上がらず自信を失いかねません。下図のように、半数を超える企業はフリーターを正社員として採用した実績がないのが実情です。

【参考】リクナビnext「人事が語る フリーター、派遣社員を正社員採用する理由」
加えて日本企業は前例や実績を重視する傾向にあるため、どんなに熱意を込めて応募したとしても「フリーターの採用実績はないから」という理由だけで書類選考から落とされてしまうケースも多々あるのが実情です。
フリーターを受け入れている企業に効率よく出会うには、専門の転職サイトや転職エージェントを活用するのが良いでしょう。転職サイトやエージェントにはフリーターに特化したサービスがあり、フリーターの人材を迎え入れたい企業の情報が集中しているためです。無料で使えるサービスがほとんどなので、情報収集に活用しましょう。
ただし、フリーターの自分でも応募できるからといって、むやみやたらに応募するのは得策ではありません。なぜなら実際に選考に進むとなると、多くの時間を要するからです。1社応募するにもエントリーシートや職務経歴書の記述、面接など、選考には多くの時間が必要なため、応募は本当に就職したい企業に絞ることが大切です。
就職活動で希望の結果を勝ち取るためには、本気で就職したいと思える企業かつ、フリーターを積極採用している企業に戦略的に出会わなければなりません。
③自己分析を丁寧に行う
自己分析で自分の長所や短所を明確にしましょう。自己分析により自分を客観視することで、自分はどんな職業や企業に向いているか理解できるためです。
自己分析を怠った場合、自分の強みや想いに関係なく、周囲から見られ方や人の意見ばかりに気を取られながら企業探しをしがちです。すると、応募先の企業が求める人材像とあなたの長所がマッチしないため、いつまでたっても内定を獲得できません。また仮に就職できたとしても、自分に合わない仕事では長続きしない場合が多いでしょう。
丁寧に自己分析を行い、自分に合った企業にアプローチすることが、幸せへの近道と言えます。
④基本的なビジネスマナーを抑えておく
就職活動に重要なビジネスマナーは下記の通りです。知っていると知らないとでは、企業からの印象がガラリと変わるので、必ず押さえておきましょう。
- メールの件名は簡潔で分かりやすく
- ホウレンソウの徹底
- 敬語の使い方
「ホウレンソウ」というのは「報告・連絡・相談」の頭2文字をとって繋げたものであり、組織の中で働く上で必須のスキルと捉えられています。いずれもコミュニケーションに重要な要素なので、しっかりと押さえておきましょう。
敬語の使い方については「二重敬語」に特に注意しましょう。二重敬語とは1つの語について同じ種類の敬語を重ねて使うことを指し、間違った敬語表現になります。
例) 拝見させていただく(謙譲語が2つ重なっているためNG)
就活生が陥りがちな間違いなので、メール等を送る前には必ずチェックしましょう。
⑤将来像を明確に
あなたが社会人として成し遂げたいことや、10年後、20年後にどうなっていたいかという将来像を明確にしておきましょう。明確な目標や夢を持つことで企業にやる気や熱意が伝わり、好意的な印象を与えられるからです。
また最終的なゴールを意識することで主張に一貫性が生まれ、説得力のある発言ができるようにもなるはずです。
25歳フリーターが就職を急ぐべき理由
25歳フリーターの就職活動のコツ5選を上述しましたが、正社員就職を狙うには早い行動が何よりも大切です。その理由は下記の2点です。
- 就職成功率が年を重ねるごとに下がる
- 企業が「若手」ととらえる期間が限られる
それぞれについて、解説します。
就職成功率は年々下がる
第一にフリーターの就職成功率は年を取るごとに低くなる傾向があるからです。根拠として労働政策研究・研修機構の調査による非正規雇用から正社員へ移行した人の年齢別の割合を見てみましょう。

【参考】独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③」
男性に着目すれば、25-29歳の年齢層が最も正社員就職率が高く、30代から年を重ねるごとに低くなっています。女性の場合は20代前半が就職成功率のピークで、20代後半に差し掛かると正社員移行率が下がり始めるのが見て取れます。
このようにフリーターの正社員就職は、基本的に若ければ若いほど有利と言えます。
- 定年までの期間が長いため、採用コストを抑えられる
- 若いほど新しいことへの吸収力が高い
企業からすれば未経験者の採用は、上記の理由で若いほどメリットが大きいからです。
企業が「若手」ととらえる期間
第二に理由として、年齢が低いうちは企業に「若手」としてポテンシャル重視で採用してもらえる点が挙げられます。年を重ねていくうちにスキルや経験も問われるようになるため、未経験では採用してもらえない可能性が高まります。
この傾向は行きたい企業を見定めて就職活動をしたい場合には特に重要です。企業に若手ととらえられる(=ポテンシャルを買われる)期間は、一般的に20代までとされています。
しかし、若手の定義は企業によってまちまちであり、25歳でも若手と見てもらえない企業も多数あるため、今すぐの行動が大切なのです。リクナビの調査によれば、フリーターを正社員として採用する場合の対象年齢は75%もの企業が25歳以下と回答しています。

【参考】リクナビnext「人事が語る フリーター、派遣社員を正社員採用する理由」
上記の調査によれば、25歳という年齢はすでに45%の企業が正社員採用の対象にしていません。加えてこのまま25歳を超えてしまえば、さらに30%の企業から採用対象外とされてしまいます。正社員就職を目指すなら、25歳での1年が非常に大きな意味を持つと言えるでしょう。
まとめ:25歳フリーターは正社員就職できる可能性がまだまだある
本記事は「25歳でフリーターはやばい?就職や結構も何もかも手遅れではなのか?」というテーマでお話ししました。結論としては、25歳でフリーターでも悲観することはありません。未経験でも正社員就職は十分に可能ですし、就職できれば結婚のハードルも大きく下がります。
正社員就職のポイントとしては、とにかく今すぐ行動することです。なぜなら未経験者の就職は1日でも若いことが有利になるためです。
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