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ニートが取れる資格は?おすすめの資格を取得期間・職種別に紹介

ニートが取れる資格は?おすすめの資格を取得期間・職種別に紹介

ニートの方におすすめの資格は、介護職員初任者研修や電気工事士、基本情報技術者です。これらの資格は1〜3ヶ月ほどの勉強で合格を目指すことができ、取得すると就職活動を有利に進められます。

資格だけで人生を一発逆転させるのは難しいですが、応募する職種に活かせる資格を取れば内定確率をぐっと高められるでしょう。

この記事では、取得期間別・職種別に分けて12個の資格を紹介します。就職を目指しているニートの方は参考にしてみてください。

よくあるご相談例
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資格は意味ない?資格が必要・不要なニートの特徴

公認会計士のような専門職を目指す場合は資格が必要ですが、営業職のように「未経験歓迎」の募集が多い仕事では資格の有無は合否にそこまで影響しません。

ニート期間が「2年未満」の場合は資格なしでも内定を目指せますが、2年を超えると就職がさらに難しくなるため、評価を高めるために資格を取得することは一つの手といえます。

年齢でいうと、30代前半まではポテンシャルを期待してもらいやすいため、資格がなくても採用される可能性は十分にあります。一方で30代後半を過ぎると専門知識などが強く求められるため、資格取得を前向きに考えてみましょう。

関連記事:資格は就職に必要?フリーターやニートの就活に特化して解説!

資格を取ったほうが良いニートの特徴

資格を取ったほうが良いニートの方には、「資格必須の専門職に応募したい」「ニート期間が2年以上」「30代後半以上」という3つの特徴があります。

公認会計士や税理士のように、資格がないと働けない仕事を目指す場合は資格の取得が欠かせません。

ニート期間が2年以上になると企業からの評価がさらに厳しくなるため、空白期間をカバーする目的で資格を取得することは有効です。

30代後半を過ぎると「即戦力として働けるか?」という点が強く重視されるため、資格勉強を通して専門知識やスキルをアピールすることも検討してみましょう。

資格は特に必要がないニートの特徴

資格が特に必要がないニートの方には、「未経験者の募集が多い仕事を希望している」「ニート期間が2年未満」「30代前半以下」という3つの特徴があります。

たとえば営業職や事務職は「未経験歓迎」の求人が多く、採用では資格よりも人柄や就職意欲を重視する傾向が見られます。

ニート期間が2年未満の場合は、それ以上の空白期間がある人よりは評価が落ちにくいため、資格なしでも就職を目指すことは可能です。

30代前半まではポテンシャルを評価してもらいやすいため、特に20代の方は資格取得を無理に目指さなくても良いでしょう。

取得期間別に紹介!ニートにおすすめの資格12選

就職を目指すニートの方におすすめの資格は、ITパスポートや基本情報技術者、簿記2級、介護職員初任者研修、登録販売者などです。

たとえばIT職種は未経験採用が活発ですが、ITパスポートや基本情報技術者のようなIT系の国家資格を持っていると、資格のない応募者よりも就職でさらに有利になります。

簿記2級は半年以上の勉強期間が必要ですが、取得すると事務系職種(一般事務・経理など)の採用で高く評価されるでしょう。

では、ニートの方におすすめの資格を取得期間別に12個紹介します。

取得期間(目安)おすすめの資格(免許)
3ヶ月未満・ITパスポート・介護職員初任者研修・FP技能士(ファイナンシャルプランナー)・電気工事士・衛生管理者
3ヶ月~6ヶ月未満・登録販売者・基本情報技術者
6ヶ月~1年未満・簿記2級・宅地建物取引士(宅建)
1年以上・調理師・介護福祉士・看護師

※こちらの記事で紹介している試験概要は、令和8年6月時点の情報を参考にしています。受験料などは変わる可能性があるため、試験ごとの最新の受験案内をご確認ください

取得期間:3ヶ月未満

3ヶ月未満で取得でき、ニートの方におすすめできる資格は「ITパスポート・介護職員初任者研修・FP技能士(ファイナンシャルプランナー)・電気工事士・衛生管理者」の5つです。

