
ニートだからといって、必ずしも派遣の仕事に受からないとは限りません。
ニートが派遣の仕事に受からない原因としては、ニート期間の長さ、清潔感のなさ、コミュニケーション不足などが挙げられます。
ニートが派遣の仕事に採用されるには、就業意欲をアピールし、ビジネスマナーを守って面談に挑むことがポイントとなります。
この記事では、ニートで派遣の仕事に受からない原因や対策、受かるコツを詳しく紹介します。応募してもなかなか受からないと悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
ニートは派遣の仕事に受からないのは本当か?
ニートは派遣の仕事に受からないというのは、必ずしも本当ではありません。
以下の表は、1年前に無職であり、家事や通学も行っていなかった人が現在どのような状態になっているのかを示したものです。
正社員 | パート・アルバイト | 派遣社員 | 契約・嘱託社員 |
---|---|---|---|
18.0% | 10.5% | 3.4% | 5.2% |
参考:(独)労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③平成29年版「就業構造基本調査」より」
派遣社員になった割合は3.4%と低いものの、ニートから派遣社員として働き始める人も一定数存在します。ただし、受かるための対策をしっかり行わなければ、採用は難しいでしょう。
ニートで派遣の仕事に受からない原因と対策6選
ニートが派遣の仕事に受からない原因としては、ニート歴が長い、清潔感が欠けている、コミュニケーションに問題がある、人気求人のみに応募している、勤務条件を細かく伝えすぎている、面談や顔合わせに遅刻するなどが挙げられます。
原因を知り、適切な対策を取れば採用のチャンスを広げられるはずです。
ここでは、派遣の仕事に受からない主な原因と対策を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
原因1. ニート歴が長い
派遣の仕事に受からない原因は、ニート歴が長いことです。
以下の表から、ニート期間が長くなるほど、就業できない割合が高くなると分かります。
ニート期間 | 就業率 | 未就業率 |
---|---|---|
1年以下 | 44.2% | 30.2% |
1年超~3年以下 | 45.1% | 35.2% |
3年超~5年以下 | 50.7% | 31.9% |
5年超 | 42.3% | 42.3% |
参考:(財)社会経済生産性本部「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書」
ニート歴が長くなっている自覚のある方は、派遣の仕事をするために徹底した対策を行うようにしましょう。
なお、企業がニート歴の長さに不安を感じる点は以下のとおりです。
- すぐに辞めてしまうのではないか
- 働く意欲が本当にあるのか
- 責任を持って業務をこなせるのか
このような不安を解消するには、なぜ働きたいと思ったのかを明確にし、長く就業したい意思を伝えるのが大切です。
さらに、生活リズムを整え、安定して働けることをアピールするのも効果的と言えます。
原因2. 清潔感が欠けてしまっている
ニートの方が派遣の仕事に受からない理由として、清潔感がないことが挙げられるかもしれません。企業との顔合わせでは、見た目の印象が採用の決め手になることもあります。
身だしなみが整っていない場合、社会人意識が低いと思われてしまうでしょう。
清潔感のある見た目にするためのポイントは、以下のとおりです。
- シワや汚れのないシャツや、カジュアルすぎない服装を選ぶ
- ボサボサの髪や寝癖を直し、清潔感のある髪型を意識する
- 体臭や口臭ケアなど、香りに気をつける
服装や身だしなみを整えるだけで印象が良くなるため、採用される可能性が高まりやすくなります。
原因3. コミュニケーションに問題がある
ニートの方が派遣の仕事に受からない原因の一つとして、コミュニケーション能力に課題がある場合が考えられます。
