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引きこもり女性が抱える悩みとは?女性ならではの問題点について

引きこもり女性が抱える悩みとは?女性ならではの問題点について

引きこもりとなる人は、女性よりも男性に多いイメージを持っていませんか?実は引きこもり女性は見過ごされがちなことが多く、女性ならではの問題も抱えているのです。女性が引きこもりになる原因を知って、対策を練っていきましょう。

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女性の引きこもりの割合は意外と多い

女性の引きこもりの割合は意外と多い

引きこもりの定義は、次の3つをすべて満たしている状態とされています。

  • 仕事や学校に行っていない
  • 家族以外の人と交流がほぼない
  • 6か月以上ほとんど自宅から出ずに生活している

多くの引きこもり調査では男女比が7:3くらいと「引きこもりは男性に多い」という結果になっています。しかしこれには賛否両論の意見があり、否定側の意見は「女性の引きこもりは表面化しにくいため、実際はもっと多いはず」というものです。女性の引きこもりが表面化しにくいというのは、今の日本社会において女性が家にいることはさほど珍しくないからでしょう。その最たる例は専業主婦です。

こうした背景から、実際には女性の引きこもりの割合は世間が思っている以上に多いと予想されます。以下引きこもり女性を支援するコミュニティ「ひきこもりUX会議」による調査をもとに、引きこもり女性の実態について解説します。

回答総数:361

平均年齢:37.7歳(最年少15歳、最高齢60歳)

女性が引きこもりになった原因

女性が引きこもりになった原因の大半は「対人関係の恐怖(約80%)」です。特に男性との関係がきっかけで対人恐怖となった人が圧倒的でした。具体的には以下のような事例です。

  • 男性との付き合い方が分からなくなった
  • 性犯罪や性被害に遭った
  • DVを受けた

特に性犯罪や性被害、DVなどは強いトラウマ体験となるため、1度でもこうした経験をしてしまうと、そのまま引きこもりとなってしまう人は多いです。しかし同時に「人と交流したいですか?」という質問に「はい」と答えた人は約77%もいます。現在引きこもりとなっている人の大半は「本来なら人と交流したい」と思っているようです。

女性の引きこもり期間

次に、女性の引きこもり期間について解説します。女性の引きこもり期間で特に注目すべき結果は、以下の項目です。

5年以上:約50%

10年以上:約25%

このデータから予想されることは「1度引きこもりになると長期化しやすい」ということです。女性の引きこもりは専業主婦と混同されやすく、支援を受けにくいことが原因といわれています。

女性が引きこもりになって起こる問題

女性が引きこもりになることで起こる、大きな問題点は以下の2つです。これらは男性においても当てはまることですが、女性の方がより深刻といえます。

健康リスク

1つめの問題点は、健康リスクです。具体的には次のようなリスクがあります。

  • 生活習慣病にかかりやすくなる(心疾患や脳血管疾患など)
  • 運動機能の低下(骨の強度や筋力が落ちる)
  • メンタルヘルスの低下(うつ病や認知機能低下など)

外出することで、ある程度の運動量が確保できます。例え車移動だとしても、家に引きこもっている人よりは身体を使っています。厚生労働省のデータでは、普段運動習慣がない人でも、仕事の通勤などで1日平均6000歩ほどは歩くといわれています。外出によって有酸素運動がなされ、生活習慣病や運動機能の維持につながるのです。

そして引きこもっていることは、精神的にもよくありません。引きこもりでない人からは「引きこもって生活できるなら、楽でいいよね」と心ない言葉を言われることもあるようですが、当の本人は非常に苦しい毎日を過ごしています。理由は社会参加できていないことに大きなストレスを感じるからです。引きこもった結果さらにメンタルが病み、うつ病や認知機能低下などの疾患を発症する人もいます。

対人関係への苦手意識が増す

2つめの問題点は、対人関係の苦手意識が増すことです。人と関わっていない期間が長くなると、どのように人と関わったらいいのかを忘れてしまいます。その結果、次のような悪循環が起こります。

  1. 人との関わり方が分からなくなる
  2. 就職先の選択肢が限られる
  3. 人間関係が家族だけになる

こうして、だんだん家族以外の人間関係が疎遠になっていくのです。

女性の引きこもりのうち4分の1は主婦である

女性の引きこもりのうち4分の1は主婦である

引きこもり女性を支援するコミュニティ「ひきこもりUX会議」の調査によると「女性の引きこもりのうち、4分の1は主婦である」というデータが出ています。

内閣府が行った調査結果で、引きこもりとなっている人を年齢別で見ると下記のとおりです。

15〜39歳:54万1000人

40〜64歳:61万3000人

今や主婦のような中高年層で引きこもりとなる人が増えています。主婦が引きこもりとなる主な原因は、以下の4つです。

周りとの関わりが減る

原因の1つめは、周りとの関わりが減ることです。主婦は家事や育児など、どうしても家の中での活動が多くなりがちだからです。

独身の頃はよく一緒に遊んでいた友達も、お互い家庭を持つとなかなか会うタイミングがなくなります。そのような時期に家族との関係性が悪くなると、精神的につらい状況に追い込まれます。しばらく会っていない友達には連絡もしづらく、相談できる相手もいないという状況から引きこもりになる可能性が上がるのです。

しかしこの状況は、端から見ると「専業主婦」とも見えます。「引きこもり」という扱いをされないことから、支援を受けづらいことも問題といえるでしょう。

生きがいを感じづらい

原因の2つめは、生きがいを感じづらいことです。主婦は家事活動全般を担っていることが多いですが、家事だけでもやることはたくさんあります。

  • 料理と洗い物
  • 買い物
  • 掃除
  • 洗濯
  • 育児

これらすべてをやろうと思うと、相当な時間を費やします。しかし家事活動は具体的な成果が見えづらいため「自分のしていることに生きがいを感じづらい」といった人は多いのです。

一方起業して働いている人の場合、大変なことも多いですが、成果も目に見えやすいです。そのため、達成感や充実感は味わいやすいでしょう。

主婦の中でも、以下の人は生きがいを失って引きこもりになりやすいので要注意です。

  • 出産前まで仕事に力を入れていた人
  • 周りの女性と比較しがちな人

女性にとって社会復帰がしづらい

原因の3つめは、女性は社会復帰しづらいことです。働く女性に関する調査を見ると、このようなデータがあります。

出産後に正社員として復職した人:約25%

出産後に年収300万円以上の仕事に復職した人:約12%

このように出産後に社会復帰している女性はまだ少数で、仕事と子育ての両立は簡単ではないといえるでしょう。問題なのは、この中に「社会復帰したくてもできなかった」女性が多く含まれていることです。社会復帰したいができないことに自信をなくし、引きこもりとなる人もいます。

更年期による身体の不調

原因の4つめは、更年期による身体の不調です。引きこもりとなる人は40代の主婦に多いですが、それは女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下により身体の不調を感じやすくなるからです。具体的には次のような症状が現れます。

  • 頭痛
  • 腰痛
  • 肩こり
  • めまい
  • 食欲不振
  • イライラ感
  • 不安感
  • 不眠

更年期は、これだけたくさんの症状が出る可能性を秘めています。このタイミングで身体や精神が不調となり、引きこもりとなる人は多いです。

女性が引きこもる時期は2つ

女性が引きこもる時期は2つ

ここでは女性が引きこもりを経験しやすい時期について紹介します。具体的には、以下2つのタイミングで引きこもりを経験する人が多いです。

思春期

1つめの時期は「思春期」です。元々多感な時期のため、人からの評価がとても気になります。このような時期に他人から強く批判されるなど、トラウマとなるできごとが重なって引きこもりになる人は多いです。この時に頼れる人がいない場合は、特に引きこもりになる可能性が高く要注意です。

思春期の頃に引きこもりになるかどうかは、家族関係が強く関係しています。まだ精神的には未熟なため、家族のサポートが大切になるからです。

  • 威圧的な態度で接する
  • 挫折体験を責める
  • 子どもの人格や能力を否定する

親がこのような態度で接していると、思春期の子どもはどのように振る舞っていいか分からず、引きこもりになるケースが多いです。逆に対人関係に悩んでいたとしても、家族関係が良好であれば現実と向き合おうという姿勢に変わり、引きこもりになる可能性は下がります。

就職したての時期

2つめの時期は「就職したての時期」です。学生から社会人になるタイミングは大きな変化の時期で、変化に気持ちがついていけないことも多いからです。

特に社会人になりたての頃は分からないことも多く、自分に自信をなくしがちでしょう。そんな時に以下のような思いから、引きこもりになる人は多くいます。

  • 上司からパワハラを受けて、どうしていいか分からない
  • 優秀な同期がいて、ついできない自分と比較してしまう
  • 思い描いていた社会人生活と現実に、強いギャップを感じる

もしこのようなことが原因で引きこもりとなってしまった場合、ますはアルバイトでもいいので、少しでも社会との関わりを作ることが大切です。人は環境次第で過ごしやすさが大きく変わるので、まずは自分に合う環境で働くことを第一に考えてみましょう。

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ABOUT US

池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。元・三菱経済研究所研究員。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」