長くニートでいると「働きたくない」「働かなければいけないのにどうしても働けない」「働く気力が起きなくなってしまった」という話をよく聞きます。
なぜあなたは働きたくないのでしょうか。その原因を考え、じっくりと向き合ってみるとまた発見があるかもしれません。
ここでは、ニートのままでいるのは難しいのにどうしても働きたくない、そんなあなたの心の中にあるニートになった原因を探ります。
原因を取り除き、ニートを脱出する方法について考えていきましょう。
- なぜニートでいるのか?その理由を突き詰めて考えると糸口が見えるかも
- 「社会がこわい」「働くことがこわい」は、仕事選びによって解消できる
- まずは「自分を否定せず受け止める」「信頼できる人に話を聞いてもらう」のが重要
この記事の目次
ニートが働きたくない理由は?
「どうしてみんな毎日働けるのだろう?」「毎朝、会社へ行くの大変じゃないのかな?」なんて、働いている人へ疑問を感じている人もいるかもしれません。
働いている人の多くは、働くのは楽しいからではなく、食べていくために働かなければいけないと考えている人がほとんどです。
逆を言えば、ニートは働かなくても生活に困らないということが大前提になります。親が現役で働いていて、自分が働かなくてもお金には困らないからニートをしているという人が多いのではないでしょうか。
もし生活に困ることがあれば、否が応でも働かなければいけなくなります。
「ニートは甘え」なんて一言で片付けてしまう人もいますが、その側面が一部にあることは否定できません。ただし、中には働きたくても心身の問題によって難しい方もいるでしょう。
心身に問題がないのに働きたくない人は、仕事をすることに対してマイナスのイメージを持ちすぎているのかもしれません。例えばこんな風に思ったことはありませんか?
仕事は面倒
「仕事は面倒なもの」と思っていませんか?確かに、好きな時に眠り、遊び、食べる生活は楽ではありますが、メリハリはありません。
長く無職でいると、結局毎日同じことの繰り返しになり、毎日働いているのとたいして変わらない状況になります。
仕事をすることで生まれる面倒とはどのようなものか考えてみましょう。
毎日同じ時間に起床して通勤し、同じ時間働き、時には残業しつつ帰宅する。慣れるまでは大変かもしれませんが、毎日が同じルーティンになれば苦にならないことも多々あります。
なにより、仕事をする中で新しい発見があったり、失敗しながらも成長できたりするのは意外と楽しいものです。
仕事で知り合った仲間と就業後に夕食をともにする、時には飲みに行くこともあるでしょう。
こういった生活の中で変化していく自分を感じていると、面倒という気持ちも時には思うことがあっても、いつの間にかどこかへ飛んでいってしまうでしょう。
働くと自由がなくなる?
仕事をすると自分の時間が拘束される、自由がなくなると考えてる方も多いのではないでしょうか。逆に考えてみましょう。
今の生活に自由は本当にありますか?自分が自由に使えるお金があって、自由に遊び回り、どこかへ行って何かを楽しむ。そういった毎日が出来ていますか?
お金はないけれど毎日好きな時間に寝て起きて、いくらでも好きなことをしていてもいいと思っていると、将来的には、今感じているその自由さえなくなります。
資本主義社会では、お金が作り出す自由がたくさんあるのです。
社会が怖い
いまさら社会にでるのが怖い、人の目が気になる、影でなにか言われているのでは…。そんな不安もあるでしょう。
社会が怖い、こういった不安はニートでなくとも持っているものです。就活に励む高校生や大学生、転職活動をする社会人、ブランクからの社会人復帰。
みんな不安と戦っています。どうしても不安が払拭できない方は、ハローワークやジョブカフェといった公的機関が行うセミナーにまず足を運んでみてはいかがでしょうか。
同じような悩みを持つ仲間と出会えるかもしれません。
人間関係が怖い
学生時代に人間関係がうまくいかず、トラウマとなっている方もいらっしゃると思います。人間関係に不安があるのであれば、カウンセリングに通うのも一つの手です。
あなたの中にある不安は、自分ひとりで解決するのはすこし難しいかもしれません。
人間関係がこじれにくい就職先を相談してみてもいいでしょう。
まずは、ハローワークで「あまり人とかかわらない仕事」を紹介してもらえるよう、職員に相談してみて下さい。
ニートの原因を知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
そもそも働かずに「お金がほしい」は甘い?
