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ハローワークはニートでも利用可!ハロワの特徴や怖いと思う理由

ハローワークはニートでも利用可!ハロワの特徴や怖いと思う理由

ハローワークは、ニートの人も利用可能です。仕事を探している人であれば、原則として誰でも利用できます。

こちらの記事では、ハローワークの特徴や、ニートがハローワークを「怖い」と感じてしまう理由についても解説しています。
ハローワークについてもっと理解したい、お得な活用方法を知りたいという方は、是非最後までお読みください。

記事のPoint
  • ハローワークはニートに「就職活動に専念できる環境」を提供してくれる!
  • ニートがハローワークを怖いと感じるのは、仕事の探し方やサービスの使い方を知らない不安などが原因
  • ハローワークでは、求人情報の収集、求人申込み、職業相談、職業訓練などのサービスが無料で受けられる

ハローワークでニートは就職できる!

ニートであっても、ハローワークを活用することで正社員としての就職を実現できます。
ハローワークでは、職業相談や職業訓練、各種就活セミナーなど無料で受けられるため、経済的な負担を感じることなく就活を進められるのが大きな特徴です。

また、ハローワークは地域に密着した中小企業の求人票が多く、自分の生活圏にマッチした仕事を探しやすい点も魅力です。
加えて、はじめての就職を目指そうとする人やニートでも利用しやすいようにイチから就職活動をサポートしてもらうこともできますので、安心して就活に取り組めるでしょう。

就職エージェントに相談することで、働きながら転職活動を進められます。

ニートがハローワークで出来ること

ハローワークでは仕事を探すだけでなく、就職に関する相談やスキルアップのための職業訓練など、様々なサービスを無料で受けることが可能です。

それぞれのできることについて詳しく解説しますので、ハローワークの利用を考えているニートの人は内容を理解しておいてください。

ハローワークでニートが利用できるのサービスを解説した画像

職業相談

就職活動に初めて取り組もうとしているニートにとって、最初の一歩となるのが職業相談です。ハローワークの窓口に行くとキャリアカウンセラーが待っていますので、現状や希望条件を伝えれば、就職活動全般のアドバイスを受けられます。

具体的には、履歴書・職務経歴書の書き方のレクチャーや添削、自己分析の進め方、適性に応じた求人の紹介をしてくれるため、自分一人では見つけられない求人を知るきっかけになります。

特にハローワークは非常に多くの求人にアクセスできることもあり、相談内容をもとに求人を紹介してもらうことができれば、応募先に迷う時間を短縮し、早期の内定獲得に繋がりやすいといった特徴も見られます。

求人検索

ハローワークに設置されているパソコンを使ったり、家のネット環境からハローワークインターネットサービスを利用することで、ハローワークに掲載されている全国の求人情報を検索できます。

ニートの場合はまず地域の仕事から探すケースが多いため、地元密着型の多くの求人情報の中から応募先を探せるのは大きなメリットです。

また、求人検索の際は職種や雇用形態、給与など細かな条件を設定できるほか、未経験者歓迎の求人も多く見つけられるため、応募する求人が見つからないといった事はほとんどないでしょう。さらに、求人票には勤務時間や待遇など基本的な情報は網羅的に明記されていますので、応募前に求人の比較検討が可能です。

なお、求人検索システムは一度ハローワークで利用申し込みをすればいつでも利用できるため、自宅にいながら効率的に求人を探せる点も特徴です。

就職支援セミナー

ハローワークでは、就職活動の基本を学べる就職支援セミナーを定期的に開催しています。ニートや未経験者、ブランクがある人も対象となっており、応募書類の作成方法や面接での受け答え、ビジネスマナーなどを網羅的に学べます。

特にニートの場合、社会人経験だけでなく就職した経験がないようなケースも多いため、初歩的なセミナーから受講し、体系的に就職活動のやり方を学ぶのは有効です。また、グループワークを通じて同じ立場の参加者と交流できるセミナーもありますので、就活を進める際の孤独感の解消やモチベーションアップにも役立ちます。

就職支援セミナーはハローワークによっていつ実施されているか変わりますので、気になる人はハローワークの職員にセミナーの日程を聞くことをおすすめします。

職業訓練

ハローワークでは、民間の就職サービスで活用できない職業訓練が利用できるといった特徴があります。職業訓練ではスキルを身に付けながら就職を目指す人に最適な制度であり、IT ・介護・製造業を始め、幅広い分野のコースの知識や経験をインプットしながら就職を目指せます。

職業訓練の修了後は、資格取得のチャンスや企業とのマッチングの場が提供されることもあり、就職成功率も高められるでしょう。

求職者支援制度の申し込み

求職者支援制度とは、雇用保険(失業保険)を受給できない人が対象となる公的支援制度のことであり、職業訓練と生活支援給付金を組み合わせ、経済的に困難な状況にあるニートでも安心して就職活動を進められるような制度です。

具体的には、職業訓練受講中に特定の条件を満たすことで、月額10万円の給付金を受け取り続けられる制度となっており、ニートにとって負担が大きくなる生活費を賄うことが可能です。申し込みや手続きはハローワークのみが窓口となっており、職業訓練のコース選びから就職先の紹介まで一環したサポートを受けられます。

雇用保険の手続き

ハローワークは就職だけでなく、雇用保険に関する手続きの窓口でもあります。失業保険の申請や受給資格の確認、再就職手当等幅広い手続きが可能であり、ニートから正社員を目指す時はもちろん、正社員からニートになった時でも役立ちます。

特に雇用保険は様々な種類が存在していますので、ニート期間中にどのような支援が受けられるか明確になり、安心して就職活動を進められるようになります。ブランクが長く働くことに不安を感じている人にとっては、経済的な面でもハローワークが役立つでしょう。

応募書類の書き方・添削

就職経験が少ないニートにとって、履歴書や職務経歴書の準備は就職活動を進めていく上で大きなハードルとなり得ます。ハローワークでは、応募書類の作成サポートや添削の指導を行っていますので、書類選考の通過率を高めるための具体的なアドバイスが受けられます。

形式的な文法の誤りの指摘だけでなく、自己PRや志望動機の内容をハローワークの職員と一緒に考えられるため、自信を持って応募できるようになるだけでなく、理想の職場から内定をもらいやすくなるといったメリットがあります。

面接対策

面接に不安を感じる人であれば、ハローワークの面接対策の活用がおすすめです。特にニートの場合はこれまでの面接経験が少なく、面接官からの質問にどのように回答すれば良いか迷うことが多いため、実践的な練習を積むことが就職を目指す上で重要です。

ハローワークの面接対策では、職員が面接官役を務め、模擬面接のように具体的な質問をしていく中で改善点や好印象を与えるためのアドバイスが受けられます。

また、応募企業ごとの傾向を踏まえた面接対策も可能ですので、本番の面接で焦りにくくなるとともに、自分の魅力を最大限に伝えられるようになるでしょう。

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ニートが知っておきたいハローワークの特徴

ハローワークの特徴の中で、ニートの人に特に知っておいてほしいのは以下の3つです。

  • 中小企業の紹介が多い
  • 地域の求人が多い
  • 何度でも応募が可能

これらの特徴を理解しておけば、よりハローワークを効果的に利用できます。

以下、それぞれの詳細を順に解説していきます。

特徴1:中小企業の紹介が多い

ハローワークに寄せられる求人情報の約96%が中小企業のものです。

中小企業であるかどうかは「資本金・出資額」と「従業員数」によって区分されますが、業種によって基準が異なります。

具体的な基準について、以下の表にまとめました。

業種中小企業の定義
製造業 その他資本金または出資の総額:3億円以下
常時使用する従業員数:300人以下
卸売業資本金または出資の総額:1億円以下
常時使用する従業員数:100人以下
小売業資本金または出資の総額:5000万円以下
常時使用する従業員数:50人以下
サービス業資本金または出資の総額:5000万円以下
常時使用する従業員数:50人以下

ただし、上記は「中小企業基本法」で言われている定義であり、他の法律では違う定義をする場合もあることは認識しておいてください。

ハローワークに多くの中小企業から求人情報が寄せられる理由のひとつは、「無料で求人を掲載できるため、採用のための資金に余裕がない企業にとってメリットがある」からです。

民間の求人サイトや就職エージェントを利用すると、掲載料や仲介手数料が発生します。
そんな中、ハローワークは完全無料で求人情報を周知できるため、中小企業にとって大きな魅力となっているのです。

参考:「中小企業庁:中小企業・小規模企業者の定義」

特徴2:地域の求人が多い

ハローワークには管轄するエリアの求人情報が多いことも特徴です。

地方では民間の就職支援サービスの拠点が展開していない場合もあります。そういった地域において、中小企業の採用活動を活性化するのがハローワークの大きな役割といえるでしょう。

近年は「Uターン」「Jターン」「Iターン」での就職も増加傾向にあり、ハローワークは地域雇用を活性化させる役割も担っています。

Uターン・Jターン・Iターンについて、それぞれの区分けは以下の通りです。

  • Uターン:地方で育ち都心で働いた人が、再び故郷で働くこと
  • Jターン:地方で育ち都心で働いた人が、故郷に近い地方都市で働くこと
  • Iターン:都心部から地方に移住して働くこと

都会での生活が合わない人や地方暮らしに魅力を感じる人、子育てしやすい環境を求める家族、親の介護のために実家に戻る人など、さまざまな理由で地方に移住する人が以前よりも増えています。
そうした人々の就職に関する支援に関しても、ハローワークは貢献しています。

特徴3:何度でも応募が可能

ハローワークの求人は、「何度でも応募が可能」という特徴もあります。
ハローワークは失業者の再就職支援を目的としているため、再就職が決まるまで何度でも応募して良いと定められているのです。
国が力を入れている背景には、日本国憲法 第27条で「すべての国民は、勤労の権利を有し義務を負ふ」と定められていることがあります。

この「何度でも応募が可能」という特徴は、特に30代以上の人にとってメリットになります。
多くの求人サイト・就職エージェントでは、ニートで30代以上になると応募できる求人が限られる場合があります。
そのため、30代・ニートで仕事を探している人にこそ、ハローワークの活用がおすすめです。

また、ハローワークでは、同時に複数の求人企業への紹介状を発行してもらうことも可能です。1社ずつ応募して試験を受け、結果が判明してから次の応募先を探すのは非効率といえます。
ただ、同時にあまりにも多くの求人に応募すると、すべての企業への対策が中途半端になってしまうおそれもあるので注意しましょう。
特に、面接予定は「いつ」「どこで」「誰と」行うのか、混乱したり取り違えたりしないように気をつけてください。

参考:「e-GOV法令検索:昭和二十一年憲法 日本国憲法」

ニートでハローワークがおすすめできる人の特徴

ハローワークでは、様々な就職支援を受けられるだけでなく、他の就活方法とは異なる特徴やメリットが存在します。

特に以下のような特徴に当てはまるニートには、ハローワークの利用がおすすめできます。

  • とりあえず就活を始めてみたい人
  • 地元密着の企業で働きたい人
  • たくさんの求人から比較したい人

これらの特徴に1つでも当てはまるニートの場合は、ハローワークの利用を検討してみると良いでしょう。

それぞれの特徴について詳しく解説します。

とりあえず就活を始めてみたい人

ハローワークは就職をしたいと考えている人の支援を中心に行っている施設のため、就活の方法が分からない人であっても、足を運ぶだけで就活が進められるといった特徴があります。

したがって、とりあえず正社員を目指してみたいものの、何からすればいいか分からないなどと考えているような人におすすめできます。

実際に現在はニートとして生活をしているものの、とりあえず就活を始めるためにハローワークに行くという人は少なくありません。

ハローワーク側も、就活が初めてという人を中心に就職支援を実施していることから、一つ一つ丁寧に就活のやり方を教えてもらうことができます。

地元密着の企業で働きたい人

ハローワークには、大企業から中小企業まで様々な規模の会社の求人が掲載されていますが、傾向としては地元に根ざした企業の求人が多いことから、地元密着の企業で働きたい人におすすめできます。

例えば、地域に根ざして数十年経営しているような地元密着型の企業や、就職後に転勤がないような企業の求人が多く見つけられるため、好きなエリアで働き続けられるといった希望を叶えやすいのが特徴です。

特に今住んでいるエリアで職場を探しているようなケースだと、求人検索から面接の実施までも早くなりやすいため、就活をスピーディーに進めることもできるでしょう。

たくさんの求人から比較したい人

通常、企業が民間の求人サイトに求人を掲載しようとする際はお金がかかります。

求人サイトにもよりますが、数十万円から数百万円ものコストがかかってくるため、求人を掲載したくても掲載できないような企業が少なからず存在します。

一方、ハローワークに求人掲載をするためには、基本的に企業はお金をかける必要がありません。したがって、民間の求人サイトに比べると求人の掲載数が多くなりやすいといった特徴があります。

このことから、たくさんの求人の中から応募先を比較検討したいと考えているニートにハローワークの利用がおすすめできると言えます。

ニートがハローワークを利用する流れ

初めてハローワークを使おうと考えているニートの人だと、どのようにハローワークを使っていくのか不安を感じていることもあるでしょう。

ニートがハローワークを利用する際の流れとしては、以下のようなイメージとなります。

  • 求職申し込みをする
  • 求人情報を探す
  • 気になる求人を見つけたら職員に伝える
  • 求人に応募する

ハローワークに興味があるニートの人は、これらの基本的な流れをしっかりと理解しておいてください。

それぞれ詳しく解説します。

1. 求職申し込みをする

初めてハローワークに行った時は、受付で求職申し込みの手続きを行います。

ハローワークに設置されているパソコンを使って、求職申し込みフォームに求職者情報を入力していきます。

この時登録する情報は以下の通りとなります。

基本的にはその場で記載できるような内容がほとんどですが、いざ入力するときになって慌ててしまわないよう、事前に確認しておきましょう。

【基本情報】
  • 氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • 学歴
  • 免許や資格
  • パソコンスキル
  • これまでの職歴
  • 障害の有無
  • 住所
  • 最寄り駅
  • 電話番号
【求職情報提供】
  • 求職情報公開可否
  • 求職情報提供の対象
  • ハローワークからの連絡可否
【職業に関する希望】
  • 働きたい時間帯
  • 就業形態
  • 雇用期間
  • 希望職種や仕事内容
  • 希望休日
  • 希望賃金
  • UIターン希望有無
  • 転居可否
  • 配偶者や扶養家族の有無
  • 就職についての条件や希望
  • こだわり条件

これらの情報を入力することで、ハローワークを使った就職活動が始められるようになります。

2. 求人情報を探す

求職申し込み後は、まず求人を探し始めます。

ハローワークの窓口で求人検索をしたいことを伝えれば、使っても良いパソコンの場所を案内されるため、パソコンを使って求人情報を探していきます。

ハローワークのパソコンは求人検索用に設定が調整されていますので、パソコンを使い慣れていない人であっても迷わず求人検索ができるでしょう。

希望条件を入力し、気になる求人を見つけたら求人票を印刷することも可能です。

ただし、ハローワークによっては設置されているパソコンの台数に制限がありますので、混雑時に利用時間が制限されることもあります。
そのため、ハローワークで求人検索をしようとする場合は、あらかじめどんな求人を検索したいのかイメージしておくことが大切です。

気になる求人を見つけたら職員に伝える

気になる求人を見つけた後に印刷した求人票をハローワークの窓口に持っていくことで、職員から持っていった求人の詳しい情報を教えてもらうことが可能です。

特に就活に慣れていないニートの場合は、求人票からうまく情報を読み取れないこともあるため、職員に求人の詳細を教えてもらいましょう。

詳しい求人内容を知りたい場合は、ハローワークの職員を通じて会社へ直接問い合わせることも可能です。このように情報収集を通じていくことで、就職先として本気で検討したい求人を見つけていきましょう。

3. 求人に応募する

職員との相談も行いつつ応募したい求人を見つけることができたら、ハローワークの職員に応募したい意思を伝えて求人への応募となります。

応募先の会社が選考受付の了承をしてくれたら、面接日時が決まります。

無事に面接日まで確定できると、面接会場の住所や面接日時等が記載された紹介状が渡されます。この紹介状は面接当日に企業に渡す必要がありますので、忘れずに持っていきましょう。

また、会社によっては面接当日までに履歴書や職務経歴書といった応募書類の作成が必要になるケースもあります。

提出すべき書類を忘れてしまうと、それだけで面接に落ちてしまうことに繋がりかねませんので、やるべきことを自己管理する能力が大切です。

ハローワークをニートが怖いと感じる理由5選

ニートの中には、ハローワークを「怖い」と感じている人がいます。そう感じてしまう理由は、大きく以下の5つだと考えられます。

  • ニートでも応募できる求人があるのか不安
  • 仕事の探し方が分からない
  • 面接に自信がない
  • サービスの使い方が分からない
  • ブラック企業を紹介されないか不安

以下でそれぞれの理由について解説し、これらの不安にどう対処したらいいのかについてお伝えします。

理由1:ニート希望の求人があるのかが不安

ニートの人は「自分でも応募できる求人があるのだろうか…?」という不安を抱えていることが多いようです。これは、自分に自信がないことが原因でしょう。

たしかに、ニート期間が長い人は就活でアピールできる実績が少なく、選考で不利になりやすいことは否めません。
実際に、ニート期間が長いほど就職率は下がる傾向があります。参考までに、労働政策研究・研修機構の調査によると、フリーター期間別の就職率は以下の通りでした。

  • 6か月以内:約60%
  • 1〜2年:約50%
  • 2〜3年:約40%
  • 4〜5年:約30%

フリーターの就職率データを引用したのは、フリーター期間は職歴とみなさない会社も多いからです。ただし、ニートの場合は、アルバイトとはいえ働いているフリーター以上に就職の難易度が上がるでしょう。こうした事から、ニートの人は就職できないのではないかと心配する人が多いのです。

しかし、ニートでも応募できる求人はたくさんあります。なぜなら、求職者数よりも人材を採用したい企業の方が多いからです。

厚生労働省が公表している令和3年の有効求人倍率は「1.1」となっています。
有効求人倍率とは雇用動向を示す指標の1つで、「求人数を求職者数で割った値」です。つまり、倍率が1を上回れば人を探している企業の方が多く、1を下回れば仕事を探している求職者の方が多いことになります。
現在は有効求人倍率が1.1なので、理論上は「求職者全員が就職可能な状況」となっています。あきらめずに、応募できる求人を探していきましょう。

参考:「労働政策研究・研修機構/大都市の若者の就業行動と意識の分化〜第4回若者のワークスタイル調査から〜」
参考:「厚生労働省/一般職業紹介状況(令和3年3月分及び令和2年度分)」

理由2:仕事の探し方が分からない

ニートは、自分の「好きなこと」や「得意なこと」を認識できていない人がほとんどです。
そのため、どうやって仕事を探したらいいか分からず困っています。

  • ハローワークの職員に、どう相談したらいいのか分からない
  • 興味のある仕事がないので、うまく求人を探せない
  • ニート期間が長いので、職員から何か言われそう

ニートの人はハローワークに行くことに対し、このような不安を抱えています。
そこで、仕事の探し方が分からない人は、まず自己分析をしてみましょう。

  • 大事にしている価値観
  • 性格
  • 考え方
  • 好きなこと
  • 得意なこと
  • 今までの成功体験

これらについて、思いつくままに書き出してみてください。
いきなり「仕事に求める条件」や「どんな仕事に就くべきか」を考える人がいますが、あまりおすすめできません。
まずは自分と仕事を一旦切り分けて考えてみましょう。

上記の項目それぞれの回答が明確になれば、自然とあなたに適した仕事のヒントが見えてくるでしょう。

また、これまですぐに辞めてしまった仕事があれば「なぜ長続きしなかったのか」を考えてみましょう。
例えば「1日に100件の訪問ノルマがある営業職をやっていたが、すぐに辞めてしまった」という人は、その理由を考えます。
もし「プレッシャーの大きな仕事はきつい」と思ったなら、次はプレッシャーがかかる仕事を避けられるでしょう。このように「嫌だった仕事」「長続きしなかった仕事」について振り返り、あなたにとってNGな仕事の特徴を明確にするのも1つの方法です。

もし自分1人で考えるのが難しければ、後ほど解説する「就職エージェント」に相談してみましょう。

就職支援のプロが、あなたの自己分析を無料でお手伝いします。
専門家の意見を聞くことで、自分1人では見つけられなかった発見があるかもしれません。

理由3:面接に自信がない

「面接での応対に自信がない」というニートも多いです。

面接に自信が持てないのは、自分の経歴に自信がないからです。
面接を「上手く自分をアピールしなければならないが、誇れるものが何もない」と考える人はたくさんいます。しかし、アピールできるのは経歴や実績だけではありません。

性格や人柄など内面的な部分もアピールできます。
例えば、人から褒められたことを思い出してみるのもいいでしょう。人には何かしらアピールできる要素があります。

「何もない」と感じる人は、自分で気づいていないだけかも知れませんので、親しい友人や家族に聞いてみるといいでしょう。

面接を、恐れる必要はありません。ほとんどの面接官は「どんな人なのかを知りたい」という思いがあり、基本的には「新しく出会った人との会話」に過ぎません。
もし最初の面接が上手くいかなかったとしても、就活を続けているうちにだんだんと慣れていきます。

また、ハローワークに行くといきなり面接が始まると勘違いしている人がいますが、そんなことはありません。

ハローワークでは職員との面談のみで、企業との面接は応募手続きなどの段階を経てから行います。
希望すれば、ハローワーク職員による面接対策も受けられますので、企業との面接まで準備する時間は十分にあるでしょう。

理由4:サービスの使い方が分からない

ハローワークを利用したことがないと、「サービスの使い方がよく分からなくて怖い」と感じる人もいます。誰もが初めてのことは不安に感じるものでしょう。

ハローワークにはさまざまなサービスがあり、目的に応じて活用方法も異なるため、余計に「どうしていいか分からない」と感じやすいのかもしれません。

しかし、サービスの使い方が分からないのであれば、気軽にハローワークの職員に相談してみましょう。

  • 利用登録をしたい
  • 求人を探したい
  • 職員に相談したい
  • 職業訓練を受けたい
  • 雇用保険の手続きをしたい
  • 応募したい求人がある

これらの目的を伝えたり、そもそも自分に必要なサービスが分からなければそれも含めて尋ねてみましょう。

利用者にとってメリットがあるサービスばかりなので、知らずに見逃すのはもったいないですよ!

理由5:ブラック企業を紹介されないか不安

「ハローワークからブラック企業を紹介されないか不安」という人もいます。
たしかに、そう感じるのも無理はありません。なぜなら以下にような理由があるからです。

  • ハローワークは取り扱い求人数が多い
  • 企業が無料で求人を出せる
  • 企業に対して厳しい審査をしていない

まず、ハローワークは民間の就職エージェントに比べて、取り扱い求人数が圧倒的に多いことが特徴です。
例えば、人材業界最大手の1社である「株式会社リクルート」の取り扱い求人数は約50万件です。

一方、ハローワークの取り扱い求人数は790万件もあります。
これだけ多くの求人を抱えていると、求人の質に差が出るのは致し方ないでしょう。

また、ハローワークは公的機関であることも特徴です。利用する個人はもちろん、求人企業に対しても公平性を担保しなければなりません。

求人の掲載に際して厳しい審査もないので、民間の就職エージェントに比べれば「ブラック企業」が紛れてしまうおそれはあります。

ただ、あなた自身がブラック企業を見極めることができれば、この不安は解消できます。

数多くの求人情報を見比べて判断力を磨いたり、ハローワークとあわせて就職エージェントの相談サービスも活用することで「ブラック企業に就職しないための注意点」が分かります。

もう1点理解しておきたいのは、「人によってブラック企業の定義が異なる場合がある」ということです。
例えば、長時間労働をブラックと思う人もいれば、キャリアアップできるスキルが身につかない企業をブラックだと感じる人もいます。

人によって許容できるポイントや範囲が異なるため、他の人はブラックと感じても、あなたはブラックと感じないこともあるのです。

一般的な意味でのブラック企業を避ける工夫も大切ですが、同時に「あなたにとってのブラック企業とはどんなところか」も考えてみてください。

求人選びの一助になるはずです。

理由6:説教されると思ってしまう

ニートの中には、自分が今まで働いてこなかったことに後ろめたさを感じてしまっているような人も少なくありません。そのため、ニートがハローワークに行くと職員から今までの生活の仕方や人生の歩み方に、説教をされてしまうと感じるケースもあります。

ネットではハローワークに行って説教をされたという口コミも見られますが、ハローワークそのものは国が運営している機関ということもありますので、基本的には公平で一律な対応をされることになります。

あまりにも偏った考えや意見を話し続けない限り、ハローワークの職員から説教されるような事はそうありませんので安心してください。

ニートがハローワークを利用するメリット

ニートにとってハローワークの最大のメリットは、誰でも無料ですぐに利用できる点です。ハローワークは全国に設置されていることもあり、足を運びやすいだけでなく、特に地元求人を探しやすいといったメリットも見られます。

加えて、就職を促されるようなプレッシャーを感じにくい環境で活動できるため、精神的に負担が少ないといったメリットも見られます。ここからはニートがハローワークを利用するメリットを3つの観点で解説していきます。

1. 誰でも無料ですぐに利用できる

ハローワークは年齢や経歴に関係なく、誰でも無料で利用できるといったメリットがあります。窓口での職業相談や応募書類の添削、面接対策などのサポートはすべて無償で受けられるため、経済的に不安を感じているニートでも安心して利用できます。

加えて、予約なしでも様々なサポートが利用できるケースが多く、「就職活動を真剣に進めていきたい」と思い立った時にすぐ行動できる利便性も大きなメリットと言えます。

2. 地元密着型の求人を見つけやすい

ハローワークは全国各地に拠点を持っており、企業は求人票を掲載するのにお金がかからないということもあって、地元密着型の求人を見つけやすいというメリットがあります。特に中小企業や地域でのビジネスに特化している会社の求人が充実しているため、地元で働きたいと考えているニートにとって就職先を見つけやすいでしょう。

また、ハローワークの求人検索システムでは希望勤務地を細かく設定できるため、希望の通勤距離や生活スタイルにマッチした仕事を探せます。都市圏はもちろん、地方での就職を目指す場合にも有効なため、今の生活スタイルを大きく変えずに安定して働きたい人に向いています。

3. 就職を促すプレッシャーが少ない

ハローワークは国が運営している期間ということもあり、一般的に民間の就職エージェントと比べて就職を急かされるプレッシャーが少ないという声も見られます。ハローワークの職員は中立的な立場でサポートをしてくれるため、自分のペースで就職活動を進められる点もメリットです。

特にニートのようにブランクが長い人や自分への自信を見失ってしまっている人にとって、過度なプレッシャーがないことが安心感に繋がります。まずは相談だけでも利用可能で、徐々に就活の幅を広げられることもあり、就職活動に慣れていない人に適していると言えます。

ニートがハローワークを利用する際のデメリット

ハローワークの利用はメリットだけでなくデメリットも存在します。例えばハローワークには非常に多くの求人件数があり応募先を見つけにくい点や、一回一回相談相手が変わることで一環したサポートを受けにくいといったデメリットが挙げられます。

また、求人票に記載されている情報量が限られているため、実際の仕事内容や働くイメージを掴みにくいようなメリットも見られ、特に初めての就職活動の場合は進めにくさを感じることがあるかもしれません。

ここからは、ニートがハローワークを利用する際にあらかじめ知っておくべきデメリットを3つ解説していきます。

1. 求人が多く応募先を見つけづらい

ハローワークは、企業が無料で求人を掲載できるということもあり、求人数が非常に多いことがかえって応募先を絞り込みにくいといったデメリットに繋がります。特にニートの場合は職歴やスキルが限定的なケースも多く、自分に合った求人を探すのに時間がかかってしまうでしょう。

また、求人票はテキストのみでまとめられていることもあり、細かな業務内容が分かりづらく、応募に踏み切れないケースも少なくありません。

したがって、ハローワークで求人を絞り込んでいく場合は、相談員にアドバイスを求めながら情報収集をしていくことがポイントです。

2. 一人の相談員に継続してサポートしてもらえない

ハローワークでは窓口に行くたびに担当者が変わることが一般的であり、一人の担当者に長期的にサポートしてもらえないといったデメリットがあります。継続的なサポートが受けられないと自分の状況や希望を毎回説明し直さなければならず、ストレスを感じることもあるでしょう。

特にニートのように就職経験が少ない人にとっては、一環したサポートが受けられないことで不安を感じることもあります。一人の相談員に継続してサポートをしてもらいたい場合は、ハローワークではなく、民間の就職エージェントを活用することをおすすめします。

3. 求人票の情報が薄め

ハローワークの求人票は、仕事内容や職場環境に関する情報がシンプルにまとめられているため、内容が薄いと感じることがあります。もちろん給与や休日といった基本的な条件は確認できるものの、職場の雰囲気や環境などが分かりづらく、応募を躊躇しやすいデメリットに繋がります。

求人票の情報が薄いことで、入社後に「思っていた仕事と違う」とミスマッチを感じるリスクがあります。

したがって、ハローワークで応募する際は、企業の採用ページや口コミサイトで情報収集を行うとともに、面接で具体的に質問をしていくなど余計に手間がかかるようなこともあります。

ハローワークでニートが伝えるべきこと

ハローワークを効果的に活用するためには、自分の状況を正しく伝えることが重要です。まずはニートになった背景や現在の生活状況を率直に説明することで、ハローワークの職員が適切な求人を紹介しやすくなります。

加えて、就職先に求める希望条件や自分の長所や短所をあらかじめ整理しておくことで、効果的なサポートを受けられるようになるでしょう。合わせて、就職活動に対してどんな不安があるかやサポートを受けたい種類を事前に伝えることで、より具体的なアドバイスに繋がります。

ここからは、ハローワークの職員にニートが伝えるべきことを5つの観点から詳しく深掘りしていきます。

1. ニートになった背景と現状

相談する際は、ニートになった理由や現在の生活状況を正直に伝えることが重要です。例えば、「体調不良や家庭の事情で就職が難しかったのか」「働く自信を失っていったのか」など、ニートの背景を話すことで相談員が適切な支援をしやすくなります。

ハローワークでの相談は就職に直結するわけではないため無理に隠す必要はなく、率直に話した方が今の自分に合った就職活動の進め方が見つかりやすくなることを意識しておきましょう。

2. 就職先に求める希望条件

ニートであっても、自分が働く上で重視したい条件を整理してしっかりと伝えることが重要です。勤務時間や休日、給与、勤務地など優先順位を明確にして相談すれば、担当者も求人を紹介しやすくなります。

ニートからの就職においては、まず働くことを優先するために「どんな求人でも良い」と伝える人が少なくありませんが、働く条件を全て妥協してしまうと、就職後に長続きしなかったり強いストレスを感じるリスクが高まります。

自分にとって最低限譲れない条件をはっきりと示すことで、結果的に自分らしく働ける職場と出会いやすくなるため、希望を率直に伝える意識を持ちましょう。

3. 自分の長所や短所

ニートの期間が長いと客観的な評価を受ける機会が少なくなり、自己理解が不十分になりがちになります。ハローワークでの相談時に自分の長所や短所を具体的に伝えることで、適性に合った求人を紹介してもらいやすくなります。

例えば、「集中力は高いものの人前で話すことが苦手」といったシンプルな情報であっても、十分に職種選びの参考となります。加えて、自己PRの作成や面接対策にも活かせるため、ハローワークで相談する前には自己分析に取り組んでおくと良いでしょう。

4. 就職活動に対する不安

ハローワークの面談は会社からの評価に関係はありませんので、就職活動に不安を感じていることを素直に伝えることも大切です。

「面接が怖い」「空白期間の説明方法が分からない」といった悩みは、多くのニートが抱える課題であり、担当者に伝えることで不安を和らげるための具体的な方法やアドバイスを受けられます。

場合によっては、模擬面接やグループワークを通じて実践的に不安を解消できる機会を与えてくれることもあるため、安心して就職活動を進めたい場合は、自分の心の中をさらけ出す意識を持っておくことをおすすめします。

5. 興味のあるサポート

ハローワークには求人の紹介を受ける以外にも、セミナーや職業訓練、面接対策を始め幅広いサポートが用意されています。その中で自分が興味を持っているサポートを伝えることで、適切な支援を受けやすくなります。

何も分からない中で漠然と就職に関する相談をするよりも、自分の興味のあることをはっきりと伝えることで、より自分に合ったサポートに繋がるだけでなく、効率的な就職が実現できるようになります。

ニートがハローワークに行く時の服装や持ち物

ニートが初めてハローワークに行く際は、服装や持ち物だけでなく、どういったスタンスで足を運べばいいのか不安を感じてしまうことも多いでしょう。

ここからは、初めてハローワークに行こうと考えているニートが知っておきたい服装や持ち物、スタンスなどについて詳しく解説していきます。

ニートがハローワークに行く時の服装

ハローワークに行く時は、職業相談をする時であっても求人を検索する時であっても、私服で問題ありません。就活だからといって常にスーツでハローワークに行く必要はありませんので、認識しておきましょう。

ただし、最低限のマナーを意識することは重要です。

例えば、露出が激しい服装や派手な色味の格好を控えることや、髪型やヒゲを整えるといった意識は持っておきましょう。

あまりにもマナーからずれた服装をしてしまうと、就活への本気度が職員に伝わらずに適切なサポートを受けられない可能性があります。

もしハローワークで模擬面接や身だしなみに対するアドバイスを受けたい時は、面接の時を想定してスーツを着ることをおすすめします。

いずれにせよ、就活を進める上ではスーツが必須になるケースが多いため、あらかじめ準備しておくと良いでしょう。

ニートがハローワークに行く時の持ち物

ニートがハローワークに就活目的で行く際には特別な持ち物はありません。筆記用具や身分証明書があれば、ハローワークのサービスを問題なく受けられます。

ただし、初めてハローワークに行くと受け取ることができるハローワークカードは、2回目以降のハローワーク利用時に必要な持ち物となりますので、財布などに入れて持っていくことを忘れずに注意してください。

また、失業保険や職業訓練の申し込みなど、就職活動とは違う目的でハローワークに行く際は、それぞれ必須となる持ち物が変わってきます。

就活以外の目的でハローワークに行く際は、あらかじめどんな持ち物を持っていく必要があるのか職員に確認しておくことが大切です。

ニートがハローワークに行く時の姿勢・スタンス

ニートがハローワークに行く際の姿勢やスタンスとしては、自分に合った求人や職場を見つけたいという気持ちがあれば問題ありません。

就活のことが分からなかったとしても、職員がイチから丁寧にレクチャーをしてくれることがほとんどのため、真剣に仕事を探しているといった姿勢が伝わるようなコミュニケーションを取りましょう。

また、求人を検索する際は、出来る限りフラットの目線を持っていくことも大切です。

会社や職業に対してネットで知ったような偏見を持った状態でいると、うまく求人が探せなかったり、就活を進めるスピードが遅くなってしまうことが考えられます。

自分の希望する求人の特徴をあらかじめ定めた上で、幅広く求人を検索するよう努めてみてください。

ニートがハローワークを活用するコツ

ニートがハローワークを活用する上では、以下のコツを意識することが大切です。

  • 求人の条件をはっきりさせる
  • 自己分析に活かす
  • 窓口で職業相談をする
  • ネットサービスも活用する
  • 気になる求人には積極的に応募する

それぞれのことについて詳しく解説します。

1. 求人の条件をはっきりさせる

ニートがハローワークを活用して就活をうまく進めるためには、求人に求める条件をはっきりさせておくことがコツとなってきます。

ハローワークには数多くの求人が掲載されているため、希望条件がはっきりしていないと、いつまでたっても求人を検索することに繋がってしまいます。

どんな仕事をしたいのかがイメージできなかったとしても、働く場所や勤務形態、希望する給与等の条件は最低でもはっきりさせておいた方が、職員に相談をする上でも重要となってきます。

最初のうちは希望条件が複数あっても問題ありませんので、自分がどんな求人を中心に探していきたいと考えているのか、あらかじめはっきりさせておくようにしましょう。

2. 自己分析に活かす

後悔をしない就活を実現するためには、自己分析をすることが非常に大切です。

自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、強みと弱みを理解することで、自分に向いてる仕事の特徴を特定するのに役立つ分析のことを言います。

自己分析の方法が分からないというニートの人は、まずはハローワークを使って自己分析を進めるといった意識を持っておくと良いでしょう。

特にニートの場合は、日常的に人とコミュニケーションを取る機会が少ないため、他人の目線で自分の強みと弱みをアドバイスしてもらえる機会が少ないといった特徴があります。

ハローワークの職員と会話し、自己分析を深めるといった意識を持っておくことで、後々の就活を円滑に進められるようになるでしょう。

3. 窓口で職業相談をする

初めて就活に取り組むようなニートの場合、どんな仕事があるのかすら分からないケースもあります。特に就活に自信がないような人の場合は、窓口で職業相談をすることがコツとなってきます。

職業相談をすることで、自分が就職先に求めている条件を明らかにできるだけでなく、気になる職業の種類に当たりをつけることができるようになるため、就活をうまく進めやすくなるでしょう。

4. ネットサービスも活用する

ハローワークの求職申し込みをすることで、ハローワークだけでなく、自宅のパソコンやスマホから求人を検索できるようになります。

ネットサービスを活用することにより、自宅にいながらして就活を進められるようになるため、正社員になるまでの時間を短縮することが可能です。

家から出ることに体力を使ってしまうような実感のあるニートの場合は、ハローワークのネットサービスも活用しながら就活を進めるようにしてみてください。

5. 気になる求人には積極的に応募する

ハローワークにはたくさんの求人が掲載されているものの、それぞれ予定している採用人数が達成されてしまえば、求人募集がストップしてしまいます。

就職できるチャンスを出来る限り広げるためにも、気になる求人を見つけたら積極的に応募していくように意識しておきましょう。

ハローワーク以外の仕事の探し方

ここまでは、ハローワークのサービスや特徴、仕事の探し方を解説しました。
しかし、ハローワーク以外にも仕事を探す方法があります。代表的なのは「就職サイト」と「就職エージェント」の2つです。

それぞれの概要・どんな人が対象なのか・サービス内容について、ここからは紹介していきます。

就職サイトの利用

ニートが仕事を探すなら、就職サイトの活用も1つの方法です。

就職サイトとは、求職者向けに求人情報を掲載したサイトを指します。
会員登録さえすれば無料で利用でき、数多くの求人情報を閲覧可能です。
気に入った求人があればサイトから応募もできます。

ハローワークにもインターネットサービスがあり、パソコンやスマートフォンから求人探しができますが、就職サイトはサイトごとに得意分野が異なります。
幅広い求人情報を取り扱う大手のサイトから、年齢・業種・職種などに特化したものまで様々です。
対象者がサイトによって異なるので、自分の属性に適したサイト選びが重要といえるでしょう。

就職サイトの主なサービス内容は、以下のとおりです。

  • 求人情報の閲覧
  • 求人の申し込み
  • 就職および転職活動に関するコラムの閲覧
  • 就職説明会やセミナーの案内
  • インターンシップ情報の閲覧
  • 適性診断や自己分析ツールの利用

就職サイトは、あなたの好きなタイミングで求人情報の閲覧や応募ができます。
そのため、働きながら求人の情報収集をしたい人や、マイペースで就活を進めたい人におすすめです。

就職エージェントの利用

ニートの人が正社員就職を目指すなら、就職エージェントを上手く活用するのがおすすめです。就職エージェントとは「キャリアアドバイザー」と呼ばれる就職支援のプロがマンツーマンで、求職者の就活をサポートするサービスです。

就職エージェントの利用が特におすすめなタイプは、「就職支援のプロに相談しながら就活を進めたい」と考える人です。
これまでの経歴や自己PRに自信がないニートの人は、就職エージェントに相談することで効率よく就活を進められますし、自信を持って臨めるようになるでしょう。

就職エージェントは、会社ごとにサービスの対象が変わります。

  • 第二新卒向け
  • 20代向け
  • 営業職に強い
  • 女性向け

就職エージェントを利用するときは「このサービスは自分の属性に合っているか」をよく考えて登録しましょう。
複数の就職エージェントに登録しても構いません。
気になるものがいくつかある人は一通り登録して、利用しながら比較・検討していくのがおすすめです。

エージェントによってサービス内容も異なりますが、一般的には以下のサービスが利用できます。

  • 求人の紹介
  • 求人の申し込み
  • 応募書類の添削
  • 個別面談
  • 面接対策

ちなみに、私たちJAIC(ジェイック)も就職エージェントを運営しており、ニートのような社会人経験が少ない人の就職支援を得意としています。

JAICの「就職カレッジ®️」では、就活やビジネスの基本が学べる「就職支援講座」も開催しております。

さらに就職支援講座の受講者は、社会人経験が無い人であっても採用したいと考えている優良企業20社と一斉に面接ができる「集団面接会」に参加できます。
書類選考なしで、1日に複数の会社と面接ができるため、最短2週間で内定の獲得も可能なしくみです。

就職できるか不安なニートの人にも、利用しやすいサービスとなっています。就職エージェントの活用に興味のある人は、ぜひご検討ください。

初めてハローワークを使うニートによくある質問

最後に、初めてハローワークを使うニートによくある質問を2つ取り上げて解説します。

ハローワークの雰囲気は?

ハローワークはお役所のようなイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実際には就職を考えている人が多く集まるため活気があるだけでなく、職業相談などで会話する人も多いことから、常に話し声を聞けるなど居心地の悪さは感じにくいと考えられます。

また、自分と同じように就職活動を進めているニートやフリーターも多く見かけることができるため、1人で就活をしているわけではないという安心感を感じやすい点も特徴です。

ハローワークの求人はブラック?

ハローワークには様々な求人が集まるため、中にはブラック企業と呼ばれるような求人もいくつか存在します。だからといって、全ての求人がブラックというわけではありませんので注意してください。

ブラック企業の求人を見極めながら就活を進めたいと考えている人は、ハローワークだけでなく、ニートの就職支援に強い就職エージェントを活用することもおすすめです。

まとめ

本記事では、以下の内容を解説しました。

  • ハローワークのサービスや特徴
  • ニートがハローワークを怖いと感じる理由
  • ハローワークを活用した仕事の探し方
  • ハローワーク以外の就職方法

ハローワークは、決して怖いところではありません。むしろ「ニートのような人が就職できるように支援するのがハローワークの役割」なので、安心して利用しましょう。

また、ハローワーク以外の就職サイトや就職エージェントを併用するのも1つの方法です。
特にニートの人が専門家のアドバイスを受けながら就職活動を進めたい場合は、就職エージェントの強みが生かせるケースです。
中でも私たちJAICは社会人 未経験者の就職支援に特化しているため、ニートの人に相性の良いサービスといえるでしょう。

お気軽にご相談ください。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」