

※1. 就職支援サービス「就職カレッジ」の実施年数
※2. 2005/5/1~2023/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3.入社日2022/8/1~2023/1/31に入社した人材の3か月定着率
※4. 2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
「自分に合う仕事がわからない」「自分に合う仕事なんてないかもしれない」就職活動中、あるいは働き始めてから、そんな風に思ってしまうこともありますよね。
誰にでも、適職というものがあります。人生の多くの時間を人は働いて過ごしますから、あなたに向いてる仕事を見つけることはとても大切です。
この記事では、自分に合う仕事が見つからない理由や、会社員 / 就活生 / 正社員未経験など状況ごとの適職の見つけ方、適職診断の使い方などを解説していきます。
自分に合う仕事を見つけたい方は、是非チェックしてみてください!
- 自分に合う仕事の基準は、「あなたの特性」と「仕事の特性」が合っていること
- 自分に合う仕事が分からない人は多数派。適職が分からなくても落ち込む必要は無い
- 自分に合う仕事の見つけ方3選「適職診断」「エージェント」「接触を増やす」
この記事の目次
自分に合う仕事って、そもそも何?

「自分に合う仕事なんて、本当にあるのかな?」と不安を感じている人も多いようです。なぜそのように感じてしまうのか、そして「自分に合う仕事って、そもそも何?」というポイントについて解説していきます。
自分に合う仕事とは
自分に合う仕事とは、そもそもどのような仕事のことを言うのでしょうか?
さまざまな考え方があると思いますが、「あなたの特性と仕事の特性が、合うか・合わないか」が、ひとつの基準になるでしょう。
さらに具体的に言えば、次のような特徴があれば「あなたに向いてる仕事」であると推測されます。
- 1.強み、得意を活かせる
- 2.自分の好きを活かせる
- 3.ストレスが溜まらない
- 4.社風が合っている
- 5.キャリアの展望に合う
それぞれの特徴について、ひとつずつ解説していきます。
1.強み、得意を活かせる
あなたの「強み」や「得意なこと」が活かせる仕事は、合っている仕事と言えます。なぜなら、早く仕事に慣れ、成果を上げられる可能性があるからです。
たとえば「コツコツとした作業が得意」という強みを持つ人が、未経験の状態からプログラマーの仕事に就いたとします。はじめは右も左も分からず苦労するかもしれませんが、ひとつひとつ知識やスキルを習得していけば、それほど時間が掛からず慣れてくるでしょう。プログラマーの仕事は一人で地道に作業を進めることが多く、「コツコツと作業を継続できる」人にはぴったりの仕事だからです。
一方で、じっとしているのが苦手、外に出て誰かと話すのが好き、という人にはあまり適さないかも知れません。おそらく仕事に慣れる前に「飽き」が来てしまうでしょうし、「上達を目指そう」というモチベーションも湧いてこない可能性が考えられるからです。
2.自分の好きを活かせる
「強み」や「得意なこと」と同様に、「自分の好きを活かせる」仕事もあなたに合っている仕事です。「好き」だと素直に感じられるものは、やりがいを持って取り組めることである可能性が高いといえます。
3.ストレスが溜まらない
ストレスが溜まらない仕事も「向いている仕事」と言えるでしょう。
そもそも仕事のストレスは、次の2つが要因であることがほとんどです。
- 自分の中の葛藤
- 周りからの批判
自分の中の葛藤とは「努力しているのに上手くいかない」「つまらないけどお金のために働かないと……」といった焦りや諦めにも似た気持ち、一方の周りからの批判とは「どうして成果を上げられないんだ!」「やる気を出せ!」といった叱咤激励や怒りの声を指します。
このとき、たとえば人見知りな性格の人が個人営業の仕事に就くと、顧客とのコミュニケーションにストレスが溜まるかもしれません。モチベーションも上がらないので成果に結びつかず、上司の怒りに触れてしまう可能性も高いでしょう。
一方で初対面の人と話すのが苦ではない人にとっては、個人営業の仕事は自分のオープンな性格をダイレクトに活かせます。そのため自分の中にモヤモヤとした葛藤が生まれることもなく、むしろモチベーション高く仕事ができることから自然と成果も上がっていくはずです。つまり、周りからの批判もなく、ストレスも感じにくいため、この人の場合には「個人営業は向いている仕事」と言えるのです。
4.社風が合っている
社風が自分の性格とマッチしていることも大切なポイントです。
たとえば大企業は社員が多いため、社員一人あたりに任せられる仕事量が少ない傾向にあります。このとき仮に経理の仕事に就いているとすると、ひとつの部署の決算しか任せられない可能性もあり、さらにルーティン作業の連続でつまらなく感じてしまう人もいるでしょう。
一方で、設立して間もないベンチャー企業の場合には社員がほとんどいません。そのため経理部の一人の社員が会社の決算を全て任されるケースもあり、その他にも人事や総務といった仕事もお願いされる可能性があります。これは「仕事量が増える」という点でデメリットと言えますが、「多くの仕事をする中で成長していきたい」と考えている人にとってはむしろメリットに感じられるものです。つまりこの人にとっては、規模の小さな会社で経理の仕事をするほうがモチベーション高く仕事ができる可能性があるのです。
このように、たとえ同じ仕事だとしても、働く環境や社風によってモチベーションに違いが表れます。そのため適職を考える場合には、仕事内容との相性だけでなく、会社との相性にも目を向けられると良いでしょう。
5.キャリアの展望に合う
あなたのキャリアプラン、つまり「これからの人生において、どんな風に働いていたいかという展望」に合致している仕事であることも重要な要素です。
前出の1~3の項目で、あなたの適性・性格から見た「適職」について考えたら、次は「将来なりたい理想像」をイメージしてください。たとえば、「営業職として自分の成果が給与に反映される働き方がしたい」「プログラマーから始めてエンジニアになる」「年収500万円を目指す」など、職種や年収など多様な角度から将来像を考えてみましょう。
そして、「将来なりたい像」を実現するには、どのようなスキルや経験が必要になるかも合わせて考えます。自分だけでイメージすることが難しければ、さまざまな職種に詳しい専門家(就職エージェントなど)に相談しながら、キャリアプランを作るのがおすすめです。
自分に合う仕事がないこともある?
あなたに適した仕事は、あります。しかし見つからないのは、「世の中にどんな仕事があるのかを知らないから」という知識不足が原因になっている可能性があります。
ここでは、どんな仕事があるのかを知る方法について解説します。
世の中にある職業一覧
こちらは「世の中にある職業一覧」です。
医療系 | 自然・動物 | デザイン・広告・アート | 事務・秘書 |
心理・福祉・リハビリ | 出版・報道 | IT・Web | オフィス・職種 |
美容・ファッション | テレビ・映画 | 法律・士業・政治 | 企業 |
旅行・ホテル | 音楽・ラジオ | 公務員 | 運輸・輸送 |
飲食 | 芸能・ネット | 金融・コンサル系 | 保安 |
販売 | スポーツ | 国際 | 葬祭・宗教 |
教育・研究・保育 | マンガ・アニメ・ゲーム | 建築・インテリア・不動産 | その他 |
たとえば、「IT・Web」関連の仕事には、以下のようなタイプの人が適しています。
- IT・Web分野に興味があり、新しい技術や知識を勉強する意欲がある
- プログラミング等、細かな作業を長時間続けても苦にならない
- 人と常時コミュニケーションを取らなくても平気。むしろその方が快適
上記のような特徴に当てはまらない人、つまり「ITに興味が無い」「長時間、作業を続けるのが難しい」「常に誰かとコミュニケーションを取り合っていたい」というようなタイプには、逆に「合っていない仕事」かも知れません。ただ、そういうタイプの人には、コミュニケーション力が求められる販売・飲食などの接客業が適している可能性があります。
世の中には、本当に多くの職業があります。あなたにもきっと「合う仕事」が見つかります。
世の中にある職種の一覧
続きまして、こちらは「世の中にある職種の一覧」です。
大分類 | 代表的な職種 |
---|---|
管理的職業 | 議会議員、国家公務員、会社役員など |
専門的・技術的職業 | 研究者、技術者、工事監督、デザイナー、 プログラマー、医師、裁判官、教員、アナウンサーなど |
事務的職業 | 経理、人事、秘書、商品企画、 銀行窓口、検品、訪問調査員、コールセンターなど |
販売の職業 | レジ係、コンビニエンスストア店長、衣服販売員、不動産仲介、 宝くじ販売、自動車営業、保険営業など |
サービスの職業 | ベビーシッター、訪問介護員、歯科助手、美容師、 すし職人、ホテルフロント係、ダンサー、ビル管理人など |
保安の職業 | 自衛官、警察官、消防員、警備員など |
農林漁業の職業 | 畑作作業員、養豚作業員、造園師、山林監視員、 魚類養殖作業員など |
生産工程の職業 | 機械オペレーター、監視員、製造工、精肉工など |
輸送・機械運転の職業 | 電車運転士、バス運転手、バスガイド、タクシー運転手、 貨客船船長、クレーン運転工など |
建設・採掘の職業 | 大工、とび職、配管工、電気配線作業員、 建設・土木作業員など |
運搬・清掃・包装等の職業 | 郵便集配員、運搬作業員、新聞配達員、ビル・建物清掃員、 製品包装作業員、用務員など |
たとえば、「商品企画」の職には、以下のようなタイプの人が適しているでしょう。
- 世間の傾向や流行に敏感な人
- 情報収集が得意で、それを自社のサービスや製品に活かせるアイデアがある
- 自分のイメージを、他者にも分かりやすく伝えられる言語化能力がある
上記のような特徴に当てはまる人にとって、企画職は適しています。一方、「オリジナリティあふれる発想をするのは苦手」「定型の業務を、一定の質を保ってコツコツ行うことが得意」というような人には、企画職はストレスフルな仕事になるかも知れません。
「人より優れているか」よりも「人より合っているか」が重要
ここまでの解説で「“誰にも負けないこと”を探すのは難しいけれど、“自分に合っていること”は比較的見つけやすい」ことを感じていただけましたでしょうか?
「IT・Web」関連の仕事では強みになる特性(ひとりで黙々と業務に没頭できる)が、「販売・飲食などの接客業」では弱みになってしまったり、「商品企画」の仕事に求められる発想力は必ずしも他の職種における強みになるとは限りません。
このように「強み」と「弱み」は表裏一体である場合が多く、いかにあなたの「強み」が活かせる「場所=仕事」を見つけるかが重要になるのです。
自分に合う仕事がわからないのはなぜ?【タイプ別に解説】
大学生を対象とした調査によると、およそ7割が「向いている仕事が分からない」と回答しています。つまり多くの人が自分に合う仕事が分かっていないため、現時点で自分の適職が分かっていなくても過度に落ち込む必要はありません。
参考:ポジウィル|20代の就職・仕事に関する調査(2021.6.15)
では、なぜ「自分に合う仕事がわからない」のか、主な理由を以下のタイプ別にご紹介します。
- 今の仕事が合っていないと感じる会社員
- 働いた経験がない学生
- 正社員の経験がない人(フリーター等)
あなたが該当するタイプの理由をチェックしてみてください。
今の仕事が合っていないと感じる会社員
正社員として働いているけれど、「今の仕事、自分に合っていないんじゃないか?」と感じているタイプです。
日々仕事に追われてしまうから
正社員としてフルタイム勤務をしていると、忙しく過ごしている人が大半でしょう。日々、目の前の仕事に没頭していると、就職時に仕事に対して考えていたことや、自分のキャリアプランを意識できなくなっていきます。
仕事で成功体験ややりがいがないから
今の仕事で、まだ目立った成功体験ができていなかったり、やりがいを感じる機会が無い場合も、「今の仕事が合っていない」と感じやすくなります。
ただ、働き始めてから短期間であれば、成果や成功体験を得る機会がまだ無いのは自然なことです。あまりにも早いタイミングで「向き・不向き」を決めつけてしまうと、誤った判断になることもあるので、数か月程度は取り組んでから見極めると良いでしょう。
今の仕事に目線が向いてしまうから
毎日の業務を通じて、今の勤務先の業界や職種についての知識は増え、理解も深まっていくでしょう。その一方で、自分が携わっている以外の業界や職種について、就活時と同じレベルで情報収集することは難しくなります。
これらの理由が当てはまると感じる方は、ぜひ下記の会社員向けの自己分析について読み進めてください。
働いた経験がない学生
まだ卒業前の学生で、社会人として働いた経験が無いタイプです。
自分の向き・不向きがわからない
私たちは何らかの活動を実際にやってみることで、「これは好き」「嫌い」あるいは「簡単にできるから得意なんだな」「苦手に感じる」などと感じることができます。
学生であってもアルバイトを通じて「働くこと」を経験できるのですが、業務の幅・難易度・権限や携わる時間量は、社会人のそれと大きく異なります。
たとえば、学生が飲食店でアルバイトをする場合、希望のシフトが選べたり、接客や厨房などの担当業務を言われた通りに行います。一方、飲食店の店長に従事する社員は、週5日以上の8時間勤務で、担当店舗の売上を上げるために何ができるかを自ら考える必要があります。そのため、バイト経験のみでは「仕事に対する向き・不向き」を正確に判断できない部分があるのです。
ただ、自己分析によって「自分の強み/弱み」や「好き嫌いの価値観」を把握しておけば、実際の業務における自分の適性を、より客観的に認識する助けになるでしょう。
実際の企業や仕事についてわかっていない
社会人経験のない学生は、企業や仕事について、働いている親や自身のアルバイトを通じて垣間見ることしかできません。それは、企業活動や、そこで働くことの一部でしかないのです。
しかし、実際の仕事や企業活動は、さまざまな要素から構成されています。業界、職種、ビジネスモデル、顧客、同僚、働き方、得られる成果、得られる経験やスキルなどです。こうした要素を知らないため、自分が重視する要素が何かもまだ分からず、ましてや「この要素がこうだから、自分に向いている」あるいは「向いていないかも」と判断することは困難と言えます。
将来の方向性が定まっていない
「こうなりたいという理想像」や「将来やってみたいと思える仕事」から逆算して、今やるべき仕事を選んでいく人も多くいます。しかし、将来の方向性がまだ定まっていない場合、今の段階でどんな経験やスキルを得たらいいかを決めることが難しいでしょう。
これらの理由が当てはまると感じる方は、下記の学生向けの自己分析を読み進めてみてください。
正社員の経験がない人(フリーター等)
学校は卒業(あるいは中退)したけれど、正社員として就職し働いた経験がないというタイプです。
正社員になった時の「自分の向き・不向き」がわからない
前述の「働いた経験がない学生」と同じく、卒業後に正社員の勤務経験が無い人も、「仕事に対する向き・不向き」を把握することが難しいでしょう。
ただし、アルバイト経験が無い学生と比べて、特にフリーターとして正社員に近い業務内容や時間量で働いている人ではあれば、仕事を通じて自己分析の判断材料になる経験も豊富になるでしょう。
実際の企業や仕事についてわかっていない
これも学生と同様で、正社員として働いた経験が無い場合は、企業活動や仕事を構成する要素についてあまり知らない人がほとんどでしょう。また、正社員に近い業務内容や時間量で働いている人であっても、職務上の権限や責任、そして勤務条件は異なります。
たとえば、雑貨店に勤務する正社員には商品発注の権限があるけれどバイトには無いケースや、ほぼ同じ時間数働いていても正社員には昇給や昇進の機会が用意されているようなケースです。一連の業務のはじめから終わりまでを知って、そこに自身が携われるかどうか。そして、具体的な数値で成果を上げることで人事的にどう評価されるかは、「仕事のやりがい・達成感」につながり、そこに関われるポジションにいるかどうかは「この仕事に合っているか否か」を判断するために必要な要素になります。
人の話を聞ける機会が少なくなってしまった
学生であれば、学内の就職課など相談窓口が利用できたり、学生向けの就活イベントやサービスに参加して情報収集や就職支援が受けられたり、あるいは身近な友人や知り合いと就職に関する情報交換ができるなどの機会があります。企業の採用担当者や、正社員として働くOB/OGから話を聞くチャンスもあるでしょう。
しかし、いったん卒業してしまうと、こうした学生ならではの支援サービスが受けられなくなったり、身近な経験者から話を聞く機会も減ってしまいます。
自分に合う仕事がわからない理由にこれらが当てはまると感じる方は、下記の正社員の経験がない人向けの自己分析を読み進めてみてください。
自分に合う仕事の見つけ方【時間がない方向け】
「自分に合う仕事を見つけたいけれど、考えたり探したりする時間がない」という方のために、具体的な方法を紹介します。
あなたがまだ自分に合う仕事を見つけられていないのは、以下のような課題があるためだと推測できます。
- 課題1.動き出すための方向性がない
- 課題2.自分の特性、企業のラインナップを知らない
- 課題3.実際に接触をして確信を得る機会を持っていない
上記の課題の中で、あなたはどれに当てはまりますか?
次に、上記の課題を解決するための方法を3つ、ご紹介します。
- 方法1. 適職診断を使って方向性を決める
- 方法2. 経験豊富なエージェントに分析結果をもとに相談してみる
- 方法3. 企業に接触できる機会を増やす
この3つの方法は、順番に行うことで「適職探しのステップ」になります。
方法1. 適職診断を使って方向性を決める
まず「課題1.動き出すための方向性がない」人は、「方法1. 適職診断を使って方向性を決める」ことから始めてください。この記事の後半に「適職診断はどうやって使う?」という章がありますので、そちらを参考に適職診断をやってみてください。
診断結果を見て、「あてはまっている部分」と「合致していないと感じる部分」があるかも知れませんが、すべて含めて「あなたに適した仕事を探す上での判断材料」になるはずです。判断材料がまったくない状態でぐるぐる考え続けるよりは有効ですので、ぜひトライしてみましょう。
方法2. 経験豊富なエージェントに分析結果をもとに相談してみる
次に「課題2.自分の特性、企業のラインナップを知らない」場合は、「方法2. 経験豊富なエージェントに分析結果をもとに相談してみる」のがおすすめです。ここで言う「分析結果」とは、適職診断の分析結果の事です。
診断結果は出たものの、それをどう分析して自分に合う仕事を探すかは、たくさんの人たちの就活支援を行ってきた経験豊富なエージェントに協力してもらうと良いでしょう。また、エージェントは就職市場の動向や企業情報にも通じていますので、「企業のラインナップを知らない」ことで生じる選択肢の取りこぼしも回避できます。
方法3. 企業に接触できる機会を増やす
そして「課題3.実際に接触をして確信を得る機会を持っていない」を解決するために、「方法3. 企業に接触できる機会を増やす」ようにしましょう。会社説明会に参加してみたり、友人・知人やOB/OGのツテを頼って気になる企業で働く人にコンタクトを取ってみてください。
そうした行動を自ら起こすのが苦手な人は、就職エージェントを活用しましょう。たとえば、私たちジェイックでは、書類選考なしで約20社の企業の担当者と面談ができる「集団面接会」を実施しています。こうしたサービスをうまく活用すると良いでしょう。
自分に合う仕事の見つけ方①~自己分析~
「自己分析と言われても、どうやったらいいか分からない」という人もいることでしょう。ここでも、下記のタイプごとに方法を解説していきます。
- 今の仕事が合っていないと感じる会社員
- 働いた経験がない学生
- 正社員の経験がない人(フリーター等)
あなたが該当するタイプの「自己分析のやり方」を参考にしてみてください。
自己分析は図やツールを使って整理
まず、上記の3タイプすべてに共通する要素についてご紹介します。それは、「自己分析には、図やツールの活用が効果的」ということです。
タイプ別の方法を実践するときは、必要に応じて下記のようなツールを活用すると良いでしょう。
ただし、注意してほしいのは「これらのツールを過信しないように」ということです。自己分析を行う切り口のひとつにしたり、あなたの思考や分析を深めるための「道具」として使うことを心に留めておいてください。
自己分析シート
自己分析に活用できるシートには、以下のようなものがあります。
- マインドマップ
- ライフラインチャート
まず、マインドマップとは「図の中心にメインテーマを置き、そのメインテーマから枝を伸ばして要素と関連するワードを記入していき、深掘ることで思考を整理する方法」です。紙とペンを使ってすぐ作成することもできますし、web上には無料で使えるマインドマップもあります。
そして、ライフラインチャートとは「自分のこれまでの人生を、幸福度という尺度でグラフ表示する方法」です。グラフの横軸は時間、縦軸にはあなたが感じている幸福度を表します。作成することで、これまでどのような出来事について幸/不幸を感じたか=あなたの価値観を知るきっかけにできます。
自己分析ツール
「診断」タイプのツールにも、さまざまなものがあります。
- 性格診断
- 適職診断
- 企業タイプ診断
- ソーシャルスタイル診断
- モチベーション診断
- 強み&弱みアナリティクス
いくつか併用して、多角的に自己分析を行うために活用すると良いでしょう。
続いて、3つのタイプごとに自己分析の方法を紹介します。
今の仕事が合っていないと感じる会社員
今の仕事が自分に合っていないと感じている会社員の人は、次のような観点から自己分析を行ってみましょう。
会社での経験を丁寧に振り返る
これまでしてきた仕事や、会社員になってから印象に残った出来事を、思いつくまま箇条書きで書き出してみてください。そして、書き出した項目ごとに、そこから読み解ける「あなたの強み/弱み」や「自分の価値観」などを抽出していきます。
これらのメモをもとに、あなたが仕事をする上で大切にしたいことが明らかになるでしょう。
優先順位をつける
あなたが仕事について重視する要素に、優先順位をつけてみましょう。
たとえば、以下のような要素について、自分が大切に考える順番を考えます。
- あなたの強みを発揮できる職種を重視する
- あなたの価値観に合う職場環境を重視する
- 好きなタイプの人といっしょに働くことを重視する
あなたの価値観や強みを活かせる職種、性格的にマッチする職場かどうかなど、どの要素を自分がもっとも重視するかの基準を明確にしてみましょう。
働いた経験がない学生
まだ社会人として働いた経験がない学生の方は、次のような観点から自己分析を行ってみましょう。
自分の興味関心や価値観を言語化する
これまでの学生生活(小・中・高・大学など)を振り返ってみましょう。どんなことが得意/苦手だったか、先生や友人に褒められた事、特に印象に残っている出来事などを、思いつくままに書き出します。そして、そこから見出せる自分の強み/弱みや、価値観を見つけていきましょう。
優先順位をつける
あなたが仕事について重視する要素に、優先順位をつけてみましょう。
たとえば、以下のような要素について、自分が大切に考える順番を考えます。
- あなたの強みを発揮できる職種を重視する
- あなたの価値観に合う職場環境を重視する
- 好きなタイプの人といっしょに働くことを重視する
ただ、まだ働いた経験がない学生の場合、「仕事について重視する要素」自体が思い浮かばないかも知れませんね。そんな時は、この章の最後にご紹介する「価値観リスト」などを参考にしてみてください。
正社員の経験がない人(フリーター等)
正社員として働いた経験がない人は、次のような観点から自己分析を行ってみましょう。
学生時代、アルバイト経験などを振り返る
これまでしてきたアルバイトや、学生の頃に印象に残った出来事を、思いつくまま箇条書きで書き出してみてください。そして、書き出した項目ごとに、そこから読み解ける「あなたの強み/弱み」や「自分の価値観」などを抽出していきます。
優先順位をつける
あなたが仕事について重視する要素に、優先順位をつけてみましょう。
たとえば、以下のような要素について、自分が大切に考える順番を考えます。
- あなたの強みを発揮できる職種を重視する
- あなたの価値観に合う職場環境を重視する
- 好きなタイプの人といっしょに働くことを重視する
ただ、正社員として勤務経験が無いと、「仕事について重視する要素」がうまく思い浮かばないかも知れませんね。そんな時は、次にご紹介する「価値観リスト」などを参考にしてみてください。
参考:80の価値観リスト
「自分の価値観を言語化したり、優先順位をつけることがうまく出来ない」という人は、メンタリストDaiGoさんが作った「80の価値観リスト」を活用してみると良いでしょう。
価値観 | 受容 | 正確 | 達成 | 冒険 | 魅力 | 権威 | 自治 | 美的 | 庇護 | 挑戦 | 変化 | 快適 | 誓約 | 慈愛 | 貢献 | 協調 | 礼儀 | 創造 | 信頼 |
内容 | ありのままの自分を受け入れてもらう | 自分の意見や信念正しく伝える | なにか重要なことを達成する | 新しくてワクワクする体験をする | 身体的な魅力を保つ | 他者に対して責任を持って指導する | 人まかせにしないで自分で決める | 身のまわりの美しいものを味わう | 他者のめんどうをみる | 難しい仕事や問題に取り組む | 変化に富んだバラエティ豊かな人生を送る | 喜びに満ちた快適な人生を送る | 絶対に破れない約束や近いを結ぶ | 他者を心配して助ける | 世界の役に立つことをする | 他者と強力して何かをする | 他者に対して誠実で礼儀正しく接する | 新しくて斬新なアイデアを生む | 信用があって頼れる人間になる |
謙遜 | 義務 | 調和 | 興奮 | 貞節 | 名声 | 家族 | 体力 | 柔軟 | 許し | 友情 | 愉楽 | 寛大 | 真実 | 信教 | 成長 | 健康 | 有益 | 正直 | 希望 |
地味で控えめに生きる | 自分の義務と責任を果たす | 周囲の環境と調和しながら生きる | スリルと刺激に満ちた人生を送る | パートナーにウソをつかず誠実に生きる | 有名になって存在を認めれる | 幸福で愛に満ちた家庭を作る | 丈夫で強い身体を保つ | 新たな環境にも簡単になじむ | 他人を許しながら生きる | 親密で助け合える友人を作る | 遊んで楽しむこと | 自分の物を他人にあたえる | 自分が正しいと思うとおりに行動する | 自分を超えた存在の意思を考える | 変化と成長を維持する | 健やかで体調よく生きる | 他人の役に立つこと | ウソをつかず正直に生きる | ポジティブで楽観的に生きる |
笑い | 独立 | 勤勉 | 平安 | 親密 | 正義 | 知識 | 余暇 | 寵愛 | 愛慕 | 熟達 | 現在 | 適度 | 単婚 | 反抗 | 配慮 | 開放 | 秩序 | 情熱 | 快楽 |
人生や世界のユーモラスな側面を見る | 他者に依存しないで生きる | 自分の仕事に一生懸命取り組む | 自分の内面の平和を維持する | プライベートな体験を他人とシェアする | すべての人を公平に扱う | 価値ある知識を学ぶ、または生み出す | 自分の時間をリラックスして楽しむ | 親しい人から愛される | 誰かに愛をあたえる | いつもの仕事・作業に習熟する | いまの瞬間に集中して生きる | 過剰を避けてほどよいところを探す | 唯一の愛し合える相手を見つける | 権威やルールに疑問を持って挑む | 他人を心づかって世話すること | 新たな体験、発想、選択肢に心を開く | 整理されて秩序のある人生を送る | なんらかの発想、活動、人々に深い感情を抱く | 良い気分になること |
人気 | 権力 | 目的 | 合理 | 現実 | 責任 | 危険 | 恋愛 | 安全 | 受諾 | 自制 | 自尊 | 自知 | 献身 | 性愛 | 単純 | 孤独 | 精神 | 安定 | 寛容 |
多くの人に好かれる | 他人をコントロールする | 人生の意味を方向性を定める | 理性と論理に従う | 現実的、実践的にふるまう | 責任をもって行動する | リスクを取ってチャンスを手に入れる | 興奮して燃えるような恋をする | 安心感を得る | ありのままの自分を受け入れる | 自分の行動を自分でコントロールする | 自分に自信を持つ | 自分について深い理解を持つ | 誰かに奉仕する | 活動的で満足のいく性生活を送る | シンプルでミニマルな暮らしをする | 他人から離れて1人でいられる時間と空間を持つ | 精神的に成長し成熟する | いつも一定して変化のない人生を送る | 自分と違う存在を尊重して受け入れる |
考えるための材料が何も無い状態から出発するよりは、このようなリストを考えるきっかけにしてみましょう。
自分に合う仕事の見つけ方②~企業の視野を広げる~
「自己分析」に続いて、「企業分析」の方法についても紹介します。ここでも、タイプごとに方法を解説していきます。
企業分析は企業の観点をベースに考える
「自己分析」を行い、あなた自身の適性から見た「自分に合う仕事の基準」ができたら、次はその基準に合致する「業種・職種」さらには個々の「企業」について知る必要があります。
「業種・職種」や「企業」について、着目するポイントは下記のとおりです。
- サービス、事業の特徴
- 仕事内容
- 身につくスキル、経験
- 職場環境
- 給与待遇
- 企業規模
- 将来性
- 評価方法
- 職場の人間関係
自己分析の結果をもとに、あなたが重視する要素についてチェックしていきましょう。
続いては、3タイプ別に具体的な方法をお知らせします。
今の仕事が合っていないと感じる社会人
今の仕事が自分に合っていないと感じている会社員の人は、次のような観点から業界・業種の選定や企業分析を行ってみましょう。
他業種・他職種の人から話を聞く
自分が実際にやっている仕事や業界の事には誰しも精通していきますが、まったくの畑違いの業種や職種、企業についての情報は、意識して収集しない限りは知ることができません。他業種・他職種で働く知り合いに情報収集するのにも、やはり限界があります。
そこで、より多くの業界・職種について把握している「就職エージェント」などに相談し、あなたに向いている業種・職種、そして具体的な企業のあたりをつけていくことは有効な方法になります。
自分に合っている業界や企業の特徴をリストアップする
自己分析で得られた結果をもとに、「あなたに適している業界・企業」の特徴をあらかじめリストアップしていく、という手法もあります。
たとえば、以下のような要素から、「適している業界・企業」の特徴を言語化してみます。
- 身につくスキル:将来は独立したITエンジニアになりたい → 上流から下流工程まで経験できる
- 職場環境:テレワークで働く場所を自由に。
- 給与待遇:最初は下積みでいい。
- 企業規模:中小規模の方が任せてもらえる領域が多い。
このように、業種・職種・企業選びの際の「キーワード」を定めておくと仕事を検索しやすくなり、さらに取りこぼしも防ぐことが期待できるでしょう。
働いた経験がない学生
学生でまだ働いたことがない人は、次のような観点から業界・業種の選定や企業分析を行ってみましょう。
様々な業界や職種を調べ、話を聞く
学生生活の中では、企業の情報に触れたり、いろいろな業種で働く人から話を聞く機会もあまり無いでしょう。そこで、手始めに、体系的にまとめられた書籍やwebサイトを見てみることをおすすめします。
就活の情報サイトや、「会社四季報・業界地図(東洋経済新報社)」などの書籍であたりをつけると良いでしょう。
そして、就活イベントがあれば積極的に参加しましょう。事前に集めた情報をもとに、実際にその業界で働いている人たちの話を聞いてみると、さらに業界や企業の分析が深まっていくでしょう。
合っている業界や企業の特徴をリストアップする
自己分析で得られた結果をもとに、「あなたに適している業界・企業」の特徴をあらかじめリストアップしていく、という手法もあります。
たとえば、以下のような要素から、「適している業界・企業」の特徴を言語化してみます。
- 身につくスキル:将来は独立したITエンジニアになりたい → 上流から下流工程まで経験できる
- 職場環境:テレワークで働く場所を自由に。
- 給与待遇:最初は下積みでいい。
- 企業規模:中小規模の方が任せてもらえる領域が多い。
このように、業種・職種・企業選びの際の「キーワード」を定めておくと仕事を検索しやすくなり、さらに取りこぼしも防ぐことが期待できるでしょう。
正社員の経験がない人(フリーター等)
正社員として働いた経験がない人は、次のような観点から業界・業種の選定や企業分析を行ってみましょう。
様々な業界や職種を調べる
前出の学生の場合と同様に、就活の情報サイトや、「会社四季報・業界地図(東洋経済新報社)」などの書籍であたりをつけたり、就活イベントなどで実際に働いている人たちの話を聞くと良いでしょう。
ただ、学生に比べると、フリーターやニートの人が気軽に相談したり仕事内容について教えてもらえる場は限られています。そこで、以下のような方法もあります。
- ハローワークで就職相談をしてみる
- 就職エージェントに相談してみる
ハローワークのメリットは求人数の多さにあり、就職エージェントのメリットは企業の情報をより詳しく把握していることにあります。可能であれば、上記2つの方法はどちらも試してみると良いでしょう。
合っている業界や企業の特徴をリストアップする
自己分析で得られた結果をもとに、「あなたに適している業界・企業」の特徴をあらかじめリストアップしていく、という手法もあります。
たとえば、以下のような要素から、「適している業界・企業」の特徴を言語化してみます。
- 身につくスキル:将来は独立したITエンジニアになりたい → 上流から下流工程まで経験できる
- 職場環境:テレワークで働く場所を自由に。
- 給与待遇:最初は下積みでいい。
- 企業規模:中小規模の方が任せてもらえる領域が多い。
このように、業種・職種・企業選びの際の「キーワード」を定めておくと仕事を検索しやすくなり、取りこぼしも防げるでしょう。
自分に合う仕事の見つけ方③~実際に確かめる~
「自分に合う仕事の見つけ方」⓵自己分析と②企業分析を行ったら、可能な限り実際のところを確かめてみましょう。
今の仕事が合っていないと感じる会社員
あなたに合っている業種・職種・企業に関する基準ができたら、それに適合すると思われる個々の会社に対して転職活動を通じて話を聞いて確かめましょう。
「業界特化型」や「職種特化型」の転職エージェントもあるので、そういったエージェントを活用しましょう。仕事が忙しい会社員だからこそ、効率良く転職活動を進めるのがポイントです。
働いた経験がない学生
OB・OG訪問、就活イベントや合同説明会で企業から直接話を聞く、人事に紹介してもらって実際に現場で働いている人との面談枠を設けてもらうなど、学生だからこそ使える方法をフル活用しましょう。
正社員の経験がない人(フリーター等)
実は、3タイプの中でもっとも手段が限られるのが「正社員未経験の既卒者・フリーター」です。フリーターを対象とした就職関連のイベントやサービスは多くはなく、既卒であるため学校の就職課やOB・OGのツテが活用しにくい側面があります。けれど、やはり実際に働いている人からリアルな話を聞くことは重要です。
そこで、フリーターや既卒・第二新卒に特化した就職エージェントの活用をおすすめします。私たちジェイックが運営する就職エージェントも、フリーターやニート、大学中退者に向けた正社員就職に特化しています。就職支援サービスは、すべて無料で受けられます。ぜひお気軽にご相談ください。
適職診断はどうやって使う?
適職診断とは、一般的に「数十個の質問に対するあなたの回答をもとに、性格・傾向・適性などの特徴を把握し、統計的にあなたに相性の良い職業を紹介してくれるテスト」です。
就職活動や転職の際、業種や職種選びの参考にしたり、応募時の自己アピールに活用する目的で使う方が多いようです。簡単かつ客観的に利用できる便利なツールとして、ネット上にも多くの適職診断サイトがあります。
ここでは、適職診断の使い方と診断結果の活用法について説明します。
適職診断でわかること
適職診断では、あなたの回答内容を統計データをもとに分析することで、あなたの特性や適性を導き出します。その結果から、向いてる職業や、能力を発揮できる職場環境などを示してくれます。あなた自身が気にも留めていない傾向や、気付いていなかった強み・弱みについて分かる場合もあります。
診断される主な項目は、以下の3つです。
- 自分の強み
- 自分の価値観
- 組織でのタイプ
順番に見ていきましょう。
自分の強み
自己分析が苦手で、「自分の強みがよく分からない」という声をよく聞きます。あなたの強みが客観的に診断されれば、応募書類の自己PRや面接でのアピールに活用しやすい項目と言えます。
自分の価値観
仕事に対する価値観や、仕事に求めるものについて診断されるテストもあります。
たとえば、「定時に帰れる仕事、ワークライフバランス」を重視するタイプと、「できるだけ若いうちから稼げる仕事、多少の残業は厭わない」というタイプでは、価値観がまったく異なりますよね。
職種や業界だけでなく、こうした「どんな風に働いていきたいか」という視点も、「自分に合う仕事」を選ぶ上では大切なポイントです。
組織でのタイプ
職場における自分のキャラクターやタイプも重要なポイントです。積極的にリーダーシップをとるタイプか、逆に頼れるリーダーを盛り立てるタイプか、一歩引いて冷静に状況判断ができる参謀タイプか。
あなたの強みや性格が活かせるタイプでいられる職場・環境であるかどうかも、仕事選びの際にチェックできると良いでしょう。
適職診断の注意点
適職診断のサービスはたくさん存在しているため、どれを選んだらいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。ここで注意したいのが、「あなたにとって有効な適職診断はどれか」「あなたが求める診断項目があるかどうか」を見極めることです。いくつかの診断を受けてみて、総合的に判断したり、より精度が高いと納得できる結果を参考にすることをおすすめします。
また、以下の点にも留意してください。
自分を客観視するために使う
診断のしくみ・根拠となる統計データは、適職診断のサービスごとに異なります。また、それらはサービスの根幹に関わる情報であるため公開されることはありませんが、そのため信頼に足りるかどうかも不明確です。
大手企業が運営していたり、ユーザーの口コミが良いサービスであっても、結果をそのまま鵜呑みにせず、あくまでも参考程度に捉えるよう心がけましょう。
どうありたいかが大切
人は、時と共に変化していくものです。その時にいる環境や、周囲の人たちからの影響も受け、それにより成長したり変わったりしていくのです。その点から言えば「あなたのタイプや志向性」も変化するでしょう。
適職診断を受ける際は、その時点であなたが「こうありたい自分像」を目指すための、ひとつのヒントやきっかけと考えてください。たった一度の診断で「自分はこういう人だ」と過度に決めつけてしまうと、あなたの可能性に気付けなかったり、選択の幅を極端に狭めてしまうおそれもあります。
自分に合う仕事を「タイプ別」に紹介
次の3つのタイプに分けて、それぞれのタイプに向いている仕事をお伝えします。
- マイペースな人に向いてる仕事
- コミュ障な人に向いてる仕事
- メンタルが弱い人に向いてる仕事
「あなたに向いてる仕事とは?-タイプ別に向いてる仕事を紹介-」の記事では、これ以外のタイプも紹介しています。上記の3つのタイプに当てはまらない場合には、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
マイペースな人に向いてる仕事
マイペースな人に向いてる仕事は、次のとおりです。
- 事務職
- ライター
- 自営業
- 農業や漁師
マイペースな人は、コツコツと進められる仕事に適性があります。チームで何かに取り組むのは苦手な可能性があるので、単独行動が良しとされている仕事を意識的に選ぶと良いでしょう。
コミュ障な人に向いてる仕事
コミュ障(他者とのコミュニケーションが得意ではない人)に向いてる仕事は、次のとおりです。
- 配達員
- 警備員
- 清掃員
- ドライバー
コミュ障な人は、誰かと話すのが得意でないぶん、一人で黙々と取り組める仕事には適性があります。先ほどの「マイペースな人に向いてる仕事」以上に寡黙にこなせる仕事が向いている可能性が高いので、誰とも話さない時間が多い仕事を選びましょう。
メンタルが弱い人に向いてる仕事
メンタルが弱い人に向いてる仕事は、次のとおりです。
- 動物相手の仕事
- 工場のライン工
- 設備管理
- 翻訳者
メンタルが弱い人は、ノルマが与えられるような仕事には適性がありません。そのため結果ではなく、あくまで仕事の中身や工程が評価されるような仕事を選べると良いでしょう。
自分に合う仕事を探す時の注意点
自分に合う仕事を探す時の注意点を紹介します。
- キャリアを長期的に考える
- 「好き」と「得意」は違う
- 「完璧な仕事」を追い求め過ぎない
- 仕事だけに目を向け過ぎない
「自分に向いている仕事はなんだろう?」と思い詰めて考えてしまうと、どうしても視野が狭くなりがちです。こうした時は意識的に外に目を広げてみるなど、気分転換を図りましょう。
では、それぞれの注意点を解説します。
キャリアを長期的に考える
今すぐに、もっとも自分に合う仕事に従事することが難しい場合もあるでしょう。そんな時は、長期的なキャリアプランの観点から、将来的にその仕事に就くために逆算して考えることも重要です。
企業から採用されるためには、実績・スキル・専門性が必要な場合もあります。一足飛びに希望通りの仕事に就けなくても、「このステップを踏めば、いずれは希望の仕事を目指せる」という方向に進みましょう。
「好き」と「得意」は違う
まず気を付けたいのが、「好き」と「得意」を混同しないことです。なぜなら、どれだけ好きな仕事にめぐり合えても、その仕事が苦手だとストレスが溜まる可能性が高いからです。
たとえばゲームが好きな人は多いですが、その気持ちのまま「ゲームプロデューサー」として働くと痛い目に遭うかもしれません。プロデューサーは多くの人を巻き込み、ときに意見を調整しながらプロジェクトを進めていく仕事のため、ゲームのことだけを考え続けられる仕事ではないからです。
この場合、チームをまとめたり、交渉したりすることが得意な人は活躍できる余地はありますが、そうした仕事が苦手に感じてしまう人は、いざプロデューサーとして働いた後に後悔する可能性が高いでしょう。
「完璧な仕事」を追い求め過ぎない
自分に合う仕事を探す場合には、「完璧な仕事」を追い求め過ぎないことも大切です。
どれだけ向いていると思っても、働き始めると「そこまで楽しくない」と感じることは往々にして起こります。逆に「たいして面白そうじゃないな」と思って始めた仕事に夢中になり、モチベーション高く働ける可能性もゼロではありません。
自分に向いている仕事を探すことに躍起になってしまうと、仕事に求めるハードルが高くなってしまいます。結果として理想の仕事が見つからず、悩みが深くなってしまうため、むしろ「自分に60%くらい向いていたらOK」くらいに考えておくのがおすすめです。
気持ちがラクになることで多くの選択肢に目を向けられるようになりますし、「働いてから好きになればいいや」といった気持ちでいることで、仕事を始めた後に大きな後悔を感じずに済むことも多いのです。
仕事内容だけに目を向け過ぎない
自分にとっての理想の仕事を見つける場合、「仕事内容だけ」に目を向けるのは避けましょう。なぜなら、働く環境によって仕事のモチベーションは大きく変化するからです。
たとえばどんなにサッカーが得意でも、監督やチームメイトと仲が悪いと本来のパフォーマンスは発揮できないものです。逆にチームの雰囲気が良ければ連携が生まれ、自分の力を周りが引き出してくれることもあるでしょう。
これは、仕事でも同じです。どれだけ向いていると思っている仕事でも、職場環境や、働く仲間との相性が悪ければストレスが溜まっていってしまいます。モチベーションが下がる要因にもなってしまうので、働く環境にもぜひ目を向けてみてください。
自分に合う仕事を知りたい人が抱く質問・疑問
自分に合う仕事を知りたい人が抱く質問・疑問にお答えします。
- 自分に合う仕事を探す時に適職診断って使えるの?
- 求人票はどこをチェックすればいい?
気になる質問があれば、回答をぜひチェックしてみてください。
1、自分に合う仕事を探す時に適職診断って使えるの?
適職診断で向いている仕事が見つかる場合もありますが、100%信じるのは避けましょう。仕事の選択肢が狭まってしまいますし、そもそも仕事は「働く環境」や「任せられる内容」など複雑な要因が絡まるものなので、単純に向いている・向いていないだけでは判断できない側面があるからです。
そのため、適職診断の結果はあくまで参考程度に留めておくのがおすすめです。それでも気になる場合には、利用者も多く、信頼性もある程度担保されている次の3つの診断ツールを使ってみましょう。
- エニアグラム
- ホランド理論
- ストレングスファインダー
では、それぞれの特徴を紹介します。
エニアグラム
エニアグラムとは、自分の生まれつきの特性が分かるテストです。9つのタイプから自分にぴったりのタイプが示され、思考や強み、苦手なことなどを教えてくれます。
ホランド理論
ホランド理論とは、適職を診断できるテストです。アメリカの心理学者・ジョン・L・ホランドが提唱したテストとして知られ、働く人のパーソナリティを6つのパターンに分類し、それぞれのパターンに適した仕事を教えてくれます。
ストレングスファインダー
ストレングスファインダーとは、世界中で2,500万人以上が受験をしている性格診断です。約1時間かけて170問以上の質問に答えるテストで、回答が大変なぶん、出てくる結果は納得感が高いと評判です。主に自分の強みが分かるテストですが、向いている仕事の傾向なども教えてくれます。
2、求人票はどこをチェックすればいい?
まずは、次の3つをチェックしてみてください。
- 給料
- 残業
- 休暇
向いている仕事で働けたとしても、その会社がいわゆる「ブラック企業」では心身共に疲弊してしまいます。後悔のない会社に入社するためにも、これからお伝えするポイントに十分に気を付けつつ、求人票をチェックしてみてください。
給料
給料の欄を見る時は「手取り金額」を計算しましょう。実際には社会保険料が20%ほど引かれて支給されるので、求人票に記載の額の80%を一応の目安にすることをおすすめします。
ちなみに「みなし残業代込み」と表記してある場合には注意が必要です。残業代も含んだ額を給料として手渡しますよ、といった給与形態のことですが、多くの給料をもらえる反面、場合によってはかなり忙しい可能性があるからです。
たとえば「1ヶ月40時間分の残業代込み」と書かれている場合、これは基本的にはそれくらいの残業を覚悟してください、といったメッセージとも読み取れます。働いた後にかなり多忙な毎日を送る可能性もあるため、給料の高さだけに目を奪われてしまわないように注意しましょう。
残業
求人票を見る際は、残業時間もチェックしてください。
このとき気を付けたいのが、「全社平均」と記載してある求人票です。なぜなら特定の仕事だけ他の職種の2倍の残業時間、といったことがあり得るからです。
全社平均は、あくまで全ての社員の平均です。志望している仕事の正確な残業時間を知りたい場合には、面接の際や、内定受諾のタイミングなどに採用担当者に質問してみましょう。
休暇
求人票では、休暇の日数もしっかりと確認してください。
厚生労働省が発表したデータによると、日本人の労働者は平均して「約114.7日」の休みを取っています。そのため、まずは平均並みの「115日以上」の休日を取れるかどうかを目安にすると良いでしょう。
参考:厚生労働省|平成31年就労条件総合調査の概況(p.5)
まとめ
「自分に合う仕事が分からない」「自分に合う仕事の見つけ方を知りたい」という方に向けて、具体的な方法を解説をしてきました。
3つのタイプ(会社員 / 就活生 / 正社員未経験)に共通する、仕事の見つけ方のステップをまとめると、下記のとおりです。
- 1. 自己分析をして優先する条件を決める
- 2. 業界や企業を知る
- 3. 実際に確かめる
タイプごとにご紹介した方法を参考に、まずはこの3ステップにチャレンジしてみてください。
「方法論は分かったけれど、自分ひとりではなかなかうまく使いこなせない」という方は、まずは記事内でご紹介した適職診断を試してみたり、就職・転職エージェントなどのプロに相談することから踏み出してみましょう。
あなたが「自分に合う仕事」に巡り合えるよう、心から応援しています!