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引きこもりから脱出するには?【引きこもる原因も5つ解説】

引きこもりから脱出するには?【引きこもる原因も5つ解説】

「引きこもりからどうやって脱出すればいいんだろう……」と悩んでいませんか?この記事では、引きこもってしまう原因とともに、脱出のためのヒントをお伝えします。まずは、今回のような記事を読むだけでも大きな一歩です。焦らず、ご自身のペースで読み進めてみてください。

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そもそも引きこもりとは

そもそも引きこもりとは

引きこもり脱出について解説する前に、まずは引きこもりの定義や現在の状況、ニートとの違いについて、まずはご紹介します。

引きこもりの定義と現状

厚生労働省「ひきこもり施策について」の定義によると、引きこもりとは「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」のことを指すとされています。

さまざまな要因がその背景にあると考えられますが、その要因は「精神疾患の有無」によって大きく二分することが可能です。

まずは統合失調症などの精神疾患、または発達障害などが原因となり、周囲と摩擦が生じることで引きこもってしまうケースが挙げられます。一方で対人関係の問題などが引き金となり、社会参加が難しくなってしまうケースも多く、これは「社会的ひきこもり」と呼ばれることもあります。

引きこもりのいる世帯数は全国で約32万世帯にのぼるなど、大きな社会問題のひとつに数えられていますが、近年、ひきこもりの高齢化・長期化が指摘されています。

内閣府「若者の生活に関する調査報告書2016.」と、内閣府「生活状況に関する調査報告書2019」を見てみると、具体的には、15~39歳では約54万1千人が引きこもり状態にあるといわれるのに対し、40~64歳は約61万3千人とおよそ7万人多く、さらに「ひきこもり期間」は7年以上が半数を占めていることがわかります。

ニートとの違い

引きこもりと似た言葉に「ニート」がありますが、両者の意味は異なります。

そもそもニートとは「若年無業者」を指す言葉で、一般的には次の6つの条件を満たす人がニートとされています。

  • 15〜34歳
  • その月の最後の1週間に少しも仕事をしておらず、日雇いや短期バイト等含め一切働いていない
  • 求職活動をしていない
  • 学生ではない
  • 有給・無給を問わず、家業の手伝いをしていない
  • 家事に専従する専業主や家事手伝いなどではない

ここでポイントとなるのが、ニートには「15〜34歳」と年齢の定義があること、そして「働く意思がない」ということです。そのため、たとえば現在は働いていなくても、「35歳で働く意思のある人」の場合には厳密にはニートとは言いません。

一方で引きこもりとは、前述したように「半年以上自宅に引きこもり、積極的な社会参加をしていない人」を指す言葉です。つまりニートと違って年齢層のしばりがなく、「半年以上」という期間、そして「社会参加の有無」が引きこもりかどうかのポイントとなります。

ここまでの話をまとめると、ニートと引きこもりの違いは次のとおりです。

  • ニート:15~34歳の若年者で、働く意思がまったくない人
  • 引きこもり:半年以上にわたり、人との交流が非常に狭い範囲に限られている人

なお、実際にはニートの半数以上が引きこもり状態にあるとされ、両者が同じような意味として混合して使われるケースも少なくありません。

引きこもりが起きる原因

引きこもりが起きる原因

引きこもりが起きる原因はそれぞれですが、主に以下が原因となって、自宅や部屋から出られなくなることがあります。引きこもりになる原因として考えられるものを5つ、ご紹介します。

病気

病気が原因となり、引きこもってしまう人は少なくありません。特に「精神障害」が引きこもりの背景となっているケースは多く、厚生労働省発表の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」によると、主に次のような障害が指摘されています。

  • 適応障害
  • 不安障害
  • 気分障害
  • 強迫性障害
  • パーソナリティ障害
  • 統合失調症

こうした障害を持っている人は心が傷つきやすい傾向にあり、対人関係になかなか自信が持てません。そのため周囲との接触を過度に避けるようになり、結果として引きこもってしまうケースが多いのです。

なお、はじめはストレスを避けようと家に閉じこもっていた人が、「マイナスのことばかり考えてしまって将来に希望が持てない」「動く気力すら起きない」と感じ、精神障害を二次的に発症してしまうケースも確認されています。

就職活動がうまくいかなかった

就職活動がうまくいかず、引きこもってしまう人も少なくありません。

たとえば50社受けて、全ての企業から不採用の通知が届いた場合、どうしても「自分自身の能力や人間性が否定された」と思ってしまいがちです。結果的に「社会に自分は必要とされていない」と悩み、家から出ないという選択を取ってしまう人が多いのです。

また、目指していた業界や企業から内定を取れず、志望度の高くない企業に入社することになった場合にも引きこもってしまうリスクが潜んでいます。この場合、期待していた仕事や職場ではないことから、モチベーションがどうしても上がりません。

そのうえで上司からの厳しい叱責や、長時間労働が重なった場合には心が悲鳴を上げ、そのまま出社できない……といった状態になるケースもあるのです。

職場に馴染めなかった

職場にうまく馴染めず、引きこもってしまう人もいます。

たとえば、いわゆる「ブラック企業」に入社してしまったことで過度な残業を強いられ、職場に行けなくなってしまった人は珍しくありません。また、自分に向いていない仕事、そして相性の合わない上司のもとで働いたことで職場にうまく適応できず、退職を選び、そのまま働く意欲が湧かず引きこもってしまう人もいます。

