
女性がフリーターから正社員として働き出す場合、収入の安定、仕事のやりがい、経済的自立など多くのメリットがあります。
この記事では、フリーターの女性が正社員として働く7つのメリットを詳しく解説します。
さらに、フリーターの女性におすすめの事務職、営業職、販売職といった職種 や、正社員就職を成功させるための方法 まで幅広く解説しますので、ぜひ今後のキャリアプランの参考にしてください。




この記事の目次
女性がフリーターから正社員で働くメリット7選
ここでは女性が就職して仕事をすることへのメリットを紹介します。
- 収入が安定し生涯賃金で差がつく
- 福利厚生がついてくる
- 仕事が充実する
- 昇給や昇進がある
- 各種手当がもらえる
- 長期の休みが取れる
- 今は経済力のある女性がモテる
パートよりも正社員のほうが長く働くと大きさが出てきてしまうことを詳しく紹介していきます。
1. 収入が安定する
女性が正社員として働く最大のメリットの一つが「収入の安定」です。フリーターの場合、シフトの数や体調不良、職場の都合によって収入が変動することが多く、生活費のやりくりに不安を感じる人も少なくありません。
一方で正社員は、毎月決まった給与が支給され、勤務日数が多少前後しても収入に大きな変動が出ることは少ないため、家計管理や将来の貯蓄計画が立てやすくなります。
生活に必要な固定費(家賃・保険・携帯代など)を確実にまかなえる安心感があり、精神的な余裕も生まれます。安定収入は生活基盤を支える土台となり、将来の選択肢を広げる第一歩になります。
2. 長期的な収入が上がる
フリーターと正社員の収入の差は、月々の給与だけでなく、長期的に見るとさらに広がります。正社員には昇給制度や賞与(ボーナス)がある企業が多く、年数を重ねるごとに年収が上がるケースが一般的です。
たとえば、20代のうちは収入に大きな差がなくても、30代・40代になるとその差は年間数十万円、場合によっては100万円以上に開くこともあります。また、正社員としてキャリアを積めば、より責任あるポジションや専門職への昇進のチャンスも増え、それに伴って収入も上がっていきます。
将来的に結婚や子育て、住宅購入などを考えている場合、正社員として安定した収入を得ておくことは非常に大きな強みになります。
3. 社会保険・福利厚生が充実している
女性がフリーターから正社員で働くメリットは、フリーターよりも正社員の方が福利厚生が充実している傾向にあるからです。
福利厚生とは、会社側が従業員やその家族の健康と生活の福祉を向上させるための、賃金以外のサービスを提供することを言います。
一般的なものとして、以下のような福利厚生がついてきます。
- 健康保険
- 厚生年金
- 雇用保険
- 労災保険
会社がこれらの保険料の半額(または全額)を代わりに払ってくれる仕組みです。
他にも、福利厚生として以下のような補助がつく場合もあります。
- 家賃補助
- 社員寮
- 社員食堂
- 資格取得支援
- 保養所
- 社員旅行
- 各種ホテル利用割引
- レジャー施設割引
厚生労働省は、アルバイトや正社員といった雇用形態にかかわらず、待遇を均等にするよう企業に求めています。(参考:厚生労働省「同一労働同一賃金ガイドライン」)
しかし、実際は福利厚生の多くが正社員のみを対象としている企業も少なくありません。同じ職場で働いていても、受けられる制度や支援に違いがあるのが現状です。
特に女性にとって重要なのは、産前産後休業や育児休業といったライフイベントに対応した制度が整っている点です。こうした制度が整っていれば、出産や育児で一時的に仕事を離れても、再び職場に復帰しやすくなります。
正社員の方が産休・育休を取りやすい
正社員の方がフリーターよりも産休・育休を取りやすい傾向にあります。
厚生労働省の調査によると、正社員の女性の7割以上が育休を利用して就業を継続しています。
一方、フリーターの場合、産休や育休が保証されず、仕事を辞めざるを得ないケースが多いです。パート・派遣の育休を利用して就業を継続している女性の割合は23.6%となっています。

