
ニートでいると働きたくなくなる理由は何でしょうか?
「働きたくない」「働かなければいけないのにどうしても働けない」「働く気力が起きなくなってしまった」といった気持ちになる人は多いと思います。
なぜ働きたくなくなるのか原因を考え、じっくりと向き合ってみるとまた発見があるかもしれません。
ニートのままでいるのは難しいのにどうしても働きたくない、そんなあなたの心の中にあるニートになった原因を探ります。
原因を取り除き、ニートを脱出する方法について考えていきましょう。
- ニートが働きたくない理由は、社会や人間関係に対する恐怖心や面倒な気持ちにある
- ポイ活やYouTube配信で働かずに稼ぐ方法もある
- まずは「自分を否定せず受け止める」「信頼できる人に話を聞いてもらう」ことが大切
- 仕事が面倒に感じる
毎日同じことの繰り返しをストレスを抱えながら行うことは非常に面倒に感じる - 働くと自由がなくなる気がする
働くことで時間的な自由がなくなり不自由に感じてしまう - 社会が怖い
社会にでる不安を解消するために、ハローワークやジョブカフェを利用してみるのもおすすめ - 人間関係が怖い
ひとりで解決できない場合は、カウンセリングに通ったり、ハローワークに相談するなどの方法もある
2022/12/12~2025/5/31に当社「就職カレッジ」等の就職相談を受け アンケートに回答した方のうち、相談に満足された方の割合
ニートが働きたくないと思うのはなぜ?タイプで紹介
ニートが働きたくないと思う背景は、以下の4つのタイプに整理できます。
| タイプ | 働きたくない主な理由 |
|---|---|
| 完璧主義・回避タイプ | 失敗が怖く、動き出せない |
| 対人トラウマタイプ | 人間関係での傷つきが、職場への恐怖につながっている |
| エネルギー枯渇タイプ | 心身が消耗しきっており、意欲そのものが湧かない |
| 現状維持タイプ | 今の生活に満足しており、変化への危機感がない |
どのタイプも怠けているわけではなく、それぞれに働きたくないと思う理由があります。
各タイプの詳しい解説と対処法は、このまま読み進めてご確認ください。
失敗が怖くて動けない「完璧主義・回避タイプ」
このタイプは「やるなら完璧じゃないと意味がない」「中途半端に動いて恥をかくくらいなら最初からやらないほうがいい」と感じやすい方が当てはまります。
最悪のパターンを想像してしまい、情報収集はするものの「準備ができてから」と言い続け、時間が過ぎる傾向があるといえるでしょう。
「やるからには仕事をしっかりこなしたい」という意欲はあるものの、失敗が怖くて行動ができなくなってしまっている状態です。
完璧主義タイプになってしまう背景には、過去に自分の言動を否定された経験があり「失敗すると自分の価値が下がるのではないか」という恐れが隠れています。
まずは「失敗を恐れるのは真剣に考えている証拠」だと、自分自身の気持ちを認めてあげることから始めましょう。
「完璧主義・回避タイプ」が働きたくないと思う理由
完璧主義・回避タイプのニートが「働きたくない」という気持ちの背景には、「失敗したくない」「傷つきたくない」という感情が潜んでいます。
具体的には、以下のような思いが働きたくない気持ちにつながっているでしょう。
- 自分に合わない仕事を選んでしまうのではないかと不安になる
- 面接で否定・評価されることへの恐怖が強い
- 職場の人間関係でまた傷つくかもしれないと身構えてしまう
こうした気持ちを考えすぎると、行動する前から怖さや不安が大きくなりやすいです。
その結果、動き出せないまま時間だけが過ぎてしまうことも少なくありません。
今後働かないと起こりやすいこと
完璧主義・回避タイプは、失敗を避けるために行動を先延ばしにしやすい傾向があります。
しかし、先延ばしにし続けると、ニート期間が長引き、就職活動で不利になりやすいです。
働かない期間が長くなると、具体的には以下のような状況が起こりやすくなります。
- 空白期間について面接で細かく聞かれるようになる
- 履歴書の書き方や面接対策に、より多くの準備が必要になる
- 年齢が上がるにつれ、未経験で応募できる求人が減っていく
また、時間の経過とともに気持ちも変化しやすくなるでしょう。
ニートになった当初は「もう少し準備してから」と思っていたものが、やがて「空白期間をどう説明すればいいか」という不安に変わっていくこともあります。
そして「ちゃんと説明できるようにならないと」と考えるほど、かえって動けなくなる悪循環に陥りやすくなります。
「完璧主義・回避タイプ」がまず目指した方がいい状態
完璧主義・回避タイプがまず目指したい状態は、「完璧な会社を選ぼうとしないこと」です。
職場の雰囲気や自分との相性は、入社してみないとわかりません。
求人票や口コミだけを頼りに最初から失敗しない会社を探そうとすると、応募までに時間がかかりすぎてしまいます。
また、完璧主義・回避タイプは求人を見たときに一つでも気になる点があると「この会社はない」と判断しやすい傾向があります。
しかし、一部が基準を下回っていても、別の部分が非常に魅力的であれば、トータルで見て良い職場である場合も多いです。
大切なのは、すべてを○か×かで判断しないことです。
「完璧ではないけれど、試してみる価値はある」という基準で求人を見ていくと、応募のハードルが自然と下がっていきます。
目指したい方向に近づくために今日できること
今日からできる一歩は、求人を見るときの判断基準を増やすことです。
「応募する・しない」の二択ではなく、「いったん考える」という第三の選択肢を加えてみましょう。
具体的には、以下の手順を試してみてください。
- 気になった求人は「保留」としてメモやお気に入りに残しておく
- すぐに結論を出さず、翌日以降に改めて見直す
この小さな習慣は、完璧主義にならない練習にもなります。「決めなければ」というプレッシャーを手放すだけでも、求人を見るハードルがぐっと下がっていくでしょう。
一人で行動するのが難しい時の相談先
一人で行動するのが難しいと感じたときは、地域若者サポートステーション(サポステ)への相談がおすすめです。
完璧主義・回避タイプは、能力が不足しているわけではありません。
ただ、決断や行動に時間がかかりやすいという特性があります。
そのため、「早く応募してください」と急かされる環境は、このタイプには合いにくい場合があります。
サポステが完璧主義・回避タイプの人に向いている理由は、以下のとおりです。
- キャリアコンサルタントや臨床心理士などの専門家が、じっくり時間をかけて面談してくれる
- 就活セミナーや履歴書指導など、一人では不安な就職活動をきめ細かくサポートしてくれる
- 就職後の定着支援まで継続して関わってもらえる
急かされず、自分のペースで動き出せる環境が整っているのが、このタイプにとって大きな安心感につながります。
人間関係に疲れ果てた「対人トラウマタイプ」
仕事そのもの以上に「人間関係で傷つくのではないか」という不安があるのがこのタイプです。
実際に、厚生労働省の調査によると「仕事をしていくうえで人間関係に不安を感じる」と答えたニートの方の割合は下記のとおりでした。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| そう思う | 50.5% |
| ややそう思う | 30.4% |
| あまりそう思わない | 12.4% |
| そう思わない | 5.7% |
| 無回答 | 1% |
参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」
このタイプのニートの方は、興味のある求人があっても人間関係が気になってしまい、なかなか応募に踏み切れない傾向があります。
そうなってしまう背景として、人間関係が良好ではない職場にいたり、過去に無視や仲間外れにされてしまった経験があったりします。
そのため働きたい気持ちはあるものの、同じような苦しさを経験したくない気持ちが強いです。
対人トラウマタイプの方が働きたくない時の対処法
対人関係への不安を和らげるには、同僚や上司との付き合い方を最初から決めておくのが効果的です。
例えば「仕事中は挨拶や報告・連絡・相談の話にとどめ、プライベートの話題には触れない」など、周囲との距離感をあらかじめ保っておくとよいでしょう。
また、デザインやライティング、データ入力など、会話よりも作業が中心になる職種を選ぶのも有効です。
もしも自分に合った働き方をするためのスキルが不足していると感じる場合は、動画やスクールなどを通じ、学習するのもよいでしょう。
なるべく人と接しない働き方がしたいと考えているニートの方は、下記の記事も参考にしてください。
何に対しても意欲が湧かない「エネルギー枯渇タイプ」
「働かなければ」と頭では分かっていても、考えるだけで心身が重くなり、行動できない自分を責めてしまうのがこのタイプです。
実際に、厚生労働省の調査では「仕事をしていないとうしろめたい」と答えたニートの方の割合は以下のとおりです。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| そう思う | 48.6% |
| ややそう思う | 34.2% |