ニートは甘いとなぜ言われるのか。それは働かないのにお金がほしい、お金を使いたいとおもうからかもしれません。
そもそも、働かずにお金がほしいと思うことは甘いのでしょうか。ダメなことなのでしょうか。
もし、働かなくとも好きなことができ、それで生きていけるなら、多くの人が働かないことを選ぶかもしれません。
働かずにお金を得る方法も実際にいくつかあります。例えば以下のような方法です。
アンケートやモニターでポイントを稼ぐ
アンケートにこたえ、モニターとして何かを試し、資料請求するだけでポイントが貯まるサイトがあります。
こういったサイトでも月1~5万円程度までならある程度簡単に稼ぐことができます。あくまでもお小遣い程度ですが、今すぐお金が欲しいのなら試す価値はありそうです。
You Tubeやブログで稼ぐ
パソコンを持っているのなら、You Tubeやブログで稼ぐこともできます。
いくら稼げるか、どのぐらいの期間で稼げるのかは人によって変わりますが、うまくいけば一攫千金も夢ではないでしょう。センスがあれば意外とすぐにお金になるかもしれません。
趣味をお金にかえる
写真が好きな方は、写真をサイトやアプリにアップして販売することもできます。絵を書くことが好きなのであれば、イラストを販売してもいいでしょう。
ハンドメイドが好きなら小物を販売するのも手です。現在、スキルマーケットや素人でもさまざまな商品を販売できるアプリが多くあります。少しずつでもコツコツお金を稼ぐことができます。
このように、正社員として働かなくとも仕事は意外にたくさんあります。
趣味の延長線上のものであれば楽しく稼げますし、人間関係の煩わしさ、社会への不安もありません。ただし、これらはあくまでも少額を稼ぐ方法であり、いきなり正社員と同等の給与を得ることはできません。
※. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
働きたくないニートへ。働かないニートの末路はこうなる
働かなくても生きていける日々。これはいつまで続くのでしょうか。
このまま働かずにいると、いつ限界が来るのか考えてみたことはありますか?今の生活は親がいるから成り立っているというニートの方は特に注意が必要です。
親が現役で働く世代から年金生活へ突入すると、急激に親の収入は低くなります。
また、60歳で定年退職を迎えてしまった場合にはまだ年金の支給もされず、かといってせっかく退職したのに働きたくないからと退職金を切り崩して生活する親もいるかもしれません。
そうなった時、真っ先にこう言われるでしょう。「収入がないから働いてほしい」と。この際、あなたが既に40代を迎えていたらかなりピンチです。
というのも、就職先は30歳になると急激に少なくなり、40代を迎えることには公的な支援もあまり受けられなくなってしまうからです。
就職するなら30代のうちに
国では、さまざまな若者向けの就職支援を行っています。
そのなかでもわかものハローワーク、ジョブカフェ、地域若者サポートステーション通称サポステなどは主に30代までの若者の就職を支援するための機関です。
既に30代を迎えている方は、無料で就職に関する相談ができ、親切丁寧にサポートしてくれるこれらの制度を活用しなるべく早く就職できるよう動いていきましょう。
特に社会や人間関係に不安のあるニートの方は、サポステを利用して下さい。心身ともにサポートしてもらえます。就職後の相談にも乗ってもらえますから、仕事がうまくいかなかった時でも安心です。
親の死後にどうなるのか
親が退職して年金生活になっても、生きているうちは収入があります。お給料よりも少ない年金でなんとか食いつなぐ生活。それでもあなたはニートをやめなかったとしましょう。
ある日、ご両親のどちらか、あるいは両方が亡くなられたとします。「遺産があるだろう」と高を括っていたのに、いざ蓋を開けてみると「預貯金・財産なし」だったということもありえます。
老後のために溜めていた資金をニートの子供のために使ってしまっていたのです。もしこのような状況に陥った時、あなたはどうしますか?
実家があるから大丈夫だと思っていても、固定資産税を支払えずそのまま放置しておけば税金の未払いによって差し押さえの対象になるかもしれません。そうなると待っているのはホームレス生活です。
ホームレスになれば、働いて生きていくよりも辛い現実が待っているでしょう。
その日食べるものにも困り、社会から断絶して生きていく。デジタル用品はもちろん使えず、何かを契約することもできません。
そうならないためにも、今からの頑張りが必要なのです。この先どうしたらいいんだろう、どうしなきゃいけないんだろう。そういった不安は動くことでしか解決できません。
ニートの末路について知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
働きたくないニートへ。社会は怖くない
少し恐ろしい話をしてしまいましたが、働きたくないを働かなきゃ、に変えるポイントはここにあります。今感じている不安と将来のリスクを天秤にかけた時、どちらが重いと思いますか?
今感じている不安、漠然と持っている恐怖感。それらは意外と「簡単に乗り越えられるもの」だったりするのです。
社会が怖いというニートの方からよく聞こえてくるのが、「面接が怖い」という声です。自分一人に対して会社の人事や役員が並んで質問を投げかけられる。
たしかに考えるだけでも身がすくむという人も多いでしょう。ニートでなくても、面接は緊張するものです。
しかし、面接は意外と「場馴れ」します。そして、繰り返しの練習によって自信がつき、本番の面接でも冷静に対処できる様になるでしょう。
面接の何が怖いのかもう一度考えてみて下さい。それを知ることで対策を講じることができます。
ニートであることへのツッコミが怖い
これが一番怖いでしょう。「なんでこんなに長く働かなかったの?」というまっとうなツッコミが面接官からはっせられるという点。
プライベートであれば、なんで働かないの?と聞かれても軽く流せるのに、面接ではなぜ働かなかったのか、ちゃんとした理由を答えなければいけません。
今働いていないのが遊びたいから、面倒からといった理由であれば、どことなく後ろめたさを感じて面接が怖くなってしまうのも仕方ないことです。
なぜ面接官は質問するのか
そこで考えたいのが、なぜ面接官はそのような答えにくい質問をするのか、ということです。面接官はなにも好奇心でそれを聞くわけではありません。
面接官にとって最も気になるのは、面接で合格した後、会社で長く働いてくれるのだろうかということです。
「心の病で」といえば、「仕事は長く続かないかもしれない」と思うでしょうし、「病気をしていたけれど、治ったから働けるようになった」といえば「それならのんびりでも働いてもらえそうだ」と感じてもらえるかもしれません。
面接官の質問はすべて、就職後にどのように働いてくれる人になるかを見極めるためにあります。あなたの人間性を確かめるわけでも、あなたの中にある善悪を判断したいわけでもないのです。
ポイントはこれから働けるか働けないか。そう考えると心が軽くなりませんか?面接で落とされたとしても、それはあなたを否定しているわけではなく、「うちの会社には合わなかった」、ただそれだけの判断です。
面接官は裁判官ではありません。もっと心を軽くして面接に挑んでみても大丈夫ですよ。
※. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
働きたいと感じることが出来るニートになるには
「そう言われても、働きたいと考えることができない、やっぱり働きたくない」というニートの方も少なくありません。
大切なのは、働かなければいけないと考えた後に、どうやって働くことへのモチベーションを高め、保ち続けて行くのかということでしょう。
働きたいと感じるために、まずは生活習慣を改善してみませんか?朝起きて夜寝る。昼間は適度に動く。動く時にはなるべく外に出て散歩などをしてみるのがおすすめです。また気が向いた際には、就活セミナーに参加するといいでしょう。
それ以外には次のような活動をおすすめします。
自分を否定せず受け止める
理想の自分が高くなりすぎてしまうと、逆に動けなくなってしまいます。あるがままの自分を受け止め受け入れるようにしてみましょう。
「今日は動けなかったけれど、それでいい。明日動けばいいじゃないか。今日はちゃんと早起きすることができた。偉いなぁ。」といったように、自分を認め、褒めつつ進みましょう。
誰かに話を聞いてもらう
自分一人では解決できないことは人生で多々あります。人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなることがあります。
知り合いや友人には話しにくいことがあれば、就職相談や就職支援サービスなどで不安に思っていることを聞いてみるといいでしょう。
全く自分のことを知らない人に話を聞いてほしい、客観的な意見がほしい。そんな時には弊社「ジェイック」にお任せ下さい。就活に関するプロがあなたの就職を徹底サポートいたします。
まとめ
働きたくないからニートでいる。その気持ちは本当でしょうか。
働かなければいけないとはわかっているのに、どうしても動けないことがあり、自分は働きたくないのだと暗示をかけてしまっていませんか?
一歩踏み出してみると働くことは意外と簡単で、勇気を出してみてよかったと感じられる場面と多々出会えるはずです。
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※. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
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