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何がしたいかわからない30代が仕事を探す方法は?NG行動も解説

何がしたいかわからない30代の仕事の探し方【NG行動も】

何がしたいかわからない30代仕事を探す方法としては、自己分析による強みの把握や、業種・職種に関する知識の習得、キャリアビジョンの作成が効果的です。

一方で避けるべきNG行動としては、資格取得そのものを目的としたり、好き嫌いだけで仕事を決めたりすることが挙げられます。

30代は収入や家族、将来設計と向き合う場面が増えるため、感情だけでなく労働条件や生活とのバランスも考慮する必要があります。また、一発逆転を狙う思考や、正解を他人に委ねることも避けましょう。

本記事では、30代で何がしたいかわからなくなる理由や特徴、30代からキャリアを好転させた成功事例や仕事の探し方などを解説します。ぜひ最後までご覧ください。

30代になってもやりたい仕事がわからないのはなぜ?

30代になってもやりたい仕事がわからない理由には、働く環境が大きく影響しています。日本では年功序列の企業文化が根強く、30代であっても裁量のある仕事を任されにくいからです。

その結果、達成感や手応えを得られず、今の仕事が自分に合っているかを見極めるのが難しくなります。特に大企業では業務が細分化されているため、仕事の全体像が見えづらいケースが多くあるのです。

また、30代に入って将来や人生設計を見直す余裕が生まれる中で「本当にやりたい仕事は何か」と考える場合があり、その過程でこれまでの選択に迷いが生じることもあります。

仕事で何がしたいかわからない30代の4つの特徴

仕事で何がしたいかわからないと30代が感じるのは、失敗への不安や自己理解不足、条件の絞りすぎや知識不足が主な原因です。

30代は経験や責任が増える一方で、「もう失敗できない」という心理が強くなります。収入や将来設計、家族への影響などがあるため、20代の頃のように勢いや直感だけで動けなくなるのです。

20代では好奇心を優先して挑戦できた人でも、30代になると「今の仕事を続けるべきか」「転職したら後悔するのではないか」といった不安が頭をよぎります。その結果、考えすぎて動けなくなり、「やりたいことがわからない」という状態に陥ることがあるのです。

1. 失敗を恐れて慎重になりすぎている

1つ目の特徴は、失敗を恐れて慎重になりすぎていることです。

30代の人達は、キャリアの節目であるため、重要な決断を下す際にリスクを避けようとする傾向があります。慎重さは時には良い面もありますが、過度な慎重さは新たな挑戦や機会を逃す原因となることも少なくありません。

この慎重さの背景には、30代が人生の中で重要な時期であることが挙げられます。家庭を持つ人や、キャリアアップを目指す人が多いこの年代では、失敗によって生活に影響が及ぶことを懸念しているのかもしれません。

30代は自己成長やキャリアの可能性を追求する重要な時期です。そのため、失敗を恐れずに新たな挑戦を受け入れる姿勢が大切です。失敗から学ぶことで、より良い選択ができるようになります。

この年代の人々は、自己信頼を高め、慎重さと大胆さのバランスを取ることで、キャリアの幅を広げられます。リスクを適切に確認し、新たな挑戦を受け入れることで、自己成長とキャリアの発展に繋がるでしょう。

2. 自己分析・自己理解があまりできていない

2つ目の特徴は、自己分析・自己理解があまりできていないことです。

30代の人達は、経験やスキルが増える一方で、進むべき方向を見つけることに難しさを感じることがあります。特に、キャリアパスやライフプランにおいて自分の望むものを明確にすることができない場合が多いです。

自己分析・自己理解が不足していると、キャリアの選択や目標設定において迷いが生じやすくなります。自分の強みや興味、価値観を正確に把握できていないため、選択肢が多すぎるとどれを選んでいいのか分からなくなるかもしれません。

また、自分の弱みや改善点を理解していないと、成長や進歩に向けた対策が立てられないこともあります。

このような特徴を持つ30代の人々は、自分自身を見つめ直す時間を持つことが大切です。自己分析を通じて、自分の興味や価値観、スキルセットを再評価し、今後のキャリアに向けた方向性を見つけることが求められます。

3. 希望条件を絞りすぎている

3つ目の特徴は、希望条件を絞りすぎていることです。

これは自分のキャリアパスにおいて具体的な希望を持ちすぎるあまり、選択肢が狭まってしまう現象です。条件が限定的であると、現実的なチャンスを見逃してしまったり、自分の可能性を狭めてしまうかもしれません。

希望条件を絞りすぎることで、自分が求める仕事や環境が見つかる確率が低くなります。たとえば、特定の業界や企業に固執することで、その分野での競争が激しい場合は、希望する仕事に就くのが困難になることがあります。

このような特徴を持つ30代の人々は、柔軟性を持つことが大切です。希望条件を見直し、幅を持たせることで、新たな選択肢や機会に出会いやすくなります。

条件を緩めることで、未開拓の分野や業界に挑戦する機会も増えるでしょう。自分のスキルや経験を活かせる仕事であれば、条件にとらわれずにチャレンジしてみることも重要です。

4. 業種や職種に対する知識が不足している

4つ目の特徴は、業種や職種に対する知識が不足していることです。

これは、さまざまな分野での経験が浅いため、自分の適性や興味に合った職業を見極めるのが難しくなっている状態です。30代になると、多くの人が社会人としての経験を積み重ねてきますが、その経験が特定の業界や職種に偏っている可能性があります。

知識不足の原因としては、特定の分野での専門性を追求しすぎるあまり、他の分野に対する情報収集や学習を怠ってしまうことが考えられます。また、現職に長くとどまり続けている場合、新しい業種や職種についての情報を得る機会が少なくなるかもしれません。

これにより、自分が本当にやりたい仕事や新しいキャリアの可能性を見逃してしまうリスクがあります。

30代の人々がこの問題に対処するためには、積極的に情報を収集する姿勢が求められます。業界のトレンドや新しいビジネスモデルについての知識を広げることで、将来的なキャリアの選択肢が増えるでしょう。

30代が何がしたいかわからないと悩む5つの根本的な理由

30代が「仕事で何がしたいかわからない」と悩むのは、価値観の変化や責任の増加、過去への執着、情報過多、年齢への意識という要因が重なるからです。

30代は、20代に選んだ進路や働き方を見直す“節目の時期”でもあり、収入や将来設計、家族への責任など、現実的な課題が増える年代です。そのため、挑戦したい気持ちがあっても、失敗したときの不安や、これまで積み上げたキャリアを手放す怖さによって判断が難しくなります。

30代が仕事で何がしたいかわからなくなるのは、変化と責任の狭間において、本音よりも「安全」を優先しやすく、判断が揺らぎやすい時期だからといえるでしょう。

1. 20代で選んだ進路が今の価値観とズレ始めているから

これまでの企業選びの中で「安定している」「有名企業だから」「周囲に勧められた」といった理由で就職先を選んできた場合、30代になって「何がしたいかわからない」と悩む可能性があります。

社会人経験を重ねる中で、20代のときに抱いていた仕事への価値観と、30代になって抱く価値観にズレが生じるケースが多いからです。

たとえば、20代の頃は「有名企業だから」「周囲に自慢できるから」という理由で就職したものの、30代になると会社の知名度よりも、やりがいや裁量を求めるようになるケースも見られます。

仕事への慣れや、経験値が上がることにより、「この仕事を続けた先に何があるのか」「自分は何にやりがいを感じているのか」といった視点が生まれ、当初は気にならなかった違和感が徐々に大きくなっていくケースも珍しくありません。

結果として、「本当にこのままでいいのかな…」という迷いにつながる人も多いのです。

2. 仕事・お金・将来への責任が増えているから

30代になると、自分の気持ちよりも責任や給与などの条件面を優先せざるを得なくなり、判断が難しくなる場合があります。安定した収入や社会的な立場を守る意識が強まり、挑戦よりも「堅実さ」を選択せざるを得ないケースが多いからです。

30代は昇給や結婚、住宅の購入など、将来を具体的に考える場面が増えます。そのため「やりたいかどうか」よりも、「今の仕事を我慢して続けるべきか」「転職して失敗しないか」が判断基準になる場面が多々あります。

とはいえ、本音を我慢した選択を積み重ねると、自分が本当にやりたいことがわからなくなっていきます。特に責任感が強い人ほど自分の気持ちを後回しにする傾向があるため、「何がしたいかわからない」という状態に陥りやすいのです。

3. これまでのキャリアを無駄にしたくないから

20代から続けてきた仕事や、そこで身に付けたスキル、費やしてきた時間や努力を振り返る中で、「ここで別の道を選ぶのはもったいない」「今までの努力が無駄になるのでは」と感じる30代も少なくありません。

たとえば営業職として10年間のキャリアを積んできた人が、「本当は企画職に興味がある」と感じていても、「営業で培った経験や人脈が活かせなくなる」「ゼロからのスタートになってしまう」と悩むケースが考えられます。

これまでの仕事にしばられていると、たとえ今の仕事に違和感を覚えていても、新しい可能性を冷静に検討できなくなります。こうして“過去への執着”が視野を狭めてしまうことも、30代が仕事の方向性を見失う一つの原因といえるでしょう。

4. 情報が多すぎて正解が見つけられないから

現在は転職だけでなく、副業や独立、フリーランス、起業など、さまざまな働き方が増えています。そのぶん迷いが生まれ、何がしたいかわからないと感じる30代も少なくありません。

たとえば転職サイトを見るとさまざまな求人があり、SNSでは「副業で月収50万円を達成」「フリーランスで自由な生活」などの成功体験が次々と流れてきます。

判断基準が定まっていない状態で大量の情報に触れると、かえって決断できなくなることがあります。自分の状況や価値観を整理しないまま他人の事例と比較し、「この選択で本当にいいのか」「もっと良い働き方があるのでは」と迷い続けてしまう30代も多いのです。

5. 年齢を理由に可能性を狭めているから

「20代と違ってもう若くない」「30代で新しいことを始めるのは遅いのではないか」と考え、挑戦を避けるようになって何がしたいかわからないと悩む30代もいます。

特に未経験の分野に対しては「採用されないだろう」「周囲に追いつけない」「今さら勉強しても間に合わない」という不安が先に立ち、行動する前から選択肢を狭めてしまうのです。

たとえばIT系の仕事に興味があっても「30代で未経験では無理」と判断して応募すらしなかったり、新しいスキルを学ぶ機会があっても「今から始めても遅い」と感じて見送ったりする人もいます。

年齢を基準にして判断すると仕事選びの視野が狭まり、「何がしたいかわからない」という状態に陥ってしまうことがあるのです。

30代からキャリアを好転させた3つの成功事例

30代でキャリアに迷いながらも、状況を好転させて前向きな一歩を踏み出した事例を3つ紹介します。

いずれも自分と向き合い、行動を変えて道を切り開いたストーリーです。「何がしたいかわからない」と感じている30代の方は、ぜひ参考にしてください。

1. フリーター歴10年から正社員として就職できた事例

フリーターとして10年近く働きながらも、30歳を目前にして正社員への就職を決意し、営業職に就いた事例です。コロナ禍でシフトが減って生活が不安定になったことや、年齢を意識する中で「正社員になろう」と強く思ったことがきっかけです。

最初は求人サイトで自力の就活を試みましたが、情報が不足して不安を感じたため、就職支援サービスに登録しました。

研修ではビジネスマナーなどを学び、複数の企業と出会える面接会に計3回参加。2回目の面接で厳しい評価を受けて落ち込みましたが、就職支援サービスのスタッフから励まされて気持ちを立て直し、3回目の面接会で現在の企業と出会いました。

現在は営業職として働いており、苦手だったコミュニケーションも実務を通じて克服しつつ、経済的に安定したことで「結婚もできた」と話しています。

参考:フリーター歴10年から正社員へ! – ジェイック 就職カレッジ®︎

2. 30代でキャリアを見直し転職に成功した事例

A・Tさん(31歳)は医療・飲食・建築など複数の職業を転々としてきた経験を持ち、前職の退職後に「これで最後の転職にしたい」「もう就職では失敗したくない」という強い思いで就活を開始しました。

就職エージェントが主催する研修プログラムのグループワークや講習を通じて、自分が今まで気付かなかったことに気付いたと話すA.Tさん。「失敗の原因は自分にもある」「感謝の気持ちを持つことが重要」という思いに気付いたといいます。

その後、就職エージェントの支援を受けながら集団面接会に参加し、エアコン空調機のメンテナンス会社への入社が決定しました。

わからないことを丁寧に教えてくれる優しい職場環境の中で、先輩や同期と交流を深めながら働いており、「この会社でずっと働きたい」という思いを抱いています。

参考:30代カレッジ®参加者の声① – ジェイック広報室

3. 30代で未経験からエンジニアとして転職できた事例

靴修理の職人を目指していたものの、怪我などによって仕事に不安を感じ、30代で「未経験分野へチャレンジしたい」という思いによって就職活動に踏み切った事例です。

まずは、未経験者の採用意欲が高い、20社ほどの企業と“書類選考なし”で面接ができる就職エージェントに登録。「ただ内定を取ればよい」という考えではなく、「どのような思考や行動が就職につながるのか」を教えてもらったことが印象に残っていると話します。

結果として未経験ながらエンジニアとして採用され、長期的な視点で成長を見守ってもらえる環境のもと、安心して仕事に取り組めているようです。
参考:30代カレッジ®参加者の声② – ジェイック広報室

何がしたいかわからない30代が仕事を探す方法10選

何がしたいかわからない30代が仕事探しを成功させるには、目標への落とし込みや自己分析、職業について調べながら段階的に進めることが必要です。

また、自己診断ツールを活用したり、情報収集の方法などを段階的に実践したりすることで、何がしたいかわからない状態からでも仕事の方向性を見つけられます。

業種や職種に関する知識を深める、キャリアビジョンを考える、「身に付けたいスキル」を探してみるといったことも、仕事を探すうえで有効な方法といえるでしょう。

1. 小さな目標に落とし込む

まずひとつ目が、小さな目標に落とし込むことです。

たとえば「手作業で何かを生み出す仕事」に関心があったとします。この場合、求人サイトで未経験の仕事を探す、自分でもハンドメイド作品をつくってみる、といった行動をしがちですが、これはNGです。

なぜならば、いきなり大きな行動に出ると、それが自分のなかの「義務」になってしまい、興味があったことに対しての意欲が薄れていってしまう可能性があるからです。

そこで大切なのが、小さな目標に落とし込むことから始めることです。すると「興味の芽」を絶やすことなく、やりたいことが現実のものとして見えてきます。

上記の例の場合、たとえば「ハンドメイドを副業にしている人をTwitterで毎日3人フォローする」といったことから始めてみてもよいでしょう。

自分に負荷をかけ過ぎず、興味の対象に近づいていくことができれば「何となくやりたいこと」が「本当にやりたいこと」として確信に変わっていくことがあるのです。

2. 興味のあることを書きだす

次におすすめなのが、興味があることを書きだしてみることです。

そもそも、本当はやりたいことがあるけれど「稼げないから」「趣味に過ぎないから」といった理由から、「やりたい」という想いにフタをしている人も少なくありません。

そこでまずは、自分のなかの固定観点を取り払うために、興味があることを書き出してみましょう。ケーキづくり、YouTuberなど、どんなことでもOKです。「これはいいのかな」と考えず、どんどん書き出してみます。

すると書き出した項目のなかに、共通点が見つけられることがあります。たとえば「ケーキづくり」「ハンドメイド」といった項目があれば「手作業で何かをつくり出すこと」に少なからず関心が高いということになります。

「やりたいこと」を頭のなかだけで考えると、思考がいろいろなところに飛んでしまい、結局は何も考えられなかった……となることは少なくありません。そのためまずは紙のうえに、興味のあることをすべて書き出してみましょう。

そうすることで自分の頭のなかが整理でき、本当にやりたいことが見えてくるようになります。

下記記事では、やりたいことや仕事が分からない人に向けて原因の解説や見つけるためのヒントを紹介していますので、ご参考にしてください。

3. 自己分析をして「強み」を把握する

自分の強みを明確にすると、何がしたいかわからない30代も仕事選びの軸を持てるようになります。やりたいことがわからない状態でも、強みがわかれば「どのような仕事なら力を発揮できるか」「どのような環境が合っているか」を判断できるようになるからです。

たとえば「人の話を丁寧に聞ける」「調整役を任されやすい」「コツコツ継続する作業が苦にならない」といった特性は、営業やカスタマーサポート、事務、プロジェクト管理など、さまざまな仕事で評価される強みです。

過去の経験を振り返り、評価された行動や成果につながった場面を洗い出すと、自分がどのような環境で能力を発揮できるか見えてきます。自分の持ち味を活かせる仕事に就くと、入社後のミスマッチも起きにくく、長期的に安定したキャリアにつながります。

自己診断ツールを活用する

厚生労働省の「自己診断ツール」を使うと、いくつかの質問に答えるだけで、あなたの「性格」や「大切にしている価値観」「得意なこと」などを分析し、ぴったりの職業を提案してくれます。

「仕事についてどう考えているか」「得意な作業」といった質問から、あなたの考え方のクセや、向いている仕事の特徴がわかることが大きなメリットです。

データをもとに自分の強みがハッキリするので、「何がしたいかわからない…」というモヤモヤした状態から、「自分にはこの仕事が合っているかも」という確信を持って進路を選べるようになるでしょう。

参考:厚生労働省「自己診断ツール | 職業情報提供サイト(job tag)

4. 業種や職種に対する知識を付ける

職業情報提供サイトで業種や職種を調べる

job tag」は、日本にあるたくさんの仕事について「どんな仕事内容か」「どんなスキルが必要か」を厚生労働省がまとめた、いわば“職業図鑑”のようなものです。

job tagには、仕事の具体的な中身や必要な知識などが記載されており、業務内容を具体的にイメージしやすい構成になっています。

業種や職種名から検索できるだけでなく、キーワード検索や条件検索にも対応しているため、何がしたいかわからない30代の方はぜひ利用してみましょう。

参考:厚生労働省「ホームページ | 職業情報提供サイト(job tag)

5. キャリアビジョンを作る

マイジョブ・カードを利用する

マイジョブ・カードは、厚生労働省が提供するキャリア形成支援の公式ツールです。職務経歴や過去の学び、資格、訓練内容などを整理し、自身の経験や強みを体系的にまとめられます。就職活動や転職活動だけでなく、将来のキャリアを考える場面でも役立ちます。

マイジョブ・カードの特徴は、今までの経験を振り返りながら「キャリアの方向性」を整理できる点です。これまでの業務経験や身に付けたスキルを言語化できるため、自己理解が深まります。

オンラインで作成や編集ができる仕組みが整っており、テンプレートや記入例も用意されています。キャリアビジョンを考える際に、ぜひ活用してみましょう。

参考:厚生労働省「トップページ | マイジョブ・カード

6. 身に付けたいスキルを探す

30代で仕事を探す際に、何がしたいか分からないと感じる人には、身に付けたいスキルを探すことが重要です。スキルを見つけることで、将来のキャリアビジョンを構築し、自分の強みを活かした職業選択ができるようになります。

まず、自分の興味や得意分野を見つめ直し、何に対して情熱を感じるかを考えます。その分野で求められるスキルをリサーチし、今の自分に足りないものや強化すべき点を洗い出します。

特に、デジタル技術やコミュニケーション能力、問題解決能力など、現代のビジネス環境で求められるスキルを意識して探すことがおすすめです。

次に、リサーチしたスキルを身に付ける方法を検討します。オンラインコースや資格取得、ワークショップ、セミナーなど、多くの選択肢があります。これらの学びの場を利用して、必要なスキルを習得し、自分のキャリアに活かしましょう。

また、身に付けたいスキルを探す過程で、将来のキャリアに対する具体的な方向性が見えてくるかもしれません。新たな分野や職種に興味を持った場合は、関連するスキルを身に付けることで、その分野でのキャリアを切り開けます。

7. 「苦ではなかったこと」を思い出す

ポイントは、これまでの仕事人生のなかで「苦ではなかったこと」を思い出すことです。

たとえば「社外でプレゼンをしたときはかなり緊張したけれど、プレゼン資料のためのリサーチや資料作成はストレスなくできた」などの経験は、誰にでもあると思います。

このケースの場合、人前に立つことが多い仕事ではやりがいを感じられないかもしれません。一方で、データを分析する、情報を可視化する、ひとりで黙々と作業に打ち込むといったことには、やりがいや働きやすさを感じられる可能性が高いでしょう。