| あまりそう思わない | 11.2% |
| そう思わない | 4.5% |
| 無回答 | 1.4% |
参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」
エネルギー枯渇タイプの特徴としては、何か始めようと思っても体が動かず「今日は無理」「また今度」と先延ばしが続く傾向があります。
過去の仕事において、周りに迷惑をかけたくないからと無理をしてしまったり、自分の感情を抑え込んで働き続けたりした結果、燃え尽きてしまう経験が背景にあるでしょう。
責任感が強く、真面目な方がこのタイプになりやすいです。
「エネルギー枯渇タイプ」が働きたくないと思う理由
エネルギー枯渇タイプが働きたくないと感じる背景には、「働く意欲がない」のではなく、「働くためのエネルギーが残っていない状態」があります。
むしろ、働かなければならないとわかっているからこそ、動けない自分に対して余計につらく感じやすくなります。
具体的には、以下のような気持ちの積み重ねが影響しているでしょう。
- 「今日もやる気が出なかった」と毎日自分を責め続けてしまう
- 「何とかしなければ」と焦るほど、心の負担がさらに重くなっていく
こうした状態は、意志の弱さや怠けではありません。
エネルギーが底をついているとき、無理に動こうとすること自体が、回復をさらに遠ざけることもあります。すぐに何とかしようと思いすぎる必要は、今はありません。
今後働かないと起こりやすいこと
働かない状態が続くと、生活リズムが乱れやすくなります。
仕事があると決まった時間に動く習慣が自然と身につきますが、その軸がなくなると、眠れない・起きられないという状態になりやすいです。
また、周りが働いている時間帯に目が覚めると、自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。
そうした気持ちが積み重なると、さらに心が消耗していく悪循環になりやすいです。
加えて、エネルギー枯渇タイプは真面目な方が多いからこそ、以下のような不安を抱えやすくなります。
- 「このままで本当に大丈夫か」という将来への漠然とした不安
- 貯金や今後の仕事のことを考えると、気持ちがさらに沈んでしまう
こうした不安を感じるのは、それだけ先のことを真剣に考えている証でもあります。
「エネルギー枯渇タイプ」がまず目指した方がいい状態
このタイプがまず目指したい状態は、就職活動よりも先に「働くためのエネルギーを少しずつ回復させること」です。
気力が少ない状態で無理をすると、かえって消耗が深まりやすくなります。
まずは、以下のような小さな習慣から始めてみましょう。
- 朝に起きて夜に眠る、基本的な生活リズムを整える
- 動きたいと感じたタイミングで、近所を短時間散歩してみる
「これだけでいいのか」と思うかもしれませんが、この積み重ねが回復への着実な一歩になります。
目指したい方向に近づくために今日できること
まずは「今日できたことを一つだけ書き出す」習慣を始めてみましょう。
内容はどんなに些細なことでも構いません。
たとえば、以下のようなことで十分です。
- 朝、決まった時間に起きられた
- 食事を一回ちゃんと食べた
- 外の空気を少し吸いに出た
エネルギーが枯渇しているときは、できなかったことに目が向きやすくなります。
そんなときでも、小さな達成感を毎日一つ積み上げていくことが、やがて自信の回復につながっていきます。
一人で行動するのが難しい時の相談先
一人で抱え込みが続くときは、まず家族や信頼できる人に話を聞いてもらうことをおすすめします。
アドバイスをもらおうとしなくて構いません。
ただ話すだけでも、気持ちが整理されやすくなります。
また、以下のような状態が続いている場合は、専門機関への相談も検討してみてください。
- 十分休んでいるのに、疲れがなかなか取れない
- 何週間も気力がない状態が続いている
エネルギーが枯渇している状態を、一人で解決しようとしなくて大丈夫です。
今の生活に満足して危機感がない「現状維持タイプ」
今すぐ働く必要性を感じておらず、後からどうにか取り戻せると感じているのが、現状維持タイプといえるでしょう。
厚生労働省の調査によると「たとえ経済的には恵まれなくても気ままに楽しく暮らす方がいい」と答えるニートの方の回答割合は下記のとおりでした。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| そう思う | 22.7% |
| ややそう思う | 40.2% |
| あまりそう思わない | 25.8% |
| そう思わない | 10.0% |
| 無回答 | 1.2% |
参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」
現状維持タイプの特徴は「情報収集はするが切迫感がなく行動には移さない」「何かしら変化を起こした方がいいのは分かっているものの面倒に感じている」ことが挙げられます。
実家暮らしが長かったり貯金で生活が成り立っていたりする環境が背景にあるといえるでしょう。
行動した方がいいとは理解していますが、生活がおびやかされるような大きな変化がなければ、今の状態がよいと感じている人が多い傾向にあります。
本気で動く必要性が生じるまで、将来についてはあまり積極的に考えません。
「現状維持タイプ」が働きたくないと思う理由
現状維持タイプが働きたくないと感じる背景には、「今の生活を変える必要性を強く感じていない」という気持ちがあります。
お金やキャリアなど将来の課題については、頭ではある程度理解しています。
しかし「まだ先の話」と感じてしまい、今すぐ動こうという気持ちになりにくい状態です。
また、変化そのものへの負担感も働きたくない気持ちにつながっています。具体的には、以下のような意識が影響しています。
- 働き始めると早起きや通勤など、今にはない負担が増える
- 今の生活で十分満足しているため、あえてリスクを取る必要性を感じない
- 変化によって「今あるもの」を失う方が怖いと感じてしまう
現状に満足しているからこそ、変化への動機が生まれにくい状態といえます。
今後働かないと起こりやすいこと
今すぐ動かないからといって、大きな問題が起きるわけではありません。
しかし、ニートの状態が長く続くほど、将来の選択肢が少しずつ狭まっていく可能性があります。
具体的には、以下のような状況が起こりやすくなるでしょう。
- 家族からの経済的・精神的な支援が、いつまでも続くとは限らない
- ニート期間が長引くほど、就職活動の難易度が上がりやすくなる
- 未経験で応募できる求人の数が、年齢とともに減っていく
現状維持の生活が悪いわけではありません。
ただ、今の生活を守り続けるためにこそ、将来に向けた準備が必要になってきます。
「まだ大丈夫」と思えている今のうちに、少しずつ動き出しておくことが、選択肢を広げることにつながります。
「現状維持タイプ」がまず目指した方がいい状態
現状維持タイプがまず目指したい状態は、「今の生活がずっと続くとは限らない」と現実的に考えられるようになることです。
将来に無関心なわけではありません。
今困っていないからこそ、考える必要性を感じにくいだけです。
そのため、いきなり詳細な将来設計を立てる必要はありません。まずは、今の生活を支えているものを整理することから始めてみましょう。
- 今の生活費は誰が・何が支えているか
- その支えが、いつまで続くかを把握しておく
この二点を理解しておくだけで、将来への視点が少しずつ変わってきます。
目指したい方向に近づくために今日できること
今日できることは、今の暮らしを支えているものを書き出し、それを今後も維持するために何が必要かを整理することです。
以下のような表にまとめると、現状が把握しやすくなります。
| 今の生活を支えているもの | 毎月確保するために必要なこと |
|---|---|
| 家族からの仕送り | 家族が働き続けられる状況が続くこと |
| 貯金の取り崩し | 貯金が尽きるまでの期間を把握すること |
| 単発バイトの収入 | 継続して仕事を得られる環境を整えること |
表を見ると、今の生活が何によって成り立っているかが一目でわかります。
すべてを一度に解決しようとする必要はありません。
表の中から取り組みやすいものを一つ選んで、そこから始めてみましょう。
一人で行動するのが難しい時の相談先
一人で動き出すきっかけが見つからないときは、ハローワークへの相談がおすすめです。
現状維持タイプは、急かされたり背中を押されたりすることへの抵抗感が出やすい傾向があります。
しかし、ハローワークでは就職活動に関することを何でも相談でき、応募を迫られることもありません。
自分のペースで、今の状況を話すところから始められます。
働かずにお金がほしいは甘いわけではない。働かずにお金を得る方法
働かずにお金が欲しいと思うニート状態の方もいらっしゃるでしょう。
人と関わらずにお金が得れたり、毎日自由な時間が多くある中で収入を持てることを望む人は多くいるかもしれません。
働かずにお金がほしいと思うことは甘いわけではなく、ダメなことではありません。
ただ、生活費を賄えるだけの収入を生むには、少なからず工夫や努力が必要になることが多いでしょう。
働かずにお金を得る方法も実際にいくつかあります。
例えば以下のような方法です。
自分に向いていると思う方法があれば、試してみることも重要かもしれません。
アンケートやモニターでポイントを稼ぐ
アンケートにこたえ、モニターとして何かを試し、資料請求するだけでポイントが貯まるサイトがあります。
こういったサイトでも月1~5万円程度までならある程度簡単に稼ぐことができます。
あくまでもお小遣い程度ですが、今すぐお金が欲しいのなら試す価値はありそうです。
Youtubeやブログで稼ぐ
パソコンを持っているのなら、You Tubeやブログで稼ぐこともできます。
いくら稼げるか、どのぐらいの期間で稼げるのかは人によって変わりますが、うまくいけば一攫千金も夢ではないでしょう。
センスがあれば意外とすぐにお金になるかもしれません。
趣味をお金にかえる
写真が好きな方は、写真をサイトやアプリにアップして販売することもできます。
絵を書くことが好きなのであれば、イラストを販売してもいいでしょう。
ハンドメイドが好きなら小物を販売するのも手です。
現在、スキルマーケットや素人でもさまざまな商品を販売できるアプリが多くあります。
少しずつでもコツコツお金を稼ぐことができます。
このように、正社員として働かなくとも仕事は意外にたくさんあります。
趣味の延長線上のものであれば楽しく稼げますし、人間関係の煩わしさ、社会への不安もありません。
ただし、これらはあくまでも少額を稼ぐ方法であり、いきなり正社員と同等の給与を得ることはできません。
働きたくないニートが直面する、数年後の現実的なリスク
働きたくないニートが直面する数年後の現実的なリスクとして、まずは親の高齢化と介護による経済的な負担が挙げられます。
介護施設への通所だけでなく入所費用、生活費用も含めると、約20万円の負担が毎月のしかかるケースが多いです。
また、年齢とともに就職の可能性が狭まり、生活への影響が一層大きくなります。
経済的にも精神的にも孤立するケースもあるため、働きたくないと感じているニートの方は、現実的なリスクを知りつつ、今後どうするかを考えるきっかけにしてください。
親の高齢化と介護。避けて通れない経済的破綻のシミュレーション
親が高齢になれば、退職による減収に加え、病気や介護のリスクが急増します。
たとえば70代の両親が「要介護2」と認定された場合、受け取り年金が月14万に対し、通所介護費用と生活費で月18万円が必要になれば、毎月4万円が貯金から消えます。
さらに、在宅での介護が困難になり、施設へ入所すれば、負担は一層重くなるでしょう。
実際に、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入所した際にかかるお金は、下記のとおりです。
| 1日の費用額 | 1ヶ月(30日)の費用額 | |
|---|---|---|
| 食費 | 1,445円 | 43,350円 |
| 居住費(ユニット型個室) | 2,066円 | 61,980円 |
| 居住費(ユニット型個室的多床室) | 1,728円 | 51,840円 |
| 居住費(従来型個室) | 1,231円 | 36,930円 |
| 居住費(多床室) | 915円 | 27,450円 |
参考:厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索」
施設入所は「通い」よりもはるかに出費がかさみます。
「働きたくない」という感情があっても、親の老いという現実は、容赦なく経済的な負担を突き付けてきます。
年齢とともに狭まる選択肢。30代、40代の再就職市場データ
「まだ大丈夫」と思っていても、正社員就職の可能性は、年齢とともに確実に下がっていきます。
独立行政法人労働政策研究・研修機構のデータによると、年齢ごとに正社員になれた割合は下記のとおりでした。
| 年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 15~19歳 | 16.1% | 16.4% |
| 20~24歳 | 20.6% | 22.7% |
| 25~29歳 | 22.0% | 18.3% |
| 30~34歳 | 12.5% | 10.7% |
| 35~39歳 | 9.8% | 8.4% |
| 40~44歳 | 7.9% | 7.1% |
| 45~49歳 | 6.1% | 10.2% |
参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状」
