

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
引きこもりの意味やどのくらいの人が引きこもりになっているのか気になる人も多いのではないでしょうか。近年、引きこもりの人数は増加していると言われていますが、実際にどのような傾向なのか。また引きこもりの特徴や心理、どうして引きこもりになってしまうのか原因についても紹介していきます。引きこもりは長期間続いてしまうと社会復帰することが難しくなりますが、自立支援をしているサービスも存在します。この記事では、引きこもりの意味などの基礎知識から自立するための方法まで一挙紹介していきます。
引きこもりの意味や人数はどのくらい?

近年、引きこもりは大きな社会問題となっており、国も対策に力を入れている分野です。ここでは引きこもりの定義・人数・年齢層など、引きこもりの基礎知識について解説をしていきます。
引きこもりの意味とは
厚生労働省は、引きこもりを「以下の状態が6か月以上続いている状態」と定義しています。
- 仕事や学校に通っていない
- 家族以外との交流がほとんどない
引きこもりに該当する世帯は、現在約32万世帯と推計されています。
引きこもりの人数や年齢層とは
引きこもりの人数や年齢層について、内閣府が出している情報をもとに解説していきます。
引きこもりの人数
内閣府が行った平成30年度の調査によると、引きこもりは全国で61.3万人と推計されています。引きこもりの割合は、生産年齢人口(15〜64歳)のうち1.45%という結果でした。
さらに引きこもりは、以下のように分類されています。
狭義の引きこもり(買い物など、最低限以下の外出しかしない):36.5万人
準引きこもり(趣味に関する用事であれば外出する):24.8万人
平成27年度の調査と比べて、ほとんど外出しない「狭義の引きこもり」の割合が増えていることも、問題とされています。
引きこもりの年齢層
引きこもりの年齢層は、若年層から高齢者まで幅広いです。内閣府が行った平成30年度の調査によると、初めて引きこもりになった年齢は以下の結果でした。
- 15〜19歳:2.1%
- 20〜24歳:12.8%
- 25〜29歳:14.9%
- 30〜34歳:6.4%
- 35〜39歳:2.1%
- 40〜44歳:12.8%
- 45〜49歳:8.5%
- 50〜54歳:8.5%
- 55〜59歳:10.6%
- 60〜64歳:17.0%
- 無回答:4.3%
一昔前は、引きこもりというと「10代・20代の社会問題」と思われがちでした。しかし現代では、引きこもりの年齢層は幅広くなっています。
引きこもりになる原因を紹介
内閣府が行った「引きこもりになったきっかけ」の調査によると、主な原因は以下の3つです。
- 挫折経験
- 人間関係によるストレス
- いじめ
それぞれを順に、詳しく解説していきます。
原因1.挫折経験
1つめの原因は、仕事・学校生活での挫折体験です。以下のような経験から自信が持てなくなり、引きこもりとなった人は多くいます。
- 就職活動が上手くいかなかった
- 受験に失敗した(高校・大学)
また病気になったことを機に、引きこもりになる人もいます。挫折ではないものの「自分の将来に期待できなくなった」という意味では、同様の理由といえるでしょう。
原因2.人間関係によるストレス
2つめの原因は、人間関係によるストレスです。人間関係が原因で引きこもりになる人は、以下のように感じています。
- 職場になじめなかった
- 上手く人付き合いをする自信がなくなった
その結果、人と関わる意味を感じられず「誰とも関わりたくない」と引きこもりになるケースです。
原因3.いじめ
3つめの原因は、職場や学校でのいじめです。いじめが原因で引きこもりになる人の多くは、以下の経験をしています。
- 学校でいじめられて不登校となり、そのまま引きこもりになった
- 職場で上司からいじめられて仕事に行けなくなり、引きこもりになった
いじめを機に、学校や職場に行く意味を考えてしまい、引きこもりとなる人が多いです。
引きこもりの特徴や心理を紹介
引きこもりになる原因は外的なものが多いですが、一方で引きこもりになりやすい性格の人もいます。ここでは、引きこもりの特徴や心理を解説していきます。
引きこもりの特徴
引きこもりになりやすい人の特徴は、大きく以下の3つです。
- 内省的
- 繊細
- 真面目
それぞれ順に、詳しく解説をしていきます。
特徴1.内省的
内省的な人は人間関係に苦手意識のあることが多く、引きこもりになりやすいです。元々、以下のような性格を持った人が、苦手な人と関わったことで引きこもりになるケースが多いです。
- 1人でいることが好き
- 大人数の場で話すのが苦手
- 自分なりの世界観が強い
特徴2.繊細
繊細な人は、より精神的なダメージを受けやすく、引きこもりになりやすいです。
- 人目を気にする
- 自己肯定感が低い
- 環境の変化に弱い
このような人は気疲れすることも多く、ストレスが溜まりやすいです。その結果「人と関わりたくない」「人と関わる意味を感じられない」と思い、引きこもりとなるケースが多いです。
特徴3.真面目
真面目な人は、頑張らないといけないというプレッシャーに耐えきれず、引きこもりになりがちです。
- 悩みを相談できる人がいない
- プライドが高い
こうした特徴を持っている人は、1度学校や職場を休んでしまったことをきっかけに引きこもりとなる人が多いです。
引きこもりの心理
「引きこもりから、なかなか抜け出せない」という人は、以下3つの大きな不安を抱えていることが原因です。
- 人間関係に対する不安
- 社会に対する不安
- 自分に対する不安
以下詳しい解説をしていきます。また後ほど紹介する就職カレッジでは、こういった不安を1つ1つクリアしていけます。
心理1.人間関係に対する不安
1つめの心理は、人間関係に対する不安です。特に、過去に裏切られた経験や嫌がらせにあった人は、人間関係の不安が大きいといえるでしょう。
このような心理状況を抜け出すには、家族以外の人との関わりを持つことが大切です。「自分がいてもいい」そう思える居場所を見つけることで、人間関係に対する不安は少しずつ軽減していきます。
心理2.社会に対する不安
2つめの心理は、社会に対する不安です。特に以下のような体験をしている人は、社会との関わりに強い不安を抱いています。
- 学校になじめず、不登校になった
- 職場でなじめず、仕事をすぐにやめてしまった
このような人は、社会復帰した時に過去と同じようにならないかを不安に思っています。しかし社会に対する不安を解消するには、人間関係に対する不安と同様、社会との関わりを持って居場所を作ることが1番の近道です。
心理3.自分に対する不安
3つめの心理は、自分に対する不安です。挫折を味わって引きこもりになった人は、自分に自信を持てずに悩んでいる人も多いでしょう。このような人が引きこもりから抜け出せない理由は、再び挫折して、できない自分と向き合うのが嫌だからです。「こんな自分が活躍できる環境はあるのか?」といった不安から抜け出せていません。
しかし、行動を起こさずに引きこもっていては、成功体験が得られないため、自信を持つ機会がありません。まずは小さなことからでもいいので、成功体験を積み重ねていきましょう。
引きこもりの自立支援を紹介-就職カレッジ-
引きこもりから自立し、就職を目指す際の手段として、私たちJAICが提供する「就職カレッジ」の紹介をします。特に「これまで正社員経験がなかった人」におすすめのサービスです。なぜなら、就職カレッジには以下の特徴があるからです。
- 就職活動のサポートが1から受けられる
- 自分に合った仕事や企業と出会いやすい
- 就職後に必要なことまで学べる
詳しい特徴を、以下に解説していきます。
特徴1.一から就職活動の準備ができる
就職カレッジでは正社員として就職したいことのない人向けに、1から就職活動の支援を行っています。充実した講座により、就活に必要な以下の内容を一通り学べます。
- ビジネスマナー
- 自己分析
- 企業研究
- 履歴書対策
- 面接対策
1から知識や能力が身につくので、引きこもりやニートで社会経験が全くない人でも、安心して参加できる点が強みです。
特徴2.自分に合った仕事や企業と出会える
就職カレッジでは、自分に合った仕事や企業と出会いやすい環境があります。それは、1日で約20社の未経験者を採用したい企業と出会える「集団面接会」です。1日でたくさんの企業と面接できる分、自分に合った仕事や企業を見つけやすい点が強みです。また、集団面接会には書類選考がなく未経験者の採用が前提のため、これまでの経歴に自信がない人でも堂々と面接を受けられます。
特徴3.就職後も安心!-社会人に必要なビジネスマナーも学べる-
就職カレッジのゴールは、就職だけではありません。「入社後にも満足して長く働けること」を大事にしているため、就職後を見据えて社会人に必要なビジネスマナーも学べる講座が用意されています。社会人として必要なスキルを身につけた状態で就職するため、入社後定着率も91%と圧倒的な高さです。また入社後にも安心して社会人生活を送れるよう、専任のアドバイザーにいつでも相談できるなどのアフターフォローも充実しています。
まとめ
以上、20〜30代の将来に悩んでいる引きこもりの人に向けて、引きこもりの基礎知識から自立する方法までを解説しました。引きこもりは長期化するほど就職が困難になるので、早めの行動が大切です。しかし、決して1人で頑張る必要はなく、外部の頼れる専門家やサービスを頼るのも効果的です。私たちJAICの就職カレッジでも、引きこもりから正社員就職までのサポートを得意としておりますので、よければ情報収集に活用してください。

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