
「既卒は人生終了」だと思っている方はいませんか?決してそんなことはありません。
新卒と比べると就活が大変になることは事実ですが、既卒でも正社員就職は可能です。
この記事では、既卒の就職状況や既卒の就活体験談、既卒の具体的な就活方法などについて解説します。
この記事の目次
既卒が人生終了というのは嘘!
既卒が人生終了ではないということは冒頭でお話ししました。
ではなぜそんなことが言えるのか、ここではその理由について解説していきます。
既卒OKの求人は多くある
実際に就活を始めてみるとわかるかと思いますが、募集要項に既卒を歓迎している企業は意外とたくさんあります。
もちろん、募集をしているからと言って必ずしも採用されるかというと別問題ですが、それは新卒採用においても同じことが言えます。
既卒だからといって、どの企業も採用したくないなんてことは全くないので、安心して就活を進めていきましょう。
エージェント利用なら就職成功率が大幅アップ
フリーターや既卒の方の平均的な内定率は34.4%(※1)だと言われています。
一方で、既卒やフリーターの就職支援に強みを持つ私たちジェイックを利用した方の就職成功率は81.1%(※2)です。これまでに既卒から正社員就職を成功させた先輩は数多くいるので、一人での就活が不安な方は是非ご相談ください。
※1:2020年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査より引用
※2:2018/2/1~7/31の当社面接会参加者の内、当社が把握する就職決定者の割合
「既卒は人生終了」になってしまう人の特徴

マイナビが2020年に発表した調査結果によると、新卒と既卒の就職率は下記の通りです。
- 新卒:77.6%
- 既卒:34.4%
つまり、既卒は新卒の半分も就職できていないということになります。
ここで、既卒の方の中でも就職率が低い人の特徴(「既卒=人生終了」になる人の特徴)を下記の4つにまとめてみました。
- 大手企業ばかり狙っている
- 既卒になった理由をうまく説明できない
- 本気で就活していない
- 1人で就活している
それぞれについて、解説していきます。
【特徴1】大手企業ばかり狙っている
既卒の就活で、大手企業ばかりを狙うとなかなか就職できません。大手企業は新卒を優先して採用することがほとんどだからです。
大手ばかり狙う既卒者のよくある心理には、下記があります。
- 大手じゃないと嫌だ
- 大学の同期が大手に就職したから自分も大手がいい
- 中小企業はブラックだ
しかし、大手企業は新卒が圧倒的に有利となるため、せっかく時間をかけて就職活動をしても、1社目の就職先としては内定をもらいにくいのです。
「卒業から3年以内は新卒扱い」の建前と本音
厚生労働省は「卒業から3年以内は新卒扱いにしましょう」という趣旨の通達を企業に出しています。そのため、企業の建前は「卒業から3年以内の既卒も新卒扱いで採用する」となっていますが、その本音は違うようです。
超大手企業はまだまだ新卒至上主義が多く、既卒の応募も受けつけていたとしても、実際に採用するのは新卒が中心です。「既卒でも3年以内は新卒扱いだから大丈夫」と思っていると、なかなか内定をもらえません。
【特徴2】既卒になった理由をうまく説明できない
既卒になった理由をうまく説明できず、なかなか内定をもらえない人は多くいます。一方、企業の面接官のにも、既卒にネガティブなイメージを持つ人もいます。なぜならば「新卒で就活したが内定がもらえなかった人」だと思い込んでいるからです。
既卒の面接では必ずといってよいほど「就職せずに卒業した理由はなんですか?」と聞かれます。この質問に上手に答えられないと「やっぱり問題がある人なんだ」と思われ、不採用になりやすくなってしまいます。
既卒になった理由がネガティブなものだと、答えに困ってしまうことがあります。ですが企業の面接で、以下のような答え方をするのはNGです。
- 就活自体をしていなかった
- 働くことの意味を見出せなかった
- やりたいことがないまま卒業してしまった
- 部活やサークルが忙しくて就活できなかった
- アルバイトが忙しくて就活できなかった
いずれも計画性がない人に見えてしまい、よい印象を与えることは少ないでしょう。
【特徴3】本気で就活していない
既卒になってしまったことでモチベーションが下がり、本気で就活していない人もいるでしょう。たとえば「大学の同期はもう働いてるのに、自分ははまだ就活してる。既卒だし、もう自分の人生終了だ…」とネガティブになってしまっている人もいるかもしれません。
どうしても既卒は「出遅れ感」を持ちやすく、就活のモチベーションが少なくなりがちです。就職をあきらめ、そのままフリーターやニートになってしまう人もいます。
【特徴4】1人で就活している
1人だけ就活していると、なかなか内定が出にくいです。誰にも相談できずに孤立してしまいがちだからです。
新卒の就活ならば、以下のような相談先があります。
- 大学のキャリアセンター
- OBやOG
- 大学の友達
一方で、既卒にはこれらの相談先がないというケースが多いでしょう。1人で就活に孤軍奮闘していると、どうしてもネガティブになりやすいといえます。就活に関する情報も入ってきにくいため、不利になってしまうこともあります。
既卒の就活準備の方法

既卒の就職準備の方法を解説します。「人生終了」にならないためにも、しっかりと準備しましょう。
準備1.自己分析
まずは、自己分析です。あなた自身のことをわからないと、どんな仕事を選べばいいかもわからないからです。
自己分析の内容は、以下があります。
- 過去に熱中したこと
- あまり頑張らなくてもできたこと
- 好きだったこと
- どんなに頑張ってもできなかったこと
- ずっと続けていること
以上の内容から、あなたが得意なことや好きなことが見えてきます。自己分析は仕事選びの基礎なので、手を抜かずにしっかりやりましょう。
準備2.業界分析
自己分析で自分のことが見えてきたら、自分を活かせる業界を探すために業界分析をしましょう。業界を分析できたら、どのような職業があるのかも調べてみます。
たとえば、あなたの長所が「人とのコミュニケーションが得意」である場合、以下のような業界での仕事に適性があると考えられます。
- 小売業界
- 介護業界
- 金融/保険業界(営業など)
あなたの長所が「ものごとにコツコツ取り組むこと」ならば、以下のような仕事に適性があると考えられます。
- IT系(プログラマー、システムエンジニアなど)
- 製造系
- 運送系
あなたの強みを活かせる業界を選びましょう。
準備3.企業分析
業界を絞れたら、企業分析をしましょう。基本的な情報を調べるのはもちろん、あなたに合う企業を探すため、企業を選ぶときは人で選ぶのもひとつの方法です。企業のサイトなどで、社員や社員のインタビュー記事などがあれば読んでみましょう。「この人みたいになりたい」と思える人を探してみてください。
率直にいうと、働きやすさはほとんど「人」で決まります。仮に給料が高くても、社内の人と合わないとつらくなることが多いためです。
準備4.履歴書など応募書類の作成
企業を絞ったら、履歴書やエントリーシートなどの応募書類を書きましょう。自己分析業界分析企業分析がしっかりできれば、履歴書はスムーズに書けます。
もし書けない場合は、まだ準備不足かもしれません。その場合は自己分析に戻ってみるなど工夫しましょう。
準備5.面接対策
書類選考に通ったら、次は面接対策をしましょう。予想される質問には、的確に答えられるようにしてください。
既卒の面接で聞かれる代表的な質問は、以下が考えられます。
- 就職せず卒業した理由
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ )
- アルバイト経験
- 長所と短所
既卒の場合「就職せずに卒業した理由」は必須項目ともいえるため、しっかり答えられるように準備しましょう。
既卒の具体的な就活方法

既卒の就職方法について解説します。既卒の具体的な就職方法は、以下があります。
- ハローワーク
- 就職/転職サイト
- アルバイトからの正社員雇用
- 就職エージェント
それぞれについて、解説します。
ハローワーク
ハローワークは、国が運営する就職相談窓口です。利用するメリットは、以下があります。
- 就職転職サイトに載ってない求人がある
- 地元企業の求人が多い
- 職業訓練を受けられる
一方、デメリットは以下の通りです。
- ブラック企業の求人も混ざっている
- 既卒専門の相談窓口ではない
- あなたに合う会社を紹介してくれるわけではない
ハローワークは公共機関のためすべての企業の求人を受け付けていることから、ブラック企業も混ざっていることがあります。
また、公平を期すために、相談員さんからあなたに合う企業の紹介などもありません。基本的には、あなたが希望した企業につないでくれるだけと考えておきましょう。
就職/転職サイト
就職/転職サイトは、ネット検索などで出てくる求人サイトのことです。就職/転職サイトを利用するメリットは、以下の通りです。
- 手軽に求人情報を見れる
- 情報量が多い
- おすすめの求人がメールで送られてくる
一方、デメリットは以下の通りです。
- 求人広告なので悪いことは書いてない
- どれがあなたに合う企業かわからない
- 応募は1人ですべて行わないといけない
手軽にたくさんの求人情報を見れる反面、就活のサポートはありません。そのため自分で企業を見極めて、正しく就活できる人に向いています。
アルバイトからの正社員雇用
アルバイトから、正社員雇用を狙う方法もあります。アルバイトからの正社員雇用のメリットは、以下の通りです。
- すでに仕事のやり方を知っている
- 自分に合っている仕事かどうか理解できている
- 職場の人間関係ができている
一方、デメリットは以下の通りです。
- 正社員登用されないこともある
- ほかにもっと自分に合う企業があるかもしれない
- 配置転換や異動で職場環境が変わることもある
アルバイトからの正社員雇用を狙うのは、正社員登用が確実だったり、実績が多かったりしない限りはおすすめしません。
もっともリスクがあるのは正社員登用制度の有無を確認せず、期待してアルバイトを続けることです。年齢を重ねてから「正社員登用の可能性がない」と気づいても、後の祭りです。アルバイトから正社員を狙うよりも、最初から正社員募集に応募する方が無難ではあります。
就職エージェント
就職エージェントは、あなたに合う企業をマッチングしてくれるサービスです。就職エージェントのメリットは、以下の通りです。
- あなたに合う企業を紹介してくれる
- 履歴書や面接の対策をしてくれる
- 求人数が多い
一方、デメリットは以下の通りです。
- 就職エージェントによってはブラック企業を紹介されることもある
- 相談やサポート体制が不十分な就職エージェントもある
- 既卒が不得意な就職エージェントもある
既卒に特化したアドバイスをくれる、既卒の就活に強い就職エージェントに相談するのが一番よいといえます。「就職せずに卒業した理由はなんですか?」など既卒が必ず面接で聞かれる質問の解凍方法などもアドバイスしてくれるため、就職率も高いといえます。
既卒就活を成功させた人の体験談
この記事を書いている私たちジェイックでは、10年以上にわたって既卒の方に特化した就職支援サービスを展開しています。
ここでは、実際に既卒から正社員就職に成功したジェイックのご利用者の方の就職体験談をご紹介します。
Y.T様の就職成功体験談|株式会社U・T・エンジニアリング

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警察官を目指すも不合格。その後フリーターに | “モノ”を作ることが好きで、設計補助の仕事へ |
S・Yさんの就職成功体験談|株式会社ティーネットジャパン

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バレーボールの指導者を目指して大卒後もアルバイト | モノづくりに欠かせない技術者派遣の提案営業 |
小池史哉さんの就職成功体験談|株式会社エム・エス・ビルサポート

BEFORE | AFTER |
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消防士試験に落ちてフリーター | オフィスビルの内見対応や紹介 |
上記のような先輩たちのように、次はあなたが既卒から正社員就職を成功させる番です。
就職を成功させて、安定した生活を過ごしたいのであれば、いつでもジェイックへ相談しに来てください。
既卒は人生終了ではなくそこからがスタート!
既卒は、人生終了ではありません。
既卒でも仕事でキャリアを積んだり、自分の目標を叶えたりすることはできます。
ただし、既卒が就活をして自分に合った企業に入社するのはそう簡単ではないことも事実です。就活が不安な既卒の方は、既卒の就活に強い就職エージェントに相談しましょう。
「人生終了」ではなく、そこから人生を変えていくことができます。