40代になると、20代の頃に比べて就職成功率は大幅に低下します。
親の介護が突如始まり、慌てて仕事を探そうとしても、年齢の壁に阻まれて不採用が続くのが現実です。
あとで困らないためには、余力があるうちに正社員経験を積むことが重要です。
正社員として働いていれば、いざというときに「介護休業給付金」などの支援を受けながら、生活を維持できる可能性も高まります。
制度については、下記を参考にしてください。
参考:厚生労働省「Q&A~介護休業給付~」
孤独感の増大。社会との接点が消えることによる精神的影響
社会との接点が希薄になると、物理的な不便さ以上に精神面に深刻な悪影響を及ぼします。
以下にある内閣府の調査でも、一定数の方が「同居していない家族や友人と全くコミュニケーションをとっていない」という状態にあることが明らかになりました。
| 手段 | 全くとっていないと答えた割合 |
|---|---|
| 直接会って話す | 9.3% |
| 電話 | 14.9% |
| SNSやメール | 12.4% |
参考:統計局「人々のつながりに関する基礎調査(令和6年)調査報告書」
実際に孤独感が強まると、以下のような悪循環に陥りやすくなります。
- 不安や悩みを一人で抱え込み、思考が極端にネガティブになる
- 他人と比較して「自分だけがダメだ」と自己肯定感が著しく低下する
- 誰とも話さないことが当たり前になり、社会復帰への恐怖が増大する
誰かに話すだけで気持ちが整理され、前向きな気持ちがわいてくることも多いです。
家族と話すのが苦手なら、ハローワークやサポステなどの公的支援を活用しましょう。
専門の相談員はニートの方の心理に深く寄り添い、自分に合ったペースでの自立を支えてくれます。
就職活動が怖いニートの方が知っておいたらよいこと
働きたくないと思う気持ちの中には、就職活動が怖い、面倒という気持ちがあるかもしれません。
ニートになった理由/続けていた理由を聞かれることが怖い
なぜずっとニートをしていて働かなかったのか?という質問を一番怖いという声は多くあります。
就職活動をしていると、必ずと言っていいほどどこかでは聞かれる質問です。
しかし、働かなきゃという気持ちがあっても、なかなか働くところまで踏み出せなかった場合、なぜニートだったのか?という質問に対して答えることが難しいでしょう。
言語化することが難しいという方もたくさんいらっしゃいます。
質問に答えられないことは悪いことではありません。
ニート期間に対して、なぜ質問されるのかを知ることで、自分自身でどう答えたらよいか、のヒントにしてみてください。
なぜ面接官は質問するのか
答えにくい質問を面接ではされるから嫌だという方は多いかもしれません。
なぜ面接官がその質問をするのか、の背景を知っておくと、面接に挑む気持ちが楽になります。
面接官にとって最も気になるのは、面接で合格した後、会社で長く働いてくれるのだろうかということです。
「心の病で」といえば、「サポートがあれば働けるだろうか?」と思うかもしれませんし、「病気をしていたけれど、治ったから働けるようになった」といえば「それならのんびりでも働いてもらえそうだ」と感じてもらえるかもしれません。
面接官の質問はすべて、就職後にどのように働いてくれる人になるかを見極めるためにあります。
経歴の善悪を判断したり、人間性を否定するために質問しているわけではありません。
ポイントはこれから働けるか働けないかを見られているということを意識しておけば、質問される怖さが減るかもしれません。
面接で落とされたとしても、それはあなたを否定しているわけではなく、「うちの会社には合わなかった」、というだけの判断です。
面接は会社とその人との相性を確かめる場ですが、面接される人の人間性や価値がジャッジされるばではありません。もしすごく怖い方は、誰も非難しないので気軽な気持ちで面接にのぞんでみてもいいでしょう。
働きたくないニートが徐々に社会復帰する方法
働きたくないと感じているニートの方が、社会復帰や就職を実現するために、まずは生活リズムを整えることから始めるとよいでしょう。
なぜなら生活リズムが整っていなければ、面接も仕事も集中して取り組むことができないからです。
また、外に出る習慣を身につけたり、まずは単発アルバイトから着手するのも社会復帰には非常に効果的です。
働きたくないニートの方が社会復帰する方法について、それぞれ具体的に解説しますので、就職に向けて何をどう進めればよいか知りたい方はこのまま読み進めてください。
1. 生活リズムを安定させる
「明日から働く」と意気込む前に、まずは生活リズムを整えることから始めましょう。
働くための土台が崩れた状態では、日中にある面接や仕事での集中力が途切れたり、本来の自分のよさを出せなかったりするからです。
今の状況と改善アクションの例を記載しますので、自分に必要なところから取り組んでみてください。
| 現状 | 改善策 |
|---|---|
| 就寝・起床時間がバラバラ | 起床と就寝の時間を固定する |
| 昼夜逆転している | 朝起きたら、まず太陽の光を浴びる |
まずは小さなことから、社会復帰への一歩に取り組んでみましょう。
2. 外に出る習慣をつける
生活リズムが整ったら、次は外に出る習慣を取り戻しましょう。
厚生労働省の調査によると、ニートの状態にある方のうち、57.9%が引きこもりを経験したことがあるというデータが出ています。
参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」
外出の機会が減ると、家の中にいるのが当たり前になり、外出や就職への心理的ハードルが高まってしまいます。
まずは以下のような形で、外出のハードルを下げてみましょう。
- 10分だけ家の周りを散歩する
- コンビニへ飲み物を買いに行く
- 図書館の椅子に数分間座ってみる
まずは一つでよいので、取り組んでみてください。
3. 仕事ではなく作業から始める
いきなり「就職」と意気込むと、心理的ハードルが高まり「働きたくない」という拒絶反応に負けてしまいがちです。
まずは仕事そのものではなく、なるべく行動のハードルを下げた作業から始めてみましょう。
就職サイトに登録してコラムを読んだり、興味のある職種の解説動画を見たりするだけでも、就職に向けた一歩です。
もし仕事関連がどうしても億劫なら、家事の手伝いからでも構いませんので、行動しながら心の重みを取り除いていきましょう。
4. 単発・短期バイトをやってみる
仕事に興味はあっても長く続ける自信がないなら、まずは単発・短期バイトで働くことに慣れていきましょう。
必ずしも最初から正社員を目指す必要はありません。
単発・短期のアルバイトは履歴書や面接が不要なケースもあり、一日単位で気軽に挑戦できます。
実際に働いて報酬を得る経験をすることで、働く自信にもつながるでしょう。
少しずつ働く感覚を取り戻していくことで、将来への不安が前向きな意欲に変わっていくはずです。
5. 就職について相談できるサービスを利用する
就職への興味や意欲が少しずつ湧いてきたら、一人で抱え込まずに就職支援サービスを活用しましょう。
自力での就活は、求人選びや書類作成などの工程が多く、何から手を付けたらよいか迷ってしまいがちです。
その際、専門の相談員がいれば、具体的なアドバイスや心の支えを得られるため、一歩が踏み出しやすくなります。
ハローワークやサポステなどは無料で相談できますので、お金の心配をせず、まずはプロの力を借りてみてください。
就職相談が可能なサービス:ハローワーク
ハローワークは国が運営する就職支援の窓口です。
地元の求人が多く掲載されており、無料で専門スキルを習得できる職業訓練が受けられることが大きな特徴です。
ハローワークで受けられるサービスの一例を記載します。
| サービス例 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 求人検索 | 勤務地、休日などの条件で絞って求人が探せる |
| 個別相談 | 履歴書や職務経歴書の添削や面接対策が受けられる |
| 職業訓練 | ITや事務など、就職に必要なスキルを習得できる |
ニートの状態からでも挑戦できる求人が多く存在するため、安心して仕事を探せるメリットがあります。
ただ、担当者によってはサポートが薄く、話しづらさを感じてしまう可能性がある部分はデメリットといえるでしょう。
参考:厚生労働省「ハローワーク」
参考:厚生労働省「ハロートレーニング」
就職相談が可能なサービス:地域若者ステーション
地域若者サポートステーション(サポステ)は「働きたいけど働けない」方を対象に、就職に関するサポートを幅広く行っている相談窓口です。
ハローワークよりも「就職活動の前の準備」に重きを置いているため、働きたくないと感じているニートの方でも非常に相談しやすいです。
主なサービスとしては、下記が挙げられます。
- キャリアコンサルタントによる個別相談
- コミュニケーションやビジネスマナー講座
- 仕事体験
専門家のサポートを受けつつ、同じ境遇で悩む人たちと一緒に社会復帰に向けて進めるのが大きなメリットでしょう。
一方で、具体的な求人の紹介は行っていないため、すぐに仕事を探したい人にとっては不向きかもしれません。
参考:厚生労働省「地域若者サポートステーション」
就職相談が可能なサービス:就職エージェント
就職エージェントは、民間企業が運営する仕事のマッチングサービスです。
専任のキャリアアドバイザーが、内定獲得や入社時の条件交渉まで、徹底的に伴走してくれるのが特徴です。
主なサポートとして、下記が挙げられます。
- 希望に合う求人紹介
- 面接の日程調整
- 面接対策
- 入社前後のフォロー
企業とのやり取りをすべて行ってくれるため、働く意欲があるものの、不安を感じる方には非常に心強い存在でしょう。
しかし経歴や利用するエージェントによっては、紹介できる求人が限られてしまう場合がありますので、理解した上で利用することをおすすめします。
働きたくないニートから脱出した人の共通点
働きたくないニート状態から脱出した人の共通点として、やりたくないことを除外して仕事を選びつつ、できることから始めた点が挙げられます。
仕事はたくさんあるからこそ、どう選んだらよいかわからない状態のままではなかなか行動できません。
また、プロに自分の人生経験を聞いてもらうことで、自分ではネガティブにとらえていた側面が強みに働くと気づき、自信をもって就活に臨めるようになったようです。
働きたくないニートの状態から脱出した方の共通点と事例について解説しますので、自分はどうするかを考える際の参考にしてください。
やりたいことではなく、やりたくないことを排除して仕事を選んだ
心理学者のバリー・シュワルツが提唱した「選択のパラドックス」によると、選択肢が多いほど人は迷い、幸福度が下がるとされています。
やりたいことを探したくても、膨大な選択肢を前に足が止まってしまうのは、そのためです。
ニートからの脱出に成功した人は、やりたくないことを基準に仕事を選んでいます。
嫌な条件を排除しながら選択肢を絞ることで、納得感のある仕事を見つけやすくなるからです。
仕事の知識が少ない段階で「自分は何をしたいのか」と悩まず、まずは「これだけは避けたい」という条件を明確にして、消去法で進めるとよいでしょう。
一発逆転を狙わず、スモールステップで自信を回復した
Aさんは中学卒業後から4年間の引きこもりを経験し、強い不安や動悸に悩まされていました。
親の勧めで訪れたオープンスペースも、当初は「親に迷惑をかけないため」という消極的な理由で、ただ椅子に座って過ごすだけの日々でした。
転機となったのは、支援者からの「本づくりをしないか」という小さな誘いです。
断りづらさから始めた活動でしたが、編集やイベント参加など、できることを一つずつ積み重ねる中で、徐々に心が楽になったと話しています。
現在は何かを成し遂げることよりも「毎日少しずつでも進むこと」を大切にしており、無理のない挑戦の継続が、前向きな気持ちを取り戻す原動力になっているようです。
参考:厚生労働省「ひきこもり経験者の社会参加の事例集」
プロのカウンセリングで自分の強みを再定義した
木部さんは親の介護のために前職を半年で離職し、その後3年弱を家族と向き合う形で過ごしてきました。
再就職を志した際は、空白期間から「自分には強みがない」と強い不安を抱えていたようです。
しかし、プロのアドバイザーは経歴だけでなく、人生そのものを丁寧に深堀りし、木部さんが気づいていなかった強みを言語化してくれました。
自分では欠点だと思っていた空白期間も「アピールできる強み」だと理解でき、ネガティブな捉え方が払拭されたようです。
結果としてあいまいで不安だった就職活動が、自分の強みを活かせる企業に就職するという明確なものに変わり、自信をもって就活に取り組めるようになりました。
木部さんの事例詳細は下記にて紹介していますので、参考にしてください。
参考:ジェイック就職カレッジ「面談・就活講座を通して自信がついた」
まとめ
働きたくないからニートでいたいと思う気持ちは多くの人の中にあり、そう思うことは当然のことです。
しかし、働かなければとも思ってしまうことで、精神的につらい状況に自分を追い込んでしまうこともあり、経時的な理由で働かなければいけない状況になることもあります。
そのような時は、働かなければと無理してしまい、心身の健康を損なってしまうことが最も危険です。
しかし、一歩踏み出してみると、勇気を出してみてよかったと感じられる場面と出会える可能性もあります。
大切なことは、無理のないステップを踏んでいくことです。
就職に関する確かなサポートが欲しい方は、私たちジェイックへお気軽にお問い合わせ下さい。






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