このように、職場に馴染めずに引きこもる人は多く、なかでも前述のように40~64歳の約61万人もの人が引きこもりを“選択”しているという事実は、引きこもり問題の根深さを表しています。

過重労働に耐えきれずに自主退職を選んだ人、役職者としてのプレッシャーや責任に耐え兼ねて「働かない」という選択を選んだ人など、その背景はさまざまです。そして、40~64歳は若者に比べて転職先が限られている現状もあることから、仕事探しがうまくいかず、諦めにも似た気持ちから引きこもってしまう人もいます。

不登校(小学校・中学校・高校)

不登校をきっかけに、そのまま引きこもってしまうケースも目立ちます。


そもそも不登校と引きこもりは似た言葉ですが、不登校に関しては文部科学省「不登校の現状に関する認識」で、次のような定義を示しています。

不登校の定義

「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」

そして不登校は、主に小学校・中学校・高校の児童生徒であることが前提とされます。一方で、引きこもりの場合には年齢の区別は特にないこと、そして「6カ月以上」という期間が定義づけられていることが特徴です。

以上のことを簡単にまとめると、不登校と引きこもりの違いは次のとおりです。

  • 不登校:小中高の児童生徒のなかで、病気や経済的事情以外で年間30日以上欠席している子
  • 引きこもり:半年以上にわたり、人との交流が非常に狭い範囲に限られている人(年齢は問わない)

不登校のまま卒業・中退し、そのまま引きこもってしまうケースも一定数あります。

受験に失敗した(高校・大学)

高校受験や大学受験の失敗をきっかけに引きこもってしまう人も少なくありません。

そして受験に失敗した場合、主に次のような流れで周りとの接触を過度に恐れるようになるといわれています。

  1. 受験に失敗して自信を失う
  2. 自信の喪失が自己否定につながる
  3. 自己否定が原因で周りと関わるのが恐くなる

まず、受験に失敗して自信をなくしてしまう人の多くは「勉強を頑張ってきたタイプ」です。

たとえば親や親せきからの期待を背に、志望校合格に向けて寝る間も惜しんで勉強を続けてきた子が合格にあと一歩手が届かず、「自分はダメな人間なんだ……」と落胆してしまうケースは珍しくありません。

こうした子の場合、周囲からの理解やサポートが得られないと「自分には価値がない」と自己否定につながってしまうことも多く、「自分なんて周りに認められるはずがない」といった強い思い込みにより、結果として人を避け続ける道を選んでしまうのです。

引きこもりから脱出するために

引きこもりから脱出するために

「引きこもりを脱け出したい気持ちはあるけど、なかなか一歩を踏み込めない……」こうした気持ちを抱いている人も少なくないでしょう。動く気力が湧かず、でも動かなきゃ、といったジレンマのなかで戦っている人も多いかもしれません。こうしたなかで引きこもりを抜け出すためのヒントを、4つお伝えします。

目標は小さく

「引きこもりを脱出しよう」と大きな目標を掲げる必要はありません。いきなり高い目標を掲げるのは、何の準備もなしに絶壁をのぼるようなものです。途中で疲れ果て、結局は下に降りることになります。

一方で多少遠回りでも、周りを見渡せば頂上につながる“徒歩のルート”が見つかるはずです。たとえば図書館に週1回行くだけでも、大きな一歩です。難しい場合には「家のまわりを1周する」といった目標でも構いません。

小さな目標をクリアしていくと、自分に自信がついていきます。まずは1歩、1歩、自分にできることから始めていきましょう。

焦らない

引きこもり脱出に、焦りは禁物です。「家族の目が気になるから早く抜け出したい」「早く働かないと……」と焦る気持ちは十分理解できます。しかしたとえ抜け出せたとしても、自分の気持ちに整理がついていないままでは、また引きこもってしまう可能性があります。

大切なのは、引きこもりから脱出しようと考えることではなく、「この先引きこもらないためにはどうすればいいんだろう?」と考えを転換することです。

まずは焦らず、引きこもらないためのアクションにも目を向けてみましょう。

相談相手を見つける

人に頼っても大丈夫です。相談をすることで道が開けた例は、いくらでも見つかります。

そもそも、たとえ引きこもっていない人であっても、自分だけで生きていくのは不可能です。誰もが、誰かに支えられて生きています。支えられたら、次は誰かを支える立場に回ってあげる。こうして、社会は回っていきます。

今は、誰かを支えることは考えなくても大丈夫です。これまで誰かに支えられてきて、今度はあなたを支えたいと考えている人がきっと見つかります。自分だけの力だけでなく、誰かの力を借りることも考えてみましょう。

失敗を肯定する

失敗は、すり傷のようなものです。たとえば、自転車を練習したときのことを思い出してみてください。はじめは、誰も乗れないところからのスタートです。転んで、足をすりむき、ヒリヒリと痛い記憶もよみがえってくるかもしれません。

でも、そうしたいくつものキズを経て、「漕いでいる」という意識をせずとも自転車に乗れるようになります。

一方で「失敗しないために自転車を漕ぐにはどうしたらいいだろう」と考えていたら、いつまでたっても自転車には乗れません。なぜなら「自転車に乗る」という成功を手にいているうえで、失敗はつきものだからです。

失敗の先に成功があることを、まずは信じましょう。あのときの「キズ」があったからこそ、今の自分がいる。こう思えたとき、少しだけ世界が広がって見えてくるはずです。

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ABOUT US

池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。元・三菱経済研究所研究員。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」