パート・派遣でも育休を利用して就業を継続する女性は増えてきていますが、正社員と比べると少なくなっています。
参照元:厚生労働省「第一子出産前後の妻の継続就業率・育児休業利用状況」
4. もらえる年金額が増える
老後の生活を支える重要な制度が「年金」です。フリーターの間は国民年金への加入が基本ですが、正社員になると厚生年金に加入することになります。
厚生年金は、国民年金に比べて受け取れる年金額が大幅に多く、将来的な安心感が大きく異なります。また、年金だけでなく、病気やけがで働けなくなった場合の「傷病手当金」や「障害年金」などの給付も充実しており、万が一の際のセーフティネットとしても役立ちます。
公的年金シミュレーターで計算したところ、フリーターがもらえる年金は月に約6万円程度です。一方、年収500万円で正社員として働く場合、月にもらえる年金額は約15万円です。
若いうちは老後のことをイメージしにくいかもしれませんが、早い段階で厚生年金に加入しておくことで、将来もらえる年金額が積み上がり、老後の経済的不安を軽減できます。
5. キャリアアップやスキル向上のチャンスが広がる
正社員になると仕事が充実します。重要な仕事にチャレンジすることができるからです。
フリーターでは担当業務が限られがちで、習得できるスキルも偏ることが多いですが、正社員であれば業務範囲が広がり、ステップアップに向けた挑戦がしやすくなります。
また、上司や先輩からの評価が昇進や異動などの形で反映されやすいため、自分の努力がキャリアとして積み重なっていく実感を得やすいのも特徴です。
専門職への道や管理職を目指すこともでき、自分の可能性を広げながら働ける点は、正社員ならではの魅力です。
結婚後の再就職も有利
正社員としての就業経験があると、結婚や出産などで一時的に離職した後でも、再就職がしやすくなります。なぜなら、企業側から見て「正社員としての実績がある=責任ある仕事をこなせる人材」と評価されやすく、職務経歴書や面接でも強みとしてアピールできるからです。
特に女性の場合、ライフイベントでブランクができることは珍しくありませんが、過去の職歴やスキルがあれば、時短勤務や契約社員、パート勤務を経て正社員復帰を目指すことも可能です。
また、在職中に得た人脈やスキルは、再就職時の選択肢を広げる武器になります。フリーター経験のみの場合、採用時に安定性や実績を不安視されやすいため、若いうちに正社員としての経験を積んでおくことは、将来の自分への投資にもなります。
6. 長期休みが取れる
正社員は法律で定められた有給休暇が付与され、企業によっては夏季休暇・年末年始休暇・特別休暇なども整備されており、計画的に休みを取りやすい環境が整っています。
業界や職種、企業によって異なりますが以下のような休暇制度を行っている企業もあります。
- 夏季休暇
- 年末年始休暇
- GW休暇
- お盆休暇
- リフレッシュ休暇
また、収入が安定している分、旅行や帰省、リフレッシュのために使えるお金や時間も確保しやすくなります。オンとオフのメリハリがつけられることで、心身のバランスが取りやすく、働き続けるうえでのモチベーション維持にもつながります。休みをしっかり取りながら働けるのは、長く働くうえで重要なポイントです。
7.パートナーに安心感を与えられる
女性がフリーターから正社員で働くメリットは、パートナーに安心感を与えられることです。正社員は安定した収入や制度があるため、将来の生活をイメージしやすくなり、パートナーも安心して将来を考えられます。
実際、以下の表によると、結婚時に正社員で働いている女性は約6割と最も多くなっています。
就業形態 | 割合 |
正社員 | 60.9% |
パート・派遣等 | 20.5% |
無職・学生 | 3.3% |
参考:国立社会保障・人口問題研究所「現代日本の結婚と出産-第16回出生動向基本調査 (独身者調査ならびに夫婦調査)報告書-」
上記は結婚という人生の大きな節目においても、女性が経済的に自立し、共に家庭を支える存在として見られている現れともいえます。
女性がフリーターから正社員になると、夫婦で協力し合いながら、将来に向けて多く貯金できる可能性が高まるでしょう。
フリーター女性が正社員就職するのにオススメな仕事

