ニートが就職を成功させるためのポイントを「見た目」「考え方」「行動」の3つに絞って解説しています。
就職をしないニートの末路も紹介していますので、そもそも何故就職をしなければいけないのかを考えるヒントにして頂ければ幸いです。
ニートの就職に関するよくある質問も扱っているので、読み終える頃には就職へのイメージが明確になっているでしょう。
- ニートから就職することは可能!なるべく若いうちに就職に向けて動き出すことが大切
- ニートが就職しやすい仕事は、警備員やIT系、事務職などが考えられる
- 就職を成功させるためには、身だしなみへの配慮、ポジティブな気持ち、アルバイトや資格への挑戦なども重要
この記事の目次
ニートから就職することは可能か?
働いた経験のない人や長い期間ニートとして生活している人は、ニートから就職できるのか、不安に思う人もいるでしょう。
結論から言うと、ニートから就職することは可能です。簡単に就職することは難しいかもしれませんが、企業から内定をもらい活躍している元ニートの人もいます。
ニートの人が就職を成功させるためには、なるべく若い年齢のうちに、就職に向けて動き出すことが大切です。「就職するためには何をしたらいいかわからない」という人や、就職に関する悩みや不安を抱える人もいるかもしれません。疑問や悩みを少しずつ解消して、就職活動に取り組んでみましょう。
ニートを続けるのと就職するのはどっちが良い?
このままニートを続けるか、就職するか、どちらが良いのか迷っているニートの人もいるのではないでしょうか。ここでは、ニートを続けるのと就職するのはどちらが良いのか、また就職しない方が良いケースはあるのかについて、データや具体例を交えて解説していきます。
基本的には就職した方が良い〇
不自由なくニート生活を送っていても、基本的には就職することをおすすめします。就職すれば安定した収入を得られたり、仕事をするなかでやりがいを見つけられたりと、これまでより充実した日々を送れる可能性が高いからです。
また、一生ニートとして生活し続けることは難しく、ブランク期間が長くなるほど就職難易度が増してしまいます。
平成25年度に厚生労働省が公表した「厚生労働白書」では、フリーター期間が長くなるほど、正社員になれた人の割合が減少していることが判明しています。フリーター期間が1年をすぎると正社員になれた人の割合は徐々に減少し、3年以上のフリーター期間があると、正社員になれた人の割合が50%以下となってしまいます。
ニート期間が長くなり、年齢を重ねるほど就職が難しくなってしまうため、なるべく早く就職に向かって動き出すことが大切です。
参照:厚生労働省「厚生労働白書」
無理に就職すべきではないケースもある
基本的には就職すべきとお伝えしましたが、なかには無理に就職すべきではないケースもあります。たとえば、適応障害やうつ病などを理由に退職し、まだ症状がある人は無理に就職すべきではありません。
うつ病の特徴として、気持ちが必要以上に沈んでしまうという特徴が挙げられます。何週間もずっと悲しい気持ちが続いていたり、なかなかショックから立ち直れなかったりと、何か気になる症状がある人は専門家に相談しましょう。
無理をして働くと症状が悪化しやすく、ますます社会復帰が遅れてしまう可能性もあります。心身ともに健康な状態になってから就職に向けて準備するとよいでしょう。
離職したニートの人は失業手当や再就職手当を活用する
離職したものの、心身の体調不良や何らかの事情からすぐに働けない場合は、失業手当や再就職手当を活用することがおすすめです。
失業手当とは、雇用保険に一定期間加入していた人が失業した場合に支給される手当です。離職時の条件によって、90~330日の所定給付期間が定められています。
再就職手当とは、再就職日の前日に失業手当の支給日数が一定以上残っている場合に支給される手当です。この再就職手当は、再就職のタイミングが早い人ほど手当の支給率が高くなるため、再就職を促す仕組みといえます。
派遣社員の場合は、再就職手当を受給できるケースもあるため、離職してすぐに働けない人は自分が支給に当てはまるかどうかチェックしてみるとよいでしょう。
参照:厚生労働省「再就職手当について」
職業訓練や職業訓練受講給付金を活用するケース
通常の正社員であれば雇用保険に加入していますが、働き方によっては雇用保険に加入していないケースもあるでしょう。雇用保険に加入していなかった場合、職業訓練や職業訓練受講給付金を活用することがおすすめです。
職業訓練とは、ハローワークで実施されている公的な就職支援制度であり、キャリアアップのための知識やスキルを身につけるトレーニングのことです。自分に合った職業訓練で知識やスキルを身につけることは、就職・転職に有利に働きます。
職業訓練受講給付金とは、雇用保険に加入していなかった求職者が公的職業訓練を受講している期間に国から給付を受けられる「求職者支援制度」のことです。給付金は月額10万円の「職業訓練受講手当」と、訓練期間までの交通費である「通所手当」に分かれています。
就職すべきか否かを判断するためのチェックリスト
就職すべきかどうか自分で判断することが難しい人もいるのではないでしょうか。ここでは、引きこもりから仕事ができるか、社会復帰が可能か判断するためのチェックリストを紹介します。自分がどのくらい当てはまるか確認してみるとよいでしょう。
参照:厚生労働省「セルフチェックシートと評価シートを活用するための手引き」
このチェックリストの内容は比較的ハードルが高いため、全ての項目を完璧に満たす必要はありません。10個埋められた人は、自信を持って就職活動に取り組んでよいでしょう。
就職すべきかどうか迷っている、就職に対する不安がある人はこちらの記事もチェックしてみてください。
ニートが就職しやすい仕事10選
悲惨な末路を迎える前に、ニートから脱出して就職したい。とは言え、ニートの期間が長かったり、就職経験がなかったりする場合、ちゃんと就職できるのか不安な方も多いと思います。
ですが、人手不足の業界や、未経験OKの募集が多い仕事など、ニートでも就職しやすい仕事は、意外とたくさんあります。
ここでは、ニートが就職しやすい仕事10選をご紹介します。
1.警備員
警備員の仕事は、求人数が多く、年齢制限や、経験の有無などの条件も比較的緩いので、ニートが就職しやすい仕事の1つです。以下の様な方におススメです。
- 年齢的に不安がある人
- まじめな人
- 体力に自信がある人
警備員の仕事は、人手不足で募集年齢も幅広く、30代以上のニートの方でも就職しやすい仕事です。
とは言え、警備の仕事なので、外見が派手な人や犯罪歴のある人、いかにも不まじめな態度では採用されません。まじめな人におススメです。
また、長時間の立ち仕事なので、最低限の体力は必要です。
2.清掃
清掃の仕事も、経験や学歴、年齢が問われにくく、ニートが就職しやすい仕事の1つです。
清掃の仕事は以下のような人に向いてます。
- 学歴に自信がない人
- 綺麗好きな人
- マイペースに仕事をしたい人
- コミュニケーションが苦手な人
極端に綺麗好きである必要はありませんが、汚れに全く無頓着な人よりは、綺麗好きな人の方が向いていると言えるでしょう。
また、決められた範囲を一人でこなす仕事も多いので、マイペースに仕事をしたい人や、コミュニケーションが苦手な人にもおススメです・
3.営業
営業の仕事は、業界・業種を問わず幅広く求人があり、ニートや未経験でもチャレンジしやすい仕事です。以下の様な人におススメです。
- 人と接するのが好きな人
- オフィスでじっとしてるより、外に出たい人
- マイペースに仕事をしたい人
営業の仕事は、お客様や社内とのコミュニケーションが必須なので、人と接するのが好きな人にぴったりの仕事です。
また、外出するとこも多いので、オフィスでじっとPCに向き合っているより、どんどん外出したいという人にも向いています。
会社にもよりますが、目標さえ達成できれば、自分のペースで仕事を進められるので、マイペースに仕事をしたい人にもおススメです。
4.IT(エンジニア・プログラマー)
ここ数年のニーズの高まりで、ITの仕事は求人が多くなっています。未経験OKな求人も多く、一度就職してスキルを身に付ければ、キャリアアップも期待できる仕事です。
ITの仕事は以下の様な人におススメです。
- ITが好き・興味がある人
- 好奇心が強い人
- 忍耐力がある人
IT業界は常に進化しているので、どんどん新しい知識の吸収が必要です。そもそもITに興味があり、新しい知識を学びたい意欲や、好奇心の強い人に向いています。
また、プログラミングは地道な作業の繰り返しなので、忍耐力があり、最後までやり遂げることができる人に向いています。
5.介護
介護の仕事は、重要の高まりと慢性的な人手不足で、ニートでも就職しやすい仕事の1つです。経験を積み、資格を取得すればスキルアップやキャリアアップ期待でます。以下の様な人におススメです。
- 人と接するのが好きな人
- 人の役に立ちたい人
- 体力に自信のある人
介護の仕事は、利用者の話を聞いたり、体に触れたりする機会が多い仕事なので、人と接するのが好きな人や、人の役に立ちたい人に向いています。特に、人の役に立ちたいと思っている人にとっては、ダイレクトにやりがいを感じられるので、おススメです。
また、生活の様々な場面で介助を行うので、最低限の体力や健康維持は必要になってきます。
6.ドライバー
ドライバーの仕事は、近年のネットショッピングの需要の高まりで、人手不足になっています。そのため、ニートでも免許さえ持っていれば、チャレンジしやすい仕事です。また、会社が必要な免許の取得をサポートしてくれる場合もあります。ドライバーの仕事は以下のような人におススメです。
- 運転が好きな人
- 安全運転できる人
- マイペースに仕事をしたい人
- 体力に自信のある人
ドライバーの仕事は運転がメインなので、大前提として運転が好きで、安全運転ができる人が求められます。
決められた荷物を、時間内に運ぶことができれば、自分の裁量で休憩も取れて、わずらわしい人間関係などもそれほどないので、マイペースに仕事をしたい人にもおススメです。
ただし、重い荷物を積み下ろしすることもあるので、最低限の足腰の強さや体力は必要です。
7.工場勤務
工場の仕事は、単純作業が多く、人と接する機会が少ない仕事です。また、経験・学歴不問の求人が多く、ニートでもチャレンジしやすい仕事です。以下の様な人におススメです。
- 人と接するのが苦手な人
- 学歴に自信がない人
- 黙々と作業をするのが好きな人
- 集中力がある人
工場での仕事は、黙々と同じ作業を繰り返す仕事が多くなります。人と話したり、コミュニケーションを取ったりする必要があまりないので、人と接するのが苦手な人や、黙々と作業をするのが好きな人におススメです。
また、単純作業を繰り返してもミスをしない正確さも求められるので、集中力がある人に向いてる仕事と言えます。
8.接客業
接客業の仕事は、幅広い業界で募集があり、未経験OKの募集も多いことから、ニートが就職しやすい仕事の1つです。以下のような人におススメです。
- 人と接するのが好きな人
- 人の役に立ちたい人
- 清潔感のある人
接客業は、文字通りお客様と接する仕事なので、大前提として「人と接することが好きな人」が求められます。また、お客様と接することで、直接感謝されたり、喜ばれたりする機会が多いので、人の役に立ちたい人におススメです。
また、人前に立つ仕事ですので、最低限の清潔感は求められる仕事です。
9.事務職
事務職は、未経験OKの求人が多く、ニートから就職しやすい仕事の1つです。以下の様な人におススメです。
- 人をサポートするのが好きな人
- まじめで几帳面な人
- ルーティンワークが苦にならない人
事務職は、社内の様々な人に仕事を頼まれる場面が出てきますので、人をサポートするのが好きな人におススメな仕事です。
大事な資料や備品の管理を任されたり、仕事の正確性が求められたりするので、真面目で几帳面な人に向いています。
また、ルーティンワークの繰り返しも多いので、飽きっぽい人よりは、ルーティンワークが苦にならない人におススメです。
10.建設業
建設業は、学歴・経験不問の求人が多く、ニートが就職しやすい仕事の1つです。
以下のような人におススメです。
- 学歴に自信がない人
- 体力に自信のある人
- モノづくりが好きな人
建設業では特に若手が不足しており、学歴や経験より若さや、体力が求められます。学歴には自信がないけど、体力には自信がある!という人にはピッタリの仕事です。
また、自分が工事に携わったモノが完成する達成感を味わえるので、モノづくりが好きな人にもおススメです。
ニートの仕事について知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
ニートが就職に対して抱える不安や悩み
ニートの人のなかには、就職・働くことに対してマイナスイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。ここではニートの人が就職に対して抱える不安や悩み、その解決法について紹介します。
1. ニートだからとどこも就職できないと思っている
「自分がニートだからどこにも就職できないのでは」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。実際にはどこにも就職できないことはなく、自分に合った仕事を見つけられるため、安心して就職活動に取り組むとよいでしょう。
もちろんニートから就職することは簡単ではありませんが、対策をきちんと立てることで就職しやすくなります。
ニートにできる仕事や、仕事がトラウマになってしまう原因について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
2. 面接でニート期間のことを質問攻めされそう
ニート期間が長くなり、ニート期間のことを質問されるのではと心配している人もいるのではないでしょうか。面接ではブランク期間について面接官から質問されるでしょう。この質問に対して嘘をついてしまうと、面接官からの信頼度が下がってしまうため、質問にはなるべく正直に回答しましょう。
不安に感じる人もいるかもしれませんが、事前にどのように回答するか考えておくことが大切です。さらに、その回答内容に対する二次質問への回答まで準備しておけば、安心して面接に臨めるでしょう。
3. ブラック企業にしか内定をもらえないと思っている
ニートの人のなかには、キャリアや経験があまりないためにブラック企業にしか内定をもらえないと考えている人もいるでしょう。ニートの経歴が就職に不利になりやすいのは事実ですが、ブラック企業にしか内定をもらえないわけではありません。
企業研究を念入りに取り組んだり、応募先企業の口コミサイトを見たりといった対策は、ブラック企業を見極める上で効果的です。ただし、不安を感じるときは一人で就職活動を進めることなく、就職エージェントに相談しサポートを受けながら取り組むことをおすすめします。
4. 仕事を覚えて失敗しないでできるか不安である
ニートの人のなかには、就職経験やアルバイト経験がほとんどない人もいるのではないでしょうか。その場合、仕事をきちんとこなせるか、失敗しないでできるかという点を不安に感じてしまうかもしれません。
しかし、初めから仕事を完璧にこなせる人はいないため、必要以上に不安を感じることはありません。どんなにミスをしないように気をつけていても、誰でもミスをしてしまうときはあるものです。同じ失敗を繰り返さないように再発防止に取り組み、少しずつできることを増やしていきましょう。
また、自分ができるようになったことや、上達したことに目を向けることも重要です。
5. 職場に馴染めるか不安である
ニート生活が続いているなかで、職場に馴染めるか不安に思う人もいるのでしょう。初めての職場に対して、緊張して馴染めるかどうか不安に感じるのは当たり前なので、焦る必要はありません。ただし、自分から積極的に話しかけるなど、コミュニケーションを取っていく姿勢は大切です。
また、職場に馴染めるかどうかは企業側のサポートやフォロー、その企業の空気感、人間関係なども影響してくるため、自分一人の問題ではありません。焦らずに時間をかけて慣れていくことを意識しましょう。
ニートが就職を成功させるために最低限やるべきこと
ここでは、ニートの人が就職活動を成功させるために最低限やるべきことを紹介します。ニートの経歴は就職活動の中で不利になりやすいため、きちんと対策をして就職活動に取り組みましょう。
1. 生活リズムを整えて、規則正しい生活を送る
ニート期間中に生活リズムが崩れてしまった人は、まずは生活リズムを整えて、規則正しい生活を送るようにしましょう。
