
ニートが正社員になるためには、アルバイトから正社員を目指す方法を検討したり、ニートに特化した就職エージェントを活用するなど、あなたの状況に合わせた進め方を見つけることが非常に大切です。
この記事では、ニートの方が正社員になるための具体的な方法、正社員になれる理由、そしておすすめの業界・職種を徹底解説します。
さらに、企業が未経験者歓迎の求人を多く出している現状や、卒業後3年以内なら既卒枠で応募できる制度も紹介します。
この記事を読んで、ニート生活から抜け出し、自信を持って正社員として活躍するための第一歩を踏み出しましょう!
- ニートから正社員になる方法として、アルバイトからの正社員登用、転職エージェントを利用した就職などがある
- ニートから正社員になるためには、他責にしない姿勢、変化を受け入れる意志などが大切
- ニートから正社員になる際におすすめの職種は、営業職やサービス職など




この記事の目次
ニートでも正社員になれる?
正社員経験がないニートでも、就職支援サービスや職業訓練制度など正社員に向けた様々な準備に取り組み、アピールポイントを言語化することができれば、正社員になる事は十分に可能です。
昨今では実務経験を問わない求人や、新卒以外の募集を強化するような会社が増えてきていることもあり、ニートだからといって正社員就職ができないような市況感ではなくなってきています。
ニートから正社員になる上で重要になってくるのが、行動を起こすことです。
行動を起こさない限りいつまでたっても正社員になることはできませんので、就職エージェントやハローワークなど、自分にマッチしているサポートを受けられるサービスを利用することから始めると良いでしょう。
もしいきなり正社員になることが不安であれば、アルバイトや派遣などから徐々に社会の設定を持ち、自信をつけてから正社員を目指すのも有効です。
ニートから正社員になれる3つの理由
ニートから正社員になれる理由は、求職者よりも求人数の方が多いからです。
日本では少子高齢化の影響で慢性的な人手不足が続いており、求職者よりも求人数が多い傾向にあります。
他にも、未経験者歓迎の求人が増えていることや20代であればポテンシャル採用が期待できることから、ニートから正社員になれると言えます。
また、企業が20代の若年正社員の採用にあたって重視するポイントは、意欲やコミュニケーション能力です。経歴などを重要視されているわけではないからこそ、ニートの方でもアピール次第では正社員になれる可能性があるでしょう。
それぞれの理由について詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
理由1. 求職者よりも求人数の方が多い
日本では少子高齢化の影響により慢性的な人手不足が生じていることから、求職者よりも求人数の方が多い傾向にあります。
実際に、厚生労働省の調査によると、1人の求職者に対して何件の求人があるかを示す有効求人倍率は以下の表のとおりとなっています。
| 月 | 令和7年月有効求人倍率 | 令和6年月有効求人倍率 |
|---|---|---|
| 6月 | 1.14倍 | 1.16倍 |
| 7月 | 1.18倍 | 1.20倍 |
| 8月 | 1.18倍 | 1.23倍 |
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年8月分)について」
上記の表を見ると、前年に比べて有効求人倍率がわずかに下がっていますが、1%を超えているのでチャンスはあるでしょう。
一般的に、有効求人倍率は1%を超えていると、求職者に有利な売り手市場と言われています。
極端に有効求人倍率が高いわけではありませんが、売り手市場の状態は続いているので、あきらめずに挑戦してみてください。
理由2. 未経験者歓迎の求人が増えている
ニートが正社員になれる理由として、未経験者歓迎の求人が増えていることが挙げられます。
実際に、株式会社マイナビの調査によると、職種ごとに集計された未経験採用の平均人数は以下の表の通りです。
| 職種 | 2024年平均 | 2023年平均 |
|---|---|---|
| 営業 | 0.8人 | 0.5人 |
| 販売・フード・アミューズメント | 0.6人 | 0.5人 |
| 建築・土木 | 0.4人 | 0.3人 |
| 技能工・設備・配送・農林水産 | 0.5人 | 0.4人 |
参考:株式会社マイナビ「中途採用状況調査 2025年版(2024年実績)」
特に営業は未経験採用の平均人数が前年より0.3人も増えており、狙い目の職種と言えます。
経験がなくても、人柄や意欲が評価されれば、ニートの方でも正社員になれるチャンスがあるでしょう。
理由3. 20代であればポテンシャル採用が期待できる
ニートでも、20代であればポテンシャル採用が期待できます。
実際に、厚生労働省の調査によると、企業が若年正社員の採用にあたって重視した点は以下の表の通りになっています。
| 重視した点 | 新規学卒者割合 | 中途採用者割合 |
|---|---|---|
| 職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 79.3% | 72.7% |
| コミュニケーション能力 | 74.8% | 66.9% |
| マナー・社会常識 | 58.6% | 58.1% |
上記の表からわかる通り、学歴・経歴よりも意欲やコミュニケーション能力を重視する企業の割合が多いです。
学歴に自信がなかったり、働いた経験がなかったりするニートの方でも、他の場面でアピールすれば正社員になれる可能性があると言えるでしょう。
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ニートから正社員になった方の体験談
ニートから正社員になった方の体験談として、家族と全力で向き合った後に正社員になった方の体験談があります。
この方は、病気で体調を崩した家族と向き合うために3年弱仕事をしていませんでしたが、状況が落ち着いてから正社員への就職を成功させました。
また、消防士試験に2年費やした後正社員になった方の体験談もあります。この方は、2年間消防士の試験に挑戦するも不合格、その後貿易会社に就職を成功させました。
ここでは、上記を含めて5つの体験談を紹介していきます。自分と似た境遇の人がどうやって就職を成功させたのか、リアルな体験談を知りたい方は読み進めてみてください。
家族と全力で向き合った後に正社員になった方の体験談
| 役者をしていた30歳の時 | ジェイックの就活講座を受けて無事に就職先を決める |
| 入社して半年後 | 離れて暮らしていたご家族が病気で体調を崩し、家族と向き合うため退職。3年間仕事はせず、家族と向き合う。 |
| 退職してから3年後 | ご家族の状況が落ち着いたタイミングで改めて就職を決意し、再度ジェイックを利用。担当者との面談や就活講座を通じて自信をつける。 |
この方は病気で体調を崩してしまったご家族のために3年間仕事をしていませんでした。世間的には「ニート」と言われる状態だったことから、退職後の経歴を聞かれても話せることがないと不安だったそうです。
しかし、ジェイックの面談を受けたことで、無職の自分にも強みがたくさんあったのだと自信がついたそうです。
就活講座にも参加し、面接やコミュニケーションへの自信をつけていった結果、正社員就職を成功させました。さらに詳しい内容を知りたい方は、下記の記事で紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ジェイック就職カレッジ「面談・就活講座を通して自分に自信がついた」
消防士試験に2年費やした後正社員になった方の体験談
| 大学卒業後〜半年後 | カーディーラーの会社に入社するも、数字のプレッシャーに疲弊。 半年後、身内から「消防士にならないか」という話をもらい、カーディーラーの会社を退職する。 |
| カーディーラーの会社を退職〜1年後 | 公務員試験の予備校に通い、消防士試験に向けて猛勉強。 筆記試験は通過したものの、体力試験で不合格に。 |
| 消防士試験挑戦2年目 | 2回目の試験に向け勉強するも、その年の採用がなく、消防士試験を受けないことを決める。 友人からの紹介でジェイックを知り、就職カレッジに参加。貿易会社から内定をもらう。 |
この方は2年間消防士試験に挑戦するも、合格できず、悔しい思いをされました。
しかし、そこから就職活動をやり直し、第一志望の貿易会社の正社員への就職を成功させました。
海外事業をしたいという希望が認められ、現在はやりがいを持って仕事をしているそうです。
詳しい内容は、下記の記事で紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ジェイック就職カレッジ「石渡弘樹さんの就職成功体験談」
大学中退後フリーターを経て正社員になった方の体験談
| 大学3年生時、半年の休学後に中退 | 大学3年生時に、希望する研究室に入れず落胆。 半年間休学し、中退する。 |
| 中退後 | 大学を中退後は4ヶ月間ニート期間。 その後、回転寿司のアルバイトを始める。 |
| アルバイトを始めて3年半後 | 彼女に「就職しなかったら別れる」と言われ就活開始。 |
| 就職活動開始 | 人材紹介会社に行っても、派遣社員の求人ばかり紹介される。 インターネットでジェイックを見つけ説明会に参加。カレッジの研修を受ける。 集団面接会で第一希望だったメーカーに就職が決まる。 |
この方は、希望する研究室に入れなかったことから、精神的に落ち込んで大学を休学・中退されました。
4ヶ月のニート期間、3年半のアルバイトを経て、彼女からの言葉をきっかけに就職活動を開始しました。
ジェイックの研修で名刺交換や敬語の使い方を練習できたこと、同じ目標を持った仲間がいたことで自信をつけ、就職成功につながったそうです。
