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23歳ニートは手遅れではない!就職できる理由とおすすめ職種を紹介

23歳ニートは手遅れではない!就職できる理由とおすすめ職種を紹介


20代前半のニート状態にある人のうち、男性40.7%、女性51.8%が1年以内に社会復帰を果たしているため、23歳ニートでも決して手遅れではありません(※)。20代前半は成長性や柔軟性を評価されやすく、仕事経験がなくても正社員として採用されるケースも多々あります。

この記事では「23歳ニートが就職できる理由」を解説しつつ、おすすめの職種も5つ紹介します。

ニートからの就職活動のコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

※ 出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-|図表3-18 1年前「無業・非家事非通学・無配偶で卒業者」(非求職無業+求職者)であった者の現状」p.105

23歳ニートでも就職できる理由

20代前半ニートの約4割(※1)が社会復帰しているため、23歳ニートでも就職は可能です。過去の経歴ではなく「ポテンシャル」が評価されやすいことに加え、新卒枠で応募できる可能性があることも理由の一つです。

20代前半でニート状態にあった人のうち、約5人に1人は1年後に正社員として働いているという調査結果もあります。23歳の採用では人柄や将来性を重視する企業が多く、社会人経験がなくても正社員として採用されるケースも少なくありません。

約2社に1社(※2)が既卒者を「新卒枠」で受け入れていることからも、23歳ニートは就職をあきらめる必要はないでしょう。

※1 出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-|図表3-18 1年前「無業・非家事非通学・無配偶で卒業者」(非求職無業+求職者)であった者の現状」p.105

※2 出典:マイナビ「2026年卒企業新卒採用予定調査|既卒者採用について」p.126

1. 20代前半ニートの約4割が社会復帰している

20代前半で無職状態にあった人のうち、男性は40.7%、女性は51.8%が1年以内に社会復帰しているため、23歳ニートでも就職は可能です。

労働政策研究・研修機構の調査によると、20代前半でニートだった人の約20%が1年後には正社員として働いています。つまり5人に1人は、安定した職に就いているのです。

パートやアルバイト、派遣を含めると4割以上の人が働き口を見つけているため、23歳ニートであっても就職できるチャンスは十分にあるでしょう。

▼1年前に無職状態にあった人の1年後の状況

20~24歳(男性)20~24歳(女性)
正社員20.6%22.7%
パート・アルバイト11.8%16.6%
派遣2.8%2.7%
契約・嘱託・その他雇用3.8%7.0%
役員・自営業主・自営手伝い0.4%1.2%
家事等が主で有業1.3%1.6%
(計)40.7%51.8%

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-|図表3-18 1年前「無業・非家事非通学・無配偶で卒業者」(非求職無業+求職者)であった者の現状」p.105

2. ポテンシャルを高く評価される

23歳は「今後の成長」を期待されやすいため、働いた経験がなくても採用されるチャンスがあります。

多くの企業は、20代前半の若者を「柔軟性があり、これから伸びる人材」と考えており、過去の経験よりも人柄や将来性を重視しています。

また、23歳ニートは良い意味で“社会に染まっていない”ため、「新しい環境にスムーズに適応してくれるはず」と考える企業も少なくありません。

このように、23歳という若さは「成長を期待できる人材」としてポテンシャルを評価されやすいため、たとえニートであっても就職できる可能性があるのです。

3. 新卒枠に応募できる場合がある

53.2%(※)の企業が既卒者を「新卒枠」で受け入れているため、23歳ニートでも就職をあきらめる必要はありません。

既卒:学校を卒業(中退)してから概ね3年以内で、正社員経験がない人
新卒:在学中で、卒業を予定している学生

新卒採用は「社会人経験がない人」が前提の採用のため、特別なスキルや実績がなくても応募できることが大きなメリットです。

たとえば22歳で大学を卒業後、そのまま働かずにニートになった人は既卒に当てはまります。つまり学校を卒業・中退したとしても、新卒枠に応募できるチャンスが残されているのです。

