働くのが怖いニートでも働けるようになる！原因や克服方法を解説

働くのが怖いと感じてしまうニートの方の原因には、「自分に自信がなく、失敗が怖い」「コミュニケーションが取れない」などの仕事に対する不安や恐怖心が関連しています。
働こうとしても、ニートである自分に自信が持てないことが、精神的な負担となって就活に動き出せずにいます。

しかし、ニートになった原因が人それぞれ違うように、自分に合わせた対処法を取ればニート脱却は不可能ではありません。スキルを身につけたり、社会復帰のサポートを受けたりすれば、少しずつ働くことの自信を身につけられるでしょう。

この記事では、仕事が怖いと感じているニートのために、恐怖心の克服方法を解説しています。企業に就職するための仕事探しの方法も紹介するので、ぜひご覧ください。

働くのが怖いとニートが感じる8つの原因

ニートの人が「働くことは怖い」と感じる理由は、主に以下の7つです。

それぞれの理由について、詳しく解説していきます。「働くのが怖い」と感じてニートになった人は、なぜ怖いと感じるのかを見つめなおすきっかけにしてください。

理由1：ニートの状態へのうしろめたさがある

厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書（概要）」によると、80％前後のニートが「うしろめたい」「世間体が悪い」と回答しています。
ニート状態であることが、精神的な負担になっている結果といえるでしょう。

ニートが苦手だと感じる作業に関わる設問では、以下のような回答結果でした。

基本業務で求められる基礎的なスキルを苦手としており、自分に与えられた仕事をできないのではないかという自信のなさが、調査結果に表れています。

このような背景から、ニートは働くことや社会に出ることに恐怖心を感じてしまうのです。

次の章から、ニートが働くことを怖いと感じている理由を、具体的に解説していきます。

理由2：自分に自信がない

自分に自信が持てないと「働くのが怖い」と感じやすくなります。
自信が持てない人は、主に「一度も働いた経験がない人」と「働いたが、すぐに辞めてしまった人」の2パターンに分かれます。

一度も働かずにニートになった人は、自分が働いている姿がイメージできず「働いても上手くやっていけるのだろうか…？」という不安が消えません。その結果、なかなかニートから抜け出せなくなります。

一方、就職はしたけれどすぐに辞めてしまった人も、自分に自信を持てないことが多いでしょう。これは「私は社会に馴染めなかった」という思いがあるからです。再就職しようと思っても、「仕事をすぐ辞めたことがマイナスにならないか」「これといった資格もないのに転職できるのか」とマイナス面に目を向けてしまいがちです。

このように、自分に自信がない人は、不安な気持ちから行動が鈍くなり、なかなかニートから抜け出せない悩みを抱えています。

理由3：人間関係に恐怖を感じる

人間関係を怖いと感じる人も「働くことが怖い」と感じる傾向があります。

ほとんどの仕事において、人間関係は避けて通れません。
就活をしようと思っても、人間関係に対する不安が大きいと「職場に馴染めないのではないか」「いじめられたらどうしよう」などと想像してしまうようです。

せっかく働きたいと思っても、人間関係がストレスになり行動に移せないのです。
もともと人間関係が苦手な人や嫌な経験をしたことがある人は、なおさら苦痛に感じるのでしょう。しかし、良好な人間関係を築くことは、働きやすさに大きく影響します。そのため、少しずつ克服していく姿勢も大切です。

理由4：働いたことがない

理由1の「自分に自信がない」でも述べましたが、働いた経験がなくニートになった人は「働くことが怖い」と感じやすいようです。

人は、自分が未経験のことに恐怖を感じます。働いたことのない人が「就職が怖い」と感じるのは、自然なことといえるでしょう。

今はいきいきと働いている人でも、その仕事に就いたばかりの頃は不安が大きかったはずです。
人は恐怖を感じながらも新しいことにチャレンジして、試行錯誤しながら成長していきます。
はじめから上手くいくとは考えず、「みんな最初は失敗するもの」と楽観的になることも大切です。

理由5：トラウマ体験がある

過去に働いていた会社でトラウマ体験がある人は「働くのが怖い」と感じやすいです。
トラウマとなる原因は様々ですが、主に「ノルマが厳しく、過労で倒れた」「上司からのパワハラがあり、うつ病になった」などがあります。

トラウマになるほどの体験をすると、人によっては以下のような症状が出現します。

フラッシュバックとは、トラウマとなった出来事を不意に思い出すことです。
フラッシュバックによって不安や過度な緊張状態、過呼吸といった症状も引き起こしてしまいます。
このような症状が続くと「働くのが怖い」という気持ちがずっと残り続けるため、ニート期間が長くなる原因にもなり得ます。

理由6：ブランクが長い

過去に働いた経験があっても、ブランクが長くなると「働くのが怖い」と感じます。

ニート期間が長い人は、面接で必ずと言っていいほど「無職の期間は何をしていましたか？」と聞かれるからです。そのため、ニート期間の長い人ほど「面接できちんと受け答えができるかな…」という不安を抱きやすくなります。

しかし、何事も「動き出すまでが最も大変」なのです。
働き始めたらおのずと毎日が過ぎていくので、「働くのが怖い」と感じるのは最初だけかもしれません。

理由7：うつ病や適応障害などの病気を持っている

うつ病や適応障害などをわずらっていることから、「働くのが怖い」と感じる人もいます。

気分の落ち込みが激しい時期は動き出すことが難しく、特に「働くのが怖い」と感じやすいでしょう。このような時期は自分を過小評価したり、責めてしまう傾向があります。

さらに、仕事が原因でうつ病や適応障害になった人は、働く意欲が失われているケースも多いです。
仕事に復帰することで症状がひどくなったり、再発を恐れている人も珍しくありません。

理由8：ADHDなど発達障害の可能性がある

ADHDなどの発達障害があり、「働くのが怖い」と感じている人もいます。

ADHDとは「注意欠如・多動性障害」の略称で、注意力が散漫であったり、忘れ物や失くし物が多いことが特徴です。そのため、仕事内容によってはミスをしてしまったり、コミュニケーションが上手くとれないなどのストレスを感じる場合があります。

発達障害に対する理解は年々広まってはいるものの、まだ理解されない職場も多いようです。
そのため「働くのが怖い」という発達障害を持った人が一定数存在しています。

働くのが怖いと感じるニートの克服方法6つ

現在ニートで「働くのが怖い」と感じている人は、以下7つの対処法に取り組むことをおすすめします。

それでは、詳細を解説していきます。すべてに取り組む必要はなく、まずできるものから試していきましょう。

克服方法1：働くことの楽しさを考えてみる

「働くのが怖い」と感じることはおそらく誰にでもありますが、反対に「働くことが楽しい」と実感する瞬間もあることでしょう。
これまで働いてきた中で、楽しいと感じたことはありませんか？どんなに小さなことでも良いので、仕事で楽しいと感じる瞬間を見つけましょう。
例えば「先月は1時間かかっていた事務作業を、今月は工夫して50分で終えた。」のように、自己成長を感じることも楽しみの1つです。
小さな成功体験や楽しさに出会えると前向きな気持ちになり、怖さを克服するきっかけになります。

仕事を嫌いになってしまう理由として、「人と比べてしまうこと」もあります。
同僚や上司、あるいは部下と自分を比較して、「〇〇さんと比べて自分の成績は良くないな」と感じてしまうこともあるでしょう。しかし、他人と比較する必要はありません。

また、仕事以外の分野に楽しさを見つけることも効果的です。
例えば、仕事で辛いことがあった時に悩みを共有できる仲間はいませんか？

このような出来事はあなただけではなく、多くの人が経験しています。

時には気の許せる仲間と愚痴を言って笑い合うことで気分転換になりますし、「味方がいる」という安心感も得られます。ただし、社内の人に愚痴を言うと話が漏れてしまい、職場に居づらくなる可能性もあるので注意しましょう。

克服方法2：人と関わらない仕事をしてみる

「人間関係が怖い」という理由で働くことが不安な人は、人と関わらない仕事を探してみましょう。

会社で働く以上、まったく人と関わらないのは厳しいかもしれませんが、少なくとも人との関わりが少ない仕事は選べます。
具体的には以下のような仕事です。

これらの職種では基本的に単独で業務を行い、仕事上のコミュニケーションが最小限で済む場合が多いです。一方で、身体を使う業務が多く、体力が必要である場合が多い点は理解しておきましょう。

また、最近はコロナウイルスの影響で在宅ワークを採用する企業も増えています。

以下のような職業は在宅ワークが可能であり、仕事内容によっては対面でのコミュニケーションが少なくなります。

これらの職業は人との関わりはあるものの、メールやチャットツールのようなテキストでのやりとりが多いため、会話や打ち合わせは必要最小限になります。
プログラミングやデザイン、ライティングなどのスキルは必要ですが、それさえ身に付ければ需要も大きい職種です。また、企業に属して経験を積んだ後に、フリーランスとして独立することも可能です。

実際にクラウドソーシングなどのサービスを活用して、人とほとんど関わらずに働くフリーランスもいます。

克服方法3：仕事を辞めても良いと考える

働くのが怖い人は、「実際に働いてみて、合わなかったら辞めよう」くらいに考えておくと気がラクになります。昔とは違い「就職したら定年まで同じ会社で働き続ける」という価値観は薄れ、転職も当たり前の時代です。