この方の詳しい体験談については、下記の記事で紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ジェイック就職カレッジ「土佐さんの就職成功体験談」
約10年ぶりの就職活動を経て正社員になった方の体験談
| 最初の大学卒業時 | 就職活動がうまくいかず、アルバイト先の本屋へ就職しようと考えるも、薬剤師の夢を諦められず薬学部へ入学する。 |
| 薬剤師の国家試験を受ける | 薬剤師国家試験に挑戦するもうまくいかず、2回・3回と挑戦するうちに35歳になる。 |
| 35歳、ジェイックに登録 | 薬剤師以外の道を目指すことを決め、ジェイックに登録する。 個別面談で希望を感じ、就活講座を受け、就職先が決まる。 |
一度目の就職活動の苦戦、薬剤師試験への挑戦を経て35歳になり、この年齢まで就職してこなかったことを問い詰められるのではという不安があったそうです。
ただ「ここで逃げたら就職できない」と感じ、勇気を出してジェイックの個別面談を予約したとのことです。
面談では35歳でもまだ残された道はあると感じ、不安は希望へと変わったと話します。
その後、就活講座を受けながら丁寧に就職活動を続けた結果、見事内定を獲得しました。
詳しい体験談を知りたい方は、下記の記事で紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ジェイック就職カレッジ「約10年ぶりの就活への寄り添い」
会計士の夢を諦めた後に正社員になった方の体験談
| 大学の就職活動時 | 会計士の資格取得のため勉強し、就職活動をせずに卒業。 卒業後も勉強を続けるも、限界を感じ、夢を諦めて就職する決意をする。 |
| 卒業後の就職活動 | ジェイックを含めて複数のエージェントに登録。既卒の就職活動の厳しさを知る。 ジェイックで丁寧なサポートを受け、第一志望の企業から内定をもらう。 |
この方は、大学在学時から夢である会計士の勉強を続けられていました。
就職活動は行わず、勉強する日々でしたが、想像以上の難易度に徐々にストレスが大きくなっていったそうです。
ある時、限界を悟り、夢をあきらめて民間就職へ切り替える決意をされました。
就職活動を始めたものの、既卒の厳しさや心の準備が整わないことから疲弊してしまいます。
そんなとき、ジェイックで心に寄り添った面談をしてもらい、安心できたそうです。
自分のペースでしっかりと準備をし、納得感を持って就職活動を行ったことで、第一志望のエンジニアの仕事に就職が決まりました。
さらに詳しい体験談が知りたい方は、下記の記事で紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ジェイック就職カレッジ「会計士の資格取得から進路変更!全くの未経験職種へ」
ニートから正社員になれない人の特徴
ニートから正社員になれない人の特徴をご紹介します。
ニートから正社員になるために必要なことは「きっかけ」と「行動」ですが、何かしらの理由をつけて行動できない人の特徴があります。
自分もそうなってしまっていないか、確認していきましょう。
1. 他責にする
何事も他責にする人は、ニートから抜け出すことはむずかしくなります。
他責とは、起こってしまったことを、自分でない何かのせいにすることです。
たとえば、学生時代のアルバイト先の上司に怒られたことをきっかけでバイトを辞め、その後ニートになってしまった場合h人が、ニートになったことをアルバイト先の上司のせいにし続けることです。
起こったことを他責にしてしまうと、自分自身の反省ができず同じことを繰り返してしまいます。
他責の反対語で自責があります。
起こったことは、自分にも要因があると考え、反省し改めていく姿勢がとても重要です。
2. 変化を嫌う
変化を嫌う人は、ニートから抜け出せません。
人間は本能的に「ホメオスタシス(恒常性)」といって、一定の状態を維持する力が無意識に働いてしまうため、身体は変化を嫌っています。たとえば、一度楽な生活をしてしまうと、つい楽な方に流されようとしてしまいます。
ホメオスタシスの力に逆らって行動をするには、強く意識を持って行動する以外にありません。身体は変化を嫌うことを理解した上で、意識的に変化を起こしていくことが必要です。
筋トレや早起きなどと同様に、強い意識で習慣化することが、変化を起こすポイントです。
3. 偏見を持つ
偏見を持つ人も、ニートから正社員になれません。
偏見とは偏った見方のことですが、言い方を変えると、「知らないことを決めつけて判断すること」です。
「肉体労働は大変そうだからしたくない」「営業はノルマが辛そうだから嫌だ」など、知らないことに対して決めつけてしまい、自分の可能性を自分で閉ざしてしまいます。
知らないこと、やったことがないことに対して敬意をもって、自分で体験するまで軽率に判断しないことが、就職先を考える上で非常に重要です。
4. ネガティブ思考
ネガティブ思考の人も、ニートから抜け出しづらくなります。
ネガティブが続くと、負のスパイラルに入ってしまい、ネガティブ思考から抜け出せなくなります。
「思考は現実化する」という有名な言葉もあるように、ネガティブな思考は、ネガティブな現実をもたらします。特に「自分はダメなやつだ」と思い続けると、自分に自信を持つことができなくなり、よりネガティブになっていくでしょう。
自分の思考は自分でしか変えられません。また、事実は自分の捉え方で変わります。ニートであることをネガティブに捉えるのか、またはニートである期間を自分と向き合う大切な時間だったと捉えるのかで、その後の行動は変わるでしょう。
メカニズムを理解し、意識的にポジティブな思考を持つことを心掛けましょう。
5. 行動力がない
行動力がない人は、ニートから抜け出せません。
ニートから抜け出すには、行動力が必要になりますが、はじめての行動は特に怖れてしまいがちです。また、行動をするには動機が必要です。
あなたがニートから抜け出したいのであれば、その気持ちはどこから来るのか自分に問いかけてみましょう。「友人と比較して焦った」「親を心配させたくない」などさまざまな気持ちがあるでしょう。
そのなかで、自分を行動させる源泉になりえる気持ちを整理し、行動するための動機を作り出すことが大切です。
ニートから就職ができなくて困っている方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
ニートから正社員になるまでのステップ・ロードマップ
ニートから正社員になるまでのステップ・ロードマップは、まず就職活動を行える準備をすることからはじめましょう。
生活リズムを整え、自己分析や業界・企業研究を行うことで、就職活動を効率的に進められるようになります。
準備ができたら就職支援サービスに登録し、就職活動をサポートしてもらいましょう。ブランクがあったり自信がなかったりする場合も、就職支援サービスに相談すれば、今後に向けたアドバイスを受けられます。
このほかにも応募求人のピックアップから内定をもらって入社するまでのステップを紹介していきます。各ステップの詳しい内容を知りたい方はこのまま読み進めてみてください。
ステップ1. 就職活動を行える準備をする
就活準備の1つ目は生活リズムを整えることです。昼夜逆転になり、生活リズムが乱れていると、面接など就職活動で力を発揮できません。
生活リズムを整えたら自己分析を行いましょう。自分の強み・弱みやどんな価値観があるかをはっきりさせることで、求人選びの軸ができたり、面接で軸のある回答ができたりするようになります。
業界・企業研究も就職活動の準備をする際に欠かせません。どんな仕事や働き方があるかを知ることで、自分に合った仕事選びをするのに役立ちます。
ここでは上記の3つの準備について紹介するので、詳しい内容が知りたい方は、参考にしてみてください。
就活準備1.生活リズムを整える
ニート正社員を目指すのであれば、まずは生活リズムを整えることから始めましょう。
昼夜逆転の生活をしていると面接で頭を働かせることができず、どれだけ就職活動をしても正社員になれないことになりかねません。
生活リズムを整えるといっても基本的なもので大丈夫です。朝晩決まった時間に起きるようにして、三食を栄養バランスよく食べる、適度に散歩などで運動するなど、基本的な生活リズムを整えるだけで就職活動に向けた土台を整えることができます。
また、生活リズムを整えることで心身が安定するため、就職活動で自信を持って動けるようになるのもポイントです。
いきなり理想的な生活リズムに切り替えることが難しくても、少しずつ改善する意識を持っておくと良いでしょう。
就活準備2.自己分析を行う
就職活動を進めるにあたっては、いきなり求人に応募するのではなく、まずは自分のことをよく理解するためにも、自己分析に取り組むことが重要です。
自己分析を通じて自分の強みと弱みを言語化できれば、自身に向いてる仕事や面接で自己PRに活用できるアピールポイントが見えてきます。
特にニートの場合は、ポテンシャルの高さを面接でアピールすることが求められますので、ニートの期間でどういったことに取り組み、どのような感情の変化があったのかをいつでも説明できるようにしておくことがポイントです。
自己分析にあたっては様々なツールが用意されていますが、どういった方法で取り組めばいいかプロから教えてもらいたいと考えている場合は、就職エージェントのアドバイザーに相談することがおすすめです。
就活準備2.自己分析を行う
ニートから正社員を目指す上では、就職サービスの利用が不可欠とも言えます。
自己分析とは「自分にはどんな強み・弱みがあって、どんな仕事なら力を発揮できるのか」を整理する作業です。
ニート期間が長いと、日常生活の中で自分の行動や考え方を振り返る機会が減り、結果として「自分には何が向いているのか」が見えにくくなりがちです。
強みや弱み、価値観がわからないと求人選びの軸が定まらなかったり、面接でうまく自分をアピールできなかったりします。
実際に、自己分析をしている状態とそうでない状態を比較すると、以下の表のようになるでしょう。
| 状態 | 求人選び | 面接 | 入社後 |
|---|---|---|---|
| 自己分析なし | ・選ぶ基準がわからずとにかく応募できる求人を探す | ・自分の良さを伝えられない ・空白期間の行動を説明できない | ・ミスマッチが起きやすい ・早期退職のリスクがある |
| 自己分析あり | ・自分に合う求人を選べる | ・落ち着いて自分の強みをアピールできる | ・仕事の奥深さを知る ・やりがいを感じやすい |
このように、ニートの方にとって自己分析は、自信を持って就活を進める上で欠かせない作業と言えるでしょう。
就活準備3.業界・企業研究を行う
業界・企業研究は、世の中にどんな仕事や会社があるのかを知り、自分が働けそうな場所を見つけるための作業です。
ニートの状態だと、どんな仕事があるかがわからない場合が多いです。ただ、業界・企業研究をしないまま就職活動を行うと入社後に「思っていたイメージと違った」と感じる場合があります。
たとえば、事務職は安定していてラクそうだからというイメージで入社すると、実際は残業ばかりだったというケースもゼロではありません。
こうしたミスマッチを防ぐためにも、業界・企業研究は積極的に行いましょう。
具体的には以下のようなステップで進めるのがおすすめです。
- 気になる仕事をざっくりインターネットで調べる
- 転職サイトの業界解説などのコラムを読む
- 口コミサイトやSNSで職種について検索する
上記を参考に、気になる仕事から調べてみてください。
ステップ2. 就職支援サービスに登録する
ニートから正社員を目指す上では、就職サービスの利用が不可欠とも言えます。
就職エージェントやハローワーク、地域若者サポートステーションなど、サポート機能が充実しているサービスを使うことで、ニートからでも安心して正社員を目指せるでしょう。
ニートの就職サポートが充実しているサービスであれば、自己分析や企業研究、書類作成や模擬面接の実施、求人の紹介など幅広いサポートを受けられるため、初めて就職活動に取り組むニートでもスムーズに正社員を目指すことができます。
就職支援サービス1. 就職エージェント
就職エージェントに登録することで、自分専任のアドバイザーが担当につき、就職活動における幅広いサポートを受けながら内定を目指せるようになります。
ニートの就職支援に特化しているエージェントも増えてきており、はじめての就職活動でも安心して利用できます。
就職エージェントに登録した後はキャリア面談を行い、自分の希望や強みに合致している求人を紹介してくれるようになります。また、履歴書の添削や模擬面接の実施などを無料で行ってくれるため、希望する職場からの内定獲得率を高めることが期待できます。
職歴に関係なく、自分本来の強みや考え方が活かせる求人を紹介してくれるため、自分で求人を探すよりも、効率的に腰を据えて働ける職場を見つけられる点が就職エージェントを使うメリットと言えます。
就職支援サービス2. ハローワーク
ハローワークは国が運営している公的な就職支援機関であり、全国各地に設置されている点が特徴です。最寄りのハローワークに行くことで掲載されている求人を検索できたり、職業相談や就活セミナーを通じて就職活動を進めていくことが可能です。
ニートやフリーターなど様々な人がハローワークで就職活動に取り組んでいるため、自分と同じ境遇の人と一緒に就職活動が進められている実感を持てるという点が、他の就職活動方法では見られない特徴です。また、若者や就職氷河期など世代に応じた支援が充実していますので、自分に合った支援を受けやすい点もハローワークならではのメリットと言えます。
職業訓練はハローワークで利用できる支援制度の1つであり、就職に必要なスキルを無料で身に付けた上で就職を目指していく方法です。
パソコン操作や介護、簿記、プログラミングなど、実務に直結する様々なコースが用意されているため、就職したい仕事が明確な人に特におすすめできます。
また、職業訓練期間中は所定の条件を満たすことで、毎月10万円を受け取りながら職業訓練の受講ができる「求職者支援制度」を利用できることがあります。
実務に直結するスキルを身に付けながら将来働く就職先を見つけたいと考えている人は、職業訓練の活用も検討してみると良いでしょう。
参考:厚生労働省:ハローワーク
参考:厚生労働省:ハロートレーニング
就職支援サービス3. 地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーション(通称:サポステ)は、15歳から49歳までの就職に悩む人を対象に就職支援を行っている厚生労働省委託の施設のことを言います。
サポステでは、キャリアカウンセリングや職場体験などの支援を無料で受けられるため、社会経験のないニートに特に向いている方法です。
全国すべての都道府県にサポステは設置されており、足を運ぶことで専門のスタッフが就職に対する悩みに寄り添いながら、段階的に就職までの準備をサポートしてくれます。
働くことそのものが初めてという人向けに運営されている施設ということもあるため、就職活動そのものに強い不安を感じているニートは、まずはサポステを利用してみるのも良いでしょう。
ただし、サポステでは求人紹介を行っていないので注意しましょう。求人を紹介して欲しい方や、早く正社員になりたい気持ちが強い方は、就職エージェントやハローワークの利用がおすすめです。
ステップ3. 応募求人をピックアップする
就職支援サービスに登録したら、応募求人をピックアップしていきましょう。
とはいえ、どんな基準で求人を選べば働きやすい会社と出会えるのか、わからない方も多いかもしれません。
無理なく働ける会社を見つけたい方は、以下の表をもとに求人をチェックするのをおすすめします。
| 求める条件 | 求人のチェックポイント | 理由 |
|---|---|---|
| 土日休みがほしい | ・年間休日120日以上か ・休日欄に「土日」と記載されているか | ・休みが安定し、生活リズムを整えやすい |
| 残業少なめがいい | ・残業時間の記載されているか (例:月10時間以下) | ・生活に余裕が生まれ、長く続けやすい |
| 体力に自信がない | ・軽作業とは具体的にどういう仕事か ・デスクワーク中心か | ・身体的な負担が少なく、続けやすい |
| とにかく早く働きたい | ・急募・未経験歓迎などの記載はあるか | ・採用までが早く、挑戦しやすい |
上記の条件をクリアしつつ「未経験歓迎」「学歴不問」の求人を狙うと選考に通りやすくなるでしょう。
ステップ4. 履歴書・職務経歴書を作成する
求人に応募する際は、履歴書・職務経歴書が必要になります。ニートで職歴がなくても職務経歴書の提出を求められるケースが多いので、両方とも準備しておきましょう。
正社員の経験がなければ、アルバイトの経験や空白期間の過ごし方を書きます。
とはいえ、ニートの期間が長いと、職務経歴書に何を書けばいいのか不安に感じてしまうかもしれません。
書き方がわからなくて不安な方は、就職支援サービスのアドバイザーに聞くのも一つの手です。
履歴書・職務経歴書の職歴欄を書く時のコツ
アルバイトも含めて一切職歴がなかった場合は、空白期間中にどのような取り組みをしていたかを伝えるのがコツです。
たとえば、履歴書の職歴欄は以下のように書くといいでしょう。
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 年 | 月 | 職歴 |
| 2025 | 3 | 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 卒業 |
| 適職を見極められず、就職先未定のまま卒業 | ||
| 就職活動・家事手伝いなどを経て〇〇のスキルを勉強中 | ||
| 以上 |
他にも次のような内容を職務経歴書に書くと、丁寧な印象を与えられます。
- 家庭の事情(介護・育児など)
- 資格取得のための勉強
- 留学
- ハローワークや就労支援サービスの利用
空白期間の取り組みについて書く時は、嘘を書かないように注意してください。
あとでバレた際に内定取り消しとなる可能性もあります。
職歴がなかったとしても事実を認めつつ、今後に活かしていく前向きな姿勢を伝えましょう。
【履歴書編】ニート期間にしていたことをアピールする
履歴書では、ニート期間にしていたことをアピールしましょう。
仕事に役立つ勉強などをしていれば、印象がよくなるからです。具体的には、以下のようなことをアピールすると効果的です。
- 資格の勉強をしていた
- プログラミング学習をしていた
- 英会話の勉強をしていた
ただ遊んでいたわけではなく、将来に向けて準備していたことが伝われば、採用される確率が上がります。
ニートの履歴書の書き方を知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
ステップ5. 面接対策をする
ニートの方は、対面のコミュニケーションに苦手意識を持っている場合が多いため、面接対策をしましょう。
厚生労働省がニート状態にある若者に対して実施した調査によると、就労に必要な基礎スキルのうち、64.8%の方が「面接で質問に答える」のが苦手と回答していました。
1回目の面接は誰でも緊張しやすいですが、回数を重ねるほど慣れていきやすいです。
人にもよりますが、だいたい3〜5回ほど面接を行えば慣れると言われています。
就職エージェントなどを活用して模擬面接をしてもらったり、よく聞かれる質問に対して答えを考えておいたりすると、自信を持って本番に臨めるでしょう。
よくある質問1. 空白期間は何をしていたか
企業がニートの方にするよくある質問として「空白期間は何をしていたか」があります。
この質問をする理由は、空白期間の行動からあなたの考え方や今後の働き方のイメージをしたいと考えているためです。
サボっていたかどうかを責めたいのではなく、その期間から何を学んだのかを知りたいと考えています。
回答のポイントは以下の通りです。
- 当時の行動を正直に伝える
- 目的や理由があれば加える(なければ素直に反省を述べる)
- 自分にとってこの時間は必要なものだったと前向きに伝える
上記のポイントを押さえた具体的な回答例を作成したので、参考にしてみてください。
空白期間は、自宅で過ごすことがほとんどでした。そんなとき、家族から声をかけられたことをきっかけに目が覚めました。
まずは生活リズムを正すことからはじめ、今は就職に向けて支援サービスを利用しています。
今後は、この空白期間の経験を無駄にせず、仕事に邁進していきたいと考えています。
よくある質問2. なぜ働いていなかったのか
企業が「なぜ働いていなかったのか」と質問をする理由は、以下の点を確認したいからです。
- 状況を整理して説明する力があるか
- 今は働く意思が明確にあるか
- 働いていなかった期間をどう受け止めているか
上記の点を伝えるために、回答では以下のようなポイントを抑えましょう。
- 働いていなかった理由を簡潔に伝える
- ニート期間中に学んだことを伝える
- 学んだことを今後にどう活かすかを伝える
具体的な回答例を作成したので、参考にしてみてください。
卒業後、どんな仕事を選べばいいのかが分からず、就活に踏み出せないまま時間が経ってしまいました。
ただ、その期間に自己分析や企業研究を行った結果、自分には事務・サポートのようなパソコン作業が向いていると考えました。
本当に向いているかどうかは実際に働いてみないとわかりませんが、それでも行動することが大切だと考えています。
まずは社会人としての第一歩を踏み出し、目の前の仕事に対して全力で取り組んでいく所存です。
よくある質問3. なぜ働こうと思ったのか
企業はこの質問を通じて、本気で働く気があるか、すぐ辞めてしまわないかを確認しています。
特に、ニート期間がある場合「またすぐ辞めてしまうのでは?」と不安を持たれやすいです。
働こうと思ったきっかけを具体的に伝える必要があるでしょう。
回答のポイントは以下通りです。
- 働こうと思ったきっかけを伝える
- 考えや気持ちの変化を具体的に伝える
具体的な回答例を作成したので、参考にしてみてください。
家族から声をかけられて将来のことを考えた際、このままではいけないと強い危機感を感じました。それが働こうと決意したきっかけです。
最初は不安が強かったですが、生活リズムを整えたり、パソコンの学習をしてみたりすることで自分にもできることがあると感じられるようになりました。
今はできるだけ長く働き続けたいと考えています。
ステップ6. 内定条件を確認して入社を承諾する
内定をもらったら、まずは企業から届く内定通知書や雇用契約書の内容をしっかり確認します。
そこには以下のような労働条件が記載されているので、入社前に必ず目を通しておきましょう。
- 給与
- 労働時間
- 休日
- 残業
- 勤務地
- 雇用形態
書類の内容に問題がなければ、企業から案内される入社手続きを進めていきます。
就職エージェントを利用している場合は、入社までサポートしてくれますが、そうでない場合は自分が企業とやりとりをしなければいけません。
案内をしっかりと確認し、丁寧に対応していきましょう。
就職サービスを使わずにニートから正社員になる裏技
就職サービスを使わずにニートから正社員になる裏技として、アルバイトから正社員登用を目指す方法があります。
この方法であれば、働き振りをみてもらった上で正社員へとステップアップが可能です。
他にも、紹介予定派遣を利用して正社員になる方法があります。
一定期間は派遣スタッフとして働き、その後お互いが合意すれば正社員として採用される仕組みです。
どちらの方法も就職支援サービスを使わなくても、正社員になれる可能性が高いと言えるでしょう。
面接で緊張してなかなか自分の良さを伝えられない方や、働く中で会社との相性を確認したい方は、ぜひ裏技も検討してみてください。
1. アルバイトから正社員登用を目指す
いきなり正社員になることに恐怖心を感じてしまうようなニートの場合は、アルバイトから正社員登用を目指してみるのも有効な手段となります。
アルバイトであれば正社員よりも比較的業務がシンプルということもあり、まずは社会経験そのものを積むことが可能です。
バイト先によっては、一定期間アルバイトとして働いた後に正社員として雇用切り替えができる「正社員登用制度」が利用できるケースがあります。
特に飲食、販売、製造のバイトにおいては、真面目に働くことで同じ職場・仕事内容のまま正社員になれるため、長期的なキャリア形成が築けるでしょう。
仮に正社員登用を活用して正社員になれなかったとしても、アルバイト経験を履歴書に書いて他の企業への正社員就職に役立てることもできるため、まずは短期間でも良いのでアルバイトから始めてみるというのも検討してみてください。
2. 紹介予定派遣で正社員になる
正社員はアルバイトだけでなく、派遣から目指すことができます。
特に紹介予定派遣という制度を使うことで、派遣として実務経験を積んだ後にそのまま派遣先に就職できるため、職場の雰囲気を把握した上で正社員になれるといった特徴があります。
紹介予定派遣では、派遣期間が終了する際に派遣先の企業と本人の両方が合意をした場合に、派遣から正社員に雇用を切り替えることができます。
実際の業務内容と職場の雰囲気を理解してから正社員になれるため、精神的にも無理なく社会復帰できる点がポイントです。
紹介予定派遣は派遣会社による就職サポートもありますので、履歴書の添削や面接練習などによって正社員になれる可能性を引き上げられるという点もメリットと言えるでしょう。
より正社員に近い働き方で社会経験を積んだ後に、正社員を目指していきたいと考えているニートにはおすすめできます。
ニートから正社員を目指す人におすすめの業界・職種
ニートから正社員を目指す人におすすめの業界職種をご紹介します。
おすすめのポイントは、人手不足で求人が多いことです。
業界視点と職種視点でご紹介していきます。あなたの性格によって、向いてる仕事を選んでみましょう。
ニートにおすすめの業界
業界別におすすめの理由をご説明します。
製造業界
製造業界は日本の代表的な業界です。
共通するのはものづくりをしている企業であり、工場を持っています。中でもおすすめなのは自動車製造の期間工です。
学歴不問で未経験OK、寮も完備しており、入社お祝い金が出る場合もあるためです。
期間工でニートを抜け出し、お金を貯めながら、次の正社員就職を目指すことは一般的です。
介護業界
介護業界はニートを抜け出すのにおすすめの業界です。
慢性的に人手不足であり、求人数も多いためです。体力が必要な仕事ですが、直接的に人の役に立つ実感もあり、仕事のやりがいを感じやすいといわれます。
資格なしで働くことができますが、就職前に「介護職員初任者研修(講習時間130時間)」にて知識を身につけることが多いです。
清掃業界
清掃業界もニートから抜け出すのに有効な業界です。
清掃業は希望する人が少なく、慢性的な人手不足なためです。清掃する物件により、夜間であったり、朝早くから午前中であったり、仕事の時間が異なるので自分が働きやすい時間を選べることもメリットです。
仕事中は1人で黙々と作業することが多く、コミュニケーションが苦手な人にもおすすめです。
物流業界
物流業界もニートにおすすめな業界です。
最近ではネットショッピングの利用が広がり、物流業界は人手不足に陥っているためです。
運転免許は必要になりますが、仕事は基本1人で行うことが多く、コミュニケーションが苦手でも安心です。車の運転が好きな人には特におすすめです。
IT業界
プログラミングやコーディングの知識があるならIT業界はおすすめです。
どこの企業もデジタル化の波に乗り遅れないよう、急ピッチでIT化を進めているためです。ITスキルを面接等で証明できれば、未経験でも採用される可能性があります。
他業界に比べても、給料も高く、今後の将来性も期待できます。
ニートにおすすめの職種
職種別におすすめをご紹介します。
営業職
ニートに営業職はおすすめです。
営業職はほとんどが未経験歓迎であるためです。さらに、「コミュニケーション力」「交渉力」「自己管理力」など仕事に必要なスキルを上げるには最適な職種でもあります。営業職で就職し、数年間スキルを磨いて、その後のキャリアアップを目指すことができます。
営業はノルマが怖いという声もありますが、「ノルマに満たず残業を強いられる」「ノルマ達成できないと給与が下がる」などのブラック企業でないことが確認できれば問題ないでしょう。
サービス職
サービス職もニートにはおすすめです。飲食のホールからホテルのフロント、アパレルの販売など多種多様で、自分に合った就職先が選べるためです。
未経験者歓迎の仕事がほとんどで、比較的簡単に就職することが可能です。また、正社員は店長候補になることが多く、真面目に何年か働けば、お店を任せてもらえることもあるでしょう。
まとめ
ニートから正社員になる事は決して不可能ではありません。
慢性的な人手不足が起きていることもあり、求職者よりも求人数の方が多く、社会人経験がないニートでも面接対策をしっかりすれば正社員になりやすい状況と言えるでしょう。
初めての就職活動で不安を感じているニートであれば、ニート向けの就職エージェントの活用がおすすめです。
専任のアドバイザーと二人三脚で理想の正社員就職を目指すためにも、まずは一歩踏み出してみることを意識してみてください。






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