※出典:マイナビ「2026年卒企業新卒採用予定調査|既卒者採用について」p.126

23歳ニートが抱えやすい不安と対処法

23歳ニートの方の中には、経歴やスキルに自信を持てず、人間関係やフルタイム勤務に不安を感じている方も少なくありません。

アピールできる経験がない場合は学生時代の話でもOKです。23歳は人柄や意欲などが採用で重視されるので、専門スキルがなくても深く落ち込まないようにしましょう。

働き始めた後に人間関係をうまく築けるか不安な人は、サポステの「コミュニケーション講座」への参加がおすすめです。

いきなり週5日働くのは負担が大きい場合は、単発バイトや短時間勤務から始め、正社員就職を少しずつ目指していくという方法もあります。

1. アピールできる経歴やスキルがない

23歳でニートだとアルバイト経験がない人も多く、履歴書や面接で何をアピールすればいいんだろう…と不安を感じる人は少なくありません。

「社会で役に立つ専門スキルを持っていない」「パソコンスキルにも自信がない」と悩む人も多く、こんな自分を採用してくれる会社なんてないよね…と落ち込んでしまう人もいます。

このようにアピールできる経歴やスキルがないと感じることから、就職活動に踏み出せない23歳ニートは多いのです。

対策:学生時代の経験を思い出す

ゼミ活動や文化祭の準備、部活やサークルなども立派なアピール材料になるので、アルバイト経験がない場合は学生時代の経験を伝えましょう。

たとえば「部活で部員をまとめた」「文化祭で企画を担当した」といったエピソードを伝えることで、協調性や企画力を示せます。

また、23歳に対しては人柄やポテンシャルを評価してくれる企業が多く、入社後の研修で業務に必要な知識やスキルを学べることもあります。

現時点で実務経験やスキルがなくても大きな問題はないため、まずは学生時代の経験を振り返りつつ、その経験をもとに自分の強みをアピールしましょう。

2. 人間関係が不安

家族以外と顔を合わせない日が続くことで、人間関係の不安が増していく23歳ニートも多くいます。

働き始めると初対面の人と会話をする場面が多くなるため、職場でうまく話せるかな、年上の先輩とうまくやっていけるかな…と考え、気持ちが沈んでしまうこともあるでしょう。

特に人間関係が原因でニートになった人にとって「多くの人と一緒に働くこと」はハードルが高いため、就職活動になかなか踏み切れないケースもよく見られます。

対策:サポステの講座を受ける

人間関係の不安を減らせるため、コミュニケーションに苦手意識がある人は「サポステ」を利用してみましょう。

サポステは15~49歳を対象とした就職支援機関で、利用者は「コミュニケーション講座」に無料で参加できます。

▼「コミュニケーション講座」の内容(例)
  • 自分の気持ちの上手な伝え方
  • コミュニケーションの実践練習
  • 参加者みんなでフリートーク

参加者の多くは会話に不安を抱えている人なので、ニートの方でも安心して参加できます。無理なく取り組めるプログラムも用意されているので、人付き合いに自信が持てない人はサポステを活用してみましょう。

参考:サポステ「コミュニケーション講座

3. フルタイムで働けるか不安

ニート期間が続くと体力や生活リズムの面で自信が持てなくなり、フルタイム勤務に不安を覚える人もいます。

朝早く起きて遅刻せずに通勤できるかな、週5日休まずに働き続けられるかな…と考え、正社員として働くことにプレッシャーを強く感じてしまうのです。

ニート生活と正社員生活には大きなギャップがあり、空白期間が長くなるほど自分が働く姿をイメージしにくくなります。結果として、就職活動をためらってしまう人も多いのです。

対策:単発のアルバイトから始める

1日や数日だけの仕事であれば負担も少なく、生活リズムも整えられるので、フルタイム勤務が不安な方は単発のアルバイトから始めてみましょう。

たとえば「タイミー」のように1日単位の案件が掲載されているサイトでは、商品の梱包作業や、飲食店の洗い場担当など、特別なスキルがなくてもできる仕事に応募できます。

小さなステップを重ねることで、「自分にもできるかもしれない」という自信が生まれます。フルタイム勤務に不安がある人は、いきなり正社員を目指すのではなく、まずは単発の仕事をこなしていく中で“働く感覚”を徐々につかんでいきましょう。

23歳ニートが就職するメリット

23歳ニートが就職するメリットは、経済的に自立できることや、将来の年金額が増えることです。自分の趣味に気兼ねなくお金を使えるようになることも利点といえるでしょう。

親の援助に頼っていると、お金の面で窮屈さを感じやすいものです。一方、自分で稼ぎ始めれば自分の判断で好きなものを購入できるので、生活の自由度が高まります。

会社員は厚生年金に加入できるため、ニート期間が続く場合に比べると将来受け取れる年金が増える点も見逃せないポイントです。

この先の仕事の選択肢が広がることや、社会的信用が高まることもメリットとして挙げられるでしょう。

1. 経済的に自立できる

働いて収入を手にすると生活費を親に頼らずに済むようになり、家賃や食費などを自分で全てまかなえるようになる可能性もあります。

23歳ニートの方の中には、「親に迷惑をかけている」といった後ろめたさを感じている人も多いものです。その点、自分で給料を稼げるようになるとこうした“罪悪感”から解放され、精神的にも安定しやすくなります。

このように就職して自立した生活を送れると、お金の不安が減るだけでなく、心理的な面でも良い影響があるのです。

2. 将来の年金が増える

会社員として働くと「厚生年金」に加入できるため、将来の年金額が増える可能性があります。

年金は「国民年金」と「厚生年金」の2種類があり、無職の場合は「国民年金」のみですが、働き始めると「国民年金+厚生年金」に加入できます。

年金は長く働くほど積み立てが増える仕組みのため、早めに就職するほど老後にもらえる年金が増えることも特徴です。たとえば23歳から働き始めれば、国民年金に加え、およそ40年分の厚生年金を積み立てられます。

このように、若いうちから働き始めると将来のお金への不安を減らせる点も、23歳ニートが就職するメリットといえるでしょう。

3. 趣味などに費やせるお金が増える

就職すると自由に使える収入が手に入るため、趣味や好きなことに気兼ねなくお金を使えるようになります。

親に生活を支えてもらっていると、遊びや買い物に使うお金を出してもらうことに引け目を感じてしまう人も少なくないでしょう。

その点、自分で収入を稼げるようになれば、推しのライブに行く、バイクを買って遠くまで一人旅に出かけるといった行動も可能になります。

このように「自由に使えるお金」を持てることも、就職の大きなメリットの一つです。

4. この先の仕事の選択肢が広がる

仕事を通して手にした経験は自分の“武器”になり、将来の選択肢を広げることにもつながります。

たとえば23歳で事務職として働き始め、パソコン操作や書類作成、社内外とのやり取りといった実務経験を3年間積んだとします。すると、こうした経験を活かせる経理や総務といった別の仕事に未経験から挑戦できる可能性が出てくるのです。

このように「次のステップ」につながる経験を早く積めることも、23歳ニートが就職する大きなメリットです。

5. 社会的信用が高まる

働き始めると「支払い能力がある人」として認められるため、社会的信用が高まります。

社会的信用が高まると、次のようなメリットがあります。

  • 賃貸契約の審査が通りやすくなる
  • クレジットカードの審査が通りやすくなる
  • 自動車や住宅のローンを組めるようになる

ニート期間中は契約面で制限を受けやすいですが、就職することでこうした手続きがスムーズに進むことも多いものです。

このように生活の選択肢が広がる点も、23歳ニートが就職するメリットといえるでしょう。

23歳ニートにおすすめの職種

23歳ニートの方には、ポテンシャルを重視した採用が多い営業職やITエンジニアがおすすめです。人手不足が深刻で「未経験OK」の求人が多い介護職や施工管理、一人で黙々と仕事を進めやすいトラック運転手も検討してみましょう。

たとえば営業職は特別な資格や経験がなくても始められる求人が多いため、仕事経験がないニートの状態から正社員として働き始めるケースも珍しくありません。

介護職は高齢化が進む日本において今後も需要が続くため、仕事がなくなるリスクが低く、体力のある20代前半は多くの施設・事業所で歓迎されています。

1. 営業職

営業職は「ポテンシャル重視」の採用が多いため、23歳ニートにおすすめです。

仕事内容は、自社の商品やサービスをお客様に提案し、契約につなげることです。

営業職は特別な資格や専門知識がなくても始められる業務が多く、未経験者の採用も活発です。この先の成長性などが評価基準になることも多いため、仕事経験がない23歳ニートでも採用されるチャンスは十分にあります。

また、営業の仕事を通して身につくコミュニケーション力は、あらゆる業界や職種で求められる汎用性の高いスキルです。そのため23歳の早いうちに習得しておけば、将来の転職やキャリアチェンジの際にも役立つでしょう。

平均年収618.3万円
役に立つ資格・営業士
・ファイナンシャル・プランナー
向いている人・主体的に行動できる人
・相手の立場で考えられる人
・目標達成意欲が高い人

出典:厚生労働省「広告営業 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

2. ITエンジニア

ITエンジニアは慢性的な人材不足が続いているため、23歳ニートにおすすめです。

システムやアプリの開発、運用、保守など幅広い業務を担いつつ、開発プロジェクトを円滑に進めることが主な仕事です。

IT業界は人手不足が深刻なため、文系・理系を問わず多くのIT企業が未経験者を採用しています。プログラミングスクールなどで基礎的なスキルを身につけたあと、そのスクールの紹介で正社員として就職する20代も珍しくありません。

ITエンジニアの仕事はリモートワークと相性が良く、チャットやオンライン会議が中心のため、人間関係に不安がある人でも働きやすい仕事といえるでしょう。

平均年収574.1万円
役に立つ資格・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
向いている人・新しいことを学ぶのが好きな人
・変化に柔軟に対応できる人
・オンライン上でのやり取りが得意な人

出典:厚生労働省「システムエンジニア(受託開発) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

3. 介護職

介護職はこの先も安定して働ける可能性が高いので、23歳ニートにおすすめです。

仕事内容は、高齢者や障害のある方の生活を支援し、食事や入浴、移動などの手助けをすることです。

高齢化が進む日本では介護人材不足が特に深刻で、介護職の需要はますます高まると考えられます。多くの介護施設は未経験者やブランクが長い人も積極的に採用しており、体力がある20代前半は歓迎されやすい傾向にあります。

福祉業界は景気に左右されにくいため、仕事がなくなる心配が少ないこともポイントです。一定の収入が継続的に手に入る可能性が高いため、就職後に自立した生活を安定して続けたい23歳ニートの方は介護職を検討してみましょう。

平均年収376万円
役に立つ資格・介護福祉士
・介護職員初任者研修
向いている人・聞き上手な人
・体力がある人
・気遣いができる人

出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

4. 施工管理

施工管理は「若さ」や「やる気」が採用で重視される傾向にあるため、23歳ニートにおすすめです。

仕事内容は、建設現場で工事の進行を管理し、安全性や品質などをチェックすることです。

建設業界は人手不足が深刻なこともあり、ポテンシャル重視で未経験者を採用する企業も少なくありません。建設現場に何度も出向くなど体力が求められる仕事のため、20代前半の「若さ」は就職の際に大きな強みになります。

平均年収は641.6万円と、未経験から挑戦できる仕事の中では比較的高めです。入社後に「施工管理技士」などの資格を取得すれば資格手当が追加で支給されることもあるため、安定した収入を得たい23歳ニートの方にもぴったりです。

平均年収641.6万円
役に立つ資格・施工管理技士
・建築士
向いている人・体力に自信がある人
・ストレス耐性が高い人
・細部まで注意を払える人

出典:厚生労働省「建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

5. トラック運転手

トラック運転手は運転免許さえあれば応募できる求人が多いため、23歳ニートにおすすめです。

荷物を目的地まで安全に届けることが主な仕事で、1日で複数回の配送を行う短距離輸送や、6時間以上トラックを走らせて荷物を運ぶ長距離輸送などがあります。

普通自動車免許で運転できるトラックもあるため、未経験の募集も活発です。体力があることは前提ですが、学歴や過去の職歴は重視されない傾向があるため、経歴に自信がない方でも挑戦しやすい仕事といえるでしょう。

運転中は基本的に一人なので、自分のペースで黙々と取り組める仕事や、人間関係のストレスをそこまで感じずに済む仕事を探している23歳ニートの方にも向いています。

平均年収491.9万円
役に立つ資格・普通自動車免許
・準中型免許
向いている人・体力に自信がある人
・忍耐力がある人
・方向感覚に優れている人

出典:厚生労働省「トラック運転手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

23歳ニートの就職活動のコツ

23歳ニートでも応募できる求人が見つかりやすいので、まずは「未経験OK」の求人を中心に探しましょう。空白期間の過ごし方を答えるときは前向きな説明を意識するのも効果的です。

求人サイトなどには「未経験OK」「未経験歓迎」といった検索条件が用意されているので、社会人経験がない方はこうした条件を設定しつつ、求人を検索してみましょう。

「ニート期間中は何もしていませんでした」とだけ答えると評価が下がってしまうので、「正社員としての生活に備えるために、現在は毎朝決まった時間に起きるようにしています」など、就職に向けた努力を伝えることも大切です。

1.「未経験OK」の求人を探す

仕事経験がなくても採用される可能性があるので、23歳ニートの方は「未経験OK」や「未経験歓迎」といった記載がある求人を探しましょう。

即戦力として経験者を採用したい企業も多い一方で、仕事経験がなくても人柄や成長性などを評価して正社員として採用する企業も多くあります。職種でいうと営業や介護、施工管理、業界でいうと飲食や小売、物流系の業種が未経験者を広く受け入れています。

ニート期間が長く、社会人経験が少ない23歳でも就職のチャンスは十分にあるので、まずは「未経験OK」と書かれた求人に応募してみましょう。

2. 空白期間は前向きに説明する

就職意欲をアピールできるので、ニート期間の過ごし方は前向きに説明することが大切です。

面接では「空白期間の過ごし方」を聞かれることが多いですが、このとき気をつけたいのが「何もしていませんでした」とだけ答えることです。これだと働く意欲がないと受け取られかねず、評価が下がってしまいます。

そこで意識したいのが、「ニート期間=就職のための準備期間」として話すことです。

▼「空白期間」の回答例

卒業後は正直なところ何にもやる気が起きず、生活が不規則になっていました。しかし友人が社会で活躍している姿を見て「自分も変わらないといけない」と感じ、現在は生活リズムを整えるために毎朝決まった時間に起き、体力をつけるために散歩を習慣化するなどの取り組みを続けています。

就職に向けた取り組みを伝えることで、「働くこと」への意識の高さをアピールできます。

どんな小さなことでも構わないので、空白期間について聞かれたときは就職に向けて努力していることを話しましょう。

3. 目標や夢を交えてアピールする

「この人は長く働いてくれるだろう」と思われると評価が高まるため、面接では目標や夢を話すことも意識してみてください。

23歳ニートの方は「嫌なことがあれば逃げてしまうかもしれない」というイメージをどうしても持たれがちなため、「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」と思われることがあります。

こうした企業側の不安を払拭するには、成し遂げたい目標や夢を語り、「それに向けて努力する姿勢」を示すことが大切です。

▼回答例(ITエンジニアを志望している場合)

入社後はプログラミングスキルを基礎から磨き、先輩に頼らず業務をこなせるようになりたいです。資格取得などの学習を進めつつ、将来的にはチームをリードし、新規システム開発を担える人材を目指します。

このように入社後の展望を語ることで、採用担当者は「長く活躍してくれるはず」と期待してくれます。ニートの採用では「長続きするか」が重視されるため、目標や夢をしっかりと伝えるようにしましょう。

4. 無料の就職支援サービスを使う

専門家のアドバイスを受けつつ内定獲得を目指せるので、特に就職活動が初めての23歳ニートの方は就職支援サービスを利用してみましょう。

たとえば「わかものハローワーク」は35歳未満のサポートに特化しており、ニートやフリーターからの正社員就職の支援実績が豊富です。

「就職エージェント」を使うと、履歴書の添削や模擬面接などの選考対策に加え、自分に合った求人の紹介や、企業との面接日程の調整なども全て無料でサポートしてくれます。

“就職のプロ”のサポートを受けることで効率的に就活を進められるだけでなく、「精神的な支え」も手に入ります。一人で就職活動を進めるのが不安な23歳ニートの方は、無料の就職支援サービスの利用も検討してみましょう。

まとめ

23歳は社会的には若く、新しいことを柔軟に吸収してくれる、体力もあるという点で、多くの業界・企業で歓迎される年齢です。

実際、営業職や介護、IT系職種など、社会人未経験の20代前半の採用が活発な仕事も多くあります。

まだまだ“手遅れ”と呼べる年齢ではないので、まずは就職に向けて少しずつ準備を進めていきましょう。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」