就職活動中の面接が日中に実施されるだけでなく、実際に就職した後のことも考えなければいけません。多くの仕事は朝に出勤して夜に退勤する形で勤務するため、今のうちに生活リズムを正しておく必要があります。
ただ、生活をすぐに変えることは難しいため、就職活動中にしっかりと時間をかけて、身体を規則正しい生活に慣らさなければなりません。日頃から早寝早起きを心がける、三食きちんと食べるなど健康的な生活を送れるように意識しましょう。
2. 一人で悩まずに人に相談する
ニートが就職を成功させるためには、友人や家族など周りの人に就職について相談するのもおすすめです。
就職したいものの、一人で悩んで悶々とするばかりで行動に移せないこともあるでしょう。
周りに相談できるような相手がいない、もしくは専門家に相談したいときは、ハローワークや就職エージェントに相談する方法もあります。ハローワークの相談員や就職エージェントのスタッフは就職の専門家なので、ニート経験がある人であってもしっかりサポートしてもらえます。詳しい相談窓口については、後ほど解説します。
3. 自己分析を行う
今までに自己分析に取り組んだことのある人もいるかもしれませんが、ニート経験を経て就職する際は、改めて自己分析を行うことが大切です。面倒臭がらず、この機会に今までやってきたことを振り返ってみましょう。自己分析を通して、自分の強みや弱みを把握できるはずです。
また、自己分析を行うときに、併せてニートになってしまった理由や、今回就職しようと思った理由を説明できるようにしておきましょう。就職活動の際の面接で役に立つだけでなく、就職への覚悟を固められるからです。
4.業界・企業研究を行う
自己分析と同様に、業界・企業研究に取り組むことも大切です。自分の希望業界について学ぶことや、応募先企業について調べることで志望動機が洗練されるため、就職に対する熱意や意欲がより伝わりやすくなります。
また、自分と合っていない企業に入社してしまう、ミスマッチを起こさないためにも業界・企業研究は欠かせません。さらに、それぞれの企業の働き方や事業の特徴を調べることで、自分に合った企業を見つけやすくなります。
自分の志望する業界がわからない、自分に合った仕事がわからないといった場合には、適職診断を活用するとよいでしょう。
ニートが就職を成功させるポイント4つ
ニートが就職を成功させるためのポイントは、以下の通りです。できることからひとつずつ、準備していきましょう。
1. 見た目編
見た目において、以下の3点を意識してみましょう。
髪型やひげに気をつける
具体的には、以下のことに気をつけましょう。
- 男性:ひげは剃る
- 女性:髪が長い場合は結ぶ
- 男女共通:黒髪が基本、おでこや耳が隠れない程度の長さにする
髪を整えるために必要であればヘアワックスなどを使っても大丈夫ですが、つけすぎには注意しましょう。
肌荒れに注意する
もともとの体質の場合は別として、寝不足や暴飲暴食、栄養バランスの偏りなどで肌荒れになっている人は注意しましょう。
つやのある肌は、それだけでフレッシュさや好感を与えるものです。自分の生活が原因で肌荒れが起きてしまっている場合は、改善することをおすすめします。
皮膚科へ行って薬をもらうほか、面接が近づいてきたら規則正しい生活をする、栄養を意識した食事を心がけるなどして、できるだけきれいな肌にコンディションを整えましょう。
スーツの着方を意識する
就職の面接の服装は、スーツが一般的です。黒、紺、グレーのものが定番ではありますが、新たに購入する場合や何を着ればよいかわからない場合は、以下を選べば問題ありません。
- スーツの色:濃紺(さわやか・誠実な印象を与える)
- ネクタイの柄:ストライプ(定番の柄)
- シャツやブラウスの色:白(定番の色)
男女問わず、以下のことにも注意しましょう。
- 体形や腕・足の長さに合ったものを選ぶ
- 自宅に保管していたものを着る場合はクリーニングに出す
- しわや汚れ、破れ、タグの取り忘れがないか姿見でチェックする
スーツは就職活動や仕事以外で使うこともあるため、自分に合うスタンダードなものを一着持っておくよい機会です。
2. 考え方編
ニートの方が就職活動をする場合、以下のことに注意しましょう。
焦らない
ニートの方が就職活動を成功させるためには、焦らないことが非常に大切です。
焦った状態のままでいると、面接で思わぬ発言をしてしまったり、自身がなさそうに見えてしまったりと、結果として内定が遠のいてしまうことになりかねません。
また「就職先が決まらない、どうしよう」という気持ちで取り組んでいると、ネガティブになったり前向きなモチベーションを維持しづらくなったりすることがあります。
まずはできることから始めていき、息抜きもしながらストレスにならないように進めましょう。
自信を持つ
ニートの方は自信を失いがちですが、企業側も、自信がなくおろおろした人材を積極的に採用したいとは思わないはずです。たとえばある商品があったとして「この商品はいまいちですが、もしよかったらどうですか」と言われても、お金を出して買いたい人はいないでしょう。それと同じです。
自己分析をして、これまでの人生でやってきたことやがんばってきたことを振り返り、自分をほめて認めてあげましょう。あなたがいまニートだからといって、あなた自身の能力や人間性を否定する必要は決してないのです。
自信が持てない場合、1日だけアルバイトをしてみる、就職エージェントに問い合わせの連絡をしてみるなど、自分で目標を決めてそれを達成する、ということをひとつずつやってみましょう。
小さなことでもやり遂げることで、少しずつ自信がついてきます。
3. 行動編
以下のような行動を取ることで、就職というゴールが近づきます。
アルバイトや派遣から始める
「ニートからいきなり正社員として働くのはハードルが高いな」と感じるなら、アルバイトや派遣などから始めてみるのがおすすめです。アルバイトや派遣には、就業時間が短い、業務に対する責任をあまり負わなくてよいといったメリットがあります。アルバイトや派遣で経験を積み、正社員を目指すのも1つの手段です。
また、アルバイト先や派遣で経験を積んで正社員を目指せるだけでなく、仕事への態度や貢献度次第で、正社員として声がかかる可能性もあります。自分の働きたい形に合わせてアルバイトや派遣を検討してもいいでしょう。
就職に有利に働く資格を取る
ニートの人が就職を成功させるにあたって、就職に有利になる資格を取得することも有効です。以下で、具体的に取得すべきおすすめの資格を紹介します。
- TOEIC
- 宅地建物取引士(宅建)
- 簿記
- MOS
- ITパスポート
上記の資格のなかから、自分が志望する業界・業種に合った資格に挑戦してみることをおすすめします。
ただし、応募先が求めていない資格を取得しても、アピールできないうえに時間と費用が無駄になってしまいます。応募先の企業が求める資格や志望する職種で必要なスキルを、しっかり確認してから資格の勉強を始めましょう。
中小企業を狙う
ニートの方が就職する場合、まずは中小企業を狙いましょう。「大企業は無理だからやめておきなさい」という意味ではありませんが、大企業か中小企業かによって、就職の難易度は大きく変わってしまいます。
大企業はただでさえ志望者が多いだけでなく、しばらくニートをしていた人が社会人経験の豊富な中途採用者と競って内定を勝ち取るのは、至難の業です。
中小企業はその数も多く、実は知られていないだけで優良企業も少なくありません。就業経験がないニートだからこそ、まずは最初の就職先として中小企業を狙ったほうが、採用率は上がります。
就職支援サービスを利用する
就職支援サービスを利用することで、ニートの方が就職を目指すうえで起きがち、つまづきがちな問題を解決することができます。
相談する相手ができるので精神的にも楽になり、不安も解消されやすいという利点もあります。就職支援サービスは、基本的には求職者は無料で利用できるものばかりです。複数登録して、自分に合ったサービスを選ぶのもよいでしょう。
ニートにおすすめの就職支援サービス5選
就職を目指すニートの方におすすめの就職支援サービスについて、それぞれご紹介します。
就職カレッジ®
ジェイックの「就職カレッジ®」は、正社員就職の支援サービスです。20代~30代・未経験からの正社員就職の成功実績が多数あるため、現在のご状況から正社員就職を成功させたいという方にぜひご利用いただきたいサービスです。
就職カレッジ®をおすすめする理由としては、以下があります。
- 社会人としてのマナーや就職に必要なスキルを講座で学べる
- 書類選考なしの面接会に参加可能
- 就職後も長期的な活躍のため研修を実施
就業経験がない・または少ない方を、短期間で企業で通用する人材へと育成し、内定獲得を実現します。
「就職したら終わり」ではなく、就職活動~入社後の定着まで手厚いサービスを提供します。
ハローワーク
ハローワークでは、職業相談、求人紹介のほかに、職業訓練や就職セミナー、講習会など、就職に関するサービスが充実しています。
最初はハローワークの窓口に行くのに勇気がいるかもしれませんが、受付で登録希望だと言えば求職者として登録されますので、この瞬間にニートを脱出し「求職者」となり、サービスを利用できるようになります。就職活動のための第一歩として、気軽に足を運んでみましょう。
ただしハローワークは求人の質にばらつきがありますから、その点には注意が必要です。
若者サポートステーション
地域若者ステーション(通称:サポステ)は、働くことに不安や悩みを抱える15~49歳までの男女を対象に、キャリア・コンサルタントなどによる個別的な相談、支援計画の作成、ニートが抱えるコミュニケーション障害などを回避するための教育訓練などによるサポート、協力企業への職場体験など、ニート脱出のためのさまざまな就職支援があります。
無料で利用できますので、自分が住む地域の最寄りにあるかどうか調べてみましょう。
ジョブカフェ
都道府県が設置する支援施設で、若者能力向上、就職支援を目的に、職場体験や就職関連のサービスを受けることができます。都道府県の要望に応じてジョブカフェ内にハローワークを併設しているところも多く、地域によって職業紹介も実施されています。
各地域によって利用できる上限年齢が異なることがあるため、最寄りのジョブカフェの情報をチェックしてみましょう。
NPO法人
ニートを脱出したい方々や、そのご両親に向けた勉強会や教育プログラムを提供しているNPO法人を利用する方法もあります。
プログラムを通じ、ニートや引きこもりなどの若者の働く「不安」を働き続ける「自信」に変わるというコンセプトのもと、就職のために必要な支援~就職後の支援に至るまで手厚くサポートしてもらえるところもあります。
まずは初回相談からできるところもありますので、興味のある方は利用してみてもよいでしょう。
ニートの就職に関するよくある質問
ここではニートの就職に関するよくある質問を紹介します。ニートからの就職に不安を抱える人や、ニートからの就職を成功させたい人は確認しておきましょう。
ニートからの就職は無理ですか?
無理ではないです。ニートから就職を成功させた方はたくさんいますので安心してください。この記事を参考にしていただき、就職活動を成功させましょう。
ニートでも就職しやすい職種を教えてください。
ニートの方が就職しやすい職種は「人手不足な職種」かつ「未経験者歓迎の職種」です。また、他人とコミュニケ―ジョン量が少ない職種も就職しやすく、オススメと言えるでしょう。
ニートから就職を成功させる人の特徴はありますか?
自分に自信を持っている方は、ニートであっても就職が成功しやすい傾向にあります。自信があれば自然と行動量が増えてチャンスを掴みやすいです。ジェイックでは、具体的にどう行動すればよいのか、一人一人に合わせた就職活動の進め方をご提案いたしますので、まずはこちらからお気軽にご相談ください。
ニートは何歳まで就職できるか知りたいです。
ニートの期間が長い人のなかには、ニートは何歳まで就職できるのだろうと不安に思っている人もいるようです。
ニートの人の就職に特に年齢制限はありませんが、年齢が上がるにつれて就職難易度が上昇する傾向があります。就職する意思があるなら、少しでも若いうちから就職活動に取り組むとよいでしょう。
まとめ
「ニートから就職なんてできるのか」と思う方もいるかもしれません。ですがニートを長年続けると、そこから抜け出すのはますます難しくなり、ここで紹介した様な最悪の末路をたどってしまう可能性もあります。そんな事態を避けるためにもこの記事や、就職支援サービスを活用して、少しずつ、ニートからの社会復帰を目指しましょう。