

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
引きこもりから就職するための方法を探していませんか?効果的な手段の1つが就労支援です。この記事では、引きこもりの就労支援について紹介します。「就労支援」という言葉は聞いたことがあるが、具体的には何をするのか分からない人のために、以下のことについて解説した記事です。
- サービス内容や特徴
- 就職支援との違い
- 就労支援の種類
- 利用するメリット
就労支援について知り、引きこもりから脱出するための参考にしてください。
引きこもりの就労支援とは

引きこもりの就労支援とは、引きこもりが就職するために必要な訓練やサポートを提供するサービスです。ただ就職することがゴールではなく、安定して働けて、生活が自立することを目指します。以下、就労支援の概要について解説します。
就労支援と就職支援の違い
就労支援と就職支援は、目的が違います。それぞれの目的は以下の通りです。
就労支援:就労を通じて自立すること
就職支援:就職すること
就職支援では「就職すること」が目的なので、企業に就職したい全ての人が対象です。一方、就労支援は障害をもった人への支援が中心です。主に以下の障害をもった人が利用しています。
- 精神障害
- 発達障害
- 身体障害
- 知的障害
- 難病
就労支援は障害者手帳を持っていない人でも利用できますが、医師の診断書(意見書)が必要です。必要書類を住んでいる行政窓口に提出することで、就労支援が受けられます。
就労支援のサービス内容
就労支援では、以下のサポートが受けられます。
- 自己分析
- 生活改善
- 職業訓練
- 求職活動
- 職場実習の提供
- 定着支援
就労支援は「就労を通じた自立」が目的です。そのため職業訓練や自己分析はもちろんのこと、日常生活の自立を促す支援や就職後の定着支援も行っています。
就労支援の種類
就労支援は、以下の3種類に分かれています。
- ひきこもり支援推進事業
- 地域若者サポートステーション
- 就労移行支援事業所
それぞれの就労支援について解説します。
ひきこもり支援推進事業
ひきこもり支援推進事業は、厚生労働省が行う引きこもり支援の1つで、以下の支援活動をしています。
- 引きこもり本人や家族からの相談に乗る
- 引きこもりの人に適切なサポートをする
- 引きこもり支援に関わる人の育成をする
年齢や障害の有無に関係なく、引きこもりに悩む全ての人が利用できます。状態によっては、より適切な専門機関へ案内することもあります。そのため「引きこもりから脱出したいが、どこに相談したらいいか分からない」という人は、最寄りの引きこもり地域支援センターに相談してみましょう。訪問支援も行っているので、家から全く外出できない引きこもりの人にも有効な手段です。
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは、6か月の期間を通じて、働くのが困難な人が社会復帰することを目的とした支援機関です。障害の有無に関係なく、働く意思のある15〜49歳の人が支援を受けられます。具体的には、以下の講座に参加できます。
- コミュニケーション講座
- ジョブトレ(就業体験)
- ビジネスマナー講座
- 就活セミナー(面接・履歴書指導)
一部の機関では合宿型のプログラムも用意されており、泊まり込みでビジネススキル向上や生活習慣の改善を目指すプログラムを受けられます。利用料は原則無料です。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、障害や難病をもつ人が一般企業へ就職することをサポートしています。対象者は以下の4項目をすべて満たしている人です。
- 18歳以上65歳未満である
- 現在、就労していない
- 一般企業で働くことを希望している
- 障害者として認定されている(医師の判断によっては、障害認定がなくても利用できる)
最初は就労移行支援事業所に通いながら、一般企業で働く力を身に着けます。そして就職した後も、継続して働くための定着支援が受けられます。利用期間は最長2年です。
就労移行支援事業所の強みは「障害に関する専門的サポートができること」なので、以下の人におすすめです。
- 障害や病気の特性に合わせてプログラムを組んでもらいたい人
- 障害者枠での就職を希望する人
引きこもりが就労支援を利用するメリット

引きこもりが就労支援を利用するメリットは、以下の5点です。
- スキルを身に付けることができる
- 支援対象の年齢幅が広い
- 経済的支援も受けられる
- 就職活動の各種対策を行ってくれる
- 障がいを持っていても支援してもらえる
それぞれ詳しい解説をしていきます。
スキルを身に付けることができる
就労支援では、多様なスキルが身につきます。まずは以下のような「社会人の基本」といえるスキルを身に付けます。
- ビジネスマナー
- コミュニケーションスキル
さらに事業所によっては特定分野に特化したプログラムを用意しており、以下のような専門的講座を受けることもできます。
- ExcelやWordなどのパソコンスキル
- 簿記
- プログラミング
特に就職したい業種・職種が決まっている人は、自分の求めるスキルが身につく就労支援事業所を探しましょう。
支援対象の年齢幅が広い
支援対象の年齢幅が広いことは、就労支援の大きな強みです。対象年齢が18〜65歳なので、労働人口のほとんどがカバーできています。
就職エージェントの中には「30代以上は対象外」など、年齢制限を設けているところもあります。歳を重ねるにつれて社会復帰のハードルは上がるため、特に中年以上の人にとっては、頼りになるサービスです。
経済的支援も受けられる
就労支援では、経済的支援も受けられます。「生活困窮者自立支援制度」という制度が用意されており「就労できず経済的に困窮しており、最低限度の生活が維持できない人」が対象です。具体的には、以下の支援があります。
- 家賃相当額の給付
- 衣食の提供
これらの支援によって生活を維持することができ、無料で就職に向けた準備もできます。
就職活動の各種対策を行ってくれる
就労支援では、以下のような就職対策も行っています。
- 求人の探し方指導
- 面接対策
- 履歴書の書き方指導や添削
- 企業と連携したインターンの開催
- 職場見学
実際のところ、引きこもりの人が自力で就職対策を行うことは難しいのが現状です。「2017年度、マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、正社員経験がないフリーター・既卒者が1人で就活した場合の内定率は48%しかありません。引きこもりの人が自力で就活をする場合、さらに内定率は下がると考えられます。そのため1人で対策するよりも、専門機関である就労支援の利用がおすすめです。
参考「HUMAN CAPITAL サポネット:2017年度、マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」
障がいを持っていても支援してもらえる
就労支援は基本的に「障がい者支援のサービス」で あるため、当然障害を持っている人に配慮があります。引きこもりになる原因の1つが以下のような精神障害です。
- 不安障害
- パニック障害
- 発達障害
- 統合失調症
- 双極性障害
障害や病気によって体調が安定せず、引きこもりになるケースはとても多いです。また精神障害によって周りに馴染めず、人と接することの苦手意識から引きこもりになる人もいます。このような人に対しても、就労支援では臨床心理士などの専門家のサポートを受けながら、就職に向けた学習ができます。特に障害者枠の求人に就職したい人におすすめです。
引きこもりが利用できる就労支援以外の選択肢

引きこもりが利用できる、就労支援以外の選択肢を紹介します。具体的には「引きこもりに特化した就職支援サービス」を利用することです。
引きこもりに特化した就職支援サービスを活用しよう
民間の就職支援サービスの中には、引きこもりに特化したものがあります。その1つが私たちJAICによる就職支援サービス「就職カレッジ」です。就職カレッジが引きこもりからの就職に効果的な5つの理由は、以下の通りです。
- 未経験者の就職に特化している
- 就職成功率が80%以上
- 就職講座が充実している
- 1日で約20社と面接できる
- 定着支援が手厚い
それぞれを詳しく解説します。
未経験者の就職に特化している
就職カレッジは未経験者を採用したい企業とのマッチングを得意としており、正社員経験の少ない人を対象とした就職支援サービスです。引きこもりの人は未経験の業種や職種に転職することが多いので、活用しやすいサービスといえるでしょう。
就職成功率が80%以上
就職カレッジは、80%以上という高い就職成功率を持っています。正社員経験のない人が1人で就職活動をした場合の就職成功率は48%なので、この差は圧倒的といえるでしょう。
参考「HUMAN CAPITAL サポネット:2017年度、マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」
就職講座が充実している
就職カレッジでは以下の内容が学べる、未経験者向けの就職講座を多数用意しています。
- 企業とのメールやりとり
- 面接時のマナー
- 履歴書の書き方
- 身だしなみの整え方
- 自己分析の方法
就職に必要な内容を一通り学べるので、高い就職成功率にもつながっています。
1日で約20社と面接できる
就職カレッジでは「集団面接会」というイベントも用意されています。これは未経験者を採用したい20社ほどの企業が集まる面接会で、ここに参加すれば1日で約20社と面接ができるのでとても効率が良いです。しかも書類選考なしで参加できるので、履歴書でのアピールに自信のない人でも参加しやすいといえるでしょう。
定着支援が手厚い
就職カレッジでは以下のような、手厚い定着支援も行っています。
- 新入社員向けの無料講座がある
- 入社後の悩みごとも、専任のアドバイザーに相談できる
こうした工夫から、就職成功率だけでなく「入社後の定着率も高い」といった強みがあります。
まとめ

以上、引きこもりから社会復帰するのに効果的な就労支援について解説しました。就労支援や引きこもりに特化した就職支援サービスなど、それぞれの特徴をよく理解し、自分に合った方法を選びましょう。私たちJAICでも価値ある情報を提供することができますので、よければお問い合わせください。
「引きこもりの就労支援」に関するよくある質問
引きこもりの人が就職するために必要な訓練やサポートを提供するサービスです。就職することがゴールではなく、安定して働き続けて生活が自立することを目指します。詳しく知りたい方は「引きこもりの就労支援とは」を参考にしてみましょう。
「スキルを身に付けられる」、「支援対象の年齢幅が広い」、「経済的支援も受けられる」、「就職活動の各種対策を行ってくれる」、「障がいを持っていても支援してもらえる」など、主に5つのメリットがあります。それぞれについて、「引きこもりが就労支援を利用するメリット」で詳しく解説します。
民間の就職支援サービスの中には、引きこもりに特化したものがあります。私たちJAICによる就職支援サービス「就職カレッジ」もそのひとつです。就職カレッジが引きこもりからの就職に効果的な5つの理由をご紹介します。「引きこもりが利用できる就労支援以外の選択肢」を参考にしてみましょう。
ジェイックの『就職カレッジ』では、無料の就活講座を提供しています。履歴書・面接の対策から、社会人としてのビジネスマナーまで幅広く学べます。 自分の能力・経歴に沿った企業の紹介など、きめ細やかな就活サポートも受けられます。

こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい