
フリーターでも利用できる就職支援サービスには、就職エージェントや求人サイトなどの民間サービスと、ハローワークやジョブカフェなどの公的機関があります。
就職支援サービスの支援内容は、就職に関する相談や希望する条件に合う求人の紹介、履歴書の添削や面接対策、職業訓練やセミナー等があります。
この記事では、それぞれの支援サービスの特徴や違いを詳しく解説し、あなたの状況に最適な就職支援の選び方を紹介します。
自分に合った就職支援を選択することで、就職活動の成功率や納得度が高くなりますので、ぜひ参考にしてみてください。




この記事の目次
フリーターにおすすめの就職支援サービス7選
フリーターにおすすめの就職支援サービスは、就職エージェントです。
履歴書の添削や面接対策、企業とのやり取りまで無料でサポートしてくれるうえ、非公開求人や独占求人を紹介してもらえる場合もあります。
そのほかにも、自分で求人を探せる求人サイトや、地域ごとに支援内容が異なるハローワーク、ジョブカフェなど、さまざまな支援機関が利用できます。若者向けに特化したわかものハローワークや、悩み相談から就労支援まで対応してくれる地域若者サポートステーションなども心強い味方です。
まずはそれぞれの特徴を理解したうえで、自分に合ったサービスを選び、就職活動を一歩ずつ進めていきましょう。
1. 就職エージェント

「就職エージェント」とは、求職者に専任のアドバイザーが付き、就職活動の全般を支援してくれるサービスです。
求職者は無料でキャリア相談や求人紹介、書類添削、面接対策などの手厚いサポートを受けることができます。
就職エージェントを無料で利用できるのは、企業側が採用成功時にエージェントへ報酬を支払っているためです。
エージェントは「求職者を企業に紹介して、その人が内定・入社したタイミングで紹介料を受け取る」ビジネスモデルになっています。
エージェントは採用が成功することで利益が得られるため、応募書類の添削や面接対策なども丁寧にサポートしてくれます。そのため、フリーターから就職を目指す際には、非常に心強い味方となってくれます。
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弊社ジェイックは、フリーターの就職に強みを持つ就職支援サービスを運営しています。
フリーターの就活を熟知したアドバイザーが、就職に関する悩みの相談を行っています。就職先選びやアルバイト経験のアピール方法など、アドバイスを行っていますのでぜひご相談ください。

就職エージェントの支援内容と利用方法
就職エージェントの支援内容は以下のとおりです。
- キャリアカウンセリング(担当者が希望や経歴などをヒアリングしてくれる)
- 求人紹介
- 企業とのやりとりや応募手続きの代行
- 応募書類の添削(履歴書や職務経歴書を添削してもらえる)
- 面接対策(よく聞かれる質問への答え方や話し方の練習をサポートしてくれる)
- 内定後のフォロー(就職後の不安や悩みにも対応してくれる場合がある)
就職エージェントの利用方法はとても簡単です。
まずは公式サイトから無料相談を申し込みましょう。申し込み後、担当者から連絡があり、面談の日程調整を行ったうえで、カウンセリングを受けるのが一般的な流れです。
就職エージェントのメリット・デメリット
フリーターにとっての就職エージェントのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | ・就活の進め方をいつでも相談できる ・フリーターから就職しやすい ・求人を紹介してくれる企業と直接やり取りしているため、詳細な情報が得られる ・選考対策をしてくれる(履歴書の添削や面接練習など) ・就職までのスケジュール管理がしやすくなる |
デメリット | ・担当者との相性が合わない場合がある ・応募や内定承諾を急かされる場合がある ・複数のエージェントを併用すると連絡が多くなって大変になる |
就職エージェントは、フリーターから正社員を目指すうえで心強い味方です。
就活の進め方をいつでも相談できたり、フリーターでも応募しやすい求人を紹介してもらえたりと、多くのメリットがあります。
一方で、担当者との相性が合わなかったり、応募や内定の判断を急かされたりする場合もあるため、無理のないペースで進められるかどうかも大切なポイントです。
2. 求人サイト
職種や勤務地、給与などの条件を細かく指定して検索できるため、自分に合った求人を効率よく絞り込めます。また、スマートフォンやパソコンがあれば、時間や場所を問わずに求人を探したり、そのまま応募したりすることも可能です。
さらに、企業によっては職場の雰囲気や社員の声などが口コミとして掲載されている場合もあり、応募前に社風や働き方のイメージをつかみやすくなっています。
求人サイトは、自分のペースで就職活動を進めたい方や、すでに働きながら次の仕事を探しているフリーターの方におすすめです。また、いろいろな求人を比較したい方や、まずは情報収集から始めたいという人にも向いています。
求人サイトの詳細と利用方法
なお、フリーターにとっての求人サイトのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・自分のペースで就職活動を進められる ・自分好みの条件で求人を検索できる ・気になる企業を比較・検討しやすい |
デメリット | ・担当アドバイザーがいないため、就活のアドバイスがもらえない ・応募書類の作成や企業との連絡もすべて自分で行う必要がある |
求人サイトを利用するには、まずはサイトに登録しましょう。
登録後、職種や勤務地、給与などの条件を指定して求人を検索します。
気になる求人が見つかったら、そのままオンラインで応募することが可能です。
3. ハローワーク
ハローワークの特徴は、全国各地に拠点があり、地域密着型の求人を数多く取り扱っている点です。特に地元企業の求人に強く、その地域で働きたい人にとっては、貴重な情報源となります。また、職業相談や履歴書の書き方指導、面接対策などの支援も無料で受けられます。
なお、ハローワークは、地元で働きたいフリーターや、できるだけお金をかけずに就職活動をしたい方におすすめです。
ハローワークの支援内容と利用方法
ハローワークでは、就職活動に役立つさまざまな支援を無料で受けられます。主な支援内容は以下のとおりです。
- キャリアカウンセリング
- 求人紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 職業訓練の案内(職業訓練とはパソコン操作や介護、事務などの職業スキルを身につけるための公的な講座のこと)
これらのサービスを利用するには、最寄りのハローワークに直接行くか、インターネット上で「求職申込」を行わなければなりません。
申し込み後は、担当者と面談を行い、希望や状況に応じたサポートを受けながら就職活動を進めていきます。
ハローワークのメリット・デメリット
フリーターにとってのハローワークのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・未経験からチャレンジできる求人と出会いやすい ・求人紹介以外に失業保険などの手続きも一緒に行える ・地元の企業情報に強く、地域密着型の支援が受けられる |
デメリット | ・企業情報は自分で調べる必要がある ・専任のアドバイザーがつくわけではない |
ハローワークには、これまでの経験に関係なく応募できる求人が多いのが強みです。また、雇用保険の手続きや職業訓練の相談にも対応しており、経済面の不安がある方にも支援が受けられます。
一方で、企業の詳しい情報は自分で調べる必要があり、継続的にサポートしてくれる専任の担当者がいない点には注意が必要です。
4. ジョブカフェ
ジョブカフェの特徴は、都道府県ごとに提供されているサービス内容が異なる点です。
また「カフェ」という名前のとおり、カジュアルな雰囲気で相談しやすく、堅苦しさが苦手な方でもリラックスしてキャリア相談や就職準備ができます。
ジョブカフェの利用が向いているフリーターは、本格的な就職活動の前にまずは相談から始めたい方や、自分に合った働き方や職種を見つけたいと考えている方です。
ジョブカフェの詳細と利用方法
ジョブカフェでは、若年層の就職を支援するために、さまざまなサービスが無料で提供されています。主な支援内容は以下のとおりです。
- キャリアカウンセリング
- 適職診断(いくつかの質問に答えれば、自分に合った職業の傾向や適性を知れる)
- 選考対策
- 職場体験(実際の職場で短期間働いてみれば、仕事の内容や雰囲気をリアルに体験できる)
- 就職セミナー(ビジネスマナーや自己分析の方法など、就職活動に役立つ知識を学べる講座)
これらの支援を受けるには、最寄りのジョブカフェの公式サイトから予約するか、専用の電話番号に問い合わせて相談の予約を行います。
ジョブカフェのメリット・デメリット
フリーターにとってのジョブカフェのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・15~34歳の若年者をターゲットとしているため利用しやすい ・自分に合った仕事がわからない時も相談に乗ってくれる |
デメリット | ・35歳以上の場合は利用できるサービスが限られる ・自分のエリアでは希望のサポートを受けられない場合がある |
ジョブカフェは若年層向けに特化しているため、はじめての就職活動に不安を感じているフリーターでも相談しやすい雰囲気が整っています。
キャリアの方向性に迷っている人に対しても、適職診断やカウンセリングを通じて一緒に考えてくれるのが大きな魅力です。
一方で、年齢が35歳以上の場合は、利用できるサービスを制限されることがあります。
5. 地域若者サポートステーション(サポステ)
就職活動を始めたいけれど「何から始めればいいのかわからない」「人間関係や働くことに不安がある」と感じている方もいるでしょう。
サポステは、そうした一歩を踏み出すことに悩みを抱えているフリーターの方に特に向いています。
地域若者サポートステーションの詳細と利用方法
地域若者サポートステーションのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・人と話すのが苦手でも、練習できる機会が用意されている ・就業体験を通して、自分に向いている仕事を理解しやすい |
デメリット | ・求人紹介を受けられるわけではない ・短期間で転職したい方には向かない場合がある |
人と話すのが苦手でも、訓練や面接練習で少しずつ自信をつけられるのがメリットです。
ただし、求人紹介は行っていないため、すぐに働きたい人には物足りない場合もあります。
地域若者サポートステーションを利用するには、まず最寄りのサポステをインターネットで調べ、電話やメールで相談の申し込みをしましょう。
6. わかものハローワーク
わかものハローワークは「正社員として安定した働き方を目指したい」「就職活動の進め方がわからない」といった悩みを抱えるフリーターに向いているでしょう。
特に、就職経験が少ない方や非正規で働いてきた方でも、書類添削やカウンセリングを通じて段階的に就職活動を進められます。
わかものハローワークの詳細と利用方法
わかものハローワークでは、正社員として働きたい若者に向けて、さまざまな支援を無料で提供しています。主な支援内容は以下のとおりです。
- 職業相談
- 就職セミナー
- 応募書類の作成支援
- 面接対策
また、わかものハローワークには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | ・正社員になるためのアドバイスをもらえる ・キャリアコンサルタントなど有資格者に相談できる |
デメリット | ・地域によってはわかものハローワークが設置されていない ・非公開求人をチェックできるわけではない |
わかものハローワークの利用は予約不要です。
まずは近くのわかものハローワークを訪れ「利用したい」と窓口で伝えれば、その場で案内してもらえます。
初めての方でも気軽に利用しやすいのが特徴です。


7. 地域ごとの就職支援
フリーターにおすすめの就職支援サービスのひとつが、地域ごとに行われている就職支援です。例えば、年齢別の窓口があったり、女性向けのセミナーが開催されていたりと、支援内容は地域によって異なります。
民間の就職エージェントやハローワークに抵抗がある方、身近な場所でゆっくり相談したいフリーターには、地域ごとの支援サービスの活用がおすすめです。
なお、地域ごとの就職支援のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | ・地域密着の求人を紹介してもらえる ・年齢・性別など属性に応じた支援が受けられる |
デメリット | ・他の地域のサポート内容を受けたいと感じる場合がある ・予約しないとキャリアカウンセリングが受けられない場合がある |
地域ごとに運営方法や利用手順が異なるため、まずは各サービスの公式サイトをチェックしてみましょう。
東京しごとセンター
東京しごとセンターは、東京都が都民の雇用や就業を支援するために設置した、<しごとに関するワンストップサービスセンター>です。
東京しごと財団、民間の就職支援会社、ハローワークが一体となって、求職者の方のニーズに対応した特徴あるサービスを提供しています。
所在地は東京都千代田区飯田橋ですが、webサイトからオンラインで支援サービスを受けることも可能です。
都内で仕事をお探しの方でしたら、都民以外の方も利用できます。下記のように、就職に関するサービスを提供しています。
- 個々人の適性や状況を踏まえたき就業相談(キャリアカウンセリング)
- 就職活動や就職後に役立つ知識・スキルを習得するための各種セミナー・能力開発
- 求人情報の提供
また、各種サービスは年齢層ごとに対応窓口が設けられています。
- 職業紹介ヤングコーナー(29歳以下)
- ミドルコーナー(30歳以上54歳以下※)
- シニアコーナー(55歳以上)
- 女性しごと応援テラス(家庭と両立して働きたい方を対象)
- 専門サポートコーナー(様々な事由により就労することが困難な方を対象)
さらに、総合相談窓口では、起業・創業、NPO、自営型テレワーク等の多様な働き方や、職業適性、社会保険・年金等についての「専門相談」も実施しています。
OSAKAしごとフィールド
OSAKAしごとフィールドは、年齢・状況を問わず「働きたい」と思っているすべての方が利用できる総合就業支援拠点です。大阪府が「OSAKAしごとフィールド総合就業支援共同企業体」に委託して行われている就職支援サービスです。
所在地は大阪市中央区北浜東で、施設内には大阪東ハローワークコーナーも併設されています。webサイトからオンラインで支援サービスを受けることも可能です。
OSAKAしごとフィールドの支援メニューは下記のとおりです。
- キャリアカウンセラーによる個別カウンセリング(要予約)
- セミナー(マナーや身だしなみ、書類の書き方や、多様な業界研究など。要予約/
- 模擬面接、応募書類のチェック(要予約)
- 書類添削、職業訓練や資格に関するワンポイントアドバイス(当日受付のみ)
- 空間利用(パソコン、プリンター、wi-fiスポット、就職に役立つ本や求人誌の閲覧など)
OSAKAしごとフィールドの独自の特徴は、府内中小企業とりわけ「製造関連」、「運輸関連」、「建設関連」、「インバウンド関連」の4分野の業界の人材確保支援を重点的に実施している点です。
また、施設内は「公園」をテーマにした空間づくりがされていて、一般的なオフィスとは異なりリラックスできるスペースになっています。
京都ジョブパーク
京都ジョブパークは、ハローワークと連携し、相談から就職、職場への定着まで、ワンストップで支援する、地域に密着した総合就業支援拠点です。大学生・留学生、若年者、中高年齢者や女性の方など、幅広く京都府民の就業活動をサポートしています。気軽に立ち寄れるよう、利用登録には「予約不要」「持ち物なし」「普段着でOK」です。
所在地は京都市南区東九条下殿田町で、京都テルサ西館3階です。来所がむずかしい場合は、オンラインでwebカウンセリングも利用できます。
京都ジョブパークで利用できるサービスはこちらです。
- キャリアカウンセラーによる個別カウンセリング(初回は予約不要)
- 応募書類の添削、面接練習
- 職業紹介
- 就職活動に関する生活相談やセミナー
- 企業説明会、面接会
- 就職後の定着支援(個別相談やセミナー受講など)
- 求人情報の検索、職業相談、雇用保険や職業訓練に関する手続き(併設のハローワークコーナーにて)
また、パソコンコーナーもあり、応募書類の作成・修正も可能です。
豊田市女性しごとテラス
豊田市女性しごとテラスは、女性の「はたらく」をワンストップで応援する総合窓口です。
所在地は愛知県豊田市若宮町ですが、カウンセリングなどの面談や職業紹介はオンラインでも受けられます。
主な支援サービスは、下記のとおりです。
- ライフプラン、キャリアプラン相談(オンライン面談可、子ども同伴可)
- 職業相談、職業紹介(オンライン面談可、子ども同伴可)
- 女性向け就職セミナー
- ジョブトレーニング(パソコン講座など)、職場見学
愛知県豊田市が運営しており、ハローワークからオンライン提供を受けた求人情報に加え、豊田市が独自に集めた求人を紹介することも可能です。
また、女性専用の施設の特徴として、子ども同伴での相談も可能。相談窓口は個室で、ベビーカーも一緒に入室できます。
就職支援サービスを使って正社員になる方法以外にも、正社員登用や紹介予定派遣など様々な方法があります。
フリーターから正社員になる方法をもっと知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
そもそも就職支援サービスとは?
「就職支援サービス」は、かなり幅広いサービスに該当する用語です。
読んで字のごとく「就職にまつわる、あらゆる支援を行う事業」であれば、それは「就職支援サービス」と言えます。
具体的なサービスの内容は、就職に関する相談、求人情報の紹介、職業訓練などです。
ただ、サービスを行う事業者が「民間企業」か「公的機関」かという違いであったり、サービス対象者の属性(年齢層、性別、学歴、職歴など)によって差別化されています。
また、「就労支援」の場合には、さらに対象者が絞られたものになります。
たとえば、フリーターや既卒者など、学校側のサポートや企業側の一斉採用のメリットが受けられない若年層の就職を支援する場合など、職業に就くハードルがやや高い人に向けた支援を指す場合などが該当します。
民間企業と公的機関の違い:料金
就職支援サービスは、その運営者が民間企業・公的機関に関わらず、就職希望者は基本的には無料で利用できる場合がほとんどです。
一方、採用する企業側については、公的機関であれば無料で利用できますが、民間企業による就職支援サービスでは手数料が掛かります。そのため、民間のサービスを利用する企業は、人の採用にコストを掛ける「姿勢」であったり、財務的な余力がある可能性が高いと言えます。
民間企業と公的機関の違い:求人情報
公的機関は立場上、企業向けの対応にも平等性が求められるため、求人情報を掲載したり紹介したい企業であればどこでも利用が可能です。
一方、民間の支援サービスは多くの場合、求人企業を実際に訪問して取材するため、実際の職場環境や勤務状態を確認した情報のみを紹介しています。ブラック企業を見極める自信がない方にとっては、安心できるポイントといえます。
民間企業と公的機関の違い:アドバイザー
公的機関と民間企業、どちらの就職支援サービスにおいても、アドバイザーによるキャリアカウンセリングや相談は受けられます。
ただ、数年前、NHKのWEB特集で「ハローワークで働く職員の内、非正規雇用者の割合が全体の7割を超える」ことが取り上げられ、話題となりました。
引用:“ハローワーク非正規職員の待遇改善を” 厚労省に要請書提出/NHK・NEWS WEB
ハローワーク=公共職業安定所で働く人の多くが「雇用が不安定な非正規雇用者」であり、1年ごとの更新制であるというのは何とも皮肉な状況です。
ハローワークに限った話ではありませんが、どんなサービスにおいても職員の対応の質や、相談者との相性には善し悪しがあります。個々の能力や人柄の差異だけでなく、「雇用形態により、職員自身の心身の健康状態が万全とは言い難い可能性」についても知っておくと良いでしょう。
そうした点を少しでもカバーするために、「あなた自身が主体的に就職活動を行う意識」が重要になっていきます。あなた自身が実際にいくつかのサービスを受けてみて、比較しながら検討するのがいちばん確実といえるでしょう。
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就職エージェントと求人サイトの違い
就職エージェントと求人サイトの特徴について、下記の表にまとめてみました。
求人サイト | 転職エージェント | |
---|---|---|
求人 | 自分自身で検索 | エージェント経由で紹介を受ける |
応募 | サイト経由で自己応募 | エージェント経由で紹介してもらう |
サービスの特徴 | ・多くの求人を見れる ・企業からスカウトがくる場合も ・適職診断が受けられる場合も | ・就職のための多くのサポートを受けられる ・面接対策や履歴書の添削が受けられる ・特性に合った求人の紹介 |
料金 | 無料 | 無料 |
ご覧いただいてお分りの通り、「就活をサポートをしてくれる仲介者(アドバイザー)の有無」が、両者の一番の違いです。
専任のアドバイザーが付くサービスが「就職エージェント」であり、特に担当者は付かずに就職に関する情報収集や応募手続きを自分で行えるのが「求人サイト」です。
また、どちらのサービスも就職希望者は無料で利用できることがほとんどです。
ただ、就職エージェントの場合はマンツーマンでサポートが受けられるため、フリーターやニートの期間が長く「正社員経験が少ない(あるいは無い)」「就活の流れが分からない」といった人も安心して相談ができ、より「支援」の度合いが手厚くなると言えるでしょう。


フリーターに合う就職支援の選び方3選
フリーターに合う就職支援の選び方3選
フリーターに合う就職支援を選ぶ際は、担当者との相性で選ぶことが大切です。
話しやすいアドバイザーであれば、希望や悩みを素直に伝えやすく、信頼できる相手からのアドバイスなら前向きな気持ちで就職活動を進められます。
また、フリーター向けに特化した支援サービスを使えば、正社員経験のなさや空白期間への不安にも寄り添ったサポートを受けられる可能性が高まります。さ
らに、口コミ評価が高い就職支援サービスを選ぶのも有効です。
どのサービスを使うか迷ったときは、「相性」「専門性」「評判」の3つの視点から、自分にとって利用しやすいものを選べるように意識してみてください。
1. 担当者との相性で選ぶ
就職支援サービスを選ぶ際は、担当者との相性を重視するのがおすすめです。
相性が合うと、就職活動がスムーズに進みやすくなります。
主な理由は以下のとおりです。
- 話しやすいアドバイザーであれば、希望や悩みを相談しやすい
- 信頼できる相手からのアドバイスは、前向きに受け止めやすい
- 自分の性格やペースを理解してくれる担当者だと、無理のない就活ができる
- 安心感があれば、初めての就活でも不安が和らぐ
また、最初から1つに絞らず、複数の就職支援サービスに登録してみるのもおすすめです。
いくつか面談を受けてみて「この人なら相談しやすい」と感じる担当者がいるサービスに絞って活用すると、より納得のいく就職活動ができるでしょう。
2. フリーター向けの就職支援サービスを使う
フリーターの方は、フリーター向けに特化した就職支援サービスを選びましょう。
その理由は、以下のとおりです。
- フリーター特有の悩みや状況に理解を示してくれる担当者が多い
- 正社員経験がなくても応募できる求人を多く扱っている可能性が高い
- 「就活のやり方がわからない」という方にも、一から丁寧にサポートしてくれる
ただし、希望する地域や職種によっては、紹介される求人数が少なく感じることもあるかもしれません。その場合は、1つのサービスにこだわらず、複数の就職支援サービスに登録しておけば、より多くの求人情報を得られ、選択肢を広げられます。
3. 口コミ評価が高い就職支援サービスを選ぶ
就職支援サービスを選ぶ際は、口コミ評価の高いサービスを参考にするのもひとつの方法です。実際に利用した人の口コミを見れば、サポートの質や担当者の対応がわかり、自分に合ったサービスを見つけやすくなります。
口コミは、Googleマップのクチコミ欄や、就活関連の口コミサイトなどで確認できます。登録前に一度チェックしておくと安心です。
ただし、評価が高いからといって必ずしも自分に合うとは限りません。書かれている内容をそのまま信じすぎず、あくまで“参考のひとつ”としてとらえ、自分の目で確かめる姿勢も大切です。
フリーターが就職支援サービスを活用するポイント3選
フリーターが就職支援サービスを活用するポイントは、積極的に相談することです。
自分一人では気づけなかった転職市場の動きや、自分に合った求人・職種についてのアドバイスを受けられます。
そのほかにも、返信を早く丁寧に返せば転職意欲の高さが伝わり、求人紹介のチャンスが広がります。面接ごとに対策を行えば、企業ごとの人物像に合わせた受け答えができるようになり、選考の通過率アップにもつながるはずです。
就職支援サービスをより効果的に使うには、こうしたポイントを意識しながら、自分から行動を起こしてみましょう。
1. 積極的に相談する
就職支援サービスを活用するポイントは、自分から積極的に相談することです。アドバイザーにこまめに相談すれば、一人では把握しきれない転職市場の動向や、自分に合った職種・業界についてのアドバイスを得られるチャンスが広がります。
また、相談を重ねればアドバイザーからの認知度が上がり、自分にマッチした求人が出た際に優先的に声をかけてもらえる場合もあります。
ただし、他の利用者もいるため、相談は簡潔にしましょう。話す前に内容を整理しておくと、スムーズにやり取りできます。
2. 返信を早く丁寧に返す
就職支援サービスを利用する際は、アドバイザーからの連絡に早めに返信することが大切です。レスポンスが早く丁寧だと転職意欲が高いとみなされ、積極的に求人を紹介してもらいやすくなります。
また、アドバイザーからの信頼も得やすくなり「この人の力になりたい」と思ってもらえる可能性が高まるでしょう。
とはいえ、すぐに返信できない内容もあるはずです。そんなときは「内容を確認しました。〇日までに返信します」といった一言を入れるだけでも、印象はぐっと良くなります。
3. 頻繁に面接対策を行う
フリーターが就職支援サービスを活用するポイントは、頻繁に面接対策を行うことです。就職活動では、企業ごとに求める人物像や面接の傾向が異なるため、毎回面接対策を行うのが理想的です。
ただし、選考が重なると練習時間がとれない場合もあるため、1回目は基本的なマナーや受け答え、2回目以降は企業ごとの対策にしぼると効率的です。また、企業情報を聞くだけでなく、模擬面接やフィードバックを受ければ、面接に慣れて自信がつきやすくなります。
フリーターで就職支援を受ける人に多い5つの悩み
「就職支援サービス」の活用を検討しているフリーターの方は多くいますが、よく聞かれる悩みについてご紹介します。
1. 就職先の選び方がわからない
「応募する求人をどう選んだらいいのか分からない」という声が、よく聞かれます。
アルバイトやパートの業務範囲は正社員よりも限定されていることが多く、社内外との接点も少ない傾向があるため、さまざまな業種や職種について知る機会があまりないことも影響しているのかも知れません。
これについては、以下のような方法で解決できます。
- 就職サイトなどで、さまざまな求人情報に目を通してみる
- 興味がある仕事や、今までの職務経験が活かせる仕事をピックアップ
- ハローワークや就職エージェントのカウンセラーに相談してみる
- 福利厚生など「働きやすさ」も考慮。入社後のギャップが軽減される
自分ひとりで考え続けていても、応募先をどう選んだらいいかはなかなか分からないでしょう。
まずは実際の求人情報に触れて、「フリーターでの経験が活かせる仕事」や「やってみたいと思える仕事」という観点でスクリーニングしてみましょう。
そして、応募した場合の合否の可能性や、あなたの適性に合う仕事かどうかについては、フリーターの就職活動に精通した専門家のアドバイスも考慮して、選定していくのがおすすめです。
ただし、応募先の企業を絞り過ぎてしまうことがないように注意してください。給料や仕事内容、勤務地などの希望条件をガチガチに固めてしまうと、応募できる企業の数は限られてしまいます。また、魅力的な条件の仕事には、たくさんの応募者が殺到します。
フリータ―の期間が長いほど、残念ながら選考では不利になるため、過度な選り好みはせず、まずは応募数を増やすことを優先しましょう。
2. 履歴書の作り方がわからない
正社員での勤務経験が無い・短い人は、履歴書や職務経歴書などの応募書類の書き方がよく分からなかったり、「見栄えのする職歴ではないから…」と後ろ向きな気持ちになったりするかも知れません。
けれど、応募書類を提出しなければ、正社員就職は実現しません。避けては通れないステップですから、むしろ前向きに取り組みましょう!
