コンサートに関わる仕事に就職したいと考える女性も多いのではないでしょうか?実はコンサートに関わる仕事は、現場仕事だけでなく他にもたくさんの仕事があります。
この記事では、女性におすすめのコンサートに関わる仕事を15個ご紹介しつつ、どうやったらそれらの仕事に就職できるのかといった方法についても解説します。
これから就職活動を始めようとしている女性で、自分が好きなコンサートに関わる仕事に応募したいと考えている人は、記事の内容を参考にしてみてください。
この記事の目次
コンサートに関わる仕事に女性が就く方法
そもそも、コンサートに関わる仕事に女性が就職できるのか?と気になっているかもしれません。確かにコンサート現場は力仕事が多かったり、男性スタッフが多いように見えますが、実際に女性で働いている人はたくさんいます。
具体的におすすめな仕事をご紹介する前に、まずはコンサートに関わる仕事に女性が就く方法について解説します。
コンサートスタッフのアルバイトで経験を積む
特にコンサートの現場で専門的な仕事をしたいのであれば、まずはアルバイトで経験や雰囲気を掴むことがおすすめです。いきなりコンサートを運営する専門的なスタッフに未経験の状態で就職するのは難しいため、少しでも面接でアピールできる材料を集めるようにしてみましょう。
コンサートスタッフのアルバイトは、主に専門の派遣会社に登録し、コンサート運営スタッフの案件に応募することで経験できます。アルバイトで経験できる仕事としては、以下のようなものが挙げられます。
- 会場設営
- 機材の搬入、組み立て
- 来場客の誘導、人員整理
- 受付
- 物販販売
基本的に力仕事が多い傾向にありますが、女性の場合だと誘導や受付などに配置されることも多いです。普段からコンサートに観客として足を運んでいる人でも、コンサートスタッフとして裏方業務を経験することで、運営者という観点でコンサートを見ることができます。
コンサートに関わる仕事を生業にするということは、どういう働き方になるのかをある程度経験できますので、まずはアルバイトで感覚を掴むのがおすすめです。
専門学校で知識を身につける
コンサートに技術的な仕事で関わりたいという場合は、アルバイトでは経験が積めないため、専門学校で知識を身につけることがおすすめです。
特に以下のような仕事に就きたい女性で、金銭的にも時間的にも問題がないのであれば、ライブスタッフを育成するような専門学校への進学を検討してみてください。
- PA
- 照明スタッフ
- カメラマン
- 舞台美術
- コンサート演出
これらの仕事は、コンサートを直接作り上げる非常に重要な役割です。また、コンサートスタッフとしてだけでなく、音楽に関わる技術的なスキルを身につけられることから、レコーディングなどの別領域での仕事にも挑戦できるようになるでしょう。
専門学校は卒業後に就職先を紹介してくれるケースもありますので、将来の就職のことも考えたいのであれば、就職実績がしっかりとホームページで公開されているような専門学校を選ぶようにしてください。
イベント制作会社に正社員就職する
コンサートは、当日の運営スタッフや技術スタッフ以外にも、コンサートそのものを企画するイベント制作会社も関係しています。もしコンサートを作り上げる仕事に就職したいのであれば、イベント制作会社に正社員として就職するのもおすすめです。
イベント制作会社に就職した後に働ける仕事としては、以下のようなものが挙げられます。
- イベントプランナー
- デザイナー
- グッズプランナー
- プロモーション
ビジネス的な側面が強い仕事に従事できるため、女性でも多くの人が活躍しているのが特徴です。また、イベント制作会社については、未経験からでもポテンシャルさえアピールすれば就職できる可能性が十分にあるのもポイントです。自分が携わりたいジャンルのコンサートを企画している会社を見つけ、未経験者歓迎の求人に応募してみましょう。
コンサートに関わる仕事に女性が就く強み
コンサートに関わる仕事に女性が就職することで、男性よりも有利に働けるポイントがいくつかあります。
- 女性アーティストとの信頼関係を築きやすい
- 細かな違和感に気づきやすい
- 女性ならではの感性やセンスを活かせる
それぞれの強みについて詳しく解説します。
女性アーティストとの信頼関係を築きやすい
