
フリーター同士の結婚には、2人の時間を自由に楽しめるメリットがある一方で、不安定な収入や社会的信用の低さなどのデメリットも存在します。
「フリーター同士で結婚して大丈夫なの?」と親や身内、周囲に心配されるかもしれません。
本記事では、フリーター同士が結婚するメリットとデメリット、扶養の条件や結婚する際の必要な費用、結婚生活を成功させるポイントとおすすめの仕事について詳しく解説します。
「フリーター同士で結婚できるのかな…」と不安を抱えている方も、具体的な対策を知ると、2人で幸せな未来を築いていけるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
フリーター同士結婚するメリット
フリーター同士の結婚には、柔軟なライフスタイルを実現できるなど、多くのメリットがあります。
本章ではフリーター同士が結婚するメリットについて、主な理由を5つ紹介します。
- 自分たちのライフスタイルを優先できる
- どちらかが失業しても支え合える
- 新しい仕事にチャレンジしやすい
- お互いに不規則な働き方でも理解し合える
- 夫婦で家事を分担しやすい
自分たちのライフスタイルを優先できる
フリーターは勤務時間やシフトの調整がしやすく、自分たちのライフスタイルを優先しやすいという長所があります。例えば、旅行や趣味の時間を確保する、週休3日で生活するなど、会社員に比べて時間を柔軟に使えるため、夫婦の価値観を大切にしながら生活できます。
また、将来的に働き方を変えたい場合も、フルタイムの仕事に縛られることなく自由に選択できるため、転職や独立、スキルアップのための時間を確保しやすい点も大きな魅力です。
「仕事よりもプライベートを充実させたい」「自分たちらしい生活を送りたい」と考える夫婦にとって、フリーターならではの自由な働き方は、大きなメリットと言えるでしょう。
どちらかが失業しても支え合える
フリーター同士の場合、どちらかが失業しても、もう一方がシフトを増やすなどして家計を支えられます。例えば、派遣バイトや日雇いの仕事ですぐに補填できるケースも多く、正社員に比べて働き方の自由度が高いのもメリットです。
また「1人の収入に依存しない」という意識を持つと、お互いに協力しながらリスクを分散できます。フリーターは「不安定な雇用」というリスクを抱えていますが、夫婦で支え合いながら、働き方を柔軟に調整できる点は大きな強みといえるでしょう。
新しい仕事にチャレンジしやすい
フリーターはさまざまな仕事を経験しているため、新しい仕事にチャレンジしやすいという利点があります。例えば、飲食店から事務職、接客業から介護職へと転職するケースも多く、経験を積みながら自分に合った仕事を見つけられます。
また、夫婦でお互いのキャリアチェンジを支え合うと、より良い条件の仕事を目指しやすくなるでしょう。さらに、資格を取得して将来的に収入を増やすのも可能です。
このように、フリーターの働き方はキャリアの自由度が高く、新たな挑戦を続けながらスキルを磨いていける点が大きなメリットといえます。
お互いに不規則な働き方でも理解し合える
フリーターは不規則な勤務時間やシフト制の働き方に対して理解があるため、深夜勤務や早朝のバイトなど、一般的な会社員とは異なる働き方でも、お互いにスケジュールを調整しながら無理なく生活を送れます。
また、平日の昼間に一緒に過ごす時間を確保しやすいのも大きなメリットの1つです。一般的な会社員の夫婦では難しい時間帯でも、買い物や外食、趣味の時間を楽しめるなど、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすいという利点があります。
柔軟な働き方が可能なフリーター夫婦だからこそ、お互いの働き方を理解しつつ、快適な生活を築けるのです。
夫婦で家事を分担しやすい
フリーターは勤務時間の調整がしやすいため、夫婦で家事を柔軟に分担できるメリットがあります。例えば、曜日ごとに家事の役割を決めるなど、仕事に合わせて決められるため、どちらか一方に偏るのを防げます。
お互いの生活リズムに合わせて家事の負担を調整できると夫婦関係が円滑になり、ストレスの軽減にもつながるでしょう。
また、子どもが生まれた場合は、送り迎えや食事の準備などを協力しながら進められる利点もあります。夫婦で家事を分担しやすい点は、フリーター同士の夫婦ならではの大きな強みです。
フリーター同士結婚するデメリット
フリーター同士の結婚には多くのメリットがありますが、不安定な収入や社会的信用の低さなどの課題もあります。
フリーター同士が結婚する主なデメリットについて解説します。
- 収入が不安定で生活に影響が出る場合がある
- 社会的な信用が低い
- 社会保障や福利厚生が弱い
- 親や親族が反対する可能性がある
- 老後の生活が厳しくなるケースがある
収入が不安定で生活に影響が出る場合がある
フリーターは時給制で働くケースが多いため、勤務時間が減ると収入が大幅に減少するリスクがあります。
例えば、急なシフト削減や勤務先の閉店、景気の影響などによって、安定した収入を得るのが難しく、生活に影響が出る場合があります。そのため、突発的な支出にも対応できるように貯金することが大切です。
フリーター同士だからこそ実現できる働き方と生活スタイルを大切にしながら、賢く家計を管理し、安心できる未来を築いていきましょう。
社会的な信用が低い
フリーターは正社員と比較して社会的な信用が低いため、ローンの審査に通りづらいと言われています。特に、長期的に安定した収入が求められる金融機関の審査では不利になりやすいため、マイホームや車をローンで購入するのが難しい可能性があります。
また、賃貸契約においても保証人を求められたり、審査が通らず、希望する物件に住めなかったりするかもしれません。このように、フリーターは社会的な信用の低さによって生活の選択肢が狭まる場面が多いため、計画的な資金管理が必要です。
社会保障や福利厚生が弱い
フリーターは正社員と比べて社会保障や福利厚生の面で不利になるケースが多く、健康保険や年金などの保障が少なくなる可能性があります。勤務先で社会保険に加入できない場合、国民健康保険や国民年金に自分で加入しなければならず、保険料や年金の負担が大きくなる点がデメリットです。
また、雇用保険に加入できない場合は失業手当を受け取れない恐れがあるため、突然の収入減に備えて貯蓄する必要があります。さらに、フリーターが産休・育休制度を利用できない職場も多いため、妊娠・出産後の生活設計にも影響を及ぼすかもしれません。
このように、フリーターは社会的な保障が限られているため、将来の生活設計を考える上で不安要素が多いのが現実です。そのため「民間の保険を活用する」「計画的に貯金をする」「正社員や安定した職種に変えることを視野に入れる」など、早めの対策が重要です。
親や親族が反対する可能性がある
フリーター同士の結婚に対して、親や親族が経済的な不安を理由に反対するケースは多くあります。将来の生活設計や子育てを考えた際に「安定した職業に就いてほしい」「正社員でないと将来が心配」と言われるかもしれません。
このような反対を乗り越えるためには、将来的なキャリアプランを明確に示し、貯蓄や生活設計について2人でしっかり話し合っていることを伝えましょう。また「フリーターだから不安」ではなく「フリーターでも安定した生活を築ける方法」を具体的に説明すると、親や親族の理解を得やすくなります。
老後の生活が厳しくなるケースがある
フリーターは退職金がなく、収入によっては厚生年金の対象外となる場合があるため、老後の生活資金が不足するリスクがあります。厚生年金と国民年金が受給できる会社員と比べると、国民年金だけで老後を暮らすのは厳しいのが現実です。
また、雇用保険の対象外となる場合や、定年後の再就職が難しいこともあり、長期的に収入源を確保する必要があります。さらに、医療費や介護費用が増える老後に備え、早めに資産形成を始めるのも大切です。
そのため、副業やスキルアップで収入を安定させるなどの対策が重要です。
自由な働き方を維持しつつ、将来のリスクを回避するための準備を進めましょう。
フリーター同士結婚しても扶養に入れる?条件を解説
フリーター同士で結婚する場合、条件によって扶養に入れます。しかし、社会保険上の扶養と税制上の扶養では基準が異なるため、それぞれの違いを理解することが大切です。以下の内容を詳しく見ていきましょう。
- 社会保険上の扶養
- 税制上の扶養
社会保険上の扶養
社会保険上の扶養とは、自分で生計を立てることが難しい家族を被保険者(社会保険に加入している人)が扶養する仕組みです。この制度により、扶養される家族(被扶養者)は自分で社会保険料を負担せずに、健康保険や年金の保障が受けられるメリットがあります。
社会保険の扶養に入るためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 年収が130万円未満
- 被保険者の収入の半分未満であること
- 被保険者が主として生計を維持していること
職場に申請する際は条件を満たしているか、事前に確認しましょう。
税制上の扶養
税制上の扶養とは、所得税や住民税の計算において、扶養家族がいる場合に一定額を所得から控除できる制度です。この制度は、扶養する家族を持つ納税者の負担を減らすことを目的としています。
税制上の扶養には「配偶者控除」と「配偶者特別控除」の2種類があります。それぞれ説明します。
配偶者控除
配偶者控除は、納税者が一定の条件を満たす配偶者を扶養している場合に、所得税や住民税の負担を軽減するための制度です。
配偶者控除を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 法律上の配偶者であること(内縁関係は不可)
- 配偶者が納税者と生活費を共有していること(別居の場合は生活費を仕送りしていること)
- 配偶者の給与収入が103万円以下であること(年間の合計所得金額が48万円以下であること)
*収入:もらったお金の総額 所得:実際の利益(収入-給与所得控除) - 配偶者が青色申告者の事業専従者として給与を受け取っていない、または白色申告者の事業専従者でないこと
- 納税者の年間所得が1,000万円以下であること
配偶者控除の控除額は、納税者本人の所得に応じて以下のように変わります。
納税者の年間所得金額 | 控除額 |
---|---|
900万円以下 | 38万円 |
900万円超~950万円以下 | 26万円 |
950万円超~1,000万円以下 | 13万円 |
参考:国税庁「配偶者控除とは」
配偶者特別控除
配偶者特別控除は配偶者控除と異なり、配偶者の所得が一定額を超えていても控除を受けられる点が特徴です。適用条件は次のとおりです。
- 法律上の配偶者であること(内縁関係は不可)
- 配偶者が納税者と生活費を共有していること(別居の場合は生活費を仕送りしていること)
- 配偶者の年間の合計所得金額が48万円超133万円以下であること
配偶者が青色申告者の事業専従者として給与を受け取っていない、または白色申告者の事業専従者でないこと - 納税者の年間所得が1,000万円以下であること
配偶者特別控除は、納税者と配偶者の所得金額によって異なります。
配偶者の合計所得金額 | 控除を受ける納税者本人の合計所得金額 | ||
900万円以下 | 900万円超950万円以下 | 950万円超1,000万円以下 | |
48万円超 95万円以下 | 38万円 | 26万円 | 13万円 |
95万円超 100万円以下 | 36万円 | 24万円 | 12万円 |
100万円超 105万円以下 | 31万円 | 21万円 | 11万円 |
105万円超 110万円以下 | 26万円 | 18万円 | 9万円 |
110万円超 115万円以下 | 21万円 | 14万円 | 7万円 |
115万円超 120万円以下 | 16万円 | 11万円 | 6万円 |
120万円超 125万円以下 | 11万円 | 8万円 | 4万円 |
125万円超 130万円以下 | 6万円 | 4万円 | 2万円 |
130万円超 133万円以下 | 3万円 | 2万円 | 1万円 |
納税者の合計所得金額が1,000万円を超える場合、または配偶者の合計所得金額が133万円を超える場合は、配偶者特別控除は適用されません。
配偶者控除と配偶者特別控除の違い
配偶者控除と配偶者特別控除の違いを分かりやすく表にまとめました。
項目 | 配偶者控除 | 配偶者特別控除 |
---|---|---|
配偶者の所得金額 | 年間合計所得金額が48万円以下 | 年間合計所得金額が48万円超~133万円以下 |
控除額 | 最大38万円 (納税者の所得に応じて段階的に減少) | 最大38万円 (配偶者および納税者の所得に応じて段階的に減少) |
納税者の所得制限 | 合計所得金額が1,000万円以下 | 合計所得金額が1,000万円以下 |
適用条件 | ・民法上の配偶者であること(内縁関係は対象外) ・生計を一にしていること ・青色申告または白色申告の事業専従者でないこと | ・民法上の配偶者であること(内縁関係は対象外) ・生計を一にしていること ・青色申告または白色申告の事業専従者でないこと |
控除額の減少開始 | 納税者の所得が900万円を超えると控除額が減少 | 配偶者の所得が95万円を超えると控除額が減少 |
控除額がゼロになる条件 | 配偶者の所得が48万円を超える場合 または納税者の所得が1,000万円を超える場合 | 配偶者の所得が133万円を超える場合 または納税者の所得が1,000万円を超える場合 |
フリーター同士結婚する際に必要なお金
フリーター同士の結婚を考える際、もっとも気になるのは経済面と言われています。結婚生活を円滑に進めるためには、日々の生活費や結婚にかかる初期費用を把握し、計画的に準備することが大切です。
フリーター同士が結婚する際に必要なお金について、それぞれ解説します。
- 生活費
- 結婚に伴う初期費用
- 結婚新生活支援事業の活用もおすすめ
生活費
フリーター同士が結婚すると、毎月の生活費をどのように使うかが重要になります。
家賃や食費、水道光熱費など、基本的な出費を把握しておきましょう。
一般的に、2人暮らしの生活費は月25万円〜30万円程度が目安とされています。
生活費を抑えるためには、家賃の安いエリアを選ぶ、自炊を増やすなどの工夫が必要です。
毎月の生活費の目安は次のとおりです。
家賃 | 7万円~9万円 (手取りの20%~30%がおすすめ) |
食費 | 3万円~4万円 |
光熱費 | 1.5万円~3万円 |
通信費 | 1.5万円~2万円 |
交通費 | 1万円 |
趣味・交際費 | 2万円 |
国民健康保険・国民年金 | 5万円~6万円 |
医療費・雑費 | 1万円~2万円 |
結婚に伴う初期費用
結婚する際は、挙式費用や新生活に必要な家具・家電の購入費用など、多くの初期費用がかかります。
以下が一般的な内訳です。
結婚式・披露宴費用 | 50~300万円 |
引っ越し費用 | 5~15万円 |
家電・家具購入費 | 30~60万円 |
フリーターの場合、大規模な結婚式を避け、フォトウェディングや身内だけの食事会を選ぶと費用を大幅に削減できます。また、リサイクルショップやフリマアプリを活用して、家具や家電を安く揃えるのも1つの方法です。
結婚新生活支援事業の活用もおすすめ
結婚新生活支援事業は、新婚夫婦の経済的負担を軽減するために、国や自治体が住居費や引っ越し費用などを補助する制度です。収入が一定額以下の新婚世帯を対象に、最大60万円(自治体によって異なる)を補助する支援を行なっています。
補助の対象となるものや条件は次のとおりです。
【対象となるもの】*自治体によって異なる
- 新居の購入費やリフォーム費用
- 新居の家賃、敷金、礼金、共益費、仲介手数料
- 新居への引っ越し費用
【対象となる世帯】*自治体によって異なる
夫婦ともに39歳以下の新婚世帯かつ世帯所得が500万円未満
制度や手続きの方法は自治体ごとに異なります。また、予算が上限に達すると受付が終了する場合があるため、市区町村のホームページで早めに確認しましょう。
フリーター同士の結婚生活を成功させるポイント
フリーター同士の結婚生活を成功させるためには、お互いの役割や家計を明確にしつつ、安定した生活を築くことが大切です。以下のポイントをそれぞれ説明します。
- 2人の仕事や家事のバランスを考える
- 仕事の掛け持ちや副業で収入を増やす
- 高時給のバイトを選ぶ
- 無駄な出費を減らす
- 目標とする貯金額を2人で決める
- 社会保険と税金を把握する
- 長期的なキャリアプランを考える
2人の仕事や家事のバランスを考える
フリーターの仕事はシフト制が多いため、お互いの勤務時間に合わせて家事を分担しましょう。働く時間帯が異なる場合は、一方の負担が大きくならないよう工夫することが大切です。食事の準備、掃除、洗濯などの役割を事前に決めておくと無理なく生活を維持でき、ストレスの軽減にもつながります。
シフトが変動しやすい場合は、週ごとに家事の担当を見直すなど、柔軟なルールを作るのも有効です。仕事と家事のバランスを保ちつつ、お互いに協力しながら快適な生活を送りましょう。
仕事の掛け持ちや副業で収入を増やす
フリーターは勤務時間の変動で収入が不安定になりがちです。そのため、仕事を掛け持ちしたり、副業を始めたりして、収入を増やすことが大切です。
例えば、昼は接客業、夜は在宅でできる仕事(ライティング・データ入力・動画編集など)をすると、安定した収入を確保できます。また、単発のバイトや派遣の仕事を活用して、短期間でまとまった収入を得るのも可能です。
さらに、将来のキャリアを考えて、資格の取得に挑戦すると、正社員への転職やフリーランスとしての独立の道も開けます。複数の収入源を持つと経済的なリスクを分散できるため、より安定した生活が期待できるでしょう。
高時給のバイトを選ぶ
効率よく収入を得るためには、高時給のバイトを選ぶのも1つの方法です。夜勤の仕事は時給が高めに設定されているため、短時間でも効率よく稼げます。主な高時給のバイトは次のとおりです。
- コンビニの深夜勤務
- 警備員
- イベントスタッフ
- 深夜の工場作業
- カラオケ店
- 居酒屋
- 繁忙期の単発バイト(引っ越しや倉庫作業など)
- 家庭教師や塾講師
- 通訳や翻訳
- プログラミング
限られた時間の中で最大限の収入を得るためには、労働時間だけでなく、時給の高さにも注目して仕事を選ぶことが大切です。
無駄な出費を減らす
支出をコントロールして、手元にお金をできるだけ多く残すのも大切です。日々の小さな無駄遣いを見直すと、結果的に大きな節約効果を得られるでしょう。例えば、以下のように出費を抑えるのがおすすめです。
- 外食を控えて自炊を増やす
- 業務スーパーや特売日を活用する
- 家計簿アプリを利用して、毎月の支出を記録する
- 格安SIMに乗り換える
- サブスクリプションサービスを見直す
収入を増やすことだけを考えずに、支出を減らす工夫もすると、2人でより安定した生活を築けます。
目標とする貯金額を2人で決める
毎月の貯金額を2人で話し合い、無理のない範囲で積み立てていきましょう。毎月1万円〜3万円の貯金を目標にするのが理想です。
また、貯金の目的を具体的に決めると、モチベーションを維持しやすくなります。例えば、将来のマイホーム資金、子育て資金、車の購入費など、必要な額を明確にして計画的に貯めることが大切です。
給料が入ったらすぐに一定額を貯蓄する習慣をつけると、確実に貯められます。2人で協力しながら貯金の習慣を身につけ、ゆとりのある暮らしにつなげていきましょう。
社会保険と税金を把握する
フリーター同士で結婚する場合、社会保険や税金の仕組みを理解して、家計の負担を減らす工夫が必要です。扶養に入るかどうか、健康保険や年金の負担をどのようにするかを考えておきましょう。
社会保険の扶養に入るためには、扶養者の年収が130万円未満であることが条件です。また、配偶者控除を受けるためには、年間の合計所得金額を48万円以下に抑える必要があります。所得が48万円を超えた場合は、133万円以下なら配偶者特別控除が適用されます。
相手の扶養に入らずに2人で社会保険に加入し、しっかり稼ぐ方法もあります。税制のメリットを活用しつつ、今後の働き方を検討していきましょう。
参考:全国健康保険協会「被扶養者とは?」
参考:国税庁「配偶者控除とは」
参考:国税庁「配偶者特別控除とは」
長期的なキャリアプランを考える
将来的に安定した収入を得るためには、長期的なキャリアプランを2人で話し合い、計画的に行動することが重要です。結婚後の生活を見据え、資格取得やスキルアップ、副業の活用などを通じて、収入の基盤を強化していきましょう。
特に、正社員への転職を検討すると、社会保険や福利厚生の充実、安定した収入の確保などのメリットが得られます。また、フリーランスやリモートワークのスキルを磨けば、場所や時間に縛られない柔軟な働き方も可能です。
お互いのキャリアの方向性を共有しながら、安定した生活と自由な働き方を両立できるよう、計画的にキャリアを築いていきましょう。
フリーター夫婦が働きやすいおすすめの仕事5選
フリーター夫婦が安定した収入を得るためには、働きやすい職種を選ぶことが大切です。
以下の5つの職種は未経験でも始めやすく、柔軟な働き方が可能です。それぞれ見ていきましょう。
- 事務職
- 介護職
- 工場勤務
- 在宅でできる仕事
- 配達員
事務職
事務職は、パソコンの基本操作ができれば未経験でも始めやすく、決まった勤務時間で働けるため、安定した収入を得ながら無理なく働ける職場を探したい人に適しています。
労働時間が比較的長いため、職場によっては社会保険に加入できるかもしれません。
また、座り仕事が中心のため、長時間の立ち仕事が苦手な人や、体力に自信がない人でも働きやすい環境といえます。
また、派遣社員や契約社員の求人も多く、経験を積めば正社員になれるチャンスもあり、キャリアアップを目指しやすいのも魅力の1つです。さらに、リモートワークが可能な仕事も増えているため、在宅勤務が選べる職場がある点も注目すべきポイントといえるでしょう。
介護職
介護職は深刻な人手不足が続く業界のため、未経験でも採用されやすい職種です。資格を取得するとキャリアアップの道が広がり、長期的に安定した収入を得られるのも魅力の1つです。
介護職員初任者研修を修了すれば、幅広い業務を担当できるようになり、より条件の良い職場を選びやすくなります。さらに、実務者研修や介護福祉士の資格も取得すると、昇給や昇格も期待できます。
夜勤を含めたシフト勤務ができる場合、通常の勤務よりも高収入を狙えるため、より効率的に稼げるでしょう。ただし、体力を使う仕事でもあるため、無理なく働ける環境を選ぶことが大切です。
工場勤務
工場勤務はライン作業や仕分け作業などの単純作業が多く、マニュアルが整っているため、未経験でも比較的始めやすい仕事です。夜勤や交代勤務を選択すると時給が高くなり、効率よく稼げるのもポイントです。また、人と話す機会が少ないため、1人で黙々と作業するのが好きな人に適した環境といえます。
ただし、立ち仕事が多く、体に負担がかかるため、慣れるまで苦労するかもしれません。2人の生活スタイルに合った勤務形態を選びつつ、無理なく働ける職場を見つけましょう。
在宅でできる仕事
在宅勤務の最大のメリットは、通勤時間がないため、家事や育児に使える時間を増やせることです。仕事の合間に料理や洗濯をしたり、子どもを迎えに行ったりもできるため、家事や育児と両立しやすい利点があります。
未経験でもクラウドソーシングを活用すれば始めやすく、スキルを磨いて収入を増やすのも可能です。また、在宅ワークを副業として始めつつ、将来的に本業へ移行する道もあるため、キャリアの選択肢を広げられるでしょう。
配達員
フードデリバリーや宅配業の配達員は、自分の好きな時間に働ける自由度の高い仕事です。副業としても始めやすく、空いた時間を有効活用できるため、収入を補う手段としてもおすすめです。
配達員はアプリを利用するだけで手軽に仕事を始められるため、隙間時間を活用して収入を増やせます。働いた分だけ収入につながる成果報酬型の仕事が多く、やる気次第で高収入を狙えるのも魅力です。ただし、自転車やバイクを使用するため、事故には十分注意しましょう。
フリーター同士の結婚に関するよくある質問
フリーター同士の結婚に関して、多くの人が疑問に思う点をまとめました。
不安や疑問を解消し、楽しい結婚生活をスタートさせましょう。
- フリーターでも結婚式を挙げられますか?
- 結婚を機に「脱フリーター」を目指す方法は?
- フリーター同士で子育てはできますか?
フリーターでも結婚式を挙げられますか?
フリーターでも工夫次第で結婚式を挙げられます。
結婚式にはお金がかかるイメージがありますが、フォトウェディングや、少人数の挙式を選ぶと、費用を抑えながら特別な時間を演出できるでしょう。また、レストランウェディングや神社・教会でのシンプルな式、リゾート婚など、比較的低コストで挙式できるプランも増えています。
結婚式の形にこだわらず、2人にとって最適な方法を選ぶと、フリーターでも無理なく幸せな門出を迎えられるでしょう。
結婚を機に「脱フリーター」を目指す方法は?
結婚を機に正社員への転職を目指す人は多くいます。
フリーターから正社員へ転職するためには、主に以下の方法があります。
- 現在の職場で正社員として採用してもらう
- 転職サイトやエージェントを活用する
- 資格取得でスキルアップする
- オンラインスクールの講座で学ぶ
- ハローワークや自治体の支援を利用する
結婚を機に「脱フリーター」を目指す場合、転職活動とスキルアップを平行して進めることが重要です。安定した職に就くための準備を早めに進めると、充実した結婚生活を送れるでしょう。
フリーター同士で子育てはできますか?
フリーター同士での子育ては可能ですが、お金がかかるため、2人で協力しながら生活費や子育ての費用を確保しましょう。自治体の子育て支援制度(児童手当や保育園の補助制度など)を活用すると、経済的な負担を軽減しながら安心して子育てができます。
また「どちらか、または2人で正社員になる」「スキルアップして収入を増やす」といったキャリアプランを検討するのも有効です。転職支援や自治体の職業訓練を活用して、将来的に安定した生活を目指すのも1つの方法です。
まとめ
フリーター同士の結婚には、自由なライフスタイルや柔軟な働き方のメリットがある一方で、不安定な収入や社会保障の弱さといった課題も存在します。そのため、結婚後の生活を安定させるためには、将来設計について2人で話し合うことが大切です。
収入を増やそうと思うだけでなく、支出を抑えながら貯蓄すると、金銭面で安心できる暮らしが期待できます。フリーター同士だからこそできる働き方やライフスタイルを活かしつつ、お互いに協力しながら経済的な基盤を築いていくと、充実した結婚生活を送れるでしょう。




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