こちらの記事では、「フリーターが履歴書を書く際のポイントや具体的な書き方」を紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
3. 面接での受け答えが不安
採用面接の場は、誰もが緊張するものです。さらに、就職活動の経験がない・少ないフリーターの方が面接に不安を感じるのは自然な感情ですから、取り立てて「問題だ」と感じることはありません。
面接においては、「いかにうまくスラスラと話せるか」が重要なのではありません。大切なのは「話す内容」であり、「前向きにコミュニケーションを取ろうとしている姿勢」です。
ですから、以下の2点をあらかじめ準備しておきましょう。
- 面接で聞かれることを想定し、自分が話す内容をまとめておく
- 模擬面接を何度もやってみて、場慣れをしておく
正社員就職を目指すフリーターを採用する企業は、「コミュニケーションが取れる人かどうか」を重視しています。実際よりも自分を良く見せようとするのではなく、あなた自身のことを理解してもらうことが、入社後に長く働けるかにつながります。
こちらの記事では、「フリーターが面接の際に気を付けるポイントや、質問例・回答例」を紹介しています。ぜひ、チェックしてください。
4. 経歴に不安を感じている
フリーターの経歴がマイナスの評価になるのではないかと心配する人もいることでしょう。
しかし、フリーターの経歴そのものを変えることはできません。心配したり不安に感じたとしても状況は変わらないのですから、その段階で立ち止まるのはもうやめましょう。
- フリーターを積極的に採用している企業を探す
- フリーターの職歴・スキル・知識を評価してくれる企業に応募する
このように視点を切り替えて、まずはあなたを評価してくれる会社で正社員になることを優先しましょう。正社員として就職できれば、そこから先は「正社員の職歴」を積み重ねていくことになるのです。
5. 初めての就職支援サービスに不安
就職支援サービスを利用したことがないと、「なぜ無料で利用できるの?怪しい…」とか、「フリーターをしていたことを叱責されるのでは?」などと不安を感じる人もいるようです。
まず、就活する個人が無料で利用できる理由は、「人材を採用する企業側から報酬を得るビジネスモデルだから」です。特に若手の人手不足が深刻な現在、多くの企業が人材確保に苦労しています。企業側から見れば、就職支援サービスの利用は割高になりますが、コストをかけてでも優秀な人材を確保したいのです。決して「怪しいビジネス」ではありませんので、安心してください。
また、就職支援サービスの人から「フリーターであることを厳しく問い詰められる」ようなこともありません。もし、そのような対応をするサービスであるなら利用を避けましょう。就職支援サービスは、文字通り「あなたの就職を応援し、サービスを提供する存在」です。上手に活用すれば有効なサービスですので、怖がらずに味方につけましょう。
就職支援サービスを使った就職活動のやり方について詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
フリーターが就職支援サービスを利用するメリット3選
フリーターが就職支援サービスを利用するメリットは、自分に合った求人を紹介してもらえることです。
求人をすべて自分で調べるのは時間も手間もかかるでしょう。アドバイザーであれば企業の特徴や採用傾向をふまえて、希望や適性に合った求人をピックアップして紹介してくれます。
さらに、プロの選考対策を受ければ、自分では気づけない改善点がわかり、選考通過率が上がりやすくなります。また、就職活動中の不安や疑問をすぐに相談できるのも就職支援サービスの強みです。
就職支援サービスの特長を理解したうえで「どこを利用するか」「どんなサポートを受けたいか」を考えてみてください。
1. 自分に合った求人を紹介してもらえる
フリーターが就職支援サービスを利用するメリットは、自分に合った求人を紹介してもらえることです。
希望条件があっても、すべての求人を自分で探しきるのは簡単ではありません。
アドバイザーは企業の特徴をよく理解しているため、利用者に合った求人を選んで紹介してくれます。その結果、求人探しの手間が減り、ミスマッチも起こりにくくなるでしょう。
また、就職エージェントでは非公開求人など、登録者限定の求人を紹介してもらえる場合もあります。
「なかなか応募したいと思える求人が見つからない」という方こそ、積極的に就職支援サービスを利用しましょう。
2. プロからの選考対策を受けられる
フリーターが就職支援サービスを利用するメリットは、プロからの選考対策を受けられることです。