コンサートに関わる仕事の場合、アーティストとコミュニケーションを取る機会もあります。特に女性アーティストに対してコミュニケーションを取る場合は、男性よりも女性スタッフの方が信頼関係を築きやすいため、明確な強みと言えるでしょう。
コンサート前のアーティストは気が張っていることも多いため、女性ならではの心遣いやコミュニケーションは、円滑なコンサートの進行という観点でも非常に重要です。
コンサートに関わる仕事は男性が多い傾向にあることから、女性アーティストと上手にコミュニケーションが取れるというだけでも非常に重宝されることもあるでしょう。自分だけにしかできないような仕事として任せてもらえることもあり、やりがいに繋がることも考えられます。
細かな違和感に気づきやすい
コンサートは開催するその1日のために長期間計画され、非常に多くのスタッフの協力があって成り立つものです。その中でも、少しでも調整でミスがあったり、考慮できていないことがあったりすると、最悪の場合コンサートそのものが台無しになってしまうといったリスクがあります。
そこで、コンサートに関わる仕事で働く上で重要になってくるのが、細かい違和感に気づけるかどうかという点です。人それぞれの個性はありますが、一般的に男性よりも女性の方が細かい点に気づきやすい傾向にありますので、トラブルを未然に防止するといったことに繋げられます。
どれだけ人数が多くても、全員がトラブルの種を見落としているといったことはあります。女性ならではの注意深さを発揮することで、いなくてはならない存在として働き続けることもできるでしょう。
女性ならではの感性やセンスを活かせる
コンサートに関わる仕事の中には、デザインなどセンスが求められるものも多くあります。特に昨今は多様性が重要になっている世の中ですので、女性ならではの感性やセンスも取り入れて幅広い層に来場してもらうことを目的とするコンサートも増えてきています。
このような背景もあり、男性だけでなく女性も活躍しやすい環境になってきているのが、コンサート業界なのです。女性だからコンサートに関わる仕事には就職できないという考えは捨て、前向きに求人を探すようにしてみてください。
コンサートに関わる仕事15選【女性におすすめ】
ここからは、女性におすすめのコンサートに関わる仕事を15個ご紹介します。
それぞれ平均年収や仕事内容についても詳しく解説しますので、気になる仕事を見つけるのに役立ててみてください。
1.コンサートスタッフ
コンサート当日に運営をする仕事です。物販の販売受付や人員整理など、コンサートが円滑に進むような業務を担います。派遣やアルバイトでも始めやすい仕事であり、まずはコンサートスタッフから仕事を始めるといった女性も少なくありません。
コンサートがないと働くことはできないため、非正規の場合はコンサートスタッフだけで稼ぐことは難しい点には注意が必要です。また、業務自体は単純作業が多いため、スキルとして身につけられるものもそこまで多くなく、ある程度雰囲気を掴んだら他の仕事に挑戦するのがおすすめです。
①平均年収 | 375万円 |
②必要なスキル | ・体力 ・気配り ・コミュニケーション能力 |
③向いてる人 | ・コンサートを裏方で盛り上げたい人 ・演奏が気になっても自分で自分を律することができる人 ・ハキハキとした明るいコミュニケーションを誰にでも取れる人 |
④仕事に就くためには? | ・イベント運営に強い派遣会社に登録し、案件を受ける ・イベント制作会社に就職する ・現場での肉体労働がメインになるので、、一定の体力が求められることは意識しておくこと |
平均年収出典:株式会社ライフマップ「コンサートスタッフになるには」
2.イベントプランナー
どのようなコンサートを実施するのかを企画する仕事です。基本的にはイベント制作会社に勤めることで働くことができ、コンサートのコンセプトや参加アーティストのブッキング、会場の手配から集客計画までを幅広く企画するため、非常に求められるスキルの幅が広いのが特徴です。正社員として働くことがほとんどですが、特にコンサート直前は多忙になりやすいこともあり、ハードな働き方をすることも少なくありません。
①平均年収 | 623万円 |
②必要なスキル | ・論理的思考力 ・想像力 ・計画力 ・コミュニケーション能力 |
③向いてる人 | ・長期間のプロジェクトを計画立てて実行するのが得意な人 ・観客に求められているものは何かを想像できる人 ・ややハードな働き方でも乗り越えられる人 |
④仕事に就くためには? | ・イベント制作会社に求人サイトや就職エージェント経由で応募する ・未経験の場合は、プランナーアシスタントとして勤務することもある |
平均年収出典:スタディサプリ進路「イベントプランナーの気になる?年収・給料・収入」
3.アーティストマネージャー
いわゆる芸能マネージャーとして、アーティストのマネジメントをする仕事です。具体的には、入っている仕事の管理確認やアーティストへのリマインド、新しい仕事の相談が入った時のスケジュール調整などを担います。
コンサートに参加するようなアーティストを担当する場合は、スケジュールが多忙になることもありますので、女性ならではのきめ細やかなフォローが重要になります。
また、多くは芸能事務所に所属することになりますが、全ては担当するアーティストの多忙さに自分の多忙さも比例しますので、ある程度忙しくなることは認識しておきましょう。
①平均年収 | 300万円程度 |
②必要なスキル | ・タスク管理スキル ・スケジュール調整力 ・責任感 ・コミュニケーション能力 |
③向いてる人 | ・スケジュール管理がとにかく得意な人 ・責任感を持って担当する芸能人の仕事を管理できる人 ・あらゆる人とコミュニケーションを取れる人 |
④仕事に就くためには? | ・芸能事務所に求人サイトや就職エージェント経由で応募する ・働き方は全て担当する芸能人によるので、24時間体制で働く場合もある |
平均年収出典:スタディサプリ進路「芸能マネージャーの気になる?年収・給料・収入」
4.デザイナー
コンサートのフライヤーやPRページ、ロゴなどのデザイン作成を行う仕事です。デザインセンスが非常に重要となりますが、逆にそれさえあればコンサートに関するデザインをする仕事も可能です。
コンサートとは関係ない案件を受けることもありますので、就職する際はコンサートに関わるデザイン実績が多い会社を選ぶようにするのがおすすめです。
①平均年収 | 480万円 |
②必要なスキル | ・デザインスキル ・デザインするソフトウェアを使いこなす能力 ・相手の要望を汲み取る傾聴力 |
③向いてる人 | ・頭のイメージを表現するのが得意な人 ・自分のデザインで多くの人の心を動かしたい人 ・デザインセンスに自信がある人 |
④仕事に就くためには? | ・広告代理店やデザイン制作会社に求人サイトや就職エージェント経由で応募する ・実績があればフリーランスとして働くことも可能 |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
5.グッズプランナー
コンサートでは物販がありますが、それらの物販で販売されるグッズの商品企画を行う仕事です。コンサートに登場するアーティストのファン層を特定し、多くのファンに手に取ってもらえるようなグッズを企画するためにも、マーケティングスキルは特に重要となるでしょう。
メーカーに所属し、イベント制作会社などからの委託を受けて働くことも多く、納期によっては短期的に多忙になることもありますが、多くの場合は普通の会社員と同水準に働きやすい職場であることが多いです。
①平均年収 | 630万円 |
②必要なスキル | ・クリエイティビティ ・調整力 ・マーケティングスキル |
③向いてる人 | ・どんなグッズがファンに求められているのか理解できる人 ・あらゆる人と連携し、調整することが得意な人 ・売り上げに直結する仕事をしたい人 |
④仕事に就くためには? | ・メーカーの正社員として求人サイトや就職エージェント経由で応募する ・企画職の一つとなるため、論理的思考力は面接で自己アピールするのがおすすめ |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
6.ローディー
コンサート当日にアーティストが使う楽器を運搬するのが主な仕事です。他にも、楽器のメンテナンスやチューニングを行うこともありますので、楽器に対する知識も重要になります。
また、コンサート中にトラブルがあればすぐに別の楽器を用意するなど、臨機応変さも非常に重要です。
基本的にはコンサート当日にのみ働くことが多いため、全国各地のコンサートにスタッフとして参加するなど、体力が求められる場面も少なくありません。
①平均年収 | 380万円 |
②必要なスキル | ・探究心 ・気配り ・体力 ・コミュニケーション能力 |
③向いてる人 | ・とにかく音楽が好きな人 ・トラブルが起きてもすぐに臨機応変に対応できる人 ・楽器に対する知識が高く、どうすればアーティストの要望に応えられるかが瞬時に把握できる人 |
④仕事に就くためには? | ・楽器レンタル会社やローディー専門会社、音楽制作プロダクションなどに正社員で就職する ・楽器経験者が優遇される仕事のため、完全未経験からは就職が難しいので注意 |
平均年収出典:indeed「【ローディーになるには】仕事内容と年収 | Indeed (インディード)」
7.プロモーション
コンサートの集客を行うマーケティング業務を行う仕事です。広告運用や販促を担当することも多く、PRに関する幅広い知見が求められます。
関わるコンサートの来場客層を想定し、その層に対して最も適切なプロモーションが何かを考えて実行していくことになり、成果が全て数字で見れるためやりがいも感じやすいのがポイントです。
広告代理店などで広告運用経験があると就職しやすく、コンサートのプロモーション経験を持って別の会社にも転職しやすいため、将来性も高い仕事と言えるでしょう。
①平均年収 | 490万円 |
②必要なスキル | ・マーケティングスキル ・調整力 ・分析力 ・スケジュール管理能力 |
③向いてる人 | ・広告に関する知見があったり、興味がある人 ・要点を瞬時に理解して他人に伝えられる人 ・責任感を持って何事もやり遂げられる人 |
④仕事に就くためには? | ・イベント制作会社や芸能プロダクションで広報部門に就職する |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
8.スタイリスト
コンサートに登壇するアーティストの衣装をスタイリングする仕事です。他にも、ヘアスタイリストや、装飾品のスタイリストもいます。トレンドを加味しながら、コンサートの雰囲気に合わせたスタイリングが重要になりますので、スタイリストとしての専門的な知識が求められます。
スタイリストはコンサート以外の場でも活躍できるため、日常業務の中にコンサートに関わる仕事があるといったイメージを持っておくと良いでしょう。
①平均年収 | 579万円 |
②必要なスキル | ・コミュニケーション能力 ・調整力 ・トレンド調査力 ・服飾系の専門知識 |
③向いてる人 | ・現場の指示に従いつつ、自分のセンスを発揮する仕事をしたい人 ・ファッショントレンドを情報収集するのが好きな人 ・他人にはない独特なセンスがあると自覚している人 |
④仕事に就くためには? | ・スタイリスト事務所やアパレルメーカーに正社員として就職する ・実績やコネクションがあればフリーランスとして働くことも可能 ・自身のファッションセンスに影響される部分が大きいため、ファッショントレンドや専門的な知識はできる限り独学でも習得しておくこと |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
9.PA
PAとは音響機器を指した言葉であり、コンサートではマイクやアンプ、ミキサーなどの音響機器を操作し、観客に適切な音量バランスで音楽を届ける仕事のことを言います。
コンサートの現場に技術職として配置され、仕事の出来がコンサートの出来にも繋がるほど重要な役割と言えます。
いきなり大きなコンサートのPAに携わるのは難しいため、まずは小規模なライブハウスでPA経験を積んだり、専門学校で知識を習得したりするところから始めるのがおすすめです。
①平均年収 | 461万円 |
②必要なスキル | ・音楽機材に対する専門的な知識 ・音を聞き分ける能力 ・責任感 |
③向いてる人 | ・コンサート会場の最前線で働きたい人 ・音作りに対して並々ならぬ情熱を持っている人 ・裏方としてコンサートを成功させたい人 |
④仕事に就くためには? | ・音楽制作会社に就職する ・まずはライブハウスなどで経験を積んでから大手音楽会社にステップアップするのもおすすめ ・音楽機材の取り扱いについて独学でも勉強しておくことがポイント |
平均年収出典:JobQ Town「【2024年】PAエンジニアの年収は?仕事内容やなる方法も紹介! | JobQ[ジョブキュー]」
10.照明スタッフ
コンサートの舞台は常に照明で照らされていますが、照明を上手く活用してコンサートの演出を手がける役割こそ、照明スタッフです。演出仕事の一つであり、業務では照明装置を瞬間的なタイミングで使い分けていくため、光に関する優れた専門知識が求められます。
コンサート当日は現場につきっきりになりますが、それ以外でも照明演出が必要になる現場を飛び回ることになります。打ち合わせの参加も多く、体力が重要になる仕事と言えます。
①平均年収 | 489万円 |
②必要なスキル | ・光に関する優れた専門知識 ・計画実行力 ・調整力 ・コミュニケーション能力 ・体力 |
③向いてる人 | ・コンサートの演出に携わりたい人 ・光に関しての興味が強い人 ・ホール全体の雰囲気を自分の力で一気に変えたい人 |
④仕事に就くためには? | ・舞台照明会社などに求人サイトや就職エージェント経由で応募する ・責任者クラスまで昇格できれば、独立開業して働くことも可能 ・機材を動かすタイミングが非常に重要な仕事のため、集中力などを面接でアピールすると良い |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
11.カメラマン
大規模なコンサートの場合、映像作品の販売のために映像・写真を撮影するカメラマンが必要になるケースがあります。コンサートの様子を撮影するのがカメラマンの仕事です。
コンサート専属のカメラマンは少ないため、基本的に他の活動をする中でコンサートに関わるといった働き方になります。自分が撮影した写真や映像が将来残り続けることになるため、非常に高いやりがいを感じることができるでしょう。
①平均年収 | 466万円 |
②必要なスキル | ・撮影スキル ・行動力 ・体力 ・コミュニケーション能力 |
③向いてる人 | ・カメラがとにかく好きな人 ・人の魅力を瞬時に感じ取れる人 ・名シーンを自分の手で記録するような仕事をしたい人 |
④仕事に就くためには? | ・広告制作会社や広告代理店にカメラマンとして就職する ・個人事務所を営んでいるカメラマンに弟子入りする ・就職する上では、カメラが好きで、作例がいくつかあることが前提となる |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
12.舞台美術
コンサートの舞台の背景などに置かれる美術作品を作る仕事です。舞台美術のクオリティでコンサート自体の見え方が変わってくるため、非常に重要な役割の技術職と言えます。
劇団に所属してとにかく実務経験を積んでいくという働き方になるため、最初のうちは他のアルバイトをしながら無給で働くというケースもあります。
①平均年収 | 489万円 |
②必要なスキル | ・手先の器用さ ・デザインスキル ・理解力 ・コミュニケーション能力 ・臨機応変さ |
③向いてる人 | ・コンサートそのものの品質に関係する仕事をしたい人 ・舞台の美しさに魅力を感じてコンサートに関わりたいと思っている人 ・なんどもデザイン修正指示が来ても対応できる粘り強さを持つ人 |
④仕事に就くためには? | ・舞台装置制作会社に就職する ・劇団に所属し、美術に関する技術を学ぶことから始めるのもおすすめ ・経験を積めれば独立することも可能 |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
13.映像制作・編集
コンサートでカメラマンが撮影した映像を編集し、DVDなどに収録される映像作品を作り上げる仕事です。映像編集技術が求められるため、実績や技術が評価されれば会社に勤めずにフリーランスとして働くことも可能です。
映像編集会社に就職する場合は、コンサートに関わる案件のみに携われるとは限らないため、応募先の制作実績でどれくらいコンサートに関わるものがあるかをチェックしましょう。
①平均年収 | 579万円 |
②必要なスキル | ・映像編集技術 ・コミュニケーション能力 ・アーティストの魅力を引き立たせられるセンス |
③向いてる人 | ・緻密な作業が好きな人 ・映像作品に自分の名前をクレジットで載せたい人 ・将来的に映像制作の仕事で独立したい人 |
④仕事に就くためには? | ・特に学歴や資格は必要とされない ・映像編集の技術を磨くためには、映像プロダクション/ポストプロダクション/テレビ局などが就職先 ・先達の映像編集者がいるところで、サブやアシスタントとして技術を身に着けていくことが一般的 |
平均年収出典:厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」
14.作詞・作曲・編曲家
コンサートで演奏されるような楽曲を作詞・作曲したり、編曲する仕事です。ライブなどの場合は、特に編曲という形で携わることが多い傾向にあります。
コンサートの本質は楽曲の演奏になりますので、そういう意味で言えばコンサートそのものの良し悪しに直結する仕事とも言えます。会社に勤めるのではなく、「作曲家」など独立して働くケースが大半です。
①平均年収 | ピンキリ |
②必要なスキル | ・優れた音楽センス ・音楽編集ソフトを使いこなす能力 ・想像力 |
③向いてる人 | ・音楽にどっぷり浸かるような仕事をしたい人 ・学生時代から音楽制作に力を入れている人 ・コンサートの根幹となる楽曲の部分に携わりたい人 |
④仕事に就くためには? | ・音楽制作レーベルに就職する ・音楽配信サイトなどで自分の作った楽曲を投稿し、実績を残す ・とにかく楽曲制作をしなければレーベルに所属することも、フリーランスになることも叶わないので、音楽と向き合うことが重要 |
15.演出監督
コンサートの演出に関わる責任者であり、演出指示や各部署との調整を行うなど、プロデューサーのような仕事が求められます。
実務経験が全てであるため、これから演出監督を目指す場合は見習い期間が数年続きますが、将来的には自分の裁量の中で理想のコンサートを成立させられるような仕事でもあり、高いやりがいを感じられるでしょう。
①平均年収 | 392万円 |
②必要なスキル | ・様々な文学作品の知識 ・コミュニケーション能力 ・責任感 ・調整力 |
③向いてる人 | ・多くの人に指示出しをすることに抵抗感がない人 ・コンサートの品質に直結する重要な仕事をしたい人 ・プレッシャーに強い人 |
④仕事に就くためには? | ・劇団の演出部に所属して実務経験を積む ・まずは演出に関する専門学校で勉強するのもおすすめ ・見習い期間があるため、地道に学ぶスタンスが重要 |
平均年収出典:転職会議「脚本家・放送作家・監督・演出の年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計) | 転職会議」
コンサートに関わる仕事の主な就職先
コンサートに関わる仕事の主な就職先としては、以下のような場所が挙げられます。
- アーティストマネジメント会社
- イベント制作会社
- コンサート会場を運営する会社
- テレビ局
- 映像制作会社
- 音楽レーベル
- 音楽雑誌の編集会社
- 広告代理店
- デザイン制作会社
この他にも、仕事によってはフリーランスとして働くこともできます。
基本的にコンサートに関わる仕事に就くためには、音楽に関する業務をメインで行っている会社に就職する必要があります。
また、仕事の種類によっては、その業務を専任で行っている会社に就職しなければならないケースもありますので覚えておきましょう。
女性がコンサートに関わる仕事に就く時の注意点
最後に、今回ご紹介した仕事に就く時の注意点について解説します。
あくまでも裏方仕事であることを忘れない
今回ご紹介した仕事は、全てコンサートを成功に導くための裏方仕事です。そのため、アーティストと出会って仲良くなるということは基本的には難しいと考えておきましょう。
そのような甘い考えで仕事をしていると、万が一アーティストに会えなかった時に仕事に対してモチベーションが下がってしまうことも考えられます。
ライフプランとの兼ね合いを考える
女性の場合は、結婚や出産などでライフスタイルが変化すると、コンサートに関わり続けるのが難しくなることもあります。
また、勤め先や仕事の種類によってはハードワークになることも考えられますので、そもそも結婚のための出会いが見つけられないなど、思わぬ落とし穴があることも注意が必要です。
高圧的な扱いをされることもある
コンサートは失敗ができないものですので、コンサート当日は特にスタッフ全員がピリつきやすいのが実態です。また、男性が多い職場ということもあり、乱暴な言葉遣いをされたり、ぞんざいに扱われることもあります。
全ての現場が高圧的ということではありませんが、ある程度メンタルの強さも求められるという点には注意してください。
まとめ
コンサートに関わる仕事を15個ご紹介しました。技術職だけでなく、プランナーなどのビジネス職も多くありますので、体力に自信がない女性でも問題なく働くことができるでしょう。
また、まずはコンサートの裏方仕事の雰囲気を掴みたいのであれば、派遣やアルバイトでコンサートスタッフに応募するのもおすすめです。