
ニート期間が長くても、職務経歴書の提出は必要です。
たとえ正社員としての職歴がなくても、職務経歴書は「これまでの過ごし方」や「これから働きたいという意欲」を企業に伝えられます。
この記事では、ニート期間がある方向けに、職務経歴書の基本的な考え方から空白期間の伝え方、自己PRのコツ、実際に使える見本までわかりやすく解説します。
「職歴がなくて書けることがない」「どう伝えればいいかわからない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ニートでも職務経歴書の提出は必要?
ニートでも職務経歴書の提出は必要です。
正社員の経験がなくても、これまでの取り組みや今後の目標を伝える手段として、職務経歴書は十分に活用できます。
例えば、アルバイトやボランティア、資格取得の勉強、家事や介護など、働いていなかった期間にも取り組んできたことがあるはずです。
そうした経験も、あなたの姿勢や人となりを伝える大切な情報になります。
企業から職務経歴書の提出を求められていなくても、あらかじめ用意しておくと安心です。
きちんと準備ができている様子が伝われば、意欲のある人だと良い印象を持たれやすいでしょう。
ニート歴がある人の職務経歴書の書き方4選
ニートの方が職務経歴書を書く際は、伝え方を工夫しましょう。
「空白期間があるから書けることがない」と悩む方も多いかもしれませんが、伝え方を工夫すれば、これまでの経験や就業への意欲をしっかりとアピールできます。
ここでは、ニート期間がある方に向けて、職務経歴書の書き方を4つのポイントに分けて紹介します。ご自身の状況に合わせて活用してみてください。
1. 卒業してニートになった方の職務経歴書の書き方
学校卒業後、就職せずにしばらくニート期間を過ごした方に向けて、職務経歴書の書き方を紹介します。
1-1.職務要約
職務要約では正社員としての職歴がなくても、大学や専門学校で学んだこと、興味を持って取り組んだ分野の要点を押さえてまとめるのがおすすめです。
特に、専攻分野やゼミ活動などは伝えやすいでしょう。
また、アルバイトや資格の勉強、スキル習得などの経験があれば、たとえ小さなことでも「社会に出るために準備していた」と伝わるように記載します。
1-2.職務経歴
就業期間 | 職務内容 |
---|---|
〇〇年〇月~現在 | 家庭の事情により職歴なし |
職務経歴は「職歴なし」と書くだけでなく、ニートになった理由や背景、空白期間中にどのような取り組みをしていたかを簡潔に伝えることが大切です。
例えば、次のような内容を職務経歴欄に書くと、前向きな印象を与えられるでしょう。
- 家事手伝い(家業のサポートなど)
- 家庭の事情(介護・育児など)
- ケガや病気の療養
- 資格取得のための勉強
- ハローワークや就労支援サービスの利用
空白期間に前向きな行動が見られれば、職歴がなくても評価されやすくなります。
1-3.生かせるスキル・知識
- 基本的なPC操作(Word・Excelの入力、簡単な表作成)
- 自主的に学んだビジネスマナーや電話応対の知識
生かせるスキル・知識は、資格がなくても日常生活の中で身につけたスキルがあれば十分アピールできます。
現在勉強中の資格がある場合は「〇〇資格の取得に向けて勉強中」「〇年〇月に取得予定」などと記載しておくと効果的です。
1-4.自己PR
ブランクの期間中、自分にできることから始めようと考え、ビジネスマナーやPC操作を独学で学んできました。未経験からのスタートになりますが、学ぶ意欲と誠実な姿勢を持って、少しずつでも成長しながら貢献していきたいと思っています。
自己PRでは空白期間をどのように過ごし、何を学び、どんな努力をしてきたかを前向きに伝えましょう。
働いていない期間がある場合でも、伝え方によってはマイナスをプラスに変えることが可能です。
例えば、留学やボランティア活動に取り組んでいた場合は、その経験を通して得た語学力やコミュニケーション力などをアピールできます。
社会とのつながりを持ちながら積極的に行動していた姿勢は、空白期間を埋めるだけでなく、あなたの強みとして十分に評価されるでしょう。
2. フリーターからニートになった方の職務経歴書の書き方
ここでは、フリーターを辞めてからニートになった方に向けて、職務経歴書の書き方を解説します。
2-1.職務要約
大学卒業後は飲食業界にて接客やレジ対応、在庫管理などを経験。約2年間フリーターとして勤務し、その後は家庭の都合により一時的に離職しておりましたが、現在は問題なく勤務できる環境が整っております。これまでの実務経験を活かし、安定して業務に取り組みたいと考えています。
職務要約は、フリーター時代の仕事内容を簡潔にまとめ、空白期間の理由と現在の意欲をあわせて伝える姿勢が大切です。
過去に働いた実績のある方は、就業期間や業種、業務内容などをできる範囲で入れ込むと説得力が増します。
2-2.職務経歴
就業期間 | 職務内容 |
---|---|
〇〇年〇月〜〇〇年〇月 | 株式会社〇〇(飲食チェーン) 【担当業務】 ホール接客やレジ簡単な調理補助清掃業務など、お客様に合わせた柔軟な対応を心がけ、社員と協力して店舗運営にも積極的に関わっていました。 |
アルバイト経験も立派な職務経歴です。
実際にどんな業務を担当したのか、何を意識して働いていたのかを書きましょう。
責任感や協調性、丁寧さなどが伝わるように表現すると良い印象を与えられます。
数字や具体的な成果があれば、より効果的です。
2-3.生かせるスキル・知識
- 接客の現場で身につけたコミュニケーション力
- 在庫管理や発注作業を通して養った正確さと責任感
- マニュアルをもとに業務を覚えるスピードと応用力
- 保有資格:普通自動車運転免許(AT限定)〇〇年〇月取得
生かせるスキル・知識は、アルバイトや個人の経験でも、実務に活かせる内容であれば十分アピール可能です。
「コミュニケーション力」など他の仕事でも活かせそうなスキルを習得していると示せば、企業から興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
2-4.自己PR
私は、まわりの状況に合わせて柔軟に動くことや、地道に努力を続けることが得意です。フリーター時代には、忙しい時間帯でも落ち着いて対応する力を身につけ、スタッフ同士で声をかけ合いながら効率的に仕事を進めていました。退職後は就業から離れていましたが、その間も生活習慣の見直しやPCスキルの向上に取り組んできました。今後はこれまでの経験を活かし、組織の一員として少しでも貢献していけるよう努力してまいります。
自己PRでは過去のアルバイト経験と、空白期間中の行動や学びをつなげて書くと、継続性や誠実さが伝わりやすくなります。
「できなかったこと」よりも「その中で何をしてきたか」「今どうしたいか」に焦点を当て、前向きな意欲をしっかり表現しましょう。
3.大学中退後ニートになった方の職務経歴書の書き方
ここでは大学中退後、就職せずニートになった方に向けて、職務経歴書の書き方をご紹介します。
3-1.職務要約
〇〇年に〇〇大学〇〇学部を中途退学。 学業の継続が難しくなり大学を中退いたしました。その後は自分を見つめ直す時間ととらえ、社会復帰に向けて少しずつ準備を進めております。自分と向き合ってわかった強みと生活の中で身につけたスキルを活かしながら、長く働きたいと考えております。 |
職務要約では中退の事実は正直に伝えつつ、それをどう受け止め、どのように立て直そうとしているのかを前向きに書きましょう。「自分の意思で進路を見直した」と伝えれば、よりポジティブな印象を与えられます。
3-2.職務経歴
就業期間 | 職務内容 |
---|---|
〇〇年4月 ~現在 | 大学を中退後、就業経験はありませんが、生活習慣の見直しやPCスキルの学習、簿記3級の資格勉強などに取り組んでまいりました。 |
職務経歴は「職歴なし」だけで終わらせず、その期間にどのようなことを考え、どんな行動をしてきたかを記載しましょう。空白期間中の過ごし方をどう伝えればいいか迷う場合は、以下の例を参考にしてみてください。
- 学習した内容を伝える(資格取得に向けた勉強、PCスキルの習得など)
- 利用したサービスについて伝える(職業相談の活用、職業訓練校の受講など)
- 生活面で改善したことを伝える(生活リズムの改善など)
これらを具体的に記載すれば、空白期間にも前向きに取り組んでいた姿勢を伝えられるはずです。
3-3.生かせるスキル・知識
- Word:基本的な文書作成、図や表を用いた資料作成
- Excel:簡単な関数(SUM・AVERAGEなど)を使った表作成
- 自己管理力:生活リズムの安定や、毎日の学習習慣の継続
- 資格取得に向けた勉強:MOS、日商簿記
生かせるスキル・知識は、中退後に身につけた能力や独学で学んだ内容、日々の取り組みなどを具体的に書きましょう。
3-4.自己PR
大学での学業継続が難しくなり中退を選んだ過去は、自分にとっては大きな挫折経験でした。しかし、今回の経験を通じて自分と真剣に向き合い、物事に対して一歩ずつ取り組む姿勢が身についたと感じております。中退後は気持ちを切り替えながら、日々の学習を継続しつつ、社会復帰に向けた準備を進めてまいりました。今後は、積み重ねてきた努力を活かし、企業へ貢献できる人材になれるよう精進いたします。
自己PRでは過去の経歴を必要以上に隠す必要はありません。
「そこからどう立ち直ったか」「どんな前向きな行動をしてきたか」をしっかり伝えれば、信頼感を与えることが可能です。
社会復帰に向けて取り組んできた内容や、今後の目標を具体的に示すことができれば、成長意欲を伝えられるでしょう。
4.正社員を辞めてニートになった方の職務経歴書の書き方
ここでは、正社員を退職してからニート期間を過ごした方に向けて、職務経歴書の書き方を紹介します。
4-1.職務要約
これまで〇〇業界で正社員として約〇年間勤務し、主に△△の業務に携わってまいりました。退職後は一時的に就業から離れておりましたが、その間に生活を見直しつつ、資格取得やPCスキルの向上に取り組んできました。今後はこれまでの実務経験と、新たに身につけた知識を活かし、安定して長く働ける職場での活躍を目指しています。
職務要約では過去の正社員経験と、ブランク期間中の取り組みをセットで伝えましょう。
「何ができるのか」「今どんな姿勢で再就職を目指しているのか」が伝わる内容であれば、相手にも好印象を与えやすくなります。
4-2.職務経歴
就業期間 | 職務内容 |
---|---|
〇〇年〇月〜〇〇年〇月 | 株式会社〇〇(〇〇業界)/営業職 【担当業務】 既存顧客へのルート営業新規顧客の開拓見積作成売上管理など、目標達成のための提案力と継続的な信頼関係の構築を意識して取り組みました。 |
就業期間 | 職務内容 |
---|---|
〇〇年〇月〜現在 | 家庭の都合や体調面の理由から離職。 その後、社会復帰を見据えて生活習慣を見直し、PCスキルの向上や資格勉強を行っています。 |
職務経歴では正社員として働いた経験をしっかりアピールしつつ、空白期間についても簡潔に説明しましょう。
4-3.生かせるスキル・知識
- Word:基本的な文書作成、図や表を用いた資料作成
- Excel:四則演算や関数(SUM・AVERAGEなど)を使った表の作成
- 保有資格:普通自動車運転免許(AT限定)〇〇年〇月取得
- 資格取得に向けた勉強:日商簿記
生かせるスキル・知識では、業務中に身につけたPCスキルを伝えるようにしましょう。資格取得に向けて勉強中であれば、職務経歴書に記載しておくことで、スキルアップに前向きな様子が伝わりやすくなります。
4-4.自己PR
私は、前職で営業としてお客様の課題を丁寧に聞き出し、最適な提案を行う力を身につけてきました。退職後は一時的に働いていない期間がありましたが、その時間をただ過ごすのではなく、生活を整えるとともに、自分に必要なスキルを学び直す機会として活用してきました。現在は社会復帰に向けて前向きに取り組んでおり、これまでの経験と学びを活かして、組織の一員として地道に貢献していきたいと考えています。
自己PRでは退職理由や空白期間について、必要以上に詳しく書く必要はありません。
簡潔に触れる程度にとどめ、ネガティブな印象を与えないよう配慮しましょう。
過去と現在のバランスを考慮したうえで、自分を良く見せようとしすぎない姿勢が、信頼感につながるポイントです。
ニートの空白期間を説明する時に役立つ6つの例
ニート期間があっても、空白期間は伝え方次第で前向きにアピールできます。
「何もしていなかったと思われそう」「正直に書いていいのかわからない」と悩む方も多いかもしれません。しかし、大切なのはその期間をどう過ごし、今どう考えているかを自分の言葉で伝えることです。
ここでは、ニート期間の説明に悩んだときに参考になる6つの例を紹介します。自分の状況に置き換えながら、どう伝えるかを工夫してみましょう。
1. 就職活動中の空白期間を説明する時の例
〇〇年〇月から現在に至るまで、ニートのままではいけないという思いから、本格的に就職活動に取り組んでおります。内定を得ることを目標に、自己分析や企業研究を繰り返し行い、自分に合った働き方や業界を見極める努力を続けてきました。
就職活動中の空白期間を説明する際は、ただ「就職活動をしていました」とだけ書いてしまうと「何もしていなかったのでは?」とマイナスにとらえられる可能性があります。
そのため「どのような気持ちで取り組んでいたのか」「内定を得るために具体的にどんな努力をしたのか」を明確に伝えれば、空白期間も前向きに行動していたとアピールできます。
2. 資格勉強中の空白期間を説明する時の例
〇〇年〇月から〇〇年〇月までの期間、就業に向けた準備として資格取得の勉強に集中していました。なかでも、社会人としての一般常識を習得できる日商簿記3級の学習に取り組み、実務に役立つ基礎知識を身につけることを意識してきました。現在は試験に合格し、資格を習得しております。
資格勉強中の空白期間を説明する際は「資格の勉強をしていました」と伝えるだけでは、漠然とした内容になり、印象が薄くなってしまう傾向にあります。
前向きな様子を伝えるためには、以下のポイントを説明するようにしましょう。
- 何の資格を目指していたのか
- なぜその資格を選んだのか
- 現在は資格を取得できたのか
上記を具体的に書くことで、空白期間も努力していた様子が採用担当者に伝わるはずです。
3. 家庭の事情で空白期間が生じた時の説明例
〇〇年〇月から〇〇年〇月までの期間、家族の介護のため就業を控えておりました。現在は介護の状況も落ち着いており、就業に支障はありません。これまでの経験を活かしながら、安定して長く働ける環境を求めて就職活動を行っております。
家庭の事情、特に介護や看病などが理由で離職や就業を控えていた場合は、その理由とともに、現在は就業可能な状況であるかどうかを明確に伝えることが大切です。
採用担当者は「今後も勤務が難しくなるのでは?」と不安に感じる場合があります。現在は問題なく働けると伝えておけば、企業側は安心できるでしょう。
なお、今後の状況次第でお休みを取らなければいけない可能性がある場合は、正直に伝えておく必要があります。働く意欲や周りに迷惑かけないよう努力する姿勢も、一緒に示すようにしましょう。
4. 健康上の理由で空白期間が生じた時の説明例
〇〇年〇月から〇〇年〇月までの期間、体調不良のため療養に専念しておりました。現在は体調も安定しており、医師からも就業の許可を得ています。無理なく働ける環境で、少しずつでも社会復帰していきたいと考えております。
健康上の理由で空白期間が生じた際、採用担当者が気にするのは「今後も同じ理由で長く働けない可能性があるのではないか」という点です。
病気などが理由で空白期間がある場合は「何があったか」と「今は働ける状態か」をあわせて説明すると安心感を与えられます。
また、フルタイム勤務が難しい場合は、体調に配慮した働き方であれば対応できる点や、段階的に勤務時間を増やしていく意向がある点を伝えておきましょう。
5. 趣味に没頭していた時の空白期間を説明する時の例
〇〇年〇月から〇〇年〇月までの期間、プログラミングに取り組んでおりました。現在は、この経験を活かしてIT業界やWeb関連の仕事にチャレンジしたいと考え、就職活動を進めております。
趣味に打ち込んでいた結果として空白期間がある場合は、単なる趣味としてとらえられないよう工夫して伝える必要があります。
例えば「趣味でプログラミングをしていました」とだけ書いてしまうと「だから何?」と受け取られやすく、仕事にどうつながるのかが伝わりません。
趣味で身につけたスキルを仕事で活かしたいと具体的に伝えれば、空白期間も「自己成長の時間」として前向きに評価してもらいやすくなります。
6. 何もせず空白期間が生じた時の説明例
〇〇年〇月から〇〇年〇月までの期間は、将来の働き方や自分に合った職種を見つめ直す時間として過ごしておりました。これまでの経験や興味を振り返る中で、事務職への関心が高まり、今後はその分野でスキルを身につけながら、長く働いていきたいと考えています。
何もせず空白期間が生じた際は、伝え方を変える必要があります。「自分のキャリアを見つめ直す時間として過ごした」と言い換えるだけでも、前向きな印象になるでしょう。
また、ぼーっと今後について考えていた場合も「将来について考え、何に興味があるのかを明確にした」などと表現できます。
伝え方を変えるだけでも、今後に向けてポジティブに取り組もうとしている姿勢が伝わりやすくなるでしょう。
ニートが職務経歴書で評価される3つのコツ
ニート期間がある場合でも、職務経歴書の書き方を工夫すれば評価される可能性は十分にあります。
これまでに積み重ねたことや、これからどう働きたいかを言葉にする姿勢が大切です。
ここでは、ニートが職務経歴書で評価されるコツを3つ紹介します。自身のアピールに役立ててみてください。
1. 読み手の気持ちを考えて職務経歴書を作成する
職務経歴書で評価されるには、読み手の気持ちを考えて作成することが大切です。
まず、空白が多すぎると「内容が薄い」「適当に書いたのではないか」といった印象を与えてしまうことがあります。そのため、これまでの経験や実績について、できるだけ具体的なエピソードを交えて丁寧に記載するようにしましょう。
ただし、文字が多すぎると、かえって読みにくくなります。伝えたいことは簡潔にまとめ、誰が読んでもわかりやすい表現を意識しましょう。
2. 成長意欲があるとアピールする
職務経歴書で評価されるために、成長意欲があるとアピールしましょう。
企業は、即戦力だけでなく「今後どのように成長してくれるか」という将来性も重視しています。
以下のような工夫を取り入れれば、成長意欲を効果的に伝えることが可能です。
- 新しい業務に挑戦した経験や、身につけたスキルを記載する
- 仕事に対して前向きに取り組みたいと伝わるように書く
- 今後チャレンジしたい内容や、目指している方向性を具体的に示す
これまでの経験から得た学びと、これからの成長イメージを自分の言葉で伝えましょう。「この人はもっと成長しそう」と思わせる職務経歴書を目指すことが大切です。
3.将来のビジョンを交えながら志望動機を書く
将来のビジョンを交えながら志望動機を書くことも、職務経歴書で評価されるコツです。
例えば「将来は〇〇の分野で働きたい」「〇〇のような仕事を目指している」といった具体的な目標があるとします。「〇〇という目標を達成するためにこの会社で〇〇の経験を積みたい」と伝えれば、志望動機に一貫性と説得力が生まれます。
単に「興味がある」「自分に合っていそう」といったあいまいな理由だけでは、熱意がなかなか伝わりません。就職が叶えば、自分の将来にどうつながるのかをはっきり伝えられれば、相手にも納得してもらいやすくなるでしょう。
ニートが職務経歴書を作る時に注意する3つのポイント
ニートの方が職務経歴書を書くときは、まず「基本の注意点」を押さえることが大切です。
せっかく前向きな気持ちを書いても、基本的なミスがあると印象を悪くしてしまう可能性があります。
ここでは、職務経歴書を作るときに気をつけたい3つのポイントを紹介します。書類で損をしないために、ぜひチェックしてみてください。
1. 誤字脱字がないようにチェックする
職務経歴書を作るときに注意するポイントは、誤字脱字がないようにチェックすることです。
誤字脱字があることで、採用担当者に次のような印象を与えてしまう恐れがあります。
- 仕事も雑にこなす人ではないかと思われる
- 社会人としての基本が身についていないと見なされる
- 志望度が低いと受け取られる可能性がある
誤字脱字を防ぐには、少し時間を空けてから読み直したり、声に出して確認したりするのがおすすめです。また、第三者にチェックしてもらうと、自分では気づかないミスも発見しやすくなります。
2. 職歴をごまかさない
職務経歴書を作成する際は、職歴に偽りがないよう正確に記載しましょう。事実と異なる内容を記載すると、後々大きなトラブルにつながる可能性があります。
職歴をごまかした場合に起こりうることは、以下のとおりです。
- 内定を取り消されることがある
- 入社後に信頼を失う原因になる
- 面接で矛盾を指摘される可能性がある
ニート期間から得た学びや身につけた力は、今後の仕事でも活かせる部分が多いはずです。過去の経験を未来にどう活かすかを明確に伝えれば、仕事に対して前向きな様子が伝わるでしょう。
3. 企業ごとに職務経歴書の内容を変更する
職務経歴書は、応募先の企業に合わせて内容を調整することが大切です。
企業ごとに求める人物像やスキルが異なるため、同じ書類を使い回すのは避けましょう。
とはいえ、すべてを作り直す必要はなく、以下のような部分だけ調整すれば十分です。
- 志望動機や今後のキャリアの方向性
- アピールすべきスキルや経験の選び方
- 企業や業界に合った言葉遣いや表現方法
企業ごとに内容を調整すれば「この人はうちで活躍できそうだ」と感じてもらえる確率が高くなるでしょう。
ニートで職務経歴書を作る際によくある質問2選
ここでは、ニートの方が職務経歴書を作成する際に、よく抱く疑問を2つ取り上げて紹介します。
働いたことがない時の職務経歴書はどうすればいい?
働いたことがない時の職務経歴書は、ニート期間中の取り組みや、今後に向けた意欲を記載するようにしましょう。
とくに、アルバイト経験や資格取得の勉強、ボランティア活動など、社会との関わりがあったことは積極的に書くのをおすすめします。
また、空白期間中に何を考え、どのような気持ちで過ごしていたのかを伝えることも大切です。あわせて、これからどのように働いていきたいのかという将来のビジョンを示せば「今は働く準備ができている」と前向きな姿勢が伝わるでしょう。
職務経歴書でダメな例は?
職務経歴書でダメな例は以下のとおりです。
- 空白期間にまったく触れていない
- 志望動機や将来の目標が書かれていない
- スキルや経験が抽象的すぎる
- テンプレートのままで個性がない
空白期間や応募理由が書かれていないと、働きたい意欲が企業側にうまく伝わらない場合があります。長い文章を書くのが苦手でも、自分の言葉で丁寧に志望動機を記載すれば、マイナスな印象になることは避けられるでしょう。
また、スキルや経験は「コミュニケーションが得意」「責任感があります」だけでは評価されにくい傾向にあります。
コミュニケーション能力や責任感がなぜあると言えるのかを具体的に説明すると、納得感のある内容になるはずです。
まとめ
ニートで職歴がなくても、職務経歴書を準備しておきましょう。「ニート期間があるから何も書けない」と感じる必要はありません。
大切なのは空白期間をどのようにとらえ、どんな気持ちで再出発を考えているのかを、自分の言葉で丁寧に伝えることです。
資格の勉強や生活習慣の見直しといった小さな努力も、将来に向けた前向きな取り組みとして十分に評価される傾向にあります。また、志望動機を書くときは、入社の理由に加えて入社後の目標や成長のビジョンを伝えれば、意欲の強さをアピールできるはずです。
今回紹介した見本やポイントを参考にしながら、これまでの経験や今後の意欲を、説得力のある形で職務経歴書に落とし込んでいきましょう。




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〇〇年に〇〇大学〇〇学部〇〇学科を卒業。
在学中は〇〇ゼミに所属。環境問題への関心が高まる中で、日本の地方自治体における再生可能エネルギー導入の課題と実現可能性について研究しました。