勉強に時間をかけられないニートの方は、これらの資格をぜひ検討してみましょう。

1. ITパスポート

ITパスポートは1ヶ月半〜2ヶ月ほどの勉強で合格を目指せるため、就職に役立つ資格を短期間で取りたいニートの方におすすめです。

ITパスポートとは、ITに関する基礎知識が身につく国家資格です。IT系資格の中では“入門編”に位置づけられることが多く、ITを初めて勉強する方でも無理なく挑戦できます。

取得すると「社会人に必要な基礎的なIT知識があること」をアピールでき、特にテクニカルサポートなどのIT関連の仕事や、一般事務職に応募する際に役立ちます。

資格の概要日本の情報処理技術者試験の中で初心者向けの資格
資格種別国家資格
合格率(※1)48.2%(令和8年4月度)
資格取得までにかかる時間・期間約100~180時間(約1ヶ月半~2ヶ月)
受験料(※2)7,500円(税込)
取得をおすすめしたい人・IT業界に興味がある人・ITの基礎知識を習得したい人・エンジニアの仕事を目指している人
資格を活かせる仕事・職場・テクニカルサポート、ヘルプデスク・一般事務・IT企業の営業職

※1 出典:ITパスポート試験「公開情報|1. 統計情報(試験結果)

※2 出典:ITパスポート試験「受験要領|4. 受験手数料

2. 介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は最短1ヶ月ほどで取得できるため、就職でアピールできる資格をすぐに手にしたいニートの方や、介護職に関心がある方におすすめです。

介護職員初任者研修とは、介護の仕事をする際に必要な基礎知識や技術が身につく公的資格(研修)です。民間の資格スクールなどが講座を開講しており、130時間のカリキュラムを受け、修了試験に合格することで取得できます。

資格の概要介護職として働くうえで必要な基礎知識と技術を習得できる入門資格
資格種別公的資格(研修)
合格率ほぼ100%
資格取得までにかかる時間・期間130時間(最短でおよそ1ヶ月)
受講費用約5~8万円(スクールによって異なる)
取得をおすすめしたい人・介護の仕事に関心がある人・長く安定して働ける職に就きたい人
資格を活かせる仕事・職場・介護スタッフ・訪問介護(ホームヘルパー)・看護助手

3. FP技能士(ファイナンシャルプランナー)

FP技能士(ファイナンシャルプランナー)とは、財務に関する広範な知識を身につけ、専門家としてのキャリアを築くための重要な資格です。

FP技能士には1級から3級のレベルがあり、それぞれ難易度が異なります。

資格の概要金融・税務・保険・年金・不動産・相続などの幅広い分野での知識を活かし、顧客の財務目標達成をサポートするための資格
資格種別国家資格
合格率(※1)<3級> 2025年10月~2026年2月学科:86.60%実技:84.88%
<2級>  2025年10月~2026年2月学科:47.18%実技:56.47%
資格取得までにかかる時間・期間3級:約80~150時間(約1〜3ヶ月)2級:約150~300時間(約3〜5ヶ月)
受検料(※2)<3級>学科試験と実技試験:8,000円学科試験:4,000円実技試験:4,000円
<2級>学科試験と実技試験:11,700円学科試験:5,700円実技試験:6,000円
取得をおすすめしたい人・金融業界に興味がある人・資産形成や管理に興味がある人
資格を活かせる仕事・職場・生命保険・損害保険会社の営業・不動産会社・ハウスメーカーの営業

※1 出典:日本FP協会「FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ(3級・2級ともに資産設計提案業務/CBT試験)

※2 出典:日本FP協会「2級・3級ファイナンシャル・プランニング技能検定(資産設計提案業務)試験要綱|11. 受検手数料(非課税)」p.7

4. 電気工事士

電気工事士は、安全に電気工事を行うために必要な知識と技能を証明する資格です。

電気工事士には、第一種・第二種という2つの種類があり、受験資格や取り扱える設備が異なります。

資格の概要電気設備の設置・改修・修理・保守などを行うために必要な資格
資格種別国家資格
合格率第二種(令和7年度下期) 
学科試験:55.4%(※1)技能試験:71.4%(※2)
資格取得までにかかる時間・期間第二種:約100~200時間(約1.5~3ヶ月)
受験料(※3)第二種
インターネット申込み:11,100円(非課税)書面申込み:12,500円(非課税)
取得をおすすめしたい人・電気・電子工学に興味がある人・独立・開業を目指している人・建設業・設備工事業に興味がある人
資格を活かせる仕事・職場・ビルや住宅の電気工事スタッフ・ビルメンテナンス・管理会社の技術員・鉄道や工場などの電気設備メンテナンス職

※1 出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「プレスリリース詳細|令和7年度第二種電気工事士下期学科試験の結果について

※2 出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「プレスリリース詳細|令和7年度第二種電気工事士下期期技能試験の結果について

※3 出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験|令和8年度 電工二種(第二種電気工事士)

5. 衛生管理者

衛生管理者とは、職場で働く人の健康障害や労働災害防止のために活動を行う存在で、労働安全衛生法で定められた国家資格です。

衛生管理者の主な業務は、職場の安全と衛生を管理・改善することで、常時50人以上の従業員が勤務する事業所では、衛生管理者を専任しなければいけません。

資格の概要職場の安全と衛生を確保するための専門的な知識とスキルを持つ資格
資格種別国家資格
合格率(※1)第一種:46.8%(令和7年度)第二種:48.7%(令和7年度)
資格取得までにかかる時間・期間第一種:約100〜150時間(約1~1.5ヶ月)第二種:約60〜80時間(約1ヶ月)
受験料(※2)第一種・第二種:8,800円(非課税)
取得をおすすめしたい人・総務や人事、労務管理に関心がある人・働く人の健康や安全を守る仕事に関心がある人・デスクワーク中心の仕事をしたい人
資格を活かせる仕事・職場・一般企業の総務・人事・労務担当・工場の安全・衛生管理スタッフ・ビルメンテナンス会社の労務管理職

※1 出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会「統計|1. 免許試験 令和7年度

※2 出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会「試験手数料(学科試験共通手数料)

取得期間:3ヶ月~6ヶ月未満

3ヶ月〜6ヶ月未満の勉強期間で取得でき、ニートの方におすすめできる資格は「登録販売者」と「基本情報技術者」の2つです。

販売職やIT系職種に興味があるニートの方は、これらの資格をぜひチェックしてみましょう。

6. 登録販売者

登録販売者とは、薬剤師に次ぐ医薬品販売の専門資格で、資格取得者には第二類・第三類医薬品の販売が許可されています。

登録販売者の主な業務は、一般用医薬品の販売および消費者へのアドバイスです。

登録販売者になるためには、都道府県の実施する試験に合格し、登録をする必要があります。

資格の概要医薬品の販売に関する専門知識を持つ資格者一般用医薬品(OTC医薬品)の販売ができる
資格種別公的資格
合格率(※1)39.9%(東京都)※都道府県ごとに異なる
資格取得までにかかる時間・期間約200~300時間(約3~5ヶ月)
受験料(※2)13,600円(東京・非課税)※都道府県ごとに異なる
取得をおすすめしたい人・医薬品や健康に興味がある人・ドラッグストアや薬局などで勤務したい人
資格を活かせる仕事・職場・ドラッグストアの販売スタッフ・スーパーやコンビニの医薬品コーナー担当・薬局や薬店などの店舗管理者

※1 出典:東京都 保健医療局「令和7年度登録販売者試験について

※2 出典:広報 東京都「広報東京都2026年5月号|登録販売者試験

7. 基本情報技術者

基本情報技術者はIT業界で高く評価される資格のため、特にシステムエンジニアやプログラマーに興味があるニートの方におすすめです。

基本情報技術者とは、ITエンジニアとして活躍するうえで必要な基礎知識や技能を証明できる国家資格です。IT業界の“登竜門的な資格”として知られており、取得すると「実務で活かせるITスキルの土台がある」として評価されます。

IT初学者の場合は3ヶ月ほどの勉強が必要ですが、無資格の応募者に大きな差をつけられるため、時間をかけてでも取る価値がある資格といえるでしょう。

資格の概要情報技術に関する基礎的な知識とスキルを評価するための資格
資格種別国家資格
合格率(※1)38.3%(令和7年度合計)
資格取得までにかかる時間・期間約200時間(約3ヶ月)
受験料(※2)7,500円(税込)
取得をおすすめしたい人・基礎的なIT知識やスキルを習得したい人・IT業界への就職を希望する人
資格を活かせる仕事・職場・システムエンジニア(SE)・プログラマー・社内SE

※1 出典:独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験 統計資料 令和8年4月分|基本情報技術者試験

※2 出典:独立行政法人 情報処理推進機構(受験者専用サイト)「【CBT】基本情報技術者試験(FE)

取得期間:6ヶ月~1年未満

6ヶ月〜1年未満の勉強期間で取得でき、ニートの方におすすめな資格は「簿記2級

」と「宅建」です。

それぞれ多くの勉強時間は必要ですが、採用で特に高く評価される資格のため、就職を有利に進めたい方は取得を目指してみましょう。

8. 簿記2級

簿記2級は事務職の採用で高く評価されるため、一般事務や経理に興味があるニートの方におすすめです。

簿記とは、会社の日々の取引(お金やモノの出入り)を記録・計算し、財政状態や経営成績を明らかにする技能を証明できる公的資格です。

3級の内容は比較的簡単なため、採用時にそこまで評価されません。事務系職種への就職を本気で目指す場合は、半年以上の勉強期間を覚悟してでも2級の取得を目指しましょう。

資格の概要会計や経理の分野での基本的な知識と技能を証明することができる資格
資格種別公的資格
合格率(※1)32.9%(2025年4月~2026年3月)
資格取得までにかかる時間・期間約350~500時間(約6~8ヶ月)
受験料(※2)統一試験・ネット試験:5,500円(税込)
取得をおすすめしたい人・経理や会計業務に興味がある人・基本的な簿記の知識を身につけたい人
資格を活かせる仕事・職場・一般事務、経理・財務スタッフ・会計事務所や税理士事務所のアシスタント職・管理部門スタッフ(経営企画など)

※1 出典:日本商工会議所・各地商工会議所「【日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験】受験者データを掲載しました|2級

※2 出典:日本商工会議所・各地商工会議所「2026年度試験日程カレンダー|簿記 1級~3級(統一試験)/簿記 2級・3級(ネット試験)

9. 宅地建物取引士(宅建)

宅地建物取引士(宅建士)とは、不動産取引に関する専門知識を持ち、宅地や建物の売買・賃貸の契約を円滑かつ適正に行うための国家資格です。

不動産業界では、宅建士資格を持つ人材は高く評価されるため、就職に有利であることはもちろん、責任に伴った高収入を目指すこともできます。

資格の概要不動産取引に関する専門知識を持ち、宅地や建物の売買・賃貸の契約を円滑かつ適正に行うための資格
資格種別国家資格
合格率(※1)18.7%(令和7年度)
資格取得までにかかる時間・期間約400~600時間(約6ヶ月)
受験料(※2)8,200円(非課税)
取得をおすすめしたい人・不動産業界に興味がある人・独立を考えている人・年齢に関係なく専門性の高い仕事がしたい人
資格を活かせる仕事・職場・不動産会社(売買・賃貸の仲介、管理)・ハウスメーカーや建設会社の営業・銀行などの金融機関(不動産担保ローン部門など)

※1 出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験|試験実施概況(令和7年度以前10年間)

※2 出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験の概要

取得期間:1年以上

取得まで1年以上かかる資格(免許)の中で、ニートの方に特におすすめできるのは「調理師・介護福祉士・看護師」です。

それぞれ養成機関の通学や実務経験が受験要件のためハードルは高いですが、一生ものの資格・スキルを手にしたい方は取得を検討してみてください。

10. 調理師

日本では、調理師としての資格は「調理師免許」で認定されます。

調理師免許は、厚生労働省が定める基準を満たし、調理技術や衛生管理に関する知識を身につけた人に対して発行されるものです。

調理師免許には受験資格があり、学歴・職歴が定められているので、該当するかどうかを確認したうえで受験するようにしてください。

資格の概要飲食業界で働くために必要な免許
資格種別国家資格
合格率(※1)64.0%(令和6年度・全国計)
資格取得までにかかる時間・期間養成施設に通学する場合:1~3年勉強時間・期間:約180~360時間(約3~6ヶ月)
受験料(※2)6,400円(東京都)※都道府県ごとに異なる
取得をおすすめしたい人・料理が好きな人・飲食業界に興味がある人
資格を活かせる仕事・職場・ホテルや旅館の調理員・給食調理員(学校、病院、介護施設など)・飲食店スタッフ(レストラン、居酒屋など)

※1 出典:厚生労働省「令和6年度調理師試験実施状況

※2 出典:公益財団法人 調理技術技能センター「令和8年度調理師試験(東京都)

11. 介護福祉士

介護福祉士は現場からの評価が特に高い資格のため、介護職として安定した年収や地位を手にしたいニートの方におすすめです。

介護福祉士とは、“介護のプロ”としての専門知識・技能を習得していることを証明できる国家資格です。

試験を受験するには実務経験を積むか養成施設に通う必要があるため、取得までのハードルは高めです。とはいえ、多くの職場で資格手当が支給されたり、上位職に昇進しやすかったりと様々なメリットがあるため、まずは受験資格などを確認してみましょう。

資格の概要高齢者や障害者、病気などの理由で日常生活に支障をきたしている人々の支援を行うための専門知識・技能を証明できる資格
資格種別国家資格
合格率(※1)70.1%(令和8年度)
資格取得までにかかる時間・期間養成施設に通学する場合:1~4年勉強時間・期間:約180時間(約3ヶ月)
受験料(※2)18,380円
取得をおすすめしたい人・働きながらキャリアアップをしたい人・介護・福祉業界に興味がある人
資格を活かせる仕事・職場・介護施設のサービス提供責任者・介護現場のチームリーダー・施設長候補・ケアマネジャー

※1 出典:厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験合格発表について

※2 出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回 介護福祉士国家試験 受験の手引き」p.16

12. 看護師

看護師になるためには、看護大学(4年)・看護短期大学(3年)などの定められた教育を受け、国家試験に合格する必要があります。

看護師は学校に通わないといけないので、お金と時間がかかるのがデメリットですが、一度資格を取得すれば、就職や転職がしやすいことがメリットです。

資格の概要医療現場で働くプロフェッショナルとして、患者の健康管理や医師の診療活動のサポートを行うための資格
資格種別国家資格
合格率(※1)88.3%(令和8年度)
資格取得までにかかる時間・期間通学期間:3~4年勉強時間・期間:約270~540時間(約3~6ヶ月)
受験料(※2)5,400円
取得をおすすめしたい人・人のためになる仕事に興味がある人・体力に自信がある人・学校へ通うことに抵抗がない人
資格を活かせる仕事・職場・病院やクリニックの看護職・介護施設、訪問看護ステーション・保育園や企業の健康管理室(産業看護師)

※1 出典:厚生労働省「第112回保健師国家試験、第109回助産師国家試験及び第115回看護師国家試験の合格発表

※2 出典:厚生労働省「看護師国家試験の施行

職種別に紹介!ニートにおすすめの資格

事務・販売職に興味があるニートの方は、簿記2級や登録販売者がおすすめです。IT系の仕事に興味がある方は、ITパスポートや基本情報技術者の取得を目指しましょう。

ここでは「事務・販売職/IT系職種/営業職/介護・看護職/専門職」の5つのカテゴリに分けておすすめの資格を紹介します。

就職に有利な資格を職種別に知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

事務・販売職・簿記2級・登録販売者
IT系職種・ITパスポート・基本情報技術者
営業職・宅建・FP(FP技能士)
介護・看護職・介護職員初任者研修・介護福祉士・看護師
専門職・電気工事士・衛生管理者・調理師

事務・販売職

事務・販売職で特に評価される資格は、簿記2級と登録販売者です。

簿記2級は、会社のお金の流れを正しく計算・管理できるスキルや知識があることを証明できる資格です。一般事務職や経理の求人に応募する際に高く評価される資格として知られています。

登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで「一般医薬品」を販売できる資格です。年齢や実務経験などを問わず誰でも受験できるため、販売職に興味があるニートの方は取得を目指してみましょう。

IT系職種

IT系職種で評価されやすい資格は、ITパスポートと基本情報技術者です。

ITパスポートは、社会人に必要なITの基礎知識を学べる国家資格です。IT系の資格の中では初心者向けのため、IT知識がないニートの方におすすめです。

基本情報技術者は、プログラミングやシステム開発の基礎力があることを証明できる国家資格です。取得すると「ITエンジニアとして活躍できる力がある」といった評価を受けることが多く、特にプログラマーやSEに未経験から応募する際に役立ちます。

営業職

営業職で特に評価される資格は、宅建とFPです。

宅建は、不動産売買や賃貸契約に必要な「重要事項の説明」などを行える国家資格です。宅建士だけができる業務があるため、取得すると不動産業界の就職でかなり有利になります。

FPは、税金や住宅ローンといった「お金の知識」が身につく国家資格です。お客様のライフプランに合わせた提案ができるようになるため、銀行や保険会社、ハウスメーカーなどの営業職の採用で一定の評価を受けられます。

介護・看護職

介護・看護職で特に評価される資格は、介護職員初任者研修、介護福祉士、看護師です。

介護職員初任者研修は最短1ヶ月ほどで取得できるため、就活ですぐにアピールできる武器がほしいニートの方におすすめです。

介護福祉士は「介護資格の中で唯一の国家資格」として信頼度が高く、介護の現場でキャリアアップを目指している方はぜひ持っておきたい資格といえるでしょう。

看護師免許(資格)は一度取得すれば更新が不要なため、“生涯有効な資格”として知られています。

専門職

専門職として働きたいニートの方におすすめなのは、電気工事士、衛生管理者、調理師です。

電気工事士は、建物の電気設備などを安全に工事・修理するために必要な国家資格です。受験資格がなく、3ヶ月以内の勉強で合格を目指せます。

衛生管理者は一定規模の事業所に必ず配置する義務があるため、業種を問わず多くの求人が見つかります。

調理師免許を持っていると活躍できる職場が広がり、給料アップも狙えるため、食に関わる仕事に就きたい方は取得を検討してみましょう。

ニートが資格を取る前に考えるべきこと5つ

ニートの人が資格を取る前に考えるべきこととは、どんなことでしょうか?

5つのポイントをご紹介しますので、現在の自分の状況もあわせて、ぜひ資格を取る前に一度考えてみてください。

1. 国家資格を取れないか検討する

時間に余裕があり学習する意欲があれば、まず国家資格に挑戦できないかどうかを検討してみましょう。国家資格は信用度や専門性が高く、就職する上では強力な武器になります。

また、国家資格は知名度が高いこともメリットの一つです。国家資格を取得することで、就職活動の選択肢を増やせます。

ただし、注意したいのは国家資格は難易度が高い傾向にあり、取得までに時間がかかる可能性が高いこと。ニート期間が長引くと就職活動に不利になるため、デメリットも念頭に置いたうえで判断することが重要です。

2. 難易度や取得まで時間がかかり過ぎない資格を選ぶ

資格取得を検討するときには、難易度や取得までにかかる時間を目安にすることが大切です。自分の年齢と資格を取るまでにかかる学習時間を、あらかじめ見積もってみましょう。

前項でもご紹介したように、たとえば公務員の試験に合格するためには、1,000~1,500時間が必要だといわれています。さらに年齢制限がある場合には、自分の年代も検討材料の一つです。

資格はアピールにはなりますが、資格だけで就職に有利になるわけではありません。ブランクが空き過ぎても良くないので、バランスを考えることが大切です。

3. 志望業界や職種に関連する資格を選ぶ

取得する資格を選ぶときには、自分の志望業界や職種に関連する資格を基準にしましょう。

具体的には、以下のようなイメージです。

  • 不動産業界→宅建士
  • 金融・保険業界→FP技能士
  • 介護・福祉業界→介護福祉士
  • 飲食業界→調理師免許

まったく関係のない業界に関係する資格を取得しても、就職時のメリットはありません。

資格の取得には時間も費用もかかります。

資格取得が最終目標ではなく、あくまでも取得した資格を活かして就職することが目標です。資格ありきではなく、自分のやりたい仕事に活かせる資格を選ぶことがポイントになります。

4. 年齢を考慮する

ニートの就職には、年齢が大きく関わってきます。

独立行政法人労働政策研究・研修機構が発表した『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 』によると、ニートで就職活動を行ったにもかかわらず、見つからなかったと回答した人は、下記のように報告されています。




男性
20~24歳2.5%
25~29歳6.8%
30~34歳6.6%
35~39歳9.6%



女性
20~24歳3.2%
25~29歳3.6%
30~34歳5.8%
35~39歳5.0%

参考:若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状|独立行政法人労働政策研究・研修機構

この調査結果からも、ニートの就職は、年齢が上がるにつれて不利になることがわかります。

20代までならポテンシャルを見て採用してくれる企業もあります。しかし、30代以降は実務経験やスキル、マネジメント経験の有無なども重視する企業が増えてくるため、内定を取るのが厳しくなるでしょう。

資格を取るための期間と現在の年齢を考慮して、資格を取得することが本当に妥当な選択なのか考えることも必要です。

5. 資格取得にこだわらない

自分が就職するにあたって、本当に資格取得が必要なのかを再確認しましょう。資格取得にこだわりすぎるのは良くありません。

弁護士・医師など、資格がないとできない仕事を除いて、多くの資格はあくまでも意欲をアピールするためのものともいえます。

資格取得が無駄というわけではありませんが、時間は有限であり、資格より早く実務経験を積む方が大切です。就職活動の忙しさにもよりますが、場合によっては求職と並行しながらでもいいという考えにシフトする必要もあるでしょう。

ニートが資格を取るメリット4つ

ニートの状態の人が、資格を取るメリットは何なのでしょうか?

就職活動をするうえで、資格取得がもたらすメリットを4つご紹介しましょう。

1. ビジネスマナーが伝わる

ニートが資格を取ることで得られるメリットとして、ビジネスマナーが伝わることが挙げられます。

資格は知識を得ることはもちろん、取得することで社会的信用力が増します。たとえば、秘書検定やビジネスマナー検定を取れば、基本的なビジネスマナーがあると思ってもらいやすくなるからです。
ビジネスマナーはどの仕事でも最低限必要になるため、学習しても無駄にはなりません。

どんな資格の勉強をすれば良いのかわからない場合は、ビジネスマナーに関わる資格を取得することで、就職の際に有利に働く可能性があります。

2. 選考過程で意欲をアピールできる

資格を取得することは、選考過程で意欲をアピールできるというメリットにつながります。

資格取得にはお金と時間はかかりますが、企業によっては資格保有者を求めている企業もあり、資格が武器になることも少なくありません。

また、無職の期間も「資格取得のために勉強していた」という理由があれば、不利にならないことも考えられます。「この仕事をしたくて資格を取得した」というアピールができることで、就職活動の大きなステップになるでしょう。

3. 就職先の選択肢を増やせる

仕事に活かせる資格を取得すれば、就職先の選択肢を増やすことも可能です。

職種によっては、その資格がないと仕事ができない「独占資格」や、業務をする上で必要な「必置資格」があります。

資格を取得することで、募集要項に資格保有を条件にしている企業などにも応募できるメリットが生まれ、就職先の選択肢が増えるでしょう。

今まで自分のキャリアにはなかった資格を取得することで、知識を得ることはもちろん、未経験の業界や職種にチャレンジすることもできます。就職先の選択肢が増えることは、ニートにとって大きなメリットです。

4. 年収アップが見込める

資格の取得は、年収アップが見込めることもメリットです。

企業によっては資格手当がもらえるケースもあり、特定の資格を保有することで、年収アップが見込めます。

昇格・昇給の条件として、一定の資格取得を条件としている企業もあり、就職時にすでに資格を持っていれば有利な条件で就職することができるケースも。

また、資格の中には独立・起業ができる資格もあるため、企業への就職だけではなく、独立することで大幅な年収アップにつながることも考えられます。

ただ、年収のためだけに資格を取るよりは、年齢やブランク期間を考慮して早く就職した方がいいこともあるので、しっかりと自分の将来を見極めましょう。

資格を取ってニートの就活に役立てよう!

ニートの方が社会復帰・就職活動を成功させるために、資格取得は有効な手段です。

資格を取得することで就職の選択肢が広がり、意欲をアピールできるメリットもあります。

しかし、資格の取得にはお金と時間がかかることがデメリット。年齢によっては、資格取得よりも社会経験を優先した方が良いケースもあるので、注意が必要です。

ニートからの就職に不安がある場合は、一人で抱え込まずに、ハローワークなどの公的機関や、就職・転職エージェントを利用しましょう。資格取得も視野に入れながら、今の自分には何が必要なのかを一緒に考えてくれるキャリアアドバイザーに支援してもらうことで、社会復帰が近づいてきます。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」