

※1. 2018/2/1~2018/7/31の当社研修参加者の内、当社が把握している就職決定者の割合
※2. 2005/5/1~2020/4/30の弊社主催の面接会参加人数
※3. 調査期間:2021年9月17日~9月19日(日本コンシューマーリサーチ)
「資格なしでもできる仕事を知りたい」と思っていませんか?この記事では、資格不要でできる仕事を紹介するともに、資格なしの仕事をするメリットも紹介しています。これを読めば、スキルや知識に自信がない人でも仕事探しを前向きに進められることでしょう。
資格なしでも稼げる仕事はある

結論からお伝えすると、資格なしでも稼げる仕事は多く存在します。むしろ、資格が必要となる仕事のほうが少ないのです。
たしかに「業務独占資格」と呼ばれる、その資格を持っていないと行えない仕事があることも事実です。たとえば、弁護士をはじめとする士業や、薬剤師、美容師といった仕事ですね。
しかし、それは数ある仕事のなかのほんの一部。多くの仕事は、特別な資格がなくても行えるものばかりです。
ちなみに仕事によっては、資格があることが有利に働くこともあります。「簿記1級」を持っていると、経理職への転職などで評価されることもあるでしょう。
しかし、仕事で有利に働くからといって、経理部で働くすべての人が簿記1級を持っているわけではもちろんありません。むしろ、資格を取得するだけでは学ぶことのできない、「現場経験」や「対人スキル」といったもののほうが評価される場面も多くあるのです。
資格なしで稼げる仕事
資格なしでも稼げる仕事は、多く存在します。そしてそのなかには、未経験者を多く募集している仕事も少なくありません。
そこでここからは、資格不要かつ、未経験でも稼ぎやすい仕事を6つ紹介します。
具体的には、以下のとおりです。
- Web系エンジニア
- 営業
- 接客業
- 医療事務
- 介護職
- 保育補助
では、それぞれの仕事について紹介します。
その1.Web系エンジニア
Web系エンジニアとは、Webサイトの設計や開発を行う仕事で、資格がなくても稼ぐことができる仕事です。
一見すると「資格がないとできないのでは?」と思うかもしれませんが、資格は必要ありません。なぜなら、「実務経験」が重視される仕事だからです。
Webの世界は、日々すごいスピードで変化しています。そのため、たとえIT系の資格の勉強をしたとしても、そこで学んだ知識が使えないものとなってしまうことも少なくありません。
そこで、知識よりも経験が重視されるのです。経験があることで、Web系エンジニアの仕事の大枠が分かっている人、つまり「Webの世界の変化に対し柔軟に対応できる人」として評価されます。
ちなみに、未経験からでもWeb系エンジニアになることは可能です。しかしこの場合、開発に必要な「言語」などを学び、自身でWebサイトをつくっているなど、仕事に対する意欲が評価対象となります。
その2.営業
営業も、資格不要で稼げる仕事の代表格です。
営業は、自社商品を顧客に売ることが主な仕事。そこで特に大切になるのが、コミュニケーション力や行動力です。
これらの力は、資格を取得したからといって手に入るものではありません。もちろん、自社の商品を販売するために、商品知識などを勉強する必要はあります。
しかし、「資格取得」と「商品知識を学ぶこと」は別物。自主的に勉強し、実際に働きながらコミュニケーション力などを高めていけば、営業として特別な資格が必要となることはないのです。
その3.接客業
資格がいらない仕事として、接客業も挙げられます。具体的には、アパレルショップの定員や、受付などの仕事ですね。
これらの仕事は、お客さんに寄り添い、ときにサポートする仕事。専門的な知識は必要なく、むしろ相手を不快にさせない言葉遣い、立ち振る舞いといった点が重視されます。
逆にいうと、こうした所作ができれば、特別な資格を必要とせずとも稼げる仕事といえるのです。
その4.医療事務
医療事務も、資格が不要な仕事のひとつです。
医療事務とは、病院をはじめとする医療機関で事務を行う仕事のこと。具体的には、医療費の計算、また保険者への診療報酬の請求を主に行います。
「医療」と名前についていると資格が必要な気もしてしまいますが、そのようなことはありません。
保険制度や、レセプト業務(診療報酬に関わる業務)などに対する専門知識は必要とされますが、どれも業務のなかで学べるものばかり。
つまり資格がなくても、医療事務として働くことができるのです。
ちなみに、医療事務の仕事を一度でも経験すると、どこの病院に転職しても困らないスキルを身につけることができます。
「復帰後も働き先が見つかりやすい仕事」として、特に出産を控えている女性など、仕事を離れなければいけない女性からの人気も高い仕事です。
その5.介護職
介護の仕事のなかにも、無資格で行える仕事があります。たとえば、「生活援助」と呼ばれる仕事もそのひとつ。
老人ホームのなかで食事を準備したり、洗濯を行ったりすることが主な仕事ですが、これらを行ううえで特別な資格はいりません。
「介護福祉士」など、介護業界には資格がたくさんありますが、現実は資格がなくても行える仕事がほとんど。
高齢化社会が加速する日本にあって、介護職の人材が慢性的に不足していることから、無資格者や未経験者をむしろ積極的に募集している介護施設も少なくないのです。
その6.保育補助
子どもが好きな人は、保育補助の仕事も検討してみましょう。保育補助とは、主に保育士のサポートをする仕事のこと。
保育士になるには「保育士免許」が必要ですが、保育補助はあくまでサポートが仕事のため「保育士免許」を取得する必要がありません。
現在、どの保育園も人手不足に悩まされています。そこで「救世主」ともいえる存在が、保育補助。
子どものサポートは楽なことばかりではありませんが、今後も需要が伸びることが確実なことから、この先も働き先に困らない仕事ともいえます。
ちなみに、保育士免許取得のサポートをしてくれる保育園も増えています。
「保育士をいきなり目指すのはちょっと……」という人は、まずは保育補助を経験し、自分に向いていると判断した時点で保育士を目指してみるのもひとつの方法といえるでしょう。
資格なしでは働けない仕事
資格なしでも働ける仕事は世の中にたくさんある一方で、「資格がないと働けない仕事」も存在します。
特に以下の仕事は、資格がないと働くことができません。
- 弁護士
- 医師
- 薬剤師
- 美容師
では、それぞれの仕事について見ていきましょう。
その1.弁護士
弁護士は、資格がないと働くことができない仕事です。原則として「司法試験」という最難関の試験に合格しないと、弁護士として名乗ることはできません。
さらに、相手に損害賠償を請求する、裁判所に代理人として出廷する、などは弁護士のみに認められた仕事。
このように、特定の業務を行える資格のことを「業務独占資格」と呼びます。
弁護士のほかには、公認会計士や税理士なども業務独占資格のひとつです。これらの仕事は、人の権利やお金、健康などを守る大切な仕事。
そのため、高度な知識を持った人しかその仕事を行うことができず、その証明として「資格」が必要とされるのです。
その2.医師
医師になるためにも、資格が必須です。
まずは医学部で学び、「医師試験」に合格、そのうえで研修医として2年間経験を積む必要があるなど、医師になるためには多くのステップを踏まなくてはいけません。
資格取得のための連日に及ぶ猛勉強、高度な医療技術の習得など、医師免許取得のためには苦難の連続も待ち受けています。
しかし、こうした高いハードルが設けられているのは、人の命を扱う大切な仕事であるからこそ。
また、医師免許を保有している人にしかできない仕事を行うことで、大きなやりがいを感じている医師も少なくありません。
資格を取得するためには、血のにじむような努力が必要なこともあります。しかし資格を取得した後には、ほかの人が得られない経験や体験を積むことができる、といったメリットもあるのです。
その3.薬剤師
薬剤師も、資格が必要となる仕事です。
「業務独占資格」のひとつで、調剤業務は薬剤師でないと行うことができません。
また、第一類医薬品の販売者や、薬局の管理者を名乗るためにも薬剤師の資格を所有していることが必要となります。
薬剤師になるためには、6年制の薬学部を卒業した後に、「薬剤師国家試験」に合格しなければいけません。決して簡単な道ではありませんが、薬剤師になれば、働き先には困ることがないという大きなメリットも。
全国の薬局や病院、製薬企業内の研究職など、薬剤師が活躍できるフィールドはとても広いのです。
大変な道のりの先に安定が待っている仕事として、今も昔も、薬剤師資格は多くの人気を集めています。
その4.美容師
美容師も、資格がないと就けない仕事のひとつです。
日本には美容室が25万店以上あると言われていますが、そこで働く美容師は必ず「美容師免許」という国家資格を取得しています。
ちなみに美容室の数は、コンビニの数の4倍以上。それだけ美容師の数も多いことを意味しますが、誰でも美容師になれるわけではないのです。
美容師免許を取得するためには、「美容師養成施設」を卒業する必要もあります。
美容師試験の合格率は約90%と高くなっていますが、専門学校を修了する必要があるなど、すぐに取得できる資格とはいえません。
また、理容師になるためにも国家資格を取得する必要があり、こちらの資格は「理容師免許」と呼ばれます。
いずれにしても刃物を扱う仕事には違いないことから、特別な技能を持っていると認められた人でないと、美容師にも理容師にもなることができないのですね。
「資格なしでの仕事」に関するよくある質問
資格なしでも就職できる仕事としては、営業やエンジニア、接客や介護などの職業が挙げられます。仕事に役立つ資格があれば入社後に取得し、給料アップなどを目指すことも可能です。「資格なしで稼げる仕事」も参考にしてみてください。
資格なしで正社員就職に成功したい方におすすめなのが、ジェイックの「就職カレッジ」です。資格なしなど自分の経歴や職歴に自信がない方でも、自分に合った企業で長期的に活躍するために支援します。就職講座や書類選考なしの面接会に参加できますので、ぜひお申込みください。
就職に役立つ資格なしの場合、正社員就職できるか心配という方もいるでしょう。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、自分の強みを活かして就職するためのアドバイスをさせていただくことが可能です。ぜひ一度ご相談ください。
「資格なしでは働けない仕事」にもある通り、医師や薬剤師などの医療系、弁護士などの士業系、保育士や美容師などのサービス業系の仕事は、資格なしではできない仕事です。ただし看護助手や保育補助など、無資格でもできる仕事もあります。
資格なしでの仕事はのびしろがある
資格なしの仕事は、「のびしろがある仕事」ともいえます。
たとえば、前述したとおり、保育補助の仕事には保育士免許がなくとも就くことができます。この場合、保育の仕事が自分に向いていると思えば、保育士免許取得を目指す道も見えてくるでしょう。
一方で向いていないと思えば、別の仕事に移ることも比較的容易にできます。
保育補助の仕事で培った「サポート力」などがあることで、別の領域で人をサポートする仕事にも挑戦しやすくなるからです。つまり、資格なしの仕事に就くことは、自分自身の将来のキャリアを広げられることを意味します。
一方で、保育士免許を一度でも取得してしまうと、なかなかその仕事を辞めることはできません。資格取得のために掛かった時間やお金を考えると、辞めることをもったいなく感じてしまうこともあるからですね。
もちろん、資格があることで行える仕事もあるため、資格を取得することが一概に悪いこととはいえません。
しかし、長い苦労の末に資格を取得したあとに、「この仕事に自分は向いていない……」と思ってしまうと、仕事を楽しめなくなることも。
そのため、「何がなんでも働きたい!」という仕事がない人は、資格取得を目指すのではなく、まずは資格がなくても働ける仕事を行うことをおすすめします。
その仕事を行うなかで、経験やスキル、知識、そして自分にとっての向き不向きといった感触を得ることができれば、それらは次のステップに向かうための大きな「糧」となるのです。

こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい