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ニートはブログで稼げる?ブログからみえるニートの不安

ニートはブログで稼げる?ブログからみえるニートの不安

ニートのままブログでできれば稼ぎたい」と考えている人もニートをされている方の中にはいることでしょう。実際に、ブロガーとして活動しているニートも多くいます。

この記事では、「ニートはブログで稼げるのか」について、稼げるニートと稼げないニートの比較もしながら解説します。これからニートになろうと考えている人も含めて、ブログで稼ぎたいと考えている人の状況把握にお役立てください。

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ニートブログが多すぎる5つの理由

ニートブログが多すぎる5つの理由

巷にはニートブログが溢れています。ニートブログが多すぎる5つの理由について解説します。

時間がたくさんある

働いていない、学校にも通っていないニートは、基本的に時間が有り余っています。主婦でもないため、家事にも時間を取られません。ニートの中には引きこもりも多くいますが、引きこもりは外に出ることなく、朝から晩まで家で過ごしています。交友関係も極端に狭いため、家族以外と話したり、会ったりすることも基本的にないでしょう。時間を潰すための選択肢も、「寝る」「食事をする」「ゲームで遊ぶ」くらいという人も多いかもしれません。結果的に、ブログを更新する時間がたくさんあるというわけです。

気軽に始められる

ブログの場合、パソコン(スマホだけでも可)とネット環境が整っていれば始められます。ブログ作成サービスも充実しているため、専門的な知識を持たない初心者でも、その日からブロガーになれます。また、ブログを始めるのには、ほとんど費用もかかりません。

プログラミングやWebライティングなども、比較的始めやすいとされていますが、安定的に仕事を受注するにはスキルや資格が重要ですし、学習期間も必要です。これらに比べると、ブログは無料でも始められるうえ、始め方の本を一冊読めば大体の仕組みは理解できます。無料のサービスを使えば、初期費用だけでなく維持費もかかりません。「当面ブログ収入がなかったとしてもリスクがない」という点でも参入しやすいといえます。

家で稼ぎたいと考えている

人との折衝に難があってニートになった人の場合、誰にも会わずに家で一人で稼ぐことを理想とするものです。ブログはサイトを作ってその広告費でお金を稼ぐ方法であるため、対面でのコミュニケーションは原則発生しません。

自宅で自己完結できる仕事でいえば、前述のプログラミングやWebライティングをはじめ、Webデザイナーやイラストレーターなど、さまざまな選択肢が存在します。ただし、受注が前提である以上、非対面ではあってもクライアントなどとの何かしらの折衝は発生します。その結果、最初から最後まで完全に一人で完結でき、家で稼げる仕事としてブログに目を付ける人が多くなるようです。

人と繋がりがほしい

普段人と会ったり話したりする機会が少ないため、ブログを通じて人との繋がりを持ちたいニートも多くいます。ブログの読者は価値観の近い人である可能性が高いため、話が合うことも多いでしょう。コメントが届いたり、相手のブログにコメントを返したり、といった形でブログを軸に友達ができていきます。たとえブログで稼げなかったとしても、人生にブログを取り入れることで、メンタル面でのポジティブな効果が期待できます。

際立って面白いブログは、世間から注目される可能性もあります。ブログを通じた人脈ができ、そこから間接的に別の仕事が舞い込んでくるかもしれません。このほか、セミナーや勉強会、交流会など、ブロガー系のイベントも全国各地で開催されています。

ニートの生活を知りたいと思う人がいる

ニートブログに一定の需要があることも理由の一つです。世の中には、「ニートに憧れる」「ニートがどのような生活をしているのか知りたい」「どのような経緯でニートになったのか興味がある」という人も多くいます。ニートブログの主な読者は、このような人たちです。

ニートブログに関心が集まる背景には、次の2つの理由が考えられます。まず、ニート予備軍であり、「ニートの生活についてブログを通じてシミュレーションしたい」というものです。次に、現在ニートで不安があるものの、「他の人も大体同じような生活を送っていることを確認して安心したい」という心理も働いていると想定されます。

ニートブログの数

ブログ総合サイトには、2021年10月時点*¹で、「ニート日記」のカテゴリーとして165件のブログがラインクインしています。

日常を綴ったその他のカテゴリーのブログの件数は、「働く人」477件、「育児絵日記」235件、「育児日記」112件、「学生ブログ」92件、「恋愛」82件となっています。働く人や育児絵日記には及ばないものの、ニートブログの数はこれらのメジャーカテゴリーと比べてもそん色ないボリュームといえるでしょう。

また、中には「ニート」を題材にせず、他のテーマでアフィリエイトサイトとしてブログを書いているニートも多数いると想定されます。

*¹2021年10月20日時点の集計値

ニートはブログで稼げるのか?

初心者のニートでもやる気があれば、ブログで稼げるといわれていた時代もあります。しかし、検索エンジンの仕様変更や自社メディアの増加、副業による競争の激化などにより、数年前と比べるとブログで簡単に稼ぐことは難しくなっているのが現状です。

ブログで稼ぐ方法には、ブログ内の広告がクリックされると報酬が入る「アドセンス」と、広告から商品やサービスを売る「アフィリエイト」の2つがあります。アドセンスで有名なのはGoogle AdSenseですが、1クリックあたりの平均報酬額は20~30円と安く、アドセンスだけで大きく稼ぐのは現実的とはいえません。

一方、「商品を売る」ところまで誘導するアフィリエイトは、報酬単価も高めです。広告のジャンルによっても異なりますが、1度で数千円~2万円程度の報酬が得られる場合もあります。アフィリエイトの場合、大体月平均1万PVで3万円ほど稼げる可能性が出てくるといわれていますが、もちろんすぐに収益化できるわけではありません。稼げる実力のある人でも、60記事ほど書いて約7か月目に月平均1万PVを達成、9ヵ月目以降でようやく3万円を達成したと報告している例もあります。

アフィリエイトでの1ヵ月の収入目安は、NPO法人アフィリエイトマーケティング協会の「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2020」が参考になります。全国主要 ASP 各社のアフィリエイター(2846件)を対象にした同調査によると、アフィリエイトでの1ヵ月の収入について、「無収入」が31.6%と突出しており、50%弱が1000円未満です。一方、100万以上稼げる人は全体の6.5%しかおらず、20万円以上でも全体の14.5%にとどまるなど、昨今の厳しい現実が浮き彫りになっています。

ブログで稼げるニート

ブログで稼げるのは「分析やマーケティングが得意な人」です。PVが多い記事に共通するのは、「専門性」「オリジナリティ」そして「読み手の視点」です。読み手のことを想像し、相手の悩みや迷いを踏まえたうえで、価値のある情報を提供できる人はブログで稼げる可能性が高いといえます。

稼ぎ続けるためには、分析力やマーケティング能力、文章力だけでなく、時代を読む力やPDCAを活用してサイトを継続的に改善していく努力も求められます。すなわち、社会人として成功できる人の要素とも被ります。

加えて、ブログで稼ぐためにはサイト作成ツール選びも重要です。アフィリエイターにもっとも支持されているのは、収益性やデザインのカスタマイズ性が高いWordPressです。オープンソースであるWordPressを使いこなすには、若干のプログラミング知識も必要です。

ブログで稼げないニート

ブログで稼げないのは、楽をして稼ぎたいと思っている人です。ブログで稼ぐためには、創意工夫と努力が必要です。単に自分の言いたいことだけを書き綴ったようなブログには、人は集まりません。アフィリエイトは、完全なる成果報酬型のビジネスです。自分では渾身の記事が書けたと思っても、読み手が一人もいなければまったくお金が入ってきません。

ブログで稼ぐのは簡単ではなく、近年そのハードルは上がり続けています。ブログよりもプログラミングのほうが難易度は高いと思われがちですが、案外そうでもなくなっています。クライアントから依頼を受けて成果物を納品すれば確実にお金が入ってくるという点では、むしろブログよりも「稼ぐ難易度」は低いといえるかもしれません。

ニートブログから判断する、ニートになった理由・原因

ニートブログから判断できる、ニートになった理由・原因について紹介します。ニートになる理由・原因は人それぞれですが、代表的なものは次の3つです。

学校中退・留年

2007年に厚生労働省が発表した「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」によると、ニート状態にある人の3割以上が中退、4割近くが不登校を経験しています。いじめや勉強についていけないことから、学校に行かなくなるというパターンが多く、ブログから考察するに、学歴コンプレックスがある人も少なくないようです。

学生時代にいじめや引きこもりの経験を持つニートには、自尊心の低下や人間への不信感など、メンタル面で繊細になる傾向がみられます。そのため、大人になってからも周囲と健全なコミュニケーションを取りづらい面があり、就職してもなかなか馴染めない場合が多いようです。

就活の失敗

就職活動がうまくいかず、学校卒業後にそのままニートになった人も多くいるようです。何社も不採用となるうちに、自信や気力がなくなってしまったという人も少なくありません。ニートブログの中では、「落ちる可能性のほうが高いと分かっていながら面接を受けたくない」「採用されても職場でいじめられそうで怖い」といった切実な思いも吐露されています。

高校・大学卒業から空白期間があると、面接には通りにくくなります。空白期間が長い理由を聞かれたくないと思い面接を避けることでさらにニート状態が長引くというように、負のスパイラルに陥ってしまうケースも多いと想定されます。

精神的な病気

職場の人間関係に疲れてうつ病になり、休職してから復職ができなくなるパターンも散見されます。ニートの中には、職場でのいじめやパワハラを経験している人が多いことも特徴の一つです。相談できる相手も少ないため一人で塞ぎこみ、「とにかく会社を休みたい、辞めたい」と思い詰めてしまうようです。休職中にうつ病が完治しても、再び同じ職場に戻ればまた同じように精神を病んでしまうと考え、心身の健康を優先した結果、ニートを選択する人も多くいます。

仮に復職しても、希望通りの職務に就けなかったり、病む原因となった職場にポジティブな感情を持ちづらかったりして職場で孤立しまい、退職という最終カードを引かざるを得なくなる場合もあります。人間関係はどこにいっても避けて通れない問題であるため転職する気持ちになれず、無職のまま時間だけが過ぎてニート化してしまうケースも珍しくありません。

ニートブログからみえるニートの不安

ニートブログには、日々のさまざまな不安が綴られています。その中から、代表的な4つの不安を紹介します。

親に対する罪悪感

ニートの場合、実家暮らしなど、親から金銭的な援助を受けながら暮らしている人がほとんどです。しかし、親も年を取るにつれ、金銭的にも体力的にも子どもを養う力が薄れていきます。本来ならばそろそろ親孝行してあげるべき親にいまだに頼っていること、心配をかけ続けていることへの罪悪感を禁じ得ないようです。

普通の感覚を持つ人ほど、親が必死に稼いだお金で、自分は働きもせずに暮らしていることに罪悪感を覚えるものです。罪悪感があると、親から少々手厳しいことを言われても、言い返しにくいものですし、直接的な非難はなくても無言の圧力を感じ続ける場合もあるでしょう。親への罪悪感がやがて自分への嫌悪感となり、精神を病む原因にもなります。

ニートとバレるのが怖い

ニートでいることに対して世間の風当たりは強いため、近所の目が気になる人も多いようです。ニート増加は社会問題ですが、社会全体でみればマイノリティです。とりわけ日本は「勤勉である」ことを美徳とする国です。健康である大人が働かないことを「悪いこと」とみなす風潮があるため、近隣の間で「あの人、仕事をしていないのでは」と陰口をたたかれていないか不安という声も少なくありません。

「親が子どもを甘やかしているからいつまでも自立できないのだ」というように、批判が自分だけでなく親にも向かうことを恐れる人もいるでしょう。世間体を気にするニートでは、「底辺だと思われる仕事はしたくない」「人前で胸を張って話せる職業に就きたい」と考えて、結果的に身動きが取れなくなっている人もいると想定されます。

恋愛・結婚できない不安

ニートには「このまま一生独りなのでは」という不安もつきまといます。働いておらず、学校にも通っていないと出会いの場も少ないため、恋愛のチャンスが訪れません。人間関係のネットワークが狭ければ、友人からの紹介も期待できないでしょう。

仮にパートナーがいても、無職で収入がなければ将来の話もできません。「自分は別れたくないものの、相手に見捨てられつつあるのを感じる」と、切ない胸中をブログに綴っている人もいます。相手がニートとなれば、親にも結婚を反対される可能性が極めて高いでしょう。ニートの場合、「収入がない」だけでなく、「社会性がない」「自堕落な生活を送っている」など、結婚そのものへの適性も問われやすいといえます。

就職できない不安

「いつまで無職が続くのか」という不安も垣間見えます。一度無職になると、簡単には抜け出せないものです。奮起して挑戦した面接に落とされれば、誰でも傷つくでしょう。弱気になると、「たとえ資格試験に受かったとしても、社会人経験がなく空白期間も長いため不採用となるだろう」と恐れて、さらに前に踏み出せなくなります。

ニートの中には、最終目標を正社員での就職として、前向きに努力している人ももちろんいます。しかし、ニートからいきなり正社員に就職するのはハードルが高いため、まずはアルバイトやパートで就労実績を作って企業にアピールするのが定石と考えている人が多いようです。

まとめ

ブログは長らくニートにとって気軽に参入できるネットビジネスの代表でした。しかし昨今では、検索エンジンの仕様変更をはじめ、ブログで稼ぎたい人には逆風が吹いている状態であり、ブログだけで生活費を稼げるニートはほんの一握りです。また、稼げる実力のある人でも、収入が安定するまでには長い期間を要しており、収入を継続するためには、結局社会人並みの努力が求められます。

すなわち、ニートの場合でも、安定して稼ぐには就職するのが一番の近道といえるでしょう。ブログが好きな人は、すべて自己完結できる専門性の高い仕事に向いているかもしれません。さらに第三者に相談することで、本当に自分が向いている仕事を見つけられる可能性も高まります。

ニートで稼ぎたい考えている方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」