
高校卒業後にフリーターとして働くことには、自由な時間を持ちながら社会経験を積めるといったメリットがあります。
人間関係のストレスを感じにくく、夢を追い求められるといった特徴もあるものの、収入や社会的信用といった面でリスクも伴います。
また、高校卒業後フリーターの期間が長くなると、正社員就職がしにくくなるといったデメリットもありますので、短期的な魅力だけでなく、将来どういった影響があるのかあらかじめ確認しておくことが重要です。
この記事では、高校卒業後フリーターになるメリットやデメリット、将来正社員を目指す際のポイントや仕事の探し方を網羅的に解説します。




高校卒業後フリーターになるのはあり?
結論として、フリーターは一時的な選択であれば十分にありな選択肢です。
一方で、目的や期限を決めず長期化させるのは避けるべきといえます。
なぜなら20代のうちは、キャリアの再スタートを切りやすい時期だからです。
実際、未経験者を歓迎する求人は比較的多く、フリーター期間があったとしても正社員への就職を目指しやすい傾向があります。
そのため「将来やりたいことを見極める期間」としてフリーターを選ぶのも一つの方法です。
しかし、フリーター期間が長引くほど状況は厳しくなります。
年齢が上がるにつれて未経験者採用の枠が減少しやすいからです。結果として、30代以降に正社員を目指す際、選考のハードルが上がる可能性があります。
高校卒業後にフリーターになるか迷っている人は、以下の表を参考にしてみてください。
| フリーターを選んでも支障が出にくい人 | フリーターを選ぶと支障が出やすい人 |
|---|---|
| ・フリーター期限を明確に決めている ・就職活動を並行して進めている ・資格取得を検討している ・20代前半〜中盤である | ・フリーター期限を決めていない ・今後の将来やスキル習得について何も考えていない ・年齢が20代後半以降である |
「フリーターを選ぶと支障が出やすい人」に多くあてはまる方は、早めに方向性を見直すことをおすすめします。
高校卒業後フリーターとして働く人の割合は?
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、高校卒業後フリーターとして働く人の割合は40.7%です。(アルバイト・パート・契約社員・派遣の合計)一方、正社員として働く人の割合は49.4%と半数近くの人が正社員として働いていることが分かります。
つまりフリーターとして働く高卒よりも、正社員として働く高卒のほうが多い、ということです。
| 正社員(公務含む) | アルバイト・パート | 契約・派遣等 | 自営・家業 | 失業 | 無職で何もしていない | 無職で進学準備等 | その他・在学中 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 高卒 | 49.4 | 35.8 | 4.9 | 3.0 | 1.5 | 1.9 | 1.5 | 1.9 | 100.0 |
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」
ちなみに正社員の就業割合で見ると、大学・大学院卒は「76.2%」、専門・短大・高専卒は「61.5%」と、こうした学歴に比べると低くなっています。
それでもおよそ2人に1人は正社員就職を実現していることからも、高卒からの正社員就職は決して不可能ではないことが分かるでしょう。
高校卒業後にフリーターになる6つのメリット
高校卒業後にフリーターになることで、働く時間など自由が効いたり、責任の重い仕事が少ないことで仕事を通じたストレスを感じにくいといったメリットがあります。
また、芸能活動やスポーツなど夢を追いながら生活できたり、様々な仕事経験を積めるという点はフリーターならではの特徴と言えます。
他にも、正社員と違い時給制で働くことが多いため、働いた分だけ稼げるというのも若いうちは大きなメリットになりえます。まずは高校卒業後にフリーターになるメリットを6つの観点から解説します。
メリット1:人間関係のストレスを感じない
1つめのメリットは、人間関係のストレスをそこまで感じずに済むことです。
たとえば会社で正社員として働くと、上司や先輩といった社内の人だけでなく、社外の人と交流する機会も多いものです。
必然的にさまざまな人と接することになるため、自分の性格とはどうしても合わない人とも仕事をしなければいけません。
一方でフリーターの場合、勤務先のスタッフとのやり取りは生じるものの、関係性としては狭いため、正社員ほどストレスを感じずに働けることも多いのです。
メリット2:収入・働く時間などの自由度が高い
たとえば正社員の場合、基本的には毎月支払われる給料は固定です。
どれだけ成果を上げても給料に反映されないこともあり、インセンティブ(追加の報酬)が発生するような仕事でもない限り、給料の上乗せはそこまで期待できません。
一方でフリーターの場合、働く気持ちさえあれば、複数の勤務先を掛け持ちするなども可能です。
時給こそ正社員と比べると低いですが、そのぶん勤務時間を増やせばある程度の額は稼げるため、「働いた時間に見合う給料をしっかり手にしたい」と考える人にとっては特に大きなメリットといえるでしょう。
また、正社員の場合には、基本的には出勤時間が定められています。
たとえば13:00~16:00までは必ず働き、それ以外の出勤時間は社員に任せる「フレックス制」を採用する会社も増えてはいますが、それでも勤務時間の全てを社員の裁量だけで決められる会社はほぼありません。
一方でフリーターの場合には、個人の予定に合わせてシフトを提出できます。
夕方以降は趣味の時間にあてたいので早朝から働く、または朝が弱いので夕方~深夜にかけてシフトを入れるなど、このように自分の希望するスタイルに合わせた働き方を実現しやすいのはフリーターだからこそのメリットといえるでしょう。
メリット3:他の活動と両立しやすい
フリーターは、シフト制など柔軟な働き方を選びやすいため、趣味やスポーツ、芸能活動など自分がやりたいことや夢を追いながら生活できるといった、他の活動と両立しやすいメリットが挙げられます。
株式会社マイナビの「フリーターの意識・就労実態調査(2024年版)」では、フリーターをしている目的は「趣味のため」と回答している割合が34.8%にも登ります。
フリーターは正社員のように勤務時間が固定されていないため、自分の好きなように毎日を過ごせます。
特に若いうちに幅広い経験をしたい人や、将来の選択肢を探している人にとって、時間的な自由度は非常に魅力的と言えるでしょう。
メリット4:責任の重い仕事が少ない
正社員と比べ、フリーターは判断が必要になるような責任の重い仕事が少なく、ルーティンワークのように働けることから、精神的な負担が軽い点もメリットと言えます。
例えば、接客業では基本的に接客やレジ業務、飲食店であれば調理補助や配膳といった役割が中心です。
責任の範囲が限定されていることもあり、プレッシャーを感じにくく、自分のペースで仕事に取り組めます。
特に社会に出たばかりの高校卒業後の人や、気軽に働き始めたい人にとっては適した選択肢と言えるでしょう。
ただし、責任が軽い分キャリアアップや昇給の機会が限られる点は理解しておく必要があります。
メリット5:様々な仕事経験を積める
フリーターは、同期間で複数のアルバイトを経験できるため、幅広い職種や業界に触れながら働ける点もメリットです。
飲食、販売、コールセンター、物流など様々な現場で働くことで、自分の適性を見極めるきっかけを作れます。
社会に出てからすぐに正社員として就職すると職種が固定されて視野も狭まりがちですが、フリーターであれば短期間で多様な職場を経験できるため、将来のキャリア選択に役立つこともあるでしょう。
メリット6:就活に必要なスキルを身につけられる
フリーターは自由に使える時間が多い働き方のため、必要に応じて社会人として求められる基本的なスキルを習得できる点もメリットです。
例えば、ハローワークの職業訓練を活用すれば、プログラミングやWebデザイン、設計、飲食など様々な知識やスキルを習得できます。
それだけでなく、アルバイトを通じて得られるコミュニケーション力やチームワークは、正社員就職においてどんな仕事においても評価される素質です。
職業訓練での経験やアルバイトでのエピソードを具体的に伝えれば、就職面接における自己PRとしても活かせるでしょう。

高校卒業後にフリーターになる6つのデメリット
高校卒業後にフリーターになるのは、メリットだけでなくデメリットも存在します。
柔軟な働き方や幅広い経験が得られることと引き換えに、同年代と収入に差が出たり、そもそも雇用や収入が不安定な点は生活していく中で不安を感じることに繋がります。
また、社会的信用が低いことを生活でも実感しやすく、正社員を目指そうとしてもフリーター期間が長いことでなかなか就職ができない状況に陥ってしまうリスクも考えられます。
ここからは、高校卒業後にフリーターになるデメリットを6つの観点から解説していきます。
デメリット1:収入に差が出る
高校卒業後にすぐに正社員就職した場合は、勤務年数に応じて昇給していくことがほとんどです。
一方、フリーターは時給がほとんど変わらないため、中長期的に見た時に正社員として就職した人よりも収入に差が出てくるといったデメリットがあります。
厚生労働省の「非正規雇用」の現状と課題によれば、正社員の場合は年齢を重ねることに平均賃金が右肩上がりで上がっていきますが、フリーターの場合は25歳から29歳が頭打ちとなり、その後どれだけ年齢を重ねても賃金が上がらないといった実態があります。
このように、将来収入に大きな差が出ることで、家庭を持った時や老後に満足のいく生活ができなくなるリスクに繋がります。
デメリット2:雇用が不安定である
2つめのデメリットは、雇用が不安定なことです。
特別な事情がない限り、会社としては正社員をクビにすることはまず不可能です。
しかしアルバイトやパートは「非正規」の社員ということもあり、会社の業績悪化などに伴って職を追われてしまうケースは珍しくありません。
雇用の不安定さは、給料が急に減ってしまう不安はもちろん、「いつクビになるか分からない……」といった点で精神的な不安定さも引き起こします。
そうした意味で、フリーターは安定とはほど遠い働き方ともいえるのです。
デメリット3:休んだら収入が減る
3つめのデメリットは、休んだ場合に収入が減ってしまうことです。
当然といえば当然ですが、フリーターは勤務したぶんだけ給料が手に入ります。
これは「働けば働くだけ稼げる」といった点でメリットともいえますが、一方で体調を崩してしまったり、入院したりした場合には収入が大きく減ってしまうことも意味します。
一時的ならまだしも、休職期間が数か月にわたってしまうと生活に与える影響は大きく、場合によっては病気の体にムチ打って働く、または借金をして切り抜けるなど、辛い日々を送らざるを得ない可能性もあるのです。
フリーターはきつい、将来に焦りを感じている人は、こちらの記事も参考にしてください。
デメリット4:収入そのものに余裕を持てない
フリーターは時給制の仕事がほとんどであり、勤務時間やシフトによって収入が大きく左右されます。
それだけでなく、フルタイムで働いても正社員の給与に及ばないケースが多く、収入そのものに余裕を持てないことでプライベートを充実させにくいといったデメリットがあります。
株式会社マイナビの「フリーターの意識・就労実態調査(2024年版)」では、若年層のフリーターが正社員として働きたい理由に「アルバイトでは稼げないから」と回答している割合が42.5%に登ります。
収入に余裕がないと、病気や怪我など突発的な出費に対応しづらかったり、十分な社会保障を受けられないなどのリスクに繋がります。
デメリット5:フリーター期間が長引くほど就職で不利になる
株式会社マイナビの「フリーターの意識・就労実態調査(2024年版)」によれば、若年フリーターは「費用負担が重い」という理由で、リスキリングに取り組めていない人が多くなっています。
言い換えれば、フリーター期間が長引けば長引くほど正社員としてアピールできるスキルが充分でなくなり、就職に不利になると言えます。
また、企業は職歴に空白期間がある人に対して長く働いてくれるのか疑問を持つ傾向にあります。
面接においても、フリーターになった理由や何をしていたのかをうまく答えられないとマイナスな印象を与えてしまい、内定が獲得できない状態に陥るリスクが考えられます。
デメリット6:社会的信用が低い
フリーターとして働いていても社会的信用が高まることがなく、将来のライフプランに大きな悪影響をもたらす可能性があります。
三菱UFJ銀行の記事によれば、住宅ローンの審査において勤務年数は重要な審査項目の1つであることが示されています。
社会的信用が低いことで、住宅ローンだけでなくクレジットカードや自動車ローンの申し込みなどの経済的側面だけでなく、結婚を考える上での1つの壁になり得る点はリスクとして認識しておく必要があります。


高校卒業後にフリーターになるか迷った時の判断基準
高校卒業後にフリーターになるか迷ったときの判断基準は、以下のとおりです。
| 判断基準 | 簡単な詳細 |
|---|---|
| 目的が明確か | 目的が決まっていれば、なんとなくフリーターを続ける状態を回避しやすい |
| フリーターとしての期限を決めているか | 期限を決めていれば、フリーターを続けるかどうかの目安になる |
| 正社員を目指す意思があるか | 意志の有無が、後々の後悔につながりやすい |
これら3つの基準を満たしていれば、フリーターという選択も前向きに捉えやすくなります。
一方で、当てはまらない項目が多いほど、進路を見直したほうがよいといえます。
それぞれの基準について、なぜ重要なのか詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
基準1:フリーターになる目的が明確か
フリーターになる目的が明確かどうかは判断基準になります。
なぜなら目的の有無によって、その後の状況が大きく変わるからです。
たとえば公務員試験合格を目指している場合は「試験勉強に集中するため」という明確な理由を持ってフリーターを選択できます。
目標が定まっていれば、必要な勉強や行動にも取り組みやすいでしょう。
一方「とりあえずフリーターでいい」という状態だと、目的のないまま働く日々が続きやすくなります。
今のご自身の状況がどちらに近いかは、以下を見ながら振り返ってみてください。
| 状態 | 具体例 |
|---|---|
| 目的が明確 | ・資格取得のためにフリーターをしている ・受験勉強の合間にバイトしている |
| 目的が不明確 | ・就職活動するのが面倒でフリーターをしている ・なんとなくバイトを続けている |
不明確だと感じた方は、まず「なぜフリーターを選んだのか」を一度言語化してみることをおすすめします。
基準2:フリーターとして働く期限を決めているか
フリーターとして働く期限を決めているかどうかも判断基準になります。
なぜなら期限の有無が、正社員になれる確率に直結しやすいからです。
実際、労働政策研究・研修機構の調査によると、フリーター期間が長引くほど正社員転換率は低下しています。
| フリーター期間 | 正社員になれた割合 |
|---|---|
| 1年以内 | 68.8% |
| 1年〜2年 | 61.2% |
| 2年〜3年 | 56.6% |
参考:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容 -「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」
この結果からも、期限を決めずに働き続けることはリスクといえるでしょう。
今はとくに期限を決めていないがフリーターを選びたい方は、まず「1年以内」など短い区切りを設定してみてください。
一方「期限を決められない」「決めても忘れそう」という方は、カレンダーアプリへの登録や、信頼できる人への宣言など、忘れにくい仕組み作りから始めることをおすすめします。
基準3:将来的に正社員を目指す意思があるか
将来的に正社員を目指す意思があるかどうかも判断基準の一つです。
正社員を目指す気持ちがないままフリーターを続けると、20代後半や30代になって急に焦り出すケースが少なくありません。
実際にその時点で正社員を目指しても、若い頃より就職が難しくなっている可能性が高いといえます。
一方、正社員を視野に入れている方も、就職活動の面接では「正社員志望なのに、なぜフリーターを選んだのか」と聞かれることがあります。
この質問への回答は、以下のように準備しておくと安心です。
- 「資格取得のための準備期間だった」と伝える
- 「やりたい仕事を見極めるための期間だった」と説明する
- 「フリーター経験で得たスキルや気づき」を具体的に添える
事前に回答を用意しておけば、就職活動の本番で焦らずにすむでしょう。
【フリーター歴別】就職に向けて取った方がいい行動
フリーター歴別に取った方がいい行動は、以下のとおりです。
| フリーター歴 | 取った方がいい行動 |
|---|---|
| 卒業直後 | 中途採用以外の求人にも応募する |
| 1年以内 | フリーター理由を話せるようにする |
| 3年以内 | 就職支援サービスを活用する |
| 3年以上 | フリーター経験を次の仕事で活かす |
高校卒業直後であれば、中途採用枠に限らず新卒枠や既卒枠への応募も選択肢になります。
一方、フリーター歴が長くなるほど応募の間口が狭くなりやすいため、支援サービスの活用などが必要です。
それぞれの行動について詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
卒業直後に就活|中途採用以外の求人にも応募する
高校卒業直後に就活をするなら、中途採用以外の求人にも応募することをおすすめします。
なぜなら、その方が採用の選択肢を広げられるからです。
高校卒業後すぐにフリーターになった場合、年齢は10代であることがほとんどです。
そのため、若手を育成したい企業からは、まだポテンシャルを期待されやすい立場といえます。
一方中途採用の求人の場合、企業によっては「入社後すぐ活躍できる人材」を求めており、正社員の方が選考のライバルになるケースもあります。
この場合、高校卒業直後のフリーターは「経験が少ない」と見なされやすくなるでしょう。
以下の採用枠であれば、企業側は「経験が少ない人が応募する」と理解しているため、安心して応募手続きを進められるはずです。
- 新卒枠
- 既卒枠
- 第二新卒枠
これらの枠は、高校卒業直後のフリーターにおすすめの就活方法といえます。
応募可能な採用枠:新卒枠
新卒枠とは、その年に学校を卒業する人を対象とした採用枠のことです。
本来は卒業見込みの人向けですが、実は高校卒業後すぐのフリーターも対象に含まれる場合があります。
なぜなら厚生労働省の指針により、卒業後3年以内であれば新卒枠への応募を受け付けるよう、企業に協力を求められているためです。(参考:厚生労働省「青少年雇用機会確保指針」)
また、新卒枠に応募するメリットは、同年代の新卒者と同じ条件で選考を受けられる点です。
研修制度が充実している企業も多いため、未経験からでも挑戦しやすくなります。
一方で、新卒枠を検討する際には以下のような注意点もあります。
- すべての企業が指針通りに対応しているとは限らない
- 「新卒歓迎」表記でも既卒は応募できないケースがある
そのため、応募前には募集要項をしっかり確認することをおすすめします。
応募可能な採用枠:既卒枠
既卒枠とは、学校を卒業してから一定期間内の人を対象とした採用枠のことです。
新卒枠とは異なり、卒業後すでに社会に出ている人向けの枠といえます。
既卒枠に応募するメリットは、フリーター期間があっても選考に参加しやすい点です。
新卒枠は在学中に就活を進めることが前提ですが、既卒枠はそのタイミングを逃した方でも応募できます。
一方で、新卒枠や第二新卒枠との違いには注意が必要です。
| 採用枠 | 対象者の特徴 |
|---|---|
| 新卒枠 | 卒業見込み・卒業直後が中心 |
| 既卒枠 | 卒業してから3年程度で就業経験がない方が中心 |
| 第二新卒枠 | 卒業してから3年程度で一度正社員として就業した経験がある方が中心 |
既卒枠は正社員経験がない状態でも受けられる分、未経験者向けの教育体制が整っている企業が多い印象です。
応募の際は、研修制度の有無なども確認しておきましょう。
応募可能な採用枠:第二新卒枠
第二新卒枠とは、学校卒業後に一度正社員として就職し、その後短期間で転職を考える人向けの採用枠です。
ただ、正社員経験がない場合でも、既卒枠や未経験者歓迎の中途採用求人に応募できる可能性があります。高校卒業後にフリーターとして働いてきた方は、第二新卒枠に応募するのも一つの選択肢といえるでしょう。
第二新卒枠で応募するメリットは、社会人としての基礎マナーを評価してもらいやすい点です。また、若さゆえのポテンシャルも併せてアピールできます。
1年以内に就活|フリーター理由を話せるようにする
高校卒業から1年以上経過している場合、面接でフリーター期間の理由を話せるようにしておくことが重要です。
なぜなら企業は「なぜ正社員にならなかったのか」を確認しようとするからです。
面接では、次の2点を聞かれやすい傾向があります。
- なぜフリーターを選んだのか
- なぜ今、正社員を目指そうと思ったのか
上記の質問にうまく答えられないと、志望意欲や計画性への不安を持たれてしまう可能性があります。
以下のような事前の対策が欠かせないといえるでしょう。
| 面接で答える際のポイント | 回答例 |
|---|---|
| フリーター期間に対して前向きな理由を伝える | やりたい仕事を見極めるための期間でした |
| フリーター期間で得たものを具体的に述べる | 接客を通じてコミュニケーション力を高めました |
| 今就職活動を行っている理由を明確にする | キャリアを築くなら早いほうがよいと判断しました |
3年以内に就活|就職支援サービスを活用する
フリーター歴が3年以内の場合、就職支援サービスを活用することをおすすめします。
なぜなら、フリーター期間が長くなるほど、正社員就職のハードルが高くなる傾向があるからです。
特に、就職活動を先延ばしにすると、フリーター期間がさらに長期化してしまう恐れがあります。
実際、厚生労働省の調査によると、転職活動を始めてから離職までの期間は以下のとおりです。
| 就活期間 | 正社員以外の割合 |
|---|---|
| 1ヶ月未満 | 23.0% |
| 3ヶ月未満 | 24.6% |
| 半年未満 | 15.0% |
| 1年未満 | 5.6% |
| 3年未満 | 1.9% |
参考:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
この結果から、3ヶ月未満で次の職場を見つける人が多く、比較的短期間で次のキャリアへ移行していることがわかります。
フリーターになってから1年以上経っている場合は企業から「フリーターのままでいたいのかもしれない」と思われやすいため、就職活動の難易度も上がりやすいのが特徴です。
就職支援サービスを活用すれば、就活のプロが内定を獲得できるようアドバイスをくれるでしょう。
3年以上経ってから就活|経験を次の仕事で活かす
フリーター歴が3年以上の場合、これまでのバイト経験を活かせる職種を狙いましょう。
なぜなら就活難易度が上がりやすい分、「自社で活躍できそう」と思ってもらえるようなポイントがあれば武器になるからです。
バイト経験別に正社員を目指しやすい職種を以下にまとめました。
| バイト経験 | 目指しやすい職種 | 活かせる経験 |
|---|---|---|
| 飲食・接客 | 販売員・ホールスタッフ正社員 | 接客スキル・クレーム対応 |
| 事務・データ入力 | 一般事務・営業事務 | PC操作・正確な作業処理 |
| 倉庫・物流 | 物流管理・ドライバー | 在庫管理・体力・時間厳守 |
| 塾講師・家庭教師 | 教育・研修担当 | 説明力・コミュニケーション力 |
今のスキルを次の仕事で活かしたいと思っていなくても、正社員として培った経験を土台に、全く異なる分野へ挑戦することも可能です。
まずはフリーターのままでいるよりも、正社員を目指してみましょう。
高校卒業後フリーターになった人におすすめの仕事の特徴
高校卒業後フリーターになった人におすすめの仕事の特徴は、以下のとおりです。
| おすすめの仕事の特徴 | 具体的な仕事例 |
|---|---|
| 社会的に需要が高い | 介護職・建設業・ドライバー |
| 業務内容が分かりやすい | 製造スタッフ・倉庫作業・清掃 |
| 未経験者歓迎 | 営業職・ITサポート・コールセンター |
| コミュニケーション能力が活かせる | 販売スタッフ・接客・カスタマーサポート |
| 正社員登用制度がある | 飲食チェーン・小売・物流 |
高校卒業後のフリーターは、専門スキルよりも人柄やポテンシャルを重視してくれる求人を狙うのが近道といえます。
そのため、まずは挑戦しやすい仕事から正社員を目指すことがおすすめです。
それぞれの特徴について詳しく知りたい方は、このまま読み進めてみてください。
社会的に需要が高い仕事
介護や物流、ITエンジニアなど社会的に需要が高い仕事は人手不足の傾向が強く、未経験からでも採用されやすい状況にあります。
社会的需要が高い仕事は今後の雇用が安定しているだけでなく、スキルアップによって手に職をつけられることから、フリーターにおすすめの仕事と言えます。
加えて、需要が高い仕事は長期的に求人募集が続くこともあり、将来転職活動をしたいとなった時も応募する先に困りにくくなるといったメリットも考えられます。
特に高校卒業後、一度フリーターを経験した人にとって、安定したキャリア形成ができるのは生活においても安心材料となり得ます。
業務内容が分かりやすい仕事
特に高校卒業後、フリーターしか経験したことがない場合は、正社員になった後に1人立ちできるまでスキルを身に付けられるかが重要なため、マニュアルが整備されているなど、業務内容が分かりやすい仕事がおすすめです。
例えば販売や接客業、事務職といった仕事は業務内容が明確でイメージしやすく、未経験からでも安心して取り組めるでしょう。
これらの仕事は複雑な専門知識がなくても働けるため、早い段階で業務になれることができる点も魅力的なポイントです。
未経験者歓迎の仕事
フリーターから正社員を目指す場合、未経験者歓迎の求人に応募することで、採用される可能性を高めることも期待できます。
例えば、営業職や介護職等の仕事は経験よりもポテンシャルやコミュニケーション力を重視する企業が多く、高校卒業後に正社員経験がない人でも採用されやすい傾向があります。
また、未経験者を多く採用している企業であれば、教育制度や研修体制を整えていることも多く、基礎から学びながらスキルアップに取り組める点も魅力です。
近年では未経験者歓迎の求人も増えてきていますので、これから求人を探す際は未経験者歓迎の求人を中心に比較検討すると良いでしょう。
コミュニケーション能力が活かせる仕事
接客系のアルバイトでフリーター経験を積んだ人であれば、コミュニケーション能力が活かせる仕事も検討すべきです。
例えば営業職やコールセンターなどの仕事は、社内外の人とのやりとりを通じて信頼関係を築く力が求められるため、フリーター経験をそのまま活かしやすい職種と言えます。
また、コミュニケーション能力が求められる仕事は成果が数字で見えやすいといった傾向もあり、努力次第で学歴に関係なく昇進やインセンティブによる収入アップも期待できます。
高校卒業後にフリーターを経て正社員を目指す人にとって、これまでの経験を武器にできる仕事は理想のキャリア形成を早期に実現できるでしょう。
正社員登用制度がある仕事
いきなり正社員になることに不安を感じる場合は、正社員登用制度がある先でアルバイトをすることがおすすめです。
正社員登用制度があれば、一定期間アルバイトや契約社員として勤務した後に正社員にステップアップできるといった特徴があります。
特にミスマッチの少ない就職を実現したい人にとっては、職務経験を積みながら働きやすいと感じる職場に正社員として働けるといった魅力があります。
興味がある場合は、バイト先を探す際に正社員登用制度があるか確認しておくことをおすすめします。
高校卒業後にフリーターになった人の仕事の探し方
高校卒業後にフリーターになった人が仕事を探す場合は、就職エージェントやハローワークなど第三者のアドバイザーが就活をサポートしてくれるようなサービスを活用することがおすすめです。
合わせて、多くの求人を自由な時間に閲覧できる求人サイトを使えば、将来の選択肢を大幅に広げられるでしょう。
ここからは、高校卒業後にフリーターになった人の仕事の探し方として代表的なものを3つご紹介します。で参考にしてみてください。
探し方1:ハローワークの利用
ハローワークは、厚生労働省が運営する機関です。
各都道府県にいくつか設置されており、求人の検索や応募、さらには就職活動に関わる相談や、書類の添削・模擬面接といった選考対策を受けられることもあります。
利用の対象者は特に定められていませんが、中小企業の求人が多いので、こうした企業への入社を考えている人は多くの求人に出会える可能性があるでしょう。
探し方2:就職サイトの利用
就職サイトとは、求人を検索できるWebサイトのことです。
自分で求人を見つけ出し、気になる企業があればサイト上から応募できます。「職務経歴書の書き方」や「面接マナー」などの情報が掲載されているサイトも少なくありません。
就職サイトの利用者も特に定められていませんが、特にサポートはつかないので、自分ひとりでマイペースに就職活動を進めたい人に向いている方法といえるでしょう。
探し方3:就職エージェントの利用
就職エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれるサービスです。主に次のようなサービスを無料で受けられます。
- キャリアアドバイザーとの面談
- 希望条件にマッチする求人の紹介
- 応募手続きの代行や面接日程の調整
- 書類や面接などの選考対策
このように就職エージェントではさまざまな支援を受けられるため、特に就職活動がはじめての人に向いています。
エージェントによっては「10代・20代のフリーター」の支援を専門としていたり、「営業職」「事務職」など職種ごとに特化した求人を扱っていたりするため、自分がそのエージェントの利用対象者に当てはまるか?についてあらかじめチェックしたうえで利用することをおすすめします。
「高卒 卒業後 フリーター」によくある質問
「高校卒業後のフリーターは半分以下」の章で解説している通り、高卒者の「35.4%」がフリーターとして働く道を選んでいます。他の学歴の人の割合も紹介していますので参考にしてください。
高校卒業後にフリーターとして働く人の中には、安定性や将来のことを考え、正社員として働くことを希望する人も多いでしょう。おすすめの仕事探しの方法を「高校卒業後にフリーターになった人の仕事の探し方」の章でご紹介します。
まとめ
高校卒業後にフリーターとして働く人の割合と共に、そのメリット・デメリットについて解説してきました。
高卒でフリーターとして働く人は約41%、一方で正社員として働く人は約49%と、正社員として働く人のほうが割合としては多くなっています。
特に今回紹介した「IT業界」「飲食業界」「運輸業界/製造業界」は、学歴問わず、未経験からでも採用している企業が多いため、フリーターからの正社員就職は決して夢ではありません。
自由に働けるのはフリーターの大きな魅力ですが、正社員就職を早めに果たしておくことが、生活面、そして精神面に大きな安心感を与えるのも事実です。
ぜひ、就職に向けて行動を起こしていきましょう。




当社の就職に関するコンテンツの中から、フリーターから正社員への就職活動に不安を感じている方向けに、就活で困りがちなことを解決するための記事をまとめました。



































