「30代に入ったいまでも、仕事で何がしたいかわからない……」このように悩んでいませんか?そもそも自分の就職は正しかったのか、この先の人生でもいまの仕事を続けていていいのかなど、30代は、仕事にまつわるさまざまな迷いが出やすい時期でもあります。
この記事では、仕事で何がしたいかわからない30代に向けて、仕事の探し方やポイント、NG行動などについてご紹介しています。自分が何がしたいかわからないという30代の方は、いまの閉塞感から脱却すべく行動しましょう。
- 30代で何がしたいかわからない場合の解決方法として、自己分析、「転職したい理由」や「興味のあること」を明確化するなどがおすすめ
- 「資格取得そのものを目的にしてしまう」「怪しい誘いに乗る」などはやってはいけないNG行動!
- 何がしたいかわからない30代には、失敗を恐れすぎ、自己分析ができていない、希望条件を絞りすぎなどの特徴がある
- 小さな目標に落とし込む
自分に負荷をかけ過ぎず、興味の対象に近づいていくことがで「興味の芽」を絶やさない - 興味のあることを書きだす
固定概念が取り払われ頭の中を整理できる - 自己分析をして自己理解を深める
自分自身の特性や興味、価値観を把握できるようになる - 業界や職種に対する知識を付ける
自分に合った仕事を選ぶ際の指標が得られる - キャリアビジョンを作る
具体的な方向性を持つと、仕事探しの軸が定まり、自分に合った選択肢を見つけやすくなる - 身に付けたいスキルを探す
将来のキャリアビジョンができ、自分の強みを活かした職業選択ができるようになる - 「苦ではなかったこと」を思い出す
楽しいと思える仕事を見つけるための「大切なヒント」となる - 「転職したい理由」を明確にする
自分の思いに即した仕事選びが効率的にできるようになる - 「自分が必要とされる仕事」を探してみる
自分にとって長く続けられる仕事に出会える可能性を高められる - あえて仕事のことを考えない時間を持つ
結果として、「やりたいこと」を冷静な頭で考えられるようになる
この記事の目次
仕事で何がしたいかわからない30代の4つの特徴
「仕事で何がしたいかわからない…」と感じる30代の方には特徴があります。特に以下4つの特徴が多く挙げられます。
- 失敗を恐れて慎重になりすぎている
- 自己分析・自己理解があまりできていない
- 希望条件を絞りすぎている
- 業種や職種に対する知識が不足している
この特徴を理解することで、今後の対策や次の仕事を探す方法に繋げられます。それぞれ確認していきましょう。
1. 失敗を恐れて慎重になりすぎている
1つ目の特徴は、失敗を恐れて慎重になりすぎていることです。
30代の人達は、キャリアの節目であるため、重要な決断を下す際にリスクを避けようとする傾向があります。慎重さは時には良い面もありますが、過度な慎重さは新たな挑戦や機会を逃す原因となることも少なくありません。
この慎重さの背景には、30代が人生の中で重要な時期であることが挙げられます。家庭を持つ人や、キャリアアップを目指す人が多いこの年代では、失敗によって生活に影響が及ぶことを懸念しているのかもしれません。
30代は自己成長やキャリアの可能性を追求する重要な時期です。そのため、失敗を恐れずに新たな挑戦を受け入れる姿勢が大切です。失敗から学ぶことで、より良い選択ができるようになります。
この年代の人々は、自己信頼を高め、慎重さと大胆さのバランスを取ることで、キャリアの幅を広げられます。リスクを適切に確認し、新たな挑戦を受け入れることで、自己成長とキャリアの発展に繋がるでしょう。
2. 自己分析・自己理解があまりできていない
2つ目の特徴は、自己分析・自己理解があまりできていないことです。
30代の人達は、経験やスキルが増える一方で、進むべき方向を見つけることに難しさを感じることがあります。特に、キャリアパスやライフプランにおいて自分の望むものを明確にすることができない場合が多いです。
自己分析・自己理解が不足していると、キャリアの選択や目標設定において迷いが生じやすくなります。自分の強みや興味、価値観を正確に把握できていないため、選択肢が多すぎるとどれを選んでいいのか分からなくなるかもしれません。
また、自分の弱みや改善点を理解していないと、成長や進歩に向けた対策が立てられないこともあります。
このような特徴を持つ30代の人々は、自分自身を見つめ直す時間を持つことが大切です。自己分析を通じて、自分の興味や価値観、スキルセットを再評価し、今後のキャリアに向けた方向性を見つけることが求められます。
3. 希望条件を絞りすぎている
3つ目の特徴は、希望条件を絞りすぎていることです。
これは自分のキャリアパスにおいて具体的な希望を持ちすぎるあまり、選択肢が狭まってしまう現象です。条件が限定的であると、現実的なチャンスを見逃してしまったり、自分の可能性を狭めてしまうかもしれません。
希望条件を絞りすぎることで、自分が求める仕事や環境が見つかる確率が低くなります。たとえば、特定の業界や企業に固執することで、その分野での競争が激しい場合は、希望する仕事に就くのが困難になることがあります。
このような特徴を持つ30代の人々は、柔軟性を持つことが大切です。希望条件を見直し、幅を持たせることで、新たな選択肢や機会に出会いやすくなります。
条件を緩めることで、未開拓の分野や業界に挑戦する機会も増えるでしょう。自分のスキルや経験を活かせる仕事であれば、条件にとらわれずにチャレンジしてみることも重要です。
4. 業種や職種に対する知識が不足している
4つ目の特徴は、業種や職種に対する知識が不足していることです。
これは、さまざまな分野での経験が浅いため、自分の適性や興味に合った職業を見極めるのが難しくなっている状態です。30代になると、多くの人が社会人としての経験を積み重ねてきますが、その経験が特定の業界や職種に偏っている可能性があります。
知識不足の原因としては、特定の分野での専門性を追求しすぎるあまり、他の分野に対する情報収集や学習を怠ってしまうことが考えられます。また、現職に長くとどまり続けている場合、新しい業種や職種についての情報を得る機会が少なくなるかもしれません。
これにより、自分が本当にやりたい仕事や新しいキャリアの可能性を見逃してしまうリスクがあります。
30代の人々がこの問題に対処するためには、積極的に情報を収集する姿勢が求められます。業界のトレンドや新しいビジネスモデルについての知識を広げることで、将来的なキャリアの選択肢が増えるでしょう。
何がしたいかわからない30代が仕事を探す方法10選
ここからは、何がしたいかわからない30代に向けて、その解決方法を紹介します。
具体的には、以下の10個の方法を試してみて下さい。
- 小さな目標に落とし込む
- 興味のあることを書きだす
- 自己分析をして自己理解を深める
- 業界や職種に対する知識を付ける
- キャリアビジョンを作る
- 身に付けたいスキルを探す
- 「苦ではなかったこと」を思い出す
- 「転職したい理由」を明確にする
- 「自分が必要とされる仕事」を探してみる
- あえて仕事のことを考えない時間を持つ
それぞれの解決法について、解説します。
1. 小さな目標に落とし込む
まずひとつ目が、小さな目標に落とし込むことです。
たとえば「手作業で何かを生み出す仕事」に関心があったとします。この場合、求人サイトで未経験の仕事を探す、自分でもハンドメイド作品をつくってみる、といった行動をしがちですが、これはNGです。
なぜならば、いきなり大きな行動に出ると、それが自分のなかの「義務」になってしまい、興味があったことに対しての意欲が薄れていってしまう可能性があるからです。
そこで大切なのが、小さな目標に落とし込むことから始めることです。すると「興味の芽」を絶やすことなく、やりたいことが現実のものとして見えてきます。
上記の例の場合、たとえば「ハンドメイドを副業にしている人をTwitterで毎日3人フォローする」といったことから始めてみてもよいでしょう。
自分に負荷をかけ過ぎず、興味の対象に近づいていくことができれば「何となくやりたいこと」が「本当にやりたいこと」として確信に変わっていくことがあるのです。
2. 興味のあることを書きだす
次におすすめなのが、興味があることを書きだしてみることです。
そもそも、本当はやりたいことがあるけれど「稼げないから」「趣味に過ぎないから」といった理由から、「やりたい」という想いにフタをしている人も少なくありません。
そこでまずは、自分のなかの固定観点を取り払うために、興味があることを書き出してみましょう。ケーキづくり、YouTuberなど、どんなことでもOKです。「これはいいのかな」と考えず、どんどん書き出してみます。
すると書き出した項目のなかに、共通点が見つけられることがあります。たとえば「ケーキづくり」「ハンドメイド」といった項目があれば「手作業で何かをつくり出すこと」に少なからず関心が高いということになります。
「やりたいこと」を頭のなかだけで考えると、思考がいろいろなところに飛んでしまい、結局は何も考えられなかった……となることは少なくありません。そのためまずは紙のうえに、興味のあることをすべて書き出してみましょう。
そうすることで自分の頭のなかが整理でき、本当にやりたいことが見えてくるようになります。