職場での基本的なやりとりができないと「業務に支障が出るかもしれない」と判断され、採用を見送られる可能性があります。
企業からコミュニケーション能力が低いと思われやすいポイントは、以下のとおりです。
- 質問に対して返答が遅い、または的を射た答えが返ってこない
- 視線を合わせられず、終始うつむいたまま話してしまう
- 話し方が一方的で、相手の反応を気にしない
「会話が苦手だから」と不安になる必要はありません。
簡単な受け答えができ、相手の話をしっかり聞く姿勢を見せれば、コミュニケーションに問題がないとみなされるでしょう。
原因4. 人気求人のみに応募している
ニートが派遣の仕事に受からない場合、人気求人のみに応募している可能性が考えられます。
例えば、未経験OKの事務職など、土日休み・残業なしの求人も応募が集中しやすいでしょう。人気求人ばかり応募していては、なかなか受からないと悩むのは当然と言えます。
なお、ニートの方が人気求人に受かりにくい理由は以下のとおりです。
- ライバルが経験者だと比較されてしまう
- 職歴・社会人経験がないことで信頼を得にくい
- 顔合わせに不慣れで、受け答えがうまくできない
まずは就業経験を積むことが大事なので、軽作業やコールセンター、短期の仕事など、未経験でも受かりやすい求人を狙いましょう。
原因5. 勤務条件を細かく伝えすぎている
ニートが派遣の仕事に受からない場合、勤務条件を細かく伝えすぎているのかもしれません。
あまりにも細かく指定しすぎると、紹介できる求人が限られてしまいます。
以下のように細かい条件を指定しすぎると、採用の可能性が低くなるので注意しましょう。
- 勤務時間や曜日を細かく指定している
- 業務内容を限定しすぎる
- 時給や待遇にこだわりすぎる
希望条件を少し緩め「長く続けられる仕事」「未経験でもOK」など、絶対に譲れない条件だけに絞ると選択肢が広がるはずです。
条件を細かく指定する前に派遣会社と相談し「どんな求人なら紹介してもらえるか」を聞いてみるのも良いでしょう。
原因6. 面談や顔合わせに遅刻する
面談や顔合わせに遅刻するのも、ニートで派遣の仕事に受からない原因です。
遅刻をしてしまうとそれだけで悪印象を与えてしまいます。
特にニートの方は生活リズムが不規則になりやすく、朝起きられずに遅刻するリスクが高くなりがちです。
もし遅刻すると、企業から以下のような印象を持たれる可能性があります。
- 仕事でも遅刻や欠勤が多そうと思われる
- 社会人としての意識が低いと判断される
- 第一印象が悪くなり、挽回が難しくなる
時間を守ることは社会人としての基本マナーです。
寝る時間と起きる時間を一定にし、面談当日は余裕をもって準備するなど、生活リズムを整えましょう。
ニートが派遣の仕事に受かるコツ6選
派遣に登録したからといって、すぐに仕事が見つかるとは限りません。
特にニートの方は採用のチャンスを広げるために、しっかりとした準備が必要です。
ここでは、派遣の仕事に受かるコツを6つ紹介しますので、ぜひ活用してください。
1. 積極的に応募する
ニートが派遣の仕事に受かるコツは、積極的に応募することです。
最初のうちはなかなか決まらなくても、行動を続ければ少しずつ採用のチャンスが広がります。
派遣の求人は企業によって求める条件や採用基準が異なるため、1社落ちたからといって「自分には無理だ」と決めつけるのは早すぎるでしょう。むしろ、応募の回数を増やせば、その分チャンスも増えていくのです。
以下のような求人を選ぶと、ニートでも採用されやすくなります。
- 未経験OKや学歴不問の求人
- 短期や単発の派遣
- 人手不足の職種
ニートでも受かりやすい職種を狙って、積極的に応募してみましょう。
2. ビジネスマナーを頭に入れた状態で顔合わせに挑む
ニートが派遣の仕事に受かるために、ビジネスマナーを頭に入れた状態で顔合わせに挑みましょう。相手に好印象を与えられ「この人なら安心して仕事を任せられる」と思ってもらいやすくなります。
反対に、ビジネスマナーを意識せずに挑んでしまうと、社会人としての基本ができていないと判断されて不採用の原因になることもあります。
なお、最低限押さえておきたいポイントは、以下のとおりです。
- 明るくハキハキとした挨拶をする
- シンプルで清潔感のある服装を選ぶ
- 敬語で話してフランクすぎる口調は避ける
たとえスキルがなくても、基本的なビジネスマナーを意識するだけで、企業に良い印象を与えられます。
3. 顔合わせでよく聞かれる質問は回答を準備しておく
ニートが派遣の仕事に受かるためには、顔合わせでよく聞かれる質問に対する回答を準備しておくことです。しっかり準備をしておけば自信を持って答えられ、良い印象を与えられます。
ニートだからこそよく聞かれる質問と回答例は、以下のとおりです。
質問 | 回答例 |
---|---|
なぜ空白期間があるのですか? | しばらく体調を崩していたため、就職活動を控えていました。 現在は回復したため、意欲を持って仕事を探しています。 |
なぜ働きたいと思ったのですか? | 今後の生活を安定させたいと思い、働くことを決意しました。 まずは派遣社員として経験を積み、仕事に慣れていきたいです。 |
どんな仕事をしたいですか? | データ入力や事務の仕事で、パソコンを使った作業を中心に経験を積みたいと考えています。 |
ニートの場合「空白期間」「働く意欲」について聞かれることが多い傾向にあります。
前向きな回答を考えておけば、スムーズに答えられるでしょう。
4. 就業意欲が高いと積極的にアピールする
ニートが派遣の仕事に受かるには、就業意欲が高いことを積極的にアピールしましょう。
ブランクがあることで「すぐに辞めてしまうのでは?」と企業から不安を持たれやすいからです。
積極的にアピールする方法は以下のとおりです。
- 働きたい理由を自分の言葉で明確に伝える
- 継続して働く意思があることをアピールする
- 「〇〇の仕事に関心があります」と具体的に表現する
受け身の姿勢ではなく働く意欲があることをしっかり伝えれば、安心感を与えられます。
5. 派遣会社や派遣先企業に対して誠実に対応する
ニートが派遣の仕事に受かるためには、派遣会社や派遣先企業に対して誠実に対応することが求められます。
丁寧に対応をすることで「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえるでしょう。
しかし、適当に対応すると以下のような悪影響が起こり得ます。
- 派遣会社の信頼を失い、仕事を紹介してもらえなくなる
- 派遣先企業での評価が悪くなり、契約更新が途絶える
- 顔合わせの印象が悪くなり、不採用が続く
派遣会社や派遣先企業に対して真摯に向き合えば、信頼を得やすくなり採用のチャンスが広がるでしょう。
6. 派遣会社の登録社数を増やす
なかなか派遣の仕事に受からない時は、派遣会社の登録者数を増やしてみましょう。
1社だけでなく、複数の派遣会社に登録しておけば、より多くの求人に応募できます。
未経験OKの求人に応募すれば、顔合わせのチャンスが広がるでしょう。
ただし、同じ企業に複数の派遣会社から応募すると「適当に応募しているのでは?」と疑われ、印象が悪くなる可能性があります。
派遣会社を活用しつつ、応募は慎重に進めましょう。
ニートが派遣で働くメリット6選
ここでは、ニートが派遣で働くメリットを6つ紹介します。
派遣は特別なスキルや経験がなくても始めやすいことから、自分のペースで仕事に慣れていけるのが特徴です。派遣社員として経験を積みたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 職歴がなくても応募できる求人が多い
ニートが派遣で働くメリットは、職歴がなくても求人に応募できるところです。
正社員の求人では、これまでの経験やスキルが求められることが多くあります。ブランクがある人にとっては、応募の時点でハードルが高く感じられるでしょう。
一方で、派遣の仕事には未経験OKの案件が多く、面接のハードルも低めです。「働きたいけれど職歴やスキルに自信がない」というニートの方でも、安心して挑戦しやすい環境が整っています。
2. 正社員よりも仕事に就きやすい
仕事に就きやすい点も、ニートが派遣で働くメリットです。
派遣が正社員よりも仕事に就きやすい理由は、以下のとおりです。
- 履歴書や職務経歴書なしで応募できることが多い
- 短い期間だけ働ける仕事や1日だけの仕事も選べる
- 派遣会社が仕事探しや応募手続きを手伝ってくれる
なお、派遣法では、派遣先企業が派遣労働者を指名することや、事前面接・履歴書の提出が禁止されています。(参考:厚生労働省「派遣で働くときに特に知っておきたいこと」)
何度も面接を受ける機会がないからこそ「とにかく働き始めたい」と考えているニートの方は派遣の方がいいと思えるでしょう。
3. アルバイトよりも派遣の方が時給が高い傾向にある
ニートが派遣で働くメリットの一つに、アルバイトよりも派遣の方が時給が高い傾向にあることが挙げられます。
以下の表は、三大都市圏における派遣とアルバイトの平均時給を比較したものです。
年度 | 派遣 | アルバイト |
---|---|---|
2025年1月度 | 1,608円 | 1,220円 |
2024年12月度 | 1,643円 | 1,219円 |
2024年11月度 | 1,627円 | 1,221円 |
参考:ジョブズリサーチセンター「最新市場データ」
派遣の仕事はアルバイトよりも時給が高く、収入面でのメリットがあることが分かります。
「少しでも早く収入を得たい」というニートの方にとって、派遣はメリットの多い働き方と言えるでしょう。
4. 無理のない働き方ができる
派遣はニートの方にとって、無理のない働き方ができるのがメリットです。自分のペースに合わせて働き方を選びやすいので、安心して仕事をスタートできます。
派遣が無理なく働ける理由は以下のとおりです。
- 希望する勤務日数・時間の仕事を探してもらえる
- 職場が合わなければ契約満了時に辞められる
- 慣れてきたらフルタイムの仕事や長期契約の仕事に移行できる場合がある
派遣は勤務時間の調整がしやすく、仕事が合わなくても続けるプレッシャーが少ないため、ニートの方にとって無理のない働き方が可能です。
5. 新しい仕事にチャレンジしやすい
派遣の仕事は、新しい職種や業界に挑戦しやすいのがメリットです。
働きながらスキルを身につければ、より条件の良い職場へステップアップできる可能性もあります。
事務職の場合、最初はデータ入力などの簡単な仕事から始めると、パソコン操作やビジネスマナーを学べます。
経験を積んだ後は、一般事務や営業アシスタントなど、より幅広い業務にチャレンジすることも可能です。
未経験から挑戦しやすい環境があれば、ニートの方も安心して働き始められるでしょう。
6. 就業後に困ったことがあれば派遣会社に相談できる
派遣で働く大きなメリットの一つは、職場で困ったことがあったときに派遣会社に相談できることです。
正社員やアルバイトでは、職場での悩みやトラブルがあっても自分で解決しなければならないことが多くあります。上司に相談しづらい状況になることも少なくありません。
しかし、派遣なら間に派遣会社が入っているため、仕事の悩みや職場の問題を派遣会社の担当者に相談できます。
「職場でトラブルがあったらどうしよう」という不安を感じることなく、安心して働けるのがニートにとって大きな支えになるでしょう。
ニートが派遣で働くデメリット5選
ニートが派遣で働く際は多くのメリットがありますが、注意すべきデメリットもあります。
ここでは、ニートが派遣で働くデメリットを5つ紹介します。
メリットとデメリットをしっかり確認した上で、仕事選びの参考にしてください。
1. 賞与が出ない
ニートが派遣で働くデメリットは、賞与が出ないことです。
エンジャパン株式会社が実施した調査では、派遣経験者2,300人のうち「賞与が出ない」と回答した人が最も多く、全体の62%を占めていました。
派遣は賞与が支給されない分、正社員と比べると年収の差が生まれやすいです。
毎月の給料をうまくやりくりしながら、貯金する必要があります。
また、どれだけ頑張っても賞与がもらえないと、働くモチベーションも下がるでしょう。
2. 社会的な信用が低いとみなされやすい
ニートで派遣として働くと、社会的な信用を得にくいことがあります。
一般的に正社員は安定しており、派遣は不安定という固定観念が根強いからです。
社会的な信用が低いとみなされると、ローンやクレジットカードの審査に通りにくくなるなど、生活面での不便が生じる可能性が出てくるでしょう。
もし審査に通ったとしても、利用限度額は低めに設定されるケースが多いです。その結果、少しの買い物で上限に達しやすく、他の支払い方法を検討せざるを得ない場合もあります。
3. 交通費が支給されない場合がある
ニートが派遣で働く場合のデメリットは、交通費が支給されない場合があることです。
毎日の通勤に電車やバスを利用する場合、交通費が積み重なって実質的な収入が減ってしまいます。
また、交通費が支給されないと、近場の仕事を選ばざるを得ません。その結果、ニートの方は希望の職種や条件の良い仕事に応募しにくくなる可能性があります。
少しでも自由に使えるお金を確保しておきたい場合は、交通費が支給される派遣求人を選んだり、徒歩や自転車で通える職場を探したりするなどの工夫が必要です。
4. 正社員よりも雇用の安定性が低い
派遣は、正社員よりも雇用の安定性が低いことがデメリットです。
正社員は「無期雇用」のため雇用期間に期限がなく、会社が存続する限り安定して働けます。
一方、派遣は「有期雇用」だからこそ契約期間が決まっており、満了後に更新されなければ仕事を続けられません。
さらに、派遣には「3年ルール」があり、同じ部署で3年以上働くことができない決まりになっています。(参考:厚生労働省「派遣で働く皆様へ」)慣れ親しんだ仕事でも、長く働き続けられないのはデメリットと言えるでしょう。
派遣先で直接雇用してもらえれば、契約終了の不安を減らせます。また、紹介予定派遣で働けば一定期間が経ったあとに正社員になれる可能性があるため、安定した働き方を手に入れられるでしょう。
5. 正社員の方がキャリアアップのチャンスがある
ニートが派遣で働くデメリットは、正社員の方がキャリアアップのチャンスがあることです。
正社員は昇進や昇給の制度が整っており、長く働くほど役職や給与が上がりやすい環境が整っています。一方、派遣は一定期間ごとに契約更新が必要なため、長期的なキャリアプランがはっきりしないでしょう。
また、後から入社した正社員より自分の方が成果を上げていたとしても、正社員の方が昇進やキャリアアップのチャンスを得やすい傾向にあります。
正当に評価してもらいたい方は、正社員を目指しましょう。
ニートで派遣の仕事に受からない場合の選択肢3選
ニートで派遣の仕事になかなか受からなくても、別の働き方を検討すれば自分に合った道が見つかるかもしれません。大切なのは、自分にとって最適な働き方を見つけることです。
ここでは、派遣の仕事に受からない場合の選択肢を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 正社員就業を目指す
ニートが派遣の仕事に受からない場合、正社員を目指すという選択肢もあります。
以下の表は、学歴・男女別に正社員とニートを含む非正社員の生涯賃金の差を比較したものです。
◆正社員の生涯賃金の違い
最終学歴 | 男性(正社員)の生涯賃金 | 女性(正社員)の生涯賃金 |
---|---|---|
大卒 | 2億5,150万円 | 2億190万円 |
高卒 | 2億880万円 | 1億5,440万円 |
◆ニートを含む非正社員の生涯賃金の違い
最終学歴 | 男性(非正社員)の生涯賃金 | 女性(非社員)の生涯賃金 |
---|---|---|
大卒 | 1億4,750万円 | 1億2,050万円 |
高卒 | 1億2,950万円 | 1億810万円 |
参考:労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2024」
大卒の男性では、正社員と非正社員(ニート含む)の生涯賃金に約1億円の差があります。
将来の安定を考えると、派遣より正社員を目指す方が有利でしょう。
ただし、ニートから正社員になるには時間がかかることも多いため、焦らず計画的に就職活動を進めることが大切です。
なお、ニートから正社員を目指す方法を詳しく知りたい方は「ニートから正社員になる方法【おすすめの業界や職種も紹介】」をご覧ください。
2. スキルを身につけてから派遣・正社員就業を目指す
派遣の仕事が決まらない場合は、まずスキルを身につけてから、派遣や正社員としての就職を目指すのも一つの方法です。
無料のオンライン講座や書籍を活用すれば、費用をかけずに学習できます。さらに、ハローワークの職業訓練を利用すれば、専門的なスキルを低コストまたは無料で習得することが可能です。ITや事務など求人需要の高い分野の講座が充実しているため、積極的に活用すると良いでしょう。
ただし、スキル習得には数ヶ月から1年以上かかることもあり、その間は収入が途絶える可能性があります。挫折しないためにも、明確な目標を設定し、計画的に学習を進めなければなりません。
3.まずはアルバイト就業から始める
ニートの状態で派遣の仕事が決まらない場合、まずはアルバイトから働き始めるのも一つの選択肢です。
アルバイトを通じて仕事に慣れ、社会経験を積むことで次のステップに進みやすくなります。
アルバイトの最大のメリットは、正社員や派遣よりも採用されやすく、すぐに働き始められることです。ただし、収入が安定しにくく、キャリアアップが難しいといったデメリットもあります。
アルバイトは将来のステップアップのための過程と考え、最終的には安定した正社員の仕事を目指すことが望ましいでしょう。
ニートで派遣が受からない時によくある質問2選
ここでは、ニートで派遣が受からないときによくある質問を2つ紹介します。
ぜひ参考にして、今後の対策を考えてみてください。
1. ニートが就職できない理由は何ですか?
ニートが就職できない理由として、以下のような課題が挙げられます。
- 自己肯定感が低い
- 職歴やスキルが少ない
- コミュニケーションが苦手
- 働くのが怖い
- 働く意欲が低い
これらの課題を克服するには、すべてを一気に変えようとせず、小さな一歩から始めることが大切です。自己肯定感を育みながらスキルを身につけていけば、自然と次のステップへ進みやすくなります。
「ニートが就職できない?理由と対処法・就職しやすい仕事を解説!」でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
2. 派遣の選考で落ちる理由は何ですか?
ニートが派遣の選考で落ちる主な理由は、以下のとおりです。
- ニート歴が長い
- 清潔感が欠けてしまっている
- コミュニケーションに問題がある
- 人気求人のみに応募している
- 勤務条件を細かく伝えすぎている
- 面談や顔合わせに遅刻する
ニートのように職歴に空白期間があると、企業側は「すぐ辞めるのではないか」と不安を感じてしまいます。スキル不足な状態で人気求人ばかりに応募していると、なかなか採用されないでしょう。
そのため、履歴書や面談で「なぜ今働きたいのか」を前向きに伝え、応募する職種や条件の幅を広げることが大切です。少しずつ改善を重ねることで、採用される可能性を高められます。
まとめ
ニートの状態で派遣の仕事に受からないのには、いくつかの理由があります。
しかし、落ち続けるからといって「自分には無理だ」と諦める必要はありません。原因を正しく把握し、一つひとつ改善していけば、採用のチャンスを大きく広げられます。
この記事で紹介したポイントを参考に、顔合わせでの受け答えや求人の選び方などをぜひ見直してみてください。
身だしなみを整えたり、応募する業種の幅を広げたりするだけでも、結果が変わることがあります。
焦らず、前向きな姿勢で準備を進めれば、必ず自分に合った仕事が見つかるはずです。




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