
※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
ニートで社会復帰するのが怖い、不安、無理と思っている人も多いのではないでしょうか。いきなり社会復帰しようとしてもつらいと感じる場合もあるため、いくつかのステップに分けて徐々に慣れていくのも選択肢のひとつです。
この記事ではニートで社会復帰したい人向けに、社会復帰の現状や方法について解説していきます。正社員として就職したいと考えている人向けにもおすすめのサービスをご紹介しますので、自分に合った方法で少しずつ前に進んでいきましょう。
この記事の目次
ニートの社会復帰が怖いと感じる原因5選

ニートの社会復帰自体は可能ですが、なかなか踏み切れないという人も少なくありません。ニートの社会復帰が怖いと感じる原因には何があるのか、考えられる5つをご紹介します。
ニートで社会で働いた経験がない [怖い原因1/5]
今まで社会で働いたことがない方が怖いと感じることがあります。初めての就職で怖いなど感じる方や他にもニュースなどで過労や残業が多いなどで目にする機会も多くあると思います。
実際にそのような企業があることも事実ですが、このような企業が多くあるという間違った認識をした方もいますので、注意して企業について調べることが重要です。
人間関係が怖い [怖い原因2/5]
人間関係が怖いと感じる方も いるでしょう。人間関係が怖いと感じる理由として、今までの学生時代の経験やメディアなどで知った知識などをもとに怖いと感じることが多くあります。
しかし、実際にはどのような方が上司になるのかなどは、働くまで分からないことがほとんどです。 なので、人間関係で悩んでいるということは勿体ないことになってしまいます。
ニートから社会復帰するのが怖いと感じる [怖い原因3/5]
ニートの状態から社会復帰することに、少なからず不安を持っている人がほとんどでしょう。一定期間仕事をせず人との関わりも少なかったことから、ふたたび社会に出てやっていけるのかと恐怖を感じているのではないでしょうか。
社会復帰をしてふたたび働き始めれば、少なからず人との関わりが発生したり、家族以外の人たちとの関係を築いていったりすることになります。そこで嫌なことが起きるのではないかと考えて、行動できない人もいることが考えられます。
体力的に難しい [怖い原因4/5]
ニートを続けていると、一時的に体力が落ちている人も多いはずです。なぜならば、自宅にいる時間が長かったり仕事で身体を動かしたりする機会がないため、どうしても、ニートをしていた前よりも疲れやすくなっています。
たとえまだ若かったとしても、ニートを続けた結果体力が低下していることを気にして「少し動くとすぐに疲れてしまうから、社会復帰して働き続けるのは難しいかも」と考え、仕事をすることを躊躇しているケースもあるでしょう。
社会復帰できないと思い込んでいる [怖い原因5/5]
ニートは社会復帰できないと思い込んでいる人もいます。そうなってしまう理由は主にふたつあり、ひとつは「ニートの自分なんて価値がない」と、過剰に自分を低く見て否定してしまうケースです。もうひとつは、ネットなどに書かれたニートに対するネガティブで辛辣なコメントなどを見て、真に受けてしまうケースです。
自分に自信がないときはマイナスな意見が目につきやすいため、そこでより自己否定をしてニート期間が長引く悪循環になっていることもありそうです。
ニートが社会復帰するのは無理?-データをもとに解説-

ニートの社会復帰は無理なのでしょうか?いいえ、決してそんなことはありません。しかし、就職が簡単ではないことは事実です。まずはニートの現状や、ニートからの就職成功率などについて見ていきましょう。
ニートの数は年々増加傾向にある
15~34歳までの男女で、通学も家事もしていない若年無業者(ニート)の数は2020年時点で平均69万人です。なお、2018年は約53万人、2019年は約56万人と年々増加しています。なんらかの事情で、学校に通わず仕事にも就いていない独身の若者は一定数おり、今後も増えていく可能性があることが考えられます。
2020年からは新型コロナウイルスの影響で倒産や内定取り消しなどに遭い、予期せず仕事をしていない状況に置かれているという人もいるかもしれません。
年齢を重ねると社会復帰が難しくなっていく
ニートであっても20代前半など若いうちであれば、チャンスはまだまだたくさんあります。一方、年齢に比例して、社会復帰が大変になっていく傾向があります。
理由としては、ニート期間が長引いて年齢を重ねることで自信を失い引きこもり気味になることがあるほか、はじめて正社員にチャレンジするタイミングが遅ければ遅いほど、就職成功が厳しくなりがちということが考えられます。
労働政策研究・研修機構(JILPT)「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③」を参考にした、フリーターから正社員への就職成功率は以下の通りです。
- 20~24歳……32.7%
- 25~29歳……25.5%
- 30~34歳……18.1%
20代前半は約3人に1人、20代後半は約4人に1人、30代前半は約5人に1人が、フリーターから正社員に就職できていることになります。そのため、ニートからの就職はさらに難易度が上がる可能性があります。
ブランク期間(ニート期間)が長くなると社会復帰で不利になりがち
厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状」によると、フリーター期間と就職率の関係性は、以下のようになっています。

フリーター期間が6か月以内では約6割以上ですが、1~2年で約半数程度、3年以上で約半数以下に落ちています。バイトなどのフリーター期間を職歴とみなさない企業も一定数あるため、ニートの場合も同様に、ブランク期間が長いほど就職が大変になることが想定できます。
ニート期間のことは、企業の面接で必ず聞かれることになります。長期間ニートをしていた場合はその理由を答えられず、面接で苦戦してしまうこともありがちです。
ニートが社会復帰するためのステップを紹介

ニートからの社会復帰は、少しずつステップを踏んでいくのがおすすめです。ここでは、ニートが社会復帰するうえでの自分なりのハードルや、働き方や仕事選びについてご紹介します。
社会復帰する上で一番のハードルが何かを考える
社会復帰するうえで、どこが自分のハードルになっているのかを考えてみましょう。たとえば以下のうち、当てはまるものがあるかもしれません。
- 人と関わることが怖い
- 就職できるか/仕事を覚えられるか不安
- 仕事が続くかどうか/自分にできる仕事があるのか
- ニートだったことを面接で非難されそう
- 外見に自信がなく他人に見られるのが苦手
まずは「自分は何を恐れて行動できないのか」を明確にしてみましょう。
自分に合った働き方を考える
ニートが社会復帰をするうえでは、働き方がいくつかあります。それぞれの働き方と特徴、注意点についてご紹介します。
アルバイト
アルバイトはシフト制が多く、固定シフトでない場合は働く時間を自由に決められます。短期や短時間のバイトもあるため、無理なくできそうなものから開始できます。
しかし、ずっとアルバイトのままだと、将来を考えたときに不安という人も多いでしょう。アルバイトは「ニートからの社会復帰のためのステップ」と考えて、期間を決めて取り組んでみることをおすすめします。
派遣社員
派遣社員は、ある程度自分のペースで仕事ができるという点で柔軟です。職種や仕事内容にはよるものの、業務を通じて一定以上のスキルを身につけることが可能です。
ただし、派遣先の業績等によっては契約更新がなくなる可能性があり、ずっと派遣社員として生計を立てるのはリスクが高いといえます。働きながら、自分の今後を検討して徐々に準備していくのがよいでしょう。
正社員
正社員は、未経験からでもしっかりとスキルが身につきます。月給制かつ倒産以外でクビになることはまずないため、安定して働きたい方にはもっともおすすめです。
注意点として、平日の朝~夕方は仕事という生活になるため、体力的に疲れる人もいます。いきなり就職するのはハードルが高いと感じる人は、正社員以外の働き方から始めたほうが、スムーズに慣れることができる可能性があります。
ハードルを解決できる働き方が可能な仕事を探す
ニートが社会復帰をするためには、自分が感じているハードルを解決できそうな仕事や働き方をするのがおすすめです。たとえば、以下のように考えてみましょう。
- 人と関わるのが怖い→人との関わりが少ない仕事を選ぶ
- 自分にできる仕事があるのか→未経験歓迎の仕事を選ぶ
- 仕事を覚えられるか不安→研修やマニュアルがしっかりある仕事を選ぶ
ニートの方が比較的社会復帰しやすい仕事としては、以下があります。
- 工場・倉庫勤務
- サービス業(介護等も含む)
- 在宅ワーク
工場などの仕事はマニュアルなどがきちんとあるほか、仕事中はあまりほかの人と話す機会がないため、黙々と働くことができます。サービス業は職歴を問わないところも多いため、比較的仕事が決まりやすいといえます。
一方で、自宅で働ける在宅ワークの仕事も増えてきています。とくにWeb系の仕事であれば、始めやすいでしょう。外に出て仕事をするのが不安という方にはおすすめです。
「社会復帰=就職」ではありません。まずは自分にできる仕事から少しずつやってみて、ペースをつかみ自信がついてきたら就職活動へ向けて動くのもよいでしょう。
社会復帰支援をしているサービスを紹介

ニートの社会復帰についてご紹介してきました。最後に、ニートの社会復帰支援をしている3つのサービスと、その特徴をご紹介します。
就職カレッジ
ジェイックの「就職カレッジ®」は、正社員就職の支援サービスです。ニートの方の正社員就職の成功実績が多数あるため、ニートから正社員就職を成功させたいという方にぜひご利用いただきたいサービスです。
就職カレッジをニートの方におすすめする理由としては、以下があります。
- 社会人としてのマナーや就職に必要なスキルを講座で学べる
- 書類選考なしの面接会に参加可能
- 就職後も長期的な活躍のため研修を実施
就業経験がない・または少ないニートの方を、短期間で企業で通用する人材へと育成します。「就職したら終わり」ではなく就職活動~入社後の定着まで手厚いサービスを提供し、ニートの方の社会復帰をサポートします。
ハローワーク
ハローワークは、求職者であれば誰でも使えるサービスです。特徴としては、以下があります。
- 全国にあるため地域の求人に強い
- 面接や履歴書対策もしてくれる
- 条件を満たせば職業訓練を受講できる
ニートの方におすすめのサービスが、職業訓練です。条件に該当すれば、給付金を受け取りながら受講できます。ニートから就職のためのスキルを身につけることができるため、参加する価値はあるでしょう。
ハローワークを使って就職先を探すというより、社会復帰のひとつの選択肢として考えておくことをおすすめします。
NPO法人社会復帰支援アウトリーチ
NPO法人社会復帰支援アウトリーチは、働くことが困難な方に対して在宅ワークの紹介や就労相談、引きこもりの子どもを持つ親や家族へのコーチングなどを実施している団体です。
一般的な就労支援の前に在宅ワークというステップを設けているのが最大の特徴で、自宅にいながら仕事に取り組み、社会復帰への自信を取り戻していくことができます。在宅ワークの内容には、たとえばデータ入力やチラシの作成などがあります。
ニートとして自宅にいる期間が長かったため外に出るのが怖い、いきなり外で仕事をするのは不安、というニートの方におすすめです。
「ニートの社会復帰」に関するよくある質問
「ニートが社会復帰するためのステップを紹介」でご紹介していますが、規則正しい生活に戻していったり、短期のアルバイトなどから始めてみたりするのはよい方法です。ニートを脱出するという強い意志は持ちつつも、無理のない程度に取り組みましょう。
ニートからの社会復帰をするためにおすすめなのが、正社員経験のない方の就職を支援するジェイックの「就職カレッジ」です。ニートからの就職成功実績も多数ありますので、安心してご参加いただけます。ニートから本気で就職したい方は、ぜひご検討ください。
ニートからの正社員就職が不安なときは、まずは小さな行動から始めてみましょう。就職のプロへ相談するのもそのひとつです。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、プロのアドバイザーが、社会復帰のステップについてアドバイスさせていただきます。
ニートの方が社会復帰できるように年々、支援サービスが拡充されてきています。自分がまずどのような働き方をしたいのかにもよりますので、「社会復帰支援をしているサービスを紹介」の中から自分に合った支援サービスを活用してみましょう。
まとめ
ニートからの社会復帰は可能です。しかし「いきなり就職して働くのは怖い」と感じる気持ちもわかりますので、無理をしすぎないようにしましょう。これまでまったく働いていなかったわけですから、復帰にはある程度ステップを設けて、少しずつできることを積み重ねていったほうが、結果として長く働けるようになるでしょう。ニートからの社会復帰を考えている方は、ぜひ一度ジェイックへご相談ください。

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