下記記事では、やりたいことや仕事が分からない人に向けて原因の解説や見つけるためのヒントを紹介していますので、ご参考にしてください。
3. 自己分析をして自己理解を深める
30代で何がしたいかわからないと感じている人が仕事を探す方法の一つに、自己分析を通じて自己理解を深めることが挙げられます。
自己分析は、自分自身の特性や興味、価値観を把握するプロセスです。これにより、自分がどのような環境や仕事に適しているか、どんな活動がやりがいを感じさせるかを明らかにすることができます。
自己分析の方法としては、まず自分の強みや弱み、スキルや経験をリストアップしてみましょう。これによって、自分が得意とする分野や、改善が必要な領域が浮かび上がります。
次に、過去の仕事や経験の中で特に満足感を得られた場面や、逆にストレスを感じた場面を振り返ります。そして、自分にとって理想的な職場環境や仕事の特徴を把握しましょう。
また、自己分析には、目標や価値観の確認も重要です。自分が何を大切にし、どのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることで、選択肢を絞り込む手助けになります。
4. 業種や職種に対する知識を付ける
30代で仕事を探す際に、何がしたいかわからないと感じる場合、業種や職種に対する知識をつけることが重要です。自分に適した仕事やキャリアの方向性を見つけるためには、さまざまな分野や業界について理解を深める必要があります。
まず、興味のある業界や職種に関する情報を集めましょう。書籍やWebサイトなどを通して最新のトレンドや動向を把握することが大切です。また、業界セミナーやイベントに参加することで、直接現場の声を聞いたり、専門家と交流したりする機会を得られます。
次に、業界や職種に関連するスキルや資格の取得を検討しましょう。特定の仕事に必要な資格や経験がある場合、それを身につけることで転職活動に有利になります。
さらに、業界の求人情報をチェックし、求められるスキルや経験、給与などの条件を確認することで、自分の希望と現実のギャップを把握できます。これにより、自分に合った仕事を選ぶ際の指標が得られます。
5. キャリアビジョンを作る
キャリアビジョンは、将来の目標や理想とするキャリアの方向性を明確にするものです。具体的な方向性を持つことで、仕事探しの軸が定まり、自分に合った選択肢を見つけやすくなります。
まず、キャリアビジョンを作るためには、自己分析を行いましょう。自分の興味や得意分野、価値観、ライフスタイルなどを見つめ直し、これらを基に、将来どのような働き方をしたいのか、どのようなキャリアパスを歩みたいのかを考えます。
次に、具体的な目標を設定します。短期的な目標と長期的な目標をバランスよく設定し、それぞれに対して具体的な行動計画を立てましょう。目標設定は、自分の成長を促し、達成感を得るためにも重要です。
また、キャリアビジョンを作る際には、自分が目指す職種や業界の現状や将来性についてリサーチすることも大切です。最新のトレンドや変化を把握し、自分のキャリアビジョンと合致するかどうかを確認します。
6. 身に付けたいスキルを探す
30代で仕事を探す際に、何がしたいか分からないと感じる人には、身に付けたいスキルを探すことが重要です。スキルを見つけることで、将来のキャリアビジョンを構築し、自分の強みを活かした職業選択ができるようになります。
まず、自分の興味や得意分野を見つめ直し、何に対して情熱を感じるかを考えます。その分野で求められるスキルをリサーチし、今の自分に足りないものや強化すべき点を洗い出します。
特に、デジタル技術やコミュニケーション能力、問題解決能力など、現代のビジネス環境で求められるスキルを意識して探すことがおすすめです。
次に、リサーチしたスキルを身に付ける方法を検討します。オンラインコースや資格取得、ワークショップ、セミナーなど、多くの選択肢があります。これらの学びの場を利用して、必要なスキルを習得し、自分のキャリアに活かしましょう。
また、身に付けたいスキルを探す過程で、将来のキャリアに対する具体的な方向性が見えてくるかもしれません。新たな分野や職種に興味を持った場合は、関連するスキルを身に付けることで、その分野でのキャリアを切り開けます。
7. 「苦ではなかったこと」を思い出す
ポイントは、これまでの仕事人生のなかで「苦ではなかったこと」を思い出すことです。
たとえば「社外でプレゼンをしたときはかなり緊張したけれど、プレゼン資料のためのリサーチや資料作成はストレスなくできた」などの経験は、誰にでもあると思います。
