「資格なしでもできる仕事を知りたい」と思っていませんか?この記事では、資格不要でできる仕事を紹介するとともに、資格なしの仕事をするメリットも紹介しています。これを読めば、スキルや知識に自信がない人でも仕事探しを前向きに進められることでしょう。
- 資格なしでも稼げる仕事はたくさんある!資格がいる仕事の方が少数派
- 資格なしで「未経験OK」「安定した稼ぎがある」「女性向き」の仕事をそれぞれ紹介!
- 仕事探しのコツは「絞りすぎない」「キャリアプランを考える」「転職サービス活用」
この記事の目次
資格なしで稼げる仕事なんて、本当にあるの?
結論からお伝えすると、資格なしでも稼げる仕事は多く存在します。むしろ、資格が必要となる仕事のほうが少ないのです。
たしかに「業務独占資格」と呼ばれる、その資格を持っていないと行えない仕事があることも事実です。たとえば、弁護士をはじめとする士業や、薬剤師、美容師といった仕事ですね。しかし、それは数ある仕事のなかのほんの一部。多くの仕事は、特別な資格がなくても行えるものがほとんどです。
ちなみに仕事によっては、資格があることが有利に働くこともあります。「簿記1級」を持っていると、経理職への転職などで評価されることもあるでしょう。ただ、仕事で有利に働くからといって、経理部で働くすべての人が簿記1級を持っているわけではもちろんありません。むしろ、資格を取得するだけでは学ぶことのできない、「現場経験」や「対人スキル」といったもののほうが評価される場面も多くあるのです。
資格なし・未経験でも稼げる仕事
資格なしでも稼げる仕事は、多く存在します。そして、そのなかには未経験者を多く募集している仕事も少なくありません。
そこでここからは、資格不要かつ、未経験でも稼ぎやすい仕事を3つ紹介します。
具体的には、以下のとおりです。
- 営業
- エンジニア
- 医療事務
では、それぞれの仕事について紹介します。
営業
営業職は、資格がなくてもできる仕事です。
営業職というと、飛び込みやテレアポによる「新規開拓営業」をイメージする人も多いと思いますが、既に取引のある顧客を回る「ルート営業」、問い合わせしてきた見込み顧客に対してアプローチする「反響営業」、資料請求をしてくれた見込み顧客に対して電話でアプローチする「インサイドセールス」など、種類は様々です。
営業職の平均年収は300万円~400万円とされています。中には、不動産業界など、新規開拓営業で成約時に多額のインセンティブが支給され、年収1,000万円を超える場合もあります。
営業職ではお客さまとの信頼関係が重要であり、親身に相手の話を聞き、お客さまの立場に立った提案で信頼を得るコミュニケーションスキル、製品や業界に対する知識力などのスキルなどが必要です。
ただし、製品や業界に対する知識は入社後に身につけることがほとんどのため、未経験の求人が多く、未経験者でも目指しやすい仕事です。
営業は数字で結果がわかるために評価制度が整っている会社が多いのも特徴です。
エンジニア
エンジニアも、資格がなくても稼ぐことができる仕事です。
具体的にはITエンジニアを指すことが多く、Webサイトの設計や開発、ネットワーク・セキュリティのシステム構築など多岐にわたり、求人の種類が豊富です。
平均年収は500万円台となっており、ヘッドハンティングやフリーランスなどチャンスも多く、キャリアアップも目指しやすい仕事です。
一見すると「資格がないとできないのでは?」と思うかもしれませんが、ITの世界は、日々すごいスピードで変化しているため、エンジニアの仕事の大枠が分かっている人、つまり「Webの世界の変化に対し柔軟に対応できる人」が評価されます。
未経験からでもエンジニアになることは可能です。しかしこの場合、開発に必要な「言語」などを学び、素直に周囲のアドバイスを受け止めて業務を行う姿勢など、仕事に対する意欲が評価対象となります。
医療事務
医療事務も、資格が不要な仕事のひとつです。
医療事務とは、病院をはじめとする医療機関で事務を行う仕事のこと。具体的には、医療費の計算、また保険者への診療報酬の請求を主に行います。
「医療」と名前についていると資格が必要な気もしてしまいますが、そのようなことはありません。保険制度や、レセプト業務(診療報酬に関わる業務)などに対する専門知識は必要とされますが、どれも業務のなかで学べるものばかり。つまり資格がなくても、医療事務として働くことができるのです。
ちなみに、医療事務の仕事を一度でも経験すると、どこの病院に転職しても困らないスキルを身につけることができます。「復帰後も働き先が見つかりやすい仕事」として、特に出産を控えている女性など、仕事を離れなければいけない女性からの人気も高い仕事です。
資格なしで安定した稼ぎがある仕事
資格なしで、かつ安定して稼げる仕事も多く存在します。安定して稼げるということは、長く働ける環境があり、世間のニーズも高い仕事であると言えます。
そこでここでは、資格なしで安定して長く稼げる仕事を3つ紹介します。
具体的には、以下のとおりです。
- 介護職
- 接客業
- 事務職
では、それぞれの仕事について紹介します。
介護職
介護の仕事のなかにも、無資格で行える仕事があります。たとえば、「生活援助」と呼ばれる仕事もそのひとつ。老人ホームのなかで食事を準備したり、洗濯を行ったりすることが主な仕事ですが、これらを行ううえで特別な資格はいりません。
「介護福祉士」など、介護業界には資格がたくさんありますが、現実は資格がなくても行える仕事がほとんど。高齢化社会が加速する日本にあって、介護職の人材が慢性的に不足していることから、無資格者や未経験者をむしろ積極的に募集している介護施設も少なくないのです。
接客業
資格がいらない仕事として、接客業も挙げられます。
具体的には、アパレルショップの定員や、受付などの仕事ですね。これらの仕事は、お客さまに寄り添い、ときにサポートする仕事。専門的な知識は必要なく、むしろ相手を不快にさせない言葉遣い、立ち振る舞いといった点が重視されます。逆にいうと、こうした所作ができれば、特別な資格を必要とせずとも稼げる仕事といえるのです。
事務職
事務職も資格がいらない仕事です。
「営業事務」や「受付事務」など、様々な種類の事務職がありますが、基本的にはパソコン操作さえできれば仕事をすることができます。ただし、単にパソコンができればいいということではなく、電話や窓口応対、営業のサポートなどで社内、社外の人間関係を円滑に進めることができる人が求められます。
平均年収は300万円台とされており、企業によって業務内容に大きな違いがないため、一度身に着けたスキルをどこでも生かすことができます。
また、資格なしでも応募できることから求人に対する競争率は高いので、秘書技能検定やパソコン検定、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)といった資格を持っていると、選考を有利に進めることができるでしょう。
女性におすすめの資格なしで稼げる仕事
ここでは、女性にとくにおすすめの、資格なしでも稼げる仕事を紹介します。育児による時短勤務や有休取得などに配慮してくれる働きやすい仕事もあるので、参考にしてください。
具体的には、以下のとおりです。
- エステティシャン
- 美容部員
- ネイリスト
- 医療事務
- コールスタッフ
- 保育補助
- 歯科助手
では、それぞれの仕事について紹介します。
エステティシャン
エステティシャンは資格なしで稼ぐことができます。
お客さまが抱えている肌や体の悩みをカウンセリングし、脱毛、美白、痩身、リラクゼーションなどの施術を行う仕事です。
平均年収は350万円前後とされていますが、店舗によって様々。また、将来的に独立開業も目指すことができ、自宅兼店舗を構えるエステティシャンもいます。
未経験から資格なしでも働くことが可能です。施術のテクニックや店舗で使用している機械・化粧品の知識など、エステティシャンに必要なスキルは働きながら身に付けていくものと考えられているためです。そのため、働きながら美容に関するスキル・知識を高めることができ、綺麗になりながら稼ぎたいと思う女性におすすめの仕事です。
美容部員
美容部員は資格なしで稼ぐことができます。
百貨店や専門店で化粧品の販売、商品のディスプレイや在庫管理、店頭の清掃なども業務として行います。
平均年収は300万円程ですが、売上に応じたインセンティブがある店舗もあり、将来的にエリアマネージャになれば年収も大きく向上します。
特別な資格は不要で、お客様とのコミュニケーションスキルが重要になります。ブランドの商品知識を高め、きめ細やかな対応を行うことが、お客さまの獲得や売上向上に繋がります。
美容に興味があってコスメが好き、お客さまを綺麗に導くやりがいや楽しさを味わいたいという方には特におすすめです。
ネイリスト
ネイリストも資格なしで稼げる仕事です。
具体的には、ジェルネイル等のデコレーションを施す「ネイルアート」、爪の形を整えたり爪のトラブルケアをする「ネイルケア」など、お客様の爪に関する要望や悩みを解決する仕事です。
平均年収は約300万円ですが、近年、ネイルサロンの需要は男女問わず高まっており、人気の店舗ではこれ以上稼ぐケースや求人数も増加しています。
ネイリストに必要なスキルは、細かな作業も苦にならない器用さ、流行をいちはやく取り入れるアンテナの高さが必要です。
他の職種よりも設備投資や店舗スペースにおいての初期投資が少なく済むため、将来的に独立開業を目指す事もできるでしょう。
医療事務
前述のとおり、医療事務は資格がなくてもでき、かつ稼げる仕事のひとつです。
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、医療事務(その他の一般事務従事者)の平均年収は300万円以上となっており、電話応対事務員、受付事務員などと比較すると年収は高くなります。
給与 (所定内給与額) | 年間賞与・ その他の特別給与額 | |
---|---|---|
医療事務(その他の一般事務従事者) | 281,400円 | 853,400円 |
受付・案内事務員 | 216,900円 | 380,200円 |
電話応接事務員 | 242,600円 | 294,100円 |
さらに、医療機関は社会にとって必要不可欠なため景気に左右されにくく、転職の際に同職種であれば即戦力として働くことができるため、経験を積むことでキャリアアップも望めます。
医療事務には国家資格はなく、すべて民間資格で難易度も高くありません。育児の合間に勉強をし資格を取得し、子育てが落ち着いてから仕事を探すことも十分に可能です。
コールスタッフ
コールスタッフも、特に資格は不要で稼げる仕事です。
具体的には、大手企業から委託された企業が多く、電話を通じてお客様の問い合わせ対応を行う仕事です。
平均年収は約340万円であり、経験を経てスーパーバイザーやセンター長になると、400万円~500万円以上になることもあります。
コールスタッフに必要なスキルは、電話を通じて声だけで相手の感情を判断し、適切な応対を行うコミュニケーション能力です。慣れないうちは難しく感じるかも知れませんが、様々なお客さまの対応を行っていくうちに、ケースに応じた電話応対の最適解が見つかってくるでしょう。
最近はリフレッシュルームや、女性専用のパウダールームなどを設置し、女性に配慮された環境づくりを行っている会社も増えています。
人と話すことが好きという人はもちろんですが、デスクワークが中心となるので、体力が必要な仕事が苦手という人にもおすすめです。
保育補助
子どもが好きな人は、保育補助の仕事も検討してみましょう。保育補助とは、主に保育士のサポートをする仕事のこと。
保育士になるには「保育士免許」が必要ですが、保育補助はあくまでサポートが仕事のため「保育士免許」を取得する必要がありません。
現在、どの保育園も人手不足に悩まされています。そこで「救世主」ともいえる存在が、保育補助。子どものサポートは楽なことばかりではありませんが、今後も需要が伸びることが確実なことから、この先も働き先に困らない仕事ともいえます。ちなみに、保育士免許取得のサポートをしてくれる保育園も増えています。
「保育士をいきなり目指すのはちょっと……」という人は、まずは保育補助を経験し、自分に向いていると判断した時点で保育士を目指してみるのもひとつの方法といえるでしょう。
歯科助手
歯科助手も資格が不要で稼げる仕事です。
具体的には、患者さんの受け付けや予約管理、治療の準備など、歯科医や歯科衛生士のサポートを行い、歯科業務が円滑に進むようサポートする仕事です。
平均年収は280万円前後。歯科医や歯科衛生士は国家資格が必要ですが、歯科助手は国家資格が不要で、未経験から採用されやすいのも大きな特徴。日本歯科医師会などが認定する民間資格が多く、キャリアアップも目指すことができます。
歯科助手はサポートが必要なところに臨機応変に対応する必要があるため、臨機応変に動ける人、また、作業を正確に行う必要があるため、几帳面で作業が丁寧な人はぜひ目指してみましょう。
資格なしの仕事探しのポイント
ここまで資格なしで稼げる仕事を紹介してきました。しかし、いざ探そうとした時、「何をポイントに選んだらいいか分からない…」と悩む人も多いと思います。
ここでは、資格なしの仕事を探す際のポイントを紹介します。
業界や職種を絞りすぎない
業界や職種は絞り過ぎないようにしましょう。「この業界の、この職種に就きたい!」とあまりに固めすぎてしまうと選択肢が狭くなり、選考の機会も減ってしまうためです。
「人と接することが好き」であれば、先ほど紹介した接客業、エステティシャン、美容部員など様々な職種があります。興味がない職種と思っていても、いざ調べてみると意外と興味が湧いてきて、「実は天職だった」というケースもよくあります。
自分のやりたいことと仕事内容に対する適性も考慮しながら、幅広く探すよう心がけましょう。
キャリアプランを考える
将来のキャリアプランを考えた上で、仕事を探しましょう。
キャリアプランを考えずに仕事を探してしまった場合、業務内容にやりがいを感じず、ギャップに苦しむことになってしまいます。
「経験を積んで転職できるキャリアを歩みたい」、「女性が働きやすい制度が整っている会社で働きたい」など、目先の条件だけではなく、自身のやりたいことやその会社で得られる経験や環境も調べながら、仕事を探してみましょう。
転職サービスを活用する
未経験から資格なしで働ける仕事を探す場合、ハローワークや転職サイト、転職エージェントなどの転職サービスを活用するのがおすすめです。
ハローワークや転職サイトは、未経験から資格なしで働ける仕事が多く掲載されており、様々な求人を選ぶことができます。
求人を何を基準に選んでいいかが分からない、自身の適性を客観的に判断してほしいという方は、転職エージェントを利用しましょう。私たちジェイックも転職エージェントですので、適性が活かせる仕事、やりたい仕事、そしてなりたい将来像から、その人にあった求人を紹介します。応募の際には書類の添削や面接のアドバイスも行いますので、1人で悩みながら就職・転職活動をせず、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
資格なしの仕事は、「のびしろがある仕事」ともいえます。
たとえば、前述したとおり、保育補助の仕事には保育士免許がなくとも就くことができます。この場合、保育の仕事が自分に向いていると思えば、保育士免許取得を目指す道も見えてくるでしょう。もし向いていないと思えば、別の仕事に移ることも比較的容易にできます。保育補助の仕事で培った「サポート力」などがあることで、別の領域で人をサポートする仕事にも挑戦しやすくなるからです。
つまり、資格なしの仕事に就くことは、自分自身の将来のキャリアを広げられることを意味します。一方で、保育士免許を一度でも取得してしまうと、なかなかその仕事を辞めることはできません。資格取得のために掛かった時間やお金を考えると、辞めることをもったいなく感じてしまうこともあるからですね。
もちろん、資格があることで行える仕事もあるため、資格を取得することが一概に悪いこととはいえません。しかし、長い苦労の末に資格を取得したあとに、「この仕事に自分は向いていない…」と感じてしまうと、仕事を楽しめなくなることも。そのため、「何がなんでもこの仕事がしたい!」という職業が決まっていないは、資格取得を目指すのではなく、まずは資格がなくても働ける仕事に就くことをおすすめします。
その仕事を行うなかで、経験やスキル、知識、そして自分にとっての向き不向きといった感触を得ることができれば、それらは次のステップに向かうための大きな「糧」となるのです。
「資格なしでの仕事」に関するよくある質問
資格なしでも就職できる仕事としては、営業やエンジニア、接客や介護などの職業が挙げられます。仕事に役立つ資格があれば入社後に取得し、給料アップなどを目指すことも可能です。
就職に役立つ資格なしの場合、正社員就職できるか心配という方もいるでしょう。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、自分の強みを活かして就職するためのアドバイスをさせていただくことが可能です。ぜひ一度ご相談ください。