
19歳で高卒からフリーターになった人が正社員として就職することは十分に可能です。
人材不足の現代において、多くの企業が若い人材を求めており、 19歳という若さだからこそ、未経験からの成長に期待する企業は多く存在します。
この記事では、19歳の高卒フリーターが正社員就職を成功させる具体的な方法、就職するメリット、就職活動の進め方やコツについて解説します。
新たな一歩を踏み出すために、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事の目次
19歳高卒フリーターでも正社員就職できる!
19歳の高卒フリーターでも正社員就職は十分に可能です。求人サイトには「未経験歓迎」の正社員募集が多く掲載されており、アルバイト経験しかなくても正社員就職に挑戦できる環境が整っているからです。
さらに帝国データバンクの調査によると、正社員が不足している企業は5割を超えており、学歴や経歴に関係なく社会人未経験の若者を一から育てようと考える会社も少なくありません。
19歳という若さは柔軟性や将来性を評価されやすく、「これから長く働いてくれそう」といった期待から正社員として採用されるケースも多く見られます。
1. バイト経験しかなくても応募できる求人は多い
19歳の高卒フリーターということは、大抵の人がまだバイト経験しかしたことがなく、正社員として働いたことがないことでしょう。
実際に求人サイトを見てみると、バイト経験しかない、つまり社会人としての就職経験がない人でも採用をするような未経験歓迎求人が多くあることがわかります。
未経験歓迎求人とは、実務経験がない人を対象に採用をする求人のことであり、高卒でフリーターとしてしか働いたことがなくても内定を獲得できるチャンスがあります。
求人サイトによって数は変わりますが、数万件以上の未経験歓迎求人が募集されているサイトもありますので、応募先に困ることはないでしょう。
2. 人手不足傾向にある
正社員不足が深刻なため、19歳のフリーターでも就職のチャンスが広がっています。
帝国データバンクの調査によると、正社員が不足している企業は51.4%で、特に「情報サービス業」が69.9%と高い割合です。他にも7業種が6割台となっており、幅広い業界・企業が正社員不足に悩んでいることが分かります。
これは裏を返すと、社会人経験が少なくても正社員として採用されやすい、という状況を意味します。経験者だけを募集しても人が集まらないため、未経験者を一から育てようと考える企業が多いからです。
特に19歳は年齢的に若く、「新しい仕事も柔軟に吸収してくれるはず」と期待されるため、たとえフリーターであっても正社員として採用される可能性があるのです。
出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2025年4月)」
3. 若さがポテンシャルとして評価されることも
基本的に企業が採用活動をする場合、長く働いてくれる人を採用したいと考える傾向にあります。なぜなら、人を一人採用するだけでも多額のコストがかかっており、せっかく採用した人がすぐに辞められてしまっては、コストばかりがかかってしまうからです。
長く働いてくれそうな人という観点で見てみると、19歳という若い年齢の求職者は企業からしてみれば非常に魅力的な人材だと捉えられます。
まだ正社員として働いたことがないため、あらゆる社風に適応できると考えられますし、ポテンシャルを活かして想像以上に仕事で活躍してくれることも期待できます。
フリーターであっても、19歳という若さがあるだけで企業から評価されやすいことからも正社員就職ができる理由として挙げることができます。
19歳のフリーターの月収はいくら?
令和5年賃金構造基本統計調査によると、19歳で就職したら、給料は平均で月給19万2千円もらえます。一方、19歳のフリーターの平均月給は、17万1千円です。
19歳の時点では、月給2万円程度の差ですが、年齢が上がるにつれて正社員とフリーターの月給の差は大きく開いていきます。以下は、正社員で働く人と非正規で働く人の賃金を比較したグラフです。

参照元:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
これは、正社員は月給が数万円ずつ上がっていくのに対し、フリーターはほとんど昇給しないためです。
また、正社員とフリーターの生涯年収は約1億6千万円程度の差があると言われています。
19歳でフリーターの割合は?
19歳のフリーターの割合は、およそ25%と推定できます。
「令和5年 若年者雇用実態調査」によると、令和5年時点で15〜19歳の24.9%が“正社員以外の労働者”であることが分かります。19歳だけのデータは示されていませんが、およそ4人に1人がフリーターと考えられるでしょう。
“正社員以外の労働者”全体で見ると、平成25年は31.7%、平成30年は30.8%、令和5年は24.9%と減少傾向にあることも特徴です。
この背景には、慢性的な人手不足や、企業の若手採用意欲の高まりがあります。アルバイト経験しかない10代後半〜20代前半でも正社員として採用されるケースが増えているため、19歳フリーターにとっては就職しやすい状況といえるでしょう。
▼正社員以外の労働者の推移(男女計)
年 | 割合 |
---|---|
平成25年 | 31.7% |
平成30年 | 30.8% |
令和5年 | 24.9% |
出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況|個人調査|1 現在の就業状況 表9-1 性、年齢階級、雇用・就業形態別在学していない若年労働者割合」
19歳の高卒フリーターだとやばい?
19歳の高卒フリーターでも正社員就職に成功している人は多いため、一概に「やばい」とは言えません。ただしフリーター期間が長引くと就職率が下がるので、早めの行動は大切です。
アルバイトは昇給や賞与、出世の機会が少なく、長期的には収入が伸びにくい働き方といえます。任される業務は単純作業が多く、正社員に求められるスキルや知識が身につきにくいこともデメリットといえるでしょう。
このように年齢を重ねるほど採用のハードルが高まり、お金の面の不安も増していきます。将来に対する不安から、精神的な不調に悩まされる可能性があることも理解しておきましょう。れらのポイントに危機感を覚えるような人は、すぐにでも正社員就職を目指すことをおすすめします。
1. フリーター期間が長いほど就職率が下がる
フリーター継続期間が1年以内の正社員就職率は7割弱ですが、フリーターとして働き続けると就職率は30%前後まで下がります。
労働政策研究・研修機構の調査によると、「フリーターから正社員になろうと試みた人」のうち、フリーター継続期間が1年以内の人は7割弱の人が正社員就職に成功しています。一方、3〜4年では60%前後、4年を超えると30%台にまで一気に落ち込んでしまうのです。
高卒の19歳の場合、フリーター期間は1年前後の人が多いでしょう。この場合、およそ3人に2人は正社員就職を実現していますが、フリーター歴が長くなるほど就職が難しくなるので、正社員就職を目指す場合は早めに行動を起こすことが大切です。
フリーター継続期間 | 正社員になれた割合(男女計) |
---|---|
1年以内 | 68.6% |
1~2年 | 61.2% |
2~3年 | 56.6% |
3~4年 | 61.1% |
4~5年 | 37.9% |
5年以上 | 32.3% |
出典:労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No. 213 2022 大都市の若者の就業行動と意識の変容-「第5回 若者のワークスタイル調査」から-」p.128
2. 同じ働き方をし続けることは難しい
19歳の高卒フリーターとして働いていると、シフト次第では同じ年代の正社員として働いている人よりも多くの収入を稼げているかもしれません。
短期的に見れば、フリーターという働き方は責任もなく、シフト次第で正社員よりも稼げるため魅力的だと感じてしまうかもしれません。
しかし、今後の人生を見てみるとフリーターとしてずっと同じような働き方をし続けることは難しいといった注意点があります。
フリーターは正社員と異なり、ほとんど昇給や昇格を見込むことができません。
加えて賞与が発生するケースもほとんどなく、ずっと同じ収入であり続けるといったデメリットが挙げられます。
それだけでなく、30歳以上などある程度年齢を重ねてくると体が弱くなってきてしまいますので、病気になることも考えられます。フリーターは働かなければその分収入がダイレクトに減ってくるため、同じ働き方をし続けることが難しいと実感するリスクがあります。
3. いつまでもスキルを身につけることができない
フリーターはアルバイトという働き方になりますが、アルバイトである以上、仕事で活用できるスキルを身に付けることはできません。
アルバイトは簡単な作業やルーティーンワークのみ任されるため、アルバイトには誰でもできるような作業しか任せられませんので、身に付くのはスキルではなくタスク処理能力のみです。
19歳という若さであればスキルがなくても特に違和感がありませんが、数年後数十年後になっても社会人として発揮できるスキルが身に付いてないと、正社員として就職することは非常に困難になってくることが想定されます。
スキルを身に付けられず、その日暮らしのような生活をし続けなければならないリスクがあることから、19歳の高卒フリーターはやばいと言われていると考えられます。
4. 一定額稼ぐと扶養から外れる
フリーターは年収が一定額以上超えると、親の扶養から外れなければならないといった注意点があります。
扶養とは、経済的に厳しいとされる人が親などの経済的支援を受けることを言い、扶養に入ることで、その扶養をしている人が扶養控除として税金を減らすことが可能となっています。
もしフリーターが親の扶養から外れると、親が所得税や住民税の控除を受けられなくなります。具体的にいうと、フリーターの年収が103万円を超えてしまうと親は今まで支払いを免除されていた住民税や所得税を支払う必要が出てきます。
参考:国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)「No.1180 扶養控除」
また、フリーターの年収が130万円を超えてくると、住民税と所得税に加えて社会保険料も支払わなければなりません。社会保険料としては国民健康保険や国民年金などが挙げられ、月に数万円もの負担になってくることは知っておく必要があるでしょう。
これらは、いわゆる年収の壁と言われており、政府が見直しを図っていますがまだ浸透しておりません。
参考:厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」
このように、フリーターは一定額以上を稼いでしまうと、親に大きな負担をかけることになります。負担をかけることを避けるためには稼げる上限額内で働かなければならず、結果的に自分が自由に使えるお金が制限されるといった大きなデメリットにつながります。
5. 生活が不安定になり精神的にストレスを感じる
フリーターはシフトに入れば入った分収入を稼ぐことができますが、安定的にシフトに入れる確証はありません。そのため、月の収入が不安定になるといった大きなデメリットがあります。
仮に親の扶養から外れて稼げる収入に上限がなくなったとしても、収入が不安定になるといったリスクからは逃れることができず、生活の見通しが立ちにくくなります。結果的に精神的にストレスを感じるといったフリーターも少なくありません。
特に親元を離れている場合は、家賃や光熱費、携帯料金など固定費としてかかってくるお金も多くなってきます。支払うお金は一定額にもかかわらず稼げるお金が変動してしまうと、生活がカツカツになってしまうことも考えられます。
安定的な収入を得たいのであれば、すぐにでもフリーターは正社員になるべきと言えます。

19歳高卒フリーターに正社員就職がおすすめの理由
19歳の高卒フリーターに正社員就職をおすすめするのは、正社員のほうが平均年収が高いからです。正社員の平均年収は523万円(※)に対し、非正規雇用は201万円となっており、その差は約2.6倍にのぼります。
正社員になれば昇給やボーナスが出る可能性もあり、安定した生活を築けます。実務経験を積むことでスキルが身につき、将来の転職やキャリアアップにつながりやすい点も大きなメリットです。
また、フリーター歴が長くなるほど正社員就職は厳しくなるため、年齢としてはまだ若い19歳のうちに就職活動を始めることをおすすめします。
※出典:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
1. フリーターよりも正社員の方が稼げるから
平均年収という観点でフリーターと正社員を比較してみると、大きな差があることが分かります。
国税庁の調査によれば、正社員の平均年収は523万円と言われています。
一方、フリーターの平均年収は201万円であることから、およそ2.6倍もの収入の差があるといった事実があります。
正社員になると、昇給やボーナスがあるため、正社員になることで収入を大幅に増やすことができるといった魅力が挙げられます。
2. 将来的にキャリアアップできるようになる
正社員として働くことで、実務経験としてアピールできるスキルを身に付けることができます。スキルを身に付けられると、将来的に転職を考える際にキャリアアップを成功させやすくなるため、自分のなりたい仕事に就ける可能性が高まります。
加えて、スキルアップを目指した転職によって自分の収入を数十万円単位で引き上げることもできるため、様々な選択肢が取れるようになるといった魅力が挙げられます。
働きたい仕事がない人でも、まず正社員として業務に向き合ってみることで様々な可能性を広げられるというのは、明確なメリットと言えるでしょう。
3. 若いうちの方が正社員就職を成功しやすい
19歳の高卒フリーターはその若さだけでも正社員就職を成功させやすいといったメリットがあります。独立行政法人日本労働政策研究・研修機構の調査によれば、フリーターとして働く年数が長くなるにつれて、正社員になることが難しくなることが分かっています。
つまり、裏を返せばフリーターであれば若いうちの方が正社員就職をしやすい傾向にあると言えるでしょう。
企業の中には、社内の平均年齢が高まっていることに危機感を覚え、フリーターであってもとにかく若い人を採用し、社内の雰囲気を変えたいと考えるケースも見られます。
フリーターという事実に自信をなくしてしまうのではなく、19歳という若さを強みにして就職活動を進めることをおすすめします。
4. 新卒と変わらない扱いを受けられる
19歳のフリーターが正社員として就職をすると、年齢的にも新卒と変わらないような扱いを受けることも可能です。具体的には新卒と同じような研修を受けられたり、先輩から優しく接してもらいやすくなったりなど、働く上で多くのメリットを感じられるでしょう。
初めて正社員として働く時は、ビジネスマナーやパソコンの操作方法など、分からないことが多く発生してくるはずです。社会人デビューを早めに行い、先輩から丁寧に教わる期間を経験することで、仕事も長続きしやすくなるだけでなく働きやすさも感じられるはずです。
19歳フリーターの就職に対する不安と対処法
19歳フリーターが就職に不安を抱えるのは、学歴や経歴に自信を持てないからです。やりたい仕事が見つからず、求人を見ても応募に踏み切れない人も少なくありません。
話すことが苦手で面接にハードルを感じてしまったり、就活の進め方が分からずに動き出せなかったりするケースもよく見られます。
こうした不安には、「学歴不問の求人を探す」「自己分析で強みを整理する」「診断や相談で選択肢を広げる」といった行動が効果的です。
面接が苦手な場合は想定質問への回答を用意しておき、就活の進め方に不安がある場合は「就活の全体の流れ」をまずは押さえておきましょう。
1. 学歴に自信がない
大学を卒業していないと良い就職先に出会えない…という気持ちから、自分の「高卒」という学歴に引け目を感じ、就職活動に踏み出せない19歳フリーターは少なくありません。
たとえば福利厚生が充実している大企業の求人に出会っても、応募条件に「大卒以上」と記載があることを見つけ、自分には就職は無理だ…と思い込んでしまう人もいます。
このように学歴に対するコンプレックスから、就活に不安を感じる19歳フリーターは多いのです。
対策:学歴・経歴不問の求人に応募する
人柄ややる気を評価してくれる企業は多いため、学歴に自信がない場合は「学歴・経歴不問」の求人を探してみましょう。
たとえば飲食や販売、接客の仕事は、専門スキルがなくても始めやすい職種です。介護や物流など、人手不足が深刻な業界には「学歴不問」などの求人が多くあります。
こうした企業では、未経験でも安心して働けるよう入社後の研修制度を整えており、業務に必要なスキルや知識を働きながら身につけられます。
学歴よりも人柄や今後の成長を評価してくれる企業は多いので、まずは求人サイトで「学歴不問」や「経歴不問」と書かれた仕事に応募してみましょう。
2. 仕事経験が少なくて経歴に自信がない
アルバイト経験しかないと評価されないのでは…という気持ちから、経歴に自信を持てない19歳フリーターも少なくありません。
たとえば友人が正社員として働き始めている一方、自分はアルバイトでしか働いたことがないとします。この場合、「マニュアルに沿って仕事をしているだけだから、正社員として評価されるのかな…」と不安になる人もいるでしょう。
このように仕事経験が少ないことから、就活に踏み出せない19歳フリーターも多いのです。
対策:強みを自己分析する
アピールできる強みが見つかりやすくなるため、経歴に不安がある人は「自己分析」をしてみましょう。
多くの場合、19歳の採用では「入社後に活躍できそうか」が重視されます。つまり、実績や専門スキルがなくても、仕事に活かせる強みを具体的に伝えれば採用される可能性があるのです。
そこで、現在のアルバイトや学生時代の部活を振り返り、自分の強みを洗い出しましょう。たとえば「レジの操作ミスが一度もない」という経験からは、集中力や責任感をアピールできます。
まずは自己分析を丁寧に進め、自分の強みを言葉にすることから始めてみてください。
3. やりたい仕事が見つからない
やりたい仕事が分からないと方向性が定まらず、就職に対する不安を感じやすくなります。
どんな仕事が自分に合っているか分からないと、求人を見ても応募の判断ができません。たとえば求人サイトを見ても、営業や事務、接客など多くの職種が並び、自分にはどれも合わない気がして応募をやめてしまうこともあるでしょう。
やりたい仕事が見つからないと「進むべき道」が分からないので、就職に向けて一歩を踏み出せない19歳フリーターも多いのです。
対策:適性診断や就職相談で選択肢を広げる
仕事の適性が分かるため、やりたい仕事が決まらないときは診断や相談を活用してみましょう。
たとえば「job tag」の仕事価値観検査は、質問に答えるだけで向いている職種を提案してくれます。診断を通して「コツコツ取り組む作業に適性がある」と分かり、事務職やデータ入力に関心を持つようになるといったケースも珍しくありません。
また、ハローワークや就職エージェントではキャリアアドバイザーに無料で相談でき、向いている仕事を一緒に考えてくれます。
やりたい仕事が見つかるきっかけになるので、適性診断や就職相談も積極的に利用してみましょう。
4. 面接や人前で話すのが苦手
話すことが得意ではないと面接に苦手意識が生まれるため、就職に不安を抱えるようになります。
たとえば過去に発表や面接で失敗した経験があると、その記憶が原因で、人前に立つだけで強い緊張を覚える人もいます。「上手に話さないと…」と意識しすぎて、かえって自然な受け答えができなくなることもあるでしょう。
このように人前で話すのが苦手だと、面接に対して不安感を強く覚えてしまい、応募をためらってしまう19歳フリーターも多いのです。
対策:想定質問への回答を考えておく
事前に質問への答えを準備しておくと安心できるため、面接に不安を感じる人は想定質問を整理してみましょう。答えを考えておくだけで気持ちが落ち着き、自信を持って話せるようになります。
よく聞かれる質問は、次の通りです。
- 自己PR
- 志望動機
- 長所・短所
- 就活軸
たとえば長所を聞かれたときに備え、文化祭での企画運営経験をもとに「協調性」をアピールできるように準備しておくと安心して答えられるでしょう。
このように想定質問の回答を事前に整理しておけば、面接官の質問にも慌てず対応できます。人前で話すのが苦手な人ほど、面接対策を丁寧に進めておきましょう。
5. 何から始めればいいか分からない
何から手をつければ良いか迷ってしまい、就職に向けて動き出せない19歳フリーターも少なくありません。
求人探しや書類作成、面接準備など、就活はやることが多いため、どこから始めるべきか迷いがちです。たとえば求人サイトを開いても、応募から始めるべきか、履歴書を書いておくべきか分からず、結局は手が止まってしまうこともあります。
このように何から始めれば良いか分からない状態だと、就職への一歩を踏み出せなくなってしまうのです。
対策:就活のスケジュールを立てる
計画を立てて進めると迷いが減るため、まずは就活の全体的な流れを把握して「いつまでに就職するか」を決めましょう。
就活にかかる期間は1〜3か月程度で、基本的には次の流れで進める人が多いです。
- 自己分析
- 業界研究
- 応募書類の作成
- 求人探し
- 書類選考
- 面接対策
- 入社準備
たとえば自己分析を終えて「◯◯業界で働きたい」という気持ちが固まった人は、次のステップとして履歴書や職務経歴書の作成に取りかかるのがおすすめです。
「次に何をするか」が明確になるので、何から始めればいいか分からない人は就活のスケジュールを考えてみましょう。
19歳高卒フリーターが正社員を目指す際の手順
19歳の高卒フリーターが正社員を目指すには、5つのステップを踏むことが大切です。
具体的には、自己分析と業界研究、応募書類の準備、求人の比較検討・求人応募、面接、内定・入社準備の5つです。
まずは自己分析と業界研究を行い、自分の強みや弱みを明らかにすることから始めましょう。応募書類は履歴書を作成し、志望動機や自己PRも準備しておくと安心です。
高卒フリーターは応募できる求人が限られるため、条件を絞りすぎず、最低でも10社以上に応募する姿勢も大切です。面接を経て内定を得たら、アルバイト先の店長に「退職時期」なども伝えておきましょう。解を深めておきましょう。
1. 自己分析と業界研究
就職活動を始める場合、まず自己分析や業界研究を行います。
自己分析とは、今までの経験を洗い出すことで自分の強みや弱みを理解し、自身に向いてる仕事を見つけるために行う分析を言います。
自己分析がしっかりできていると、求人を選ぶ際の効率が高まるだけでなく、面接において効果的な自己PRができるようになります。
合わせて業界研究を行うことも重要です。同じ仕事であっても勤める業界によって働き方は大きく異なってきます。将来性や収入に関しても業界ごとで大きく色が異なってくるため、自分にマッチしている業界がどこかインターネットや書籍で調査を行いましょう。
2. 応募書類の準備
自己分析と業界研究ができたら、続いては応募書類の準備を行います。
高卒フリーターの場合は職務経歴書の準備は必要ありませんので、履歴書だけ用意できれば大丈夫です。たいていの企業では、書類選考のために履歴書の提出を応募時に求めてきます。
履歴書の形式としては紙とWebの2パターンがありますが、最近ではWeb履歴書の提出が主流となっています。
特に求人サイトや就職エージェント経由で応募する場合は、パソコンで作成した履歴書をもとに就職活動を進めていくことになります。
19歳の高卒フリーターが履歴書を作成する際は、志望動機や自己PR欄をしっかりと作り込むことが重要です。
履歴書を使い回したくなってしまうかもしれませんが、志望動機が応募先企業に合致していないものを送ってしまうと書類選考で落ちてしまうでしょう。
面倒だと感じるかもしれませんが、応募する企業によってそれぞれ志望動機と自己PRは書き換えるように意識してください。もしくは、業界ごとに志望動機のテンプレートを作っておくのもおすすめです。
3. 求人の比較検討
求人サイトや就職エージェントから紹介される求人をもとに、応募する先を比較検討していきます。
比較検討するポイントとしては以下のような観点が挙げられます。
- 勤務地
- 勤務時間
- 給料
- 休暇の制度
- 企業の安定性
- 社風
- 平均残業時間や平均有給取得率
比較検討すべきポイントは様々ありますが、自分が譲れない条件をあらかじめ言語化しておくことが大切です。
自分にとって完璧に理想の求人に巡り会う事は非常に難しいため、ある程度条件を妥協していく必要があることも認識しておいてください。
4. 求人応募・面接
応募する先が固まったら、できるだけ早く求人に応募していきます。
一般的に高卒フリーターが就職活動をする場合、既卒枠で選考を進めていくことになります。既卒枠は入社者が決定した時点で求人がストップしてしまうため、なるべく早く応募することが重要になってきます。
また、既卒枠の場合は書類選考で見送りになるケースも多いことから、少しでも気になる求人には積極的に応募をしていく必要があります。内定を獲得するため、最低でも10社や20社程度の応募をしてみてください。
応募後に書類選考に通過すると企業との面接が始まります。
面接ではポテンシャルや熱意をアピールするとともに、面接官と会話をするといったコミュニケーション能力の高さを発揮することが重要です。
なお、面接回数については企業によって様々です。面接が1回の企業の場合はすぐに就職をすることができますので、なるべく就職活動に時間をかけたくない人は、面接回数に注目して応募先を決めるのも良いでしょう。
5. 内定・入社準備
無事に選考に通過できたら内定になります。
内定獲得後は企業から内定を承諾するか確認されますので、必ず期限内に答えを出すようにしてください。
入社先が決まったら入社準備に入ります。
高卒フリーターの場合は特に業務上の引き継ぎ等は存在しないため、バイト先の店長にいつから就職をするのかや、いつまで今のバイト先で働けるのかをしっかりと報告するようにしましょう。
フリーターの就活のやり方、スケジュールについて知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
19歳高卒フリーターが正社員就職するためのコツ
19歳の高卒フリーターが正社員を目指すには、営業職や販売職など未経験でも就職しやすい職種に応募することがコツです。アルバイト先の「正社員登用制度」を活用するのもおすすめです。
また、既卒も参加できるインターンシップへの応募も検討してみましょう。業界理解や仕事理解が進むだけでなく、参加者限定の選考会に招待される可能性もあるからです。
就職支援サービスを活用するのも効果的です。たとえば「就職エージェント」を利用すれば、就職相談や求人紹介に加え、履歴書の添削や面接練習まで幅広いサポートを無料で受けられます。
1. 高卒フリーターでも就職しやすい仕事に応募する
世の中には様々な仕事が存在しますが、仕事によって就職難易度は大きく異なります。
具体的に高卒フリーターでも就職しやすい仕事としては、以下のようなものが例として挙げられます。
- 営業職
- 販売職
- サービス職
- 一般事務職
- ドライバー
- 倉庫スタッフ
- 工場スタッフ
- 介護職
- 建築現場職
これらの仕事は、就職するときに特別なスキルがなかったとしても、コミュニケーション能力とポテンシャルの高さをアピールできれば就職できると考えられます。
特に現在やりたい仕事がないような場合は、上記の仕事の中から応募先を見つけてみると良いでしょう。
2. 正社員登用制度がないか調べてみる
フリーターとして働いているバイト先に正社員登用制度がないかを調べてみるのもおすすめです。正社員登用制度とは、アルバイトやパートなど非正規で働いている人を対象にして、その人を正社員として雇う制度のことを言います。
現在働いているバイト先で真面目さやポテンシャルの高さをアピールできていれば、そのまま正社員として就職することが可能です。仕事内容を覚えた状態で正社員になれるため、安心して働き続けられるといったメリットがあります。
ただ、正社員登用制度は会社によって存在しない場合もありますので、気になる人はバイト先で一緒に働いている正社員などに聞いてみると良いでしょう。
3. インターンシップに参加する
業界理解や仕事理解が深まり、就職活動を有利に進められる可能性もあるため、19歳フリーターはインターンシップにも積極的に挑戦してみましょう。
インターンシップとは、実際の企業で仕事体験ができる制度です。学校卒業後にフリーターをしている人をはじめ、「既卒」でも応募できるプログラムを用意している大手企業も少なくありません。
企業によっては社員と交流できる機会があったり、インターン参加者限定で選考に進めたりする場合もあります。情報収集に役立つだけでなく内定につながるケースもあるので、インターンへの参加も前向きに検討してみましょう。
4. 職場の雰囲気を口コミサイトで確認しておく
求人票やホームページだけではわからない職場の雰囲気についても、しっかりと調査をしておくことが重要です。就職先として気になる企業を見つけられたら、応募する前に口コミサイトで社風について確認しておくことをおすすめします。
口コミサイトは、その性質上ネガティブな口コミが寄せられやすい傾向にありますが、職場の実態を知るという観点では非常に有効なツールです。「企業名+口コミ」などの単語で検索すると企業の口コミを閲覧することができますので、試してみてください。
5. 就職支援サービスを活用する
19歳の高卒フリーターは初めての就職活動になりますので、就職活動のプロに力を借りるのがおすすめです。そのためにも就職支援サービスの活用を検討してみてください。
就職支援サービスを活用すれば、就職支援のプロが応募先の選定から企業とのやりとりの代行、入社準備のアドバイスまで幅広いサポートを受けることができます。
特に就職支援サービスでは、キャリアカウンセリングを行って自分にマッチしている求人を紹介してもらえるという点が大きなメリットです。
どういった観点で求人を比較すればいいか分からないような高卒フリーターの人は、まずは就職支援サービスに頼って就職活動をスタートさせてみてください。
わかものハローワーク
わかものハローワークは15歳から34歳を対象とした就職支援窓口で、若い世代の就職活動を専門的にサポートしています。
専任の相談員が担当制でつき、求人の紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接のような実践的な練習まで丁寧に支援してくれます。未経験から挑戦できる正社員登用を前提とした求人も多く扱っているため、アルバイト経験しかない19歳の高卒フリーターに特におすすめです。
自分の状況に合わせて就活の進め方も教えてくれるので、何から始めれば良いか分からない人でも正社員就職に向けて安心して踏み出せるでしょう。
サポステ
サポステは厚生労働省が委託する就労支援機関で、15歳から49歳まで幅広い世代が利用できます。
サポステの特徴は、就職活動の支援にとどまらず、働くための“基礎作り”から伴走してくれることです。たとえば「コミュニケーション講座」や「ビジネスマナー講座」などに無料で参加でき、社会に出る前に必要な準備をじっくりと進められます。
職場体験に参加できる場合もあるので、「未経験の仕事にいきなり飛び込むのは不安」という19歳フリーターの方にもおすすめです。
一つずつ段階を踏んで正社員就職を目指したい人は、サポステを利用してみましょう。
就職エージェント
就職エージェントは民間企業が運営する支援サービスで、登録すると専任アドバイザーが内定に向けて無料でサポートしてくれます。
具体的には、次のような支援を受けられます。
- 就職相談
- 求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 模擬面接や面接対策
- 企業との調整代行(面接日程の調整、年収交渉など)
特に10〜20代のフリーターや既卒、中退者、ニートの方を専門に支援しているエージェントでは、「未経験歓迎」や「学歴不問」の正社員求人を豊富に扱っています。
初めての就活を一人で進めるのが不安な19歳フリーターの方は、就職エージェントの利用も検討しましょう。
19歳フリーターが正社員就職を目指す際によくある質問
最後に19歳フリーターが正社員就職を目指す際によくある質問を3つ取り上げ解説します。
資格を取得しなくてもフリーターは就職が可能です。ただし、資格を持っていると企業へのアピールポイントになる可能性が高いため、無理のない範囲で資格取得を検討してみても良いかもしれません。
取得のために数ヶ月も就職活動をしないというのは本末転倒になってしまいますので、就職活動をしながら資格取得を並行して進めることも検討してみてください。
やりたい仕事がないからとりあえず専門学校に行くという判断なのであれば、正社員として就職することをおすすめします。
専門学校に行けば就職成功率を上げられるわけではないため、本当に学びたいことがないにもかかわらず専門学校に行くと、社会人として働ける期間が減ってしまいます。
加えて、専門学校に行くとお金がかかってしまいますので、家計的にも厳しくなるでしょう。特に学びたいことがあるわけではない人は、正社員就職を前向きに検討してみてください。
世間的には「フリーターは29歳まで許される」と言われることが多いため、正社員就職を目指す場合は20代までが目安といえます。
30代や40代のフリーターから正社員に就職する例もありますが、フリーターを正社員採用の対象としている企業の多くは20代までです。逆にいうと、10代や20代前半であれば「ポテンシャル採用」として若さが評価されやすいため、19歳フリーターから正社員就職を目指すチャンスは十分にあります。
なお、大卒の同世代に差をつけられたくない人は、大卒者が新卒で入社する22歳前後までに正社員就職を目指すのが理想といえるでしょう。
まとめ
19歳の高卒フリーターであっても、求人をしっかり比較検討してコミュニケーション能力をアピールできれば正社員就職をすることは可能です。
もし求人の比較検討をはじめ、就職活動全般に不安を感じているのであれば、就職支援サービスの活用を検討してみてください。




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