「大学に入学してまだ1年目だけど、もう辞めたい」
「大学を1年で辞めても就職できるの?」
「大学を1年で辞めるデメリットって何?」
このように悩んでいる大学1年生の疑問にお答えします。大学1年で大学を辞めることは決して悪いことではありません。しかし、軽率に大学を辞めることはリスクがあることも事実です。
この記事では、大学を1年で大学を辞める人の割合や辞めることのデメリット、大学を続けるための対策から辞めた後の進路まで幅広く解説しています。
大学を辞めるかを悩んでいる大学1年生は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の目次
大学1年で大学を辞めるのは良くないの?
大学1年で退学することが、必ずしも悪いとは言い切れません。大学を辞める理由によって、良くも悪くもなるためです。
経済的な理由や病気などが原因で通学が難しくなったり、学びたいことが変わったり、退学にもさまざまな理由があります。たとえ大学1年で大学を辞めても、甘えではありません。
しかし、大学を辞めるデメリットもあるので、退学する前にリスクを知っておくべきです。退学してから後悔しないように、今の状況でできることを把握しておくことが大切です。
大学1年次の中退者の実態は?
大学1年次の中退者の実態を、以下の2点に注目して解説します。
- 大学1年次の中退者の割合
- 主な中退理由
それぞれ順に見ていきましょう。
大学1年次の中退者の割合
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「大学等中退者の就労と意欲に関する研究」では、大学1年次で中退する人は1.95%います。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
1年生 | 12.3% | 27.5% |
2年生 | 28.4% | 37.1% |
3年生 | 26.4% | 17.9% |
4年生 | 32.9% | 17.5% |
1年次の中退者は2年次に比べて低くなります。男性は4年次がもっとも中退率が高く、女性は2年次が中退率のピークです。性別に関係なく2年次は退学しやすい傾向にあります。
次に、1年次で中退したときの専攻分野を見てみましょう。
学部 | |
---|---|
芸術・家政 | 28.9% |
保健 | 26.7% |
教育 | 18.5% |
人文科学 | 17.3% |
社会科学 | 13.0% |
理・工・農 | 11.9% |
芸術・家政、保健の中退率が高く、合計で50%以上を占めました。この2つの専門分野は女性が男性よりも多く、1年次では女性の中退率が高くなっている原因と考えられます。
大学中退率の詳細は「大学中退率はどれくらい?辞める人の特徴やその後の進路も解説」の記事で詳しく解説しています。
主な中退理由
大学を中退した主な理由を、以下にまとめました。
- 勉強に興味・関心が持てなかったから:51.8%
- 単位が不足したから:49.0%
- 経済的に苦しかったから:29.6%
- 遅刻や欠席が多かったから:22.4%
- 仕事をしたいと思ったから:21.0%
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意欲に関する研究」
大学を辞めた理由は、就職活動の際に聞かれる可能性が高い質問内容です。返答に困らないように、きちんと言語化できるようにしておきましょう。
大学入学時に感じる主なギャップ
大学入学後に感じる主なギャップは大学の環境によるものが最多と考えられます。
株式会社ディスコが大学生におこなった「2022卒・就活経験者にきいた『大学進学に関する調査』」によると、大学入学時にギャップを感じた学生は41.0%でした。
大学入学後のギャップ | 割合 |
---|---|
とても感じた | 8% |
やや感じた | 33% |
あまり感じなかった | 48% |
まったく感じなかった | 11% |
大学入学時に感じたギャップは、以下のとおりです。
- 自由に授業を選べると思っていたが、科目の単位の制約で自由とはいえなかった
- 入学する前に思っていたよりも、専門性が高すぎた
- キャリアサポートセンターの体制が、思っていたよりも手厚くなかった
- オープンキャンパスに行ってなかったので、都内でもこんな田舎があるのかと驚いた
入学後にわかった大学の実態に、ギャップを感じていたことがわかります。
また、別の切り口の「もし大学受験をやり直せるとしたら」というデータでは、やり直しを必要としていない「同じ大学・同じ学部を選ぶ」を選択した層を除いた場合、「他の大学・同じ学部」を選ぶ層49%とほぼ半数となり最多でした。
やりなおせるなら | 割合 |
---|---|
同じ大学・別の学部 | 15% |
他の大学・同じ学部 | 49% |
他の大学・別の学部 | 29% |
その他(海外留学等) | 7% |
引用:2022卒・就活経験者にきいた「大学進学に関する調査」
以上のことから、大学入学時に感じるギャップは、自分の理想と大学の環境に差があることが原因といえます。
大学を辞めるリスク・デメリット
大学を辞めるリスク・デメリットは、以下の7つです。
- 受けられる求人の数が少なくなる
- 純粋な高卒に比べて、大学中退者の就職活動が難しくなる
- 大卒に比べて、生涯賃金が少なくなる
- 採用面接で大学を中退した理由を聞かれる
- 友人関係が疎遠になる
- フリーター、引きこもりになる
- 今までの努力を無駄に感じてしまう
大学を辞めることは悪いことではありません。大学を中退したことで良い結果が出ることもあります。しかし、大学中退にはリスクが伴います。勢いで大学を辞めてしまうと、後悔する可能性があることを忘れないでください。
大学1年で大学を辞めるかを検討するための適切な考え方
大学1年で大学を辞めるかを検討するために、適切な考え方を4つ紹介します。
- 本当に辞める必要があるか考え直す
- 親や周囲の人に相談する
- 目上の人に相談する
- 将来のキャリアを考える
それぞれ、詳しく解説していきます。
1. 本当に辞める必要があるか考え直す
大学を辞めることはリスクがあるため、本当に辞める必要があるか考え直す時間を持ちましょう。辞めるだけでなく、休学するという選択肢もあります。落ち着いて考える時間があれば、さまざまな選択肢が検討可能です。
大卒以上しか入れない企業や社会的な信用力など、大卒の経歴は社会に出てからも通用します。大学を続けることのメリットも十分に理解していないと、大学を中退してから後悔しかねません。
大学を辞めることを考えてしまうほどに追い込まれている状況では、適切な判断ができない可能性があります。自分だけでは答えが見つからないときは、次の章から説明する方法を試しながら本当に大学を辞めるべきなのか考え直してみてください。
2. 親や周囲の人に相談する
自分だけで判断しないで、親や周囲の人に相談することも大切です。悩みを打ち明けることで、自分自身の考えが整理できる効果も期待できます。
親や友人は、自分に近い視点からアドバイスをくれる可能性があります。自分が見落としていることや、大学が楽しくなる考え方など、重要なヒントを教えてくれるでしょう。
親に相談すると退学を反対されると考えて、相談しにくく感じてしまう人もいます。退学の手続きには、大学から親に事実確認や書類の署名が求められることが一般的です。大学を中退するにしても親の理解が必要なので、親に大学中退の理由を認めてもらわなければいけません。大学中退を考え始めたなら、親に相談することが必要です。
3. 目上の人に相談する
家族や友人ではなく、大学のキャリアセンターや大学の先輩など、目上の人に相談する方法もあります。第三者の客観的な意見を聞くことで、本当に大学を辞めるべきか判断できる可能性があります。
キャリアセンターは入学から卒業まで、学生のキャリア形成をサポートしています。就職支援も役割の1つなので、在学を続けるための相談以外にも、中退のデメリットも詳しく教えてもらえるはずです。
大学を中退しやすい学年は2年生なので、大学の先輩も自分と同じ悩みを抱えているか、すでに悩みを解決している可能性があります。先輩に相談すれば、実際の体験談を話してもらえることもあるでしょう。自分と同じように悩んでいる人がいるとわかるだけでも、気持ちが楽になることがあります。
4. 将来のキャリアを考える
大学を辞めた後に何をするか、自分のキャリア設計を考え直してみましょう。勢いで大学を辞めてしまう前に、自分の将来を描くことで大学を続ける価値が見つかる可能性があります。やりたいことが明確で、大学にいても実現が難しい場合は、退学も選択肢の1つです。
株式会社マイナビの「マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査(2025・2026年卒対象)」によると、大学1・2年次のキャリア展望に対して、以下の結果が出ています。
- 全く決まっていない:25.3%
- どちらかといえば、決まっていない:31.8%
- どちらかといえば、決まっている:30.9%
- 決まっている:12.1%
大学1・2年では将来のキャリアが定まっていない人が半数以上でした。大学1年のタイミングでは、将来のキャリアがまだ描ききれない可能性がある点に注意が必要です。
大学を楽しめるようにできる努力
大学生活を楽しめるようにできる努力を紹介します。
- 学業に専念する
- 部活やサークル活動に打ち込む
- 多くの友人ではなく親友を探す
- 留学やワーホリなど海外経験を積む
- 専門スキルの習得や資格を取る
- アルバイトで働く経験をしてみる
- インターンシップに参加してみる
- 読書をして見聞を広げる
- 国内外の旅行に行く
- ボランティア活動をしてみる
それぞれ解説していきます。
1. 学業に専念する
学生の本業である学業に専念すると、悩みが吹き飛ぶかもしれません。大学に入学したばかりで、勉強のペースをつかみきれていないケースが考えられます。勉強に追いつき始めると、学生生活に充実感を得られる可能性があります。
大学は義務教育や高校生活と違い、自分で何をするか決めなければならないことが多く、戸惑うことのほうが多くなるはずです。勉強も専門分野に特化していれば、勉強についていけないことが新生活のストレスになっていてもおかしくありません。
勉強にストレスを感じている人は、まず学業に専念することで、大学生活を楽しめるようになる可能性があります。
2. 部活やサークル活動に打ち込む
部活やサークル活動は、学年や学部が違う仲間と出会うチャンスです。インカレサークルでは他大学の学生と関わる機会があるので、協力し合う仲間や長く付き合える友人を見つけられるかもしれません。
広い人脈ができることで、さまざまな情報を交換できるネットワークも構築されます。勉強や就職活動のときには情報を共有するなど、サークルや部活以外でも活用できる情報網です。
集団でのコミュニケーション能力も鍛えられるので、大学生活の交友関係にも良い効果が期待できます。
3. 多くの友人ではなく親友を探す
親友が1人できるだけで、学生生活が変わる可能性があります。本当に仲が良い友人を探すのは、交友関係が広げやすい今だからこそできることです。
親友ができれば、学生生活がより充実して他の活動も楽しめるようになる可能性もあります。プライベートが充実すれば、学生生活は自分の人生のかけがえのない時間になっていくでしょう。
親友になるのは、同じ大学の学生とは限りません。学生生活のなかで多くの人と交流していきながら、気が合う親友を探してみてください。
4. 留学やワーホリなど海外経験を積む
留学やワーホリなどの海外経験によって、学生生活に良い影響が出ることがあります。大学によっては、短期留学から1年単位の長期留学まで多様な留学制度が整っています。
語学留学以外にも、ボランティアやスポーツをメインにした留学も可能です。大学に留学制度がない場合は、留学エージェントを利用しましょう。留学エージェントは、留学の手配をサポートしてくれるサービスです。時間とお金に余裕があるなら、年齢制限があるワーホリも選択肢に入ります。
海外経験は視野や価値観が広がるだけでなく、将来の選択肢も広がるので、挑戦するなら若いうちがおすすめです。
5. 専門スキルの習得や資格を取る
大学1年から専門スキルの習得や資格を取ると、就活を始めてから有利に働く可能性があります。資格は技術や知識を持っていることの証明として有効です。
資格によっては、会社の応募資格の必須条件や優遇条件になっていることがあります。
たとえば、グローバル企業ではTOEICの点数が求められ、経理を目指すなら日商簿記は欠かせない資格です。
就活に必要のない資格でも、勉強の過程や実績としてアピールできます。興味がある専門スキルや資格があれば、積極的に勉強してみましょう。スキルの習得や資格の取得は損になることはありません。
6. アルバイトで働く経験をしてみる
アルバイトはお金を稼ぐだけでなく、多様な人々と交流しながら社会人としてのマナーが習得できます。就活ではアピールポイントにもなるので、多くのメリットがあります。
飲食店や塾講師などは大学生が多いため馴染みやすく、友人も作りやすい環境です。ファミレスやファストフードなどでは幅広い世代の人と交流できるので、価値観を変えるような出会いがあるかもしれません。
アルバイトで働いた経験は、就職後にも役に立つ可能性があります。お金を手に入れるだけでなく、働くことの大変さが知れたり社会人としてのビジネスマナーが身についたり、さまざまな経験が積める貴重な機会です。
7. インターンシップに参加してみる
インターンシップに大学1〜2年生から参加できる企業もあり、早いうちから参加している学生も多くいます。最短で1日から数カ月、長い期間では数年にわたり企業で働けるものなど、インターンシップにはさまざまな種類があります。
長期インターンシップでは、社員と同様に幅広い仕事を任されることがあり、自分の進路を決めている学生におすすめの方法です。インターンシップでは、アルバイトよりも実践的な仕事が体験できます。
アルバイトと違い、インターンシップは学生だけの特権です。気になっている会社や業界があれば、学生のうちにチャレンジしておきましょう。
8. 読書をして見聞を広げる
読書をして見聞を広げるのも、時間がある学生時代にできることの1つです。読書は社会人になってからでもできますが、学生に比べて読書に使える時間は多くありません。
大学には図書館があり、学生は無料で利用できます。古典から最新作まで豊富なので、好きなジャンルを読み進めましょう。大学の課題や論文に対応するにも読書は必要なので、本を読む習慣があると課題の進みも早くなるはずです。
読書で価値観を広げることは社会人になっても有効です。大学生のうちにさまざまな書籍に触れておいてください。
9. 国内外の旅行に行く
時間に余裕のある学生のうちに国内外を問わず、多くの土地を訪れるのもおすすめです。
普段の生活とは異なる風景や文化に触れることで、非日常を体験できます。
言葉が通じない国で意思疎通を図ったり、慣れない環境で生活したりすることで、観察力や応用力を養う良い機会になるでしょう。旅行の計画を立てて、行動予定の計画を考えることやホテルの予約を取ることで、リサーチ能力やスケジュール調整能力が鍛えられます。
一緒に旅行した友達と見た景色や食べた料理などは、大学生活の大切な思い出になるはずです。
10. ボランティア活動をしてみる
ボランティアには災害支援や福祉施設の支援、環境保護などさまざまな種類があります。
学生生活では出会えない人々との交流は、自己成長につながる良い機会です。
大学のオープンキャンパスのスタッフは、慣れた環境で作業ができるので、初めてのボランティアにおすすめです。地域のゴミ拾いやイベントのスタッフなど、徐々に参加する範囲を広げてみてください。
ボランティアを通じて地域の人から感謝されることで、社会に貢献する充実感と達成感を得られるでしょう。
大学を辞めた後の選択肢7つ
大学を辞めた後の選択肢は、以下の7つです。
- 別の大学や専門学校などに通う
- フリーターとして働く
- 語学学習をする
- 資格を取得する
- 公務員試験を受ける
- 就職する
- 独立・起業する
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 別の大学や専門学校などに通う
大学を辞めて別の大学や専門学校に通う選択肢があります。今の大学では学べない分野を学びたいなら、編入を検討してもいいでしょう。
自分の進もうとしている分野が明確な場合は、今の大学を中退しても大きなマイナスにはならない場合もあります。しかし、学費や試験対策で時間がかかることは、頭に入れておく必要があります。編入も大学入試より簡単なイメージがありますが、科目が少なくなるので対策がより重要です。
別の大学や専門学校に通う際は、学校選びでミスマッチを繰り返さないように、学校のリサーチを徹底するように意識して進めましょう。
2. フリーターとして働く
大学を辞めた後の選択肢として、フリーターとして働いていく道があります。目的があり、フリーターとして働く先に目指している未来があるなら良いですが、惰性でフリーターを始めるのはおすすめできません。
自分の時間が取りやすいメリットがある反面、フリーター期間が長期化してしまうと、就職活動に悪影響が出る可能性があります。フリーターであるだけで、計画性のない人だと評価されてしまうかもしれません。
フリーターとして働くなら、期間や目標を決めておきましょう。目標を達成したら次の目標へ進むことで、フリーターのまま働き続けるリスクを避けられます。
3. 語学留学をする
海外に語学留学して、外国語のスキルを磨くケースがあります。将来就きたい仕事に語学力が求められる場合は、語学スキルを高めるために海外へ留学する人もいます。
海外留学は日本で学び続けるよりも語学系のスキルが伸ばしやすく、異文化との交流も可能です。海外のネットワークを広げていく過程でさまざまなことが経験でき、自分に自信がつくメリットもあります。
しかし、とくに目的がないまま語学力を高めても、何も考えていない人と思われてしまうかもしれません。語学留学を選ぶときは、目的をもって行動しましょう。
4. 資格を取得する
大学を中退してできた時間を使って、資格を取得する選択肢があります。難関資格は試験が難しく勉強に時間が必要なので、授業に費やしていた時間を利用できるのはメリットです。
難関資格の例として、6つの資格を紹介します。
- 公認会計士
- 司法書士
- ITストラテジスト
- 中小企業診断士
- 不動産鑑定士
- 一級建築士
上記のような難関資格を所持していれば、高度なスキルを持っていることの証明になります。就きたい仕事に関連した資格を取ることが、就職への近道です。
しかし、英語を使わない仕事でTOEICで高得点を取っても意味がありません。仕事に関連した資格でなければ、就職で有利にならないこともある点に注意が必要です。
5. 公務員試験を受ける
公務員は試験に合格すればなれるので、大学を中退した後の選択肢に入ります。高卒程度、大卒程度と試験区分がありますが、目安程度なので要件を満たしていれば受験可能です。
試験の種類や受験できる条件は自治体ごとに違いがあり、25〜30歳までを上限としているケースが多い傾向にあります。年齢制限があるので、公務員を視野に入れている人は早いうちに対策を始めるといいでしょう。
公務員は雇用と収入が安定する職業です。競争率も高くなるため、大学中退後は勉強する時間を十分に確保して臨んでください。
6. 就職する
大学を辞めて、社会人として働く選択肢もあります。フリーターとは違い、基本的に正社員は無期限雇用で、賞与(ボーナス)も支給されるため、生活も安定しやすくなります。社会人としてキャリアを積み始めることで生活が充実する可能性があるので、もともとやりたい仕事がある人におすすめです。
大学を中退してから始める就職活動は、面接の際に中退理由を聞かれる可能性が高いです。高卒と同じ条件の就職活動ですが、高卒よりもマイナスのイメージがあることは覚悟しておきましょう。中退理由をしっかり説明できるように準備が必要です。
就職活動を1人で進めるのが不安な人は、就職エージェントに相談する方法があります。1人で進める就職活動の心強いパートナーとなってくれるはずです。
7. 独立・起業する
大学生でもパソコン1台で独立・起業できる現代では、大学中退後に独立・起業して生計を立てる方法もあります。ただし、リスクも伴うので、行動に移す前に入念な準備が必要です。起業して成功するには、考え抜かれた事業計画や顧客ニーズの調査が欠かせません。
すでに実践的なスキルを持っているなら、フリーランスとして働く選択肢もあります。完全な実力主義のため、安定した収入を手に入れるまでに時間がかかる可能性を念頭に入れておきましょう。起業やフリーランスは会社員と比べて働き方が自由ですが、すべての責任が自分自身にあります。
どちらの選択肢も準備や相談が重要です。軽率な決断は避けて、リスクを回避する意識が必要になります。
大学1年で中退しても就職できるのか?
大学1年で中退しても就職できますが、大卒以上を必須条件にしている企業の入社は難しくなります。しかし、すべての企業に当てはまることではないので、若手を採用したい企業ならチャンスがあります。
中途採用では、学歴のほかに意欲や将来性などのポテンシャル要素を見込んで評価されるため、自分をしっかりアピールできるポイントの見極めが重要です。自己分析では学生時代の経験を振り返るだけでなく、大学中退の理由を説明できるように自分の内面を見つめ直しましょう。業界研究に取り組み、中途採用に力を入れている業界を知ることも大切です。
大学1年で中退してからでも就職活動の対策を練ることで、就職できる可能性は十分にあります。あきらめないで前向きに行動していきましょう。
就職を目指すなら就職エージェントの活用がおすすめ
大学を辞めて就職活動に専念するなら、就職エージェントの活用がおすすめです。就職エージェントは就職活動のサポートを専門にしているプロで、求職者の就職活動を全面的にサポートしてくれる心強い存在。
就職エージェントのサポート内容は、書類選考や面接対策、求人対策など就職活動に関わる全般です。
就職エージェントのメリットとして、以下の7つが挙げられます。
- 無料で利用できる
- 個別面談で自分と向き合ってもらえる
- 自分に合った企業を紹介してもらえる
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書やES(エントリーシート)添削や面接対策をしてもらえる
- 選考の日程調整などスケジュールを管理してもらえる
- 選考後のフィードバックをしてもらえるので、次の選考や他の企業の選考に活かせる
ジェイックでも大学中退者の就職サポートをしています。就職活動がうまくいかず悩んでいる人や、大学を中退したばかりで何をしたらいいか迷っている人は、ジェイックの就職エージェントに相談してみてください。
勢いで大学を辞める前に冷静に将来について考えよう
この記事では、大学を1年で辞める人の割合や大学を辞めることのデメリット、大学に通い続けるための対策案、辞めた後の進路まで詳しく解説しました。
大学を1年次で辞める人は1.95%います。入学してからギャップを感じる理由は、入学前のリサーチ不足が原因に挙げられます。やりたいことが明確な場合は、早い時期の大学中退を検討してもいいでしょう。
しかし、大学1・2年では将来の目標が決まっていない人も半数近くいます。大学を楽しめるように努力するなかで、学校生活だけでなく卒業後の人生に関わる出会いがあるかもしれません。
大学を辞めたことで就職が難しく感じたときは、ジェイックの就職エージェントに相談がおすすめです。1人で悩まずに、解決策を持っている就職のプロに頼りましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい