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派遣社員が正社員に就職するには?メリット・デメリットも紹介

派遣社員が正社員に就職するためには?違いやメリット・デメリットも紹介!
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派遣社員正社員に就職する方法にはいくつか方法があることはご存知ですか。

この記事では派遣と正社員の違い・メリット・デメリットについて紹介します。また、実際に企業から見て雇用がどの様に異なるのかなどについても紹介するので、就職したいと考えている方は参考にしてみてください。

派遣社員と正社員の違い

派遣社員と正社員の違い

派遣社員と正社員の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

そして、『派遣社員をした方がいい人』、『正社員になった方がいい人』も解説します。

派遣社員とは

派遣社員とは、派遣会社と派遣契約を結んで、派遣先企業で働く非正規雇用者です。

雇用期間が決まっているので、働ける期間は雇用期間だけです。

派遣社員のメリット

派遣社員のメリットは下記のとおりです。

  • 自由度が高い
  • 大手企業への派遣もあるので、良い出会いがあるかも
  • 人間関係で嫌な思いをしても離れられる

派遣社員を選ぶ人は、自由度の高さを重視している人が多いです。

自由度の高さとは、例えば以下の場合に休みを取るのが比較的簡単です。

  • 結婚、出産、育児に対応しやすい
  • 長期休暇を取りやすい
  • 派遣先によっては、時短や週3勤務も可能

派遣社員だと、仕事の量なども調整することが基本的にしやすいことが多いです。

雇用期間が終わったらまた別の派遣先に派遣されるので、短期間で様々な業務の経験ができるのもメリットです。

「自分に向いてる仕事を探したい」という理由で、派遣社員をしている人もいます。また、大手の派遣会社だと大手企業に派遣されることが多いです。

そうなると、大手企業の男性社員と出会う機会も増えます。派遣先で出会った大手企業の男性社員と、結婚する派遣の女性もいます。

反対に、派遣先の人間関係で悩んでも、雇用期間が決まっているので逃げることもできます。

派遣社員のデメリット

一方、派遣社員のデメリットは下記のとおりです。

  • 収入が不安定
  • キャリアを積みにくい
  • 福利厚生、手当、ボーナス、昇給、昇進がない
  • ローンが通りにくい
  • 勤務日が少ないと収入が減る
  • クビになるリスクがある
  • 年齢が上がってくると、仕事を選べない

ずっと派遣先があるわけではないので、空白期間ができて収入が途絶える危険性もあります。昇給やボーナスもないし、勤務日が減ると給料も減るので、あまり稼げません。

派遣先で大きなミスをすれば、クビになるリスクもあります。また、色々な派遣先を転々とすることからキャリアが身につきづらく、中途半端なスキルばかり増えていく人もいます。

収入が不安定なのが、大きなデメリットですね。また、派遣社員は基本的に若い人が好まれます。年齢が上がるほど派遣先が減っていくのも、大きなデメリットです。

派遣社員をした方がいい人

整理すると、派遣社員をした方がいい人は下記のとおりです。

  • 収入より自由度を重視したい
  • 20代のうちに、様々な仕事を体験して向いてる仕事を探したい人
  • 結婚して専業主婦になりたい人
  • 結婚が決まっている人
  • 旦那さんに十分な収入がある人
  • 人間関係が苦手な人

融通がききやすいのが、派遣社員の特徴です。理由によっては派遣社員の方があなたにとって良い場合もあります。

正社員とは

一方、正社員は企業と正規の雇用契約を結んでおり、原則は終身雇用です。派遣社員と違って、収入が途絶えることもありません。

正社員のメリット

正社員のメリットは、以下の通りです。

  • 解雇されにくい/失業しにくい
  • 収入が安定する/生涯賃金が高くなる
  • 社会保険の完備
  • 福利厚生の充実
  • 社会的信用が高い
  • 教育研修制度がある
  • 退職金がもらえる
  • 年金支給額が多い

正社員になることのメリットについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

正社員のメリットを紹介-自分に合った仕事を見つけて就職しよう!-
派遣社員から正社員への就職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

正社員のデメリット

正社員のデメリットも見てみましょう。

  • 仕事の責任が重い
  • 自由度が少ない(原則フルタイム)
  • 残業や休日出勤がある
  • 会社によってはサービス残業がある
  • 転勤や異動がある
  • 長期休暇を取りにくい
  • 人間関係が嫌でも、我慢しなければならない
  • 辞めにくい
  • 近年はリストラが進んでいるので、安泰ではない

収入が安定している分、仕事の責任は重くなります。仕事が嫌だからといって、簡単に異動できるわけではありません。

残業・休日出勤・転勤も、会社が「やれ」といったら従わなければいけません。時短勤務や週3勤務などもできませんし、長期休暇も取れません。

派遣社員に比べると、自由度はと低いですね。

また、近年は大手企業を中心に大規模なリストラが進んでいます。

  • 大手自動車メーカーですら「終身雇用は難しい」と発言した
  • 副業が解禁になった→自分で稼いでくれという意味

正社員を取り巻く環境は変化しているので、「正社員だから安泰」という時代でもありません。ただ、派遣社員より安泰なのは間違いないでしょう。

正社員になった方がいい人

一方、正社員になった方がいい人は下記のとおりです。

  • 安定した収入がほしい人
  • ローンを組みたい人
  • 昇給していきたい人
  • 1つの会社で腰をすえて働きたい人
  • キャリアアップしたい人

働き方の参考にしてください。

無期雇用派遣と正社員の違い

無期雇用派遣と正社員の違い

近年は「無期雇用派遣」という、派遣と正社員の間のような雇用形態が生まれています。無期雇用派遣とは、別名「常用型派遣」とも言います。

派遣の契約期間が5年を超えたら、無期限で働ける派遣社員のことです。雇用は派遣会社のままですが、下記の点で一般的な派遣社員とは違います。

  • 時給制でなく月給制になるので、収入が安定する
  • 待機のときも月給が発生する
  • 福利厚生も受けられる
  • 派遣先によっては、ボーナスももらえる
  • 交通費ももらえる
  • 研修も受けられる

簡単にいうと、正社員のような待遇を受けられる派遣社員という感じです。

ただし注意なのは、正社員のような待遇を受けられますが、正社員ではありません。

正社員との違いは下記のとおりです。

  • 派遣先が変わる可能性がある(1つの派遣先で長く働けない)
  • クビになることもある
  • 給料が上がりにくい
  • 現実は、東京など都心だけ

あくまでも正社員ではないので、正社員に劣る部分があります。

無期雇用派遣のデメリット

無期雇用派遣のデメリットは、下記のとおりです。

  • 選考・採用試験も行われる→不採用の可能性がある
  • 30歳を超えてから無期雇用派遣になるのは難しい
  • 年齢が上がると仕事の選択肢が減る
  • 長期休暇を取ることはできない
  • 仕事を選べない

月給制になるため、派遣会社も待機期間を出さないようにしてきます。なので、長期休暇は難しいですし、派遣先を選びにくくなります。

派遣社員の自由度はかなり下がるのがデメリットです。結論、無期雇用派遣を目指すなら、正社員を目指しても良いかもしれませんね。

派遣社員から正社員へ

派遣社員から正社員になりたい人に、正社員になる方法を解説します。正社員になる方法は、下記の2つです。

  1. 紹介予定派遣
  2. 正社員の就職活動

それぞれ解説します。

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、6ヶ月以上派遣社員で働いたのち、派遣社員と派遣先企業の合意があれば、派遣先企業の正社員になれる制度です。

紹介予定派遣のメリットは、以下の通りです。

  • 実際に働いてから、正社員になるか選べる
  • 正社員になった後も、慣れた仕事からスタートできる

一度、トライアル雇用のような形で仕事がすることができるのがメリットです。

一方、デメリットは、以下の通りです。

  • 必ず正社員になれる保証がない
  • 紹介予定派遣で正社員を目指しているうちに30代を迎えると、正社員になること自体が難しい

若いうちは紹介予定派遣で正社員を目指すのも良いですが、20代中盤になってきたら「正社員になれないまま年齢が上がるリスク」を背負うことになります。

正社員の就職活動

正社員を目指して、普通に就職活動をする方法です。就職活動方法は、下記の4つです。

  • ハローワークで就活
  • 求人サイトを見て応募
  • 知り合いの会社に就職
  • 就職エージェントの利用

地方での就活は、ハローワークや知り合いの会社に就職が一般的です。都心部では、求人サイトや就職エージェントが主流です。

派遣が長いと正社員の就職は不利なのか?

派遣のまま20代中盤や後半になってしまうと、正社員就活の面接で、必ず以下のような質問をされることになります。

「なぜ正社員にならなかったんですか?」

「派遣が長いようですが、どうして正社員になろうと思ったんですか?」

このような『正社員にならなかった理由』を聞かれる確率が高いです。この質問の答えをきちんとしておかないと、不採用になります。

一番ダメな答え方は、下記のような感じです。

「そろそろ正社員になろうかと思って…」

「安定した仕事をしたいので」

上記がなぜダメかというと、企業側にメリットがないからです。

「安定した給料がほしいから正社員になりたい」と聞こえてしまうので、応募する企業でなければいけない理由がありません。

面接での回答例

「私は派遣を通じて、自分に向いてる仕事を探してきました。結果、○○の業務が向いてるとわかりました。派遣時代に○○の業務を経験したときは、○○○○という実績を出すことができました。

ようやく向いている仕事を見つけたので、○○の業務ができる会社を探したところ、御社を知りました。御社は○○○○の領域で○○○○○という実績を持っているので、ぜひ御社で働いてスキルを高めたいと思いました。私がスキルを高めることで、御社に貢献したいです」

派遣だった期間の説明と、なぜ正社員になりたいのかの説明は答えられるようにしておきましょう。面接が不安な人は、就職エージェントに相談してください。

就職エージェントは、応募企業ごとに面接対策をしてくれるので、内定率が上がります。

今から仕事を探すなら正社員を目指そう

今から仕事を探すなら正社員を目指そう

派遣か正社員か迷っているなら、正社員を目指しましょう。いずれキャリアの面でも、給料の面でも、正社員を目指すことになるからです。

派遣の期間が長くなるほど就活が不利になるので、正社員になる気があるなら早い方がいいです。

2020年4月から「同一労働同一賃金」が始まるので正社員が有利

2020年4月から、法改正で「同一労働同一賃金」になります。ようは、「正社員も派遣も同じ業務をしてるなら、同じ給料にしなさい」と法律が変わるのです。

欧米諸国では当たり前の考え方なのですが、日本でもようやく同一労働同一賃金が実行されるということです。

同一労働同一賃金によって起こることは、下記のとおりです。

  • 正社員の特権が廃止される:手当の廃止(企業によってはボーナスも廃止)
  • 正社員と派遣の給料が一緒になる
  • 正社員は給料ダウン、派遣は給料アップ

一見、派遣に有利に見える法改正ですよね?でも、会社の経営者の立場だったら「正社員を守らなければ!」と考えます。

なので、派遣切りが進む危険性があります。

そして、会社は人件費が増えないように、正社員雇用を控える危険性もあります。つまり、今のうちに派遣から正社員になっておくのが得策です。

正社員になる気がある人は、早めに正社員就活を始めてください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター