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ニートから正社員はきつい?就職難易度や仕事が辛い時の対処法を紹介

ニートから正社員はきつい?就職難易度や仕事が辛い時の対処法を紹介

ニートから正社員になるのはきついと感じるかもしれませんが、実際にはニートのおよそ5人に1人が正社員として働けているため、ニートからの正社員就職を実現できる可能性はあります(※)。

この記事ではニートから正社員就職を成功させる方法といきなり正社員で働くのが体力的・精神的にきついと感じる時の対処法も解説していますので、社会復帰に不安を感じている方は最後までご覧ください。

※1 出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-」p.105

ニートから正社員はきつい・無理?

ニートから正社員を目指す際、就職活動の難易度や入社後の環境に対して「きつい」と感じる場面は確かに存在します。

実際に、ニートの状態から正社員になれる人は18%というデータもあるため、内定獲得までの道のりが険しく感じるのも無理はありません。

加えて、無事に就職できたとしても、生活リズムの変化による体力的な疲れや、慣れない人間関係による精神的なつらさを抱えるケースもあるでしょう。

「自分に耐えられるだろうか」と不安な方は、具体的にどのようなポイントで壁を感じやすいのか、詳しく確認しておきましょう。

1.ニートから正社員として就職するのはきつい?

ニートから正社員に就職できたのは、5〜6人に1人の割合だったため、就職するのが「きつい」と感じるのは当然といえます。

以下にある独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査でも、一年前にニートだった方のうち、正社員になれた方の割合は決して高くないからです。

就職時の雇用形態割合
正社員18.0%
非正規(パート・アルバイトなど)10.5%

参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状

しかし、注目すべきは「バイトより正社員になった人の方が多い」という事実です。

正社員に就職するにはハードルもありますが、あきらめずに一歩を踏みだせば、ニートからでも正社員になることは可能といえるでしょう。

2. ニートから正社員は体力的にきつい?

ニートから正社員になると、はじめは体力の面で大きな負担を感じる可能性があります。生活リズムが大きく変化し、長時間のデスクワークや通勤などによる疲労が重なることがその理由です。

特にこれまで不規則な生活を送っていた場合、たとえば朝型の生活リズムに急に切り替わることで日中に眠気が襲ってくることも多いでしょう。

ニート状態にあった方の中には家からほぼ出ず、運動不足に陥っている方も少なくありません。そのため体が固くなっており、肩こりや腰痛などを感じやすく、急にパソコンの前で長い時間仕事をすることになって目が疲れたりと、こうした不調も感じやすくなります。

このように、これまでと異なる生活パターンに適応できず、体調管理に苦労するニートの方は少なくありません。

3. ニートから正社員は精神的にきつい?

ニートから正社員になると、メンタル面できつい思いをする可能性もあります。なぜなら、社会との接点が少ない状態から一気にコミュニケーション量が増え、プレッシャーを感じる場面も増えるからです。

たとえば上司や同僚との日常的なやり取りや、納期までに仕事を完成させなければならない責任の重さなど、複数の要因が重なってストレスが蓄積されていきます。

ニート期間が長い方の中には、他の社員との年齢や経験の差を意識し過ぎてしまい、自己否定的な考えに陥ってしまう方も珍しくありません。

「自分より年下の同僚のほうが仕事で成果をあげている」「周りの社員は当たり前にできているのに、自分はなんでできないんだ…」といったように考えてしまう方もいるでしょう。

このように、長期間のブランクを経て社会復帰を果たすと精神的な辛さを感じやすく、メンタル面の不調に悩まされる方も多いのです。

ニートから正社員に就職できなくてきつい場合の対処法

ニートから正社員に就職できず「きつい」と感じたときは、一人で抱え込まずプロのサポートを受けるのが一番の近道です。

就職エージェントなどの専門家に相談すれば、空白期間の伝え方や自己分析のアドバイスを無料で受けられ、内定獲得の可能性が高まります。

また、職業訓練校で実務に役立つスキルを磨いたり、目指す業界に有利な資格を取得したりすることで、自信をもって就活に臨めるようになるでしょう。

現状を打破するための具体的なステップが知りたいニートの方は、ぜひこのまま読み進めてください。

プロから正社員になるためのアドバイスをもらう

一人で進める就活に難しさを感じている方は、専門家のサポートを受けてみましょう。自分では気づかなかった課題や改善点に気づけるため、就活成功率を高められるからです。

たとえば「ハローワーク」に登録すると、就職支援ナビゲーター(新卒者・既卒者の就職支援を行う専門家)から個別にアドバイスをもらえます。

内定まで伴走してほしい方は、専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる「就職エージェント」も活用してみましょう。

これらのサービスは全て無料なので、正社員就職の可能性を高めたい方は気兼ねなく利用してみてください。

職業訓練でスキルを身につける

正社員就職で選考落ちが続き、「就活がきつい…」と感じているニートの方は職業訓練への参加も検討してみましょう。専門スキルが身につくため、企業からの評価が高まるからです。

職業訓練とは、就職に役立つスキルや知識を習得できる公的な制度のことです。

たとえばIT分野の職業訓練では、プログラミングやネットワーク構築など、現場で必要とされる実践的なスキルがほぼ無料で身につきます。

「自分にはこれといって自慢できるものがない…」と不安を感じている方は、まずは職業訓練でスキルを身につけてみましょう。

資格取得を目指す

以下のような資格であれば、未経験からでもチャレンジしやすいといえます。

資格就きやすい仕事勉強時間
ITパスポートシステムエンジニアITサポート約160~180時間
日商簿記3級経理、事務約80~150時間
MOS(Microsoft Specialist Office)オフィスワーク全般約40~80時間

目安となる勉強時間と興味関心をふまえつつ、まずは取得できそうだと感じるものから挑戦してみてください。

資格取得のような目に見える成果を得ることで、正社員就職への自信を一つずつ身につけていきましょう。

【体力】ニートからの正社員仕事がきつい・辛い時の対処法

ニートから正社員になり、体力が追いつかず「きつい」と感じるなら、まずは生活リズムを整えることから始めましょう。

急激な生活の変化は想像以上に体に負担をかけるため、十分な睡眠と栄養をとりながら調子を整えることが、疲れをためないためにも効果的です。

もし業務内容や労働環境がどうしても今の体力に見合わない場合は、部署異動を申し出たり、より負担の少ない職場への転職を検討したりするのも解決策といえます。

「毎日体も心もつらい」と悩んでいる方は、無理をしすぎる前に今から解説する対処法を参考にしてみてください。

生活リズムを整える

生活リズムを整えることは、仕事で疲れない体力をつけるための重要な一歩です。規則正しい生活習慣を取り入れると心身の健康につながりやすいからです。

何から始めれば良いか迷う方は、小さな心がけで大きな効果を生みやすい「睡眠習慣」を整えることから始めましょう。

たとえば厚生労働省は、睡眠に関して次のようなことをすすめています。

  • 就寝に近い時間の夕食や夜食は控える
  • 夕方から夜に運動をする(就寝の3時間くらい前)

社会人として必要な基礎体力づくりの土台となるため、体力的な厳しさを感じている方はまずは自分自身の生活習慣を見直してみましょう。

参考:厚生労働省「快眠と生活習慣

異動や転勤を願い出る

ニートから正社員になった方の中で「体力的にきつい…」と感じている方は、異動や転勤を願い出るのも手といえます。

現在の仕事内容や通勤時間が変わることで、体力的な負担を減らせる可能性があるからです。

異動とは「同じ会社内で部署や課が変わること」、転勤とは「別の地域や支社で勤務すること」を言います。

たとえば外回りの営業が辛い場合は、デスクワークが中心の部署に異動すると体力的な負担を軽減できるでしょう。自宅から近い支社に転勤できれば通勤の負担も減らせます。

必ずしも実現できるわけではありませんが、体力的に厳しい状況を改善したい方はまずは異動や転勤を願い出てみましょう。

転職を検討する

体力面の負担を減らす方法としては「転職」も挙げられます。同じ仕事内容であっても、会社が変わることで一気に負担が減るケースは珍しくないからです。

たとえば個人営業の場合、新規訪問数の目標が1日15〜20件の会社もあれば、5件ほどでOKとしている会社もあります。

在宅でも働ける会社に転職する、オフィスの中で働けるカスタマーサポート職に転職するなど、勤務形態や職種を見直すことで体力的な負担を軽減できる可能性もあります。

以上のことから、自分の体力に合った働き方をしたい方は転職も視野にいれましょう。

【メンタル】ニートからの正社員勤務がきつい・疲れた時の対処法

正社員としての毎日に心が疲れてしまったときは「新しい環境に慣れるには時間がかかるものだ」と自分に言い聞かせることが大切です。

ニート期間を経て環境が激変すれば、誰でも適応に数カ月はかかるため、焦らずに今の自分を認めてあげることが精神的な負担を和らげる第一歩になります。

また、意識的にオンとオフを切り替えてリフレッシュし、一人で悩みを抱えずに周りの人に頼ることも有効でしょう。

どうしても負担が重すぎる場合は、働き方を変える選択肢もあることを念頭に、今回紹介する解決策を参考にしてみてください。

「新しい環境に慣れるには時間がかかる」と考える

まずは、今までとは違う環境に慣れるには時間がかかることを理解しましょう。

特にニートから正社員になると環境が一変するため、多くの人がこれまでの生活とのギャップに戸惑いを覚え、メンタル的にきついと感じます。

とはいえ、たとえば中学から高校に進学した当初は新しい環境に緊張したり、不安を感じたりしますが、気づけば自然と馴染んでいたという経験がある方は多いはずです。

新しい環境に慣れるにはある程度の時間が必要なので、新しい生活のリズムに少しずつ慣れていきましょう。

オンとオフを意識的に切り替える

仕事の疲れを癒すには、オンとオフの切り替えを意識することも重要です。なぜなら、気持ちがリフレッシュしやすくなるからです。

休み中も仕事のことを考えてしまう方は、ジムや水泳などで体を動かす、または読書や映画鑑賞をするなど、何かに集中できる時間を持つことがおすすめです。

仕事帰りにカフェに立ち寄るなど、意識的にリラックスできる時間を作ってみても良いでしょう。

特にニートから正社員になったばかりの方は、慣れない環境でストレスを感じやすいため、意識的にリフレッシュする時間を作ることが大切です。

正社員生活に疲れている方は、仕事とプライベートの境界をしっかり分けることを心がけてみてください。

一人で悩みを抱え込まない

悩みや不安がある場合は、一人で抱え込まずに誰かに相談することも大切です。

家族や友人、同僚、上司など、信頼できる人に話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になることが多いからです。

特にニートから正社員として働き始めると、生活リズムの変化や職場の人間関係、新しい業務へのプレッシャーなどで強いストレスを感じます。

そして、こうした「きつい・辛い」という気持ちを自分だけで抱え込んでしまうと不安な気持ちが高まり、場合によっては精神疾患につながる恐れもあるでしょう。

そのためメンタル的に不安な時は一人で抱え込まず、まずは誰かを頼るようにしてください。

負担の重さから正社員がきつい場合は働き方を変える

正社員で働くと「ミスが許されない」などの重圧があり「一度つまずいたら取り返しがつかないのではないか」と不安になりやすいです。

もし責任が重荷で、正社員として働くのが精神的に難しいと感じる場合は、アルバイトや派遣などの働き方を選ぶとよいでしょう。

自分自身が壊れてしまわない程度に仕事を続けることで、将来的に自分に合った環境に出会えるチャンスが得られるかもしれません。

ニートからアルバイトになって週2~3程度働く

働く感覚を取り戻すため、まずは週2~3日のアルバイトから始めるのは有効な手段ですが、長く続けても専門スキルが身につきにくいデメリットがあるため注意が必要です。

アルバイトは単純作業が多く、精神的なハードルも低いため、スキルが身につきにくい傾向にあります。

アルバイトは「働く自信をつけるためのステップ」ととらえ、期間を決めて取り組むようにしましょう。

ニートから派遣社員として働き始める

ただ、紹介予定派遣は将来的に正社員を目指せる選択肢ですが、必ずしも正社員登用されるとは限りません。

スキルや社風、条件がお互いにマッチして初めて成立するからです。

企業から「ぜひ正社員として働いてほしい」と評価されるよう、日々の業務に誠実に取り組み、努力を続ける姿勢が求められるでしょう。

ニートからフリーランスになって案件を獲得する

ただし、案件獲得には相応のスキルが求められます。

常に自ら学び、スキルを磨き続ける継続的な努力が欠かせません。

また、働いた分が報酬になる一方で、休めば収入が途絶えてしまいます。

自由というメリットと不安定さを冷静に比較し、自分に合うかどうかを慎重に検討しましょう。

ニートから正社員に就職しやすくなっている理由

ニートから正社員に就職しやすくなっている理由として、人手不足が深刻化しており、採用対象者を拡大している企業の増加が挙げられます。

実際に、運輸業やサービス業、情報通信業などの様々な分野で、人手不足に歯止めが利かない状況です。

加えて、未経験者を採用・育成したいと考える企業の存在や、ニートの方に向けた就職支援が充実していることも背景にあるでしょう。

「自分でも就職できるのか」と気になるニートの方は、それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

人手不足が深刻化しているから

厚生労働省のデータによると、業界ごとの欠員率は下記のとおりでした。

なお、欠員率とは、全従業員数に対して不足している人員割合のことであり、数値が高いほど人手不足が深刻であることを示しています。

業界欠員率
運輸業、郵便業5.9%
宿泊業、飲食サービス業4.5%
建設業3.7%
医療、福祉3.5%
生活関連サービス業、娯楽業3.2%
情報通信業2.6%
不動産業、物品賃貸業2.5%
学術研究、専門・技術サービス業2.5%
卸売業、小売業2.3%
製造業1.9%
金融業、保険業0.7%

参考:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年11月)の概況

実際に、人手不足が深刻な業界は未経験採用にも積極的であるため、正社員を目指す人にはチャンスといえるでしょう。

背景には、以下のような15〜64歳の生産年齢人口の減少があります。

生産年齢人口
2010年8,103万人
2015年7,735万人
2020年7,509万人

参考:総務省「生産年齢人口の減少

働き手が減る影響で、欠員率は今後も高まる傾向があり、ニートから正社員に就職するためのチャンスは大きく広がっています。

若手層を採用したい企業は多いから

企業が若手の採用で重視するのは、実務に関するスキルだけではありません。

実際に、厚生労働省のデータによると、若年正社員の中途採用に対して企業が重視する項目は下記のとおりでした。

採用選考にあたり重視した点割合
就業意欲・チャレンジ精神72.7%
コミュニケーション能力66.9%
マナー、社会常識58.1%
組織への適応性51.8%
業務に役立つ職業経験、訓練経験42.3%
業務に役立つ専門知識や技能34.8%
体力、ストレス耐性31.4%
学歴・経歴23.1%
柔軟な発想22.9%
従順さ、会社への忠誠心20.3%
その他6.8%

参考:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況

データが示すとおり、企業は意欲的な若手人材を「自社で採用して育成したい」と考えています。

ただ、人材紹介会社を使って採用すると紹介手数料は年収の30〜35%ほどかかるため、高年収の経験者を雇うとコストがかかるでしょう。企業はできるだけ採用コストを抑えたいと考えるからこそ、年収が低めの未経験若年者を採用した方が合理的だと判断する企業もあります。

ニートから正社員を目指す4つの方法

ニートから正社員を目指すなら、まずは既卒枠や中途採用枠への応募を検討しましょう。

既卒とは卒業後に一度も就職していない状態を指し、卒業から3年以内であれば新卒と同様に扱われるケースもあります。未経験から挑戦しやすい求人も見つかりやすいでしょう。

また、アルバイト先の正社員登用制度を活用したり、派遣社員からステップアップを目指したりする選択肢もあります。

それぞれ詳しく解説しますので、自分に最適なルートを見極めたいニートの方は、ぜひこのまま読み進めてください。

1.既卒枠・中途採用枠に応募する

ただ、中途採用枠は即戦力を求める企業が多く、経験豊富なライバルと比較される点がデメリットです。

また、既卒枠についても「なぜすぐに就職しなかったのか」といった厳しい質問に、納得感のある形で回答する必要があります。

まずは実績や経験よりも、入社後に活躍できる可能性を評価してくれる未経験歓迎の求人に焦点を当て、応募を進めるとよいでしょう。

2.新卒枠に応募する

新卒枠は卒業後3年以内なら応募可能ですが、現役の学生がライバルになるため、空白期間の理由を確認されるのが難点です。

年齢が上がるほど「扱いづらい」と企業から敬遠されるリスクもあり、入念な選考対策が必須といえるでしょう。

3.アルバイト先の正社員登用制度に応募する

ただ、厚生労働省のデータによると、正社員登用制度がある企業のうち、登用実績の有無については下記の状況であることがわかりました。

正社員登用制度の状況割合
制度あり・登用実績あり44%
制度あり・登用実績なし34%

参考:厚生労働省「結果の概況

上記のとおり、制度があっても登用実績がない企業も多いため、形だけの制度になっていないか事前に確認しましょう。

4. 派遣から正社員を目指す

派遣とは、派遣会社に所属しつつ、別の企業で働く雇用形態のことです。

専門スキルが求められる仕事も一部ありますが、「未経験歓迎」の仕事も多いので社会人経験がない方でも安心です。

ニートから正社員としてすぐに働くのがきつい方は、まずは派遣で社会人経験を積み、そこで培ったスキルを武器に正社員への就職を目指すことも手といえるでしょう。

なお、派遣にはいくつかの就業形態があります。ここでは、正社員を目指すニートの方に適した働き方を2つ紹介します。

  • 紹介予定派遣
  • 無期雇用派遣

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、派遣期間終了後に、企業と派遣社員が合意すれば正社員として雇用される制度です。

会社や仕事との相性を派遣期間中に確かめられるため、気持ちの面で安心して正社員として働き始められます。

双方の合意が必要なため、正社員として必ず働けるわけではありませんが、正社員を目指せる一つのルートとして知っておいて損はないでしょう。

無期雇用派遣

無期雇用派遣のデメリットは、派遣先の正社員ではないため、昇給やボーナスなどの待遇面で格差を感じやすい点が挙げられます。

また、派遣先を選べず、自分が望む環境で働くのが難しい場合もあります。

ニートの空白期間に関する面接での具体的な回答例

ニートの方に対して行った調査によると「面接で質問に答える」ことに苦手意識を感じると回答した割合は、64.8%でした。(参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」)

多くのニートの方が面接に苦手意識を抱いていると示されていますが、空白期間からの学びと今後の意欲を伝えることで、内定と信頼を獲得できます。

体調不良や介護、スキルアップなど、状況別の伝え方を工夫して、企業からの「懸念」を「期待」に変えられるよう準備を徹底しましょう。

回答例もふまえながら詳しく解説しますので、面接が不安なニートの方はぜひ参考にしてください。

【前提】事実を伝えつつポジティブに回答する

面接で空白期間を聞かれた際、嘘をつく必要はありません。

空白期間があるという事実と経緯について、誠実に説明しつつ、「今後は頑張りたい」という前向きな姿勢を見せることが重要です。

伝え方ひとつで企業側が受ける印象に大きな差がありますので、参考にしてください。

伝え方企業の反応
ネガティブ(言い訳・まわりのせいにする)・すぐに辞めてしまうのではないか
・働く意欲がないのではないか
ポジティブ(事実・今後の意欲)・過去を糧にして活躍できる可能性がある
・仕事を任せながら育てたい

上記の前提をふまえ、信頼と内定を勝ち取れるよう準備を進めましょう。

ニートの空白期間:体調が優れなかった

体調不良による空白期間は、事実を伝えた上で、現在は業務に支障がないことを強調するのが鉄則です。回答の流れは、下記のとおりです。

  • 事実の提示
  • 医師の許可を含む現在の健康状態
  • 長期就業や今後に向けた意欲

回答例を記載しますので、参考にしてください。

完治している際の回答例)一時期、体調を崩し療養に専念しておりましたが、現在は完治し、医師からも就業の許可を得ております。自己管理の重要性を痛感し、体調を整える仕組みを作ることができたため、今後は万全の状態で長期的に働いてまいります。
通院が必要な場合の回答例)現在は業務に支障がない状態まで回復しており、フルタイムの勤務についても問題ありません。経過観察のため月に一度の通院は必要ですが、それ以外は一切業務に差し支えありません。

ニートの空白期間:家族の介護をしていた

家族の介護で生じた空白期間は、決してマイナスではありません。

現在は仕事に専念できる環境であることを明確に伝えることが重要です。

回答の流れを確認しておきましょう。

  • 介護の経緯、事実
  • 状況の変化(施設利用や協力者の確保など)
  • 長期就業に向けた意欲

回答例を記載しますので、面接対策に活かしてください。

例)1年間、家族の介護に従事しておりました。現在は介護サービスを利用する体制が整い、業務に支障なくフルタイムで勤務できます。この期間に培った関係者と協働する力を活かし、貴社で腰を据えて長期的に活躍したいと考えております。

もし、定期的な通院付き添いなどで調整が必要な場合は、事前に「月に一度は中抜けが必要」などの情報を伝えておきましょう。

入社後のミスマッチを防ぎ、互いに安心して仕事ができます。

ニートの空白期間:人間関係を築くのに不安があった

人間関係についての不安による空白期間は、自分を見つめなおすために必要な時間であったととらえて伝えましょう。

回答の流れは下記のとおりです。

  • 退職理由
  • 自己分析と回復のための期間
  • 上記をふまえた上での今後の意欲

回答例を記載しますので、参考にしてください。

例)前職では人間関係に悩み退職いたしましたが、空白期間に自分の至らなさや改善点、今後のキャリアに関する整理を行いました。今回の失敗を糧にしつつ、今後については積極的に周囲と協力しながら業務を遂行できるよう徹底し、長期的に活躍してまいりたいと考えております。

前職の環境を責めるような表現にしないための伝え方は、下記の例をご覧ください。

ネガティブな理由ポジティブな言い換え
上司と合わなかった多面的な指導のもとで活躍したい
職場の空気がギスギスしていた協力して成果を出す組織で力を発揮したい

ニートの空白期間:前職の辛さを思い出してしまう

前職の辛い経験で足が止まってしまった場合、面接では心身の回復に専念しつつ、今後のキャリアについて再考していたことを伝えましょう。

回答の流れを記載します。

  • 退職理由(簡潔に)
  • 回復、価値観の整理
  • 今後に向けた意欲

また、自分はどう伝えたらよいか考えながら、下記の回答例をご覧ください。

例)前職は業務負荷の偏りが大きく、心身のバランスを崩して退職してしまいました。この空白期間は、今後の長期的な就業に向けた回復と内省に専念し、自分のキャリアについても再考しました。今後は自分の専門性を高めつつ、周囲に貢献できる環境に身を置き、長く働きたいと考えております。

もし、前職への不満を口にしてしまいそうになった際は、下記のように言い換えるとよいでしょう。

ネガティブな理由ポジティブな言い換え
残業が多すぎた効率よく成果を追求したい
困っていても助け合う雰囲気がなかったチームで協力して目標達成したい

ニートの空白期間:就職先が決まらなかった

就職先が決まらずに空白期間が延びてしまったニートの方は、焦りを隠しつつ「納得のいく決断のために就活を続けていた」と伝えられるとよいです。

回答の流れと例を記載しますので、参考にしながら準備してみてください。

  • 就職活動の状況説明
  • 就活中の自己分析や具体的な行動
  • 今後の仕事に関する意欲
例)1年間、自分の適性を見極めながら就職活動に励んでおりました。当初は働く上での価値観が不明確な部分もあり、ご縁に恵まれない時期を経験しましたが、その間も自己分析を深めた結果、今後は成果によるキャリアアップが実現できる貴社にて長期的に活躍したいと強く考えております。

応募したすべての企業で不採用だったと伝えると、企業は「本人に何か大きな問題があるのでは?」と不安視します。

「自分なりに努力を続けたものの、ご縁がなかった」と表現すれば、自分に合った環境を探し続けてきたという前向きな姿勢を感じてもらえるでしょう。

ニートの空白期間:契約が打ち切られてしまった

契約終了によって空白期間が生じた場合は、自身の問題ではなく、期間満了や会社都合であることを明示し、将来への準備を進めている旨を伝えましょう。

回答の流れは下記のとおりです。

  • 契約終了の理由
  • 空白期間の過ごし方
  • 今後に向けた意欲

回答例を記載しますので、受け答えの参考にしてください。

例)前職は会社の事業縮小に伴う契約満了により退職いたしました。退職後の空白期間は、自身の適性や今後のキャリアプランについて整理しつつ、長期的に貢献できる環境で働くための準備を進めてまいりました。空白期間に取得したITパスポートなどの知識をふまえつつ、新しいことは積極的に学んで貴社にて活躍したいと考えております。

ニートの空白期間:働く気が起きなかった

「働く気が起きなかった」という正直な理由は、伝え方次第で面接官に納得してもらえる可能性があります。

空白期間の過ごし方について説明しつつ、就業意欲と覚悟を具体的に示すとよいでしょう。

回答例を記載しますので、働きたいと考えているニートの方は、面接での受け答えの参考にしてください。

例)前職を早期退職後、仕事に対する目的意識があいまいになってしまい、一度立ち止まって将来を深く見つめなおす必要があると感じました。今後の働き方と働く意義を整理した結果、これからは将来も必要とされ続ける分野でスキルを高め、会社や周りの人に貢献しながら、長期的に活躍したいと考えております。

もしも「働きたくない」といった直接的な表現をしてしまいそうになった際は、下記の言い換えの例もあわせてご覧ください。

直接的な言葉言い換え例
やる気が出なかった方向性を整理するための内省期間とした
働くのが面倒だった自分なりの働く意味を考えた

ニートの空白期間:スキルアップに向けて勉強していた

スキルアップを目的として空白期間が生じたニートの方は「なぜ学ぼうと思ったのか」「今後はどう仕事に活かしたいか」を明確にしましょう。

企業側から空白期間が「学習と成長のための期間」だと評価されるためには、下記を伝えるようにしてください。

  • 学習の動機
  • 具体的な行動
  • 実務への意欲

回答例を記載しますので、参考にしてください。

例)IT業界で働きたいと考え、職業訓練校にて6か月間、プログラミングの学習に専念しておりました。在学中に基本情報技術者試験に合格し、実務に活かすための準備ができておりますので、一日も早く戦力となれるよう尽力いたします。

学習の手段や計画などを具体的に伝えることで、企業からの印象が一層よくなるでしょう。

まとめ

この記事では「ニートからの正社員就職はきついよね…」と考えている方に向けて、就職を成功させる方法などについて解説しました。

正社員の内定を手にできない方は、次の3つに取り組んでみるのがおすすめです。

  • 就活のサポートを受ける
  • 職業訓練でスキルを身につける
  • 資格取得を目指す

今回の記事を参考に、正社員就職に向けて歩みを進めていきましょう。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」