しかし、真面目で責任感の強い人ほど辛い仕事に我慢して取り組み、自信を失くしたり精神を病んでしまうこともあります。ですから、あれこれ考えすぎて「働くのが怖い」と感じる人は「合わなければ仕事を辞めても良いんだ」と考えることで、自分自身をリラックスさせましょう。

いざとなったら辞めれば良いという逃げ道を用意しておくことで、働くことの怖さが多少は和らぐでしょう。
合わない職場で我慢して働き続け、心身がダメージを受けてしまうくらいなら、他の職場を探しましょう。世の中にはたくさんの企業があるのですから、あなたに合う会社はきっとあります。

ただ、少しでも嫌なことがあったらすぐに辞めるのはおすすめできません。
転職活動をするにしても、早期退職の経歴が多いと「簡単に仕事を辞めてしまう人」というイメージを持たれて採用されづらくなります。
そうした事態を避けるためにも、自分はどういう職場に合う・または合わないのかを明確にして、就職活動中は企業の情報収集をしっかり行うなど、入社後のミスマッチを予防する工夫も必要です。

克服方法4：年齢のことを気にしない

ニート期間が長くなった30〜40代の人の中には、年齢を気にして「働くのが怖い」と感じている人もいます。無職の期間が長引けば、周りからの目が気になるのは無理もありません。

しかし、現代は「人生100年時代」と言われています。定年を迎える年齢も引き上げられており、以前よりも再挑戦がしやすい労働環境となっています。職種や労働条件などにこだわらなければ、年齢不問の求人も見つかるでしょう。

一方で、職種や労働条件に対する要望が強すぎると、選択肢は少なくなってしまいます。20〜30代と比べれば勤務可能な年数が少ないことが不利になり、ある程度の妥協は必要といえるでしょう。

就きたい仕事が特に決まっていない人は、まず自分の性格や適性について自己分析を行い、あなたに合う仕事を探してみてください。
若い頃に比べて体力は落ちているかもしれませんが、努力次第で仕事に必要なスキルは身に付けられます。

高年齢での就職活動では、ハードルが高い現実は受け止めつつ、ダメでもともとの精神で諦めないことが肝心です。

克服方法5：資格を取得する

スキルがない状態で働くことが怖い人は、資格の取得を目指してみましょう。

資格があれば、就職に有利に働くだけでなく、入社後に企業次第で年収が上がることがあります。就職先選びでも、資格があるだけで自分の将来の選択肢が広がります。取りたい資格によっては、苦労や努力が必要になるかもしれません。

しかし、勇気を出して手に入れた資格は、成功体験と自信を与えてくれます。それだけでなく、仕事で要求される忍耐力も鍛えられます。

取得する資格は、仕事の中で使えるスキルを見つけられるものがおすすめです。人材が不足しているIT業界、福祉業界なら正社員登用に一歩近づくアピールポイントになってくれるでしょう。

資格の取得には時間がかかりますが、働く恐怖心を乗り越えるために必要な自信も身につけられます。

克服方法6：単発のアルバイトや派遣から始める

いきなり正社員で働くことが怖いなら、1日からでも働ける単発アルバイトや派遣スタッフから社会へ慣れていく方法があります。

仕事内容は工場でピッキングや、スーパー・コンビニの商品陳列、飲食店のホールスタッフなどさまざまな種類に分かれています。他人とのコミュニケーションが苦手な人なら、交流が少ない日雇いの工場派遣がおすすめです。

大切なのは、社会との関わりを持って仕事を継続していくことです。単発アルバイトや派遣を繰り返して仕事に慣れたと感じたら、次に日数や時間を増やしていきましょう。
経験を重ねるうちに、社会で必要なコミュニケーション能力が身についていきます。

仕事に対する苦手意識を克服していきながら、正社員として働くことを目指してください。

克服方法7:就職サービスに登録してみる

働くのが怖いと感じるのは、働くイメージや、どんな仕事が存在しているのかが分からないからだと考えられるため、就職サービスに登録することも有効です。とりあえず登録して求人を見てみるだけでも、自分で働けそうな仕事がいくつも見つかり、働くことに対する恐怖感がなくなることがあります。

また、就職エージェントであれば、キャリアアドバイザーが働くことに対する悩み相談に乗ってくれるだけでなく、必要に応じて就職活動のサポートも受けられますので、働くことに対するハードルの高さを低くできるといったメリットもあります。

就職サービスはいきなり就職活動をしない人でも登録して問題ありませんので、まずは「就職に向けた行動ができた」という小さな自信をつける意味でも、就職サービスへの登録を検討してみてください。

克服方法8:働いている友人や知人に話を聞いてみる

身近に働いている友人や知人に仕事の話を聞いてみて、働くことに対するイメージを具体化するのも有効です。
実際の仕事内容や職場の雰囲気、働く上での苦労を生の声として知ることで、仕事に対する漠然とした不安を現実的に捉えられるようになります。

特に同年代の友人や、かつて自分と同じように働くのが怖いと感じていた人の体験談は、話が入ってきやすいとともに安心感を感じやすいといった特徴があります。加えて、体験談を通じて自分の興味や得意分野に気づけるといった効果も期待できます。

話を聞いてみるときは、いきなり就職や仕事の話をするのではなく「最近どんな感じ？」と軽く質問してみるところから始めましょう。

小さな会話を繰り返すことで、働くことへの安心感だけでなく、コミュニケーション能力を養うことも可能です。

働くのが怖いニートが就職するまでのステップ

働くのが怖いニートであっても、段階的に就職を目指すことを意識すれば、精神的な負担を減らして正社員への道をつかむことが可能です。
特にいきなり就職活動に取り組むと不安な気持ちを増長させやすいため、生活リズムを整えたり、自分自身に自信をつけていくことが有効です。

また、いきなり正社員になることを怖いと感じる場合は、短期間のアルバイトから始めても問題ありません。

ここからは、働くのが怖いと感じているニートが就職するまでのステップを段階的に解説します。

1. まずは生活リズムを整える

働くのが怖いニートの場合は、将来の就職活動を見据えて、生活リズムを整えることから始めましょう。
昼夜逆転の生活や不規則な食事が続くと体調や気分の波が大きくなり、行動する意欲が湧きにくくなるだけでなく、精神面が不安定になりがちです。

まずは「毎日同じ時間に起きる・寝る」「三食摂る」「毎日少しでも散歩する」などシンプルな習慣を始めてみましょう。これにより、安定したメンタルや体力づくりに繋がるだけでなく、将来社会復帰をする準備を進めるための土台になります。

また、生活リズムを整えることで、社会復帰の1歩を踏み出せたという自信にも繋がりますので、働くことに対する恐怖感を和らげられるでしょう。

2. 小さな成功体験を積み重ねる

働くのが怖いとなっている理由の1つとして、自分に自信がないことも考えられますので、小さな成功体験を積み重ね、就職への不安感を払拭していきましょう。
例えば、現在引きこもりがちな場合は「1日散歩に行けた」「やるべき家事を終えられた」など、どんな小さなものでも構いません。

また、達成できたことをノートやメモアプリに書き出すと、自分の成長を客観的に実感することも可能です。
成功体験を積み重ねれば「やればできる」という自信が芽生え、次第に働くことに対する不安や恐怖が薄れていきます。

周りと比較することなく、小さな積み重ねを進めていき、就職活動のための行動力や自己肯定感の向上を促していきましょう。

3. 単日・短期間のアルバイトに挑戦する

ある程度自分に自信を持てるようになってきたら、働くことに慣れるための第一歩として、短期間のアルバイトに挑戦してみましょう。
例えば工場スタッフや警備業務など1日で終わる仕事を選べば、長期間の拘束や人間関係の負担も少なく済みます。

少しだけでも働く経験を得られれば、自己肯定感をさらに上げられるだけでなく、就職に対するハードルも大幅に下げられます。合わせて、働いた分の報酬を稼ぐことで、経済的にも自信をつけられるようになるでしょう。

最初から「正社員にならなければならない」など完璧を求めることなく、まずは社会復帰の練習として気軽に取り組む姿勢が重要です。
最近では数時間だけのスキマバイトのサービスも登場していますので、段階的に働いていく意識を持っておいてください。

4.自分の向き不向きを明らかにする

単発のアルバイトや小さな成功体験の積み重ねと並行して、自己理解を深めていくことも重要です。少しずつ社会に出ていくことで、自分の向き不向きやどんな環境でやりがいを感じるかを整理しやすくなります。

それらの経験を言語化しつつ、自己分析に取り組むことで、就職活動をする際の希望職種や業界の傾向を明らかにできます。合わせて、強みだけでなく苦手な分野も理解しておくことで、就職活動におけるミスマッチを防ぐことに繋がります。

向き不向きを明らかにした上で就職活動に取り組めば、自信を持って応募先を選べるようになります。

5.就職サービスに登録する

ここまで段階的に進められたら、働くことに対する怖さを感じにくくなるはずですので、本格的に就職活動に取り組んでいくためにも就職サービスに登録します。
特にニートからの就職を目指す場合は、就職エージェントの活用がおすすめです。

就職エージェントに登録した後は、キャリアアドバイザーと個別に面談を行い、自己分析をさらに深めていきます。その上で自分に合った求人を紹介してくれるため、効率よく様々な求人に触れられるようになります。

特にニートの就職支援実績が豊富なサービスでは、就職活動全般の準備を一貫してサポートしてもらえるため、初めて就職活動に取り組むような場合でも安心してアクションを進めていけるでしょう。

6.応募書類や面接対策を進める

就職エージェントとの面談を行い、就職に対する前向きな気持ちが持てたら、応募書類や面接対策を進めていきます。

履歴書ではブランク期間に何をしていたかをポジティブに記載することが重要なため、就職エージェントに書類の添削をサポートしてもらいながら進めましょう。

また、ニートの就活においては、自分の魅力やポテンシャルを面接でどれだけ発揮できるかがポイントになるため、就職エージェントとの模擬面接を通じて面接対策を進めます。
コミュニケーションが苦手な人でも、模擬面接を繰り返せば適切な話し方が身に付きます。

しっかりと準備をすることで、面接本番で自信を持って自己PRができるようになるだけでなく、働くことに対する希望も持てるようになっていきます。

7.自分に合った職場を見つけて選考を受ける

働くのが怖いと感じなくなったら、求人に応募して選考を受けていきます。
最初は見送りになってしまうこともあるかもしれませんが、焦ることなく安心して働ける職場を見つけることを重視して就職活動を進めていきます。

また、就職先を選ぶ際は働く条件だけでなく、研修制度や社風も確認しておくと安心です。
自分の考え方や強みにマッチした会社を見つけるためにも、求人票や採用ページ、就職口コミサイトなどを併用し、企業研究を行っておくと良いでしょう。

自分に合った環境の職場に就職できれば、楽しみながら働けるはずです。
ニートからの就職は時間がかかる場合もありますが、1歩ずつ着実に職場探しを進める意識を持っておいてください。

働くのが怖いニートにおすすめの仕事の特徴

働くのが怖いニートは、安心感を持って働き続けられる職場を見つけるためにも、応募先を工夫することが重要です。
例えば未経験者を歓迎していたり、ルーティンワークが中心の仕事であれば、就職後も段階的にスキルアップができるため精神的な負担が少なくなります。

また、在宅勤務やフレックス制度など柔軟な働き方ができる仕事であれば、生活リズムを整えることが苦手であっても長続きしやすくなります。

ここからは、働くのが怖いニートにおすすめの仕事の特徴を5つに分けて解説します。

未経験者を歓迎している仕事

働くのが怖い場合は、経験よりも意欲やポテンシャルを重視してくれるような職場を選ぶためにも、未経験者を歓迎している仕事に応募するのがおすすめです。
未経験者歓迎の求人では、入社後に研修を受けながら仕事が覚えられるため、ニートの人でも安心です。

例えば軽作業スタッフや事務職、介護職の仕事は未経験者の就職も多く、就職後のサポート体制が整っている傾向にあります。また、意欲を中心に採用されることもあり、最初から完璧に働く必要がなく、徐々に仕事に慣れていける点もポイントです。

未経験者を歓迎しているかどうかは求人票でも確認できますので、仕事選びの段階から未経験者募集求人かチェックしておくと良いでしょう。

ルーティンワークが中心の仕事

毎日同じような業務を繰り返すルーティンワークが中心の仕事であれば、業務の予測を立てやすいため、落ち着いた雰囲気で働けます。
例えばデータ入力や清掃職、工場スタッフなどの仕事はルーティンワークが中心であり、一度業務を覚えれば安定したリズムで働けるようになります。

業務が決まっていれば、人間関係や新しい環境・業務に適応しなければならないことも少なく、マイペースに安心して仕事と向き合えます。

ルーティンワークかどうかは職種によって大きく異なりますので、就職エージェントに相談しながら安心して働ける求人を紹介してもらうと良いでしょう。

柔軟な働き方ができる仕事

働くのが怖い人にとって、自分のペースで柔軟に働ける職場は大きな安心材料となります。
シフト制や短時間勤務、フレックス制など、自分の体調や気分を反映できる職場を選べば、働くプレッシャーを感じにくくなります。

最近では週三勤務や午前のみ勤務といった選択肢を設けている企業も増えてきていますので、求人選びの際に参考にしてみてください。ただし、多くの企業は定時制度を設けているため「柔軟に働ければなお嬉しい」程度に留めながら仕事探しをすることがポイントです。

在宅で働ける仕事

働く上で人との関わりに特に不安を感じているニートには、在宅で働ける仕事もおすすめです。在宅ワークであれば自分の落ち着ける空間で働けるため、通勤や対面コミュニケーションのストレスを大きく減らせます。

代表的な職種としてはデータ入力、Webライター、カスタマーサポートなどが挙げられます。最近ではオンラインで完結する業務も増えてきていますので、未経験からでも在宅ワークで働ける求人が増えてきています。

また、在宅で働ける仕事は副業としても取り組みやすいこともあり、本業として別の仕事に就職しながら副業で在宅ワークに取り組んでいくと、スキルの幅が広がるだけでなく、自己管理をする力も身に付くため、市場価値を上げる意味でも検討してみると良いでしょう。

アルバイトから正社員になれる仕事

いきなり正社員として働くことに抵抗がある場合は、アルバイトから正社員登用してもらえるような飲食業や製造業、事務職などもおすすめです。
正社員登用を目指すことで、働くことそのものに慣れるだけでなく、職場の雰囲気を知った上で正社員になれるといったメリットがあります。

正社員登用は勤務態度やアルバイトとしての働きを中心に評価されますので、まずアルバイトの経験を積もうとする場合は、正社員登用制度があるかどうかを面接時に確認しておくと良いでしょう。

働くの怖いと感じるニートにおすすめの就職支援サービス3選

「働くのが怖い」と感じているニートの人は、以下にまとめた3つの就職支援サービスを利用してみましょう。

それでは、それぞれ解説していきます。利用するサービスで特徴が異なるので、自分に当てはまるサービスを選んでください。

1. ハローワークの職業訓練

「自分に自信がない」や「働いた経験がない」という理由から働くのが怖い人は、職業訓練を受けてみましょう。仕事の疑似体験をすることで、自分の働く姿をイメージできるようになります。

職業訓練とは、就職に役立つ知識・スキルを無料で習得できるサービスです。各自治体のハローワークが提供しており、正式には「公的職業訓練（ハロートレーニング）」と呼ばれています。

ハロートレーニングは雇用保険の受給有無によって「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」に分かれています。どちらもテキスト代以外の受講料は無料で、手当を受給しながら能力習得のための訓練を受けられます。ハロートレーニングを受講するまでの流れは以下の通りです。

注意すべき点は、ハローワークで受講の申し込みをした後に訓練実施機関による面接、筆記試験を受けて合格しなければならないことです。

詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひご参照ください。

参考：厚生労働省「ハロートレーニング」

2. 就職・転職エージェント

「このままニートを続けたくないが、働くのも怖い…」という人は、キャリアカウンセリングを受けてみてください。
キャリアカウンセリングでは、今悩んでいることや向いている職業などについて、就職支援のプロであるキャリアアドバイザーに無料相談できます。

キャリアアドバイザーは豊富な知識や経験をもとに、相談者に寄り添ったアドバイスを提供するので、働く恐怖が和らぐかもしれません。
さらに、あなたの性格やキャリアプランにマッチする求人の紹介や、面接対策などの就職支援も受けられます。

キャリアカウンセリングは以下の場所で行っています。

有料のキャリアカウンセリングもありますが、高額な業者もあるため注意しましょう。まずは無料で相談できる、上記機関のカウンセリングの利用をおすすめします。

3. うつ病や適応障害の場合は専門機関

うつ病や適応障害を患った状態での就職活動は負荷が大きいため、専門機関に相談しながら進めることをおすすめします。

その1つが「就労移行支援」と呼ばれる福祉サービスの事業所です。障がい者手帳を持っている人はもちろん、手帳を持っていない人でもうつ病など医師の診断書があれば、サービスを利用できます。

就労移行支援では障がいや精神疾患の症状に応じて、臨床心理士や精神福祉士によるカウンセリングなど、就職支援のサポートを受けられます。

注意点は、就労移行支援のサービスを受けられるのは「原則24ヶ月」と定められていることです。ただし、やむを得ない事情がある場合は、事業所に相談のうえ市区町村に延長申請をし、受理されれば最長12ヶ月の延長が認められます。

うつ病や適応障害などで「働くのが怖い」と感じている人は、一度相談してみると良いでしょう。

参考：厚生労働省「就労移行支援について」

働くのが怖いニートに就職エージェントがおすすめな理由

働くのが怖いニートは、就職活動を1人で進めるのにも精神的なプレッシャーを大きく感じてしまうはずです。
就職活動に不安感を感じる場合は、就活の悩みをすぐに相談できたり、正しい就活方法をレクチャーしてもらえる就職エージェントの利用がおすすめです。

安心感を持って就活を進められるだけでなく、ニートも採用対象として捉えている企業の求人を紹介してもらえることもあり、就職活動を効率的に進められる期待も持てます。

ここからは、働くのが怖いニートに就職エージェントがおすすめの理由を3つの観点で解説します。

理由1. 就活の悩みをすぐに相談できる

就職活動では、履歴書の書き方や面接対策、求人選びなど不安が尽きません。
就職エージェントを利用していれば、専任アドバイザーにいつでも相談できるため、安心感を持ちながら就職活動が進められるといったメリットがあります。

特に初めての就活をどのように進めればいいか分からない場合でも、一つ一つやるべきことを丁寧に教えてもらえますので、仕事に対する不安も払拭できるでしょう。
サービスによっては対面面談だけでなく、オンライン面談や電話、ショートメッセージやチャットなど様々な方法で相談が可能です。

自分に合った方法で相談できる就職エージェントを利用すれば、前向きな気持ちで就活をスタートできるでしょう。

理由2. 正しい就活方法を丁寧に教えてもらえる

働くのが怖いのは、「そもそもどうやって就職活動を進めればいいのか分からない」ことも考えられるため、就職エージェントを活用し、就活全体の流れを1から教えてもらうことが有効です。
自己分析の進め方や面接対策だけでなく、希望条件に合った求人を一緒に探してもらえば、働くのが怖いと感じにくくもなるでしょう。

また、就職エージェントは就活を始める際に重要な自己分析も丁寧に行ってくれるため、安心できるだけでなく、将来的にミスマッチの少ない就職が実現できる点もポイントです。

就活にハードルの高さを感じるニートこそ、就職エージェントを使うべきと言えます。

理由3. ニートに理解のある企業を紹介してもらえる

一般的な求人サイトだと、ブランクや職歴に不安がある人は応募しづらいと感じてしまうかもしれませんが、就職エージェントではニートの背景を理解してくれる企業を中心に紹介してくれるため、安心して応募できるでしょう。

特に就職エージェントならではのメリットとして、担当アドバイザーが企業側とのやりとりを仲介してくれるため、書類選考の時点で不利になりにくく、面接で自分の強みをしっかり伝えやすいといった特徴が挙げられます。

働くことに対する不安感の払拭だけでなく、できるだけ効率よく就職活動を終わらせたいという人は、就職エージェントの活用を検討してみてください。

ニートから就職を実現した人の体験談とポイント

ニートから就職を実現した人は多く見られます。当初働くのが怖いと思っていたとしても、冷静に自分の過去や将来を見据えつつ、就職エージェントを活用することで、働くことに対してポジティブな心境に変えることが可能です。

ここからは、ニートの就職支援に強いジェイックを利用してニートから就職を実現した人の体験談と、その体験談から分かる就活のポイントを3つの事例をもとに解説します。

体験談1

30歳まで役者をやっていたのですが、生活の不安もあって就職を決意しました。しかし、当時はコロナ禍で、未経験・30代という条件では受け入れてもらえる企業がほとんどなく、焦っていました。

いくつかの就職サイトで断られる中、35歳までサポートしてくれるジェイックを見つけて登録。初めて履歴書を添削してもらうだけでなく、面接練習もしました。親の病気で半年で辞めてしまいましたが、再登録時も丁寧に話を聞いてくれ、空白期間の中にも自分の強みがあると気づけました。

面談後には久しぶりに「自分もまだやれる」と感じ、就活を前向きに再開できました。

面談・就活講座を通して自分に自信がついた – ジェイック 就職カレッジ®︎

体験談のポイント

年齢やブランクに不安がある場合は、対象年齢が広くニート向けのサポートが手厚いエージェントを選ぶことが大切です。履歴書においては空白期間をネガティブにすることなく、その間に考えたことや感じた気づきを書いておくと、企業からの印象が良くなります。

また、就活支援のプロにキャリア面談をしてもらうことで、自分では気づけない強みを客観的に言語化してもらえるため、不安な気持ちを払拭して就職活動が進められるようになります。

体験談2

大学時代に希望する研究室に入れずに中退してから、4か月ほどニートをしていました。お金がなくなって回転寿司で初めてアルバイトを始め、3年半も続けていましたが、ある日彼女に「就職しないなら別れる」と言われたのが就活の転機でした。

最初に利用した就職支援サービスは派遣の求人ばかりで不安だったのですが、ジェイックの「正社員求人のみ」に惹かれて説明会に参加。就活セミナーで社会人マナーを学び、仲間と励まし合えたのが大きな支えになりました。

最終的に防水材メーカーに内定が決まり、今は先輩に学びながら一人前を目指しています。彼女も喜んでくれて、自分の選択に自信が持てました。

土佐さんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎

体験談のポイント

ニートからアルバイトをした場合、アルバイト経験で培った責任感やスキルは就職活動においても大きなアピールポイントになります。また、就職エージェントのアドバイザーとの会話を通じてコミュニケーション能力を身に付ければ、自信が生まれ、面接でハキハキと話しやすくなります。

サービスによっては、自分と同じ環境にいる人と繋がれるようなサポートもあるため、うまく活用することで就活に対するモチベーションを維持できるでしょう。

体験談3

大学卒業後に中小企業から内定をもらったものの、周りの友人や彼女の就職先と比べて見劣りしている気がしてしまい、「消防士を目指す」と言ってしまいました。結局、試験では面接で落ち、彼女にも振られて何もかも失いました。

その時初めて「自分は何をしているんだろう」と思い、人生を変えるために就職エージェントに登録しました。自分と似たように悩んでいる仲間と話すうちに、失敗も強みにできると気づきました。

結果、人材会社に就職し、自分も社会の役に立っていると実感できました。今はリーダーを目指して頑張っています。

羽生さんの就職成功体験談 – ジェイック 就職カレッジ®︎

体験談のポイント

ニートから就職を目指す場合は、周りと比べて焦るよりも、自分が納得できる選択をすることが何より重要です。

過去の失敗経験は反省と学びを明確にすれば強みに変えられます。就職エージェントでは自分の経験をプラスに変える言い方を学べるため、面接におけるアピールポイントを増やすことにも繋がるでしょう。

就活の進め方が分からなかったとしても、就職エージェントに登録するという1歩を歩むことで、働く意欲も自然と高まることが期待できます。

働くのが怖いニートの仕事の探し方4つ

働くのが怖いニートの方におすすめの仕事の探し方を4つ紹介します。それぞれ特徴が異なるので、あなたの状況に応じてどの方法が合うかを考えてみましょう。

探し方1：ハローワークの利用

住んでいる地域で仕事を探すなら、ハローワークの利用がおすすめです。

ハローワークは、厚生労働省が設置する「公共職業安定所」の愛称です。
求職者や人材不足の中小零細企業に対して、国が無償で仕事に関わる支援をしています。
ハローワークは「雇用のセーフティネット」の役割があり、地元で活躍する企業の求人数が多いことが特徴です。

ハローワークは求職者も企業も無料で登録できる機関なので、以下の2点に注意しましょう。

ハローワークは国が設置している特性上、公平性を担保するために厳しい審査がありません。
人手が足りないブラック企業も、ハローワークなら求人を掲載できるので、応募する企業は慎重に選びましょう。
根気強く探せば地元の優良企業や、勤めたい業界で活躍する企業が見つかるはずです。

ハローワークは求職者に、以下のサービスを提供しています。

ハローワークといえば、「職業紹介」のイメージが浮かんできますが、求職者への就職支援も業務の1つです。
初めての就活でも、就活の進め方から履歴書の書き方、面接練習まで直接アドバイスをしてくれます。どのような仕事に就いたらいいのか悩んでいる人は、キャリア相談や業界研究のセミナーが役に立つでしょう。

ハローワークでの仕事探しの方法は、こちらの記事で紹介しています。
初めてのハローワークに行くときに必要な物まで詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

参考：厚生労働省「公共職業安定所（ハローワーク）の 主な取組と実績」

探し方2：家の近くのお店

知らない環境で仕事をするのが怖い場合は、家の近くのお店に行って求人情報を探してみましょう。ショッピングモールやスーパー、ホームセンターでは、店内で求人情報を掲示していることがあります。

お店に行くことで、そこで働く人たちの雰囲気や仕事内容などを見ながら、自分でも働けそうな職場なのか判断できます。
働く環境を重視して仕事を選びたい人は、家の近くにある通いやすいお店から仕事を探す方法がおすすめです。

探し方3：就職エージェントの利用

就職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが求職者の相談に乗り、適した企業への就職をサポートします。手厚いサポートが最大の強みであり「就活をどう進めたら良いか分からない」「専門家に相談しながら就活を進めたい」というニートやフリーターにおすすめです。

就職エージェントは、具体的に以下のサービスを提供しています。

私たちジェイックは、20代のフリーター・既卒者・第二新卒の就職支援を得意とする就職エージェントです。就活の基礎を学べる以下の就職講座を提供しています。

厳選した優良企業約20社と書類選考なしで面接ができる「集団面接会」も開催しており、最短であれば2週間で内定が得られます。
さらに、就職後も専任のアドバイザーに無料相談ができるため「入社後にうまくやっていけるか心配」という人にもおすすめです。

まとめ

働くのが怖いと感じるニートの人に向けて、怖いと感じる理由や克服する方法、仕事の探し方について解説しました。
少しでも働きたい気持ちがあるならば、勇気を出して最初の一歩を踏み出してみましょう。

本記事が「なぜ自分は働くのが怖いのか」をゆっくり考え、どのように克服するかを知るきっかけになれば幸いです。

そのうえで、怖さを1人で克服するのが難しいと感じる人は、私たちジェイックで専任のキャリアアドバイザーに相談もできます。ぜひ利用を検討してみてください。

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