フリーター女性が正社員に多く採用されている仕事は、以下のような職種が多いです。
- 事務職
- 営業職
- サービス業
- 販売職
それぞれに解説しますので、どれが一番合うか一度考えてみましょう。
女性におすすめ1.事務職
フリーター女性は、事務職が始めやすい仕事です。特別な知識や資格が必要ないからです。
事務職で特に始めやすいのは、以下のような事務職です。
- 一般事務
- 営業事務
- 医療事務
こちらの事務職だと、一般的に始めやすいと言われています。必要最低限のPCのスキルが必要になってきますので、そちらには注意してください。
また、専門的な事務職になると、以下のような事務職もあります。
- 経理事務
- 貿易事務
このような事務職になると、専門的なスキル・知識が必要になる場合が多いでしょう。
ただし、「事務職は始めやすい」というのはスキル面の話で、募集が少ないのが難点です。
女性におすすめ2.営業職
フリーターの女性には、営業職も良いです。特別な資格やスキルがいらず、未経験でも始められるからです。
比較的、内定も出やすいですね。営業職にもいくつかの種類があります。
- ルート営業
- 保険の営業
- 不動産営業
- 車の営業
- ネット回線の営業
- IT企業の営業
このように営業にも種類があるので、あなたに合った営業のスタイルを探してみましょう。
「でも、営業職ってノルマあるんでしょ?」と思いますよね。たしかにノルマはあります。
自分で新規開拓して売上をあげる営業は、たしかに難易度が高いです。でも、ルート営業なら難易度が下がります。
ルート営業は自分で新規開拓をするのではなく、会社の既存客を回る営業です。顔なじみになりやすく、営業職の中ではやりやすいです。
営業は以下のような項目に当てはまるのであれば、挑戦してみてもいいでしょう。
- 人と話すのは嫌いじゃない
- 人脈を広げたい
- 歩合制なので収入をふやしたい
仕事を頑張る理由は人それぞれなので、あなたにとって仕事をする意味・目的を明確にすることも必要になるでしょう。
女性にとって、メリットなのは営業の経験が将来の産休・育休後の再就職に大きく影響するということです。
女性におすすめ3.サービス業
サービス業も内定がでやすいです。未経験からできて、募集が多いからです。
サービス業の例は、以下のような職種で募集をしています。
- 飲食店のホール
- テーマパークのスタッフ
- ホテルスタッフ
このような職種では、アルバイトからの正社員採用も多いですね。
ただし、お客様に無理難題をいわれたり、忙しい時間はトイレにいけないこともあります。体力も必要な仕事です。
女性が就職する場合は、体調面なども考慮して仕事を選んでいきましょう。
女性におすすめ4.販売職
販売職の仕事は、女性の募集が多く、内定もでやすいです。販売職は人材不足の業界が多いからです。
例えば、以下のような職種が一般的に人材不足であるといわれています。
- アパレルショップ店員
- 家電量販店の店員
- 百貨店販売員
- 化粧品販売員
このような仕事はシフト制であることが多いので、休みを固定にしたいと考えている方には難しいかもしれません。
女性では、アパレルや化粧水販売員などが一般的に多いでしょう。
販売職に向いている方は以下の通りです。
- 人とコミュニケーションを取るのが好き
- 好きなブランドがある
- 落ち着いた高級感のある雰囲気の中で仕事をしたい
- 質の高いマナーを学びたい
- 美肌や美メイクの知識と技術を得たい
- 最新の美容法を知りたい
好きなことを仕事にする人も多いとは思います。ただし、1日中立ちっぱなしなので、体力が必要なので注意しましょう。


フリーター女性の中で正社員に就職しやすい人の特徴

女性フリーターで、正社員の内定が出やすい人には特徴があります。
- 年齢が若い
- コミュニケーション力がある
- 行動力がある
- 素直である
- 人の意見を聞ける
- 身なりがきれい
- TPOが備わっている
つまり、正社員としてやっていけそうな素質がある人は、内定が出やすいです。
内定が出にくい人の特徴は、以下の通りです。
- あいさつ、返事ができない
- 成長意欲を感じない
- 暗い
- 変にこだわりが強い
- 頑固
- 清潔感がない
- コミュニケーション能力が著しく低い
自分が採用する側ならどのような人を採用したいか考えることも大切です。正社員に採用されやすい人に近づけていきましょう。
女性の就職は年齢が低いほど有利
正社員に内定が決まりやすいのには、特に「年齢」が大きく関係しています
会社側も、「少しでも若い方が育成期間を長くとれて、じっくり育てられる」というメリットがあるからです。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「平成24年度若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状」によると、年齢別の正社員移行率は下記のとおりです。
- 20~24歳:18.1%
- 25~29歳:12.3%
- 30~34歳:8.4%
- 35~39歳:8.2%
参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構の「平成24年度若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状」
30歳を超えてもなおフリーターの人が内定をもらうことの厳しさがわかると思います。
企業にとっては、女性の場合は結婚・出産により長期的な休みや退職のリスクがあると考えている場合もあります。
だからこそ、女性は若いうちに就職して仕事から経験を積んでおきましょう。
フリーター女性が正社員に就職する方法

最後に、フリーター女性が正社員になる方法を解説します。
具体的な方法は、下記の3つが主な正社員になる方法です。
- 転職サイト
- ハローワーク
- 就職エージェント
それぞれ特徴があるので、ひとつずつ紹介していきます。
女性の就職方法1.転職サイト
転職サイトで、「未経験者歓迎」の募集を探しましょう。未経験者歓迎ということは、フリーターでも就職できるからです。
未経験者歓迎の募集で多いのは、以下のような職種です。
- 営業職
- 建設の施工管理
- インフラエンジニア
- 販売職
- 介護職
- サービス業
このような職種に興味があるのであれが、一度転職サイトに登録すれば、メールで求人情報も送られてくるので、情報収集には良いです。
ただし、「どの会社があなたに合うか」という点では、判断基準が難しい面もあります。「まずはたくさんの求人情報を見たい」という場合は、転職サイトが効率的です。
女性の就職方法2.ハローワーク
ハローワークに相談して、正社員求人を見せてもらいましょう。ハローワークには、転職サイトに載っていないような地元企業の求人もあるからです。
転職サイトを利用しつつ、ハローワークにも行ってみましょう。
ハローワークでは、
- 合同説明会
- 面接対策講座
- 履歴書や職務経歴書の書き方講座
なども行っています。転職先の選択肢を広げるなら、ハローワークも活用しましょう
女性の転職方法3.就職エージェント
「転職サイトやハローワークが面倒くさい!自分に合う会社を紹介してほしい!」という場合は、就職エージェントが効率的です。
担当者がついて、あなたのキャリアカウンセリングをして、最適な企業を紹介してくれるからです。
女性の場合は、勤務地などのある程度決めっている場合もあるでしょうが、それも含めて紹介してくれるエージェントもあります。
内定が出るまでにもっとも早いのは、就職エージェントでしょう。デメリットとしてはたくさんの求人情報を見れないことですが、良い企業だけを絞って紹介してほしい人に向いてます。
就職エージェントは、以下のようなサポートをしてくれます。
- 面接の練習
- 履歴書や職務経歴書の添削
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フリーターの就職について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。




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