このケースの場合、人前に立つことが多い仕事ではやりがいを感じられないかもしれません。一方で、データを分析する、情報を可視化する、ひとりで黙々と作業に打ち込むといったことには、やりがいや働きやすさを感じられる可能性が高いでしょう。
人は、自分が興味を持てる仕事や、その仕事をしていることが苦ではなくむしろ「楽しい」と思える仕事であればあるほど、幸福度は上がっていくものです。仕事をするうえで苦ではなかったことを思い出すことは、楽しいと思える仕事を見つけるための「大切なヒント」となるのです。
自分が何をしたいかわからない場合は、ストレスなく取り組むことができた仕事について、まずは思い出してみてください。
8. 「転職したい理由」を明確にする
「転職したい理由」を明確にすることもおすすめです。たとえば今の仕事に飽きているのであれば、「なぜ飽きているか」を考えます。
「同じことの繰り返しだから」が理由であれば、さらに「なぜ同じことの繰り返しがイヤなのか」と考えていきます。この場合、「成長が感じられない」という理由に突き当たったら、それが本当の転職理由といえるでしょう。
つまり次の仕事を探すときは、「成長が実感できること」を第一に考えるべきといえるのです。
「やりたいこと」と聞くと、具体的な仕事名を考えなきゃ……と焦ってしまう人は少なくありません。しかし、それだと行き詰まってしまいます。
一方で「自分が成し遂げたい状態」から逆算して考えると、やりたい仕事に近づいていけることも。
「仕事を通じて自分の成長を実感したい」という自分の希望がわかったのであれば「ならば、成長を実感できる仕事ってなんだろう」といったことから考え始めることで、自分の思いに即した仕事選びが効率的にできるようになるのです。
9. 「自分が必要とされる仕事」を探してみる
何をしたいかわからない場合は「自分が必要とされる仕事」を探してみることも検討してみましょう。なぜなら、相手から必要とされることや感謝されることは、自分にとってその仕事へのやりがいにつながる可能性があるからです。
たとえば、過去に上司から褒められた仕事、顧客から喜ばれた経験を思い出してみましょう。自分にとっては、たとえ面白みを感じられない仕事であったとしても、誰かから喜ばれるということは大きなやりがいにつながるものです。
実際に、はじめはつまらなく思えた仕事でも、相手から感謝されたことがきっかけとなってやりがいを感じるようになり、その仕事をずっと続けているという人も少なくありません。
「自分が必要とされる仕事は何か」という視点に立って探すことで、自分にとって長く続けられる仕事に出会える可能性を高められるといえます。
下記記事では、人の役に立つ仕事や社会貢献できる仕事について解説しています。「必要とされる仕事」を探している人はご参考にしてください。
10.あえて仕事のことを考えない時間を持つ
逆説的ですが、何がしたいかわからないときは「あえて何も考えない」というのも効果的です。
とくに、いまの仕事でイヤなことがあったり、将来のことを考えなければいけない状況に追い込まれたりしていると、頭のなかがいろいろな考えに埋め尽くされるものです。すると「考えがまとまらないけれど考えなければいけない」といった、負のループに陥ってしまうことが多いのです。
そこで大切なのが、何も考えない時間を意識的につくることです。たとえば、休日や有休を取って日帰り~一泊旅行に行く、一日かけて部屋を掃除する、といったことを意識的におこなってみましょう。
そうすることで気持ちも心もリフレッシュでき、すっきりとした頭で物事を考えられるようになります。結果として、「やりたいこと」を冷静な頭で考えられるようになるのです。
何がしたいかわからない30代のNG行動
何がしたいかわからないと、つい焦ってしまうものです。そして30代ともなると、将来のことも深く考えなくてはならず、その焦りがさらなる焦りを生んでしまうこともあります。
ただし、焦って取った行動が良い結果を生むことはほぼありません。特に、以下3つの行動に走らないように気をつけてください。
- 資格取得が目的になっている
- 全く違う環境に飛び移る
- 怪しい誘いに乗る
それぞれのNG行動について、くわしくご紹介します。
1. 資格取得が目的になっている
資格を取得し続けることは、NG行動の代表例です。資格取得は悪いことではありませんが、意味もなく「なんとなく将来に役立ちそうだから」という理由で資格を取り続けるのはおすすめしません。
なぜなら、資格取得が目的となってしまい「やりたいことを見つける」という本来の目的から逸れていってしまうからです。
さらに、いざ資格を取得すると「この資格を活かせる仕事に就かなきゃ……」といった想いに捉われることもありそうです。この場合、自分で自分の可能性を狭めてしまうことにもつながりかねません。
2. 全く違う環境に飛び移る
全く違う環境に飛び移ることも、おすすめできる行動ではありません。たとえば「従業員数万人規模の大企業から、社長を含め2~3名のベンチャーへの転職」「都会から田舎への移住」といった行動も当てはまるでしょう。
もちろん、自分のなかに明確な理由があって、このような行動を取るぶんには問題ありません。しかし「環境を変えたらやりたいことが見つかるのでは」という期待を持ちつつ、その行動を起こそうとしているのであれば、それは一度立ち止まるべきです。
なぜならその行動は「自分は何かをやっている」といった満足感を持ちたいがための行動に過ぎない可能性があるからです。少し厳しい言い方をすると「やりたいことを考えることから逃げている」ともいえるのです。
そしてこうした行動は、やりたいことに近づくのではなく、むしろ自分を遠ざけていってしまうことにもつながります。
3. 怪しい誘いに乗る
怪しい誘いに乗ることも、絶対に避けましょう。世の中には「やりがいがある」「成長できる」「儲かる」といった言葉を使って、この先のキャリアに悩んでいる人に近づいてくる人やそのような求人を出している企業もあるからです。
たとえば、知人などから「面白い仕事がある」と言われて手伝ったら、それが違法または違法に近い仕事だったということもあるかもしれません。
また「副業でいま以上に稼げるようになる」といった文言に惹かれた結果、高額の情報商材を買わされたといった被害も後を絶ちません。
このように「仕事に対して悩んでいる人」をターゲットにした商売は、残念ながらあります。また、やたらと「実力次第で評価」「成長できる環境」などを謳い、実際には、ただ都合よく使える労働者を確保することを目的とした企業もあります。
仕事で悩んでいるときは「自分が変わるきっかけ」を何でもよいから掴みたくなるものです。「チャンスを逃さない」という姿勢は大切ですが、「そのチャンスが怪しいものではないか」といったことは、冷静に考える必要はあるでしょう。
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30代になってもやりたい仕事がわからないのはなぜ?
そもそも「自分が何がしたいかわからない」と悩む30代は珍しくありません。ネット上では「もう30歳なのに、まだ自分の適職がわからず悩んでいる」「30代半ばでもやりたい仕事は見つかりますか?」といった声も見受けられます。
もちろん、20代で社会人生活を始めたころは経験もないため、自分が何をしたいのかわからない時期というものは、多くの人が過ごすことでしょう。
しかし実は、30代になってもその想いから抜け出せないことがあります。なぜなら、日本は年功序列の会社がまだまだ多く、30代であっても、やりがいのある仕事を任されている人ばかりではないからです。
つまり、自分の裁量が大きな仕事をやり遂げる経験や達成感を得る機会が少ないために「本当に自分はこの仕事に向いているのか」「ほかにやりたい仕事があるのではないか」と悩んでしまうことがあるのです。
とくに、業務が細分化されていて手順やルールなども多いいわゆる「大企業」に勤めている人は、こうした悩みを抱えてしまうことが少なくありません。
一方で、20代で多くの仕事を任されてきた人であっても、ようやく一息つける30代のタイミングは「これからのこと」を考えはじめる時期でもあります。この場合「色々やってきたけど、自分は一体何をしたいのかな」ともやもやしてしまうことも少なくありません。
このように、何がしたいかわからない30代は決して珍しい存在ではなく、むしろ多くの人が悩み、解決策を模索し続けているという現実があるのです。
まとめ
「仕事で何がしたいかわからないけれど、もう30代だし、いまの仕事を続けるしかない」と考えている方もいるかもしれません。しかし、30代で転職に成功し、やりがいを感じられる仕事に就けた人がいることも事実です。「いまの仕事がつまらないから辞める」という方法はおすすめできませんが、自己分析やこれまでの仕事を振り返ったうえで自分の適性やりたいことを見つけられたのであれば、転職という選択肢もひとつあるでしょう。
何がしたいかわからないときは転職エージェントを活用もおすすめ
何がしたいかわからない、転職活動をプロにサポートしてもらいたいと考える人には各社就職/転職エージェントの活用もおすすめです。
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