
フリーターの末路は、収入の不安定さから、正社員のように昇給やボーナスがなく、社会保障も少ないため、生活ができなくなるリスクが高まることが考えられます。
一方で、好きな仕事を選べたり、柔軟な働き方ができたりする自由度の高さからアルバイトを選びたくなる人が多いのも事実です。
本記事では、フリーターの悲惨な末路を回避するための方法について詳しく解説していきます。




この記事の目次
フリーターの悲惨な末路6選
フリーターの悲惨な末路として、以下のようなものがあります。
- 一生懸命働いても収入が上がらず貯金がたまらない
- 雇用が安定せず常に将来の不安がつきまとう
- フリーター歴が長くなれば採用率が低くなりやすい
- 社会的信用度が低くなり審査に通りづらくなる
- 老後も生活のために働き続けなければいけない
- パートナーと結婚できない可能性がある
- 友人と話が合わなくなる場合がある
1.一生懸命働いても収入が上がらず貯金がたまらない
フリーターの悲惨な末路として、一生懸命働いても収入が上がらず貯金がたまらない可能性があります。なぜなら、フリーターは有期雇用のケースが多く、昇進や昇給がしにくいためです。
収入が上がらないと以下のようなデメリットがあります。
- 結婚相手として選んでもらえない
- 住宅ローンを組めず家の購入ができない
- 貯金ができず老後の生活が困難になる
フリーターのままでいると、収入が上がらず将来設計がしにくいです。以下の表に正社員とフリーターを含む非正社員の生涯賃金をまとめたので、参考にしてみてください。
男性 | 女性 | |||
高卒 | 大卒 | 高卒 | 大卒 | |
正社員 | 2億880円 | 2億5,150万円 | 1億5,440万円 | 2億190万円 |
非正社員 | 1億2,950万円 | 1億4,750万円 | 1億810万円 | 1億2,050万円 |
参考:労働政策研究 研修機構「生涯賃金など生涯に関する指標」
2.雇用が安定せず常に将来の不安がつきまとう
フリーターの末路として、雇用が安定せず常に将来の不安がつきまとうことが考えられます。なぜなら、アルバイトは有期雇用のケースが多く、突然仕事がなくなるリスクがあるからです。
さらに、近年はAIの進歩が目覚ましいため、今フリーターで働いている仕事も近いうちになくなる可能性があります。
一方で、正社員は無期雇用なので解雇のリスクが少ないです。変化の激しい現代において、フリーターのままだと常に将来の不安がつきまとうようになってしまうでしょう。
3.フリーター歴が長くなれば採用率が低くなりやすい
フリーター歴が長くなるほど、正社員への採用率は低下する傾向があります。理由は以下の通りです。
- 職務経験の不足
- スキルや専門性の欠如
- 社会性がないと思われる
労働政策研究・研修機構の報告書によると、フリーター経験者が正社員になれた割合は、以下の表のようにフリーター期間が短いほど高いことがわかります。
フリーター期間 | 正社員になれた割合 |
---|---|
1年以内 | 68.8% |
1〜2年 | 61.2% |
2〜3年 | 56.6% |
3〜4年 | 61.1% |
4〜5年 | 37.9% |
参考:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」
また、体力が求められるアルバイトでは若い人が有利なため、年齢を重ねるほどアルバイトの採用も厳しくなりやすいでしょう。
4.社会的信用度が低くなり審査に通りづらくなる
フリーターの末路として、社会的信用度が低くなり審査に通りづらくなることが考えられます。フリーターは正社員と比べて収入や雇用が不安定なため、金融機関や不動産業界などで信用が低いとみなされるからです。
その結果、以下のような審査に通りづらくなる可能性があります。
- クレジットカードの審査
- 賃貸の入居審査
- 銀行のローン審査
上記の審査は、安定した収入と社会的信用が重要なため、フリーターのままだと審査が通りづらくなるでしょう。
5.老後も生活のために働き続けなければいけない
フリーターの末路として、老後も生活のために働き続けなければならなくなる可能性があります。フリーターは収入が不安定で貯金がしづらく、十分な生活費を確保できないリスクが高まるからです。
その結果、高齢になっても働かざるを得ない状況に陥ってしまいます。老後も働き続けることには以下のようなデメリットがあります。
- 昔よりも体力がなくなりすぐ疲れてしまう場合がある
- 仕事を覚えるスピードが遅くなり思うように働けない
- 年齢を理由にアルバイトの採用を断られる可能性がある
フリーターの末路として、老後に厳しい労働環境が待ち受けていることを忘れてはいけません。
6.パートナーと結婚できない可能性がある
フリーターのままでいるとパートナーと結婚できない可能性があります。理由は以下の通りです。
- 雇用が安定していないので生活が見通しが立てにくいから
- 社会的信用が低いため結婚相手として選んでもらえないから
以下の表は正社員とアルバイトの結婚率をまとめたものです。参考にしてみてください。
年齢層 | 男性 | 女性 | ||
正社員 | アルバイト | 正社員 | アルバイト | |
20-24歳 | 8.6% | 2.6% | 3.3% | 10.9% |
25-29歳 | 31.7% | 7.4% | 19.7% | 39.1% |
30-34歳 | 57.8% | 13.6% | 43.3% | 63.2% |
35-39歳 | 68.6% | 19.3% | 54.2% | 76.6% |
参考:労働政策研究 研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状②」
7.友人と話が合わなくなる場合がある
フリーターのままでいると、友人と話が合わなくなる場合があります。理由は以下のような違いがあるためです。
- 収入の違い
- ライフステージの違い
- 休日や生活リズムの違い
また、総務省統計局の調査によると、正社員とフリーターの数は以下の表の通りです。
正社員 | 2,192万人 |
非正社員 | 1,033万人 |
参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計) 2025年(令和7年)1月分」
正社員の数は非正社員の約2倍となっており、友人の多くは正社員であると考えられます。
年齢を重ねていくにつれ、友人は結婚・子育て・住居購入など、人生の節目を経験していくでしょう。その一方で、フリーターだとライフステージが変わらず、アルバイトの毎日になりがちです。
そのギャップから話が合わなくなっていく場合があるでしょう。

末路が悲惨でもフリーターを続けてしまう理由4選
末路が悲惨でもフリーターを続けてしまう理由4選は以下の通りです。
- 正社員よりも責任が重くなく気軽に働けるから
- 自由な時間を確保しやすいから
- 就業先が合わなくてもすぐ仕事を変えられるから
- 好きな仕事を選んで働けるから
1.正社員よりも責任が重くなく気軽に働けるから
末路が悲惨でもフリーターを続けてしまう理由の一つは、正社員よりも責任が重くなく気軽に働けるからです。
正社員の業務は責任が大きく、成果を求められるプレッシャーがありますが、フリーターは軽作業や単純作業が中心で仕事の負担が軽い傾向にあります。
たとえば、コンビニでは正社員は売上管理やスタッフのマネジメントを担当するのに対し、フリーターはレジや品出しが主な業務となります。
こうした気軽さからフリーターを抜け出せなくなる人は多いでしょう。
2.自由な時間を確保しやすいから
フリーターはシフト制のことが多く、自由な時間を確保しやすいです。1日の労働時間も柔軟に変更することができ、数時間だけの勤務や、週3〜4日の勤務が可能なケースもあります。
一方で、正社員は1日8時間、週5日間拘束されるため自由な時間を確保しにくいです。残業や休日出勤があれば、さらに拘束時間が増えるため、正社員を敬遠する人は多いでしょう。
自由な時間を確保できるのは魅力であり、フリーターを続けてしまう理由の一つです。
3.就業先が合わなくてもすぐ仕事を変えられるから
就業先が合わなくてもすぐ仕事を変えられることは、フリーターを続けてしまう理由の一つです。アルバイトを1ヶ月以内に辞めた場合は、履歴書の職歴欄に辞めたと記載する必要がありません。職歴に傷がつかないからこそ、合わなければ気軽に辞められます。
正社員は短期離職でも必ず記載しなければいけないので、職歴に傷がつくリスクを考えると、簡単に仕事を辞められないでしょう。
フリーターは職歴を気にする必要がないため、就業先が合わなければ気軽に仕事を変えられます。
4.好きな仕事を選んで働けるから
フリーターの末路が悲惨だとわかっていても続けてしまう理由の一つは、好きな仕事を選んで働けるからです。
正社員は選考が厳しく、やりたい仕事に応募しても受からない場合があります。一方、フリーターは比較的採用されやすいため、好きな仕事に挑戦しやすいです。
正社員だと副業が禁止されているケースが多いですが、フリーターは掛け持ちや副業が可能なため、夢を追いながら生計を立てられるでしょう。
たとえば、日中は好きな仕事をして、夜はコンビニの夜勤アルバイトというように柔軟な働き方ができます。
好きな仕事を選べる自由度の高さは、フリーターを続けてしまう大きな理由の一つです。
もし、20代の内にフリーターから収入の安定した正社員になりたい場合は、フリーターの就職活動のコツをまとめた以下の記事も参考にしてみてください。
賢い就活の進め方や、フリーターならではの履歴書・面接対策についても解説していますので、就職活動の知識があまり無い方こそ読んでみてください。
フリーターが正社員になるには30歳がボーダー?
フリーターの末路は悲惨ということを理解すると、フリーター生活を続けていくのは厳しいということが分かりますよね。
では、正社員になるのは何歳ごろを目安にしたらいいのでしょうか?
20代のうちに正社員を目指すのが無難
基本的には企業は若い人材を確保したいと思うものですので、20代のうちに正社員を目指すのが無難です。
就職活動がうまくいかず1~2年フリーターとして生活してきたとしても、早い段階で就職活動を行なって正社員を目指せば選択肢もまだあります。また採用してもらえる可能性も高いでしょう。
しかし、まだ20代だからと安心していてはいけません。20代後半になれば、もちろん20代半ばまでに正社員を目指した人より就職先の選択肢は狭まります。
そのため、まだチャンスのある20代後半~30代に突入するまでに正社員を目指す必要があるということです。このチャンスを逃したら、一気に就職は厳しくなるということを思いに留めて、正社員の道を目指すようにしましょう。
フリーター向け求人がグッと減る30代
30代に入ると、20代と比べてフリーターを正社員で採用する会社はかなり減る傾向があります。
29歳と30歳とでは1歳しか変わりませんが、求人を出す側のイメージは大きく変わるのです。
とはいえ、「就職は無理」と決まったわけではありませんので、正社員を目指すなら粘り強く就職活動を続けていきましょう。
30代のフリーターについて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
最終ボーダーラインは40歳
30代から就職は厳しくなるものですが、最終のボーダーラインは40歳です。40歳を過ぎると、正社員になる道はほぼ閉ざされると思いに留めておきましょう。
フリーターの悲惨な末路を回避する方法3選
フリーターの悲惨な末路を回避する方法3選は以下の通りです。
- 勤務日数・時間を増やして社会保険に加入する
- 今後の就業に役立つスキルを身につける
- できるだけ早く正社員として働く
詳しく解説していきます。
1.勤務日数・時間を増やして社会保険に加入する
フリーターの悲惨な末路を回避するためには勤務日数、時間を増やして社会保険に加入することが大切です。
なぜなら、社会保険に加入することで以下のようなメリットがあるからです。
医療保障の充実 | 健康保険に加入することで、病気やけが、出産時に収入が保証される |
年金額の増加 | 厚生年金に加入することで、将来受け取る年金額が増加 |
障害時の保証強化 | 障害を負った際の保障が手厚くなる |
社会保険に加入するためには以下の条件を満たす必要があります。
- 週の勤務時間が20時間以上
- 給与が月額88,000円以上
- 2ヶ月を超えて働く予定がある
- 学生ではない
社会保険に加入することで、非常時の保障が手厚くなるため、安定した将来を目指せるでしょう。
2.今後の就業に役立つスキルを身につける
フリーターの悲惨な末路を回避するためには、今後の就業に役立つスキルを身につけることが大切です。理由は以下のようなものがあります。
- スキルがあれば企業から評価されやすくなり、正社員として採用される可能性が高まる
- 専門的なスキルを身につければより高収入の仕事につける
- 将来の選択肢が増える
- 年齢による就職の不利を減らせる
スキルを習得する方法はさまざまです。以下の表にまとめたので、参考にしてみてください。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
資格取得 | ・独学でも可能 ・就職時のアピールになる | ・取得に時間がかかる ・実務経験が必要なことも |
職業訓練校 | ・無料また低価格で学べる ・実践的なスキルが身につく | ・学べる内容が限られる ・期間が長い |
スクール | ・最新スキルが学べる ・サポートが充実している | ・費用が高額になりやすい ・わからない時にすぐ質問できない場合がある |
3.できるだけ早く正社員として働く
フリーターの悲惨な末路を回避するためには、できるだけ早く正社員として働くことが重要です。なぜなら、フリーター期間が長くなるほど正社員になる難易度が上がるからです。
たとえば、フリーター歴5年の25歳と正社員歴2年の25歳では、企業は後者を優先して採用する傾向があります。
いきなり正社員になるのが不安なら、正社員登用が可能なアルバイトに切り替えるのも一つの方法です。
アルバイトから正社員になる場合は、職場環境をすでに理解している状態から正社員生活がスタートします。新しい環境に馴染めるかどうかなどを悩まずにすむでしょう。
フリーターが正社員就職するためにやること4選
フリーターが正社員就職するためにやることは以下の4つです。
- 何の仕事をやりたいか明確にする
- 応募書類を丁寧に作成して通過率アップを狙う
- 企業に良い印象を与えられるよう面接対策を行う
- 就職エージェントを活用する
1.何の仕事をやりたいか明確にする
フリーターが正社員就職するためには、まず自分が何の仕事をやりたいか明確にすることが重要です。
なぜなら、やりたい仕事が決まっていないと、適切な求人を探せず就職活動が進まないからです。
とはいえやりたいことが分からない人も多いでしょう。やりたいことを明確にするには以下のような方法が効果的です。
- これまでの経験の中で「やりがいを感じたこと」を書き出す
- 友人や家族などの周囲の人から「ほめられたこと」を思い出す
- 求人サイトや職業図鑑を見て情報収集する
自分がやりたい仕事を明確にすることで、就職活動の方針が決まるでしょう。
2.応募書類を丁寧に作成して通過率アップを狙う
やりたいことが明確になったら、応募書類を丁寧に作成して通過率アップを狙いましょう。なぜなら、フリーターの期間がある場合、書類選考で不利になる可能性があるからです。
そのため、以下のような点に気をつけて作成することが大切です。
- 誤字脱字を減らす
- 志望動機や自己PRは8割程度埋めるように書く
- 短期のアルバイトは履歴書に記載しない
- 応募先の企業と関係するアルバイト歴を書く
- 空白期間を少なくする
以下の記事では、フリーターの履歴書の書き方について例文と見本付きで紹介しているので、あわせて読んでみてください。
関連記事:フリーターの履歴書の書き方!アルバイトの職歴・志望動機を例文付きで解説
γ3.企業に良い印象を与えられるよう面接対策を行う
応募書類が完成したら、企業に良い印象を与えられるよう面接対策を行いましょう。なぜなら、書類選考に通っても、面接を突破しないと採用されないからです。
質問の回答の作成や模擬面接などを行い、事前準備を怠らないようにすることが大切です。以下の表に、フリーターがよく聞かれる質問と回答例文をまとめたので参考にしてみてください。
よく聞かれる質問 | 回答例文 |
---|---|
なぜフリーターとして働いていたのか? | 自分の価値観や条件に合う企業を探していたため、フリーターとして働いておりました。 |
なぜ正社員になろうと思ったのか? | 長期的にキャリアを築きたいと考えたためです。 |
アルバイトの経験で活かせるスキルはあるか? | 接客のアルバイトで培ったコミュニケーション能力ととっさの判断力があります。 |
上記の質問については、完璧に答えられるようにしっかりと準備を行いましょう。
4.就職エージェントを活用する
フリーターが正社員就職するためには、就職エージェントを活用しましょう。なぜなら、キャリアアドバイザーが個別にサポートし、応募企業の選定から面接対策まで手厚く支援してくれるからです。
就職エージェントを活用するメリットは以下の通りです。
- ヒアリング内容をもとに自分に向いている求人を紹介してくれる
- エージェント限定の「非公開求人」に応募できるので競争率が低い
求人が非公開になっている理由は、一般公開すると応募が殺到してしまう可能性があるからです。
ハローワークも就職エージェントと同じように無料で就職支援を行っていますが、求人はすべて公開されているため、掘り出し物の求人が見つかりづらい傾向にあります。
正社員で働きたいフリーターは、就職エージェントを活用してみてください。
正社員で働きたいフリーターにおすすめな仕事5選
正社員で働きたいフリーターにおすすめな仕事は以下の5つです。
- 販売職
- 飲食店の店員
- 営業職
- 介護スタッフ
- 工場の作業員
平均年収や必要なスキル、向いている人や仕事に就くための方法もあわせて紹介します。
販売職[フリーターにおすすめな正社員の仕事 1/5]
販売職は、小売店で商品をお客様に提案し販売する仕事です。アパレル・家電・化粧品など、さまざまな業界で活躍できます。
学歴や資格が必要とされないことが多く、未経験でも始めやすいので、フリーターにおすすめな仕事です。また、アルバイトで接客の経験があればそのスキルを活かせるでしょう。
将来的に営業職や店長職へのキャリアアップすることで、収入を上げられる可能性があります。シフト制の勤務であることが多く、柔軟に働けるのが特徴です。
平均年収 | 361万円 |
必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・提案力 ・対応力 ・観察力 ・傾聴力 |
向いてる人 | ・アルバイトで接客の経験がある人 ・コミュニケーションが好きな人 ・販売する商品が好きな人 ・臨機応変な対応ができる人 ・提案力のある人 ・気配りのできる人 |
仕事に就くためには? | ・一般の求人応募 ・就職エージェント経由の応募 ・商品知識を身につけておくと良い ・アルバイトから始めて正社員登用を狙う |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「衣料品販売」
飲食店の店員[フリーターにおすすめな正社員の仕事 2/5]
飲食店の店員は、飲食店にて接客や厨房での調理などを行う仕事です。注文とり・料理の提供・レジ業務・清掃など、さまざまな業務を担当します。
未経験でも始めやすく、アルバイトから正社員に登用されるチャンスがあるため、フリーターの人におすすめです。シフト制の勤務が多いため、自身のライフスタイルに合わせて柔軟に働ける点も魅力です。
正社員になると、アルバイトの管理や店舗の運営に関わる仕事に挑戦できます。経験を積んでいけば店長職へのキャリアアップも可能なため、安定した収入を得られるでしょう。
平均年収 | 327.9万円 |
必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・チームワーク ・接客マナー ・注意力 |
向いてる人 | ・人と接するのが好きな人 ・柔軟な対応ができる人 ・体力に自信がある人 ・アルバイトで働いた経験がある人 ・マルチタスクができる人 |
仕事に就くためには? | ・一般の求人応募 ・アルバイトから正社員への登用 ・飲食業界の知識やマナーを事前に学んでおくとよい |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「飲食チェーン店店員」
営業職[フリーターにおすすめな正社員の仕事 3/5]
営業職は顧客の課題を聞き取り、企業の商品やサービスを提案・販売する仕事です。住宅や広告、食品など扱う商品によって、仕事内容が異なります。
営業職は経験よりもコミュニケーション能力や意欲が重視されるため、フリーターでも挑戦しやすい仕事です。
勤務形態は主に正社員としての雇用が一般的で、固定給に加えて成果に応じたインセンティブが支給されることもあります。
ただし、勤務時間は企業や業種によって異なることから、顧客対応のために休日出勤する場合もあると理解しておきましょう。
平均年収 | 579.5万円 |
必要なスキル | ・セールス力 ・提案力 ・傾聴力 ・説明力 ・交渉力 ・コミュニケーション能力 |
向いてる人 | ・人と接するのが好きな人 ・コミュニケーション能力が高い人 ・体力のある人 ・人当たりがいい人 ・ノルマを達成する粘り強さのある人 |
仕事に就くためには? | ・一般求人に応募 ・就職エージェントを利用 ・ビジネスマナーや扱う商品の知識を習得 |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「広告営業」
介護スタッフ[フリーターにおすすめな正社員の仕事 4/5]
介護スタッフは、要介護認定を受けている高齢者や障害支援区分の認定を受けている障害のある人に対して、介護保険サービスを行う仕事です。食事・排泄などの身体介護や、調理・洗濯・掃除などの家事支援を行います。
介護施設のスタッフとして勤務する場合と、高齢者の自宅へ訪問するスタッフとして勤務する場合があります。
介護スタッフは未経験からでも始められるため、フリーターにおすすめの仕事です。また、介護業界は人手不足の傾向が続いているため、求人が多いです。
勤務形態はシフト制が一般的のため、早朝や夜勤勤務も発生する傾向にあります。
平均年収 | 371.4万円〜390万円(勤務先や資格によって変わる) |
必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・観察力 ・共感力 |
向いてる人 | ・思いやりがある人 ・人の役に立つことに喜びを感じる人 ・体力がある人 |
仕事に就くためには? | ・一般求人に応募 ・就職エージェントを利用 ・介護福祉士の取得や介護職員初任者研修受講をしていると有利 |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「訪問介護員/ホームヘルパー」
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「施設介護員」
工場の作業員[フリーターにおすすめな正社員の仕事 5/5]
工場の作業員は、工場内で製品の製造業務、それに付随する構内清掃などの作業を行う仕事です。毎日定型的に決まった作業を行う場合と、非定型型でそのつど上司の指示等により作業する場合と職場によってさまざまです。
特別な資格や学歴を必要としない場合が多く、未経験でも始めやすい点が魅力です。また、ライン作業であれば人と関わることが少ないため、人間関係が苦手な人でも働きやすいでしょう。
コミュニケーションが苦手でも、技術や経験を積むことでキャリアアップや収入増加を目指せます。
勤務形態は工場の稼働状況や生産計画によって異なり、日勤・夜勤・交代制などがあります。
平均年収 | 340.1万円 |
必要なスキル | ・注意力 ・正確性 ・体力 ・チームワーク |
向いてる人 | ・正確に作業を行える人 ・体力や忍耐力がある人 ・異変に気づく注意力がある人 ・チームワークがある人 |
仕事に就くためには? | ・一般求人で応募 ・就職エージェントを利用 ・フォークリフトの資格があると有利 |
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「工場労務作業員」
よくある質問
夢追いフリーターの末路はどうなる?
夢追いフリーターの末路は、経済的・体力的な負担が大きくなり、夢をあきらめたときの選択肢が少なくなるリスクがあります。
アルバイトと夢の両立は難しく、十分な収入を得られないため、生活が不安定になりがちだからです。
また、年齢を重ねるにつれ体力的な厳しさが増し、病気や怪我で働けなくなると収入が途絶える可能性もあります。
現実的に何歳までならフリーターが夢を追えるのか知りたい人は、下記の記事を合わせて読んでみてください。
関連記事:フリーターが夢を追うのは何歳まで?夢を追いかけた末路を解説!
一生フリーターでもなんとかなる?
一生フリーターだと経済的に苦しく、安定した生活を送るのは厳しい傾向にあります。なぜなら、収入や雇用が不安定になるからです。
また、社会的信用を得られず、住宅ローンや賃貸契約の審査が通りづらいこともあります。病気や介護など不測の事態に対する保証がなく、正社員よりも生活が破綻するリスクが高いのが特徴です。
就活が早ければ早いほど選択肢が広がるため、できるだけ早く動きましょう。
なお、下記の記事では一生フリーターだと辛い理由について詳しく紹介しているので、あわせて読んでみてください。
関連記事:一生フリーターでもなんとかなる?フリーターが辛い理由を解説
フリーターのままの生活を続けていると、生涯賃金に約3~4倍の差が生まれます。さらに、大きな金額でのローンが組みづらいことから、いざというときに後悔することになるでしょう。ジェイックではフリーターの方に特化した就職支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
フリーターを脱出したいのであれば就職をするしかありません。ただし、就職をする方法は1つではありません。求人サイトや職業紹介所を使ったり、アルバイトからの正社員登用を狙ったりと方法は様々です。「フリーター生活から脱出するたった1つの方法は就職?就活方法を解説!」ではおすすめの就職方法も紹介していますので、是歩ご覧ください。
フリーターでも採用されやすい職種は、未経験からでも働ける職種、あるいは人手不足の職種です。詳しくは「一刻もはやくフリーターから抜け出し正社員就職するには?」で紹介していますので、参考にしてみてください。
考え方は人それぞれですし、出来るだけ早く就職すべきなのは間違いありませんが、あえて答えるのあれば34歳まででしょう。今は法律で禁止されていますが、少し前までは求人に35歳以下のような制限がついていたこともありました。求人における年齢制限こそなくなったものの、企業からの見られ方に大きな変化はないでしょう。
フリーターの末路に不安を感じるなら就職活動を
今回の記事では、フリーターの悲惨な末路とその回避方法、アルバイトを選びたくなる理由を解説しました。ポイントは以下の通りです。
- フリーターは収入の不安定さや社会的信用の低さにより、悲惨な末路を送る可能性がある
- 社会保障がないため病気などの不測の事態が起きたときに、生活が破綻してしまうリスクがある
- フリーターを続ける理由は好きな仕事ができたり、柔軟な働き方できたりするなど自由度が高いからである
フリーターの末路が悲惨になるのを回避するためにも、早めに正社員を目指すことが重要です。
今の自由を優先するのか、将来の相手を選ぶのか、慎重に考えてみてください。




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