人は、自分が興味を持てる仕事や、その仕事をしていることが苦ではなくむしろ「楽しい」と思える仕事であればあるほど、幸福度は上がっていくものです。仕事をするうえで苦ではなかったことを思い出すことは、楽しいと思える仕事を見つけるための「大切なヒント」となるのです。

自分が何をしたいかわからない場合は、ストレスなく取り組むことができた仕事について、まずは思い出してみてください。

8. 「転職したい理由」を明確にする

「転職したい理由」を明確にすることもおすすめです。たとえば今の仕事に飽きているのであれば、「なぜ飽きているか」を考えます。

「同じことの繰り返しだから」が理由であれば、さらに「なぜ同じことの繰り返しがイヤなのか」と考えていきます。この場合、「成長が感じられない」という理由に突き当たったら、それが本当の転職理由といえるでしょう。

つまり次の仕事を探すときは、「成長が実感できること」を第一に考えるべきといえるのです。

「やりたいこと」と聞くと、具体的な仕事名を考えなきゃ……と焦ってしまう人は少なくありません。しかし、それだと行き詰まってしまいます。

一方で「自分が成し遂げたい状態」から逆算して考えると、やりたい仕事に近づいていけることも。

「仕事を通じて自分の成長を実感したい」という自分の希望がわかったのであれば「ならば、成長を実感できる仕事ってなんだろう」といったことから考え始めることで、自分の思いに即した仕事選びが効率的にできるようになるのです。

9. 「自分が必要とされる仕事」を探してみる

何をしたいかわからない場合は「自分が必要とされる仕事」を探してみることも検討してみましょう。なぜなら、相手から必要とされることや感謝されることは、自分にとってその仕事へのやりがいにつながる可能性があるからです。

たとえば、過去に上司から褒められた仕事、顧客から喜ばれた経験を思い出してみましょう。自分にとっては、たとえ面白みを感じられない仕事であったとしても、誰かから喜ばれるということは大きなやりがいにつながるものです。

実際に、はじめはつまらなく思えた仕事でも、相手から感謝されたことがきっかけとなってやりがいを感じるようになり、その仕事をずっと続けているという人も少なくありません。

「自分が必要とされる仕事は何か」という視点に立って探すことで、自分にとって長く続けられる仕事に出会える可能性を高められるといえます。

下記記事では、人の役に立つ仕事や社会貢献できる仕事について解説しています。「必要とされる仕事」を探している人はご参考にしてください。

10.あえて仕事のことを考えない時間を持つ

逆説的ですが、何がしたいかわからないときは「あえて何も考えない」というのも効果的です。

とくに、いまの仕事でイヤなことがあったり、将来のことを考えなければいけない状況に追い込まれたりしていると、頭のなかがいろいろな考えに埋め尽くされるものです。すると「考えがまとまらないけれど考えなければいけない」といった、負のループに陥ってしまうことが多いのです。

そこで大切なのが、何も考えない時間を意識的につくることです。たとえば、休日や有休を取って日帰り~一泊旅行に行く、一日かけて部屋を掃除する、といったことを意識的におこなってみましょう。

そうすることで気持ちも心もリフレッシュでき、すっきりとした頭で物事を考えられるようになります。結果として、「やりたいこと」を冷静な頭で考えられるようになるのです。

何がしたいかわからない30代のNG行動

何がしたいかわからない30代がやってはいけない行動は、資格取得そのものが目的になっていたり、現実を直視せずに、転職や独立といった「大きな環境の変化」を選んだりすることが挙げられます。

30代は20代と異なり、仕事選びの失敗が、この先のキャリアや生活に影響する可能性が高くなる年代です。収入や家族、将来設計と向き合う場面も増えるため、勢いだけの選択や、準備不足の状態での決断はおすすめできません。

1. 資格取得が目的になっている

資格を取得し続けることは、NG行動の代表例です。資格取得は悪いことではありませんが、意味もなく「なんとなく将来に役立ちそうだから」という理由で資格を取り続けるのはおすすめしません。

なぜなら、資格取得が目的となってしまい「やりたいことを見つける」という本来の目的から逸れていってしまうからです。

さらに、いざ資格を取得すると「この資格を活かせる仕事に就かなきゃ……」といった想いに捉われることもありそうです。この場合、自分で自分の可能性を狭めてしまうことにもつながりかねません。

2. 全く違う環境に飛び移る

全く違う環境に飛び移ることも、おすすめできる行動ではありません。たとえば「従業員数万人規模の大企業から、社長を含め2~3名のベンチャーへの転職」「都会から田舎への移住」といった行動も当てはまるでしょう。

もちろん、自分のなかに明確な理由があって、このような行動を取るぶんには問題ありません。しかし「環境を変えたらやりたいことが見つかるのでは」という期待を持ちつつ、その行動を起こそうとしているのであれば、それは一度立ち止まるべきです。

なぜならその行動は「自分は何かをやっている」といった満足感を持ちたいがための行動に過ぎない可能性があるからです。少し厳しい言い方をすると「やりたいことを考えることから逃げている」ともいえるのです。

そしてこうした行動は、やりたいことに近づくのではなく、むしろ自分を遠ざけていってしまうことにもつながります。

3. 怪しい誘いに乗る

怪しい誘いに乗ることも、絶対に避けましょう。世の中には「やりがいがある」「成長できる」「儲かる」といった言葉を使って、この先のキャリアに悩んでいる人に近づいてくる人やそのような求人を出している企業もあるからです。

たとえば、知人などから「面白い仕事がある」と言われて手伝ったら、それが違法または違法に近い仕事だったということもあるかもしれません。

また「副業でいま以上に稼げるようになる」といった文言に惹かれた結果、高額の情報商材を買わされたといった被害も後を絶ちません。

このように「仕事に対して悩んでいる人」をターゲットにした商売は、残念ながらあります。また、やたらと「実力次第で評価」「成長できる環境」などを謳い、実際には、ただ都合よく使える労働者を確保することを目的とした企業もあります。

仕事で悩んでいるときは「自分が変わるきっかけ」を何でもよいから掴みたくなるものです。「チャンスを逃さない」という姿勢は大切ですが、「そのチャンスが怪しいものではないか」といったことは、冷静に考える必要はあるでしょう。

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4. 好き嫌いだけで仕事を決めようとする

30代の仕事選びで「自分の感情(好き・嫌い)」だけで決めてしまうのは、リスクが高い方法です。気持ちだけでは、日々の生活を支えきれないことがあるからです。

たとえば、憧れだけで選んだ仕事が激務だったり、収入が不安定だったりすると「こんなはずではなかったのに」と後悔するかもしれません。

仕事のやりがいはもちろん大切です。しかし30代の場合、やりがいと同じくらい以下の点も重要です。

  • お金が稼げるか
  • 無理のない時間で働けるか
  • 家族との時間を守れるか

これらを無視して選んでしまうと、結局は仕事を続けられなくなり、「何がしたいかわからない…」と再び迷ってしまう可能性もあるでしょう。

5. 一発逆転を狙う

短時間で人生が劇的に変わる方法を探し続けるのは、非常にリスクが高い行動です。「今すぐに変わりたい」という焦りの気持ちが強すぎると、その焦りにつけ込むような「怪しいビジネス」や「現実離れした話」に騙されやすくなるからです。

「これさえやれば人生が大きく変わる」という言葉は魅力的ですが、実際にはうまくいく保証はほぼありません。失敗したときにお金や時間を失うダメージは、30代にとっては取り返しのつかないほど大きくなる恐れもあります。

多くの成功者は一発逆転ではなく、小さな改善と積み重ねによって状況を変えています。「何がしたいかわからない」と焦っているときこそ、目先の甘い誘惑に飛びつくのではなく、まずは落ち着いて仕事探しを進めましょう。

6. 正解を他人に決めてもらおうとする

「自分では答えが出せないから正解を教えてほしい」という姿勢は、実は「何がしたいかわからない」という状態を長引かせてしまう原因になります。最後は自分で決めたという実感がなければ、どんな道を選んでも納得できないからです。

就職エージェントや周りの人のアドバイスは、とても参考になる情報です。しかし、勧められた仕事を深く考えずに選んでしまうと、仕事が合わなかったときに「あの人が言ったから失敗したんだ」と人のせいにしてしまいがちです。

たとえ条件が良かったとしても、自分自身の“納得感”が抜けていると、この先も心の中に違和感を抱えたまま働き続ける可能性があるのです。

迷って動けない30代に伝えたい4つのこと

30代で何がしたいかわからない状態でも、実際のデータを見るとキャリアチェンジは十分可能です。dodaの調査によると、転職成功者のうち異業種へ転職した人の割合は、30代では半数を超えています(※)。

30代はこれまでの社会人経験が評価されるケースが多く、多くの30代が未経験分野に挑戦しています。そのため「30代で未経験の仕事に就くのは難しい」「もう遅い」と思い込む必要はありません。

焦って方向を決めるのではなく、まずは自分の価値観や得意なことを整理し、できる範囲で少しずつ行動してみましょう。

※出典:転職サービスdoda「異業種への転職は難しい? 転職成功者のデータから見える傾向|【年代別】異業種からの転職の割合

1. 30代でも未経験転職に成功している人は多い

dodaの調査によると、30代で未経験転職に成功している人は半数以上存在しています。これは30代でもキャリアチェンジが十分に可能であることを示しています。

【年代別】異業種からの転職の割合

30~34歳60.4%
35~39歳58.9%

出典:転職サービスdoda「異業種への転職は難しい? 転職成功者のデータから見える傾向|【年代別】異業種からの転職の割合

30代の未経験転職の割合が高いということは、企業が即戦力だけでなく、どの業界でも活かせる汎用的なスキル(ポータブルスキル)やポテンシャル、柔軟性を評価して採用しているケースが多いといえるでしょう。

転職市場では、30代でも熱意や学習意欲が伝われば高く評価され、採用につながる場合があるため、未経験領域への挑戦は十分に可能です。

2. まずは小さく動いてみる

小さな行動を積み重ねると、想像だけではわからないリアルな情報が得られます。なぜなら、頭の中で考えるだけでは、自分がその仕事や業界に本当に向いているかどうかはわからないからです。

そこでおすすめなのは、小さな一歩を意識することです。たとえば業界の勉強会に参加する、関心のある仕事に就いている人に話を聞く、副業で少し関わってみるなどです。これらの行動によって「自分に合っているか」「思っていたのと違った」などを実感できます。

実際に話を聞いたり体験したりすると、思っていたイメージとのギャップに気付くケースが多く、次の行動につながります。まずは小さく動き、キャリアチェンジへの第一歩につなげましょう。

3.「完璧でなくてもいい」と思う

完璧に進めようと思うとスタートできなくなるため、できる範囲から少しずつ始めましょう。

慎重になること自体は悪いわけではありません。しかし、完璧を求め過ぎるあまり「このスキルがないと始められない」「準備がもっと必要だ」と考え、行動が先延ばしになる人は多くいるのです。

異業種へ転職した人のすべてが完璧な状態で内定を獲得できたわけではなく、これまでの経験を活かしながら新しい分野へ挑戦している人も一定数います。

まずはできる範囲から始めてみると強みや課題が明確になるため、自分のやりたいことが少しずつ見えてきます。

4. 他人ではなく自分を基準にする

周囲と比較せずに自分の価値観を大切にすると、後悔しない選択ができます。なぜなら、他人の成功やキャリアは、その人固有の価値観や環境によるもので、自分には合わない場合があるからです。

30代になると、同世代のキャリアや年収と比較して焦りを感じる場合がありますが、まずは「自分が何を大切にしたいか」を明確にしましょう。収入や働き方、生活の安定、やりがいなど、自分の価値観を基準にして意思決定すれば、無理なく自分らしいキャリアが築けます。

他人の意見を参考にしたとしても、自分の価値観を中心に選択すると、長く満足できるキャリアにつながります。

まとめ

「仕事で何がしたいかわからないけれど、もう30代だし、いまの仕事を続けるしかない」と考えている方もいるかもしれません。しかし、30代で転職に成功し、やりがいを感じられる仕事に就けた人がいることも事実です。「いまの仕事がつまらないから辞める」という方法はおすすめできませんが、自己分析やこれまでの仕事を振り返ったうえで自分の適性やりたいことを見つけられたのであれば、転職という選択肢もひとつあるでしょう。

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高藤 薫元ジェイック キャリアアドバイザー
元 株式会社ジェイックのキャリアアドバイザー|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター