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ニートが「何もしたくない!」と感じる理由やおすすめの対処法を解説

ニートが「何もしたくない!」と感じる理由やおすすめの対処法を解説

ニートが「何もしたくない」と感じる理由は、甘えではなく、自己否定感や過去のトラウマ、心身の不調、そして社会との断絶などの深い理由が隠れている場合が多くあります。
これらの気持ちに押しつぶされ、ただ今日を生き延びることだけで精一杯になっている方も少なくありません。

本記事では、ニートが「何もしたくない」と感じる理由やニートの割合、おすすめの対処法について解説しています。

希望を少しでも取り戻せるような内容になっているため、ぜひ最後までご覧ください。

記事のPoint
  • ニートが何もしたくない理由は、疲れ、イライラ、現実逃避などに関係あり!
  • ニートが無気力状態から脱出するには、自分が何もしたくない理由と向き合うことが第一歩
  • 何もしたくない時は「時期を決めて休む」「日光を浴びる」「規則正しい生活をする」などの過ごし方がおすすめ
  1. 何もしたくない理由を見つける
    理由によって対処法はさまざま。就職活動そのものが対処法となることもある
  2. 何もしたくない理由が解決できる働き方を見つける
    「何にストレスを感じるのか」を考えて、それを避けられる働き方を選ぶことが大切
  3. 自分に合った向いてる仕事へ就職する
    希望の条件で求人を探すには、プロである転職エージェントに相談するのもおすすめ

ニートが「何もしたくない」と感じる理由

ニートが何もしたくない理由を説明する図

ニートが「何もしたくない」と感じるのは怠けや甘えではなく、さまざまな心理的・社会的要因が複雑に絡み合っているためです。

外からは無気力に見えても目標や目的の喪失、将来への不安、自己否定感、過去の挫折経験やトラウマ、心身の不調などが強く影響している場合が多くあります。

これらは本人の努力だけでは解決が難しく、長期的な引きこもり生活により生活リズムが崩れると、さらに「何もしたくない」という無気力状態を悪化させてしまうのです。

ニートが「何もしたくない」と感じる主な理由5点について、それぞれ解説します。

  • 目標や目的を喪失しているから
  • 将来への不安や自己否定感があるから
  • 過去の挫折体験やトラウマがあるから
  • 心身の不調を抱えているから
  • 長期間の引きこもりで生活リズムが乱れているから

1. 目標や目的を喪失しているから

ニートが「何もしたくない」と感じるのは、目標や目的を見失っているのが大きな原因です。

働く理由や意味を感じられないと、人は自然と無気力になります。
特に「やりたいことが見つからない」「夢や希望を抱けない」状況にあると、何のために動くのかが分からず、行動する意欲も湧きません。また「どうせ自分には無理だ」といった諦めの気持ちも、目標の喪失につながります。

自信が持てなかったり、何をしても成功しないと思い込んでしまったりすると、自身の将来に期待できなくなり、どんどん動けなくなってしまいます。

このような状態では日常の中に意味を見いだせず、何もしないことで安心感を得ようとする傾向が強くなるのです。

2. 将来への不安や自己否定感があるから

「自分には将来がない」「何をしても失敗するに違いない」という強い不安や自己否定感があると、行動を起こす気力が大きく削がれます。

将来の見通しが立たない不安は人の心に重くのしかかり「何もしたくない」と思わせる原因になるのです。未来に希望を見いだせない状態が続くと、気持ちがますます沈み込み、日常生活にも影響が及びます。

特に、就職活動や社会復帰を考えた際に「自分なんかにできる仕事はない」「また失敗するのが怖い」という気持ちが出てきます。

また、過去の失敗や周囲からの評価を気にするあまり、自分に価値を感じられず「どうせ何をやっても意味がない」と思い込んでしまうケースも少なくありません。
その結果、何かを始める前から心が折れてしまい、行動に移せなくなります。

3. 過去の挫折体験やトラウマがあるから

過去の失敗経験や人間関係のトラブル、いじめなどが強い心理的ダメージとなって残っている場合、それが行動の妨げになります。

学校や職場でのつらい経験は「もう傷つきたくない」という防衛反応を引き起こし「何もしたくない」と感じさせる原因になるのです。

このようなトラウマは、他人との関わりに対する恐怖心を強くするため、社会との接点そのものを避けるようになります。「外に出るのが怖い」「人と話すのが怖い」などの思いが強くなると、何をするにもエネルギーが必要となり、その消耗を恐れて無気力になります。
また、誰にも理解されなかった経験や、何度も否定された記憶は、自己肯定感を大きく低下させるでしょう。

これらの要因が重なり合うと「何もしたくない」という気持ちが強まります。

4. 心身の不調を抱えているから

心身に不調を抱えている場合は「動きたくても動けない」という状態になります。

うつ病や不安障害、睡眠障害などがあると、日常的な活動すら大きな負担となり「何もしたくない」と感じるのは当然のことです。このような場合は、意欲を持てないことを責めるのではなく、休みが必要なサインと捉えましょう。

無理に何かをしようとすると、さらに状態が悪化し、ますます無気力になる悪循環に陥ってしまいます。また、身体のだるさや頭痛、倦怠感が続く場合も、メンタル不調が原因の場合が多いと言われています。

心と体は密接に関わっているため、どちらか一方が不調でも、行動意欲には大きな影響を及ぼすのです。

5. 長期間の引きこもりで生活リズムが乱れているから

長期間にわたって引きこもっていると、生活リズムが完全に乱れ、昼夜逆転や睡眠不足、栄養バランスの崩れなどの状態になります。

これらの乱れた生活習慣を続けると心身に大きな悪影響を与え、やる気や集中力を著しく低下させます。特に、昼夜逆転の生活は体内時計を狂わせ、自律神経のバランスを崩すため、無気力感や倦怠感が強くなりがちです。

外の世界との接点が極端に減ると、人との関わりや社会的な刺激がなくなり「何かをしたい」という意欲が失われていきます。また、動かない生活が続くと体力も低下し、少し行動するだけでも大きな負担に感じるようになります。

その結果、心も体も疲弊してしまい、生活を立て直そうとする気力さえ失われていくのです。

ニートの割合は増加傾向にある​​

ニートの年齢別割合は以下の通りで、近年ニートの割合は増加しています。

平成14年平成25年
15~24歳1.9%2.0%
25~34歳1.8%2.5%
近年の年齢別ニートの割合を示すグラフ

15~24歳のニート割合に大きな変化はありませんが、25~34歳においては年々ニートの割合が増えています。この世代の人たちがニートになるのは、主に以下の理由です。

  • 人付き合いが苦手
  • 就活が上手くいかない
  • 働かなくても生活に困らない

現在30代以下の人たちはネットの普及によって、あまり人と関わらない生き方が選べるようになりました。しかしその反面、人付き合いを苦手とする人や、コミュニケーション力が就活の課題となる人が増えています。

また実家が裕福な場合、ニートになっても生活が成り立ちます。今の25~34歳の親世代は50~70代が多いですが、今の50~70代は高度経済成長期に働いていた人たちで、比較的裕福な家庭も多いのです。こうした背景が25~34歳のニートを増加させた原因と考えられます。

参考「厚生労働省:若年者雇用を取り巻く現状」

何もしたくないがお金もない…おすすめの対処法を紹介

ニートが「何もしたくないけど、お金もない」という状況に直面した場合、無理に「頑張ろう」と気合いを入れるのではなく、自分の状態に合ったステップを1つずつ踏みましょう。

まずは、生活リズムを整えたり、小さな行動から始めたりすると、心と体が少しずつ整っていきます。

今の自分に合った仕事や学びの選択肢を見つけることも重要です。
「どのような仕事なら負担が少ないか」「どのようなスキルが役立つか」を考え、支援機関の助けを借りるのも良い方法です。
加えて、家計の見直しをしてお金の流れを把握したり、時には医療機関を頼ったりすると、問題を1つずつ解決していけます。

本章では「何もしたくないけれどお金も必要」という葛藤を抱えた方に向けて、現実的かつ無理のない対処法を9つ紹介します。

自分にできそうなものから、まずは1つ実践してみましょう。

  • 必要に応じて医療機関を受診する
  • 生活リズムを整える
  • 小さな行動から始める
  • 自分のやりたいことや得意なことを考えてみる
  • お金の流れを把握する
  • 支援機関に相談する
  • 負担の少ない仕事から始める
  • スキルの習得に取り組む
  • 段階的に働く時間を増やす

1. 生活リズムを整える

生活リズムを整えることは、心と体の調子を取り戻すための基本です。

生活リズムが崩れると気分の落ち込みや無気力感につながりやすく、日常生活に影響を及ぼします。

夜更かしや昼夜逆転の生活が続くと、体内時計が乱れて心身のバランスが崩れやすくなり、やる気や集中力の低下を招く場合があります。まずは毎朝同じ時間に起き、カーテンを開けて太陽の光を浴びることから始めましょう。
さらに、起きてすぐに水を飲むなど、簡単な習慣を取り入れると体が目覚めやすくなります。
その後、軽く体を動かしたり朝食をとったりすると自律神経が整い、気分が自然に落ち着いてきます。

最初から完璧を目指すのではなく、自分にできることを少しずつ積み重ねると、気持ちが徐々に前向きになっていくでしょう。

2. 小さな行動から始める

何もしたくないと感じているときに大きな目標を掲げても、気力が追いつかず挫折感につながる場合があります。

そのような場合は無理をせず、日常の中でごく小さな行動から取り入れることが大切です。

例えば「ベッドから出る」「顔を洗う」「窓を開けて空気を入れ替える」などの簡単な行動でも十分です。小さな一歩でも行動に移せたという事実が、自分を肯定する気持ちにつながるでしょう。

日々の積み重ねは少しずつ自信を回復させ、気持ちに前向きな変化をもたらします。

完璧を目指す必要はなく、できたことを素直に認めると、次の行動への原動力になります。

小さな行動が気分を変えるきっかけとなり、日々の生活を整える第一歩になるのです。

3. 自分のやりたいことや得意なことを考えてみる

気力が落ちているときは、自分の興味や得意なことすら見えにくくなるものです。しかし、過去を振り返ると、思わぬヒントを見つけられるかもしれません。

学生時代や以前の仕事、趣味などを思い出しながら「どのようなときに楽しいと感じたか」「どのようなことで人から感謝されたか」を考えてみましょう。
これらの経験を紙に書き出すと頭の中が整理されやすく、自分の強みや興味がより明確になります。

小さなことでも「得意」と思えるものは、将来の仕事や生活の方向性を考える手がかりになります。

自分で見つけるのが難しいと感じるときは、信頼できる友人や家族に話してみるのも良い方法です。自分では気づけなかった強みや可能性が見えてくるかもしれません。

4. お金の流れを把握する

お金の不安は、心の余裕を奪いやすい大きな原因の1つです。

将来への不安を少しでも和らげるために、まずは自分の支出を把握しましょう。

すべてを細かく記録しようとすると長続きしにくいため、固定費や大きな出費のみを洗い出すだけでも十分です。

家計簿アプリを活用したり、簡潔に書き出したりするだけで支出が整理しやすくなります。
どのようなことにお金を使っているのかが明確になると、節約のポイントや支出の優先順位が見えてくるでしょう。

家計の流れを見直す習慣をつけると、将来の生活設計や資金計画にも役立ちます。

小さな改善から積み重ねるとお金に対する不安が軽減され、心にも余裕が生まれます。

5. 支援機関に相談する

地域若者サポートステーション(サポステ)わかものハローワーク生活困窮者自立支援制度などの公的機関には、就労や生活に関するさまざまなサポート体制が整っています。そのため「何もしたくないけれど、お金がない」と1人で問題を抱え込む必要はありません。

就職活動のサポートや金銭的な支援など、多くの制度が用意されており、状況に応じて具体的な助言を受けられるのが特徴です。

また、自分の状況を誰かに話すだけでも気持ちが整理され、冷静に物事を考えやすくなります。

相談を通じて、今の自分に利用できる制度や選択肢を知ると、不安が少しずつ軽減されるでしょう。

サポートを受けることは甘えではなく、再スタートのための大切なステップです。

まずは電話やインターネットで情報を調べてみるだけでも、心が軽くなるかもしれません。

6. 負担の少ない仕事から始める

「働かなくては」と思っても、フルタイム勤務を最初から目指すのは心身への負担が大きく、長続きしにくいものです。

そのため、短時間のアルバイトや在宅で取り組める仕事など、負担の少ない働き方から始めてみましょう。

週1〜2日の勤務や、好きな時間に始められる仕事を選べば、自分の体調や気分に合わせやすくなり、生活のリズムを少しずつ取り戻しやすくなります。

「今日はこれだけ働けた」という小さな成功体験が積み重なると、次の行動への自信にもつながります。

無理なく始めると長く働き続けられます。仕事を通じて社会と関わる実感が得られると、日常生活にも張り合いが生まれ、気持ちも自然と前向きになるでしょう。

7. スキルの習得に取り組む

気力に少し余裕が出てきたら、新しいスキルを学んでみるのも有効な方法です。

何かに取り組むと生活に張り合いが生まれ、自己肯定感を高めやすくなります。

ハロートレーニング求職者支援制度などの国の制度を活用すると、無料または低コストで学べます。

事務スキルやパソコン操作、プログラミング、デザイン、介護分野など、コースが豊富なため、自分の興味に合った分野を選びやすいのも魅力です。

学ぶ過程で「できること」が少しずつ増えていくと自信につながり、将来の選択肢が大きく広がります。さらに、学びの場を通じて新しい人との出会いや、自分でも気づかなかった可能性に触れられるかもしれません。

興味がある分野を学び続けると、次のステップへ進むための大きな力となるでしょう。

8. 段階的に働く時間を増やす

短時間の仕事に慣れてきたら、働く時間を少しずつ増やしていきましょう。

一気にフルタイムで働こうとせず、無理のないペースで取り組むことが大切です。

例えば、最初は午前中だけ勤務していた場合、問題がなければ午後の時間も加えてみる、あるいは週の勤務日数を1日増やしてみるなど、自分の体調や生活リズムに合わせて調整していくと安心です。

このように段階を踏んで働く時間を増やすと不安を和らげながら勤務できるため、安定して続けやすくなります。

自分の体力や集中力の変化を確認しながら進められると、自分に合った働き方を見つけやすくなるのも大きなメリットです。

焦らず一歩ずつ積み重ねていくと、無理なく職場や仕事に慣れていきます。少しずつ経験を重ねれば、働く自信が自然と育っていくでしょう。

9. 必要に応じて医療機関を受診する

「何もしたくない」と思う状態が長く続いているときは、うつ病や適応障害など、心の病気が関わっている可能性があります。そのため自己判断せず、心療内科やメンタルクリニックを早めに受診しましょう。

医師に症状や気持ちを伝えると、自分では気づけなかった原因や適切な対処法が見つかる場合があります。

また、必要に応じてカウンセリングや薬の処方を受けられるため、より速く回復できるのが強みです。症状が軽いうちに対処すれば、その分早く回復につながる可能性が高まります。

心の不調は誰にでも起こり得るものであり、専門家に頼るのはよくあることです。

自分の心身を守るためにも、必要なときには迷わず専門家の助けを借りましょう。

何もしたくないニートに関するよくある質問

本章では、何もしたくないニートに関するよくある質問に対して丁寧に答えていきます。

1人で抱え込みがちな悩みに光を当て、少しでも前向きに日々を過ごせるヒントや、不安を軽減させるための具体的な工夫を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

ニートが何もしたくないのは甘え?

ニートが「何もしたくない」と感じるのは甘えではなく、心身の状態や環境の影響による場合が多いと言われています。
例えば、過去の人間関係のトラブルや失敗経験、極度のプレッシャーから自信を喪失し、無気力になるケースがあります。そのため、以前は興味があったことにも関心が持てず、日常生活さえ困難になる場合があるのです。
本人の意思だけで解決できない可能性もあるため、周囲の理解とサポートが必要です。
ニートを「甘え」と断定すると、状況を悪化させるかもしれません。
自分を否定せずに「なぜ何もしたくないのか」「何がブレーキになっているのか」を冷静に見つめつつ、小さな行動から取り組むと回復や前進につながるでしょう。

何もしたくないニートはどうすればやる気が出る?

やる気が出ないときは無理に頑張ろうとせず、できることから始めましょう。
例えば、朝決まった時間に起きる、ベッドを整える、短時間でも日光を浴びるなど、簡単な行動を繰り返すと少しずつリズムが戻ります。
また、何もしたくない原因を理解するのも重要です。生活リズムの乱れや過度なストレス、失敗への恐れなどがある場合、それに気づくと対策が立てられます。
そして、小さな成功体験を積み上げれば「自分にもできる」と実感できるようになります。
まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。

何もしたくないときに稼ぐ方法は?

何もしたくない状態でも取り組みやすい稼ぎ方として、単発アルバイトや在宅ワークなど、短時間でできる仕事が挙げられます。
履歴書不要の軽作業や日払いの仕事であれば心理的なハードルも低く、社会との接点を少しずつ持てるのが特徴です。また、ポイントサイトやアンケートモニターなど、スマートフォン1つでできる方法もあります。
大きく稼ぐのは難しくても、継続すればある程度の収入になります。
さらに、ライティングやデータ入力、イラスト制作、動画編集など、自分の得意なことを活かせば、在宅で継続的に収入を得ることも可能です。
無理のない範囲で「これならできそう」という方法を探してみましょう。

ニートを抜け出すにはどれぐらいかかる?

ニートから抜け出すまでにかかる時間は人によって異なりますが、数ヶ月から1年程度かかるのが一般的です。
大切なのは、焦らずに段階を踏んで社会復帰を目指すことです。
最初からフルタイムを目指すよりも、アルバイトや短期の派遣、職業訓練などを通じて働く感覚を取り戻す方法が現実的といえるでしょう。
地域若者サポートステーション(サポステ)ハローワークの活用も効果的です。
1人ですべてを解決しようとせず、第三者の力を借りながら進めていくと、スムーズに社会復帰しやすくなります。
自分のペースで小さな成功体験を積み重ねることが、ニート脱出への近道です。

ニートからでも正社員になれる?

ニートからでも正社員になることは十分に可能です。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、1年前にニートだった人が正社員になった割合は18%でした。
ただし、無職の期間が長い場合は「すぐ辞めないか」「働く意欲はあるか」を企業側が確認するため、準備と戦略が必要です。
まずは、アルバイトなどの働きやすい雇用形態から始めて実績を積みましょう。
その後、正社員登用制度のある企業を狙えば、比較的スムーズにキャリアを積めます。
また、履歴書や面接で「なぜ今働きたいのか」「働くためにどのような準備をしたか」を明確に伝えると、前向きな印象を与えられます。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状(P103-105)

面接のときにニートの期間はどうやって説明する?

ニートの期間を面接で説明する際は、正直かつ前向きに話しましょう。
嘘をつかず「なぜ無職だったのか」「何をしていたか」「どのような気づきがあったか」「なぜ働こうと思ったか」を整理して伝えます。
例えば「体調が優れず休養していた」「家族の事情で働けなかった」「将来の方向性を見直していた」など、理由を簡潔に説明したうえで「今は生活を整え、働く意欲がある」ことを強調しましょう。
企業は「今後続けて勤務できるかどうか」を気にするため、現在は問題なく働ける旨を明確に伝えると印象が良くなります。

何もしたくない状態はうつ病のサイン?

何もしたくないという気持ちは、疲労やストレスの蓄積などによる場合もありますが、うつ病の可能性もあります。
うつ病の場合、気分の落ち込みや、興味・関心の喪失、食欲や睡眠の変化などが2週間以上にわたって続きます。
「今まで楽しめたことが楽しくない」「何をしても気持ちが動かない」という状態が続いている場合は注意が必要です。
無気力の状態が改善せず、日常生活に支障が出ている場合は、心療内科などの専門機関へ早めに相談しましょう。
自分では判断できない場合も多いため、まずは一度受診してみることをおすすめします。

何もしたくないときに最低限やっておくべきことは?

何もしたくないと感じるときには、無理に頑張る必要はありませんが、最低限の生活習慣だけは維持しておきましょう。
例えば「睡眠や食事、水分をしっかりとる」「毎日決まった時間に起きる」「歯を磨く」「着替える」など、簡単な行動を1つだけでも継続すると、自身の生活を維持できます。
また「今日やることを1つだけ決める」という小さなルールを作ると、達成感が得られて少しずつやる気が戻るきっかけになるでしょう。
自分を責めずに「今は休む時期」と捉えながらも、心身を壊さない程度にリズムを保つと回復につながります。

まとめ

ニートが「何もしたくない」と感じる背景には、目標の喪失や将来の不安、自己否定、心身の不調、トラウマ、生活リズムの乱れなどの複合的な要因があります。

これらは怠けや甘えではなく、本人の力だけでは解決が難しい深刻な問題です。そのため、まずは自分を責めないようにしましょう。

「何もしたくないけれど、お金もない」という悩みには、生活リズムの見直しや小さな行動からのスタートが有効です。

また、自分に合った仕事や学びの選択肢を探しつつ、支援機関の活用も検討しましょう。
さらに、スキルの習得や段階的な就労、必要に応じた医療機関の受診も、前向きな一歩となります。

無理をせず、自分のペースで小さな成功体験を積み重ねていくと、心の回復や社会復帰につながるでしょう。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」