就職活動を一人で進めていると、なかなか選考に通らない場合があります。その理由が自分ではわからず、どこを直せばいいのか迷ってしまうケースも少なくありません。
そこで役立つのが、就職支援サービスによるプロの選考対策です。履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接などを通じて、第三者の視点から改善点を具体的にアドバイスしてもらえるため、通過率アップが期待できます。
3. 就職活動の不安を解消できる
フリーターが就職支援サービスを利用するメリットは、就職活動の不安をすぐに解消できることです。
フリーターからの就職活動では「この進め方で合っているのか」「正社員になれるのだろうか」と不安や迷いを感じやすいでしょう。一人で進める場合、そのたびにインターネットで調べて解決しようとすると、時間も労力もかかってしまいます。
しかし、担当のアドバイザーがいれば、わからないことや不安なことをすぐに相談できるため、悩みを抱え込まずに前へ進めます。
フリーターが就職支援サービスを使うデメリット3選
続いて、デメリットや注意点についてもご紹介します。
1. 自分の条件に合わない企業とマッチングする可能性
デメリットとしてまず挙げられるのは、「あなたの条件に合わない企業を紹介される可能性があること」です。
その背景はいくつかあります。
たとえば、就職支援サービスのアドバイザーと求職者の間のコミュニケーションが不足していることから生じるミスマッチもあるでしょう。
また、就職支援サービスでは、求職者がどの求人にも応募が可能であるわけではなく、アドバイザーは求人の募集要件をクリアしている場合にのみ紹介をします。おのずと、求職者側が触れられる求人情報は限られてくることになります。
ただ、これには良い面もあり、「求人企業の募集条件に該当していない」「求職者の適性にマッチしていない」案件が紹介されることがないため、入社後ミスマッチに気付いて早期退職に至る可能性を軽減する効果もあります。
2. 就職支援サービスの信頼性
信頼できる就職支援サービスかどうかは、注意して見極める必要があります。ネットや口コミ等で、就職支援サービスの評判をしっかりとチェックしましょう。求職者と企業の双方にとって良いマッチングかどうかよりも、とにかく入社を決めさせて成功報酬を得ることを優先するようなサービス事業者には要注意です。
また、サービス担当者のスキルが低いために、求職者の適性や要望を正しく把握できていないと感じる場合は、担当者の変更を申し出ることも可能です。
そして、「フリーターの正社員就職を得意とする就職支援サービスかどうか」も重要なポイントです。必ず、事前に実績をチェックしてください。
3. 費用が自己負担になる可能性がある
ほとんどの就職支援サービスでは、求職者側の個人には費用負担はありません。
前述の通り、人材を採用する企業が就職支援サービスに報酬を支払うからです。
ただ、一部には有料のサービスもあります。
就活がうまくいかない人を対象にした塾やサロンなどが存在するようです。有料のサービスを否定するわけではありませんが、無料の就職支援サービスで十分なサポートが受けられますので、問い合わせや登録をする前に「有料か、無料か」は確認しましょう。
もしも、有料のサービスを検討する際には、その費用に見合ったサポートが受けられるどうかを厳しくチェックすることも重要です。
まずは無料のサービスを利用してみて、物足りない部分があれば検討するという順序が良いでしょう。
まとめ
「フリーターにおすすめの就職サービスを知りたい!」という方に向けて、就職支援サービスと、その選び方について紹介してきました。
この記事のポイントは、以下の通りです。
- フリーターにおすすめできるサービスは、公共のものから民間まで数多くある
- その大半が無料で受けられるサービス
- まずはいくつかのサービスをピックアップして、試してみるのが効率的
- サービスの使用感や担当者との相性は試してみなければ分からないので、気軽に利用しよう
あれこれ迷うばかりでは時間が過ぎる一方ですから、無料であればまずは使ってみましょう!
就職活動が初めての方や不安な方、過去の就活に失敗してしまったという方は、アドバイザーがマンツーマンで相談に応じてくれる「就職エージェント」の活用をおすすめします。
特に私たちジェイックは「フリーターの正社員就職に強みがあるエージェント」ですので、ぜひアクセスしてみてください。




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