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職業訓練の経験は履歴書のどこに書く?書き方のポイントも徹底解説

職業訓練の経験は履歴書のどこに書く?書き方のポイントも徹底解説

職業訓練の経験を履歴書にどのように書けばいいか分からず、悩んでいる人も多くいるのではないでしょうか?

この記事では、ハローワークで行う職業訓練の経験を履歴書に書く時のポイントについて解説します。合わせて履歴書全般の書き方のポイントや、職業訓練の詳しい解説も行いますので、これから就職活動を本格的に始めたい人は参考にしてみてください。

職業訓練の経験を履歴書に書くポイント

職業訓練の経験は履歴書に書くことができます。また、職業訓練の実績を効果的に履歴書に書くためには、以下の4つのポイントを意識しておくことが大切です。

  1. 職業訓練は履歴書の学歴欄に書く
  2. 職業訓練は職歴にはならない
  3. 職業訓練を自己PR欄や志望動機欄にも活かせる
  4. 職業訓練を履歴書に書かないこともできる

それぞれ詳しく解説しますので、職業訓練の経験が直近である人が履歴書を書く際はしっかり理解しておきましょう。

1. 職業訓練は履歴書の学歴欄に書く

履歴書には複数の記入欄がありますので、職業訓練の実績はどこに書いたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。もし職業訓練のことを履歴書に書くのであれば、「学歴」の欄に記載するようにしてください。

職業訓練の実績を履歴書の学歴欄に記載することは、厚生労働省が展開している履歴書の書き方でも解説されている内容ですので、自信を持って記載をして大丈夫です。

また、学歴欄に職業訓練の実績を記載することから、いつからいつまで通ったのかであったり、いつ修了したのかを年月で記載する必要もあります。自分がどの期間職業訓練に取り組んでいたのか、履歴書を書く前に確認しておくことも大切です。

職業訓練の履歴書記入例

履歴書に職業訓練の記載をする際は、以下の記入例を参考にしてみてください。

職業訓練の履歴書への記入例①

学歴
令和X年X月職業能力開発センターXXコース 入校
令和X年X月職業能力開発センターXXコース 修了

職業訓練の履歴書への記入例②

学歴
20244東京職業能力開発促進センター
XX科 入所(20XX年X月修了)

いずれのパターンの記入でも問題ありませんが、以下のポイントを意識して記入するのがポイントです。

  • 和暦(令和X年)と西暦(20XX年)はどちらを使っても問題はないが、表記は揃える
  • どのコースや科に入稿、卒業したのかを正式名称で記載する
  • 職業訓練を開始した年月だけでなく、修了(卒業)した年月を記載する
  • 職業訓練の部分に限らず、履歴書を手書きで記載する場合に記載を間違えたら修正機で修正するのではなく、まるまる全て書き直す

履歴書の基本的な書き方にも繋がる部分がありますので、もし記入が不安という人はハローワークの職員と一緒に記載するのもおすすめです。

2. 職業訓練は職歴にはならない

職業訓練はあくまでも「訓練」になりますので、履歴書において職歴とはなりません。したがって、職歴の欄に職業訓練の実績を記入しないように注意してください。

もし職歴欄に職業訓練の記載をしてしまうと、面接官から「常識があまりない人」「自分で物事を調べて行動することができない人」といったネガティブなイメージを持たれることがあります。

職歴について記載できるのは会社に正社員や派遣社員として就職した時や、アルバイトを長期間行っている場合のみです。履歴書における職歴欄の詳しい書き方については、この記事で後ほど解説します。

3. 職業訓練を自己PR欄や志望動機欄にも活かせる

職業訓練の実績は学歴欄以外にも、「自己PR欄」や「志望動機」欄にも記載することができます。たいていの履歴書の右半分には、自己PR・志望動機を記載するための大きな空欄が設けられていますので、そこで職業訓練について触れるのも良いでしょう。

もし自己PR欄や志望動機欄で職業訓練のことに触れたいのであれば、以下のような例文が考えられます。

職業訓練を自己PRとして記入する例

私は自ら進んで学び、スキルを習得するといった行動力が強みです。XX年X月からX年通った職業訓練では、今まで身につけてこなかったITスキルを習得するために、日々の講習の後にその日疑問に思ったことを必ず1点講師に聞くことを徹底しました。

これにより、同じ受講生よりも高いITスキルを習得できたと考えていますし、講師の方からも積極性について評価していただきました。実務経験はまだありませんが、この行動力を活かして貴社に入社した後も業務を積極的に覚えていき、すぐに戦力になれるよう頑張りたいです。

職業訓練を志望動機として記入する例

私は社会のためになるようなシステム開発ができる仕事に従事したいと考え、インフラとも言える金融機関のシステム開発・運用をメインに行っている貴社に応募しました。

職業訓練でプログラミングを学んでいく中で、プログラミングの面白さや奥深さについて知ることができただけでなく、自ら進んで学習する姿勢も学ぶことができました。また、将来もプログラミングに携わり続けたいと考え、特に人に必要とされるビジネスをしている会社を中心に就職活動を進めています。

貴社の社員に話を聞く中でも、皆様生き生きと開発スキルを身につけていることを伺い、貴社への就職を強く希望しています。

自己PRや志望動機に職業訓練の内容も盛り込む場合は、自分が修了したコースと絡めて記載することを意識すると良いでしょう。

4. 職業訓練を履歴書に書かないこともできる

職業訓練の実績は、履歴書に記載しないこともできます。記載するかしないかは、履歴書を作る自分自身で自由に選択することが可能です。仮に職業訓練の実績を記載しなかったとしても、学歴詐称や職歴詐称になることはありませんので安心してください。

ただ、職業訓練の実績を履歴書に書かないことで、空白の期間が数ヶ月〜数年生じて見えてしまう点には注意が必要です。空白期間が長くあればあるほど、多くの人事担当者からネガティブなイメージを持たれかねません。

そのため、よほどのことがない限り、職業訓練の事実は履歴書に記載するのがおすすめです。

職業訓練の経験を履歴書に書くメリット

職業訓練の経験を履歴書に書くデメリットはほぼありませんので、基本的には積極的に記入することがおすすめです。

職業訓練の経験を履歴書に書くメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  1. 高い就職意欲をアピールできる
  2. 一定のスキルがあることを示せる
  3. ブランク期間を減らせる

それぞれ詳しく解説します。

1. 高い就職意欲をアピールできる

職業訓練は希望する人が誰でも申し込めるものの、実際に入校するためには選考試験に合格しなければなりませんし、1日5〜6時間のカリキュラムを毎日真面目に受講しなければ卒業することはできないようになっています。

そのため、職業訓練を最後までやり切ったという事実が、面接官に対して「本当に就職したいという気持ちがある」というアピールに繋がります。

また、空白期間がある人の場合は面接の場で上手く自己アピールしたとしても、どうしても面接官から「空白期間があるのに、これから毎日数時間働く生活に耐えられるのか」という懸念を持たれかねません。

しかし、職業訓練を卒業しているということは、毎日数時間勉強することができる証明にもなりますので、結果的に安心して就職できることをアピールできる材料にもなるのです。

2. 一定のスキルがあることを示せる

職業訓練はハローワークが行う無料の就職支援サービスの一つではありますが、教わることのできる内容は就職後にすぐ使えるような実践的なものも多く含まれています。

また、教わる内容としても、コースによりますが以下のようなスキル直結型のカリキュラムが多く、一定のスキルがあることを示せるといったメリットがあります。

  • Web制作
  • プログラミング
  • CADオペレーター など

もちろん実務経験とは見なされませんので、社会人と同じようなスキルがあるとまでは評価されないものの、就職後に高い適性があるというポジティブな評価を受けやすくなるため、選考通過率が高まる期待が持てます。

3. ブランク期間を減らせる

実は職業訓練に数ヶ月間通っていたにも関わらず、意図的にその期間を記載しないことにより、面接官からはブランク(空白)期間があると見なされます。

就職活動においてブランク期間があることはネガティブな要素に繋がりやすいのが実態であり、書類選考の通過率にも影響してくると言われています。

職業訓練に通っていたことを記載することにより、その期間はブランクが無かったと評価されるため、結果的に面接官からの印象をポジティブに変えることが可能です。

これら3点のメリットから、基本的には職業訓練の事実を履歴書に書くことをおすすめします。

職業訓練以外の履歴書の書き方やポイント

履歴書には、職業訓練の記載以外にも理解しておくべき書き方や、書く上でのポイントがあります。ここでは、多くの履歴書に設けられている記入項目について、要所要所で例文を交えながら書き方を解説していきます。

個人情報記入欄で記入する内容

履歴書の左上には、応募者となる自分の個人情報を記入する欄が設けられています。具体的に個人情報として記入するのは、以下の7項目です。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 年齢
  • 性別(履歴書のフォーマットによっては性別欄がないものもある)
  • 現住所
  • 電話番号
  • 連絡先(現住所と連絡先が違う場合にのみ記入。現住所と同じ場合は空白)

また、証明写真を貼り付ける必要もありますので、以下のポイントに沿って写真を準備することも忘れないでください。

  • 直近3ヶ月以内に撮影された写真
  • フルカラー
  • サイズは3cm×4cm
  • 写真の裏には氏名を記載しておく
  • シャツやジャケットを着用して写っている(男性の場合はネクタイも着用)
  • 帽子やサングラスは外す(メガネはOK)
  • スナップ写真やスマホの写真はできれば避ける

基本的に証明写真は証明写真撮影機で撮影したものを使用するのがおすすめです。

サイズについても証明写真用のものが選べますので、撮影した写真をそのまま貼ることも可能です。

学歴のポイントと記入例

個人情報記入欄の直下には、学歴を記載する欄があります。学歴については、以下のポイントを守って記載するようにしてください。

  • 学校名や学部、コース名は正式名称で記載する
  • 原則的に高等学校の入学から記載する(小学校や中学校は基本的に記載しない)
  • 西暦と和暦は統一して記載する

特に、学歴については高等学校の入学から記載するという点に注意してください。

また、いずれかの学校で中退している場合は、そのことも必ず記載しておきます。その際の記載方法としては、「家庭の事情により中途退学」など、理由を簡潔に書いておきましょう。

これらのポイントを踏まえた学歴欄の記入例としては以下の通りです。

▼学歴の記入例

学歴
20XX4東京都立XX高等学校 普通科 入学
20XX3東京都立XX高等学校 普通科 卒業
20XX4XX大学 XX学部 XX学科 入学
20XX3XX大学 XX学部 XX学科 卒業

加えて、記事の序盤で解説した通り、職業訓練の実績についても学歴欄に記載することも忘れないでおいてください。

職歴のポイントと記入例

学歴欄に続いて、職歴がある場合は職歴を記載します。

職歴の書き方のポイントとしては以下の通りです。

  • 会社に入社して働いた場合は、短期間であっても必ず記載する
  • 所属した部署や課を記載する
  • 記入欄に余裕があれば、どのような業務に従事していたかを簡潔に記載する
  • アルバイトの経験が長い場合は職歴欄に記入しても問題ない
  • これ以上記載することが無くなったら「以上」と右揃えで記載する
  • 年月の記載は入社と退社のタイミングのみ記載する

これらのポイントを踏まえた職歴欄の記入例としては以下の通りです。

▼職歴の記入例

職歴
20XXX株式会社XXXX 入社
XX支店 第1営業部 法人営業課に配属
既存顧客の取引拡大業務に従事
20XXX一身上の都合により退職
20XXXXXXX株式会社 入社
東京本社 総務部 総務課に配属
現在に至る
以上

なお、職歴として書けるものが全くない場合は、空白にするのではなく「無し」と記載するようにしましょう。

空白のままの履歴書だと、面接官から「この履歴書は完成していないのではないか?」という懸念が生じるリスクがありますので注意してください。

免許・資格のポイントと記入例

免許や何らかの資格を持っている場合は、免許・資格欄にその旨を記載しましょう。

免許・資格欄の書き方のポイントとしては以下の通りです。

  • 免許や資格については正式名称で記載する
  • 運転免許を持っている場合はまず最初に記載する
  • 年月には、免許や資格を取得した(合格した)年月を記載する
  • 免許や資格については、試験に合格しているもののみを記載する。勉強中などは記載しない
  • 何も免許や資格を持っていない場合は「特になし」と記載する
  • 最後には右揃えで「以上」と記載する

これらのポイントを踏まえた、免許・資格欄の記入例としては以下の通りです。

▼免許・資格の記入例

免許・資格
20XXX普通自動車第一種免許 取得
TOEIC Listening & Reading Test 500点 取得
日商簿記検定 3級 合格
以上

免許や資格は就職活動で必須ではないものの、持っていることにより履歴書の時点でアピールができますので、自動車免許しか持っていないという人でも漏れなく記載するのがおすすめです。

志望動機・特技・アピールポイントの例文

履歴書の中で最も記入欄が広く設けられているのが、「志望動機・特技・アピールポイント」の欄です。書くスペースが広々しているものの、小さい文字で長く書けばいいということではなく、読みやすい文章で分かりやすくまとめることを意識してみてください。

また、これまで学歴や職歴、免許・資格欄でアピールすることが無かった人でも、この欄で企業への就職意欲の高さをアピールすることが可能です。それぞれの例文を参考に、自分の思いをぶつけられるようにまとめてみてください。

志望動機の例文

私は事務職に就職したいと考えています。
就職活動を始めるまではコールセンターのアルバイトをしていましたが、その中でリストの管理やコールのスクリプトの修正をする中で、パソコンを使ってもっと多くの人のサポートをするような仕事をしたいと考えるようになりました。
私はまだ正社員としての社会経験がありませんので、できるだけ早く就職後に戦力になれるよう、職業訓練で事務コースを選択し、オフィス系を中心としたパソコンスキルを学びました。
実務で活かせる経験としてはまだまだかもしれませんが、貴社に入社後は業務を進んで覚え、早く仕事で活躍できるように尽力していきたいです。

上記の記載の例文のように職業訓練についての内容を盛り込むことも、他人の履歴書と差別化を図るための有効な手段の一つでしょう。

特技の例文

特技:楽器演奏(高校生時代、県の吹奏楽コンクールで金賞を受賞した経験があります)

特技については、簡潔に一行程度で記載するだけで問題ありません。また、括弧書きで特技を補足するような一文を記載するのも良いでしょう。
特技を記載する主な目的としては、面接官側が応募者の人となりを把握するためです。

記載した特技について面接でアイスブレイクのように会話することもありますので、複数特技がある場合は最も話が盛り上がりそうなものを選ぶのがおすすめです。

アピールポイントの例文

職業訓練でパソコン操作について一通り学習したため、WordやExcelを使った事務作業には自信があります。Excelについては、vlookup関数や簡単なマクロであれば一人で組むことも可能です。

アピールポイントを書く際は、面接で答える自己PRを簡潔にまとめるイメージを持っておくと良いでしょう。また、どんなことが具体的にどれくらいまでできるのか、一行から二行程度でまとめるのがおすすめです。
もし特にアピールできるスキルがない場合でも、アピールポイントを記載しないことは避け、その企業に応募する意欲をアピールできる文章を考えて記載しましょう。

どうしても書くことがなかったら、「やる気だけは負けない」などといったことを書いても大丈夫ですが、不安であればハローワークの職員や民間の就職エージェントなどに相談することも検討してみてください。

本人希望欄のポイント

履歴書の右下、最後の部分には「本人希望欄」が設けられています。ここには、入社に際して企業側へどうしても伝えておきたいことを記載します。

本人希望欄の書き方のポイントは以下の通りです。

  • 絶対にこうしたいという条件がなければ「貴社規定に従います」だけでOK
  • どうしても応募したい職種がある場合はその旨を記載する
  • 転勤や勤務地について制限がある場合はその旨を記載する
  • 選考において伝えなければならないことがある場合も記載する

これらのポイントを踏まえた、本人希望欄の記入例としては以下の通りです。

本人希望記入欄
事務職を希望します。勤務地については、親の介護の関係があるため東京本社を希望します。

なお、本人希望欄に記入した事項は、企業からすると「この人を採用しようとする時は、本人希望欄の条件を必須で守らなければならない」という絶対条件として認識されることになります。

従って、本人希望欄に希望をいくつも書くと、企業が採用候補から外してしまうといったリスクにも繋がるため注意が必要です。

そもそも職業訓練とは?

ここまで職業訓練の実績を履歴書に書く時のポイントや、履歴書の書き方について詳しく解説してきました。

ただ、そもそも職業訓練とはどういった制度なのか、よく理解できていない人もいるでしょう。

ここからは、職業訓練とはどういったものなのか、どういったメリットがあるのかなどについて解説していきます。

無料で利用できるハローワークのサポート

職業訓練とは、これから就職活動に取り組もうとする人のために、ハローワークが原則無料で知識やスキルを習得できる機会を提供するサポートのことをいいます。なお、正式名称は「公的職業訓練(愛称:ハロートレーニング)」です。

現在定職に就いていない人であれば、ハローワークで申し込み手続きをすることにより誰でも利用が可能です。また、定職に就いている人でもスキルアップのために職業訓練を利用することもできますが、この場合のみ有料となりますので覚えておきましょう。

社会に出る前に、就職後に求められるスキルを学んでおきたいという人だけでなく、面接や履歴書でできるだけアピールできるポイントを増やしておきたいという人にもおすすめできるサポートですので、上手く活用していくことが大切です。

希望に応じて複数の受講コースから選べる

職業訓練では、自分が学びたいスキル・知識に絞って、専門的なコースを選択して学習することができるようになっています。

具体的には、以下のコースが例として挙げられます。

  • パソコンスキル全般(オフィス系など)
  • 経理
  • クリエイティブ
  • Webデザイナー
  • エンジニア/プログラマー
  • 医療事務
  • 機械系エンジニア
  • CADオペレーター
  • ネイルサロン
  • 介護福祉
  • キャリアカウンセラー

このように多様なコースの中から自由に選んでスキルが学べますので、今まで経験したことがなく、求人応募を躊躇していたような職業へのチャレンジにも活かすことが可能です。

なお、人気のコースは先着順で定員締め切りとなってしまうため、気になるコースがある場合は早めに申込手続きをするようにしてください。

条件を満たせば受講中に手当がもらえる

職業訓練は2つの種類があり、失業保険受給者を対象とした「公共職業訓練」と、失業保険が受給できない求職者を対象とした「求職者支援訓練」があります。

いずれの場合であっても、テキスト代以外は無料で職業訓練を受けられます。加えて、所定の条件を満たせば、職業訓練受講中にいくつかの手当がもらえることがあります。

公共職業訓練求職者支援訓練
対象者失業保険受給者失業保険をもらえない人
受講費用テキスト代以外無料
もらえる可能性がある手当・通所手当(交通費)
・失業保険の延長
・通所手当(交通費)
・職業訓練受講手当・寄宿手当
受講期間の目安3カ月から2年2カ月から6カ月

どれくらいの手当がもらえるのかについては、ハローワークの窓口で確認するようにしてください。

職業訓練の申込手続きの流れ

職業訓練の申し込み手続きの流れは、以下の通りです。

  1. ハローワークに相談する
  2. 職業訓練校とコースを選ぶ
  3. 職業訓練校の説明会に出席する
  4. 入学申込をする
  5. 選考試験を受験し合格する
  6. 入学手続きをして職業訓練スタート

前もって知っておくことで、希望のコースを見つけた時にスムーズに申し込み手続きが進められますので、合わせて覚えておくと良いでしょう。

1. ハローワークに相談する

まずは職業訓練を受講したいと思ったら、ハローワークの職員に相談してください。職業訓練はハローワーク管轄の支援ではありますが、実際に講習を受けるのはハローワークとは別の場所になります。

ハローワーク側も就職支援を第一に置いてサポートしていますので、職業訓練がそもそも本当に必要なのかであったり、失業保険を受給している場合に追加で伝えなければならないことを伝えたりする必要があります。

また、職業訓練に関して知っておくべきアドバイスをしてもらえることもあるため、まずはハローワークで相談することを覚えておいてください。

2. 職業訓練校とコースを選ぶ

続いて、職業訓練で実際に学ぶコースと、職業訓練校を選びます。自分がこれから歩んでいきたいキャリアを加味した上で、最適なコースを選ぶよう心がけましょう。

また、職業訓練校はいくつかありますが、場合によっては今住んでいる場所からやや遠い場所に通う必要が出てくるケースがあります。受講中は基本的に毎日職業訓練校に通う必要がありますので、家から通いやすい範囲にあるかもチェックすることが大切です。

3. 職業訓練校の説明会に出席する

コースと職業訓練校の希望が固まったら、いきたい職業訓練校が実施している説明会に参加します。職業訓練校の雰囲気や、どのようなカリキュラムでスキルを習得できるのか、より具体的なイメージを膨らませましょう。

説明会に参加しなくても、選考試験に合格すれば入学は可能ですが、入学後にミスマッチを感じて早々にリタイヤしてしまわないためにも、できるだけ説明会に参加するのがおすすめです。

4.入学申込をする

入学意思が固まったら、ハローワークにて入学申し込みを行います。この時必要になる書類は以下の通りです。

  • 受講申込書
  • 証明写真(4cm×3cm)
  • 雇用保険受給資格者証

受講申込書はハローワークでもらう以外にも、ハローワークのホームページから取得することが可能です。ハローワークに行く時間が中々取れないという人は、ネットも上手く活用してみてください。

5. 選考試験を受験し合格する

職業訓練校に入学するためには選考試験に合格する必要があります。試験内容は選択したコースによって変わってきますが、筆記試験や適性検査などペーパー試験がある場合もありますので、事前に情報収集をしておくと良いでしょう。

また、Web系やエンジニア系など人気のコースについては、合格できないといったこともあります。そのため、しっかりと準備をした上で選考試験を受験しましょう。

6. 入学手続きをして職業訓練スタート

無事に選考試験をパスできたら、ハローワークで入学手続きを行います。入学手続きには期限がありますので、忘れずに手続きをしてください。

また、入学手続きが完了すると、いつから通い始めるのか、どういったテキストが必要なのかなどの案内もされますので、必ず全ての書類に目を通しておきましょう。

職業訓練の経験を履歴書に書く時の注意点

最後に、職業訓練の経験を履歴書に書く時の注意点を3つ解説します。

1. 職業訓練は実務経験としては評価されない

改めて認識しておきたいのが、職業訓練はあくまでも「学歴」として履歴書に記載する経験であり、「職歴」にはならないということです。

職歴は社会人やアルバイトなど、社会で活躍して報酬を得た経験を書く場所になります。間違って職歴欄に職業訓練のことを記載してしまうと、面接官から常識がない人と思われかねませんので注意してください。

2. 受講理由をしっかり考えておくこと

職業訓練に通ったことを履歴書や面接でアピールするのであれば、なぜそのコースを受講したいと思ったのかしっかりと言語化しておくことが大切です。

もし履歴書にコースの選択理由が書けなかったとしても、面接では高い可能性で質問されますので、面接当日までに納得できる理由を考えるよう注意してください。

3. 職業訓練のコースと近い仕事に応募する

職業訓練の経験を強みとしたいなら、職業訓練で受講したコースに近い仕事に応募するのがおすすめです。例えば、プログラマーコースであればプログラマーの求人、パソコンスキルコースであれば事務職などが挙げられます。

まとめ

職業訓練の経験を履歴書に書く場合は、学歴欄に記載することを徹底しましょう。また、職業訓練を受講した理由や、応募した仕事への接続を上手く言葉にして伝えられれば、選考においても大きなアドバンテージとなることでしょう。

なお、これから職業訓練を受講したいという場合は、どれだけ忙しくても一度はハローワークに行き、制度や利用できる手当、コースの説明を受けることがおすすめです。数ヶ月ほぼ毎日通うことになりますので、自分が納得できるコースを選択してください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター