
ニートの方が何もしたくないと感じるのは甘えではありません。
過去のトラウマや心身の不調が原因で行動意欲がわかないケースもあります。
とはいえ、「現状をどうにかしなくては…」「このままでは将来が不安…」と感じている方も多いでしょう。
そこで、本記事ではニートの方が何もしたくないと感じる理由と原因別の対処法、おすすめの相談先をまとめました。
記事を読めば、何もしたくないと感じる原因やこれから始めるべき行動が明確になり、前に進むきっかけになるでしょう。
現状に強い不安を感じているニートの方は、最後まで読んでみてください。
- ニートの方が何もしたくないと思う要因は将来への不安・過去の挫折・心身の不調など
- 状況に応じて支援機関への相談・医療機関の受診・休養を検討しよう
- ニートの方に適した相談先はサポステ・わかものハローワーク・就職エージェントなど
- 何もしたくない理由を見つける
理由によって対処法はさまざま。就職活動そのものが対処法となることもある - 何もしたくない理由が解決できる働き方を見つける
「何にストレスを感じるのか」を考えて、それを避けられる働き方を選ぶことが大切 - 自分に合った向いてる仕事へ就職する
希望の条件で求人を探すには、プロである転職エージェントに相談するのもおすすめ

この記事の目次
ニートが何もしたくないと感じるのは甘えではない
ニートの方が何もしたくないと感じるのは、本人の意思だけで解決できない可能性もあるため、決して甘えではありません。
たとえば、過去の人間関係のトラブルや失敗経験がトラウマになっていたり、心身の不調を抱えていたりする場合は、自力で問題を解決するのが難しいでしょう。
周囲の理解とサポートが必要になることもあります。
自分を否定せずに「なぜ何もしたくないのか」「何がブレーキになっているのか」を冷静に見つめることが重要です。
次の項目でニートの方が「何もしたくない」と感じる理由をいくつか紹介しているので、自分に当てはまる原因を知るところから始めてみましょう。
ニートが何もしたくないと感じる理由

ニートが「何もしたくない」と感じるのは怠けや甘えではなく、さまざまな心理的・社会的要因が複雑に絡み合っているためです。
外からは無気力に見えても目標や目的の喪失、将来への不安、自己否定感、過去の挫折経験やトラウマ、心身の不調などが強く影響している場合が多くあります。
これらは本人の努力だけでは解決が難しく、長期的な引きこもり生活により生活リズムが崩れると、さらに「何もしたくない」という無気力状態を悪化させてしまうのです。
ニートが「何もしたくない」と感じる主な理由5点について、それぞれ解説します。
- 目標や目的を喪失しているから
- 将来への不安や自己否定感があるから
- 過去の挫折体験やトラウマがあるから
- 心身の不調を抱えているから
- 長期間の引きこもりで生活リズムが乱れているから
1. 目標や目的を喪失しているから
ニートが「何もしたくない」と感じるのは、目標や目的を見失っているのが大きな原因です。
働く理由や意味を感じられないと、人は自然と無気力になります。
特に「やりたいことが見つからない」「夢や希望を抱けない」状況にあると、何のために動くのかが分からず、行動する意欲も湧きません。また「どうせ自分には無理だ」といった諦めの気持ちも、目標の喪失につながります。
自信が持てなかったり、何をしても成功しないと思い込んでしまったりすると、自身の将来に期待できなくなり、どんどん動けなくなってしまいます。
このような状態では日常の中に意味を見いだせず、何もしないことで安心感を得ようとする傾向が強くなるのです。
2. 将来への不安や自己否定感があるから
「自分には将来がない」「何をしても失敗するに違いない」という強い不安や自己否定感があると、行動を起こす気力が大きく削がれます。
事実、厚生労働省の調査では、仕事をしていないことに対するうしろめたさを感じている方は80%を超えていることがわかりました(※)。
将来の見通しが立たない不安は人の心に重くのしかかり「何もしたくない」と思わせる原因になるのです。
未来に希望を見いだせない状態が続くと、気持ちがますます沈み込み、日常生活にも影響が及びます。
特に、就職活動や社会復帰を考えた際に「自分なんかにできる仕事はない」「また失敗するのが怖い」という気持ちが出てきます。
また、過去の失敗や周囲からの評価を気にするあまり、自分に価値を感じられず「どうせ何をやっても意味がない」と思い込んでしまうケースも少なくありません。
その結果、何かを始める前から心が折れてしまい、行動に移せなくなります。
※参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究」
3. 過去の挫折体験やトラウマがあるから
過去の失敗経験や人間関係のトラブル、いじめなどが強い心理的ダメージとなって残っている場合、それが行動の妨げになります。
学校や職場でのつらい経験は「もう傷つきたくない」という防衛反応を引き起こし「何もしたくない」と感じさせる原因になるのです。
事実、厚生労働省の資料によると、ニートのなかで不登校経験者・中退経験者はともに3割を超えていることがわかりました(※)。
このようなトラウマは、他人との関わりに対する恐怖心を強くするため、社会との接点そのものを避けるようになります。
「外に出るのが怖い」「人と話すのが怖い」などの思いが強くなると、何をするにもエネルギーが必要となり、その消耗を恐れて無気力になります。
また、誰にも理解されなかった経験や、何度も否定された記憶は、自己肯定感を大きく低下させるでしょう。
これらの要因が重なり合うと「何もしたくない」という気持ちが強まります。
※参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究」
4. 心身の不調を抱えているから
心身に不調を抱えている場合は「動きたくても動けない」という状態になります。
うつ病や不安障害、睡眠障害などがあると、日常的な活動すら大きな負担となり「何もしたくない」と感じるのは当然のことです。
このような場合は、意欲を持てないことを責めるのではなく、休みが必要なサインと捉えましょう。
無理に何かをしようとすると、さらに状態が悪化し、ますます無気力になる悪循環に陥ってしまいます。また、身体のだるさや頭痛、倦怠感が続く場合も、メンタル不調が原因の場合が多いと言われています。
心と体は密接に関わっているため、どちらか一方が不調でも、行動意欲には大きな影響を及ぼすのです。
5. 長期間の引きこもりで生活リズムが乱れているから
長期間にわたって引きこもっていると、生活リズムが完全に乱れ、昼夜逆転や睡眠不足、栄養バランスの崩れなどの状態になります。
これらの乱れた生活習慣を続けると心身に大きな悪影響を与え、やる気や集中力を著しく低下させます。特に、昼夜逆転の生活は体内時計を狂わせ、自律神経のバランスを崩すため、無気力感や倦怠感が強くなりがちです。
外の世界との接点が極端に減ると、人との関わりや社会的な刺激がなくなり「何かをしたい」という意欲が失われていきます。また、動かない生活が続くと体力も低下し、少し行動するだけでも大きな負担に感じるようになります。
その結果、心も体も疲弊してしまい、生活を立て直そうとする気力さえ失われていくのです。
ニートの割合は増加傾向にある
ニートの年齢別割合は以下の通りで、近年ニートの割合は増加しています。

| 平成14年 | 平成25年 | |
|---|---|---|
| 15~24歳 | 1.9% | 2.0% |
| 25~34歳 | 1.8% | 2.5% |
15~24歳のニート割合に大きな変化はありませんが、25~34歳においては年々ニートの割合が増えています。
この世代の人たちがニートになるのは、主に以下の理由です。
- 人付き合いが苦手
- 就活が上手くいかない
- 働かなくても生活に困らない
現在30代以下の人たちはネットの普及によって、あまり人と関わらない生き方が選べるようになりました。しかしその反面、人付き合いを苦手とする人や、コミュニケーション力が就活の課題となる人が増えています。
また実家が裕福な場合、ニートになっても生活が成り立ちます。
今の25~34歳の親世代は50~70代が多いですが、今の50~70代は高度経済成長期に働いていた人たちで、比較的裕福な家庭も多いのです。
こうした背景が25~34歳のニートを増加させた原因と考えられます。

何もしたくないがお金もない…おすすめの対処法を紹介
ニートが「何もしたくないけど、お金もない」という状況に直面した場合、無理に「頑張ろう」と気合いを入れるのではなく、自分の状態に合ったステップを1つずつ踏みましょう。
まずは、生活リズムを整えたり、小さな行動から始めたりすると、心と体が少しずつ整っていきます。
今の自分に合った仕事や学びの選択肢を見つけることも重要です。
「どのような仕事なら負担が少ないか」「どのようなスキルが役立つか」を考え、支援機関の助けを借りるのも良い方法です。
加えて、家計の見直しをしてお金の流れを把握したり、時には医療機関を頼ったりすると、問題を1つずつ解決していけます。
本章では「何もしたくないけれどお金も必要」という葛藤を抱えた方に向けて、現実的かつ無理のない対処法を9つ紹介します。
自分にできそうなものから、まずは1つ実践してみましょう。
- 必要に応じて医療機関を受診する
- 生活リズムを整える
- 小さな行動から始める
- 自分のやりたいことや得意なことを考えてみる
- お金の流れを把握する
- 支援機関に相談する
- 負担の少ない仕事から始める
- スキルの習得に取り組む
- 段階的に働く時間を増やす
1. 生活リズムを整える
生活リズムを整えることは、心と体の調子を取り戻すための基本です。
生活リズムが崩れると気分の落ち込みや無気力感につながりやすく、日常生活に影響を及ぼします。
夜更かしや昼夜逆転の生活が続くと、体内時計が乱れて心身のバランスが崩れやすくなり、やる気や集中力の低下を招く場合があります。
まずは毎朝同じ時間に起き、カーテンを開けて太陽の光を浴びることから始めましょう。
さらに、起きてすぐに水を飲むなど、簡単な習慣を取り入れると体が目覚めやすくなります。
その後、軽く体を動かしたり朝食をとったりすると自律神経が整い、気分が自然に落ち着いてきます。
最初から完璧を目指すのではなく、自分にできることを少しずつ積み重ねると、気持ちが徐々に前向きになっていくでしょう。
2. 小さな行動から始める
何もしたくないと感じているときに大きな目標を掲げても、気力が追いつかず挫折感につながる場合があります。
そのような場合は無理をせず、日常の中でごく小さな行動から取り入れることが大切です。
例えば「ベッドから出る」「顔を洗う」「窓を開けて空気を入れ替える」などの簡単な行動でも十分です。小さな一歩でも行動に移せたという事実が、自分を肯定する気持ちにつながるでしょう。
日々の積み重ねは少しずつ自信を回復させ、気持ちに前向きな変化をもたらします。
完璧を目指す必要はなく、できたことを素直に認めると、次の行動への原動力になります。
小さな行動が気分を変えるきっかけとなり、日々の生活を整える第一歩になるのです。
3. 自分のやりたいことや得意なことを考えてみる
気力が落ちているときは、自分の興味や得意なことすら見えにくくなるものです。しかし、過去を振り返ると、思わぬヒントを見つけられるかもしれません。
学生時代や以前の仕事、趣味などを思い出しながら「どのようなときに楽しいと感じたか」「どのようなことで人から感謝されたか」を考えてみましょう。
これらの経験を紙に書き出すと頭の中が整理されやすく、自分の強みや興味がより明確になります。
小さなことでも「得意」と思えるものは、将来の仕事や生活の方向性を考える手がかりになります。
自分で見つけるのが難しいと感じるときは、信頼できる友人や家族に話してみるのも良い方法です。自分では気づけなかった強みや可能性が見えてくるかもしれません。
4. お金の流れを把握する
お金の不安は、心の余裕を奪いやすい大きな原因の1つです。
将来への不安を少しでも和らげるために、まずは自分の支出を把握しましょう。
すべてを細かく記録しようとすると長続きしにくいため、固定費や大きな出費のみを洗い出すだけでも十分です。
家計簿アプリを活用したり、簡潔に書き出したりするだけで支出が整理しやすくなります。
どのようなことにお金を使っているのかが明確になると、節約のポイントや支出の優先順位が見えてくるでしょう。
家計の流れを見直す習慣をつけると、将来の生活設計や資金計画にも役立ちます。
小さな改善から積み重ねるとお金に対する不安が軽減され、心にも余裕が生まれます。
5. 支援機関に相談する
地域若者サポートステーション(サポステ)、わかものハローワーク、生活困窮者自立支援制度などの公的機関には、就労や生活に関するさまざまなサポート体制が整っています。
そのため「何もしたくないけれど、お金がない」と1人で問題を抱え込む必要はありません。
就職活動のサポートや金銭的な支援など、多くの制度が用意されており、状況に応じて具体的な助言を受けられるのが特徴です。
また、自分の状況を誰かに話すだけでも気持ちが整理され、冷静に物事を考えやすくなります。
相談を通じて、今の自分に利用できる制度や選択肢を知ると、不安が少しずつ軽減されるでしょう。
サポートを受けることは甘えではなく、再スタートのための大切なステップです。
まずは電話やインターネットで情報を調べてみるだけでも、心が軽くなるかもしれません。
6. 負担の少ない仕事から始める
「働かなくては」と思っても、フルタイム勤務を最初から目指すのは心身への負担が大きく、長続きしにくいものです。
そのため、短時間のアルバイトや在宅で取り組める仕事など、負担の少ない働き方から始めてみましょう。
週1〜2日の勤務や、好きな時間に始められる仕事を選べば、自分の体調や気分に合わせやすくなり、生活のリズムを少しずつ取り戻しやすくなります。
「今日はこれだけ働けた」という小さな成功体験が積み重なると、次の行動への自信にもつながります。
無理なく始めると長く働き続けられます。
仕事を通じて社会と関わる実感が得られると、日常生活にも張り合いが生まれ、気持ちも自然と前向きになるでしょう。
7. スキルの習得に取り組む
気力に少し余裕が出てきたら、新しいスキルを学んでみるのも有効な方法です。
何かに取り組むと生活に張り合いが生まれ、自己肯定感を高めやすくなります。
ハロートレーニングや求職者支援制度などの国の制度を活用すると、無料または低コストで学べます。
事務スキルやパソコン操作、プログラミング、デザイン、介護分野など、コースが豊富なため、自分の興味に合った分野を選びやすいのも魅力です。
学ぶ過程で「できること」が少しずつ増えていくと自信につながり、将来の選択肢が大きく広がります。さらに、学びの場を通じて新しい人との出会いや、自分でも気づかなかった可能性に触れられるかもしれません。
興味がある分野を学び続けると、次のステップへ進むための大きな力となるでしょう。
8. 段階的に働く時間を増やす
短時間の仕事に慣れてきたら、働く時間を少しずつ増やしていきましょう。
一気にフルタイムで働こうとせず、無理のないペースで取り組むことが大切です。
例えば、最初は午前中だけ勤務していた場合、問題がなければ午後の時間も加えてみる、あるいは週の勤務日数を1日増やしてみるなど、自分の体調や生活リズムに合わせて調整していくと安心です。
このように段階を踏んで働く時間を増やすと不安を和らげながら勤務できるため、安定して続けやすくなります。
自分の体力や集中力の変化を確認しながら進められると、自分に合った働き方を見つけやすくなるのも大きなメリットです。
焦らず一歩ずつ積み重ねていくと、無理なく職場や仕事に慣れていきます。少しずつ経験を重ねれば、働く自信が自然と育っていくでしょう。
9. 必要に応じて医療機関を受診する
「何もしたくない」と思う状態が長く続いているときは、うつ病や適応障害など、心の病気が関わっている可能性があります。そのため自己判断せず、心療内科やメンタルクリニックを早めに受診しましょう。
医師に症状や気持ちを伝えると、自分では気づけなかった原因や適切な対処法が見つかる場合があります。
また、必要に応じてカウンセリングや薬の処方を受けられるため、より速く回復できるのが強みです。症状が軽いうちに対処すれば、その分早く回復につながる可能性が高まります。
心の不調は誰にでも起こり得るものであり、専門家に頼るのはよくあることです。
自分の心身を守るためにも、必要なときには迷わず専門家の助けを借りましょう。
10. どうしてもつらい場合は休養する
何もしたくない状態が強く、体調面やメンタル面に大きな不安がある場合は、無理に動こうとせず休養することも選択肢のひとつです。無理に行動すると、かえって状態が悪化することもあります。
特に医療機関を受診し、適応障害やうつ病などの可能性が指摘された場合は、回復を最優先に考えましょう。
ただし、休養は「何となく続ける」のではなく、あらかじめ期間の目安を決めておくことが望ましいです。たとえば「まずは2週間しっかり休む」といったように区切りをつけることで、だらだらと長引くのを防げます。
しっかり休むことも前に進むための一歩と捉え、回復後に少しずつ行動を再開していきましょう。
何もしたくないニートの方におすすめの職種5選
何もしたくないニートの方におすすめの職種は、警備員・IT系職種・工場作業員・コンビニ店員・在宅ワークの5つです。
警備員・工場作業員・コンビニ店員は業務がマニュアル化されていて、ルーティンワークが中心なので、できるだけ覚えることを避けたいニートの方に適しています。
また、IT系職種は慢性的な人手不足で、未経験のニートの方でも採用されるチャンスは十分あるでしょう。自宅から出ることすら抵抗がある場合には、在宅ワークという選択肢もあります。
平均年収参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」
1. 警備員
警備員は、仕事内容が比較的シンプルでルーティン化されているため、何もしたくないと感じているニートの方でも始めやすいでしょう。
仕事は、施設や道路などの安全を守るために警備をおこないます。見回りや監視などが中心で、複雑な業務や高度なスキルを求められる場面は多くありません。
また、業務中の会話が少なく、コミュニケーションに不安を抱えている方でも働きやすい点も特徴です。未経験でも採用されやすく、研修制度が整っている企業も多いため、社会復帰の第一歩として適した職種といえます。
まずは無理なく働く経験を積みたいと考えている方は、チャレンジしてみてください。
| 平均年収 | 約379万円 |
| 求められるスキル | ・危機管理能力 ・正確な判断力 ・不測の事態への適切な対応力 |
| 向いている人の特徴 | ・責任感がある方 ・一人で黙々と作業するのが得意な方 ・注意力や観察力がある方 |
| 仕事に就くためには? | 学歴・資格は基本不問一般の求人サイトなどで仕事を探す |
参考:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
2. IT系職種
IT系職種は、IT技術を用いて企業やサービスの課題を解決する仕事の総称で、在宅で働ける案件が多く、人との関わりを最小限にしたいニートの方に向いています。
主なIT系職種の例を以下にまとめました。
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webデザイナー
IT業界は慢性的な人手不足にあり、経済産業省の資料によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足する可能性があるとの試算が出ています(※)。
今後も需要が高い分野のため、スキルを身につければ安定した収入につながりやすい点が魅力です。
研修制度を用意している企業も多く、未経験から知識やスキルを習得できる環境が整っており、自分のペースでスキルを身につけながら働きたい方にも適しています。
※参考:経済産業省「参考資料(IT人材育成の状況等について)」
| 平均年収 | 約578万円(※プログラマーの場合) |
| 求められるスキル | ・集中力 ・分析力 ・論理的思考力 |
| 向いている人の特徴 | ・好奇心が強い方 ・細かいミスに気づきやすい方 ・継続的な学習が苦にならない方 |
| 仕事に就くためには? | 学歴・資格は基本不問求人サイトやクラウドソーシングサイトなどで仕事を探すエージェントサービスを利用する |
参考:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
3. 工場作業員
工場作業員は、ルーティンワークが中心のため、何もしたくないと感じているニートの方でも取り組みやすいでしょう。
仕事は主に製品の組み立てや検品、梱包などを担当します。作業内容はマニュアル化されていることが多く、一度覚えてしまえば同じ作業を繰り返すケースがほとんどです。
また、個人で黙々と進める業務が中心で、職場での会話が少ない点も特徴といえます。人間関係のストレスを抑えながら働きたい方にもおすすめです。
未経験歓迎の求人も多く、特別な資格やスキルがなくても始めやすいので、働くことに慣れる目的でチャレンジしてみるのも良いでしょう。
| 平均年収 | 約336万円 |
| 求められるスキル | ・体力 ・集中力 ・忍耐力 |
| 向いている人の特徴 | ・集中力がある方 ・ルーティン作業が得意な方 ・ものづくりに関心がある方 ・勤務地にこだわりがある方 |
| 仕事に就くためには? | 学歴・資格は基本不問一般の求人サイトなどで仕事を探す |
参考:厚生労働省「倉庫作業員 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
4. コンビニ店員
コンビニ店員は、ルーティンワークが中心で、短時間での勤務も可能なケースが多いため、ニートから抜け出す際の最初の仕事に適した職種です。
仕事は、レジ対応・品出し・清掃など、幅広い業務を担当します。
業務内容はマニュアルが整備されていることが多く、未経験からでも比較的スムーズに覚えやすいでしょう。
また、シフト制で短時間勤務から始めやすく、自分の体調や生活リズムに合わせて働ける点もメリットです。最初は週2〜3日、数時間だけ働くといった形でもスタートできるため、いきなりフルタイムで働くのが不安な方にも適しています。
接客業ではありますが、日常的なやり取りが中心のため、徐々に人と関わることに慣れていきたい方にとっては、社会復帰のきっかけとして挑戦してみるのも良いでしょう。
| 平均年収 | 約384万円 |
| 求められるスキル | ・体力 ・正確さ ・コミュニケーション力 |
| 向いている人の特徴 | ・気配りができる方 ・責任感がある方 ・笑顔で接客できる方 |
| 仕事に就くには? | 学歴・資格は基本不問一般の求人サイトなどで仕事を探す |
参考:厚生労働省「コンビニエンスストア店員 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
5. 在宅ワーク
在宅ワークは、自宅で取り組める仕事全般を指し、家で直接他人と関わらずに仕事ができるので、人との関わりを避けたいニートの方におすすめです。主な在宅ワークの種類を以下にまとめました。
- Webライター
- 動画編集
- データ入力
- アフィリエイト
- イラストレーター
自分の興味や得意分野に合わせて選択が可能です。また、通勤が不要なため体力的な負担が少なく、生活リズムに合わせて柔軟に働ける点もメリットといえます。
いきなり外で働くのが不安な方や、体力面に自信がない方でもチャレンジしやすいでしょう。
自分のペースで作業を進めたい場合や、人間関係のストレスを抑えながら収入を得たい場合は在宅ワークに挑戦することも視野に入れてみてください。
| 平均年収 | 約428万円(※データ入力の場合) |
| 求められるスキル | ・パソコンスキル ・自己管理能力 ・各ジャンルの専門スキル |
| 向いている人の特徴 | ・一人での作業が苦にならない方 ・新しい知識やスキルを学び続けられる方 ・自分のペースで働きたい方 |
| 仕事に就くには? | 一般の求人サイトやクラウドソーシングで仕事を探す |
参考:厚生労働省「データ入力 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)」
何もしたくないニートの方におすすめの相談先6選
何もしたくないニートの方におすすめの相談先は「サポステ」「ジョブカフェ」「ハローワーク」などがあります。
いずれも自分のペースで段階的に就職を目指すのに効果的なサービスです。
ニートのなかで引きこもり状態にある方は、自立支援相談機関やひきこもり地域支援センターといった引きこもり専門の支援サービスを利用することをおすすめします。
また、就職・転職エージェントを利用すれば、仕事探し・応募書類の添削・面接対策などをサポートしてもらえるうえ、企業とのやり取りを代行してもらえる点がメリットです。
1. サポステ
サポステは、コミュニケーション講座や職場体験などを通じて段階的に社会復帰を目指せるため、無気力な状態でいきなり働くのが不安なニートの方におすすめです。
正式名称は「地域若者サポートステーション」で、働くことに不安を感じている若者を対象に就労支援を実施しています。
キャリア相談や履歴書の書き方指導、面接対策などを無料で受けられるため、何から始めればよいかわからない方でも安心して利用が可能です。
一人で悩み続けるのがつらいと感じている方は、まずは気軽に相談してみることから始めてみてください。
2. ジョブカフェ
ジョブカフェは、名前のとおりカフェのように気軽に立ち寄りやすい場所を目指して設置されたスペースなので、就職に対して抵抗があるニートの方でも利用しやすいでしょう。
キャリアカウンセリングや求人紹介のほか、セミナーや職業体験プログラムなど、仕事探しに関するさまざまなサポートを無料で受けられます。
スタッフに相談しながら、自分に合った働き方や進路を見つけられる点がメリットです。
若者の就職支援を目的とした都道府県運営の施設で、香川県以外のすべての地域に設置されているため、まずは情報収集の場として気軽に活用してみてください。
3. わかものハローワーク
わかものハローワークは、個別相談を中心に進められるため、何もしたくない状態が続いているニートの方でも自分のペースで就職活動を進めやすく、おすすめのサービスです。
専門の担当者がつき、求人紹介だけではなく、応募書類の添削や面接対策まで一貫してサポートしてくれます。
おおむね35歳未満の若者を対象にしており、通常のハローワークよりも手厚いサポートを受けられるのが特徴です。
予約制でじっくり相談できるケースも多く、不安や悩みを整理しながら進められます。
一人での就職活動に不安がある若いニートの方は、まず相談から始めてみると良いでしょう。
4. 自立相談支援機関
自立相談支援機関は、収入・住まい・人間関係など幅広い悩みに対応しており、状況に応じて支援プランを一緒に考えてもらえるため、将来が不安なニートの方におすすめです。
同機関では、生活に困りごとを抱えている方を対象に、就労や生活面のサポートを実施しています。すぐに働くことが難しい場合でも、生活の立て直しや就労に向けた支援を段階的に受けられる点が特徴です。
必要に応じて他の支援機関や制度と連携してもらえるため、一人で抱え込まずに済みます。生活や将来に不安を感じているニートの方は、現状を整理するためにも相談を検討してみてください。
5. ひきこもり地域支援センター
ひきこもり地域支援センターは、引きこもりの方やその家族を対象に、専門的な支援をしている公的機関で、自宅から出られない状態のニートの方におすすめです。
相談支援員が状況を丁寧にヒアリングし、本人に合った支援方法や今後の進め方を一緒に考えてくれます。無理に外に出ることを求めるのではなく、本人の状態に合わせて社会とのつながりを回復していく支援が受けられる点が特徴です。
必要に応じて訪問支援を実施している場合もあるため、外出が難しい方でも利用しやすい環境が整っています。
全国に設置されているので、引きこもり生活が長引き、抜け出す方法がわからなくて困っている方は、利用を検討してみると良いでしょう。
6. 就職・転職エージェント
就職・転職エージェントは、求人紹介から応募書類の添削、面接対策までを一貫してサポートしてくれる民間のサービスで、就職活動が不安なニートの方におすすめです。
専任のキャリアアドバイザーがつき、希望や状況に合わせて求人を提案してくれるため、自分で探す負担を減らせます。また、ニートや既卒向けのサポートに強いエージェントもあり、社会復帰に不安がある方でも利用しやすい点が特徴です。
企業とのやり取りも代行してもらえるため、就職活動のハードルを下げられるでしょう。
ある程度働く意欲が出てきた方や、プロのサポートを受けながら就職活動を進めたい方は利用を検討してみてください。
何もしたくないニートに関するよくある質問
本章では、何もしたくないニートに関するよくある質問に対して丁寧に答えていきます。
1人で抱え込みがちな悩みに光を当て、少しでも前向きに日々を過ごせるヒントや、不安を軽減させるための具体的な工夫を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
ニートが「何もしたくない」と感じるのは甘えではなく、心身の状態や環境の影響による場合が多いと言われています。
例えば、過去の人間関係のトラブルや失敗経験、極度のプレッシャーから自信を喪失し、無気力になるケースがあります。そのため、以前は興味があったことにも関心が持てず、日常生活さえ困難になる場合があるのです。
本人の意思だけで解決できない可能性もあるため、周囲の理解とサポートが必要です。
ニートを「甘え」と断定すると、状況を悪化させるかもしれません。
自分を否定せずに「なぜ何もしたくないのか」「何がブレーキになっているのか」を冷静に見つめつつ、小さな行動から取り組むと回復や前進につながるでしょう。
やる気が出ないときは無理に頑張ろうとせず、できることから始めましょう。
例えば、朝決まった時間に起きる、ベッドを整える、短時間でも日光を浴びるなど、簡単な行動を繰り返すと少しずつリズムが戻ります。
また、何もしたくない原因を理解するのも重要です。生活リズムの乱れや過度なストレス、失敗への恐れなどがある場合、それに気づくと対策が立てられます。
そして、小さな成功体験を積み上げれば「自分にもできる」と実感できるようになります。
まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。
何もしたくない状態でも取り組みやすい稼ぎ方として、単発アルバイトや在宅ワークなど、短時間でできる仕事が挙げられます。
履歴書不要の軽作業や日払いの仕事であれば心理的なハードルも低く、社会との接点を少しずつ持てるのが特徴です。また、ポイントサイトやアンケートモニターなど、スマートフォン1つでできる方法もあります。
大きく稼ぐのは難しくても、継続すればある程度の収入になります。
さらに、ライティングやデータ入力、イラスト制作、動画編集など、自分の得意なことを活かせば、在宅で継続的に収入を得ることも可能です。
無理のない範囲で「これならできそう」という方法を探してみましょう。
ニートから抜け出すまでにかかる時間は人によって異なりますが、数ヶ月から1年程度かかるのが一般的です。
大切なのは、焦らずに段階を踏んで社会復帰を目指すことです。
最初からフルタイムを目指すよりも、アルバイトや短期の派遣、職業訓練などを通じて働く感覚を取り戻す方法が現実的といえるでしょう。
地域若者サポートステーション(サポステ)やハローワークの活用も効果的です。
1人ですべてを解決しようとせず、第三者の力を借りながら進めていくと、スムーズに社会復帰しやすくなります。
自分のペースで小さな成功体験を積み重ねることが、ニート脱出への近道です。
ニートからでも正社員になることは十分に可能です。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、1年前にニートだった人が正社員になった割合は18%でした。
ただし、無職の期間が長い場合は「すぐ辞めないか」「働く意欲はあるか」を企業側が確認するため、準備と戦略が必要です。
まずは、アルバイトなどの働きやすい雇用形態から始めて実績を積みましょう。
その後、正社員登用制度のある企業を狙えば、比較的スムーズにキャリアを積めます。
また、履歴書や面接で「なぜ今働きたいのか」「働くためにどのような準備をしたか」を明確に伝えると、前向きな印象を与えられます。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状(P103-105)
ニートの期間を面接で説明する際は、正直かつ前向きに話しましょう。
嘘をつかず「なぜ無職だったのか」「何をしていたか」「どのような気づきがあったか」「なぜ働こうと思ったか」を整理して伝えます。
例えば「体調が優れず休養していた」「家族の事情で働けなかった」「将来の方向性を見直していた」など、理由を簡潔に説明したうえで「今は生活を整え、働く意欲がある」ことを強調しましょう。
企業は「今後続けて勤務できるかどうか」を気にするため、現在は問題なく働ける旨を明確に伝えると印象が良くなります。
何もしたくないという気持ちは、疲労やストレスの蓄積などによる場合もありますが、うつ病の可能性もあります。
うつ病の場合、気分の落ち込みや、興味・関心の喪失、食欲や睡眠の変化などが2週間以上にわたって続きます。
「今まで楽しめたことが楽しくない」「何をしても気持ちが動かない」という状態が続いている場合は注意が必要です。
無気力の状態が改善せず、日常生活に支障が出ている場合は、心療内科などの専門機関へ早めに相談しましょう。
自分では判断できない場合も多いため、まずは一度受診してみることをおすすめします。
何もしたくないと感じるときには、無理に頑張る必要はありませんが、最低限の生活習慣だけは維持しておきましょう。
例えば「睡眠や食事、水分をしっかりとる」「毎日決まった時間に起きる」「歯を磨く」「着替える」など、簡単な行動を1つだけでも継続すると、自身の生活を維持できます。
また「今日やることを1つだけ決める」という小さなルールを作ると、達成感が得られて少しずつやる気が戻るきっかけになるでしょう。
自分を責めずに「今は休む時期」と捉えながらも、心身を壊さない程度にリズムを保つと回復につながります。
まとめ
ニートの方が何もしたくないと感じるのは甘えではありません。
ただし、現状を変えるには何もしたくないと感じる原因を把握して、状況に応じた行動を起こす必要があります。
「朝10分散歩する」「やりたいことや得意なことを考える」などの小さな行動でも構いません。自分が今できる小さな行動の積み重ねが自己肯定感の向上につながります。
少しずつ行動意欲がわいてきたら、短時間のアルバイトや在宅ワークなど、自分にとって負担の少ない仕事から始めてみるのも選択肢のひとつです。
働くことに関して不安がある方は、ジョブカフェやわかものハローワーク、就職エージェントなど支援の手を借りることも検討してみてください。






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