相談満足度90.0%の『就職カレッジ®』はこちら ▷

ニートの割合は?日本での人口の推移と年齢別・学歴別のデータを紹介

ニートの割合は?割合の推移と年齢別・学歴別のデータを紹介

日本のニート人口は2023年時点で59万人いて、割合では15〜34歳人口の2.4%、およそ42人に1人がニートに該当します。そのため、ニートであること自体は決して珍しい状況ではありません。

また、年齢や学歴、ニート期間によって就職のしやすさや必要な対策は大きく異なりますが、自分の状況に合わせた行動を選ぶことで就職は可能です。

この記事では、日本におけるニート人口の推移や年齢別・学歴別の割合、ニートを続けるリスク、就職するために必要な対策について解説します。

ニートの定義

ニートについては、厚生労働省と総務省統計局が下記のように定義づけしています。

15~34歳の若者で、仕事に就かず、家事も通学もしていない人

参考:ニートの就労を支援する「地域若者サポートステーション」11カ所を追加選定|厚生労働省

15~34 歳の非労働力人口のうち家事も通学もしていない者

参考:労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要|総務省統計局

ニートと似た言葉に「若年無業者」や「失業者」が挙げられますが、それぞれ定義は異なります。

ニート・就学、就業、職業訓練に従事していない人々
・特に若年層(15~34歳)が対象
・家事や育児を行っていない人も含まれる
・働く意欲がない・または求職活動をしていない点が特徴
若年無業者・15歳から34歳の間で、就業せず、学校にも通っていない人々
・求職中である人も含まれる
・ニートより範囲が広いことが特徴
失業者・現在仕事をしていないが、働く意思があり、積極的に職を探している人
・年齢層を問わず、職探しを行っていることが特徴

失業者は、働く意思と求職活動がある点で、ニートや若年無業者と比べて、仕事に対し最も積極的な状態を指します。

ニートと若年無業者は対象の年齢層は同じですが、若年無業者には求職中など、働く意思がある人も含まれるため、若年無業者という定義の中にニートが含まれていると理解しましょう。

35歳以上の無業者の呼び方は?

35歳以上で仕事をしておらず、家事や通学もしていない方は、一般的に「中年無業者」と呼ばれます。

厚生労働省の「平成25年版厚生労働白書」における、中年無業者の定義は以下のとおりです。

35〜44歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者

引用:厚生労働省「平成25年版厚生労働白書-若者の意識を探る- 第2章 多様化するライフコース 第4節 仕事に関する意識」p.161

なお、厚生労働省のニートの定義から判断すると、35歳以上はニートに含まれません。しかし、ニートと同様に働いておらず家事や通学もしていない状態をわかりやすく表現するため、「中年ニート」と呼ばれることもあります。

ニートとフリーター・無職・引きこもりの違い

ニートとフリーター・無職・引きこもりの違いは、それぞれ「働いているか」「求職活動をしているか」「外出しているか」にあります。

それぞれの用語の定義を以下の表にまとめました。

用語定義
ニート15〜34歳で就業・通学・家事をしていない方
フリーター15〜34歳でアルバイトやパートを中心に生計を立てている方
無職仕事をしていない方全般
引きこもり6ヶ月以上にわたり社会参加を避け、自宅中心で生活する方

フリーターは就労しているためニートには該当しません。

無職は仕事をしていない方全般を指す言葉で、ニートはその一種です。ただし、ニートは求職活動をしていない状態を指すのに対して、無職は求職活動をしている方も含みます。

また、引きこもりは生活状態を表す言葉であり、ニートと引きこもりが重なる場合もあります。

日本におけるニートの割合と推移【最新版】

日本のニートの割合は、2023年時点で15〜34歳人口の2.4%となっており、近年は2%台前半で推移しています。

また、年齢別に見ると25〜34歳の割合が若年層の中でも比較的高く、学歴別では高卒が57.2%と半数以上を占めており、ニートの最終学歴として最も多い状況です。

さらに、世界と比較すると日本のニート割合は低水準であり、南アフリカやトルコなどの高割合国とは大きな差があります。

総人口に占めるニートの割合と推移

総務省統計局の資料によると、日本のニート(若年無業者)人口は2023年時点で59万人、15〜34歳の総人口に占めるニートの割合は2.4%です。

日本の15〜34歳の総人口に占めるニートの割合は、近年おおむね2%台前半で推移しています。

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、割合が2.7%まで上昇しましたが、その後は2.3〜2.4%前後でほぼ横ばい状態です。

▼ニートの人口と15〜34歳の総人口に占めるニートの割合

年若年無業者数総人口(15~34歳)割合
2019年56万人2,531万人2.2%
2020年69万人2,516万人2.7%
2021年58万人2,492万人2.3%
2022年57万人2,456万人2.3%
2023年59万人2,458万人2.4%

参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」

年齢別ニートの割合と推移

総務省統計局のデータによると、2023年のニートの割合は、15〜19歳が1.8%、20〜24歳が2.6%、25〜29歳が2.6%、30〜34歳が2.7%でした。どの年代も2019年と比べて少し上昇しています。

2020年は15〜19歳の割合が3.3%まで上昇しましたが、その後は低下しました。一方、他の年代は近年も2.5%前後で推移しています。

▼年齢別ニートの人口と各年齢の総人口に占めるニートの割合

年15~19歳20~24歳25~29歳30~34歳
2019年9万人(1.5%)15万人(2.4%)14万人(2.2%)17万人(2.5%)
2020年19万人(3.3%)18万人(2.8%)16万人(2.5%)17万人(2.5%)
2021年11万人(2.0%)16万人(2.5%)14万人(2.2%)17万人(2.6%)
2022年10万人(1.8%)16万人(2.6%)15万人(2.4%)15万人(2.3%)
2023年10万人(1.8%)16万人(2.6%)17万人(2.6%)17万人(2.7%)

参考:総務省統計局「労働力調査 統計情報データベース 基本集計結果 表番号1-2-1 就業状態,年齢階級別15歳以上人口(1953年~)」

※1人口:各年齢の非労働力人口から「通学」「家事」の人数を差し引いて集計)

※2年齢別ニート割合:※1で割り出したニート人口を各年齢の人口で割って算出

学歴別ニートの割合

労働政策研究・研修機構「非求職無業者(ニート)の経歴と意識、世帯の状況」によると、ニートの学歴別割合(※)は、次のようになっています。

※「15~34歳で仕事に就いていない人」の最終学歴の割合

最終学歴割合
中卒18.1%
高卒57.2%
短大・専門学校卒10.9%
大学・大学院卒13.2%

このデータを見ると、ニートの最終学歴は高卒が半数以上と、もっとも多いことがわかります。その理由として「高卒で就職したが早期離職した」「学歴がないため就職が困難」「大学や専門学校などを中退後高卒扱いになりそのままニートになった」なども考えられます。

世界のニートの割合

OECDの資料によると、世界の中でニート(15〜29歳)の割合が最も高い水準だったのは南アフリカで、割合は41.55%でした。また、トルコ・コロンビアなどの上位国では若年層の5人に1人以上がニート状態であることがわかりました。

総務省統計局の「労働力調査」によると、日本のニートの割合は34歳までを含めても2%台で推移しています。(※)対象年齢などの違いを考慮しても、国際的に見れば比較的低い水準であるといえるでしょう。

順位
15~29歳男性

15~29歳女性

15~29歳計
1位南アフリカ(39.31%)南アフリカ(43.80%)南アフリカ(41.55%)
2位トルコ(16.76%)トルコ(36.69%)トルコ(26.45%)
3位コスタリカ(16.65%)コロンビア(31.73%)コロンビア(23.54%)
4位スペイン(16.59%)コスタリカ(29.15%)コスタリカ(22.35%)
5位ギリシャ(16.17%)メキシコ(27.61%)ペルー(20.36%)

参考:OECD「就労教育や訓練を受けていない若者(ニート)」(2024年時点・データがある国のみ)

※参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」

ニートになった理由4選

ニートになる主な理由は、学校でのいじめや中退、精神的な病気、仕事のストレスの4つです。

実際に、厚生労働省の調査では、ニートの多くがいじめ経験や仕事への苦手意識を抱えていることがわかっています。(※)また、学校を中退したことがきっかけで進学や就職の機会を失い、そのまま無業状態になるケースも少なくありません。

さらに、精神的な病気や職場での人間関係の悩みなど、自分だけでは解決が難しい問題を抱えている場合もあります。

※参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」

理由1:学校でいじめられた

学校でいじめを受けて人間関係に強い不安や恐怖を感じたことがきっかけで、働くことそのものに抵抗を感じ、ニートになる方も多いです。

実際に、厚生労働省の資料では、ニート全体の55%が「学校でいじめを受けた経験がある」と回答していることがわかりました。(※)

いじめによって精神的なストレスを抱えると、学校へ通うことが難しくなり、不登校や中退につながるケースがあります。その結果、学業の継続や進学が困難になり、卒業後も就職活動に踏み出せなくなることがあるのです。

※参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」

理由2:学校を中退した

厚生労働省のデータによると、ニートのうち中退者の割合は、高校から大学、専門学校まで含めて約30%という結果でした。

学校を中退する理由として、以下が考えられます。

  • 学校になじめなかった
  • 学費が払えなくなった
  • 友人ができなかった
  • 勉強についていけなかった

いずれにしても中退した後、明確な目標が持てなかったり、ストレスで外出できず引きこもりがちとなり、結果としてニートになってしまう人も多いようです。

理由3:精神的な病気

精神的な病気をきっかけに、ニートとなる人も一定数います。病気を発症する要因としては、家庭環境や学生時代、就職先でなんらかの強いストレスを経験したことなどが考えられます。

精神的な病気は、決して本人のせいではありません。しかし治療に時間がかかったり、再発率も高く、がんばって就職しても、病気が再発して辞めざるを得ないケースもあります。

「厚生労働省職業安定局:障害者雇用の現状等」を見てみると、特に精神障害者の働く環境は厳しく、1年以内の定着率は約5割程度です。精神的な病気により「働きたくても思うように働けない」という状況に陥ってしまう人も多いのです。

理由4:仕事のストレス

厚生労働省のデータによると、仕事に対する意識の質問では、ニートの多くが以下の苦手意識を持っていると答えました。

  • 仕事をしていく上での人間関係:80.9%
  • 仕事を覚える:57.2%
  • 仕事で失敗を繰り返さない:59.8%
  • 教えてもらわなくても、周囲のやり方を見て覚える:60.2%

参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」

社会人として一度は就職したものの、高圧的な上司から怒られ続けたり、同期にいじめられたりして人間関係がうまくいかなくなると、仕事を辞めてしまったり、ふたたび働くのが怖くなったりすることがあります。

自分に厳しすぎる傾向がある人も、ニートになりやすいといえます。ささいなミスなどで自分の能力に自信を失くしてしまい、働くことから距離を置いてしまうことがあるのです。

ニートになりたいと考えている方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

ニートを続ける3つのリスク

ニートを続ける主なリスクは「生活が苦しくなる」「就職が難しくなる」「社会とのつながりが薄くなる」の3つです。

実際に、働いていない期間が長くなるほど正社員との収入格差が広がり、親の収入や年金に頼った生活を続けることが難しくなる可能性があります。

また、年齢を重ねるにつれて企業から求められる経験やスキルの水準は高くなるため、就職のハードルも上がりやすい傾向です。

さらに、人と関わる機会が減ることで孤独感や疎外感を抱きやすくなり、社会復帰への不安が強まることもあります。

1. 生活が苦しくなる

収入がない状態が続くため、ニートを続けると生活が苦しくなるリスクがあります。

ニートの場合、親の収入や年金に頼って生活しているケースも少なくありません。しかし、親が定年退職したり亡くなったりすると、これまでの生活を維持できなくなる可能性があります。

また、働いていない間は正社員との収入格差が広がることは避けられません。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、2025年の一般労働者の平均月収は34万600円で、年収換算では約408万円です。(※)

一年間働かないだけでも大きな収入差が生まれるため、将来的な生活設計にも影響を与えるでしょう。

※参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概要 一般労働者 賃金の推移」

2. 就職が難しくなる

年齢を重ねるほど企業から求められる経験やスキルの水準が高くなるので、ニート期間が長引くと就職が難しくなる傾向です。

労働政策研究・研修機構の資料によると、ニートから正社員に就職した方の割合は、20代前半だと男女ともに20%前後である一方、30代前半になると男女ともに10%台前半まで低下しています。

企業は年齢が上がるほど即戦力を求める傾向があるため、職歴がない状態では応募できる求人が限られる場合もあり得るでしょう。そのため、ニートから就職を目指す場合は、できるだけ早く行動を始めることが大切です。

▼ニートから正社員に就職した割合

年齢男性女性
20代前半20.6%22.7%
20代後半22.0%18.3%
30代前半12.5%10.7%

参考:労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③」p.105

3. 社会とのつながりが薄くなる

仕事や学校を通じた人間関係がなくなるため、ニートを続けると社会とのつながりが薄くなるリスクがあります。

働いていると職場の同僚や取引先の方などと関わる機会があるでしょう。しかし、ニートになると家族やオンライン上の知人など、限られた方としか接する機会がなくなります。

また、友人と連絡を取り合っていても、自分だけが仕事やキャリアの話についていけず、疎外感を覚えることもあるかもしれません。その結果、孤独感が強くなったり、自信を失ったりして、社会復帰へのハードルが高くなってしまう可能性が考えられます。

ニートから就職するために必要な対策を状況別に解説

ニートから就職する際は、20代前半の場合は既卒・第二新卒向け求人への応募、30代前半の場合は人手不足の業界への挑戦など、年齢によって対策が異なります。

また、学歴によっても適した就職活動の進め方は異なり、大卒は専攻にこだわりすぎず幅広い業界を見ること、高卒は学歴不問の求人を狙うことがポイントです。

さらに、ニート期間が短い場合は早めに求人へ応募し、長い場合は空白期間の説明や就職に向けた取り組みを準備しておく必要があります。自分の状況に合った対策を取ることで、就職成功の可能性を高めやすくなるでしょう。

年齢別の就職対策

ニートから就職する際は、20代前半なら既卒・第二新卒歓迎の求人に応募し、20代後半なら就職エージェントを活用し、30代前半なら人手不足の業界を狙いましょう。

年齢によって企業から求められるものが異なるため、就職活動の進め方も変わります。特に年齢が上がるほど就職難易度は高くなる傾向があるので、自分の状況に合った対策が欠かせません。

年齢就職難易度就職対策
20代前半低既卒・第二新卒歓迎の求人に応募する
20代後半中就職エージェントを活用する
30代前半高人手不足の業界を狙う

20代前半の場合

20代前半の場合は、社会人経験やスキルよりも、将来性や成長意欲を重視する企業が多いため、既卒・第二新卒歓迎の求人に積極的に応募しましょう。企業側から若手として見てもらえる20代前半であれば、ニート期間があったとしても、ほかの年代と比べると就職難易度は低い傾向です。

また、既卒・第二新卒向けの求人では、未経験者を前提とした研修制度が整っている企業も少なくありません。職歴がなくても応募できる求人も豊富にあるので、幅広い業界や職種に目を向けながら就職活動を進めることが大切です。

20代後半の場合

20代後半のニートの方は、就職エージェントを活用しながら就職活動を進めましょう。

30代だと利用対象外になる就職エージェントもあるからです。

20代後半になると、企業は将来性だけではなく、仕事への意欲や継続して働く意思も重視するようになります。そのため、20代前半と比べると就職難易度はやや上がる傾向です。

ですが、就職エージェントを利用すれば、求人紹介に加えて履歴書・職務経歴書の添削や面接対策などのサポートも受けられるので、安心して選考に臨めるでしょう。

30代前半の場合

30代前半のニートの方は、人手不足の業界を中心に求人を探してみましょう。人手不足が深刻な業界であれば、ニート・未経験でも採用される可能性があるからです。

30代前半になると、企業から即戦力を求められる傾向が強くなるため、20代と比べて就職難易度は高くなります。特に職歴がない場合は、応募できる求人が限られることも少なくありません。

しかし、人手不足に悩んでいる業界は多いので、30代前半でも就職は十分可能です。実際に、帝国データバンクの調査では、以下の業界で正社員の人手不足割合が高い結果となっています。

業界正社員の人手不足割合
情報サービス66.7%
運輸・倉庫65.9%
メンテナンス・警備・検査65.9%
建設65.7%
金融63.6%

参考:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年4月)」

学歴別の就職対策

学歴別では、大卒の場合は「専攻にこだわりすぎず幅広い業界を見ること」、高卒の場合は「学歴不問の正社員求人を中心に探すこと」が就職対策のポイントです。

また、中卒の方は職業訓練でスキルを身につけ、中退歴がある方は中退理由を前向きに説明できるよう準備しておきましょう。

学歴や経歴によって応募できる求人や企業から見られるポイントは異なるため、自分の状況に合った対策を取ることで就職の成功率を高めやすくなります。

学歴就職難易度就職対策
大卒低専攻に近い業界以外も幅広く見る
高卒中学歴不問の正社員求人を中心に狙う
中卒高職業訓練でスキルを身につけてから就職する
中退歴あり中~高中退理由を前向きな形で説明する

大卒の場合

大卒のニートの方は、大学の専攻に近い業界だけではなく、幅広い業界や職種に目を向けてみましょう。専攻にこだわりすぎると応募できる求人が減り、就職のチャンスを逃してしまう可能性があるからです。

大卒は応募条件を満たせる求人が多いため、ほかの学歴と比べると就職難易度は低い傾向があります。しかし、「大学で学んだ内容を活かさなければならない」と考えすぎると、選択肢を自ら狭めてしまうかもしれません。

たとえば、経済学部卒なら営業職、文学部卒なら接客職や人材業界など、専攻とは異なる分野で活躍している方も数多くいます。大卒という学歴を活かしながら幅広く求人を探すことで、自分に合った仕事を見つけやすくなるでしょう。

高卒の場合

応募できる求人の選択肢を狭めないためにも、高卒のニートの方は学歴不問の正社員求人を中心に応募してみましょう。

高卒の場合、大卒以上を応募条件としている求人には応募できないので、就職難易度は少し上がります。しかし、学歴よりも人物面や意欲を重視する企業を優先的に探していけば、就職は十分可能です。

たとえば、以下の職種では学歴不問で未経験者を募集している企業も少なくありません。

  • 営業職
  • 販売職
  • 介護職
  • 製造職
  • 配送ドライバー

学歴不問の求人を中心に探すことで、自分に合った仕事と出会える可能性を高められるでしょう。

高卒ニートは就職できる?職歴なしで正社員になる方法を解説!

中卒の場合

中卒のニートの方は、就職でアピールできる強みを増やすために、職業訓練でスキルを身につけてから就職活動を始めるのも選択肢のひとつです。

中卒の場合は応募できる求人が限られやすく、職歴もない場合だとさらに企業に評価してもらえる材料が少なくなるため、就職難易度は高い傾向があります。しかし、職業訓練を受講すれば、事務・介護・デザインなど、就職に役立つ知識やスキルを身につけることが可能です。

スキルを習得してから就職活動を進めることで、自信を持って選考に臨みやすくなるでしょう。

中卒ニートの末路…今からでも人生逆転する方法を一挙紹介!

中退歴がある場合

中退歴があるニートの方は、中退理由を前向きな形で説明できるよう準備しておきましょう。企業は中退した事実だけではなく、その経験をどう受け止めているかも見ているからです。

中退歴がある場合はない方と比べてやや就職難易度は上がるものの、中退した理由やその後の行動を前向きに説明できれば、マイナス評価を和らげられる可能性があります。

以下の例のように、反省と今後の意欲をあわせて伝えることが大切です。

▼具体例

大学では将来の目標が定まらず中退しました。当時は進路について深く考えずに行動してしまったことを反省しています。しかし、自分で進路を考える中で働くことの重要性を実感し、現在は正社員就職に向けて行動しています。

ニート期間別の就職対策

ニートから就職する際は、3ヶ月以内なら求人サイトや就職エージェントに登録して早めに仕事を探しましょう。3ヶ月〜1年以内の場合は資格取得やボランティア活動など、ニート期間中に取り組んだことを作ることが大切です。

また、1年を超える場合は、空白期間が長引いた理由を明確に説明できるよう準備しておきましょう。ニート期間が長くなるほど企業から空白期間について質問されやすくなり、就職難易度も上がる傾向があります。

ニート期間就職難易度就職対策
3ヶ月以内低求人サイト・就職エージェントに登録して仕事を探す
3ヶ月~1年以内中ニート期間で取り組んだことを作る
1年超高ニート期間が長引いた理由を明確にする(+サポステの活用も検討)

3ヶ月以内の場合

ニート期間が3ヶ月以内の方は、求人サイトや就職エージェントに登録して早めに仕事を探しましょう。一般的な転職活動の期間と重なるので、企業から長期離職とみなされにくいからです。就職難易度は比較的低い傾向があるため、空白期間について過度に心配する必要はありません。

また、求人サイトを利用すれば多くの求人を比較でき、就職エージェントを活用すれば求人紹介や応募書類の添削、面接対策などのサポートも受けられます。ニート期間が長引く前に行動を始めることで、就職の選択肢を広げやすくなるでしょう。

3ヶ月~1年以内の場合

ニート期間が3ヶ月〜1年以内の方は、その期間に取り組んだことを作るよう意識しましょう。企業から空白期間について質問される可能性が高くなるからです。

3ヶ月を超えると、就職難易度はやや上がる傾向があります。そのため、ニート期間をどのように過ごしたのかを説明できるようにしておくことが大切です。

たとえば、資格取得の勉強をしたり、ボランティア活動に参加したりした経験は、就職への意欲を示す材料になります。特別な実績がなくても継続して取り組んでいたことを伝えられれば、前向きな印象を与えやすくなるでしょう。

1年を超える場合

ニート期間が1年を超えている方は、働いていない期間が長引いた理由を面接で質問されやすいため、明確に説明できるようにしておきましょう。

働いていない期間が1年を超えると、企業から「長く働けるのか」「働く意欲があるのか」を懸念されやすくなるので、就職難易度は高くなる傾向があります。

そのため、空白期間の事実だけを伝えるのではなく、その期間に何を考え、何を学び、現在就職へ向けてどのように行動しているのかを説明することが大切です。

具体的な回答例を以下にまとめました。

▼回答例

働いていなかった期間中は地域のボランティア活動に参加していました。就職活動を先延ばしにしてしまったことは反省していますが、活動を通じて人と協力して取り組む大切さを学びました。その経験から働くことへの意欲が高まり、現在は正社員として社会に貢献できる仕事に就きたいと考えています。

また、一人での就職活動に不安がある場合は、サポステ(地域若者サポートステーション)などの支援機関を活用するのも良いでしょう。

「ニート 割合」に関するよくある質問

1. 心身の状態が不安なニートはどうすればいい?

心身の状態が不安な場合は、無理に就職活動を進めるのではなく、まずは回復を優先しましょう。体調や精神状態が安定していないまま働き始めると、就職しても長続きしない可能性があるからです。

特に、「気分の落ち込みが続く」「眠れない」などの症状がある場合は、医療機関への相談も検討してみてください。

そして、働ける状態まで回復したら仕事探しを始めましょう。いきなり正社員やフルタイム勤務が難しい場合は、アルバイトや在宅ワークなどから少しずつ社会復帰を目指すのも有効な方法です。

2. ニートの子どもを働かせるのに親はどうすべき?

ニートの子どもを働かせたい場合は、頭ごなしに叱るのではなく、まずは本人の悩みや不安に耳を傾けましょう。無理に就職を迫ると親子関係が悪化し、かえって社会復帰が遠のいてしまう可能性があるからです。

まずは、なぜ働けないのか、どのような悩みを抱えているのかを丁寧に聞き取り、必要に応じて就職支援サービスや医療機関への相談も検討してみてください。

また、親が求人を探したり応募を強要したりするのではなく、本人が自分の意思で行動できるようサポートすることも大切です。焦って結果を求めすぎず、少しずつ社会との接点を増やしていく姿勢を心がけましょう。

関連記事:働かない息子を働かせるには?親ができる正しい接し方や支援機関の紹介

まとめ

日本では15〜34歳人口のおよそ42人に1人、人口では59万人がニートなので、ニートであることは決して珍しい状況ではありません。しかし、ニート状態が長引くと生活が苦しくなったり、就職が難しくなったり、社会とのつながりが薄くなったりするリスクがあります。

一方で、年齢・学歴・ニート期間に応じた対策を取れば、ニートから正社員就職を目指すことは十分可能です。

まずは求人サイトや就職エージェントへの登録、職業訓練の受講など、自分の状況に合った方法で一歩を踏み出してみましょう。

ニート脱出診断
ニート脱出診断
正社員未経験の方に特化した就職支援サービス
正社員未経験の方に特化した就職支援サービス
まずは相談してみる

ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」